2023/12/20

1766【Q人会誌2023】八十路の岩壁登攀中の大学山岳部同期仲間たちの今を結ぶ冊子

  今日、郵便局にて「Q人会誌2023」なる小冊子を、その会員7名に送った。一人はUSAのCALIFORNIAに居るので航空便であるが、1週間くらいで着くらしいから、みんなに年内に間に合うことになる。よかった。

手作り小冊子「Q人会誌2023」

 「Q人会」とは、大学時代の山岳部同期仲間の会である。卒業後すぐに結成したのではなく、実質的には卒業後50年目からだった。そのきっかけは、その仲間の中のSが、2000年にノーベル化学賞を受けたことだった。
 山岳部同期だけでお祝いに集まろうとしたが、肝心のSが受賞騒ぎで超忙しかったので、ゆっくりでもいいやと受賞7年後に集って祝った。日比谷公園の松本楼だった。この時に、CALIFORNIAに住んでいる仲間のOも来たので、帰国歓迎会も兼ねた。

 そんなことから毎年に同期会総会を1回はやろうよと決めて、2011年から毎初夏にOも訪日をするようにして、同期会となった。この時の人数が9人であったので、名付けて「Q人会」とした。そのうちに蜂、質、録、誤人会と会名を変える必要があるなあと言っていた。そして今も「Q人会」だが、実は蜂人会とすべきなのを変える気がない。

 「Q人会誌」とは、わたしの趣味が本づくりなので、メンバーに大学時代などの山行記録などを書いてもらって本にして、総会の時に発行することにしたのだった。2017年が第1号で、以後2018、2019年まで来た。原稿の内容はだんだんと広くなった。
 コロナで集まれなくなったが、原稿はメールで集まるから、2022,2023と発行してきた。

 何しろ山岳部出身だから、みんな元気ではあるのだが、それでも八十路半ばになると、歳相応に何やかや起きる。中のひとりNはコロナではなかったがその渦中に宿痾であの世に行った。残る者にもなにやかやとあり、会誌の原稿書きも難しくなる。今回で最終号かも知れないと思いつつ作って、年内発行に何とか持ち込んだのであった。

 わたしの趣味の本づくりで、A5判、100ページほどの小冊子を10冊ほど、まるで小学生の工作の様に、いや本作り職人のように、シコシコと制作するのは楽しい。仲間からの原稿集め、レイアウト、ブックデザイン、PCによる編集作業、印刷、そして文房具を駆使して製本という一連の作業は、ボケの進行をストップさせているに違いない。

 わたしの趣味で本を作っているのだから、仲間に原稿を無理やり書かせるかけにはいかないが、趣味に付き合ってくれて感謝している。年に1回の集まりにそれぞれの本に互いにサインをしておいて、その日まで生きていた証拠としている。
 昨年までの各号の原稿を、執筆者ごとに集めて編集して、各個人作品集も作って配布した。

 なお一昨日のこのブログ記事は、この会誌に寄稿の一部である。実は今年のわたしの寄稿は、このブログの今年1年の記事から、毎月1編を選んで12のエッセイを載せたのである。ちょっと多すぎて全体の4割も占めたが、そこはわたしの本づくり趣味による造本作業に免じて許してもらうことに、勝手に決めた。

 さてコロナも明けたようなので、来年こそはQ人会総会開催をしたいものだ、それには最も遠方のCALIFORNIAからの遥かな八十路の旅の可能性にもかかっている。Oの体力を心配しつつ楽しみである。
 そしてまた、ほかの誰彼だってコロナ前のようにはいかない。八十路総会を開催することが、昔々の雪山合宿をする心持に似てきた。お手軽にZOOM総会という手もあるかなあ。

(2023/12/20記)

伊達ブログ記事参照

Q人会誌総目次(2017~2023)
https://datey.blogspot.com/p/q2022.html

本づくり趣味が嵩じてきて自分の本ばかりか他人の本まで作ったhttps://datey.blogspot.com/2015/01/1024.html

自家製ブックレット「まちもり叢書」シリーズhttps://datey.blogspot.com/p/machimorisosyo.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



0 件のコメント: