2024/12/22

1858【高血圧事件②】八十年を超える運転してると部品にガタが来るのは当然だがそれも病と言うのか?

高血圧事件①から続く)

やあ、ご隠居、久しぶりですね、なんだか元気がないみたい、まさか病気ですか。

あ、熊さんかい、うん、どうも病気になっちまったらしいんだ。

ええっ、でもその顔色や歩きっぷりは元気そうなのに、どうしました?

うん、わたしはご覧のように元気だけどね、先日、ヒマなのでヒマツブシに健康診断をやってみた、そこで医師からオマエは病気だといわれた、だから病気らしい。

たよりないねえ、肝心のご隠居は痛いとか眠れないとか物を食えないとか、あるでしょ。

それが何にも病らしいことは無いんだよ、平生はめったに医院に行ったことが無い、オカシイだろ、いやまあ年取って歩くのが遅くなったけどね。

ヘンですね、あ、わかった、頭がおかしくなったのでしょ、認知症とか、、。

いやいや、医師から言われたのは、血圧が高い、心臓と腎臓がおかしい、太るな、歩け、塩分控えろ、ほかにはえ~となんだっけ、忘れた。

薬を飲んでますか、医師の言うことをきいてますか。

ああ、言われたことはちゃんとやってるよ、どこも何ともないのにねえ、でもね、めったに支払う機会がない医薬代金が高かったから、もったいなくて薬を朝夕に飲んでるよ。

薬ってそういう精神で飲むもんじゃないですよ。

平生は高額の後期高齢者医療保険料を支払うばかりだから、この際にそれを取り戻そうと張り切っているね。

いまに介護保険料も取り戻そうって頑張るつもりでしょ。

そうそう、内緒だけど実はほんとは病気なんだよ、自分では元気に動き回っているのに、医者からお前は病気だと言われると、おお、オレもついに病気老人かあ~って、くよくよ考えるんだよ、だから心の病になったな。

じゃあ健康診断したせいで病気になったっていうのですか。う~ん、病は気からと言いますからねえ、それじゃあまるでご隠居の病は医師のせいと言うみたいです。

そうそう、わたしは医源病だね。

そんな名前の病気があるんですかい。

わたしが発明した言葉と思っていたけど、ネット検索してみたら、医学界にあると分かって驚いたね。わたしにはこんな経験があるんだよ。もう23年も昔のことだけどね、わたしは脚の股関節の骨頭壊死症なる不治の重病と診断された。治療法がないままにいつ倒れるかとビクビクしながら暮らしていたんだ。それが1年ほど後になんとまあ自然治癒してしまった。医師が治る病を不治と誤診したんだ。これも医源病のひとつだよね。医学界では医原病と書いてこれとは若干異なる意味らしいけどね。

なるほどね、でもご隠居がいくら元気といったって、米寿がすぐそこでしょ、もうかなり老朽化した身体だから気をつけて下さいよ。どこか悪いところがあるはず。

そうだね、これだけ長期間の運転をしてくれば、老化して動きがぎこちなくなるのは当たり前、でも老化と故障とは違うと思うよ。故障しやすくはなってるだろうけどね。

なるほど、でも近ごろ病気老人が多いのは、故障者が増えたからでしょ。

それにつけて思うのは、老人が増えすぎたことだ、人間古来の不老長寿願望に、医療技術が応え過ぎてますね、死ぬはずの人間も生き延びさせてしまう技術が完成です。

そう、その上、宗教も文化も生きる願望に応え過ぎたと思うんだよ。長生きするのが最高の生き方なんてことに、だれもかれもがはまり込み過ぎたよ、人間は。

そうですね、それによる人類の繁殖し過ぎで、地球環境問題が起きていますよ。身近には高齢者問題発生ですよ。ご隠居のような元気老人ならまだいいけど、病気老人だらけになっていますからねえ、かといって、現代の倫理ではこれの積極削減はタブーですからね。

でもいずれ、人類が生きるためそのタブーを破る日が必ず来そうだね、これって論理矛盾だね。現代の地球上の頻発する戦争も、男女の境界の崩壊現象も、生物的な面からタブー破壊現象かもしれないね。

