●ワクチン騒動の今
ワクチン接種の予約が今日もできなかった。4月末に接種券が来てもう1カ月。
わたしはこの間に何もしなかったのではなくて、5月3日から接種予約受付開始とて、初日は混むだろうと遠慮したら、なんとその日早々にパンクして受付停止したとニュース。
その後は、毎日のネット遊びのさなかにふと思い出して予約サイトに入るが、近くの会場はいつも予約済で、なんだか不思議である。
5月24日から新たな受付をするとの表示があり、今回は張り切ってゆこうと、9時の開始5分前からサイトを開いておいた。9時にサイト側の準備ができたらしく、「そのままお待ちください」の表示、そして5分、15分、何時までもクルクル回っている。
20分頃ようやく入れてくれたので、近所の4カ所会場検索すれど、どこもかしこも予約するべき日がひとつもない。何だ、これじゃあ今までと同じだよ、なぜ今日から受け付け再開とあったのか。わたしが入れてもらったときは、既に先着予約済になったのか。でも、それじゃあどうすれば良いのか全く分からない。
狂歌<運の使い道>
つながらぬワクチン予約を放り出し宝くじでも買いに行くべし
まったく焦ってはいないのだが、なんだか腹が立ってくる。国民全部の命に係わる大切な政策が、高齢者から優先するといいながらなぜ先着順で決めるのか。
人口が多いから仕方ないのだろうか。コロナは人口が多いほうが感染しやすいはずだから、その対応が常識だろうに、どうなっているのか。
わたし自身はワクチンなんていつでもいいと思うのだが、ニュースやら知人たちから聞くところでは何時間もネットや電話にとりついて、ようやく予約したとか、それでもできなかったとか。年寄り本人じゃなくて近親者ががンばってくれたとか、予約が美談のようにも聞こえる。
そこで全国の同年齢の知人たちにメールを出して現状を聞いてみた。状況は様々で、すでに接種を終えた人、予約ができて接種を待つ人、知らせが来たが予約できぬ人、まだ何も知らせが無い人などなど、それれらの状況に至るルートも様々、接種方法も様々である。それぞれの地域で可能な方法によるらしい。
つまり、この未曽有の全国民対応の防疫作戦には、日本列島を統一した戦術も戦略もシステムも無いらしい。それぞれの自治体の判断に任されているようである。地域ごとに異なる医療体制だからそれでよいのだろう。
問題は、それにより接種の不公平が起きていることである。接種が早急に必要な感染急増地域が優先するのではなくて、接種しやすい地域が優先している。
公衆衛生医療としてそれは正しいことなのだろうか。専門家の意見でそうなったのだろうが、なにかどうも不可思議である。不公平になると分り切っていながらそうした政策がおかしい。
そこで、東京と大阪の窮状に対して自衛隊出動の大規模接種会場を急遽設置する特別措置である。首相の突然の思い付きで自衛隊も急遽の部隊編成とニュースにある。
まあ、コロナ戦争だから急遽戦闘参加することもあるだろう。それはそれで仕方ないだろうが、こんな命にかかわることに場あたり対応とは、去年から来ているコロナなのに何とも不可思議でもある。
狂歌<ワクチン部隊配備>
飛び来たるコロナミサイル迎え撃つ東京大阪陸上イージズ
わたし個人としては基礎的疾患はないし健康だから後回しでもよいと思っているのだが、一般論としてはじつに後手後手の政策であるとしか思えない。コロナは既に去年からきているのだから。
●年寄り受難のネット時代
年寄りたちは今、ネット受難時代を迎えている。ワクチン接種予約でその問題があぶり出されている。
コロナワクチン接種予約を、ネットと電話でやるのだが、現段階はネット不得手がほとんどの超高齢者の優先予約時期である。当然に電話がパンクする。ネットはつながらない。
東京大阪の自衛隊接種はネットのみの受付で、しかもそのアプリに不備があったという。
NHKが昔からやっている調査に、国民生活時間調査がある。去年の調査結果が最近の新聞に出ている。そのなかで興味深いのは、年代別のTVとネット利用状況である。
