2015/08/08

1116【新国競騒ぎ】設計変更するのが常識なのに税金80億円捨てて白紙に戻した非常識首相の頭の検証が先ず必要

 新国立競技場問題は佳境に入ってきて、野次馬は止まらない、暑さ凌ぎにアマノジャク放談。

●一番の無責任者はアベサンだよ

熊五郎:ちわー、ご隠居、さすが暑さにグターッとなってますね。
ご隠居:おお、熊さん、まあ、こっちにおあがり。そうだねえ、暑い時に、戦争したいとか、埋立やりたいとか、オリンピック運動会場にカネ掛け過ぎとか、ますます暑いよなあ。
:そうそう、あの新国立競技場とかって運動場で、工事費が高すぎるって揉めて、オジャンにしたって、どういうことですかい、無責任な責任者をクビにしろとかって、国会で騒いでますね。
:あまり暑いから、お前さんと言いたい放題言って、ちょっと涼しい気分になろうかね。
:いいですねえ、言いましょ。
:じゃあ言うよ、あのね、いちばんの無責任者は、総理大臣のアベサンだよ、ひどい!
:え、いきなりそうきたか、さすがアマノジャク。でもねえ、高すぎるって世の中が騒ぐもんだから、鶴の一声で白紙見直しって、えれえもんじゃありませんか。
:あれ、そう思うのかい、だってアベサンはあの7月17日ちゃぶ台返し発表の7日前には、
もうやり直していると間に合わないからこのままいく」って、国会で答弁したんだよ。
あ、そうだっけ。
:それを突然にヤ~メタって、ちゃぶ台返し、いまどき専制君主じゃあるまいし、それも相談したのは森サンって五輪組の親分ひとりだけって、いまどき密室政治かい?

●ワンマン社長に誰も文句言えない

:う~ん、でもこれで税金を無駄遣いが減るんでしょ、いいことでしょ。
:あのなあ、普通ならこういう時は設計変更をするのが常識なんだよ、イチからやり直したら、その手間と費用が無駄になるだけなんだよ、建築素人アベサンが、大向こう受けねらって大見得切ったんだろうがねえ。
:まあ、このところ憲法解釈変更問題で評判が下がってますからね、ここらで一発起死回生と、。
:そうだよ。たとえればね、ちょっと高いけど社長にこんこんと話をして、それで行けと言われ、社長も記者会見などで、国際公約だし、やり直すと間に合わないからこれで行くと表明していただいた、これで安心と思っていたら、1週間でコロッ、あれはもうやめたとちゃぶ台返し発言、担当役員の文科大臣も、事業本部長のJSCの理事長も、あっけにとられただろうね。
:社長一人が格好つけて、役員、社員、下請け会社に恥をかかせて平気なんですね。
:これまでかけた設計外注費用が65億円、それにコンペでかかった費用、JSCや文科省の人件費・交通費・光熱費など、世界中からコンペに応募した人たちがかけた費用、なんだかんだとざっと80~100億円の無駄かもよ、もったいないよなあ。
:常識はずれの社長の頭はおかしいな、でもワンマン社長だからしょうがない、ってことなんでしょうかね。民間会社なら、株主賠償訴訟で訴えられますね。
:だから第三者検証委員会は、80億円無駄にした首相の非常識な頭の中を検証してほしいよ。無責任なワンマン首相は怖いね、コロッと心変わりして、安保で戦争に巻き込まれることはあるとか、徴兵制を敷くことになるなんて、いつ言い出すことやら。言ってもいいけど、わたしが死んでからにしてもらいたい。

●工事費高騰は有識者会議のせいだよ

:ご隠居も無責任だよ。ところで、なんで1300億が3000億円になったんですかね。きっと、工事屋さんが高く入札したんですね、口利きしてリベートをとる予定の政治家がいるとかで。それとも、誰か間でくすねる約束になってるとか。
:う~ん、口利き料とか間のくすね金はわからないけど、入札は無かったよねえ。設計と一緒に工事方法とか工事費の見積もりやったもんねえ。
:じゃあ、競争がないからどんどん高く見積もったのかもね。
:そうかもなあ、でも設計と並行していたから設計チームのチェックが働いてるだろうしねえ。
:じゃあ、なぜ高くなり過ぎたんですか?
:そりゃ簡単だよ、ほら、有識者会議ってのがあるだろ、有識者たって各種業界代表みたいなもんだから、言いたい放題、自分の業界がやりことをどんどん言うから、カネメもどんどん膨らんだってことだよ。
:スポーツ屋とかイベント屋とかね。
:それを抑えられなかったのは、有識者が政治的に強いからだな。設計変更して規模小さくしたり機能を外して値段を下げようにも、それヤメルな、これもやれとか言われちゃ、文科省じゃあどうしようもなかったんだな。
:ご隠居は見てきたようなこと言いますね。
:ああ、昔こういうコンペから実施への大規模プロジェクトの裏方をやった経験あるからね、とにかく工事費が過大になるのは、設計内部じゃなくて、外部からの要求がどんどん重なってくるからだよ。
:ってことは、それを整理する能力がないと、どんどん増える。で、一番エライ総理大臣が出てきるしかないってことですかね。
:そうだろうなあ、今どきそういう古典的なやり方するって、なんだねえ、憲法9条解釈変更をアベサンがリードしているのと同じだね。今ならこういうときは委員会で再検討とか、パブリックコメントとかやるもんだよなあ。
:そういや、独裁政権みたいで、気持ち悪い世の中ですね。
:よく言って、ワンマン社長だね。ワンマン社長をいただく社員の国民はやりきれないよ。

●第三者検検証委員会ってカネメだけ検証か

:ところで新聞見ると、第三者検証委員会って、このカネメが太り過ぎたことの原因を探るらしいですよ。
:マスメディアは、分りやすいカネメのことばかり書いてるから、庶民はカネメの検証をするしか思わないんだな。本当に検証するべきは、そうじゃないだろ、カネメもひとつだけど、このプロジェクトそのものを検証するんだろ。
:それは、例えばどんなことですか。
:まず第1にだね、国会答弁したことを、国会の外で全く逆方向に前言をコロッと翻した首相の頭の中の検証だよ。国会はバカにされたんだよ。
:あっ、それですかあ。ほかには?
:例えばだな、なんであんなでかいものが要ることになったのかとか、なんであんなでかいものをあそこにつくることが風致地区許可基準を変更してまで可能にしたのか、なんであんなでかいものをつくれるように地区計画を決めたのか、あんなでかいものをつくるようなコンペの募集要項自体が正しかったのか、そしてさらにオリンピック誘致そのものが必要なことなのかとか、そういうことだよ。
:まさかあ、ご隠居、そりゃ第三者委員会に期待しすぎですよ。まあ、カネメだけしかやらないような感じですよ。
:うん、わたしも実はそう思っている。あのメンバーじゃ都市計画問題やオリンピック誘致問題まで考えが及ばないね。アンダーコントロールって嘘ついて誘致成功した件とか、無理だろうね。
:やっぱりねえ。でもアベサンのことだから、民主党政権時代に決めたことばかりを、第三者委員会に突っつかせるかもしれませんね。

