残念!、JAXAは月のデブリ採取を断念したのか。
はるばる宇宙を飛んで、見事にデブリだらけの月に着地したロボットの奴は、ウルトラ演技に嬉しくて舞い上がって逆立ちをしたまま、これじゃあデブリを採取して持って帰ることはできない、今朝のニュースである。
ところが東京新聞にはそう出ているけれども、どういうわけか朝日新聞には出ていない。新聞というものは紙面の編集によって、いくつかの事実を並べて別の意味をもたせることができる、いや、読者の独断というか誤解というか深読みを招く技がある、というべきか。
こう読むべきかもしれぬ、宇宙に飛んでいって月のウサギを捕まえることだってできるのに、すぐそこの東北片田舎の壊れ窯のゴミ取り出しを、10年以上かけてもできないのは、どうしたことか。
どちらも同じように、特殊ロボットをピンポイントに送り込み、そこにあるガラクタや石ころを採取するのだろう。いや、こちらはピンポイントで月にゴミ(そのうちにそうなる)を投げ入れ、フクシマではピンポイントでゴミを取り出そうとするのである。同じ金をかけるなら月よりも東北片田舎だろうがねえ、なんだか大きな矛盾をはらむ気がする。どちらもミツビシなる軍需企業が絡んでいるらしいのが、なんだか気になる。
今朝のニュースには、もうひとつ人間のやることに大きな矛盾を感じることが出ている。5年前の京都での放火殺人事件、その犯人の裁判で死刑の判決を下したことだ。犯行時にその犯人も重火傷で瀕死となったが、捕らえた国家は金と時間をかけて治療してこの世に呼び戻した。その男を再び人間の手により死に送り込むことにしたのだから、考えてみると矛盾したことを人間はやるものだ。
これを深く考えると、こんがらがって老いのボケが進行しそうなので、やめる。
(20240126記)
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伊達美徳=まちもり散人
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