またもや”言葉狩り”らしい。「徘徊」が差別用語に認定されたようだ。「目的もなくうろうろと歩きまわること」は、いけないことだそうだ。
そんなの困りますよ、わたしなんぞ毎日のように、何の目的もなく、ウロウロとそのあたりを歩き回ってるんだからね、そのうちに警官に逮捕されるんだろうか。
いいから放っておいてくださいよ、誰にも迷惑かけてはいなんだから。
どうも、認知症老人が徘徊して戻れなくなっちまうのを、介護者が探しに行かなけりゃならないので、それが迷惑だというのであるらしい。
でもなあ、だからといって「徘徊」って言葉を目に敵にしたって、解決にならないでしょ。おかしいなあ。
ずっと前に「ボケ老人」という言葉狩りをされて、「認知症老人」になった。でもねえ、「認知不全症」ならわかるよ、それを「認知症」って、いったいなにを認知するんだよ。
民法799条の非嫡出子の「認知」をしたら、その男は認知症なのかい。
「障害者」も言葉狩りにあって、今じゃあ「障がい者」と書くのだそうだが、これこそ奇妙である。だってさ、「障」ってのは、邪魔と言う意味だよ、かな書きにすればよいのだって言うなら「しょうがい者」にしなさいよ。
そうか、「徘徊」も「はいかい」って書けばいいのかな。
このように意地悪く書くのは、わたし自身が「ボケ」「認知症」「徘徊老人」、そして腰椎骨折で「障害者」になったので、堂々とその言われる立場から反論できる身になったからである。
2016/02/25
2016/02/17
1174【言葉の酔時記】酒屋で酒を買おうとしたらこのわたしを未成年と見破った店員が年齢確認ボタンを押せと言う
酒の小売店にて
店員:いらっしゃ~いませ。
私:あ、このウィスキー下さい。これ2000円ね。
店:はい、ありがとうございます。では、ここんところボタンを押してください。
私:なんだい、そりゃ、、、眼鏡がないのでよく見えないけど、20なんとかって書いてあるような。
店:はい、年齢確認です。お客様が20歳以上かどうかの確認です。
私:おお、お世辞をありがとよ。もっと上手なお世辞を言いなさいよ。
店:いや、そうじゃなくて、ここを押してください、確認ですから。
私:おや、本気かい、君ねえ、見りゃわかるだろ、この白髪頭と皴くちゃ顔なのを、君は未成年に見えるのかい。
店:お願いします、年齢確認ですから。
私:あのね、それを私が押して20歳以上かどうか自分の年齢を確認しなくても、わたしは自分の歳を忘れるほどボケてないから安心しなさい。
店:いや、そうじゃなくて、でも、、、
私:じゃあ聞くけど、誰が、誰の歳を確認するんだい。
店:あのー、未成年に酒の販売をすると、罰せられるんです。だから確認を、。
私:ということは、わたしが自分の年齢確認するんじゃなじゃくて、酒屋の君の方が客のわたしの年齢を確認するんだろ。
店:はあ、ええ、まあ。
私:じゃあ、君が見破った通り、わたしは未成年だからね、そのわたしが押して、君が酒を売ったら、君が罰せられるよ。
店:えっ、そうですかあ、そうかなあ、、。
私:そうだよ、そうなるんだよ、だからね、君がわたしを見て20歳以上と確認して、君自身で押すべきなんだよ。
店:あ、そうかなあ、そうかもなあ、う~ん、じゃあ、ぼくが押します。
私:うん、それでいいんだよ、これからのお客にはそうしなさい。
店:はい、ありがとうございます。
私:ところで君は何歳だい。
店:はい、19です。
私:おいおい、未成年が酒を売ってもいいのかい。
店:う~ん、え~と、、、そうだ、ぼくが売る前にこのボタンを押して、自分の年齢確認してから売ればいいのですね。
私:ボタンのやつが文句言わないのかい。
私:あ、このウィスキー下さい。これ2000円ね。
店:はい、ありがとうございます。では、ここんところボタンを押してください。
私:なんだい、そりゃ、、、眼鏡がないのでよく見えないけど、20なんとかって書いてあるような。
店:はい、年齢確認です。お客様が20歳以上かどうかの確認です。
私:おお、お世辞をありがとよ。もっと上手なお世辞を言いなさいよ。
店:いや、そうじゃなくて、ここを押してください、確認ですから。
