長屋の住人・大工の熊五郎:こんちわ、ご隠居、なんだか疲れてるみたいですね。
長屋の住人・隠居徘徊老人:おお、熊さん、いらっしゃい、まあ、おあがりよ。うん、昨日、東京の乃木坂の国立新美術館に徘徊に行ってね、それで脚が痛いんだよ。
熊:美術館なら徘徊じゃないでしょうに、なにを見て来たんですか。
隠:安藤忠雄という建築家の展覧会だよ。会場が広くてたくさんの展示があり、2時間余りも歩きまわって疲れたよ。
熊:ああ、安藤忠雄ね、よかったでしょうね。

熊:そうですよ、あっしだって知ってますよ、他に藤森照信って名も知ってますよ。ちかごろはミーハーネエチャンオバサンが、そんな建築見物観光旅行に行ってますよ。
隠:ホントかなあ、そうかい、日本も建築家って職業を世間が認知する時代にやっとなったか。
●原寸模型で現物体験というけれど環境が違い過ぎる