2020/04/26

1459【横浜コロナ風景】そこそこ人出の伊勢佐木・横浜橋、ガラーンとした馬車道・元町、人が消えた中華街と観光街

 コロナ大戦戒厳令下、横浜都心の商店街の人出見物徘徊に出かける。
 伊勢佐木モールでは休日も平日も少ないながらもそこそこの人出である。休業店舗が目立つが、特にチェーン店の飲み屋は休業している。
 このところ伊勢佐木モールは安い飲み屋が増えてきたし、物販もチェーン店が増えるし、安物を売る店やリサイクル屋が増えてきて、この横浜一番の老舗商店街の面影はどんどん薄れていくばかりだ。
 コロナ戦争後は、どうにも見る影もない商店街、いや飲み屋街になってしまいそうな気がする。いやいや、もしかしたら風俗街になるかもしれない。
伊勢佐木モール 20200425

 伊勢佐木モールには新本屋と古本屋が数件あり、それを巡るのがわたしの徘徊の楽しみであるが、新本屋は営業、古本屋は休業である。この差は、行政からのコロナ緊急事態宣言という戒厳令下の要請の有無らしい。
 新本屋よりも古本屋が混みあうってことは、経験的に絶対にないはずだ。なんだかおかしい。本屋巡りなどしない人が決めたのだろう。
伊勢佐木モールの古本屋は閉店して店先で無人店舗 20200419

 横浜橋商店街は庶民の日常商店街で、平常よりは少なくはなったが、あまり変わらないように見える人出である。ここは同じ業種の店が適当に散らばって多くて、混雑が集中することはあまりないんが、量販店よりも強みがありそうだ。
 長さ約350mに130店舗ほどらしいが、今日徘徊して休業や空き店舗を数えたら、シャッター店が48件もあったから、これは結構な数である。でもそれほど目立たないのは、休業店舗の前の道路上に隣の営業店の商品がはみ出しているからだ。
 3日前の金曜日に数えた時は25店舗だったから、日曜休業店舗が20店以上あるようだから、空き家商店街ではなさそうだ。
横浜橋商店街 左は営業するパチンコ店 20200425

 伊勢佐木モールとその周辺のパチンコ屋は7店舗全部しまっていたが、横浜橋商店街のパチンコ屋2店舗のうち1店は営業中である。何処やらでは休業要請に応じないパチンコ店は、店名公表するとかの強行行政もあるらしいが、神奈川県ではそうでもないらしい。
 表のガラス越しに見える店内には、いつも通りに結構たくさんの客が入ってチンジャラやっていたから、世の中には一定数は感染を恐れない人たちがいるようだ。これって横浜港山下埠頭ギャンブル再開発構想(IRとも言う)の下支えを示しているのだろうか。

 伊勢佐木モールの周りには、曙町や福富町という風俗店舗街がある。昼間徘徊で表から見ただけではよく分からないが、いくつかの店舗前には客引き男が立っているし、昼間からギラギラ照明がついている。見た感じでは7割がたの店舗は通常営業している様子である。
 風俗店舗は休業要請の対象外なのだろうか。いわゆる3密の内、少なくとも2つは立派に行う業態のような気がするが、社会的間隔をあけて性的サービスをできるものだろうか、よくわからない。
 そのうちに伊勢佐木モールにも進出していくような気がする。現にタイ式マッサージ店がかなり多くなりつつある。もっともマッサージ店は風俗営業類似かどうか、さっぱりわからないがそんな気がする。
曙町風俗街 20200408

 中華街はコロナ前と比べて極端に落差が激しいようだ。ここは観光飲食街だから、観光客が来なければほとんど成り立たない。あの派手派手の街並みが、まっぴるまにガラーンとしてチラホラとしか人が通らない風景は、衝撃的でさえある。MM線開通以来、ものすごい人出が続く街となっていたのが、まるで嘘みたいである。架空の街だったような不思議さが漂う。
 あちこちの閉めた店先で、中国からの輸入品だろうか、マスクを売っている風景がもの悲しい。
中華街大通り 20200421
中華街関帝廟通り 20200421
  落差が中華街ほどではないが、元町商店街馬車道通りもさびしすぎる。
元町商店街 20200421
馬車道通り 20200414

 横浜港に沿う観光街は人が消えていて、怖いぐらいである。だが、この港観光のために作り上げた空間は、素顔を見せると妙にそのデザインに空虚さが漂うのが悲しい。観光地は人が居てこその街であると、つくづく思わせる。
山下公園 20200409

赤レンガ倉庫 20200409

 こうやって横浜都心繁華街を見ると、その機能の日常生活への近さと今回の閑散度合とは反比例、あるいは不要不急度合と比例しているようだ。つまり都市における生きるために必要度が示されているのが、さて、これが進んでいって生命維持必要度レベルまで限定されてくるのだろうか。

 コロナ戦争はまだまだ少なくとも2年くらいは続くらしいから、その間に街はどう姿を変えるのか観察しておきたい。建物は変わらないにしても、それを使う人間がいなくなる期間が長期に続くと、街の機能が衰えあるいは消滅が起きるだろう。
 たぶん、コロナ戦争が終わっても街の姿は元通りにはならないだろう。それはどんなものになるのだろうか。

 わたしの今の関心の中心は、コロナ感染よりもそれを克服したコロナ大戦後のことである。
 わたしはアジア太平洋15年戦争の最中にこの世に生を受けて、物心ついて戦争とともに生きてきて、小さな地方都市だったから、戦中のほうがむしろ平和であり、戦後の食糧難による空腹少年の日々こそが、わたしの戦争被害であった。
 戦争が終わってから立ち直るまでが大変なことを、空腹を持って体験させられた世代であるから、またもやあの空腹に出くわすなら、さっさとコロナで死ぬほうがましだ。

〇参照:伊達の眼鏡「コロナ大戦おろおろ日録2010~

2020/04/24

1458【横浜ご近所探検】横浜都市デザインのひとつの成果にもコロナ大戦が見えない大きな影を落としている

 横浜の都心の片隅の空中陋屋に住むようになって18年、年寄りの暇つぶし徘徊で街をうろうろして、横浜都心あたりの風景が、じわりじわりと変化していくのを面白く観察している。
 横浜は都市デザイン行政に力を入れているので、ほお、これがその成果であるのかと、感心したり首を傾げたりする楽しみがある。

●万国橋通り北仲地区街並み形成を褒める

 風景変化で興味深いのは、昔からの都心市街地と港が接するあたりである。港の機能が大きく変化して、建物が建て替わり、新たな道や緑地あるいは埠頭が出現する。
 それらが開港以来の都心市街地といかにうまく連続するか、なかなかに見ものである。多分、都市デザイン行政も力を入れるところなのだろうと思う。

 今、変化が最も大きく眼に見えるのは北仲地区である。わたしが変化に注目しているのはそこの超高層建築群よりも、その万国橋通り側の街並み景観がどう変わるかであった。
 最近になって、ついにその景観が完成した。
 結論から言うと、じつにうまく仕上がったものだ。さすが横浜の都市デザインである。
万国橋通りの北仲側の街並み

 異なる機能の別々のオーナーによる建築群を、見事に一群の景観として違和感なくまとめあげて、街並みに再編成した。
 大きな超高層もある建築群ながらも、それらの分節が上下方向も左右方向もうまくできた。その先の万国橋を渡って新港地区に入った左のホテルまで、一連の景観になっているが快い。横浜の都市デザイン行政の成果として白眉と言えるだろう。
 もっとも、けっこう長い街並み建築群と言いつつも、オーナーの数はたったの3者、しかも国、独法、大企業だから、デザイン調整の話をつけやすかったかもしれない。それにしても何十年もかけての仕事だから敬服する。