●カネメ高騰の技術検証は簡単だが裏事情検証は無理だろうな

:あのね、建築工事のカネメのことだけなら、検証なんて簡単だよ、だってこういうものは設計過程で詳細に工事費積算しつつ行きつ戻りつしてやるもんだからね、資料をみればなにが高いとか簡単に分るよ。
:あ、そういうもんですか。あの形とかアーチとか、高くなった原因でしょ。
:そうかどうか、積算書を見れば簡単に分るよ。それよりもだな、設計の各段階での積算結果に対して、だれがどのようにその結果にOKを出したかが重要なんだよ、予算オーバーしたら設計変更をして下げるもんだよ。
:じゃあ、オーバー分を予算に上積みするって決めることもありますね。
:そういう時は、設計者じゃなくてJSCや文科省の役人が決めるよ。そして役人に手続きの誤りはないもんだよ、それが商売だから。
:それじゃあ、手続きはちゃんとしてるけど、工事費は高くなったってことですね。でも役人が工事費を出すんじゃないでしょ。ありゃ税金だから、国会できめる予算ですね。
:だから、髙くなるって時は、政治家のどなたかに裏で了承をとってるんだよ。だから1300億円を超えて3000億とか2520億とか公式発表したんだよ。
:でも、それを政治家のアベサンにちゃぶ台返しされたでしょ。
:だからアベサンは政治家の森親分に了承を取ったんだよ。
:あ、なるほど、そこらあたりに高くなった原因がありそうですね。第三者検証委員会は政治家に首を突っ込めるかなあ。
:ま、無理だろうね。カネメのことだけなら、検証は必要ないようなもんだよ。途中で工事費値上がりに対してチェックが甘かった、オリンピックだから工事費は何とかなるだろうと見通しが甘くなった、文科省とJSCの担当者を叱りおくべし、てなところで、もちろん有識者会議の責任なんぞ言いようもなくて、当たり障りのない検証で終りだろうな。

●コンペであの案選んだからカネメが高いのか

:でもね、最初のコンペで、あんなに高くなると分かっていながら、ザハ・ハディド案を一等賞にした、あの審査委員長の安藤忠雄がけしからんと、世の中では言ってますよ。
:世の中っていうよりも、誰かに尻をもちこむと分りやすいからと煽るマスコミだろ。庶民はカネメの高さと言い、アンドーが悪いと言い、分りやすいことしか分ろうとしないからね。
:もしも2等案ならもっと安かったかも。
コンペ2等賞 コックス案
:絶対にそんなことないね。他の案だってそうだよ、だってね、もとが全く同じ条件で作ってるんだからね。
:それに加えて、その後にあれこれ要求が出たでしょうからね。
:アンドーさんへの非難が大きく聞こえるのは、気の毒だね。どこかあのエリートじゃないたたき上げ建築家に対して、やっかみ半分足引っ張りが感じられるよなあ。
:そりゃ考えすぎでしょ。でも、あの人は長屋住宅とか店舗しか教会くらいしか設計したことなくて、こんなでかいものは審査能力あるんですかね。
:そりゃ失礼というもんだよ。安藤さんには大きな設計もあるし、人柄は知らないけど、能力ある建築家だと思うよ。あのコンペは、アイデアのデザインを募集するもので、その後の設計作業で詰めをすることになってたんだよ。もちろん1300億円という目標額はあったけど、アイデアまでで、工事費積算書まで付けるようなコンペじゃなかったからね。あれでいいんだよ。
:そういうもんですかね。でも、イギリスの建築家じゃあ、日本のことをよく知らないでしょ。大丈夫ですかね。
:だから日本の一流設計事務所が何社も寄ってたかって設計に加わってるよ。なかにはコンペでザハ・ハディドに負けたところもいて、なんだかおかしいけどね。
:あ、わかった、負けて悔しいので、こうやって白紙見直しに持っていくように設計して敵討!。
:おまえバカだね、ここまでハディドも一緒にやってたんだよ。
:あ、そうでした。そういえば、ハディドの事務所は、突然キャンセルされて文句言うてますね。あたしのせいで工事費が高くなったってなんてデマを、日本じゃ飛ばしてるとか、怒ってるようです。
:そうだね、日本の建築家は腰抜けだから何も言わないけど、イギリスの建築家は職能に厳しいから、もしかしたら訴訟するかもね。名誉棄損とか損害賠償とか。
:契約一方的キャンセルで損害賠償払うことになったら、また税金で払うんでしょ。バカらしいことになりますねえ。

●また性懲りもなくコンペやるってどういう積もりなんだろ

:さて、これからどうするんだろ。またコンペをやるとか文科大臣が言ってたよなあ、懲りないバカだね。
:で、またザハ・ハディドが一等賞になったりしてね、ひひひ。
:ははは、でもねえ、こんどコンペしたら、これまでJSCに雇われていた設計事務所やゼネコンが絶対的に有利だよなあ。
:あ、そうそう、詳しいこと全部知ってるんだもんなあ、不公平ですね。それらは応募資格なしにしますかね。
:そうしたら、裏でその事務所やゼネコンの協力を得て応募したところが勝つにきまってる。だから他の連中は応募しない、今度やるのは事実上の談合コンペだろうね。
:やれやれ、バカらしい。コンペ主催する費用もばかにならないでしょうし、再度の設計料も払わなきゃならんし、なにやってるんですかね。
まあワンマン社長のひとことで、現場の連中は真っ青になって怒りつつ、てんてこ舞いしてるだろうなあ、。
:第三者検証委員会のお守までやることになって、可哀そうに、。
:まあ、あたしゃね、新国立競技場にもオリンピックにも興味なんて、ぜんぜん無いんだから、どうでもいいんだけどね。
:あれ、じゃあ、なんでこんなに面白がってるんですかい。
:うん、競技場やオリンピックの周りで世間に騒ぎが起きると、それが面白いんだよ。これからもどんどん問題が起きてほしいねえ、ボケ防止になるからな。
:それにしても、なかなか深刻な問題ですよね、さすがにシンコクリツ
:サブッ、うん、深刻率狂気じゃあ~

参照
「あらかじめ発掘された遺跡―安藤建築の風景」
https://sites.google.com/site/machimorig0/ando-tadao
【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html


2015/08/01

1115【新国競騒ぎ】コンペ応募者よ、審査員よ、有識者会議よ、抗議せよ!こういうやり方はおかしいぞ!

 誰も言わないようだから、わたしが言うことにする。
 
●コケにされた人々

 新国立競技場の建築について、首相の一言で白紙見直し決定って、今の世にそういうやり方は正しいのかしら?、しかも工事費が高くなったからだけの理由って、建築のド素人のアベサン、、、。

 これまで、大勢の人たちがかかわって、時間をかけて、お金をずいぶんかけて(なんだかんだで100億円かも)やってきたことは、いったいなんだったのか?
 いいですか、よく聞いてくださいよ、虚仮にされたのは、ザハ・ハディドに限らず、あの国際ンコンペに応募した建築家たちである。
 コケにされたのは、あの国際コンペで審査員をして、あの案を選んだ人たちである。
 コケにされたのは、あの「有識者会議」のお方たちである。


 これに対して、いまのところアピールをしているのは、ザハ・ハディドひとりだけである。日本のお人たち、だれひとり声をあげていない。どうして?

 コンペに負けたのはしょうがないが、コンペの外にいるアベサンに負けるって、そういうのは理不尽でショ。けっこうお金かけて応募案をつくったでしょ、こういうときは2等とかににやらせるのが普通のような気がするけど、どうしてそうじゃなくて白紙見直しなんですかねえ、なんで抗議しないのですか?

 安藤さんをはじめとして大勢の世界的建築家たちもいるが、それでよいのですか?、どうして抗議しないのですか?