そうだ思いついた、ご隠居がオレは元気だと言いつつ歩きまわっているのは、年取って老化も故障も区別する能力なくなったのかもしれませんよ。

何を言うか、俺だって風邪ひくぞ、実は昨日からちょっと咳が出るんだ、何年ぶりかなあ、ゴホン、ハックショ~ン……、故障だあ。

さいなら~、おだいじに~。  (つづく(2024/12/22記)

ーわたしの人生での傷病らしい傷病(◆:長期通院、●:短期入院)ー

◆日光角化症(2017年)http://datey.blogspot.jp/2017/08/1289.html
◆腰椎圧縮骨折(2015年)http://datey.blogspot.com/2015/05/1084.html
●白内障(2012年)https://sites.google.com/site/dandysworldg/hakunaisyo
◆大腿骨骨頭壊死症(2003年)http://datey.blogspot.jp/2012/01/571.html
●左大腿骨関節異常(1978年)、◆メニエル氏病(1957年)、●右腕骨折(1951年)

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2024/12/16

1857【高血圧事件①】当人は痛くも痒くもないけど米寿にして遂に本物の病人になったらしい

●ヒマツブシで健康診断に総合病院へ 

「すぐに専門医に診てもらいなさい」
 目の前に座る白衣の医者が言う。えッ、なになに、どうして?、わたしは怪訝な顔をしたに違いない。
血圧が210もあり危険です
 わたしは何のことかわからないで、ハア?、いや、医師の言葉は聞こえるが、どこも痛くもかゆくもないので、なにが危険なのかしら、。

 今日は近所の総合病院に、年に1回の市公費受診できる老人健康診断にやってきたのだ。
 わたしが風邪さえも引いていないのにこの病院に来たのは、毎日がヒマすぎる、今日はヒマツブシに健康診断にでも行ってこようかな、この辺でやっておくのもよいかな、と考えた結果である。無料だから散歩の続きくらいの考えだった。
 歳とって何となく身体の動きがぎこちなくなったことはわかっているが、それは物が古くなれば人間も当然だろう。

 このまえ健康診断をやったのはいつだったか、十年以上の遠い記憶である。まずは体重身長測定とは懐かしや。記憶の身長から4センチも縮んでいるのに驚いた。そのほかあれこれ検査で、時にはなにか数値を言われたが、もともとヒマツブシだから真剣に聞かないので頭に残らない。聞いても意味が分からないしね。

 そして最後に問診で医師にX線写真とともに出会う風景は、かつて覚えていた通りだった。懐かしや。
 そして上記の「すぐ専門医へ」宣告のあと、医師に何を言われたか覚えていない。おれは実はそんなに重い病人か、そりゃまあ米寿ともなれば仕方ないか、血圧200越えって緊急事態かよ、う~ん、じわじわと落ち込んできた

 何しろめったに医者にかかったことがない、特に内科医には出会った記憶がない。たまに出会うとこの緊急である。でも仕方がない、さて血圧の専門医ってどこにいるんだろうか。
 健康診断が終わって出るときに看護師に、こちらの病院に高血圧の専門医がいるのかと聞けば、循環器系の医師は今日はいない、週に2回午前中しか診ないがよいかと言う。緊急に診てもらえとたった今指示されたこちらは、それでは困る。

 血圧専門医とは循環器医師というのか、そうだ、偶然にもひとりだけよく知っているぞ、それは高血圧症だった亡妻の専属医だった近所のクリニックのN医師がそうに違いない。時々付き添って行ったあそこだと、その足で向かった。亡妻の病がわたしに役立つとは偶然だ。

 そうか210もの血圧は危険なんだ、でも当人は何の変わりはないのだけどなあ、いや、そう聞いて気分が悪くなってきたから、変りがあるあると言うべきか。ヒマツブシが役にたったというべきか。

●循環器専門医を久しぶりに訪ねる

 久し振りにそのクリニックを訪ねて、こんどはこちらの診察とて、さっそく検査がまた始まった。先ほどやった身体検査の結果は来月でないと教えてくれないから仕方がない。1日に2回も健康診断やったことになる。こんどは有料だが仕方ない。

