2014/06/11

933右手で殴って左手でなでる安売り屋イオンの戦略

 「助成総額1億円、環境活動の助成策を募集」との大広告が、今朝の新聞に載っている。
 植樹、森林整備、砂漠化防止、里地・里山・里海の保全等の活動団体に、助成金を与えるらしい。

 その奇特なお方は誰なんだろうとみれば、なんとイオンである。
 イオンと言えば、あの郊外大型安売り屋さんである。ちょっと前までは、ジャスコと言っていた。日本の安売り屋を次々に飲み込んで大きくなった大蛇である。
 
 そう、ジャスコのイオンは、あの大型安売り店舗をあちこちの地方都市で作っては、その中心街の商店街をどんどん衰退化させ、それにつれて街は空洞化し、焼畑商業で地方都市疲弊を促進してきた「功労者」である。

 郊外の田畑山林を広くつぶして、大きな殺風景なショッピングセンターをつくる一方で、森林とか里山とかの保全にお金を出すってのだから、これって矛盾しているような気がする。
 いや、そうじゃないか、一方で緑を壊すから、一方で緑を保全するというのだから、これはミチゲーションをやってるつもりなのだろうか。罪滅ぼしかしら。

 今じゃあ郊外店舗さえもが廃れそうなので、中心市街地の安売り屋に戻ろうとしているらしい。
 昔々、イオンが中心市街地に店を出す時は、反対運動が激しかったが、今はどうなんだろうか。
 既に疲弊してしまった中心街は、反対運動する人は消えてしまって、むしろ歓迎しているのだろうなあ。イオンのボロ勝ちである。癪だ。

 とにかく、日本の街を壊してきたお方が、日本の環境を守ると言って金を出すのが、どこかウサンクサイ。

参照
・怖いぞ、郊外の開発は生活圏を破壊する
http://homepage2.nifty.com/datey/kougaiSC.htm
・イオンの反省だって?http://datey.blogspot.jp/2009/03/109.html
・津波を起こすイオンhttp://datey.blogspot.jp/2012/02/583.html
・イオンの津波(続き)http://datey.blogspot.jp/2012/02/584.html

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