2012/11/15

690後期高齢初心者になると身体が反応して縁のなかった医者にも行かせてくれる

 とうとう右手首の屈曲回転禁止となった。ギブスがはまったのだ。文字通りハンデイキャップである。指だけが動く。
11月3日の夕暮れに駅前で派手につまづき転んで、6日に医師に診てもらうとⅩ線写真から右手首の骨にひびが入っているとて、取り外し自由の添え木ギブスを付けた。

 あれから1週間、再診して早く治すにはギブスで手首を固定してしまいましょうとなった。ギブスとは石膏のことだが、いまやそんなものは使わなくて、腕に巻きつけた布にしみこませた化学物質が、コチンコチンに固まる仕掛けになっている。

 ギブスをつけるのは2週間程度だというが、手を洗うのも風呂に入るのも、濡らしてはいけないというから、面倒なことである。
 防水手袋を探したのだが、ギブスごとはいる太いものがないのに困った。無理やり伸ばして嵌めるしかない。
 右腕をひねってはいけないのでタオルが絞れないし、重いものを持ちあげるのもいけないのだが、実際は右手を使うのはあまり不自由はない。ギブスがうっとおしいだけである。

 でも、せっかくだからこれを利用して重傷を装って、あれこれと他人にもたれかかることにしよう。あ、何事も形から入るのが大切であるから、どうせなら三角巾で腕をつろうかなあ。
 同情してくれる人がいるといいけど、、。

 それにしても9月から、眼科で白内障手術で両眼にプラスチックレンズ挿入、歯科で欠けた前歯治療でブリッジ架橋、そして外科で両足の親指巻爪治療に続いてこの右腕ひび割れ治療と、連続して医者通いである。

 さすがに後期高齢初心者ともなれば、身体がきちんと反応して、これまでほとんど縁のなかった医者に、連続して行かせてくれるようになるものであるらしい。
 でも、保険料が高いから、まだ2年分くらいを取り戻した感だ。

(追記 2012.11.24)
 右手首のギブスで、水を使うときや風呂に入るときに不自由である。適当な大きさの防水手袋がないから、タオル巻いて腕カバーするなど風呂の時は面倒でしょうがない。
 でも、最近どうやら手首の痛さがほとんどなくなってきたような気がする。タオルを絞るのにも、右手もちゃんとつかんで回せる。骨のひびが治ったか。
 左と比べると若干の違和感はあるが、医者に行ってギブスを外してもらおう。
 1030、はやし整形外科にいくと、ものすごい混みようである。30人くらいが待ち、さらに入れ代わり立ち代わりである。7割がたは老婆である。
 40分ほど待たされてX線撮影4枚、また10分ほど待って診察。「もう治ったみたいです、痛くないし、タオルは普通に絞ることできるし」というと、「全然治ってないよ、子どもでも4週はかかるが、まだ2週、ほれ、この写真、折れてるでしょ」「えー、そうですかあ、よくわからないなあ」「マア、軽いけどあと2週は要るでしょ、毎週XC線撮りに来なさいよ」てなことでギブスを外してくれなかった。
 ああ、まだ半月もこのうっとおしいギブスが続くのかあ。

(追記 2012.12.03)
930、はやし整形外科、まずX写真撮影、医師「痛みはどうですか」、わたし「もう全然ありません」「これで4週間、X線写真では傷は見えません。ギブスを外しましょう」「おお、うれしい」、別室でジョキジョキ切り離す、「痛くないですね」「嬉しいです」「4週間で外せるのは通常より早いですね、傷が浅かった」「それよりも先生に治療がよかった」「風呂の中で手首を曲げる練習をするように、あまり重いものを持ち上げないように、では2週間後に診てそれでおしまいにしましょう」、ギブス後の腕を洗って終わり。460円。ほっとした。

(追記 2013.01.29)
上の追記に書いた「2週間後」に診てもらいに行くのを忘れてしまって、ずるずると正月も越してしまった。忘れるぐらいだから、それでいいんだともいえるが、完全治癒ではなくて若干の違和感がある。さて、診てもらいにいくかどうしようか。

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