 そしてN医師にいまの検査の分かることの話を聞いた。X線写真をまた見せられ、高血圧のために心臓が膨らみゆがんでいるとのこと。なるほど心臓が偏って膨らんでいて、血管が曲がっている。
 これからそれを直して元にもどすのかと聞けば、それはやらないし必要もないそうだ。なん~だ、でもこれはで素人でも眼に見える高血圧の証拠ではあるな。

 そしてこれからの24時間に心電図測定をするとて、小さな何かを胸にいくつか張り付けられた。そのまま帰宅して寝て明日また来いとのこと。
 これから薬で血圧をゆっくりと下げて行き、常時140/70あたりに安定させるが、急に下げるのは危険なので、薬の調節で時間をかけるとのこと。
 話を聞いただけではよく分らぬし、メモをもらったがそれもよく分らない。家に戻ってネット情報も見てクイズを解く気分だ。暇つぶしにはなるが、知れば気分が悪くなる。

 こうなった状況にあるのは、自分に何か症状があって医師にかかりに来たのではなくて、ヒマツブシに来たのが偶然にも緊急な事態にあったと分ったからだ。ということは、健康診断にこなくてあのまま日々を過ごしていたら、すぐにぽっくりと逝ったのだろうか。

 う~む、それならむしろ歓迎することであったなあ。だって、毎春になると西行を気取って「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ」(元歌は、「望月の頃」)と詠っているのだから、10か月遅れでもそれは良かったのになあ。
 こんなことは医師には言えないな、バカにするなと激怒されそうだ。

 と言うことでこの日は、当人は何ともないが周りは大わらわの検査で、まことに結構すぎるヒマツブシになったのであった。結構でないのはクリニックは公費じゃないから5千円もかかったこと。それと「オレも病人かよー」と心が病んできたことだ。薬が出されたが、これは血圧の薬だろうが、心の薬ではあるまい。

 2日目にまたクリニックへ、胸の心電図検査装置を外した。血圧は170台に下がったようだ。医師からの注意は、「塩辛いものを食うな、歩け歩け、歩けば必ず血圧は下がる」であった。どちらも私には問題ない。歩くの大好き、食い物にはもともと執着がない。

 さてこの日から、わが同期同輩友人たちにメールや電話やラインで宣伝である。
「オレもついに病人になったぞ、血圧が200を越えているのだ、どんなもんだあ」と。そうしたら大勢が返事を下さった。お見舞いやご助言も賜った。ありがたい。

 それらで分かったというか悟ったことをまとめると、実はこの歳だとだれもかれもが高血圧で、薬で血圧制御して普通に暮らしているのであるらしい。それも薬をずーっと何年にもわたって飲み続けている方も多い。

 と言うことは、この歳になれば高血圧なんて、珍しくもないヤツのだったのだ。えーっ、そうなのかあ、どうもわたしが独りで騒いでいた独り相撲の感がある。
 友人たちに恥ずかしくなって、騒がせたことをじわじわと謝っている。慌てて長期の約束事を短期への変更まで言い出して、また元に戻すありさま。なんともはや。

つづく(2024年12月15日記)

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2024/12/15

1856【同性婚訴訟】別性かつ同姓強要婚姻制度異議訴訟の次は人数制限と近親制限婚姻制度への異議訴訟かも

●同性婚は憲法違反か? 

 20214年12月14日の東京新聞を開いてトップ記事に、おお、そうか、同性婚を否定する判決が出た、と読んだ。


 この話題は前からあることを知っているが、私的には関係なさそうなので、詳しく知りたいとも思わないで、見出しを見るくらいで来た。
 東京新聞はリベラルな気配を持っているから、その気配にこちらもつい引きずられて、これについては同性婚賛成雰囲気の報道をするだろうと思った。だからこの見出しを読んで、えっ、と思った。