 いろいろとご意見を申し上げて、7月7日にはこれでGOとしたら、10日後に外からドタキャン、あれはいったいなんだったのか?、え、会議参加報酬を叩き返して、どうして抗議しないのですか?、このままじゃあ「無識者会議」だったって、自ら認めることになりますよ。
 ゆうだけじゃ会議か、報酬ドロボ。

●あれもアベサン、これもアベサン


 とにかく、白紙見直しってのができるのは、2020オリンピックを返上せざるを得ないとか、あの場所がどうしても使えなくなったとか、そういう場合でショ。
 見積工事費が高くなったからだけで白紙見直しって、おかしいでしょ、だったら設計変更をするのが、普通のやり方でしょ。
 見積工事費が高くなったからだけで白紙見直しって、おかしいでしょ、だったら設計変更をするのが、普通のやり方でしょ。
 せめて、パブリックコメントとか、見直し委員会とか、あるいはあの無能な有識者会議のご意見を聞くとか、そういう儀式をやるのがお役所と思ってましたがねえ、いまじゃ、なんでもアベサン一言で決まるご時世なんですか。
 なるほど、それでこれほどにも〝円滑"にできるのですね、憲法解釈変更が、


 それをなぜ、大仰に総理大臣が出てきて、政治的大見得をきって、おれが使うことを任されている税金だから、おれが勝手に決めてなにが悪い、みたいな決め方って、ヘンでしょ。


参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html

2015/07/30

1114・デモに参加すると就職に不利になるとの噂があるが本当にそうなった1960年の私の証言は今も通じる怖い世の中

 今日の朝刊(朝日新聞東京版)に、『デモに参加すると就職に不利・・・「いつの時代の話?」』という見出しの記事がある。
そうですとも、そりゃもう、ぜったいに不利ですとも、それを体験して人生が変わった、このわたしが証言します。
 あれは1960年のことです。いつの時代の話?なんて、言ってる場合じゃないですよ、そう、今の時代ですよ、あの時とそっくりの時代が再来してますからね。
 
 1960年の秋、わたしは7月に就職内定していた企業から、その取り消しの連絡を受けた。理由は、9月の就職面接のときに、安保反対デモに参加したことを言ったからであると、明確に告げられた。
 即座に反論した。7月の内定面接の時にも、それをはっきりと言って、それで内定した、そして、本面接でも同じことをしゃべった。
 それなのに、こんどはダメとは、どういうことか。

 答えは、内定面接のときはいなかった役員が、本面接のときにいて、この人がNOと言ったからだという。呆れた。
 更につけ加えて、企業としては今さらNOと言えないから、わたしの方から辞退してくれと言うのである。バカな、、。
 そんな理不尽なことはないでしょって、当然のことながら猛反発、先方にのりこんで抗議した。それからも両者はながらく紛糾した。

 10月になったある日だったとお記憶するが、卒論を書いている歴史研究室にいたら、先方の人事担当者と役員たちがやってきた。わたしと顔を合わせて、バツが悪そうな格好。
 わたしの卒論指導の教授に説明か謝るかに来たらしい。まあ、この大ボスの先生に睨まれたら、このあと企業としてはマズイと判断したのだろう。メンツを捨てたらしい。

 教授からどうすると聞かれたが、もちろんそれでも筋が通らないことだからとて、わたしは意地で屈服しないままでいた。
 でも、腹は立つけれども、当然ながら、だんだんとバカらしくなってきた。そんな理不尽なことを平気で言うような企業に入って、おれは気分よく働けるんだろうか。
 もう11月もすぎると、就職先がなくなってしまった。学年でわたしひとりが先行きがない。

 いまなら、もっとうまい戦い方があったと思うが、若い身ではタダタダ腹が立って、いやだと突っ張るばかりだった。
 そうこうしているうちに教授から、山口文象さんに話して入れてもらうようにしてやるから、このへんでキリをつけてはどうかと親切な話をいただいて、踏ん切りがついた。
 辞退してやったのだった。それをどう伝えたか忘れてしまった。

 そうして先生の紹介で、RIAに入れたもらった。社員10数人のアトリエ事務所は、東京に新人の席がなかったようで、大阪支店だった。
 その後の人生は、なんとか面白く過ごしてきたから(恩師が亡くなられてRIAを退職した)、それはそれでよいのであるが、社会人人生の出だしでもうれつに腹が立つ事件であった。

 ということで、デモに行ったら絶対に就職不利ですよ、いや、デモには行きなさい、そして就職面接ではデモなんか行ってないと、平然と嘘をつきなさい、長いそれからの人生の為です、嘘も方便です。
 1960年と今とで時代の様相は変わっていない、というか、あの時の暗雲が再来していますからね。
 
 その企業の面接を受けたのは、社会のことはほとんど知らない私に、尊敬する都市計画の教授が、君はここがいいよと教えてくださったからであった。
 その企業名は、三菱地所。


参照
641・原発反対で52年ぶりの国会議事堂デモに参加して思うこと多々あり
http://datey.blogspot.jp/2012/07/641.html

2015/07/29

1113【新国競騒ぎ】ザハ・ハディドが契約突然破棄についてアピール出したけど一緒にやった日本の建築家やゼネコンはどうするの?

●ザハ・ハディドがアピールを出した

 アベサンがちゃぶ台返しして大騒ぎの「新国立競技場白紙見直し事件」、そのデザインコンペ一等で設計監修してきたUKのザハ・ハディド(Zaha Hadid Architects:ZHA)が、この件に関してアピールを出した。
http://www.zaha-hadid.com/2015/07/28/new-national-stadium-tokyo-japan-statement-by-zaha-hadid-architects/
                (追記8月3日 こちらもhttp://goo.gl/K0BIx7

 やっぱり書いてるなあ。
 アベサンがちゃぶ台返ししたことを報道ニュースで知ったが、その後で、JSCから契約破棄の通知を受けとったそうである。事前に打診とか協議があったのではないらしい。
 それどころか、その10日前にはあのデザインで進めると、正式な承認を得たばかりだったとある。
 そのとおりだとすれば、ずいぶん阿漕なJSCであり、アベサンである。
 まあ、民法上は損害賠償すれば契約破棄を一方的にすることは可能だが、なんの事前相談もなくて、総理大臣のちゃぶ台返しって、どこかの独裁国みたいだが、そういうものかい?
 
こんどはエンブレムデザイン盗用か?事件
JSCの発表では、コスト高騰は設計者のせいであるとしており、ZHAはこれに強く抗議している。
 特に、あの2本のアーチがコスト高騰の原因だと言われていることには、ZHAとしては、かなり力を込めて反論している。
 東京の建設ブームによる物価や労賃の高騰や、円安による輸入資材の高騰が原因なのに、それを全体コストの10パーセント未満のアーチのせいに全部押し付けたと言わんばかりである。
 ゼネコン発注に競争原理が働かない工事発注方式をとったことも、コスト高騰の原因としている。

 それでも、喧嘩してもう止めた、とか言ってるのではなくて、安かろう悪かろうスタジアムをつくって、将来に禍根を残すほうが心配だから、ZHAとしてはコストダウンのためには技術もアイデアもあるので、今後も協力する用意があると表明している。
 そのことも既にアベサンに申し入れしたそうだ。

●ところで日本の設計事務所はアピールをいつ出すの?
 
