また緊急事態に陥る日々、とにもかくにもコロナ大戦争の今を記録しておく。
●中国もコロナ再来
コロナパンデミック発祥の地であるチャイナ(わたしは中国とか米国とかって国が付く言い方を嫌いなので、チャイナ、USA、コリア、UKとか言う)では、9カ月ぶりに死者が出たとのニュースである。コロナ死者は2020年4月以来とて、強権的な抑え込み政策もほころびてきたのだろうか。東アジアでは、日本に次ぐ4番目の感染国である。
そのニュースに今回の死者が出た地名が「河北省石家荘市」とあるのを見て、全く個人的なある感情に襲われた。その地にはわたしの父が、1939年11月から41年の5月まで滞在していたのだ。支那事変と言われる戦日中戦争における、日本軍の兵員としてである。通信兵であり、諸儀式の神官をやっていたので、前線に出ることはなかったらしい。
思えば、当時の中華民国にとっては、日本軍こそは現在のコロナ災害並みかそれ以上の大災厄であり、父もコロナウィルスの一つであった。あの戦争パンデミックと今のコロナパンデミックとを比べると、戦争と言う人災でないだけに今のほうがまだ幸いかもしれない。
●USAでは人災パンデミック
チャイナはコロナを何とか抑えつつあるようだが、世界コロナ蔓延の最大感染国はUSAであり、そこには人災的要素が多分にありそうだ。
大統領の改選騒動が続いており、これによる諸活動がコロナ蔓延に手を貸しているらしい。なにしろマスクを着けないのがトランプ支持者のあるべき姿とかいわれているそうだ。今日のニュースによると、USA連邦議会議員のコロナ感染者は、共和党が民主党よりもはるかに多いとのこと。
トランプはコロナ騒ぎという社会不安を、自分の政権延長のための陰謀に利用しているのかもしれない。
1月6日にトランプ支持者たちが、トランプに扇動されてUSA連邦議会議事堂に討ち入りした。よくもそんなばかばかしいことが起こるものだ。当然にことに14日にトランプは弾劾訴追されたが、トランプは決して謝らない奴だ。支持者がUSAの半分はいるという選挙結果を背景にしている。本物のコロナ感染者が2300万人、トランプに票を入れたトランプコロナ感染者が7200万人らしい。まるでトランプコロナパンデミック、COVID-19ならぬTRUVID-20である。
そのようなコロナによる社会不安に乗じるトランプクーデタ騒ぎの中から、1月20日に大統領がバイデンに替わるが、それで何かが起きるのだろうか、コロナに並ぶ興味津々である、哀しいいことながら。
●日本ではリーダが替わったけど
USAでリーダ交代で何が起きるか楽しみだが、日本でも昨年秋に首相が一足先に交代した。いつも交代時期にはしばらくは期待されるものであり、新首相のスカさんもそうだったが、ここにきてコロナ対応政策の後手後手があって、支持率は急落した。
まあ、コロナってのは何がどうなるのかだれも分からないのだから、疫学専門家でもないリーダが座ったとて、右往左往は仕方ないとも思う。こんな大変なときに、よくもまあ首相を引き受けたものだとも思う。前首相アへさんに逃げっぷりの汚さを非難したい。
とはいても、新首相スカさんのあまりの凡庸ぶりに、これで大丈夫かと気になってくる。あの話しぶりの知性の無さ、いい加減さと言ったら、小学生のほうがましな感じがしてくる。もしかして当人もそう思っているかもしれないとさえ思わせる。
これからのことを聞かれると、仮定のことには答えないと答えるなんて、それじゃあ行政の長を務めること不可能と分かってるのか。頭が悪いにちがいない。陰にいる優秀な官僚に操られるしかないのだろう、情けない。
まあ、トランプよりははるかに良いとしておこう。アへさんのように右寄りの余計なことをやらないらしい雰囲気だから、良しとしよう。
でも、スカさんの眼玉政策はGOTOキャンペーンだそうだが、酷いものだ。やり始めるとコロナに襲われて引っ込める、その繰り返しである。何よりひどいのは、その政策の及ぶ先が限られていることだ。おかげで私などは納めた税金を誰かにやっているばかりだ。
●コロナ1周年記念振り返り
20019年1月15日に武漢から返ってきた神奈川県の30代の男が日本最初のコロナ感染者だったから、それから1周年でいまや累計感染者数31万人、死者数4400人である。