わたしが属する70歳以上の年代では、95パーセントがTVを見ており、ネット利用は2割に過ぎない。興味深いのは16-19歳代で、TV見るのは47パーセントで半分も居なくて、8割がネット利用という。
では70歳以上世代のわたしはどうか、ネットに5時間以上で、TVはゼロ時間である。TVを見ないなんて、どうやら年寄りとしては特異な部類にあるらしい。
そのネットが得意であるはずのわたしでさえも、ネットを使ってコロナワクチン接種予約をいまだにできないでいる。なんだかおかしい。
毎日のネット遊びのついでに思いついたら、横浜市の予約サイトに入ってみるのだが、いつも同じ状態で、近くの集団も個別も予約の「空き」がないのである。毎日同じだから、もしかして、どこか全然違うサイトにつないでいるのかもしれない。ま、そのうちつながるだろう、コロナが終わったころに、、。
狂歌<親孝行>
お中元ワクチン予約してあげよう もう間に合わないお歳暮にする
●コロナ活躍オリンピックか
何と沖縄県も緊急事態措置の地域に指定されたそうだ。これで、北は北海道から、関東は東京都、中部は愛知県、関西は京都府・大阪府・兵庫県、中国地方は岡山県・広島県、九州では福岡県、そして今回の沖縄県と来て、日本列島縦断である。
これらの間を埋めるように蔓延防止重点措置の地域に、群馬、埼玉、千葉、神奈川、石川、岐阜、三重、愛媛、熊本の各県があるから、東北地方を別にしてコロナ全国制覇である。
これらの指定をいつ解除できるのか、だれも分らない。7月からオリンピック大会が東京あたりであるから、なんとかして無理にでも早く解除したいという、実に政治的な動きばかりが見えるのが、何とも奇異である。
実のところはオリンピック関係者は、これはもう開催無理だろうとは常識的には思っているだろうが、言い出せないのだろう。ここまでヒトとカネを投じてきたのだから今更引き返せない、これってかつての戦争遂行論理そのものだ。
言いにくいが、だれかオリンピックの重要関係者が、ここらあたりでコロナで斃れてくれると、仕方ないとてドタキャンできるのになあ、なんて思ってる関係者がいるだろう。そう、日本では人柱がたたないと、政策は変わらないのだ。
もう、コロナに賄賂でも使うしかないか、とも。
最近のニュースでは、IOCのバッハ会長は「オリンピックのためならだれもが多少の犠牲を払え」と言ったそうだ。
The IOC chief said everyone has to make some sacrifices to fulfil their Olympic dreams.“We have to make some sacrifices to make this possible. The athletes definitely can make their Olympic dreams come true,” Bach said.
狂歌<東京オリパラ予想>
今回の初参加大選手団メダル独占新興コロナ国
●コロナ禍の横浜繁華街は
5月23日日曜日、五月晴れの青空、久しぶりにいつものコースの横浜都心観察徘徊に出かける。
ドヤ街の寿町は変わりなし、日向や日陰やらでいつものように道端コミュニティー。
中華街には若者たちがあふれていて、コロナなんてしらない風景、中華料理屋と占い屋の声がかまびすしい。占い屋が路地裏の薄暗い商売あるいはおどおどロしいマジック世界から抜けて、いまやエンターテインメントになったらしい。
元町もそれなりの賑わいで、もう閉めている店はない。
バスに乗り、市庁舎前水辺の広場でビールを飲んで、変わらない馬車道と賑やかな伊勢佐木モールを歩いて帰宅。
コロナは顔を見せないが、唯一は人々のマスク姿がコロナの世と知らせる。
(20210524記)
参照:コロナ大戦おろおろ日録
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