2026/02/10

1930【老酔録⑱厳冬総選挙】願はくは花の下にて春死なむこれがコロナ後の新しき世ならば

ブログ記事1月30日【老酔録⑯】 2月6日【老酔録⑰】のつづき

●衆院選挙タカイチボロ勝ちのだボロ負け

 2026年2月8日に衆議員選挙があった。結果は、高市早苗首相の大勝利であり、立憲民主党の大敗北であった。自民党への翼賛選挙が、安倍政権の時とと同じように出現した。もうなにをかいわんやの心境である。

 コロナの後に来る新たな社会が、こうであったのかと、長生きを悲しんでいるのだが、それも癪なので、とりあえずは狂歌でこの時を凌ぐことにする。

●事実上棄権同然のわたしの選挙

  まずはわたしの選挙結果である。立憲民主党が公明党と野合して、核発電反対と安保法廃止の党是を捨てたことで、わたしは票の入れるべき政党も候補者もなくなり、選挙区選挙権を奪われた。それでもほかにいないから、白紙よりはよしとして元立憲候補者にいれた。比例区は消滅直前の社会民主党に入れておいた。どちらも役に立たず、棄権同様であった。

この度も判事だけが当選し選挙区も比例もかすりもせずに

●斎藤スパイ説という陰謀論私論

 それにしても立憲民主党の負けっぷりには驚くばかりだ。政策の大きな日和りと公明という宗教政党の雲散臭さとが相まっていて、よくわかる。あまりにすごいので、これは陰謀がはたらいたに違いないと思う。それはつい先日まで連立を組んでいた自民公明政権下が送りこんだスパイがこの立民破壊工作したのだろう、そのスパイとは斎藤鉄夫である。まさかね。

奇妙なタカイチ語

 高市という人は、対チャイナ問題のように言葉を知らない人らしい。公約に「議員立法にこだわりぬく」とあるが、こだわるの元来の意味は「どうでもよい些細なことにとらわれる」だから、議員立法ってそんなものらしい。

 また、「国論を二分する大胆な政策を行う」との言説も酷い。これはアメリカのトランプがまさに国論2分して登場したらかだろう。まあ、考えようによれば「国論をひとつにする」なんて、全体主義を標榜するよりは、ましかもしれない。

国論を真半分にするトラあれば8分と2分に二分するタカあり
国論を二分するぞと脅かされ震えあがってタカイチと書き
極多派と極少派に二分され後者のわれの居所の無し

●アカにまみれた日本列島

 それにしても物凄いことになった。赤と青のまだら模様だった日本列島は、一夜にして赤(垢)まみれである。

ニッポン赤化の図 一部にピンクゾーンがあるけど

     大阪は維(こ)れ新(あらた)なること無くてヒトツオボエの維新バッカリ

●これが楽しみにしていたコロナ後の新たな世界か

 実は2021年春から毎年2月が来ると詠っていた狂歌があった。
      願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ
 
これはもちろん西行の歌の最後のみを変えた本歌取りである。だがコロナはほぼ去った今年はこれを詠えないから次のように詠う。老酔録にふさわしい歌だ。

      願はくは花の下にて春死なむそのタカイチの朔月のころ

 さてこの高市ブームはいつまで続くであろうか。
この世をばあの世とぞ思ふタカイチの賭けたるツキのあるを思へば
 これはもちろん10世紀に権勢をふるった藤原道真の本歌取りである。次の国政選挙はいつだろうか、大勢翼賛のその時こそこのように詠うであろう。

 あ、まてよ、参議院での少数与党が彼女の頭痛の種だろうなあ、解散選挙したいだろうなあ、あ、そうだ、安部師匠に倣って憲法解釈変更して参院解散に持ち込もう、そうだ、国民会議に消費税と共にこれを持ち込んで何とかしよう・・・。

 もうすぐに終わる人生に居るわたしにとって自分の未来はないから選挙結果にこの列島の未来を託す気分になるかと言えば、それもこんなアブナイ未来を予想させる結果では託しようがない。ただただ傍観するばかりの終末的晩年、トランプやプーチンもいて、
  これがコロナ後の新しい世か

(2026/02/10記)

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