しこめぶおとこ |
ヤレヤレ、またあの元首相自民副総裁のアソーおじさんの失言か、いやいや、あれは意図した発言だよな。上川外務大臣のことを大いに褒めたかったらしくて、ちょっとレトリックを弄したのだが、なんとも時代に歯向かうミソジニーであったとは、お気の毒。
「そんなに美しい方とは言わんけど」といったん落としておいてから、「堂々と・・・英語できちんと・・・どんどん・・・云々」とほめちぎると、その落差が大きくなって褒め度合いがはるかに上昇すると踏んだようだ。ユーモアの効果も狙ったのであろう。
狂歌はブログ筆者まちもり散人詠 |
ところがその前半がミソジニーだと、新聞屋の餌食にされてしまい、せっかくのレトリックを弄した褒め言葉が無駄になってしまった。あのモリキロー氏の「女は話が長い」以来だろうか。当人はユーモアのつもりだったのだろうが、それにしてもモリもアソーもちょっと古すぎた。言う場を今の時代として心得ていない、いや、老いの無頓着と言うべきか。
さらに上川さんを「おばさんやるねえ」とほめたら、この「おばさん」を新聞屋はこれもミソジニーと言いたいらしい。でもわたしが思うに「おばさん」とは、中年以上の女性を呼ぶときに、普通にちょくちょく遣う言葉だからミソジニーではないだろう。え?、お前も味噌屋だ、といわれるかねえ。
ただし、その場にいた新聞屋が聞いた麻生発言が、あの口ひん曲げ顔でいかにもミソジニー雰囲気であったとすれば、これもそうなのかと思うしかない。
さてこれに対して上川さんはどう対応したかと言えば、言いたい奴には言わせておけと、動じていない態度を見せているとのこと。まあそうだろう、火に油を注ぐ様なことを、一国の外務大臣が言うはずがない。新聞屋や野党の焚き付けにも動じないで、超然黙殺外交であったのがすばらしい。
それだけで麻生さんに発言撤回させてしまって個人外交の手腕も腕も確かなお方だ。〝さすがに一国の外務大臣のおばさんやるねえ“と、アソーさんは言うかしら。
でもわたしとしては、上川さんに言ってほしいなあ、「アソーのおっさんは、顔も口も悪いお方ですけれども、なかなかにご立派なお方でいらっしゃいます」てなことね。
外相にアッそうと超然見下され 褒めたつもりの元首相ミソ
●わたしのBlack Joke失言
ところで最近わたしも失言して、同年の旧友からから注意されたのである。まずはあらかじめミソジニーではないと言っておこう。ブラックジョークである。
昔から親しい友人たちと会合や旅をした後で、そのときの顔写真をEメールで送るのがわたしの習慣である。古希を過ぎたころからその顔写真に、「今回の遺影です」と書き添えることをちょくちょくやってきた。もちろん、「もうそろそろあの世に行く歳だよ、これが役立つかもよ」というブラックジョークである。
先日のこと、同年のその親しい友人たち十数人とZOOMミーティングをやり、その時のPCデスクトップの参加者が並ぶ顔をスクリーンショット、ZOOM終了後に「本日の遺影です」とメールで送った。これもちょくちょくやってきたことである。
ところがその中の旧友のひとり(USA在住)が、゛遺影とは俺にはまだ早い、俺はもう少し生きるから、よせ“、なる意味の丁重な言葉で抗議の返信が来た。親友だから何を言いあってもわかるから、それに返信しておいた。「ゴメン、今後はBLACKな冗句JOKEを慎みます。(と言っても、すぐ忘れそうだけど、歳のせいで)」と。
そこでちょっと考えた。う~む、これまでは、まだまだおれたちは死にっこないけど、立派な年寄りではある、だから遊び写真を遺影というブラックジョークが通じる、そう思っていた。ところが、八十路半ばになり、実際に同年配があの世に行きだした現今となると、本当に遺影になる確率が高くなった。こうなるともうブランクジョークではない。それに私は気付かなかった。
そこでもう漫然とジョークとして遺影を使ってきたのを、今後はやめることにしよう。漫然としてミソジニーとなるのにも気をつけねばなるまい。
ただし自分自身についてのブラックジョークはまだまだ続ける。例えばピンピンコロナ願望とか、災害から避難する超安全地帯はあの世、とか。
(2024/02/03記)
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伊達美徳=まちもり散人
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2 件のコメント:
やれ、やれ 言葉ってものは、便利だけど厄介なものね。
まず、外相の女性と麻生と言う男性の比較。両方とも、頭の良い人であることは事件(いや、「出会い」で、よく解るけど、どっちがスマート(ター)かというと、断然外相の女性だね。 麻生は、この外相なる女性の爪の垢を煎じて飲むべきと思う。
麻生は、国会の質疑応答などで、自分は偉い、スマートだと思うような態度をとっている。それ自体が、足りない男の証拠だと思う。 いや、彼の周りの取り巻き連中(岸田も含めて)が、阿保すぎるのかもしれない。
Black Jokeは、Jokeです。大竹が何を言おうと、ご自由にお使い、お楽しみください。 かしこ
「かしこ」という文末は、古来女言葉である、なんていうと、これもミソジニーかもなあ、
でも、日本語を正しく使いましょう、でないと幾久子さんからコメントかと思う。
なんにしても、歳のことを考えて言葉を操るべきとは、「遺影」から悟った。感謝。
20240204 伊達美徳より
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