今朝(2024/01/27)の東京新聞に、近ごろ東京で話題の明治神宮外苑再開発について、新発見資料の存在を伝えている。曰く「『緑の外苑守る「幻」構想』ー20年前 専門家ら取りまとめ」と題して、2003年に明治神宮が専門家たちに依頼して作った外苑再開発構想があったというのである。
今日の新聞記述を読むと、どうやらそちらの構想の方が現再開発計画よりも優れている、という論調らしい。これからこれを基にして(かどうか知らないが)、外苑再開発を検証する連載を始めるとのことで、オリンピック国立競技場騒動以来の外苑騒動野次馬としては楽しみである。
ところでこの構想があったことについて、わたしは2015年にこのブログに既に二つの記事を書いている。なお、これらは競技場騒動のの都市計画家不在(に見えること)へのイチャモンブログだが、現在の外苑再開発騒動では大西隆さんと大方潤一郎さんという学系都市計画家が二人登場している。
●参照1:2015/09/29・1129【新国立競技場騒動】神宮外苑地区に十数年も前から関わり国際コンペの企画や技術支援やら都市計画の変更など本質的なことを担当してきた都市計画家の重い存在
●参照2:2015/12/29・1160【五輪騒動】建築家はあれこれやかましいが都市計画家は新国立競技場や神宮外苑の都市計画に何にも言わないのは何故か https://datey.blogspot.com/2015/12/1160.html
この2003再開発構想は、明治神宮が日本地域開発センターに委託し、都市計画家の伊藤滋東大名誉教授を委員長として数名の学識専門家による委員会が策定した。だから明治神宮が作った構想である。この時の計画策定作業を担当した委員は、都市計画家は今井孝之(都市設計研究所)である。
昔ある人からこの構想を見せてもらったが、部外秘と言われたので、上の二つのブログ記事にも簡単にしか触れていない。わたしはこれを見たこともその内容も、歳のせいでほとんど忘れていたので、今朝の新聞記事でアッと思った。
あの構想にも神宮外苑用地内の公園指定区域内に、超高層ビルが2本もあったことを思い出した。そこで今朝の新聞記事の写真にある構想図を拡大してしげしげと眺めた。
構想外となっているラグビー場と銀杏並木の間に、高層あるいは超高層ビルらしい建築が2本並んで建っている。その2本のビルの影が地上の落ちている長さから見て、これは超高層ビルにちがいない。思い出したのはここだけだ。
2003外苑構想新聞写真の一部拡大 |
構想図全体を見ると、このほかにも外苑外の土地に、超高層(高層か)のビルが4本立つのが見える。そのうちの2本は、都営霞ヶ丘住宅団地の建て替えの住宅ビルのようである。現実としては国立競技場のはみだしのせいで、今は建て替えもされずに消えてしまった都営住宅である。
さて、東京新聞が詳しく書くであろう今後の記事で、これら超高層ビル構想をどう評価するのだろうか。
(2024/01/27記)
(20240210追記)東京新聞の蒸気の記事について、個人的資料として連載全部をまとめてストックしておいた。→「202401外苑再開発連載東京新聞」
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