MM21から山下公園そして中華街へとふらふらと行けば、なんとまあ大勢がいるもんだと、いまさらに横浜都市観光の成功を見てきた。
海辺の公園には家族ずれも多いが、面白い格好の若者たちがあふれていて、正しく言えばコスチュームプレイ、つまりコスプレをやっている。
アニメーションムービー(アニメのこと)の登場人物の格好を真似ているらしいが、そのオリジナルが何かは、TVを見ないわたしにはトンと分らない。
でもあれこれと仮装大会のようで、見ていると面白い。
ちょうど今やっている野毛の大道芸イベントに負けない。海辺の公園よりも街の中でやってはいかがか。
MM21地区にはまだまだ広大な空き地があちこちにあるが、その一方でものすごい密度で開発が進んでいる街区もある。
超高層の共同住宅ビル群が、隙間なく並んで文字通り林立している有様は、屏風のようだ。街区の人口密度はどれくらいになるだろうか、500人/ヘクタールくらいになっているのだろうか。
寿町が1000人/ヘクタールだが、あそこは超高層ビルなどはなくてそうなのだからすごい。
おかしなことにMM21地区のその超高層ビルが立ち並ぶ中に、戸建住宅街がある。といっても人が住んでいない住宅展示場である。
住宅展示場にはいままで入ったことがなかったが、ちょっと覗いてみてびっくりした。
びっくりしたのは、戸建住宅という超高価な商品であるから、その展示場は理想的な住宅地の風景をつくって売っているのだろうと思ったのが、まったくその逆であったことだ。
そこはまるで郊外の安売り店舗街のように、派手な色の幟旗がヒラヒラ、広告板が派手にしゃしゃり出て、いかにも安っぽい風息であった。
住まいという環境を売っているのだろうと思ったら、住宅建築という物品を売っているのであった。
だから家の格好ばかりを見せていて、プライバシーはなく、道路から家に直接入るし、庭もない。もちろん隣同士の景観的配慮はなくて、それぞれが妍を競っている。こんなところに住みたくない。
そのような、家だけは立派だけど周辺環境が実に貧相な住宅地は、日本にはありこちにいくらでもある。
それはつまり、こんなところで家を買う人は、住宅地とはこういうもんだと思って買うだろうからそうなるのだろう。貧しい風景の原因はここにあったのか。
違和感を持って展示場の中を歩いたのであった。
違和感といえば、こんな風景もある。結婚式場らしい。なるほど、結婚式がおもいっきり非日常の出来事としての演出か。
こういう代物は広大な庭園のなかにあってこそ非日常だろうに、いきなり日常きわまる道端にあるのが、どうも解せない。
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