●新港地区の新建築はつまらない

 新港地区にはいろいろなデザインの建築が建ってきた。赤レンガ倉庫が出発点なので、赤レンガイメージがそのコンセプトにあるらしい。
赤レンガ倉庫はコロナに占拠されて誰もいない 20200409

 しかし、首をかしげるものもある。昨年末にハンマーヘッドがあるところに新たな埠頭施設ができて、大型客船が停泊するようになった。ここに最初に停泊した大型客船は、ダイヤモンドプリンセスといった。そう、例のコロナクルーズ船であるが、もちろん事件前だった。
 だが、その新埠頭ターミナルビルは、外から見たところは何ともつまらないデザインで、赤レンガイメージなんてお呼びでない。
横浜新港ハンマーヘッド埠頭新ターミナルビルとクルーズ船 20191104

 北仲から万国橋を渡った右側に工事用板囲いができていて、ここにあった港湾関係庁舎を建て替えているらしい。かなり広い敷地だし、間口も広いし、新港の市街地側の入り口だから、ここに建つ建築は景観上かなり重要になるだろう。
 塀の中を覗くと、壊した建物のがれきの山のあいだに、建物の基礎が残っているのが見える。おや、赤レンガ基礎もある。
万国橋から新港地区を見ると工事用の白い板囲い
手前に屋形船、塀の向こうに赤レンガ倉庫 その先に
大桟橋のクルーズ船、

板囲いの中を覗くと発掘されたレンガ造基礎、100年余前の発電所の一部か
そうだ、前に調べたことがあった。この敷地には新港ができた1915年の最初には保税倉庫群があり、その一角にはレンガ造の発電所が建っていたのだった。ほかに新港事務所がレンガ造り建築だったが、どちらも関東大震災で崩壊した。今ある赤レンガ倉庫2棟は、一部崩壊だった。 
 もしかして、あの塀の中のレンガ基礎は発電所の一部かもしれない。当時の図面だとそのあたりである。今回の建て替えで発電所建築のイメージ復元なんてことをするのだろうか、そうなれば面白い。
関東大震災まで新港地区にあった赤レンガ造の事務所と発電所

 と思って、ここにどんなものが建つのかネットを探したら、「横浜地方合同庁舎(仮称)整備等事業民間事業者選定結果 平成31年3月4日」と題する報告書があった。ここに建つのは「横浜地方合同庁舎」といい、政府のいくつかの機関が同居するらしい。
 事業手法はPFI方式で、その民間事業者を公募したら、応募は戸田建設グループのみだったが、審査の結果当選して今の工事になったようだ。

 その報告書の末尾に合同庁舎のパースが載っている。アレ、なんだかつまらない姿、でもどこかで見たような、あそうだ、ハンマーヘッド埠頭ターミナルビルそっくりだなあ。設計はどなたかとみれば、事業グループメンバーに梓設計がある。なるほどハンマーヘッドも梓設計だから、新港地区の新建築はこのデザインで行くのだな。
 それはそれで都市デザインとして筋が通っているけど、はっきり言ってヘタクソつまらない姿だ。事務所だからと言っても、もうちょっと色気はないのか。他の引き立て役としては図体がでかすぎる。
みなとみらい21新港地区9街区事業者提案に対する考え方より引用 
20191227 横浜市港湾局整備推進課

 市街から新港に入る玄関の万国橋からは、赤レンガ倉庫がよく見える。その視線を手前にこの新合同庁舎が邪魔して建つことになる。ナビオスみたいな芸当はできないのか。新たな景観への楽しみがなくなった。
 新港地区には赤レンガイメージという共通デザインコンセプトはなかったのか。発電所建築の復元なんてお遊びは、政府施設だからしてくれないのか。外壁を赤くするればいいってもんじゃないよ。

 コンペだからそれなりに発想豊かな、あるいは歴史を踏まえたデザインが出るかと思ったが、たった一案だけでは選びようもなかったのだろう。PFIだからデザインよりも事業性を見てこれに決めたのだろう。
 都市、建築系の審査委員は結構辛いものがあっただろうなあ、気の毒に。もっとも競争相手がいなかったのだから、これから協議して、それなりのデザインに変更しても、だれからも文句言われることはないな。

●ここにもコロナ戦争の深い影が
中央の白いビルがアパホテルでコロナ軽症感染者療養所

 さて、この工事現場の運河沿い遊歩道から先ほどの北仲方面を眺めると、事務所、共同住宅、ホテルなどの超高層建築が立ち並ぶ風景である。
 そして今その中央に見える白い新開業のホテルは、なんとまあ新型コロナウィルスの軽症感染者の療養施設に充てられているのだ。時代の最先端を走っているというべきか。
 人出ががらりと減ってシャッターが続く都心繁華街ばかりでなく、この新しい風景にも実は目には見えないがコロナ戦争が深い影を落としているのである。


2020/04/23

1457【コロナ戦下の人々】感染防止のための避難は「地域間疎開」ではなくて「人間(じんかん)疎開」する社会の先に何がある?

 戦争の時代がやってきた雰囲気だと思っていたら、太平洋戦争時代の用語が復活しているようだ。
 その典型は「疎開」だろう。コロナの大流行の地域から、まだ流行していない地域への移動を「コロナ疎開」というらしい。そういえば2011年の福島原発事故の時は「原発疎開」があり、それはいまも続いている。三度目の疎開である。

 一般に「疎開」というとかつて太平洋戦争下で、連合軍の空爆のある都市から、空爆がないかもしれない地方へ移動することに使われた用語だった。
 正確には避難とか退避とか言うべきなのに、戦時下で「逃げる」意味あいの用語を嫌って「疎開」と言ったのだそうだ。れっきとした法令上の言葉である。
 戦中は生産疎開、建物疎開、人口疎開など、地域間で避難移動した。学童疎開は人口疎開のひとつである。それが疎開の意味として広くつかわれたので、今もその意味で使われる。

 ところが今や、地域間疎開は疎開者がコロナ感染を拡大することになるとて、疎開される地域から「コロナ疎開お断り」とされる。疎開の意味を変えなくてはならない。
 ところが、実はもともとの「疎開」とは軍事用語で、兵士が集中していると敵からの攻撃に被害を大きくしやすいときに、疎らに散開して兵士相互の間隔を開けることを言う。

 そう、疎開とは実は近頃流行語の「ソーシャルディスタンス」であったのだ。日本語にすると社会的間隔となってちょっと変だが、コロナ感染を防ぐには人と人の間隔を2mほど開けろとして、これが現代コロナ大戦下社会の基本マナーであることになった。
 つまり、ここでようやくにして疎開が本来的な意味に戻ったことになる。この前の大戦中には疎開の意味を曲げていたが、今や堂々と復活したことになる。

 つい4か月ほど前のコロナ戦争前は、やれ絆だ、やれインバウンドだ、やれ交流人口だ、イベントだオリパラだと、とにかく人と人が出会って近くにいるほど先進的社会であるみたいな雰囲気だった。
コロナ3密禁止
若干意味は違うが、今はやるなと言われるコロナ新語の「三密」こそ意義のあるような
社会だった。

 それが今は何だよ、うっかり飲み会やると知らない間にコロナちゃんが接客サービスしてくれてエライことになる。そればかりか道で出会っても近づくのは危ない、学校さえも行くな、親子さえ会うな、密室に入るな、密閉するな、密集するな、だから、この間のものすごい落差にただただ驚くばかり。あれは何だったんだ?
 この先に何があるのだろうか?
 