 なんとなく、硬軟両様の構えのような感じがするZHAコメントである。
 さて、これがからどうなるのか、野次馬としてはこの騒ぎの行方がお楽しみである。
 それにしても怪訝なのは、ZHAはこうやってちゃんとアピールしているのに、ZHAの監修のもとに協力して仕事をした、日本側のかずかずの一流どころに設計と施工関係者は、いったい、どうなさったのでしょうかねえ。

 一方的な契約破棄について、これからアピールを出すんですか?、それとも泣き寝入りなんですか?、それともなにか仕事上で瑕疵があるのでコメントも抗議もできないんですか?、それとも、いきなり損害賠償交渉ですか?、それともZHAと違って事前に了解をしていたのですか?、それとももう契約仕事はすっかり完了しているので、契約破棄云々はなにもないのですか。
 でも、ZHAのアピール文には、「キャンセル」という言葉がありますよ。

 ねえ、この前にも書いたんだけど、JSCからお仕事もらっていらっしゃる、大成建設、竹中工務店、山下設計、山下ピー・エム・コンサルタンツ、建設技術研究所、日建設計、梓設計、日本設計、アラップの皆々様、いかがなさっていますか。

 日本の一部の建築家たちが言って、それにメディアも乗っかっている、コスト高騰アーチ主因説は、本当ですか?、あなた方が一番よく知っているでしょ、だってもう一部工事発注をしたのだから、詳細な工事費積算書があるでしょ、それ見れば一目瞭然のはずでしょ?、ZHAの言ってることは本当なんですか?いちばん事情をよく知っているのは、あなた方ですよ。

 第3者検証委員会ができるとかってニュースもあるので、そちらから言われるまで黙ってるつもりかしら、建築家ってそういうもんなんですか?
 まあ、建築業界のお方たちは、だいたいはこの間の事情を察しておられるでしょうな、そう、ごく普通に考えて、設計者や施工者が勝手にコスト高騰させたってわけじゃない、発注者側が承認しないとできないものだってね。
 でも、世間じゃあ、建築家たちが誤った設計をして、コスト高騰させたって思いますよ、いいんですすか?、それをザハだけに押し付けて、。

 ZHAだけに言わせないで、こっちもちゃんと言わないと、倫理にもとるでしょ。 世間の噂のままに、ZHAだけに責任を押し付けるって、建築家の風上にも置けませんよ。
 司直の手が入っているのじゃないし、既に工事発注されているのだから、守秘義務はないでしょ。
 情報公開請求すれば白日の下に出てくる資料がいっぱいあるでしょ、そうされてからナンダカンダとまた言われる前に、ちゃんとアピールしなさいよ。

●どこまで白紙見直しするのだろうか
 
 第三者委員会がどう振る舞うかも、実に面白そうだ。メンバーを”犯人”の文科省が選定するそうだから、あまり期待はできない。
 唯一の期待は、自民政権としてはこの事件を、民主党政権下に起きたことを追及させるかもしれないことだ。そこでわたしの期待は、外苑地区の都市計画にまで踏み込んでくれると、面白いのである。

 なんてたって白紙見直しなんだから、風致地区許可基準改悪奇妙な緩和型地区計画変な都市公園変更ムリヤリ都営住宅廃止など、いずれも白紙見直しするに違いないよなあ、普通なら、、。
 が、まあ、やらんだろうなあ、だって、どれも東京都の仕事だから、民主党政権に関係ないもんなあ。

 いやまあ、わたしに何の関係もないんだけど(微額納税者程度はあるかも)、ドタバタがあまりにも面白いんでね、駆けだした老野次馬がとまらない。

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html

2015/07/25

1112【新国競騒ぎ】第三者検証委員会は建築だけでなく外苑地区の都市計画にさかのぼって検証せよ

●第三者検証委員会は何をどこまでどう検証するのか
 
 新国立競技場の計画が、総理大臣のちゃぶ台返しで、白紙に戻った。
 白紙に戻ったと言っても、もう建てるのをヤ~メタとか、建てるにしてもどこか他のところにするとか、そういうことではないらしい。あくまであそこに建てるのだ。

 いまのところ決まっていることは、こんなものらしい。
①外苑のあの場所を変えない(なんであそこに固執するのかなあ)、
②外観を変える(あの「生ガキ・UFO・ヘルメット」をお嫌いなんだな)、
③工事費を2500億円以下にする(当初約束1300億円には絶対にならないだろうな)、
④2020年東京オリンピックに間に合わせる(ラグビー運動会はあきらめたらしい)、

 さて、このドタバタ喜劇が起きた原因は、なんといっても民主党政権下で起きたあのコンペに原因がある、だから第三者委員会をつくって検証する、ということらしい。
 なんでまた、あんな変な形を選んだのか、あの形がそもそも工事費高騰の原因でしょ、しかも民主党政権下でって言いたい気分が、文科大臣(文句大臣か)にありありと見えるのが、可笑しい。

 実体としては、アベ政権下において、計画から実施へのマネージメントに大きなドジがあったに違いない。
 最後はコストでどんでん返しになったが、コスト計画は最初から最後まで建設事業の基本のことである。どうして予定の1300億の倍以上になっても、中途半端な規模見直しだけで、徹底的な見直しをしなかったのか。
 JSCと契約して担当している設計事務所コンソーシアムのメンバーは、どれも一流どころばかりである、ヘンだ。予算はいくらでも出るからとの方針変更の指示が、どこかであったのか。

 こうなったのは、建築家のザハ・ハディドと日本側の設計事務所コンソーシアムに技術的瑕疵があるのか、それとも発注者JSC側のマネージメントに瑕疵があったのか。
 もしも建築家や設計事務所に瑕疵がないとしたら、なぜ一方的に契約破棄をされなければならないのか。契約破棄に伴う損害賠償を、更に税金を使って支払うことになるとしたら、その責任はアベ政権が負うのか。
 建築家、設計事務所側としては、損害賠償を受領すれば済むのか、契約もしているのに、この仕打ちは名誉棄損になるのか、ならないのか。
 こういう検証もするのだろうか。

●ぜひとも都市計画の検証をせよ

 どうも、工事費が高くなったのでやり直しって、建築のことばかりを白紙見直しの対象にしている様子だが、この巨大建築を許す規制緩和をした都市計画については、白紙見直しには入っているのだろうか。入っているのかもしれないが、いっこうにメディアには出てこないこないのは、どういうわけか。
 あんな巨大なものをあんな狭いところで、しかも都市公園、風致地区という都市計画による土地利用規制の厳しい指定地に建てようとするから、無理が出てこうなったのだ。

 あのコンペに出てきたどの案も、その時点では都市計画規制に違反している案であった。もちろん一等のザハ・ハディド案もそうである。
 だが、オリンピックという錦の御旗のもとに、なにがなんでもあれを建てるんだからとて、都市計画をそれに合わせるように規制緩和をしたのである。
 特に外苑地区の風致地区指定は、都庁の机で許可基準の書類を書き換えるだけで、実体的には除外されたも同然になったのが、すごいことだ。http://datey.blogspot.jp/2014/07/971.html


 もちろんこれらは手続き的には適法であるが、実体的には異例な緩和である。そのあたりも果たして適切なことであったか、たとえ違法性はないしても、当事者たちはどのような認識であったのか、ぜひとも検証してもほしい。

 それには、あのような緩和策を前提としたコンペプログラムの作成段階までさかのぼって、JSCあるいは文科省は、都市計画行政当局とどのような事前摺り合せを行ったか、そこを検証するべきである。
 もし摺り合せができないままにコンペを行って選定したなら、大問題になったはずだ。

 そしてまた、都市計画手続きに於いて、都市計画審議会はどうしたか、都市計画案の縦覧に於いて都民はどのように意見表明したか、その後の市民運動はどう動いたかなどについても、検証してほしい。

 第三者委員会のメンバーがどのような専門家たちになるのだろうか。
 また、例の解散させられたらしい「有識者会議」(無識者か)みたいに、業界団体代表の集まりになるのかもなあ。
 とにかく、お役所追随の都市計画学者ではなくて、ぜひとも建築基準法とか都市計画法とか都市法を分る弁護士を入れてほしいものである。
 外苑地区の都市計画は、今後も変更緩和が行われる予定である。そのためにも、ここでしっかり検証して、大規模開発の都市計画制度の実態を、良くも悪くも知らせてほしい。


参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html


2015/07/23

1111【新国競騒ぎ】それならば裏長屋の庶民が提案する白紙見直しでタダになる案はこれだッ

新国立競技場騒ぎが面白くて、毎日毎日、ブログの書き込みを止められない、ああ、指が痛い、たすけて~

●100億円チャラの豪気ちゃぶ台返し
熊五郎:こんちわ、ご隠居、全治3か月って宣伝のお怪我は、そろそろ刑期の3カ月がきます、いかがですか。
ご隠居:おお、熊さん、いらっしゃい。お見舞いありがとよ、でもなあ、まだ腰が痛くてねえ、刑期満了にはなりそうにないんだな。
:ホントはすっかり治ってるけど、同情されるのが嬉しくて治らないフリとか。ま、そうやって寝転んで養生してるってのも、退屈でしょ。
:いやいや、ここんところアベチャンが世間を騒がせる事件が続くから、暇つぶしに持ってこいだ
よ。
:はあ、そうですね、憲法9条ちゃぶ台返しにつづいて、こんどは新国立競技場をちゃぶ台返しですよ。ここまできて、また白紙からやり直すのだそうですね。ヤレヤレ、なに考えてるんだろ、税金を使ってってんでしょ。
:そのまえは原発廃止方針をちゃぶ台返しだったね。首相のちゃぶ台返し事件はどうも腑に落ちないことばかりだよ。こんどの新国立競技場では、これまでに設計関係で50億円以上使って、そのほかにもコンペやら有識者会議やらJSCの運営費やら入れると、100億円はかかってるらしいよ。それをご破算だって。
:ヒャクオクエン、千円札にしたらどれくらいに厚さになるんですかね、1mくらいかな。
:わたしも分らんねえ、日本国は1000兆円の借金があるってえのに、100億円をチャラにするんだから、豪気なもんだねえ。売り家と唐様で書く三代目って川柳があるけど、あの人は政治家三代目だな、アブナイ。

●生ガキデザイン取り替え大作戦
:でもねえ、なんでここにきてちゃぶ台返しなんでしょうねえ。
:そうだよねえ、いくら金がかかったって、国民がなんと言おうと、もうこの案で着工しようって決めたら、そのトタンにヤ~メタッて、ガキじゃあるまいし。
:あっしゃね、こう考えるんですよ、ホラ、東京五輪組の親分がいるでしょ。
:親分?、あ、モリさんね。
:そうその親分が言ったでしょ、もともと生ガキみたいで嫌だったって。だから何とかしてあの形を変えさせたかったんですよ。
隠:そうだね、建築家の槇さんたち、世間でも景観が悪いなんて声も上がってたけどね。
:でも格好が悪いってのでは変える理由になりにくい、そこで文科省にねじ込んね、工事費が倍以上の3000億円もかかることになったって、ムリヤリ言わせたんですよ。
:ほお、、。
:でね、庶民はカネメの話だとすぐ飛びついてきて、ハンタイハンタイって声が大きくなった。そこで親分はアベサンにちゃぶ台返しをさせたってんですよ。大成功ってね。
:ホントかい?
:いや、あっしが勝手に、そう考えたんですがね。
:なんだ、そういうことか、でもなあ、ありそうなことだよね。だって、2500億とか3000億とか口では言っても、なんにもその証拠の積算資料が出てないんだもんなあ。でっちあげかな。
:ちょうど、憲法解釈変更と安保法案で、ナンダカンダと世間がうるさいので、ここで眼を逸らせよう、うまくいくとアベ人気盛り返すって作戦もあるでしょ。
:そうかもなあ。でも、オヤブンは生ガキさえなくなりゃいいので、屋根だけ見直しと思ってたら、一からやり直しでラグビー大会に間に合わなくなった。困っただろうね。でもね、これから見直しの見直しがあって、屋根だけチョロっと変更して、安く見せかけてとりあえず着工かもねえ。

●見直したらホントの安くなるのかしら
:それにしてもですよ、もう設計も工事も契約しているのに、総理大臣が勝手にヤーメタって、言ってもいいんですかねえ。それで見直しが決まったみたいな雰囲気ですよ。
:そりゃもう、憲法だって勝手に変えてしまうくらいの独裁者だからね、税金は全部おれが使い道を決めるってんだろうなあ。
:契約しているイギリスのザハ・ハディドや日本の建設会社や設計事務所は、一方的にクビなんですかね。そういうことができる世の中なんですか。
:もちろん民法上で大きな疑問がある行為だよ、たぶん訴訟になれば、損害賠償とか慰謝料とかまた税金で払うんだろうなあ。
:え、もう100億円も損してるのに、また損するんですかい、その金はアベサンに懐から出してもらいたい。
:その上だよ、見直しをしたら1300億から1000億に下がるかと思うだろ、あたしゃ無理だと思うよ、本音は生ガキさえやめりゃいいのだからね、2000億ぐらいにして3000億より下がりましたって言うだろうさ。
:で、着工してしまえばもう引き返せないから、ドンドン追加で事業費をつっこんで、結局は3000億円になっちまうって、こういう作戦でしょうかね。

●やっぱり神の国の国立施設はこうでなくっちゃ
:それにしても、白紙から見直しって、どんな格好になるんだろうかね。
:そうなんですよ、そこであっしがこんな予想図をつくってみましたよ。生ガキさえなけりゃいいし、こんな形になるだろうってね。
近ごろ冗談を分らぬ人が増えたので念の為に書いておくが、この画像はパロディですからね、、、
で、どこが面白いかというと、、あ、林家三平になっちゃった
:な、なんだい、こりゃ、、、あ、分かった、これは明治神宮の本殿の屋根だな。
:ピンポ~ン、「日本は天皇を中心とする神の国」の国立競技場ですからね。
:そういって嗤われた総理大臣がいたよなあ。うん、これならあのUFOとか自転車ヘルメットとか生ガキの形は、神宮外苑に似合わないって言ってる人たちも、グウの音も出ないな。
:でも、これはやっぱり3000億円かかりそうですね。
:では、わたしの考える白紙見直し案を見せようか。

:え~、これですかあ、ヘルメットもUFOも生ガキもないどころか、8万人はいる競技場自体が見えません。
:いやね、神宮外苑全部をオリンピックで8万人入る時だけ競技場ってことにするんだよ、一か所に8万人集まっても、どうせ選手たちの姿は豆粒かゴマ粒程度にしか見えないよ。だから外苑のあちこちに大映像画面をおいて、外苑全体で8万人でも10万人でも20万人でもやってきて、それを見ながら交歓すればいいのだよ。
:なるほど、どうせ開会式と閉会式だけですからね。なにか儀式をするので観客席が必要なら、神宮球場でも秩父宮ラグビー場ででもやりゃいいんですよ。
:だからね、旧国立競技場を壊した跡の空き地は、幸いなことに平地になってるだろ、ここにトラックフィールドだけ作って、周りをみんな森にするんだよ。
:これなら安くっていいですね。今あそこは公園指定になっているけど実は公園じゃない、それを本当に公園として開設できますね。