私:おや、本気かい、君ねえ、見りゃわかるだろ、この白髪頭と皴くちゃ顔なのを、君は未成年に見えるのかい。
店:お願いします、年齢確認ですから。
私:あのね、それを私が押して20歳以上かどうか自分の年齢を確認しなくても、わたしは自分の歳を忘れるほどボケてないから安心しなさい。
店:いや、そうじゃなくて、でも、、、
私:じゃあ聞くけど、誰が、誰の歳を確認するんだい。
店:あのー、未成年に酒の販売をすると、罰せられるんです。だから確認を、。
私:ということは、わたしが自分の年齢確認するんじゃなじゃくて、酒屋の君の方が客のわたしの年齢を確認するんだろ。
店:はあ、ええ、まあ。
私:じゃあ、君が見破った通り、わたしは未成年だからね、そのわたしが押して、君が酒を売ったら、君が罰せられるよ。
店:えっ、そうですかあ、そうかなあ、、。
私:そうだよ、そうなるんだよ、だからね、君がわたしを見て20歳以上と確認して、君自身で押すべきなんだよ。
店:あ、そうかなあ、そうかもなあ、う~ん、じゃあ、ぼくが押します。
私:うん、それでいいんだよ、これからのお客にはそうしなさい。
店:はい、ありがとうございます。
私:ところで君は何歳だい。
店:はい、19です。
私:おいおい、未成年が酒を売ってもいいのかい。
店:う~ん、え~と、、、そうだ、ぼくが売る前にこのボタンを押して、自分の年齢確認してから売ればいいのですね。
私:ボタンのやつが文句言わないのかい。
2016/01/24
1167【言葉の酔時記】世の中は分らん言葉がいっぱい、マニフェスト、日本出身、STAP、挑戦、Akihito、警告、招待、いいね、一緒、など
なんとまあ、相撲取りが「日本出身」とニュースになる時代なんだあ、この超伝統的日本スポーツが、いつのまにか超先進的国際スポーツになっていたんだなあ、そのうちに裸、褌、丁髷じゃなくなるだろうなあ。
ひごろTV見ないから、何のことかさっぱり分らないけど、なんにしても小保方さん、よかったね、この男たちが生かしてくれてたんだね、あの細胞を、、。
【挑戦】
「挑戦」とは、相手に戦いを挑んで倒すことである。どうやらアベサンは、「一億総活躍」も「地方創生」も、みんなぶち壊す気らしいと分かった、これじゃあ、マッチポンプ(政治家の得意なね)だよ、ではついでに「憲法改正」にも挑戦してぶち壊してくださいな。
【Akihito】
誤訳だよ、朝日新聞さん。正しくは「明仁はしばしば 美智子妃を助手席に乗せて、、、」だよ。
どうせ誤訳するなら、「畏れ多くも天皇陛下様にあらせられては、しばしば、お車の運転席に座し給いて、皇后陛下様をお隣の助手席にお乗せあそばされ、おんみずから御し給いつつ、御所の内を御幸なされるのでございます」としてはいかがですか。
【警告】
横浜駅西口の川のほとりに、30年も前から立っている警察と市の「撤去警告」看板が健在。
30年も警告し続けると、もう時効かと思うが、そうではないらしい。とうとう2016年1月末で、この警告対象の屋台群が消えるそうである。
【招待:face baka語】
face baka経由で、あるイベントへの「招待が届きました」とのこと、開いてみると参加費2000円、でも「招待」だから無料だろう。こいつは春から縁起がいいわい。
と思って、そうFBに書きこんだら、教えてくれた人がいて、これは「ご案内が届きました」の誤訳であるとのこと。
おい、face baka屋さんよ、早く訂正しなさいよ、無料と喜んで行って恥をかくところだったぞ。
【いいね!:face baka語】
face bakaではこのたび、「いいね!」なんて、失礼なタメクチを嫌いな、礼儀正しい人たちのために、新しいボタンを用意しました。
【一緒:face baka語】
「今どんな気持ち?」って、ヘンに馴れ馴れしいface bakaである。そこに「今の気持ち」なるものを書きこんだら、「伊達美徳さんは小泉秀樹さんと一緒です」と出てきた。
この「…さんと一緒」って、「側にいる」、「同居している」、「夫婦である」、「似ている」、「真似している」のうちの、どの意味なんだろうか。
