2013/08/28

826男の日傘が売れているそうで、世の中の話題らしい

 男の日傘が売れているそうである。世の中の話題らしい。
 えっ、今ごろ、どうして?
 わたしなんぞ、ずっと昔から、暑い日照りの時は、雨傘を日傘にして歩いていたぞ。
 男が日傘をさすのがおかしいなんて、ちっとも思っていなかったぞ。
 てことは、わたし以外の男はそう思っていたのかあ、知らなかったなあ。
 でも、それがなにか?

 どうも、これって、傘屋の宣伝にひっかかっているような気がする。
 あれでしょ、透明100円傘ばかり売れるもんだから、干上がった傘屋が、それじゃあ日傘になりませんよ、こっちをお買いなさいって、反撃作戦でしょ。

 そこでまた、年寄りの昔の思い出噺になる。
 わたしが小学生だから大昔のこと、父が出先で急な雨になって借りてきた傘を、おつかいで返しに行かされた。
 それは立派な和傘で、暗緑色に塗ってあり、なにか金線模様もあった記憶がある。
 道々、開いたり閉じたりして遊びながら歩いていて、なにかに当ってバリッと大穴があいた。

 アッ、どうしよう、これ持って引き返すと大目玉だなあ、しょうがない、キレイに折りたたんでお返しすれば、先方はその場で開いて見はしないだろうってことで、こわごわと返してきた。
 その返した先の家は、映画「男はつらいよ」シリーズに出てくる、武家屋敷町の旧家だったような記憶がある。寅さんの妹の夫、つまり義弟の生家という設定である。
 その後、びくびくしていたが、いまだに何もないから、先方が泣き寝入りしたのであろう。ゴメンナサイ。

 いまも蛇の目の和傘ってあるのだろうか、あっても高いだろうなあ。100円じゃないよな。
 あれを男の日傘にすると格好いいよなあ

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