 かつて太平洋戦争末期には、大慌てで地域間疎開をしたものだ。わたしは学童疎開に出くわしている。わたしが疎開した学童ではなくて、わたしの生家の神社に都会の学童が集団疎開してきていたのだ。その間に疎開元の都市が空爆に遭って、親を亡くした子もいた。
 今のコロナ大戦下では、コロナ空爆は都会も田舎も無差別だから、爆撃機となる人間を相互疎開する「人間(じんかん)疎開」が日常生活で求められている。

 その人間(じんかん)疎開が何をもたらしつつあるのか、この眼でしっかり観たいと考えて、コロナ戦争空襲警報発令じゃなくて緊急事態宣言下の今の世を見つめるべき街を徘徊する。
 目的を持つ出歩きを徘徊とは言わないが、実のところはどこもかしこもコロナ戦禍の街だから、うろうろしてしまってやはり徘徊である。

 住宅街、中心商店街、近隣商店街、観光街など、人の姿が消えると街の姿はどう変わる
対コロナ武装 マスクに千人針
のか、なかなかに興味津々
たるものがある。
 日々の記録をしておきたいと、うしろめたさを感じつつも、帽子マスク眼鏡手袋ステッキで不完全武装して、三密禁止人間疎開の街を眺め歩いて、戻りつくと玄関先で身辺消毒をする。どこか滑稽にして深刻な自分の姿に、なんだか老後の生きがいが出てきた感があるのは、コロナのおかげか。

 そういえば「三密」というコロナ新語も、実は仏教用語として存在しているのだった。
 現今の三密は「換気の悪い《密閉》空間、多数が集まる《密集》場所、間近で会話や発声をする《密接》場面だそうで、これを避けるとコロナ退治になるらしい。
 真言密教には「身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)」という三密があるそうだ。ネットに出て来る詳しい解説を読んでもよく分からないが、ありがたい仏の教えらしいから、神仏頼りになったコロナ退治に役立つかもしれない。

 もひとつコロナ新語「巣ごもり」ってのも、変だなあ。もともとは鳥が卵を抱いて孵すために巣に籠ることを言うのだから、子づくりの意味である。
 コロナ疎開で引きこもって子づくりするとなると、コロナ禁止3密の内の2密をやるってことになるけど、いいのかしら。ま、コロナ後に人口が増えるっていいことか悪いことか分からないが、わたしには巣ごもりは無理だな。

〇参照:伊達の眼鏡「コロナ大戦おろおろ日録2010~

2020/04/20

1456【コロナ蟄居の日々】寝たきり回避理由でコロナ戦火燃え盛る街を見物徘徊なれど図書館も劇場も閉鎖でデジャビュ本物戦火の日々

 息子の勤め先に感染者が出たそうで、しばらく息子に会えそうにない。コロナ戦争の戦火が身近に迫っている。
 買い物には困らないが、文化施設閉鎖に戸惑う。図書館閉鎖に困っているが、あそこはそんなに人間密度が高いかなあ。新本屋も古本屋も半部程度の営業であるが、密度あるかしら。
 近所の有隣堂書店は営業継続、そこそこに人が入っている。支払いカウンター前の列が妙に長いのは間をあけて立つからで、そうかとコロナ戦争を思い出す。
 
 もう10年ほども前からだったか、本を買うのをやめる決意を実行しだした。そしてけっこうたくさんの積読本をまとめて、あちこちの人様に差し上げる減本プロジェクトを開始した。うちに残すのは、わたしの残り人生で読破できそうな量にした。
 要するに本をついつい買っちまうのだけど、うちにこれ以上の本があっても、人生の残り時間で読む能力がなくなったからである。金もないし。

 日常の本屋巡りの楽しみから買うという行為を廃止するって、初めはつらかったが、そのうちに慣れてきて、立ち読みだけになってしまい、更に本屋巡りをやめてしまった。
 その代わりに図書館に通うことが多くなった。徒歩圏に県立と市立の中央図書館があるから、ほぼ無い本は無いといってよい。新本屋も古本屋もすっかりあきらめがついた。

 これでうちに本が増えることはなくなったし、本屋巡りに変わる趣味もできて、本に関する問題は解決した。
 ところが、これで問題が起きたのは、図書館内徘徊やって読むだけではなく、ついつい読みたい本を借りるので、せっかくうちに残してあるそれなりに多くの未読本を読むひまがなくなるということである。減本プロジェクトの意味が失われる。

 そして今のコロナによる図書館閉鎖である。図書館徘徊が不能となり、しょうがないからうちにある本を読む日々である。コロナのお陰で減本プロジェクトの原則に立ち返ったことになる。
 ではそれで朝昼晩に積読本の消化が進んでいるかというと、これもコロナのおかげで、そうとも言えないのである。
 なにしろPCのなかのネット社会にはコロナ戦争情報が満載で、これがまるで先行きまったくわからぬハラハラドキドキの長編大河ドキュメンタリー小説を読んでいる気分になるのだから、読書時間がおのずから削られるのだ。

 年寄りはコロナ蟄居のままだと足腰が弱って、コロナ戦後は寝たきりになるおそれがある。それでは戦後復興の足を引っ張ることになるし、年寄りは死ぬ前にこの世がどう変わるか見届けたいからと、脅迫したり遺言したりして、外出禁止の戒厳令下の目を盗んで、街の中を徘徊する。

 飲み屋に入るのは怖いしカネもかかるから、ついつい本屋巡りを復活させた。商店街の街の通りはコロナ戦前の半分以下の様だが、本屋の中は戦前の7割くらいはいるようだ。みんなコロナ蟄居中の読書に励んでいるらしい。コロナ関連本が積んであったから、コロナ景気もあるのかしら。

 図書館のほかの文化関係にも戦火が身に及んできた。楽しみにしていた6月10日の神奈川芸術劇場での芝居公演キャンセルの通知が来て、チケット代と郵送料を返すからどこの振り込むか手紙をよこせとのこと。ご時世だから窓口で直接返却はしないという。ご親切でありがたいが、さぞや大損だろうなあ、気の毒に。世界中で起きているのだろう。
 次の7月の野村四郎能楽公演も、10月のトゥランドット公演もキャンセルになるかもなア。

 何でもかんでもご時世だからって、怖いなあ。色々と都合悪いことの言いわけとか、都合よく使うとか、何でもかんでもコロナのせいにすれば、当座は逃れられる。
 でも、なんでもご時世のせいにしたために、何か大きなことに大失敗するような、デジャビュの気分がする。コロナ戦争は、人間を原則に立ち還らせたり、ご都合主義を助長したりして、戦後にどんな社会が来るのか、不安になってしまう。
 やはりこのあたりでピンピンコロナが良いかもなア。

●参照:「コロナ大戦おろろろ日録2020/01//24~
https://datey.blogspot.com/p/corona.html

2020/04/17

1455【世界コロナ大戦】人生2度目の世界大戦に遭遇して戦中の今をよく見ておいて更に戦後世界も見てから死にたい

●コロナ大戦後世界を見てから死のう
 
 この4か月ほどで突然に世界中の地域にゲリラ兵を展開して、人類に本格的な戦いを挑んでいるのは「新型コロナヴィルス」別名「COVID-19」、これが敵の名である。
 れっきとした殺人ゲリラであるが、コロナというとどこか可愛らしいような名前に幻惑されて、コロナ君とかコロナ姫とか言いたくなるし、COVIDというと小人とか恋人とか、これも可愛らしいのが癪である。
日本の新型コロナウィルス感染者数と死亡者数推移 20200416現在


世界各国の新型コロナウィルス感染者数 20200417現在

世界各国の新型コロナウィルス死亡者数 20200417現在

 今や地球を挙げて第3次世界大戦、別名コロナ大戦と言ってもよい。
 わたしは日本の十五年戦争の真っ最中に生まれ、少年時代に第2次世界大戦に遭遇したから酷い目に遭った。同世代の中では比較的に被害が少なかったほうだが、大人の戦争で子供がひどい目に遭うのは今も昔も変わらない。
   今回は大人も子供も参戦であるから過酷過ぎる。この前の大戦のように大人の対応がドジであれば子供世代が一番のひどい目に遭うにちがいないと、気が気でない。

