2014/06/08

932・平和な時代の恐怖連想はAKB48からAKG47そしてFKS50

「アカンベー48人衆」って、「AKB48」の日本語訳です。
 そう書いても何のことかわからない老人がいるでしょうから、ちょっと説明すると、双子や三つ子どころか、なんと四十八子という同じ顔をした女子多胎児たちがいるのですね。
 
 その子たちが同じ顔して同じ歌を歌い、同じように踊って、どの子も目じりが下がっていて舌が長くて、舞台で一斉にアカンベーをするらしい。
 それが評判になり、若い男どもが夢中になってるんだそうです。
 昔、「ピーナッツ」とか、今もいるのかどうか知らないないが「こまどり姉妹」とかって、双子芸人はいたが、四十八子芸人とはすごいもんだなあ。

 あんまり人数が多いんで、誰が誰かわからない。そこで順番をつけようってことになって、その子たちの歌、踊り、顔立ちなどを品定めをすることにした。
 で、東京のどこかの野球場に7万人もの男どもが、昨日の豪雨をものともせずに集まって、投票イベントをやったそうです。
 これって超平和な風景です。あんまり平和すぎて怖い! こんな暢気すぎる平和は、長続きしないような気がしてきて、心配したくなるのです。
新聞第1面のアカンベーイベント記事

 ところが心配したとおりに、平和じゃなかったらしい。
 数日前にテロ男が襲ってきて、その四十八子の中の二人が負傷させられたそうで、昨日の雨の会場では、金属探知機による持ち物検査をやってから入れたそうです。
 7万人も検査するのって、大変だよなあ。屈託無げに歌って踊る女の子たち、それを見て品定めするこれも屈託無げなアホ男の子たち、その間に入って刃物の検査をしなけりゃならない厳戒態勢なんて、この恐怖の平和!

 四十八子というと、老人がどうしても連想するのは、四十七士である。
 そう、「赤穂義士47士」ですよ、つまり「AKG47
 この47人組のテロ事件は、当時の江戸では大評判になり、芝居やら講釈やら舞台に登ったのは、今のアカンベー並みだったらしい。
 これも、平和な時代に起きたテロ事件でしたよね。
 
 もう一つ思い出した、「FKS50」ってのがあったな。「FUKUSHIMA50」、つまり「福島原発50人衆」とでもいうのだろうか。
 なんでも、2011年3月11日の大地震で事故を起こした福島第一原発から逃げないで居残って、事故処理にあたった「英雄」たちが50人いたのだそうです。
 
 でもなあ、おかしいと思うよ、何で英雄なんだろ。だってじぶんちが火元で火事を出して、周りに燃え移って大火になろうって時に、火元の家族がそれを消そうとするのは、英雄的行為じゃなくて、当たり前にやらなければならない義務でしょ。
 しかもそれが、出火を防ぐべき手当(万全の非常用自家電力供給装置)を怠っていたってせいだって、いうのだからねえ。

 更にしかも、その火消しに大失敗して、いまだに10万人を超える人たちが焼け出されたままになっているのです。
 火元責任者の吉田所長以下、火元の原発にいた人たちは、巨大な責任を背負っているはずだ。彼らは英雄どころか、その責任は大罪にも通じていると思います。
 その責任者の証言を隠蔽するなんて、今の政府は何を考えているんだろうか。

 話が、平和のアカンベー48から、恐怖の原発に逸れてしまった。

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