2024/01/26

1785【矛盾する人間】月までも飛んでウサギを捕まえてもすぐそばの壊した窯の中のごみを取り出せない

  残念!、JAXAは月のデブリ採取を断念したのか。

 はるばる宇宙を飛んで、見事にデブリだらけの月に着地したロボットの奴は、ウルトラ演技に嬉しくて舞い上がって逆立ちをしたまま、これじゃあデブリを採取して持って帰ることはできない、今朝のニュースである。

 ところが東京新聞にはそう出ているけれども、どういうわけか朝日新聞には出ていない。新聞というものは紙面の編集によって、いくつかの事実を並べて別の意味をもたせることができる、いや、読者の独断というか誤解というか深読みを招く技がある、というべきか。

 こう読むべきかもしれぬ、宇宙に飛んでいって月のウサギを捕まえることだってできるのに、すぐそこの東北片田舎の壊れ窯のゴミ取り出しを、10年以上かけてもできないのは、どうしたことか。

 どちらも同じように、特殊ロボットをピンポイントに送り込み、そこにあるガラクタや石ころを採取するのだろう。いや、こちらはピンポイントで月にゴミ(そのうちにそうなる)を投げ入れ、フクシマではピンポイントでゴミを取り出そうとするのである。同じ金をかけるなら月よりも東北片田舎だろうがねえ、なんだか大きな矛盾をはらむ気がする。どちらもミツビシなる軍需企業が絡んでいるらしいのが、なんだか気になる。

 今朝のニュースには、もうひとつ人間のやることに大きな矛盾を感じることが出ている。
 5年前の京都での放火殺人事件、その犯人の裁判で死刑の判決を下したことだ。犯行時にその犯人も重火傷で瀕死となったが、捕らえた国家は金と時間をかけて治療してこの世に呼び戻した。その男を再び人間の手により死に送り込むことにしたのだから、考えてみると矛盾したことを人間はやるものだ。
 これを深く考えると、こんがらがって老いのボケが進行しそうなので、やめる。

(20240126記)

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伊達美徳=まちもり散人
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