 今が大戦の前半なのか真っ最中なのか、終わりが近いのか、それさえも分からない五里霧中だ。この前の大戦では、末期から終戦直後ころが最もひどい時代だった。今回の大戦でもあのようなものすごい貧困とすさんだ心の時代が、またもや来るのだろうか。
 そのような体験のない世代がリーダーの今の世の中は、どのように進むのだろうか。今のマスク2枚配給や現金10万円給付のドタバタ政策を見ていると、ほんとに大丈夫かと思うが年寄りのわたしは何もできない。

 第2次大戦後はそこそこに平和に生きてきて、まあまあよい人生であったと思いつつ終幕を迎えることができそうだ、そろそろピンコロと逝きたいと思っていた。
 そんなところにこれである。老年時代のドンつまりあたりで、またもや第3次世界大戦に出会うとは、何とも不運な人生である。

 だがこうなったならば、もうひと踏ん張り生きて、コロナ大戦後の世界がどうなるのか、その端緒でも見てから死ぬことにしたい。
 しばらくはピンコロ願望を棚上げして、長生き派に転向することにした。その時にひどい目に遭いそうになったら、さっさとピンコロにしよう。
 いったいどんな世界が来るのだろうか、このところ考えているのだがどうもわからない。でも考えるだけでも結構面白いのである。
 
●地球全部が突然変化の先にある社会は?

 最初にチャイナの武漢でコロナが発生してから、2月はジャパンでクルーズ船騒ぎでは、まだよそ事感があったが、3月になるとあっという間に日本中に、一方では世界各国へ、しかも先進国での過激な流行となり、最初から5か月で完全に世界戦争の様相になった。

 この戦争突入の劇的な速さに戸惑うばかりの人間世界、始末に負えないのは闘う敵が見えないどころか、隣の人が敵になる可能性があるということだ。
 人間相互の隔離は初めは都市隔離と国家間隔離だったが、今では一人一人の隔離が声高に叫ばれる始末である。

 つい昨日までは人々の交流こそが平和をもたらすとして、過剰なるイベント開催、過剰なる観光客引き込み、過剰なる商業娯楽空間への誘客、そして過剰なる高度土地利用で高密度都市づくりなどの、20世紀から21世紀にかけて70年ほどかけて作り上げてきた人間活動の在り方は、半年もしないうちにガラガラと崩壊してしまった。
 しかもこれがいつまで続くのかさえ分からない。すごいことになったものだ。

 たとえコロナ感染対策が医学の力でできてコロナ戦争が収まったとしても、その時には人々の心は変わり、暮らし方が変わり、都市にも産業にもコロナ後の新たな世界が来るのだろうか。それがどのような世界か分からない。
 人間は物理的に隔離しつつ電子的につながるヴァーチャル世界がメインとなるのだろうか。それは都市という目に見える形はどのような姿なのだろうか。

 それよりも、果たしてコロナ後の世界があるだろうかとさえ思う。アジア太平洋戦争中は少年で幼かったから、未来に思いをいたすことができなかったが、わたしたちの親世代の人たちは、アジア太平洋戦争末期や終戦直後のころ、何をどう考えていたのだろうか。
 あの疲弊しきった中で空腹を抱えて泣く子等を育てつつ、次のあるべき社会を考えて生きていたのだろうか。考えていたからこそ、わたしが歩んできた民主主義と高度成長の平和があったとしよう。今の大人はいったい何をしたらよいのだろうか。

 しかし今、これほどに国際依存状況になっているのに、それを無理やり断ち切るしかない状況に、これから何が起きるのだろうか。一番心配は、自給率40パーセント以下になっている食料が、コロナ後にも輸入があるのだろうかということだ。
 国際孤立が続けば輸入が絶える、輸出制限がそれよりも人出が足らないくなって食糧生産がとまるかもしれない、すでに世界各国で食糧輸出制限が始まっているニュースもある。

●とりあえず戦中の今を見つめよう

 ところで、世界中から忌み嫌われているコロナ君のことを、これから褒めてみようと思うのだ。隔離蟄居してみると、いろいろ興味深いことがあって、暇つぶしになる。
 コロナ君がもたらした生態現象はまことに困るのだが、社会現象については単に困るよりも、おお、お陰でよくなったよなあ、なんて思うこともなくもない。コロナ大戦が終わると、けろっと忘れてしまうような気がするから、今の内に書いておこう。
 
 まずは半径5メートルほどの身近なことで褒めたい。もともと隠居してネット生活が中心だったから、コロナ蟄居になっても、実のところ生活の仕方はたいして違いはない。
 むしろネット世界の中に、コロナのコンテンポラリーなドタバタ騒ぎ話題が、次々と党のすいてくるから、ずいぶんと面白くなって、むしろコロナで脳が活性化してきた。これでもボケ進行が遅延するだろうから、コロナに感謝である。

 毎朝やってくる新聞が、コロナ以前には読まないページがずいぶんあって、それはスポーツ欄である。紙くずに金払っていると腹を立っていたのだが、いまはそのページががくんと減ったので気持ち良い。
 観戦スポーツには全く興味がないので、読みも見もしない。今はプロもアマもスポーツ界は何もできないから、スポーツ欄は1ページ程度で、まことにありがたい。

 オリパラになったら紙くずだらけになる新聞をスッパリやめようかと思っていたが、延期とてほっとしているし、加えてオリパラ延期騒ぎのドタバタが面白い記事でなかなかよろしい。コロナ君のおかげである。
 わたしはTVをまったく見ないから知らないが、そっちもスポーツ番組がなくなっているのだろうなあ。ラジオで毎朝聴くNHKニュースには一般ニュース枠とスポーツニュース枠があるのだが、前者はほとんどコロナ話題であるが、後者は競技開催とりやめ通知ばかりで、そんなのわざわざ聞かせてくれなくていいよ。

 近所の半径2キロメートルほどのエリアの横浜中心繁華街や、近隣商店街を観察する徘徊はなかなか面白い。
 政府の緊急事態宣言発令による休業等の要請により休業店舗は、特に全国チェーンとか大企業店舗がそれに応えているが、小さな地元店舗は頑張っている。問題は大きな店舗の休業で商店街が歯抜けになることだろう。歩く楽しさがないのだ。

 とにかく以前に比べて中心商店街の人出は2割くらい、近隣商店街は4割くらいだろうか。商店街っていつもは賑やかに込みすぎていると感じる。今くらいが歩きやすくて静かだし、具合がよろしい。
 伊勢佐木モールと横浜橋商店街を観察していると、打撃は買回り型商業のほうが大きく、最寄り型生業店舗は細々とたくましく頑張って生き延びる様子だ。しばらくこの比較観察徘徊をやってみよう。
淋しい伊勢崎モール 20200408

横浜橋商店街の人だかり「マスク入荷」

 一方、港あたりの観光街とか中華街ではいつもの1割の人がいるかどうかだ。
 閑散とした山下公園や赤レンガ倉庫って、なんだかコロナに貸し切りみたいで気味が悪い感もあるが、建物などの風景の写真を撮るには、人が居過ぎるという邪魔が無くて、具合がよろしい。
 まだゴーストタウンにまではなっていはいないから、これが普通の状況であれば、むしろ望ましいくらいである。コロナ君のおかげである。ずっとこうであってほしい、というわけにもいくまい。
コロナに貸し切り赤レンガ倉庫 20200409