去年4月11日の720人の新規感染者が第1波ピーク、5月半ばにちょ緊急事態っと落ち着いたが、8月上旬には第2波が来てピークに8月7日は1600人もの新感染者数、9月頃にちょっと落ち着く方向かと見えたが、また著しくぶり返してきて第3波襲来とて、2021年1月日には7882人と言う食いかすの新規感染者、これが果たしてピークなのかどうか予想がつかない。これがコロナ1周年の日本である。
この間、感染予防のためには人々ができるだけ会わない、コロつしているのが一番の方策とされている。でもそれでは仕事ができない、稼げない、生きてゆけないとて、政府は防疫策と合わせて経済再生策をすすすめる。経済再生策とは要するに人々が動き回ることに税金を投入するのである。つまり人々を動き回らせるのである。当然のことにコロナ感染の方向になる。ブレーキとアクセルを同時に踏めと言うに等しいと言われたものだ。
去年7月からのGOTOトラベルキャンペーンは、それなりに観光旅行を促進し、観光業界はちょっと息をついたらしい。だがやはり同時にコロナ蔓延が進んできて、GOTOが世間のやり玉にあがるばかりで、ついに年末になって取りやめになった。とうぜんそのことによる混乱があちこちで生じて、政度設計のずさんさがバレてしまった。どこかおかしいのは、大きな基本的な枠組みを書いて入り、細部だけで制度を動かしている感じである。スカ政権の動きを象徴しているようだ。
●再度の緊急事態もコロナ慣れ
政府は去年第1波の4月7日から1カ月間の緊急事態指定にしたのだが、今年になって第3波の1月7日から再度の緊急事態指定を11都道府県に指定をした。その決め方もとても緊急と言う言葉の意味からは遠く、そろそろこわごわと検討した結果であるから、もうコロナはしっかりと蔓延していて、シテのとたんにズドンと感染者数の山が突出した。ということは、実際の感染はその1、1週間前におおきくあったということだから、後追いである。1年間コロナと付き合っても、いまだになんだ分からないのである。この前のように学校を休ませることにしなかったのは、それなりに勉強したからだろう。
しかし、人々はコロナ慣れと言うかコロナ疲れと言うか、去年の緊急事態下のような真面目な外出自粛を、今回はしていないのだ。横浜繁華街を観察しても、例えば中華街では普通よりは少ないが、この前のように休業店も多くて閑古鳥が鳴くようなことはなく、ちらほら休業店もあるが、それなりに人出がある。これがコロナの蔓延を減じているのか促進しているのかさっぱり分からない。
緊急事態で諸般の社会経済文化活動がストップ、これに対して政策的支援が大きな課題となっている。営業補償、休業協力金支給、休業補償など、実のところよくわからないのだが、個人や企業に税金からの金がわたる仕掛けがいろいろできているらしい。わたしのような隠居には、去年一回だけ国民一律の10万円が来たが、そのほかにはまったく何にも来ない。これって不公平のような気がする。
●もう嫌だ、ピンピンコロナ待望
コロナ過で世の中が一色になっているようで、年取って面白くないことで、もううんざりだ。コロナの騒ぎで何か面白いかと好奇心があったのだが、この日常ではそれを満たすものはない。
好奇心の対象は、今の状況よりも、コロナ後の社会に向かう。コロナ後にはコロナ前と比べて、どう社会が変わるのだろうか、そこに興味がある。日本社会はもちろんだが、コロナ一番のUSAや西ヨーロッパの国々ではどうなるのか、EUはどう変化するのかしないのか、興味がある。
しかし、どうも1年やそこらでは変わりそうもない。もしもワクチンが劇的に効いて、コロナが消滅したなら、世界はまた元のように戻るだろう。
だらだらとコロナ災禍が続くと、社会経済文化の側が変わらざるを得なくなる。それを見たいと思えど、見極めるにはわたしの命が足りない。
わたしがコロナに感染したら、治療の必要ないから、願わくはあっという間に死なせてもらいたい。ピンピンコロナである。もう十分に生きてきた、これ以上生きるのは飽きた。 (2021/01/15)
参考:コロナ大戦おろおろ日録
0 件のコメント:
コメントを投稿