●白紙見直しでタダになる案はこれだッ
:もっと安い、タダって方法があるんだけど、聞きたいかい?
:聞きたい、聞きたい。
:オリンピックをやめりゃいいのだよ。
:ウワッ、いまさらそんなことできますか?
:できるとも、アベサンにお得意のちゃぶ台返ししてもらうんだよ。
:そういや、1940年に開催予定だった東京オリンピックを返上したことがあったそうですね。
:そう、返上したのは開催2年前の1938年だったから、その前例だとまだ間にあうな。そこでだね、どうだい、返上するにあたって、ギリシャに肩代わりしてもらうんだよ。
:えっ、今、借金で首が回らなくて大変なところですよ。
:だからこそなんだよ、2004年アテネオリンピックの施設があるだろ、それ使えばいいんだよ。ついでに日本から1000億円ほど、持参金つき返上ってのはどうだい。日本でオリンピックやるとナンダカンダと1兆円くらいかかるらしいから、これで日本もギリシャも助かるんだよ。
:そういや、アテネオリンピックの時はアチラは景気がよかったそうですから、2020年アテネオリンピックなら、一気に景気挽回でユーロは安定、EUの連中も喜ぶでしょうね。
:そう、これこそ世界に貢献するオ・モ・テ・ナ・シだな。

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html


2015/07/22

1110【新国競騒ぎ】首相のチャブ台返しにザハ・ハディドよ怒れ、建築家よ怒れ、納税者よ怒れ、選挙民よ怒れ

  
 新国立競技場計画について、ザハ・ハディド案を白紙にもどして見直しって、突然、アベ総理大臣が言った。7月17日、ちゃぶ台返しである。
 それからずっと気になっているのだが、だれも言わないようなので、ここでいうぞ、これってヘンでしょ、オカシイでしょ、間違ってるでしょ。


 なにがオカシイかって、ザハ・ハディドの案は、文科省参加の機関JSCが主催した国際コンペで正式に1等賞になり、すでに契約もしてるでしょ、それを一方的に破棄するって、そんなこといいのですか?
 事前にザハ・ハディドの了解を得た訳でもないし、コンペ主催者のJSCの了承もなし、例の業者団体みたいな有識者会議にもかけず、もちろんコンペ審査委員の了承を得ることもなかったらしい。ただ、東京五輪組の森喜郎親分には了承を得たという。やくざの手打ちかよ。

 そりゃまあ、あの形が嫌だとか、背が高すぎる、工事費が高すぎるっって、いろいろと世間の批判はあるよ、だからちゃぶ台返しですっていわれてもなあ、だったら、憲法9条解釈変更にも安保法案にも世間の批判はわんさとあるよ、なんで、こっちのちゃぶ台返しはしないんだよ。

 はっきり言って、建築家も有識者、そして納税者も選挙民もバカにされている。
 建築家は契約している仕事を突然一方的に破棄される。いいのか。まさか、そんなことを出来るとコンペ応募要項に書いてあったのじゃあるまいね。
 大成建設、竹中工務店、山下設計、山下ピー・エム・コンサルタンツ、建設技術研究所、日建設計、梓設計、日本設計、アラップ設計の皆々様も、いかがですか。

 独立国家の機関が行った契約を、その機関の長でもない人(契約当事者ではない筈)が一方的破棄なんて、いいのかい。
 有識者会議なんて、どうも業界代表団体というか利益団体代表みたいなのでマユツバと思っていたが、やっぱりなあ、バカにされてしまった。

 納税者だってそうだよ、あのバカ高くなった工事費への批判が、これで通った、アベサンはエライなんて思っているようじゃあ、バカにされ具合もいいところだよ。
 国民の税金の使い方は、総理大臣の一言で決まる、契約なんて屁とも思わないなんて、そんな癖を付けさせちゃあいけませんよ。独裁者かよ。
 せめて、インタネットによるパブリックコメントでもやってるなら可愛げがあるけど、なんのreferendumなしに、森親分に仁義をきってておいただけって、ほんと、怒るよりも笑いたくなる。

 選挙民もバカにされてるってのは、この前とその前の選挙で、こんなお人をかつぐ政党の人々を国会にワンサと送り込んだからです。あ、わたしは違いますよ。
 ま、チャブダイ返しはこれが初めてじゃなくて、憲法9条解釈チャブ台返し、原発廃止方針チャブダイ返しと、とにかくチャブ台返しをお好きなお方って、分かってた筈でしょ。

 さて、まずは建築家の職能の危機について、これまで社会的地位向上に努力してきた団体の、日本建築家協会(JIA)は、当然のことにこんなチャブダイ返しに対して、猛烈に怒って政府に申し入れしていらっしゃるのでしょうね。

 と、思ったら、違った。なんだかフニャフニャ提言をなさっているのである。
http://kensetsunewspickup.blogspot.jp/2015/07/jia.html
 白紙に戻すことに大賛成をなさっているのは、まあ、いいでしょう。
 だが、コンペという手続きをないがしろにされ、すでに契約している業務を手続き無しに破棄されるという、建築家であろうと何であろうと常識外れでしょ。
 これになんのアピールもないのは、どういうわけだろうか。それでいいのかしら。

 さて、RIBA(英国王立建築家協会)の会員(?)のザハ・ハディドがどう怒るのか、まことに興味がある。
 ここはやっぱり、訴訟に持ち込むのかなあ。だって、日本側のなんだかんだのドジによる最大の被害者はこの人でしょ。金銭的なことじゃなくて職能としてね。 
 日本建築家は腰抜けだが、アチラではそうじゃないような気がするが、どんなもんでしょう?
 訴訟に負けて、慰謝料とか損害賠償とか払うことになったら、それこそ国際的恥さらしである。
  
 誤解の無いように言っておくが、わたしは建築家でもないし、JIAとも建築士協会とも建築学会とも建設業協会とも何も関係はないが、一般論として奇妙奇天烈に思うのである。
 ついでにつけ加えるが、わたしはザハ案で3000億円になっても良いと思ってはいないし(実は、世の反対論じゃや賛成論者の皆様とは全く異なる理由で、ザハ案になればよいと思っているのだが、それは既に書いた)、それどころかオリピック運動会そのものに興味がなかったし、ちかごろは大嫌いになった。。

 もしかして、わたしが間違っているのだろうか、どなたかご教示いただきたい。世間からこういう方向での批判が聞こえないので不安になる。 

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html

 


2015/07/20

1109【新国競騒ぎ】すっかり空き地になった旧国立競技場跡地にオリンピックの森をつくろう

 新国立競技場の提案 2015年7月、安倍総理大臣によるチャブ台返しで、一転、ザハ・ハディド案廃棄、国際コンペの結果に民主的手続き抜きで、一方的に無効宣言とは、ここはいつ独裁国になったんだ?
 まあ、改憲手続き省いて9条の武力放棄条項を無効にしてしまうのだから、こんなことぐらい、全然たいしたことではない。ついでにオリピックそのものもチャブ台返しお願いします。