 コロナで奇妙な繁盛している施設もあって、北仲通りに開業早々のアパホテルは全2300室そっくり神奈川県の借り上げで、コロナ感染者の療養施設になった。
 これって、この近くの港で立ち往生していた例のクルーズ船が、別の姿でまた現れたようなものだ。やれやれものすごいことである。
コロナ感染者療養施設になった開業早々のアパホテル(北仲)
   あっ、タワマンなる高密共同住宅ビルがそっくりそのままコロナクラスターになるってこと、まさかないだろうなあ。


2020/04/15

1454【コロナ巣ごもりオペラ】魔笛・トゥーランドット・エウゲニオネーギン・義経千本桜を書斎で無料で観るってコロナも悪くないや

【コロナ巣ごもりオペラ】
 久しぶりに新国立劇場にでオペラ見物、いや、さすがにこのご時世、行ってきたのではなくて、ネット上でのことである。
 コロナで休演中のサービスとて「巣ごもり劇場」と題して、上演オペラ3作の動画を週替わりでユーチューブで無料公開中、これは、まあ、コロナのおかげである。

 今週はモーツアルトの「魔笛」、午後の3時間を、うちの書斎でまったりじっくりオペラ見物って、あの華麗な劇場空間でないのはつまらないが、くしゃみしようとせんべいかじろうと、中座しようが勝手なのがよろしい。

 オペラを批評するほどは見ていないが、最近では2018年と2017年の神奈川県民ホールプロヂュースの魔笛を見た。今回見た新国立劇場の魔笛は、2018年10月3日公演である。
 指揮:ローラント・ベーア、演出:ウィリアム・ケントリッジ、出演:サヴァ・ヴェミッチ、スティーヴ・ダヴィスリム、安井陽子、林 正子、アンドレ・シュエン、九嶋香奈枝、升島唯博ほか

●新国立劇場「巣ごもりシアター
  https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html
●上演作品のさわり部分
・魔笛 https://youtu.be/gbgFQKWngs0 
   4月10日(金)15:00~17日(金)14:00 
・トゥーランドット https://youtu.be/Qq-yp2YzKmE
   4月17日(金)15:00~4月24日(金)14:00
・エウゲニ・オネーギン https://youtu.be/HGkzeLPN6-w 
   4月24日(金)15:00~5月1日(金)14:00

 好き嫌いを言うと、あまり好きになれなかった。プロジェクションマッピングは近頃当たり前になってるのだろうが、その映像がなんだかわけがわからない。抽象なら最後まで抽象で押し通してほしいのだが、部分的に魔笛らしいところがあるだけに、戸惑う。
 まあ、もともと支離滅裂な話だから、舞台も訳わからなくてもよいのだがねえ、、。
 配役については、シリアスなパミーノ、コミカルなパパゲーノ、これじゃあ顔つきも体躯も逆だよ、この二人を入れ替えるほうがよかっただろう。

 次はエウゲニ・オネーギン、その次はトゥーランドットで楽しみである。
 もっとも、ネットにはオペラ公演動画はたくさんある。特に外国の劇場での公演が多く、ネット巣ごもりオペラには困らないが、劇場空間だけはわが空中陋屋書斎では、何ともしようがない。

 この前に新国立劇場に行ったのは、1997年11月「ローエングリン」、今、調べてみると、それは開場記念公演だった。
 指揮:若杉弘、演出・装置・照明:ヴォルフガング・ワーグナー、ローエングリン:福井敬、エルザ:小濱妙美、テルラムント:大島幾雄、オルトルート:小山由美などの顔ぶれだった。このなかでオルトルートの小山由美が印象に残った。

 たまにはオペラに行くことにしているが、新国立劇場は遠いから行かない。近くの神奈川県民ホールや横須賀芸術劇でのオペラには行くのだが、貧乏だからたいていは天井桟敷である。それでも劇場空間で観るのは格別のものがある。
 外国では1994年にウィーンに行ったときに、フォルクスオパーで「ドンジョバンニ」を見た。この時は街を歩いていてたまたま運よくチケットを見つけたのだが、座席位置は中央の前近くの一等席で、料金4000円ほど、日本だと数万円かな、高いよなあ。
1994年11月25日ウィーンのフォルクスオパー
 わたしは日本古典オペラの能楽を好きなのだが、オペラと比べるとネットでこれは非常に少ない。細切れの部分紹介はたくさんあるのだが、全曲はめったにない。
それは多分、オペラと違って日本でしか公演がないからだろうが、それにしてももっと多くの全曲公演動画がユーチューブに出てきてほしいものだ。

 そういえば国立能楽堂も巣ごもり能楽やってるかと調べたら、同じ国立で日本芸術文化振興会の運営なのに、やってないのはどうしてかしら、国立文楽劇場も国立劇場おきなわも国立演芸場も巣ごもりやっていない。やってくださいよ。
 ところが国立劇場は、「義経千本桜」を無料公開している。   https://www.ntj.jac.go.jp/topics/kokuritsu/2020/4190.html
 
 コロナ巣ごもりを機会に、各種の劇場公演動画がネットに多く登場するようになるだろうか。ネットと劇場とは相性はどうなんだろうか。
 と、ここまで書いたところで、神奈川芸術劇場6月公演キャンセル通知が来た。チケットを送り返せ、チケット代と郵送料を指定する金融機関に振り込むという、ヤレヤレ。

参照「趣味の能楽鑑賞(まちもり散人)」
https://sites.google.com/site/machimorig0/#nogaku

2020/04/10

1453【マスク晋三と竹槍信介】長く生きてるとかくも凄い世界史的事件が身に降りかかるのだなあ


 去年12月に中国の武漢で始まった新型コロナウィルス騒ぎは、今や地球全部に行きわたる第3次世界大戦並みの大事件となって、今もこの先もやむ気配もない。
 歴史上のこととしてしか知らないスペイン風邪とかコレラなどに並ぶ世界史の転換になりそうで、長生きするとこんなものすごい事件に出会うものだ。
 そんな時代の近所の街を徘徊して、世紀の大事件が身近にどう動くのか観察、一人で、目深に帽子をかぶり、マスクして、杖ついて、他人に近づかないように、あたりの物に触らないように、そんな自分が不気味になる。

 ●新型コロナウイルス感染の現状(REUTERS)
https://graphics.reuters.com/CHINA-HEALTH-MAP-LJA/0100B5FZ3S1/index.html

 日本列島各地への蔓延も続き、都府県別の状況ではワースト側からは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7県がまず緊急事態宣言のもとの置かれた。とにかく人と人が接触しないようにせよと、これから一か月はそれが続く戒厳令である。
 住んでいる横浜もその中だから、同じ市内に住み勤める息子とさえも、会うことが難しい有様である。
 どえらいことになったものだが、地震や火事あるいは戦火に遭うのではないし、仕事もない年金生活だから、いまのところジッとしている分には何とかやっていける。次のフェーズに何が起きるのだろうか。

 逆に感染者がいまだにゼロは岩手と鳥取のベスト2県のみであり、それはなぜかはわからないが、人口が比較的少なく、人口集積地も少なく、地域間交流も少ないからだろうと推測される。
 どちらが最後まで無感染県の栄誉を受けるのか、わたしの予想としては新幹線が無くて外との行き来が比較的少ない鳥取の勝ちのように思うのである。(と、書いたとたんに鳥取が脱落のニュースで予想外れ)
 さて、コロナが終わったら、最後に残った防疫先進県の岩手に移住する人が増えるだろうか。