 そうか、「同性婚否定」の判決を下す裁判官がいるのだな、そしてその理由は「憲法13条違反」なのであるか。そうかそうか、わたしには関係ないから、どうでもいいや。
 いや、ちょっと待てよ、憲法13条ってなんだっけ、すぐネットで検索、そうか「個人の尊重か」、とすると、同性婚を否定するという判決の理由は、同性婚は個人の尊重をしないから、であるか、え?、そうなのかい、同性婚の内容をよく知らぬが、なんだか変だな。

 気になるから本文を読んでみるか。あ、そうか、この見出しの意味は「同性婚否定することは、憲法13条違反することだ」という判決なのであった。「同性婚否定『憲法違反』」という見出し文句の「」が抜けているのだ。
 なんだよ、見出しとは正反対に読まされたぞ、紛らわしいぞ、気をつけろ、東京新聞よ。


●婚姻制限制度は崩れるか?


 それにしても人間も動物であるから、当然に雄と雌がいる、という前提の社会秩序は壊れつつあるのは、こも記事を読むと確かだ。人間だけは雄と雌を男と女と言っているが、人間でない雄と雌がどうなのか知らないが、人間はその分類が怪しくなってきた。
 これまではその分類があまりにも厳然とし過ぎていたらしいが、実はそれらの中間とか、もしかしたら全く別の性もありうるらしい雰囲気だ。

 男女の境界が厳然たるものと決めつけて、あるいは決めつけるために諸制度や文化を構築してきた社会が、裾野から水漏れして崩れ始めている。
 いったいどうなるのだろうか、そのようなことを書いた書物を読んだことは無いし、読む気もないし、読まなくても困らないから、ここは素人として面白おかしく勝手に考えることにする。

 性別制限婚姻制度が崩れる次はなんだろうかと考えているうちにもいついた。次は人数制限婚姻制度が崩れる番だろう。
 今のところ婚姻者数は上限2人だが、その人数を超えることができるようになるだろう。一夫多妻、一妻多夫 多妻多夫の可否が裁判に登場するに違いない。

 今までは制度上はないものとしてきているが、現実には「不倫」なる言葉があることから歴然としているように、「2を超える多数婚姻」つまり「重婚」は、この世に存在するはずだ。そういえば国によっては制度上も存在するらしい。そう思うと、実は同性婚もこれまでそうであったに違いない。

 あ、そうだ、もうひとつあった、姓名制限婚姻制度(同姓強制婚姻制度)への異議訴訟がすでに起きている。そして次第に実現に近づく気配だ。
 あ、そうだ、「近親婚」も今のような制限が外れるかもしれない。
 う~む、いろいろあるなあ、これ以上考えるのはわたしには無理だ。でも面白いからヒマツブシにときどき考えてみよう、いつかまた続きをここに書こう。

(20231215記)

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人間の性が男女二つしかない時代が終る先の世界を見たいhttps://datey.blogspot.com/2023/10/1721.html

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男と女・生と死・公と私の境界が曖昧になる現代https://datey.blogspot.com/2023/05/1689.html

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2024/12/10

1855【東京湾原発稼働中】島根原発再稼働も重大だけど東京湾核発電所を忘れるな

 島根県の松江市にある核発電所(島根原発2号機)が、2012年停止から13年ぶりにこの2024年11月7日から再稼働だそうである。
 新基準に適合したから許可になったらしい。82万キロワットの発電能力があるとのこと。なんだかあちこちで核発(核力発電所、ようするに原子力発電所のこと)が動き出しつつある感じだ。

 日本の核発稼働が災害時の避難可能かと話題になるといつも思い出すのは、東京湾にある核発のことである。それがどれくらいの規模なのか、ネットサーフィンで探しても実はよく分らない。
 ある情報は「熱出力60万キロワットの原子炉を2基搭載」とあるから120万キロワット、また別の情報は「20万キロワットの原子炉が2機搭載され40万キロワットの電気出力と推定」とある。

 島根核発が80万キロワット、巨大事故を起こして廃炉作業中の福島第一は4機合計で218.1キロワットだから、東京湾に浮かぶ核発も、40万~120万キロワットとしたら、それなりの大きな規模であることが分かる。
 とにかく、5500人の生活を支えつつ、10万トンもの軍艦や、70機もの軍用機などを動かすほどの巨大エネルギーを生産する2基の核発電炉が東京湾に浮かんでいるのだ。

 その核発は東京湾の南方の横須賀湾内の海上にあり、波に揺れているのだ。そう、核力を動力として備えているUSA海軍の巨大な航空母艦である。
 だがこれは日本の外にあるとみなされるらしく、当然のことに政府の規制の範囲外である。福島事故があっても安全見直しなんてお呼びでない。

関東広域から見る東京湾核発電所の位置


 事故が起きたら影響人口は島根や福島とは比較にならない膨大だろう。なぜこれが話題にならないか不思議である。これをお読みのあなたは、知ってますか?