 では、どんな新国立競技場をつくるつもりなんだろうか。
 また、時間がないからと、いまのザハ・ハディド案をベースに、屋根だけ安直な工法に変えるってのが、オチのような気がする。
 それで1999億円に納めて、2000億円を下回る様に抜本的見直しをしたっていうに違いない。え~と、もとはいくらって言ってたっけかなあ、あ、1300億円だったかな、それじゃあ1999億円では見直しならんなあ。

 では、わたくしめが見直しをして進ぜよう。「新・新国立競技場」計画である。いや、興戯場計画かな。
 幸にして、今や旧国立競技場はすっかり壊されて、平らな更地になっている。
 おお、それなら、その旧国立競技場跡地に競技フィールドと森をつくるのです。

 え、8万人の観客席をどうするのかって?
 そう、そこですよ、8万人がフィールその周りを取り囲んだって、前の方は見えるかもしれないが、たぶん、6万人くらいは豆粒かゴマ粒のアスリートを見てるだけでしょ。
 だから近ごろの競技場は、でっかい液晶かなんかの映像画面を設けて、多くの観客はそっちを見てるんでしょ。実は、観戦スポーツ嫌いのわたしは行ったことがないんだけどね。

 そんなもの、競技場の中にある必要はないでしょ。どこにあっても同じでしょ。といっても、観戦好きの人は一緒になって興奮したいんだろうなあ、要するに烏合の衆になりたいんでしょ。
 それならば、神宮外苑の全部をオリピック会場にすりゃいいでしょ、外苑のあちこちにあの大型画像装置を置いておけばいいでしょ。

 こうやって神宮外苑全部をオリピック会場にして、8万人でも10万人でも20万人でも、外苑のなか全体にに広がって、共に楽しみ交歓すればよろしいと思いますが、いかがですか。あ、便所もあちこちに必要だな。
 どうしても観客スタンドが必要なら、神宮球場やラグビー場があるでしょ、そこを使えばよろしい。休憩所なら、絵画館があるでしょ。
 
 森をつくると言っても、2020年までには間に合わないから、これから苗木を植えるのです。
 ちょうどいま、東北津波被災海岸で、森の防波堤をつくっていますが、あの宮脇昭さんの提唱する方式の、みんなが参加する苗木からの森づくりをやりましょう。
 そうだ、オリピック、パラリンピックにやってきた世界中の人たちにも植えてもらいましょう。20年経つと高さ20mの樹木に育ち、それは神宮内苑の森がこちらにもできます。

 そうそう、そのような大勢の人々の参加方式による森づくりは、創建時の神宮内苑の森づくりがまさにそうでした。その現代版を外苑でやることも意義のあることでしょ。
 あ、そうだ、東京五輪組の親分は、なんとまあさんというお方ですよ、オンリピックのづくりにピッタリでしょ。もひとつ、あ、そうだ、この方は総理大臣のとき「日本は神の国です」って言って嗤われたくらいの神様好きなお方だから、ピッタリ!!! 、ヨイショ。

 この「外苑オリピックの森」こそ、「オリンピックのレガシー」となるでしょう。
  なお、以前にはこんな戯案も提案したけどね。

(追記20150719 1800)
 新国立競技場について、文科相が17日に、「これから半年かけてコンペから審査まで終える」と述べたそうだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK17H6F_X10C15A7000000/
 ありゃ、一から見直しってのは、オリンピックをヤメルってのは、見直しの中には、はいってなかったのかい?
 
 またコンペだってさ、ほんとかなあ。で、また、ザハ・ハディドが一等になったりして、、。
 だってさ、金のことだけでひっくり返ったんだから、内容的には同じ条件でコンペするんでしょ、1300億円もこの前と同じ条件でしょ。
 だったら、応募の建築家はこの前の応募案と同じものを出すでしょ、だって、あの時に最上の案として応募したんだから、今度は違うなんて変でしょ。もしも違う案をだしたら、誠意がない建築家だから落選。
 そして、ザハさんがまた一等賞、ってね。

 でもなあ、第2回目コンペで一等とったとしようか、そしてまた、総理大臣がチャブ台返しするかもしれないよ、それでも応募しますか?
 多分、今度のコンペは、時間短縮とか言って、設計業と工事業の両者が一体になって応募する方式になるんだろうなあ。

 そうだ、今度はもう、あの、ケチのついた外苑をやめて、湾岸部のどこかに場所を変えたらどうですか。その方がはるかによろしいでしょ。どうせ、国際公約はちゃぶ台返しで破棄なんだから、。

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html

 

2015/07/18

1108【新国競騒ぎ】憲法違反騒ぎで不人気挽回とて運動競技場ごときで首相が出てきてチャブ台返しのポピュリズムニッポン


●運動競技場如きで総理大臣が出てきてチャブ台返し

 新国立競技場騒ぎは、なんとまあ、アベ総理のちゃぶ台返しだそうだ。こんな一運動競技場如きは担当のJSC理事長、せいぜい文科大臣の役だろうに、なんと総理大臣がでてくるなんて、今の政府はどこかアフリカあたりの独裁国みたいだ。
 これって、もしかして憲法違反騒ぎでの不人気の挽回策だろうか。




 ここにきてカネメの話になって、ようやく抜本的見直しになるらしいが、老大家槙文彦氏から初めに問題提起された景観デザインについては、どこかに追いやられたようだ。
 カネメ問題と言い、首相の登場と言い、まことにもってポピュリズムニッポンですな。
 どうせなら、この際、オリピック返上ちゃぶ台返しってやれば、やんやの喝采!?!?

 ところが、可笑しいのは東京五輪組のモリ親分が「生ガキみたいで嫌い」って、景観からの見直しを言ったのには???。
 まあ、高さの見直し(20m以下にする)については、ちゃぶ台には乗ってなかったでしょうな。

●JSCお抱え建築専門家はどう対応したのか
 
 でも、こういう判断は政治家や文科省建築素人官僚だけでは不可能だろうから、当然のことにJSC発注のもとで担当している建築の専門家たちの検討があるのはずである。
 いま、JSCが使っている専門家は、大成建設、竹中工務店、山下設計、山下ピー・エム・コンサルタンツ、建設技術研究所、日建設計、梓設計、日本設計、アラップ設計

 で、この方々はどういう判断をしたのでだろう、それを知りたい。この方々は、ここに至るまでただただ傍観していたのだろうか。それで専門家としての倫理が許しますか。

 JSCの発注サイトには見直し検討の発注が書いてないから、それをこの方々がさせられたのだろうか。もちろん、見直し検討の仕事は、今の発注の外だろうから、きちんとその報酬をおもらいになるのでしょうね。それともタダ働きですか。

 とにかく、このプロジェクトに関して一番よく知っている当事者である建築の専門家の顔が、全然見えないのは実に奇妙であるが、そのあたりは例えばJIAではどうお考えなのでしょうか。


●国際コンペを手続きルールもなくてひっくり返してよいのか

 ところで、国際コンペの後始末を、どうするのだろうか。ザハ・ハディド案を一から見直すのだから、あの案を破棄するのだろう。とすれば、当然のことに違約金とでもいうべきものを払うのだろう。それもまた、無駄な出費であることを承知でのちゃぶ台返しなんだろう。
 これまでJSC発注の基本設計費や実施設計費も、いまとなれば無駄な出費であるが、それを担当した専門家たちの責任はどうなるのだろうか。ちゃぶ台返しの直接的原因となった、予定工事費額を大幅に超過した責任はないのか。

 こうやって国際コンペで一等になったのに、着工のどたん場に来て、総理大臣のひとことでひっくり返ったことになる。これを国際社会はどう見るだろうか。
 建築家や市民の反対の声は多かったが、レファレンダムのような手続きは何も経ていないまま、首相の言葉による当選案廃棄だから、人気策ポピュリズムちゃぶ台返しである。