 とにかくに人間同士がそれそれ感染させるのだから、人と人を切り離すしかない。まずは口中から出て来る唾に交じるウィルスが、他の人に伝染しないように、まずは顔の覆面マスクで遮断するのである。
 そして人間相互距離を2m程度は空けるし、飲み屋もパチンコ屋も映画館も駄目、とにかく娯楽の場がいけない、大勢が集まって話し合うなんてもってのほか。
 要するに人間相互隔離であるから、あの人と人の絆が大切なんて言ってた大震災時の流行語とは真反対だから、もう困惑するしかない。
 
 政府がコロナ対策として、日本の6000万世帯に2枚づつ郵送すると、2020年3月末に安倍総理大臣が発表した。
 マスクの効用はいろいろ語られているのでそれは別として、驚くのはそのために投じる税金が466億円ということで、実はマスク1枚は原価200円とのことだが、全世帯郵送となるとこうもすごい金額になるのか。

 200円ほどの布マスクを政府支給する理由があるのか。そんなものはそれぞれ家庭で作ればよろしいとわたしは思うのである。作れない事情の家庭もあるだろうが、それを政府や自治体あるいはコミュニティが援助すればよろしい。
 466億円を国民が個別ではできないコロナ対策のために遣うほうが当たり前だと思う。医療の施設とか機器とか、治療方法の研究開発とか、いっぱいあるはずだ。金の使い方がおかしいだろう。政府は個人ではできないことに施策を講じるべきだ。

 それで思い出すのは、戦中の竹槍(竹の棒先を槍のように尖らせたもの)のことである。竹槍は日本では古来から戦乱につかわれていたが、アジア太平洋戦争における日本軍の兵器としても採用されていた。
 その戦争末期には、一般の民間人が銃後の守りとして竹槍を持たされるようになった。日本に上陸した敵兵と民間人たちが直接に闘う本土決戦の武器とされた。竹やりは民間人が各自で製作して、各家庭に広く行き渡っていた。
 陸軍大臣の荒木貞夫は、「竹槍三百万本あれば列強恐るるに足らず」と、外国記者に語ったという話がある。
 
 本土上陸した敵兵と戦うために竹槍を、各世帯で用意して使う訓練していたとは、いろいろな意味で泣かせる。上陸する敵兵は本格武装しているのに、どうして竹槍で戦うことができるのか、精神論の身体的発露を求めたのだろうか。
 わたしの記憶では、家の裏は竹藪だったから竹槍の材料はいくらでもあったが、身近に竹槍を見たことはない。どの家にも竹槍を持たされたのでもないらしい。竹が生えない北海道では、買ってきた竹ぼうきの柄を使ったと、友人は言う

 このとき政府は竹槍を各世帯に支給するのではなくて、各家庭で竹槍製作を指導したのだった。全国の都市が空爆を受けるようになると、防空頭巾やマスクの着用も必須となった。もちろんそれぞれの家庭で手作りである。
 政府が税金をつかって竹槍や防空頭巾を支給したのではない。当時と今とでは物価が違うが、466億円あれば戦闘機の2、3機を買えるのだから、当時の政府としては当然だろう。

 安倍首相は「マスク一億二千万枚あればコロナ恐るるに足らず」と考えたのだろうか。
 彼の祖父にあたる岸信介は、戦争末期では軍需担当の国務大臣だったから、竹槍の調達も彼の仕事だったかもしれない。
 もしかして岸には「各世帯に竹やり2本支給」案もあったが、東条首相と喧嘩して閣外に去ったので実行できず、そして今、それを孫の代になってマスクで実現しようとしているのかもしれない。

 わたしのところにもマスクはあり、洗えば長く使えるから、送って下さらなくても結構なのだ。だが、何が何でも送り付けて来るのなら、送り返すのも無駄なことの積み重ねなるからやりたくない。
 もしかして、このマスク配給の作業により、コロナ関連で事業休止で失業した人たちを助けることになるのかしら。いや、マスクを介してコロナ流行って、まさか。

 そこで思いついたのだが、どうしても送ってくださるのなら、その原資はわたしが納めた税金であるから、こちらが希望するデザインのマスクを送ってもらいたい。
 そう、タイガーマスクとか白虎仮面とかのプロレスマスクにしてほしい。これかぶってコロナをコテンパンにやっつけるからね。

 冗談ついでに、白い布マスクが支給されたら、これに千人針をしたらば、コロナ撃退できるだろうと思う。
 千人針といっても、何の話か分からない人が多いだろうが、戦争中に戦場に向かう兵士の身に着ける布に、女性千人がそれぞれ一針で赤い糸の縫い玉をつけると、鉄砲の弾除けになるとの風習があったのだ。つまり今ならばコロナ除けである。


 はて、この第3次世界大戦はいつになれば終わるのだろうか。何しろ実際の敵の正体がいまだに分からない上に、現象としては人間一人一人が敵味方なのだから、まったく始末に負えない。これは、都市計画も変わるな、思想が変わるな、人間が変わるな。
 しばらく退屈しないのが、コロナのたった一つのとりえである。もっとも罹っちまうとこんな馬鹿を言ってられないだろうがね。

2020/04/01

1452【フェイクバカ狐乱夢3月号】コロナ防疫トップ県、天才首相、コロナ無差別空爆、横浜防火建築帯本、コロナ花見、三密、オリパラ延期

 感染カーブは連日上昇一方世界同時コロナテロ

すごい世の中になったなあ、第3次世界コロナ大戦かよお、老人から今は若者や幼児たちへ、何しろ世界最強アメリカ海軍航空母艦も襲撃されてグアムで立ち往生とて、長く生き過ぎてるとロクなことに出会わないな。
 もうすぐ「緊急事態宣言」という現代の「戒厳令」を政府が発するのではないか、毎日毎日感染者が日本一増加し続ける東京都あたりから「空襲警報」が発令中と、今の日本、特に東京あたりでは戦々恐々の世の中である。
 どんどん悪くなるのだが、だからと言って私が何かできることは、せいぜいコロナ野郎を罵倒しつつ、世の中を嗤っているしかない。

 2020年3月末の世界中の新型コロナヴィールス感染者数は、下記のような具合である。日本で47都道府県別の感染者数は、多さでは東京が堂々トップであるのは、人間が多いから当たり前だろう。北海道がトップだったのを難なく追い越してしまった。

 感染者の多さじゃなくて、その少なさを競うのを見よう。感染者ゼロ県は2020年3月初めは20県くらいだったのが、3月末現在は岩手、鳥取、島根のベスト3県になってしまった。
  何故これらがコロナゼロ県でここまで来たのだろうか。防疫体制が優れているのか、県封鎖してしまったのか、人口も外部交流も少ない県なのか、県民がコロナに強い体質化か、、よく分からない。

 最後に残って防疫体制トップ県の栄誉に輝くのはどこか、この暗さを打開するのためにどうですか、いっちょ、賭けてみては、。
 わたしは新幹線が通っていない山陰が強いような気がするなあ、鳥取島根どちらを取るか難しいが、なんとなく鳥取県のような気がする。
       ■■■
  2020年3月はコロナで開けてそのまま続行、わたしの落書き絵日記「FAKE BAKA狐乱夢3月分をまとめてここに掲載する。

3月1日【コロナ:首相記者会見】
 「初の会見、不安ぬぐえず」、首相初のコロナ事件記者会見、わたしはTVを見ないので現場状況を知らないが、この朝日新聞の批評記事を読むと、会見場は相当に揉めたのだろうなあ、多くの記者たちの鋭い質問に、首相はタジタジオタオタ、立ち往生したのだろうなア、時間も長くかかったのだろうなア、気の毒になア、困ったもんだね。
 (2日にコメント追記)え~っ、ヤラセ会見だったって、ほんとうなの?
 なんだよ、この朝日新聞の格好つけた記事は、、お前もグルかよ、バカやろ、