 首都圏大地震が来たら、どうなるのだろうか。水に浮かんでいるのだから津波にひっくり返されるだろう。そうでなくても大揺れになるだろう。活断層がどうこう言う以前の問題と思うが、これは素人の杞憂かしら。

 船の上につくる核発電所が安全ならば、なぜ全部そのようにつくらないのだろうか。建設用地を買わなくてもよいから安くつくだろう。その稼働の確実性安全性は、軍事施設だから、民生の発電所とは比べ物にならない構造になっているに違いにない。

 あ、そうだ、地震が来たら素早く動いて沖に出て行けば、市街地への影響はないのかもしれない。といっても地震はいきなりやってくるからなあ、間に合うのかなあ。津波が来るまでには時間があるのかな。

 でもなあ、軍事施設だから、どこかからミサイルで狙い撃ちされる恐れは非常に高いだろうなあ。ほかの核発電所だって戦争になれば狙われるだろうが、この航空母艦こそ最初に狙われるに違いない。この空母から30キロ圏に住む人口はどれくらい居るのだろうか。



 それなのに全くと言ってよいほどに一般ニュースには登場しないのは、何故だろうか。不思議でならない。
 とにもかくにも、わたしの住まいは横浜だから、東京湾核発電所(つまり空母ジョージワシントン)からたったの15キロほどだ。事故があれば、あの世に避難するしかない。そこなら2度と避難する必要はないが、戻ることもがきないなあ。

(2024/12/10記)

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2024/04/18【豊後水道で地震】東京湾内に現存する原子力発電戦艦…… https://datey.blogspot.com/2024/04/1812.html

2014/08/10福島原発なみの東京湾巨大原発が稼働中……https://datey.blogspot.com/2014/08/980.html

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2024/12/07

1854【八十路ZOOM】ネット世界で大流行のズームは超高齢者こそが使いこなすべきかも

●米寿前後仲間とZOOM談義 

 穏やかな冬の日の午後、うちのパソコンに八十路の爺顔が2時間ほど並んでいた。ZOOMというバーチャル宴会である。
 12月6日の午後は大学寮同期仲間十数人が、PC画面に顔を並べてZOOM談義をやった。毎月1回の定例で、午後を2時間ほどあれこれとしゃべりあう。家に居ながら集まることができるという、年寄り向きインタネット遊びである。

 今どきZOOMなんて珍しくもないだろう。だが、わたしたちのような八十路半ば、米寿前後の者ばかりの超高齢者たちがやるの珍しいことらしい。
 これを若い知人に話すと、あまりの年寄り仲間であることに驚かれて、かえってこちらが驚く。なんだかバカにされたような気にもなるのが悔しい。
 そもそも年寄りであることを驚かれたり、歳にして元気ですねと言われるのが、気に食わない。差別である。

●ネット原始人のズーム

 でも、考えてみると確かに自分でも驚くことをやっている。なにしろ、わたしの世代はコンピュータ以前の、今から見ると前世紀原始時代の生まれ育ちであり、しかも大学学生時代さえももそうであったもだから。
 さらに社会に出てからも、コンピュータが日常用具の世界になるには、20年以上はかかった。そんな原始人のわたしたちが、いわば最先端?のズームを使うのは、猿がスマホを使うような驚きだろうか。

 社会に出てからコンピュータに出会うのだが、仕事や趣味でその出会い時期や密度は、人によりかなりの差がある。専門的な知識と言うよりも、興味の対象として面白がるかどうかが、その後にかなり違いを生じるようだ。
 わたしはPCの技術的なことにはあまり興味は持たないが、言語の扱いに大いに興味を持った。だからワードプロセサー初期からキーボードに取り組んだ。

