2023/06/30

1696【コロナ×プーチン二重禍】あの腹ペコ時代の嫌な記憶が脳裏に浮かぶ嫌な危ない世になりつつある

 今日は6月30日、今年も半分になってしまった。今年もコロナとウクライナで明け暮れしてきた。

 それがちょっと様子が変わってきたのは、コロナの影が薄れてきた感があることだ。このブログに毎月初めと中間にコロナにいちゃもん付けてきていたが、5月8日に書いて以来、もう50日も書いていないのは、なんだかよく分からないからだ。

●コロナウィルスはこれでいいのかい

 分からなさの一番は、コロナの法律上のレベルを2級から5級に格下げしたことだ。コロナというものは人間の階級ではなくて、ウィルスという別世界の階級だと思っていたら、やはり人間の階級でいいのか、そこがよく分からない。コロナの方がキョトンとしているような気がする。

 ついこの間までは「マスクしろ、つい立てを立てろ」だったのが、ある日を境に「もう勝手にせい」と決まるのも不可解である。その日からパタッとコロナが消えるのかしら。
 でもまあ、コロナ禍の最中もコロナにかからないで、勝手に生きてきたからよかったと思おう。もう自由に集まってよし、あちこち旅行にでかけてよし、とのことで、けっこうなことである。

 でも、わたしのような超高齢者にはけっこうでもないのである。さあ、これからは仲間と飲み会しようと張り切ったら、コロナ中に飲み仲間の同輩たちがあの世に行ったり、もう飲めなくなったとて、元に戻らないのである。

 わたしも酒飲む気がしなくなったし、遠方に出かける気力を失ったのは、この3年間の強制的な逼塞がもたらしたものである。
 若者には取り戻せても、年寄りはそうはいかない。明確にこの3年という、人生の最晩年におけるまだ多少は飲みかつ旅に出る能力を、コロナに奪われてしまったのだ。
 そのむかし、日本が戦争していたころに、若者が戦場で命を失って人生を取り戻せなかったのと同じで、今、年寄りに貴重な元気な晩年を奪われたのである。しっかりと愚痴を言っておくのだ。

 それにしてもわたしの年代は、生まれたのが日中戦争たけなわ時で、物心ついたら太平洋戦争に入ったらすぐ敗北という、最悪の世の中に少年期を送ったのだ。腹ペコほど人間をあさましくするものはないことを見てきた。

 考えようによっては、最低の社会にいたのだから、その後の人生は良くなるしかなかったのだ。何をやってもとりあえずはそれまでよりは良くなった、と言えるような社会であった。別の言い方をすれば、最低の社会ばかりを追いかけていたと言える不幸だった。

 そして今のわが人生は、コロナウィルス禍とプーチン戦争禍のダブル禍の社会に回帰してきたのだから、大いに愚痴をこう言いたいのだ。

ああ、2019年中に死んでおけばよかった

 コロナが第9波になってて戻って来つつあるらしく、年末にはベートーベンとダブル第九で大いに波が盛り上がるかもしれない。プーチン戦争は核爆弾が登場するかも知れない。
 その2重禍がおきれば、またまたどん底の時が来るだろう。またあの時代かよう、、父を取られ、空爆、腹ペコ、大人たちの豹変、ああ思い出してもいやだいやだ

ネット空間を捜索してもこんないい加減なグラフしか見つからない。これでいいのか。


●ウクプー戦争は裏切りもある佳境の先は

 さて、今年半ばのウクライナプーチン戦争はどうなっているのか。遠くの戦況はよく分からぬが、先般はドニアプルという対岸にある人口のダムが破壊されて、ダム湖から流れ出る水で大水害が起きたとのこと。この犯行元がロシアかウクライナか押し付けあっているようだ。
 これが戦況にどう反映しているのか知らないが、広大なる被害が生じているらしく、それは核発電所事故を想起させる。

ウクライナ領土争奪模様1年半 20220224~20230629

 つい先日は、例の民間戦争屋ワグネルが、プーチンに対してクーデターを起こそうとした
事件があった。「敵はクレムリン本能寺にあり」とて明智プリゴジンがワグネルを率いてモスクワに攻め上ろうとしたのである。
 もっともベラルーシのルカセンコがプリゴジン説得に成功し、2日で腰砕けになったプリ親分はベラルーシに亡命したそうだ。光秀とは異なり、幕間のピエロだったか。

 だが、プーチンの統治能力の衰えを示すことになったようで、ウクライナを奮い立たせたことだろう。これが戦況にどう影響sるのだろうか。

 日本の政治にいま影響がでてきたのは、日本産の武器輸出の制限を緩和しようとの動きが与党にあることだ。殺生能力のある武器も輸出可能にするとて、それの元はアメリカに追随してウクライナへの武器支援のためであり、実は台湾有事という中国の軍事台頭により起こるであろうアジア戦争への対応であるようだ。もちろん日本も兵器産業の大きな要望でもあるに違いない。きな臭いことになってきた。

 そして戦争に慣れてくるのが怖い。ツイッターに塹壕のロシア兵を攻撃するドローンによる動画がいくつも登場する。去年中ころまでは嫌な気分で観ないようにしていたが、今は見慣れて長く見ていてハッとして、そんな自分を嫌になる。

 ああ、いやだいやだ、またあの腹ペコ時代がやってくる、早く逃げ出すしかない、その方が幸福だろうなあ。

(20230630記)


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