 総理大臣はちゃぶ台返しの前に、国際コンペ委員長だった安藤忠雄や一等のザハ・ハディドに交渉したのだろうか。どうも何も話はしなかったような気がするが、日本の政治家が考える建築家の地位はその程度のものだろう。

 今後、日本で建築設計の国際コンペがあっても、うっかり応募できないぞ、一等をとっても、レファレンダムもなくて政治的ちゃぶ台返しに遭うのだからと、世界中の建築家が思っているだろう。日本の建築界の信用が問われる。
 このあたりを、JIAとか建築学会とかは、なにもアピールすることはないのだろうか。

●ちゃぶ台返しで進むポピュリズムニッポン

 それにしても、憲法9条ちゃぶ台返し、新国競ちゃぶ台返し、そうそう、あんなに丁寧な手続きを経て原発ゼロ方針を出したのにこれも簡単ちゃぶ台返し、次は何がちゃぶ台返しに遭うのか、楽しみだなあ、怖いなあ。

 新国立競技場については、市民や建築専門家たちの会論があったことは確かで、こうなったのは良い方向であるだろう。もっとも、結論が良くなるかどうか、かなりあやしいが。
 最初はコンペのやり方や景観的な面から異論だったのが、今は結局はカネメの問題になって、分りやすくなったが、問題はある面では矮小化した感もある。

 カネメのことを言うなら、オリンピック運動会という壮大な無駄遣いをやめるべきである。

 これで、これまで反対してきた人々が、このチャブ台返しをもって、アベさんはエライなんて思うとしたら、かなりアブナイ。
 オリンピックの国際公約なんて言葉を吐いていた人が、文科省の機関による国際コンペなる手続きで決めた国際公約を、なんの手続きも経ないでチャブ台返しするって、首相って人は、なんでも独裁的にひっくりかえせるとしたら、今のこの世は実に気持ちが悪い。
 コンペ応募要項に、「ただし総理大臣がちゃぶ台返しをした場合は、一等当選を取り消すことができる」って、かいてあったんだろうなあ。

 

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html



2015/07/15

1107【新国競騒ぎ】カネメの話になってようやく庶民にもわかる論議になった新国立競技場騒ぎ

 
シンコクリツ「新国立」というと、オペラをやる新国立劇場のことなのに、近ごろは新国立競技場のことらしい(新国競でしょ)。
 で、その新国競だが、なんだかシンコクな話になりかけているらしい。

 なんでも、工事費がもとは1300億円の予定が、今ようやく工事に取り掛かろうとしたら、これが2500億円とも3000億円とも、大超過になってきたのだそうだ。
 1000兆円借金日本国の国立の施設に、そんな金を投じてよいのか、予定と実際とが違いすぎる、杜撰な計画だ、税金の無駄使いだ、というのだ。
 
 この新国立競技場が巷で評判になり出したのは、一昨年の夏、建築家の槇文彦が決め方やデザイン異を唱えたころからである。その前の2012年11月のコンペによって決まってから、もう9カ月もたっていた頃だ。だれも言わないから老大家自らの出馬である。

 はじめは建築界だけの内輪話みたいだったのが、だんだんと異論が広がっていった。
 その異論の中心は、明治神宮外苑の明治天皇の事績を顕彰する絵画館に似合わないという、分りやすいようでいて、どこか趣味的でもあり、なんとなく高踏的な感もある。
 オリピック好きの庶民には、どうでもよい論争である。

 こういう景観についての話となると、どうもそれは主観の違いでしょなんて、のれんに腕押し論に対応するには、なかなかに難しい。
 だから誰にでもわかる数値に置き換えての景観論争になる。そう、それは高さ論争である。
 この新国立競技場でも、建築物高さ20mの都市計画規制を越えて、72mにすることが異論の焦点となった。

 かつて東京丸の内や京都盆地でおきた景観論争でも、31m規制を超えることの建築物高さ論争になった。それまで都市計画に定めた高さを、今になって超えるのがけしからんということ。
 高さという数値に景観を置き換えると、誰にも分りやすいのだが、景観の本質的な問題を逸れてしまう話になっていることを忘れる。
 特に丸の内では、今の姿をみると、あの論争はいったいなんだったのか。これも、実はでだしが皇居を見下ろすのがけしからん論からはじまったのが、なんとなく今度の事件に似ている。

 さて、新国立競技場も、その都市デザインとして景観が、72mという数値に対する異論だけではひろがりを見せないでいるところに、強力な助っ人の数値が登場してきた。
 それが工事費である。1300億が3000億になった、ケシカランってのは、景観と違って庶民に分りやすい異論だ。
 いや、庶民にはそのイッセンオクエンなんて金銭には、何の実感もわきっこないのだが、予定の工事費から倍以上にもなる、しかもそれがコクリツなんだから、オレが払っている税金だってことは分る。いや、まあ、僅かな納税額だけどね。

 それでも文科省当局や五輪組森喜郎親分は、2020東京オリンピックのレガシーをつくるんだから、それくらい我慢せよ、みたいなことらしい。安倍政権は軍隊だって海外に派遣できるくらいに、なんでもできるんだから、
 でも、庶民が騒ぐと、次の選挙の票に響くかもしれない国会与党のギインさんたち、これはまずいような気がすると、言い出している気配が出てきた。 

 「オリピックのレガシーをつくる」なんて、あの「日本は神の国です」といって嗤われて、総理大臣を辞めた森親分の口から出るのが、なんだか似合わなくて、オカシイ。
 むかしむかし、1964年の東京オリピックの、いちばんのレガシー建築はなんだろうか。
 それはもう、なんといっても代々木の体育館だろう。そう、丹下健三設計になる、あのサーカステント小屋である。

 あれも工事費がむちゃくちゃにオーバー、大蔵省がNOと言って、一時頓挫、そこで丹下が政治力を発揮して、田中角栄に直談判してヨッシャヨッシャと見事に予算増額成功、ということがあったんだという話をなにかで読んだことがある。
 今度は安藤忠雄がアベかアソオに掛けあうかな?

 そう、あのころは、今にみたいに情報が流通しない時代だったから、世間もマスメディアもなんにも騒がなかった。
 今の新国立競技場なみの事件だったのだが、建築界だけがすごい設計だと騒いでいただけ。
 
 そういえば設計者も、東大の岸田・高山両親分が、これは誰に、それは彼にと、適宜に決めて配分、コンペなんて無かったなあ。
 あの代々木の体育館だが、実はあの軽業みたいな格好の屋根をもたせるには、修理維持費がものすごくかかる代物らしい。

 さて新国競では、高さが20mを越えて72mになり、工事費が1300億円を超えて3000億円、この二つ数字が出てきて、ネットメディアもある時代には、庶民にも分りやすくなった。
 その一方で、都市景観の問題はどこかに押しやられつつある。まあ、庶民には景観がどうなろうと、食うに困ることはない。

 でもなあ、ちょうどいまギリシャが借金2000億円を返せないことから今の騒ぎになっていることから考えると、1000兆円借金国日本だって、たかが遊びの施設に税金3000億円投入となると、これからは分らんぞってことが、庶民にもウスウスとは分る。
 あ、思い出した、福島のことでだれだったか、「最後はカネメでしょ」っていって、叩かれたギインさんがいたなあ。そう、庶民はしょせんカネメである。

参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html