 わたしのZOOM仲間の大学同期たちとの交流の連絡手段は電話から始まったが、21世紀になってEメールを使うようになった。
 これが今やSNS時代になっているのだが、これに移行するのは年寄りたちには面倒くさくて、今もEメールが主要手段である。
 電話は補助的になったが、これもスマートフォンによるインタネット電話になり、とにかく年寄りでも否応なくインタネットにすがらざるを得ない。

 このズームなるものは、年寄りにまことに都合がよい。もう足腰の力や減退して、仲間で集まるのがむつかしくなった頃に、このZOOMなる顔見世通信手段が出てきたのだ。
 ZOOMは老人活性化になるし、移動困難になる高齢者こそ使いこなすとよいはずだ。それが、ちょうどコロナによるZOOM出現と軌を一にしているのが、偶然ながらオカシイ。

 これでもう家にいながら顔合わせでバカ話をやれる。すごいのは日本各地にいる仲間はもちろん、カリフォルニア在住の仲間も参加できていることだ。
 その頻度が月に1回だが、かつて電話時代には半年に1回がせいぜいだった出会いと比較すると、格段に親密度が増してきた。これはコロナがもたらした効用である。

ズームは年寄りにぴったりか

 その一方で、家にいながらなのに、ネットの談議にどうしても乗ることができない者が次第に増えてくるのは。年寄りとして仕方がない。たとえPC画面越しでも、年齢相応に面と向かって会話するには、あれこれ故障が出てくる。この世から消えた仲間もいる。そうやって不参加者が増えてくる。

 実はわたしは最近はちょくちょく単語を忘れる。脳内にはその姿かたちは描いているのだが、言葉にするのにちょっと考えることがある。これは脳の老化のせいだろう。
 他人に迷惑かもとZOOMで話しだすのを躊躇する。途中で出てこないと誤魔化すから、つい話がそれる。

 もっと怖いのは、老人お得意の居眠りである。長時間PCを見ていると目はしょぼしょぼするし、そのうちにZOOM中に眠りこけてしまい、目を覚ますとPCに寄りかかっているかもしれない。まあ、お互いさまか、、そこで狂歌一首。

言葉つっかえ目はしょぼしょぼに居眠り
行方も知れぬ米寿のズーム

 さて、このZOOMという老人遊びが、いつまで続くだろうか。誰かがいなくなっても気が付かないままに、だらだら毎月開催しつつ、そのうちに自然消滅かしら、それもまたよし。
 海の向こうから参加できるなら、あの世からも参加できるかとも思うが、去年逝ったやつも3年前に逝ったやつも顔出さないあなあ。

(2024/12/07記)

このブログで関連記事
2023/11/12:1737【老いとネット
https://datey.blogspot.com/2023/11/1737.html

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2024/12/06

1853【コリア戒厳】あちこちで動乱おきつつあるこの地球 いよよ隣に迫り来たるか

「ご隠居、大統領がオカシイらしいですよ」

「え、トランプはまだ大統領になってないだろ、あ、現大統領のバイデンがついに呆けたか」

「いや、太平洋の東じゃなくて西隣コリアの現大統領が突然に革命を、じゃなくてクーデターを、じゃなくて戒厳令を出したってことですよ」

「おお、そうだね、でもすぐにひっこめたろ、すごいねえ、戒厳令ってそんなにお手軽に出したりひっこめたりできるものかねえ、お隣の国では、あ、日本ではどうなんだろ?」

「日本の憲法には戒厳条項はないけど、自民党は緊急事態条項ってのにあこがれているらしいですよ。憲法改正して入れたいとか」

「困った人たちだね、あ、そうだ、もしかしてユンさんは、日本の政治家に警鐘を与えたくて、短時間戒厳令でもどうなるか、見せたかったのかもね、身を犠牲にして日本からまた侵略される恐れを防いだんだよ、きっとそうだね」