3月2日【国会審議:痒いところに手が届く政治】
 今朝のニュース、『安倍晋三首相は1日、換気が悪く人が密集するような空間に集まることを避けるよう国民に求めた』って、首相ってのは、今どき分り切った、こんな細かいことまでも、国民に求めるんですねえ、
 次は『喚起が悪く狭い空間で、男女の濃厚接触行為を、避けるよう国民に求める』に違いないですね、ほんとに「痒い所に手が届く」政治家って、この人のことですね、エライなあ。

3月2日【国会審議:エスパー天才首相】い
 TVを観ないがラジオを聴く(ほとんど音楽だけ)、たまたま付けたら国会の参院予算委員会中継、何か安倍さんが答えて終わったら、質問者が「それは次に質問しようとしたことであり、先にお答えいただいた」と言って、議場がザワザワ、え~っ、そうなの、安倍さんてすごい人なんだなあ、近未来が予測できる超能力者なんだね、やっぱり総理大臣ともなる人は、非凡なるお方だなあ、この難局乗り越えも大丈夫だ。

3月3日【伊達の眼鏡ブログ新記事:コロナが暴露したバカ
 国会中継動画は、あられもなく人物そのものを暴露して、さすがにすごいと思う。プロの政治家がこれで大丈夫だろうか、でも選挙でこの人に票を入れた人がたくさんいるのだから、大丈夫なんだろうね、たぶん。
 PC上の動画に驚くとともに、新聞という紙印刷情報にも驚く。
 うちに来る朝日新聞の記事には、あの記者会見が事前談合出来レースだとは一言も書いてない。朝日新聞記者も談合当事者だから、書けないは当たり前か。首相はバカと分かったが、朝日新聞もバカと分かった。悲しい。
https://datey.blogspot.com/2020/03/1447.html

3月5日【コロナ:非常事態宣言】
 安倍さんは強制力ある非常事態宣言発令願望らしい、宣言その1「全国民の男女狭隘空間濃厚接触禁止」とか、宣言その2「全国民の空気吸引禁止」とか、、おお、堂々とピンピンコロリ政策ですな、待ってます。

3月5日【コロナ::観光絶好】
 この頃は、有名観光地はどこもガラガラ、乗り物もガラガラ、コロナもガラガラ、みなさん、いまこそ観光旅行に絶好のチャンスですよ、え?

3月6日【コロナ:鎌倉観光徘徊】
 コロナを探して、水ぬるむ鎌倉へ。おやおや、コロナ休校だからだろう、高校生や大学生の若者たちばかりが遊んでるぞ、いつものヒマ老人、喧しおばさん、団体外国人はどこへ?


3月9日【コロナ:交付金】
 今や一億総引きこもり、これじゃ縮退社会まっしぐら、ここらで先が短い老人は、コロナなんぞ何するものぞ、身を挺して経済貢献、外遊びや呑み会にじゃんじゃん出かけるべし、そう思い立ったが、あ、先立つものがないや、コロナ緊急対策飲み代交付金よろしく

3月10日【コロナ:東京オリパラ延期】
 ♪ 東京2020オリンパラリ 何がなんでも無理矢理開催 もちろん無観客会場にして さらに無選手競技にしたならば きっとコロナも見逃すだろう ♪

3月10日【無差別空襲・無差別感染】
 今日は3月10日東京大空襲記念日である。明日の東日本大震災記念日のほうが記憶にあたらしくて喧伝されるが、一夜にして10万人も死んだこの無差別空爆を忘れてはなるまい。これに加担した名建築家アントニン・レーモンドの罪状も思い出す。だが日中戦争で日本軍が無差別空爆をやっていたことも忘れてはならない。そして明日の311から続く日々には、核発電所が核毒をまき散らした無差別空爆もあった。いずれも人災であった。さて、今の新型コロナヴィルス無差別感染事件は、人災なのか天災なのか
●2011年の核毒空爆騒ぎの中で書いたブログ
https://datey.blogspot.com/2011/08/475.html

3月11日【コロナ:都道府県対抗コロナ回避チャンピオンレース】
 レースに残る感染ゼロは14県、コロナも避けていく、流行最後進県は、いや、防疫最先進県の栄誉はどこに輝くか?

3月11日【コロナ:フリーランス給付金の超安いことよ】
 政府のコロナ休校とばっちり休業救援金とて、フリーランス休業にも1日4時間働いたとして、日額4100円給付とて、あまりの安さにフリーランス暮らしだった私は驚愕。
 これを受け取るには契約が前提とて、フリーランスは講演・講義・委員・原稿書きなど、契約書類がないことが多いので、まずあちこち出向いて契約締結、書類作成、そして給付窓口に赴くとかしてると、それでもう2~3日休業するから、それにも支給するのだろうね、大変だね。
 あ、大変、やらなかった仕事をやらなかったという証明を、どうやってするのかなあ?、これが気軽にできるなら、怪しいことが起きそうだ。

3月13日【コロナ:まだ居る例のクルーズ船】
 ますますご繁盛のコロナ屋さん、老人が引きこもりっぱなしだと、脚が萎えて寝たきりのおそれあり、こりゃ徘徊が必要だと出かけると、おやまあ、あのコロナ感染者を豪勢に輩出した豪華クルーズ船がまだ港にいるよ、眺めてる傍らに立て看板があり、今年入港予定の豪華客船の写真がたくさん、おお、今見えてる「ダイアモンド・プリンセス」って、サファイア、サン、ゴールデンなんてプリンセスシリーズがあるんだね、いくら豪華でも4000人も乗ってると、過密だし窓無し部屋も多いだろうし、コロナが喜ぶはずだよなあ。



3月14日【コロナ:無感染者県レース】
 ジャパンデミック・コロナチャンピオンシップレース、残るは11県、防疫最先進・流行遅れビリっけつ県の榮譽はどこに輝くか

3月15日【コロナ:緊急事態装置】
 宇宙クルーズ船「地球号」は乗客が定員大幅超過、乗客は徒党組んで喧嘩ばかり、船内外はゴミだらけ、ついに緊急事態対応乗客強制消滅装置「コロナ」が自動作動したな!

3月15日【コロナ休校中はこちらの教師から学ぼう
【ブログ新記事】https://datey.blogspot.com/2020/03/1448.html
 昨日(2010/03/14)の安倍さんの記者会見、ネット中継で見たよ、でもわたしの興味は、どうせ分かっている話の中身じゃなくて、質疑応答になってからの記者たちの態度、そして安倍さんの態度であった。
 この前の記者会見が両者の談合出来レースだったので、今度もその反省なくて叩かれると、面白いことになるなあと期待して観た。
 安倍さんは期待通りに反省なくて、さっさと帰りかけた。とたんに記者側で「それでも記者会見か」なんて怒号が響いて、こちらは反省があったようで、期待外れだった。
 この前の記者会見報道について、私のブログに「朝日のバカ」(https://datey.blogspot.com/2020/03/1447.html)と談合について書いたが、今朝の朝日はそれなりにちゃんと書いているし、中継で観た辛口質問したのも朝日だったから、朝日購読ストップを考え直すかな。
 それにしても安倍さんて、質問回答にあれだけしゃべっても、原稿にあることとか国会で言ったことしか言えなくて、ほとんど質問内容に直接に答えないし、ユーモアひとつも言えないんだねえ、これでもプロか。
 質問する側も、どう答えるか分かりきっている答えをさせるのじゃなくて、なにかこれまでにない新しい回答を引き出す術はないのかい、それでもプロか。
 コロナ休校してる高校生や小中学生も観てるかな、教育によくないでしょ、いや、反面教師としてむしろ良いかな。

