2023/02/25

1674【プーチン戦争一周忌】東西対立泥沼戦争弱体国連膨大戦費軍拡日本こいつぁ春から縁起悪いや~

 今日はプーチン戦争1周忌である。2月24日は昨年のこの日に、ウクライナでプーチン戦争が再開した日、つまりすでにクリミアで2014年に始まった戦争の延長戦開始日であった。
 すぐに決着するとプーチンは考えて始めたのだろうが、もう1年経つが泥沼で先は見えない。まるで日中戦争だ。ウクライナ軍が押し気味なのは、西軍(USAやEUなど)からの武器支援などがあるからだろう。

去年半ばから8か月間の戦況変化 左現在、右去年

 国連は機能をその失おうとしつつあるが、それでも1年を機に総会でロシア軍撤退の決議をした。賛成141で圧倒的多数、反対は7でロシアベラルーシ北コリアなどはわかるが、中国インドという主要国が棄権して、消極的反対に回る。


 これまで何度も同様を決議はしているが、効果がないのは国連の力が衰えたか。安全保障理事会が、ロシアとチャイナの拒否権で機能不全になってもうかなり長いだろう。これを契機に新たな改革をするのだろうか。


 この戦争で毎日死傷者が発生しているが、懲りないのが戦争というものである。新聞にはロシアとウクライナの銃後の人々の悲しみや心意気のことを書いている。そこには私も経験する日本の戦争中の銃後の様相が垣間見える。
 送り出した心意気と死に面する悲しみとが、ないまぜになる銃後の人々、勇んで戦場にカラ元気で行く男たち、戦争はいつも同じ顔を見せている。
 わたしの戦中の記憶に、家々の玄関先の柱に「出征兵士の家」と書いた紙が貼り付けてあった。ロシアとウクライナにもあるのだろうか。

 それにしても戦争には膨大な費用が掛かる。ロシアは自国で賄うことができるから戦争仕掛けたのだろうが、ウクライナはたまったものではない。
 西側諸国はロシアに経済制裁を加えて戦費調達の邪魔をしようとする。そしてウクライナに戦費や新鋭の武器を供与してきてるが、それも巨額である。いつまでも続けられるものではあるまい。支援疲れとの声もあるらしい。
 日本も支援額が70億ドルにもなるとか、G7議長国となって見栄を張っているらしい。この巨額が実質的には戦争のために消える金とは、むなしいことだ。



 日本は不戦を誓う憲法があるから、戦争当時国への支援不可かと思えばそうではない。もちろん復興等の民生での援助はありうるが、武器援助であると疑わしい支援もあるらしい。例えば、復興のために自衛隊のドローンを供与したというが、簡単に戦場に生かすことができるだろう。弾除けに防弾チョッキも供与したとかだが、兵員の戦場使用もすぐにできる。 

 それよりも怖いのは、この際とばかりに現在の保守政治の安全保障に対する考え方の行方が、どんどん戦争可能な方向へとに限りなく近づいていることだ。要するに日本再軍備である。憲法を変えるまでもなく、解釈変更で可能となりつつある。そんな芸当を生んだのが安倍晋三だったなあ。生きてるともっとひどかったかもなあ。
 日本もこのところ国家予算における軍事支出が巨大になってきて、近いうちに世界第3位になるらしい。すごいことになってきた。ロシアのおかげか。


 その裏には兵器産業が日本でも世界中でも暗躍していることだろう。ロシアには戦争を請け負う民間企業があり、ウクライナでも活躍しているそうだ。国家間ではロシアへの武器供与はしないとしても、世界の兵器産業は企業取引として事実上のロシアへの武器援助をしているかもしれない。
 そういえば、ビジネスジェット機にも宇宙ロケット打ち上げにも失敗した三菱重工は、兵器生産が本業なんだなあ。
 
 庶民の身に迫って怖いのは、このところ物価がどんどん上昇することだ。ロシア制裁の影響は、国際間のエネルギーと食料の取引価格上昇を招いてきて、いまやわれらが庶民の懐に及びだした。
 わたしの身に及んできた実質値上げは、食費光熱費はもちろんだが、年金額が今年から減ったうえに、医療費負担も2倍になった。
 ウクライナ騒ぎに政治が便乗しているのは軍備ばかりではなくて、老人の生活費に及んでいる。まったく驚くばかりである。

 
 食料自給が不可能な現状日本は、エネルギー自給も不可能だ。そこで再エネで時給へと政策が進むかと思ていたら、政府の方策はなんとまあ、あの大災害を生んだ核エネで自給しようとの方向を選びつつある。
 核発電炉の新設が難しいなら、耐用年数を無限に延長すればよいてことにしてしまった。ボロ核発電炉が日本中に散らばり、これこそ安全保障上の根本問題をはらむはずなのに、おかしなことである。
 なんだか世の中を理解できなくなて来たのは、わたしの老衰のせいだろうと思うしかない。

 いやまあ、こいつぁ~春から縁起悪いわい~。この後にあまり長くこの世にいてもよいことはなさそうだ。コロナに戦争に地震に値上げに猛暑にと、ろくでもない最晩年を迎えているのだ。
 近頃何とかという若い学者が、老人の集団自決こそが多老化対策である、なんてマスコミで言ったとて、SNSでけちょんけちょんに言われているが、あれって政府の本音だろうね。
 それが正式な政策になって、自決支援金が支給されるとなると、喜んで受給して自決したいものである。たぶん痛くない自決方法が制度になることだろうからね。わたしが老衰で死ぬ前に自決政策を実行して下さいね。

 戦さする中に生まれて戦さ過ぎいま死ぬ時に戻りくる戦さ

 乱のうちに春は来にけりこの年を戦前とや言はむ戦中とや言はむ

  年のうちに春は来にけり一年を去年とや言はむ今年とや言はむ
                   (在原元方 古今和歌集)

(20230225記)




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