高齢者にとって、ネット社会は果たしてよいものかどうか、考えることが多い。とくに例の変な名のマイナーカードによる、何でもかんでも取り込もうとする政府の暴走騒ぎで、思うことが多い。
わたしとしては、人生がネット社会に間に合ってよかったと思っている。年寄りになって動きにくくなっても、ネットシステムを使って、あれこれ情報を手に入れ、情報発信し、情報交換することができる。よほどのことでもないと図書館に行かなくてもよくなった。USAにいる友人とも気楽に話し合える。
わたしと同年代の人たちとの情報交流も、いまではネットを使っているから、ネットの無い時代と比べると格段に長い期間の交流が可能になっている。同年仲間は1930年の半ば以降の4年くらいの間の生まれだから、今では八十路の半ばあたりにいる。ネットへの親和性の有無は半分半分くらいだろうか。
わたしの高校から大学時代までのいろいろな同期生たちとの交流は、実物の顔を合わせる同期会から始まり、当初はもちろん電話と手紙で連絡しあっていた。
それが21世紀になってからはEメールを使うようになった。これによって格段に連絡しやすくなったが、一方でこれを使わない(使えない)人たちが、急激に疎遠になって来るという弊害もある。
このわたしの同期生仲間は、高校、大学専攻コース、大学寮、大学運動部のそれぞれにメーリングリストで4グループがあるが、それらの人数を合わせると現在計109人になる。もちろん当初はもっといたが、死亡脱落等がじわじわと進んで来ている。母数はよく分からないがそれら合わせて300人以上いただろう。
これらの間にメールが行き交うのだが、実際は積極的に発信する者はそのうちの1割くらいなものである。その他は読むだけ、もしくは見てもいないかもしれない。
それらのメール仲間でほかのネットツールを使うものは、ごくごく少数である。ブログのようなネットページを発信する者はわたし一人だけのようだ。フェイスブックを使っているものが、確認できるだけで5人のみである。Twitter(現X)など他のSNS利用者はいないようだ。ラインの利用者は結構いそうだが、最近わたしがやめたので数を分からない。
その中でZOOMを利用するものが20人いるのが、意外と言えばいえる。これはコロナ中に年寄り外出が極端に制限されたことから、仲間の一部がこれを使って同期会をやろうと頑張って、仲間を誘い込んだことによる。
なかでも活発と言えるのは、月に2回の定例ZOOM会をやっている大学寮同期仲間である。同じ釜の飯を食ったというしがらみが働いているのかもしれない。
とにかく外出しなくても仲間と無駄話できるのが、八十路のヨロヨロ高齢者にはまことに都合がよいのだ。更にすごいのは、太平洋へだてた仲間も顔を見せて一緒に話すことだ。八十路半ばヨレヨレ仲間のズーム談議風景
しかし好事魔多し、ズームにも老いが迫り来る。そう、難聴だ、目がかすむ、指が震える、忘れてたなんてことで、ZOOMから脱落せざるを得ないことが起きるのだ。ボケや死で脱落は仕方ないが、その直前まで何とか続けたいものだ。
そこで待っているのだが、目や耳や指が不自由でもできる超高齢向けバージョンアップしてほしい。ZOOMでなくても同じようなものでもよいのだ。
いろいろなハードウェアには高齢者対応製品が出てきているが、PCソフトウェアにもシニア・アプリケーションがあってもよい時代になっているのだ。
(20231112記)
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伊達美徳=まちもり散人
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