3月16日【伊達の眼鏡ブログ新記事:宇宙クルーズ船緊急事態発生
https://datey.blogspot.com/2020/03/1449.html
 う~む、閉所恐怖症でクルーズ船に乗れないこのわたしも、いまや感染者だらけの船客になってるんだね、おお怖い怖い、どこか遠くに逃げ出したい、遠くの星から救援チャーター宇宙船がやってくるかなあ、来ないだろうなあ、あ、今気がついた、そうか、実はコロナこそが救援機だな、あの世に無事に連れだしてくれる、、。

3月20日【コロナ:メルケルの言葉】
 これ読んで安倍さんの語り口を思い出すと、一国のリーダーの素養というか人間性をうかがわせるね。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2898548533569883&

3月21日【コロナ:無感染県レース】
 ジャパンデミックコロナ回避チャンピオンレース、残るは8県のみ、防疫最先端・流行最後進県の榮譽はどこに輝くか

3月21日『横浜防火帯建築を読み解く』
 おお、横浜本がやって来ました。菅さん、中井さん、藤岡さん、笠井さん、桂さん、ありがとうございます。楽しみにしてこれから拝読、横書き本って久しぶり、そのうちに感想文をブログに書きますが、机の上は防火建築帯じゃなくて防火帯建築本の山。
 それでふと思いついて、わたしが昔々々に現場監理した立売堀防火建築帯がまだあるかなと、グーグルマップから探したら、おお~あったぞ、3階建て4軒長屋は外装は変わっても姿はそのまま、大阪の都心部で半世紀以上も健在なのは、横浜都心のそれと同じ理由でしょうか、さっそくいただいたご本で勉強します。コロナに飽き飽きしたので、ちょうどよかった、感謝。



3月21日【コロナ:サクラもマスク】
 もうそろそろ見ごろを迎えかもと、掃部山を偵察したら、桜もマスクしていて、花はまだまだだったが、あちこちに宴会やめろって掲示のあるなかを、負けずに花のない枝の下での宴会もあちこち、早く酒~咲け~。

3月22日【コロナ:演芸場の興行延期】
 そりゃまあ笑いごとじゃないというか、笑ってる場合じゃないというか、う~ん、「もう、たいへんなんすからあ



3月23日【ハンセン病:居丈高な詫び状】
 今朝の朝日新聞に載った政府広告。ことの是非はよく知らないが、これは詫び状であることは確かだ。
 読んでいて、総理大臣談話の文章の居丈高なこと、言い訳がましいことに、これが宰相の詫び状かと驚いている。
ほんとは詫びたくないんだ、でも、あんたたちが困っているから、ここは筋を曲げてやったんだよ、これから面倒見てやるからな、そのかわり、、
 でも、こんなに恩着せがましく言わなくても、ここはお得意の法解釈変更すれば、何も言わなくてもよろしいでしょ、憲法だって検察官法だってやってるでしょ、急にどうしたんですかねえ、司法に負けたのが悔しいんですか、裁判官でも検察官でも次からは聞き分けの良い方を任命すればよろしいでしょ。
 あのね、『私は、、私は』と何度も言いながら、最後にお名前さえ書かないって、失礼でしょ。

3月23日【コロナ:2020年特製花見毒団子】


3月23日【コロナ:オリパラ延期】
 東京オリパラ延期なら、走り出した灯火リレーは、日本中を延期開催日まで毎日、くまなく日本列島を走り回ればいいじゃん

3月24日【コロナ:無感染県レース】
 47都道府県対抗「ジャパンデミックコロナ回避チャンピオンレース」、いよいよ終盤か、残るは岩手・山形・富山・鳥取・島根・鹿児島の6県のみ、「防疫体制先進トップ県賞」は?、「流行遅れポツンと1県賞」は?

3月24日【コロナ:オリパラ延期)
 オリパラ2020延期か?、「おお、その時にはまた喜んでお待ちしますよ」超新型コロナウィルスより

3月24日【コロナ:防疫】
 もしも人間があの鶏や豚みたいに飼育されてる動物ならば直ちに全数殺処分されるンだね

3月24日【伊達の眼鏡ブログ新記事:コロナ見舞状】
 岡山来訪コロナ君はスペインから直行とて、ユーラシア大陸の東端から西端まで往復して、最後は新幹線でやってきたなんて、敵もさるものです。
 そのスペイン到来というのがなんともはや曲者ですよねえ、20世紀初め頃流行スペイン風邪は1次大戦を終息させたほどだし、16世紀半ばの南米のインカやアステカの帝国滅亡の原因は、スペイン人が持ち込んだ天然痘の大流行でしたからね。
 おのおのがた、ご油断召されるなよ!
(暇なら続きはブログで)https://datey.blogspot.com/2020/03/1451.html

3月25日【コロナ:スポーツ記事】
 観戦スポーツに全く興味無いから、 ましてオリパラ邪魔なだけだったが、これからは面白いぞ、延期ごたごたスポーツニュース欄も読もうっと、暇つぶし種を下さるコロナ様に感謝

3月26日【コロナ:オリパラ延期】
 東京オリパラ2020延期が決ったのが3月24日夜、とたんに次の25日に東京都コロナ感染者数がドカンと増えたのは、それまで我慢してきたコロナちゃんが、これでもう遠慮なく感染させられると張り切ったんだね。

3月26日【コロナ:東京花見強行でパニック体験】
 明日から多摩川に関所できて、高齢者通関禁止になりそうだから、思い切って今日のうちに東京某所に花見徘徊を強行、でもちょっと早かったか。
 コロナ無差別焼夷弾が降るらしい東京で花見、その前に駅前量販店で弁当をひとつ買うも、大人数の精算待ち行列に並ぶ、ふ~ん、昼過ぎの店ってこんなに混むのか、普通そんなもんかと思う。
 帰宅して気が付いた、あれはコロナパニック買い出し行列で異常だったのかあ、やっとコロナパニックを実体験したぞ!
 でもなあ、電車も街もほどよい空き具合というか混み具合で、けっこう心地よい人間模様で、これが正常でいつもが異常と、コロナに教わったような。

3月28日【コロナ:花見決死隊出撃】 
花も芝居もプロスポーツも、観たがりません、勝つまでは!、とはいうものの、、。
 幸いにも今日明日は、外出自粛令が出ているから、わたし独り占め花見をできるだろう、花見は来年もできるから我慢せよといわれても、来年も生きてるか怪しい年寄りは、今年を人生最後の花見と決めて、決死の出陣をするのだ、すごい時代が来たもんだ、花見に出かけるにも死ぬ覚悟がいる~。
♪行って来るぞと勇ましく、弁当持って出たからにゃ、花見せずに帰らりょか~♪

3月29日【コロナ:花見】
 こちら関東都県知事どもがそろって、この週末には外出禁止令を出しているから、ひひひ、誰も花見に行かないだろうな、今日は独り占め花見だ~、さあでかけるぞ。
 あ~っ、なんと外は吹雪だよお、超珍しい風景、吹雪の桜見物もしゃれてるなあ、行こうかなあ、でも寒いや、コロナじゃない普通の風邪をひくのは癪だ、また布団に戻ろうっと。

3月30日【コロナ:ついに諦め】
 政府(いや都知事か)の言うには、コロナ対策は「三密」だと、あれっ、「三密」ってどこかで聞いた言葉だなあ、え~、仏教用語のような、では貧者の百科事典ググる、あった、でも読んでも理解不能、まあ仏教用語は確かだから、いよいよコロナ対策は神仏にすがるしかない段階に来たのだな、加持祈祷をするのかなあ。
 
3月31日【コロナ:無感染県レース】
 2020年3月30日現在、47都道府県対抗ジャパンデミックコロナ回避チャンピオンシップレース、残るは岩手・山形・鳥取・島根4県のみ、コロナに強いは東北か山陰か、日本列島人口移動地域を占うレースの勝者はいずれに?