2024/11/02

1847【渋谷浦島太郎気分・4】赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

(【渋谷再開発浦島太郎気分・3】から続く)

●渋谷のハロウィン

 東京渋谷駅あたりでは、毎年10月末日には、若者が集まってきてハロウィン騒ぎが起きる。わたしはハロウィーンがなぜ渋谷なのか、その理由を知らない。まあ、若者が集まって騒ぎたいなら、渋谷でも新宿でも池袋でも構わないのだろう。

赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

 「NO 渋谷は、ハロウィンをお休みします

 あまり騒ぎになって暴動並みの事件があってから、もう来ないでくれとの施策が打たれるようになったらしい。今年の渋谷駅前には「渋谷は、ハロウィンを休みします」という大きな垂れ幕を出している。それでも集まってきて困ったらしい。


 わたしはこのハロウィンなるものがなんであるか全く知らないが、集まってきて仮装行列とか、ハロウィン音頭なんてのを歌ったり、ハロウィン踊りとかやるのだろうか。ただ集まるだけではつまらないだろうに、。
 この新聞記事で渋谷区長が言うには「仮装しているのは外国人が多かったのが、昨年と大きく変わったところ」とあり、そしてその外国人とは外来観光客が多いと記事にあるのが、なんだか可笑しい。

 その外来観光客たち(印旛饂飩=インバウドンというらしい)は、渋谷でハロウィンやりたくて日本に来たのだろうか。いつもは自国でハロウィンをやっているが、たまたま日本でハロウィンの日に当たったのか。それとも、渋谷ハロウィン騒ぎが観光案内書に載っていて、わざわざ狙ってやってきたのか。
 そういえば、先日のこと、例のハチ公広場に超久しぶりに立ちよた。外国人観光客と思しき多様な大勢の人たちが、あの犬の銅像を取り囲んで、記念写真を撮りっこをしていた。こんな平凡なところをなぜ観光客が好むのかしら。
外国人ばかりがハチ公記念写真撮り


 まあ、何でもよいが、観光客を呼び込むのに苦心惨憺している街もあれば、渋谷のようにもう来るなと追い返すのに苦心惨憺している街もあるのが可笑しい。どこか過疎地にハロウィンランドなんてのを作って、一年中ハロウィンやってるってのは、どお?

●工事だらけ迷路だらけ坂だらけの渋谷

 その渋谷はいま、あの狭い谷の中の街のそこらじゅうをほじくり返し、工事中の板囲いだらけ、階段だらけで、迂回路だらけ、迷路だらけ、クレーンだらけ。これがもう7~8年も続いていて、全くもってハロウィンお化け出現にお似合いの街である。
坂の街を再開発しても坂だらけ もっと楽しい坂を作ってくれ!


工事現場の中の西口広場

ビルは建っても広場は無茶苦茶

東横デパートがなくなって空中に地下鉄高架が現れた

地下鉄を支えてきた古い構造物が露出

ボロボロ渋谷駅舎と板囲い通路

懐かしい暗く怖く汚い3Kガード下をぬけて桜ケ丘地区へ

広場の頭の上をなんだかんだと塞がれてうっとしいことよ
 
 都市再開発というある面では新たな美しいビルや広場で、華やかさがある写真が一枚も無いのは、撮らなかったのではなくて、撮ったけど見てもつまらないから載せなかったのだ。ハロウィンというお祭り騒ぎの足元は、実はこんな前近代的地獄的風景であることを言いたかった。

 それにしてもよくまあこんなごたごたの街に、こんなに大勢がやってきても事故がないのが不思議だ。こんなに広範囲で多様な再開発を、だれが全体を総合的に計画して、事業間の調整役をやっているのだろうか、知りたいものだ。
(20241102記)
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伊達美徳=まちもり散人
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