「御冗談を、まさか。でもねえ、つい想像しました、海の反対側のUSAで次の大統領トラさんが、来年就任するとになるとやらかしそうなことを、こちらでさきどりしたかとね」

「コリアでは大統領が就任して何年か経つと、必ずスキャンダルが出てきて引きずり降ろされて、下獄するってことが起きますよ」

「そう、太平洋の東に気を取られていたら、西のすぐ隣でも国論分断する騒ぎが起きていたんだねえ、朝鮮半島は南北に分断されているが、その南が内部分裂しようとしているのかなあ」

「えーっ、また動乱じゃないでしょうね、あの朝鮮戦争がまた起きるのですかな、政治的なことはさっぱりわかりませんが、」

「わたしも国際でも国内でも政治的なことはさっぱりだけど、なんだか地球上での争いが次々と起きていて、それが次第に日本に近づいている予感で、暖冬なのに寒気がしてきているよ」

「怖いなあ、南でごちゃごちゃ争っている間に、北からミサイルが飛んで来たら、どうなるんでしょうか」

「そういえば1950年に起きた朝鮮半島の戦争が、当時の敗戦日本が経済復興するのに大いに役立ったってことがあるよ。日本が戦争の兵站基地になって大いに儲かったんだよ、そう、隣国を踏み台にして復興したんだね」

「え、ということは、まさかと思うけど、こういうことを機にして、いや、そうじゃなくて、実はどこかの国の誰かがそういうことを狙って乱をおこし、戦争に持ち込もうとしているのですかねえ」

「いやいや、そういうのを陰謀論といって、バカ庶民がいちばん喜ぶ話だな、気をつけなさいよ」

「あ、そうですね、なんにしても地球がオカシイですね、気候だけじゃなくて、人間がオカシくなりつつあるようですよ、こんなにもあちこちで紛争が起きるんだから」

「そうそう、わたしはもうこの辺でこの乱世におさらばして、いちばん安全なあの世に避難してしまうから、後はよろしく頼むよ」

「あ、卑怯者!、わたしも避難に連れてってくださいよ」

(20241206記)

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2024/12/03

1852【今年の新語流行語】知っているのは候補30中7語、トップテン中の2語のみ

 毎年暮れが来るとどこかから出てくる「今年の新語流行語」なるもの、だれがどうやって選ぶのか知らない。でも毎年、わたしが知っているそれらを数えて、どれだけ世間から遠くなりつつあるかを測定するのである。

 今年2024年のそれがは発表された。また世間が遠くなっている。

わたしが認知する今年の新語流行語印:知っている、×印:知らない)

 候補の言葉と結果を見ると、わたしが知っている言葉のあまりの少なさに、愕然とすることには、毎年のことでもうとっくに飽き飽きしている。
 まず、ノミネートされた言葉30語中で、知る言葉は7語のみであった。これをこれまでの成績と並べてみよう。
  2024年:7(23%)、2023年:15(50%)、2022年:11(37%)、
  2021年:11(37%)、2020年:21(67%)、2019年:12(40%)、
  2018年:15(50%)
 今年のわたしの新語流行語認知度は、これまでで最低であるのはどうしたことか。その原因はわかっているのだ、そう、認知度が下がるとはつまり文字通り今年から認知症にかかったに違いない、トホホ。もう覚悟したからいいのだ。
 
 さて、新語流行語トップテンの内で私が知る言葉はたったの2語である。それは私がオカシイのか、それとも、これらを選ぶ選考委員(がいるのだろう)がオカシイのか、まあ、どちらでもよろしい。
 もっとも、最初から分かっている私の新語流行語認知度の低さの根本的な原因は、TVを全く見ないからである。つまりこの新語流行語とは、TV新語流行語なのである。
 それが証拠には、ネットの世界であれほど毀誉褒貶まみれの新語流行語が、このランキングにはないのだ。それは折田楓である。これこそふさわしい低俗性と政治性を備えた新語流行語だと思うけど、違うの??

ーーーこのブログの関連記事ーーー
2023/11/03・1728【今年の新語流行語候補
TVを全く見ない老人でもこれくらいは珍語流行語を知っているhttps://datey.blogspot.com/2023/12/1754.html

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