別の探し物をしていて机上の引き出しケース内から、汚れた懐中時計が出てきた。わたしの父(1910-1995)の遺品だが、忘れていた。幼児のころに弄んだような記憶がかすかに湧き出た、いや、母方の実家で玩具としてもらったような、、いまや怪しい。
文字盤の針は動いていない。長針が無い。裏蓋を開けると透明ガラスの中に、歯車などの精密機械が美しい。竜頭を巻くと二つの歯車がかみ合ってチチチと回る。
そうしたら動かないはずが、チチチチッチとささやきつつ秒針が回っている。このままずっと続くのだろうか、、アッ止まった、、ちょっと振り回したらまた動きだした、、。
裏蓋の内側には、中ほどに馬が後脚をはね上げている図が線彫してある。文字は上方に「0.800」(ネットによると銀製品の銀純度8割の意味とある)、下方に「461030」とあるが、ブランド名らしき文字はどこにもない。馬の前足の下に横に細長い長方形があるが中にないもないのは、もしかしてここに何か貼り付けてあったか。
父の遺品の一つに、蛇腹カメラ(その画像はこれ)があったが、これについてこのブログに書いたら、それを読んだある方からそのブランド名や製作時期などを教えていただいたことがあった。(そのブログはこれ)。
そのカメラは治しようもなく壊れていたが、この時計は治せば動きそうな気配があるから、今回もどなたか教えてくださる幸運に出会いたい。なお、古物懐中時計をネット検索で探したがあまりに多くて、これと同じものにたどりつく前に疲れてやめてしまった。
(20230614記)
伊達美徳=まちもり散人dateyg@gmail.com
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