近所の警察署は敷居が高い。まあ、あまりお世話になりたくないし、幸いにこの四半世紀ほどの間に一度もお世話になっていない。
近所徘徊でその警察署の前を通るとき、こんな看板が立っていることに気がついた。
伊勢佐木警察署にはスロープがございません。階段が利用できずお困りの方は下記にご連絡ください。中につながります。施設が古くてご不便をおかけ致します。
これまでここに用がないから、しょっちゅう前を通っても知らなかったが、そうなのかと改めて警察庁舎を眺めたら、昔の官公庁の建物によくあったように、一階床が半階分ほど高くなって、正面からは階段を上って入るようになっている。
こうなっていても、普通はべつのところからスロープなどで1階に入ることができるようになっているものだ。敷居が高いとはこのことを言う。
そういえば今は移ったが鎌倉警察署も二の鳥居そばにあったころはそうだった。東京日比谷の警視庁本部庁舎の玄関も階段を昇る必要がある。それが警察というものの権威を象徴していたことになる。
伊勢佐木警察署の建物は、玄関も敷居が高いが、建物のデザインも拒否的な姿をしている。縦横斜めのコンクリート柱や梁で頑丈な格子に包まれていて、ちょっとやそっとの攻撃では壊れそうもないほどに頑丈らしい。
それはまあ、洪水があっても一回が水没しないし、地震があっても他の建物が壊れてもこれだけは耐えて建っていて、救助活動の本拠になるという頼もしい姿ではある。でも、その時に押し寄せる負傷者や高齢者たちなどは、階段を登れないよなあ、その中には私もいるのだなあ、う~む。
でもやる気があれば、スロープを付けることができそうな敷地である。道路から結構セットバックしているし、できるなら隣の公園と一体再整備にすれば、さらにより良いアプローチの方法がありそうだ。
(2024/08/29記)
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伊達美徳=まちもり散人
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