●津波の街その前後
http://homepage2.nifty.com/datey/tunami0311/tunami-before-after.htm
ウェブサイトでのマスコミ報道を見ると、地震の名前がいろいろあるようだ。
気象庁の命名は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」という長たらしい名前だ。
主な新聞社のサイトには、朝日、産経、毎日は「東日本大震災」、日経、読売は「東日本巨大地震」、NHK画面は「東北関東大震災」と書いてある。
「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」といっても誰もぴんと来ないが、これは「阪神淡路大震災」のことである。
ということは、「地震」とそれが引き起こした「震災」とは、命名が違うってことなんだろう。
ではこんどの「震災」は、なんと言うのだろうか、そして誰が命名するのだろうか。
(追記110407)ネパールから帰ってNHKTVを見ると、「東日本大震災」といっている。あれ、いつから変わったのだろうとNHKのWEBサイトで調べたら、どうも4月1日の午後あたりかららしい。何があったのだろうか。
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震災の名に地名がつくと、その地域はどんなメリットデメリットがあるのだろうか。
復興支援を受けやすくなるのがメリット、観光客は来なくなるのはデメリットか。
東日本と超広大な地域名をつけておけば、メリットもデメリットも分散する効果があるだろう。
でも、概念的には東日本というと、東北地方の印象が薄いように思う。こんなに広過ぎると大被災地への支援が手薄になりそうだとか、災害の記憶がぼやける感もある。
「震災」への命名は、津波被害の中心は東北地方の東海岸地域だから、それをイメージさせる用語をあてたらどうか。
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ところで、今回の津波被害は、阪神淡路や中越などの大震災とは異なる局面を見ることができた。
土地と建物の位置関係が変わることはなかった阪神淡路よりも、土地が動いた中越に近いかもしれない。
今後どのような復興をするのか、地域によっては復興するにも土地が海面下になったところもあるように見える。
リアス海岸にある過疎の小集落は、復興しても住む人がいないかもしれない。中には住民ともども消滅したかもしれない。
海水をかぶった農地は、はたして復元できるのか。
そして人口減少社会である。
短期的な対応は当たり前としても、このような状況での広域的かつ長期的な今後を見据える震災復興の都市計画とは、一体なんだろうか。
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