わたしと小泉さんは、どれにも当てはまらない。知らない人じゃないし畏敬するお方だからいいようなものの、face baka屋はどうして小泉さんを持ってきたのだろうか。
これが例えば死んだ友人だったらどうするか、夏ならいいかもしれない。あるいは美しい若い女性なら大歓迎であるが、むなしい。
あるいは「安倍晋三さんと一緒です」って出てきたらどうしようか、うえ~、あれと一緒にしてくれるなよ、、か、、。
2015/12/13
1151【言葉の酔時記】消費税、今年の流行語、懐かしいニュース、そっくり偽装、気になるてにをは
●消費税虚戯ニュース
自民党と公明党は協議を重ねた末、新消費税を10パーセントに増税するにあたって、軽減税率適用品目について次の結論に達した。
(1)軽減税率適用品目を、酒と外食を除く飲食料品としていたが、その線引きが難しいので、全商品に対して軽減税率を適用する。
(2)これによって数兆円の税収が失われることに対処するため、新消費税率を20パーセントにし、軽減税率を10パーセントにする。
ということで、軽減税率の度合いも大きいし、税収も増えるし、徴税納税の事務的煩瑣も無いし、消費者は計算が簡単になるので、国民は喜んで自公両党に票を入れるだろうと、官邸筋では歓迎している。
●今年の「新語・流行語大賞」知ってる知らない談議
毎年恒例らしい流行語大賞、でも知らないなあ
×「トリプルスリー」:ぜんぜん知らない
○「爆買い」:銀座に行くとおおぜいのアジア系外人と思しき人たちが大きなカバンを引きずって歩いているから、ハハン、これが爆買人だと知った。でも、日本側から言うと「爆売り」でしょ。
○「アベ政治を許さない」:誰だったか俳人の書をデモ参加者がコピーして持って行ったんだけど、わたしが行った時は見なかったなあ。
×「安心して下さい、穿(は)いてますよ」:ぜんぜん知らない
○「一億総活躍社会」:知ってるよ、一億総括丼社会でショ
○「エンブレム」:前から知ってる、シンボルマークのことね
×「五郎丸(ポーズ)」:なんのことだか?
○「SEALDs」:知ってる、頑張れよ。
○「ドローン」:忍術で消えるときに言うよなあ、
×「まいにち、修造!」:知らないなあ
おお、今年は知ってる率が6割とは、好成績であった。ちなみに、2014年は集団的自衛権と危険ドラッグのたったの2割、2009年は政権交代、事業仕分、新型インフルエンザ、脱官僚、派遣切りの5割だった。
また別のGoogle検索による流行語ランキングなんてのもあるのだそうだ。
その2015年版は、一位から順に、わたしが知ってる知らない判別。
○1「マイナンバー」(大賞):知ってるよ、さすがにね。
×2「ラッスンゴレライ」:ぜんぜん知らん、聞いたこともない。
○3「エンブレム」:知ってる、シンボルマークのことを言いかえたらしい。
○4「ドローン」:まあ、知ってる。
○5「北陸新幹線」:これも知ってる。
×6「あったかいんだから」:こんなの普通に言うじゃん、なんで流行語なんだよ。
○7「大阪都構想」:知ってるよ。
×8「火花」:え、なんでこれが流行語なの?、普通に使う言葉じゃン。
×9「おにぎらず」:なんだろう?、おにぎり関連用語かしら?
×10「モラハラ」:モラルハラスメントの四つ文字略語かな?
ということで、こちらは知ってる率(知らない率)5割でした。
●懐かしいニュース(その1)
「空爆、まるで無差別」なんて、誤解を承知でいうけど、なんだか懐かしいニュースである。1944
年から45年にかけて、太平洋戦争下の日本列島でも、こんな無差別大空爆があったよなあ。沖縄以外の日本列島各地200以上の都市が、アメリカ軍による無差別空爆、いったい何人が死んだか未だに分らないけど、1000万人くらいは被災した。26万人が死んだ広島原爆もそのうちのひとつ。沖縄は空爆じゃなくて、地上戦になった。
「シリアを逃れるしか」とあるけど、日本では外国に逃げだそうにも、まわりは海だし、隣国と戦争しているのだから、列島内で逃げ回るしかなかった。疎開という言葉が、空爆(空襲と言った)から避難する意味になったのはその時からだ。
「ISいなくても標的」って、日本のあのころは、軍需施設でなくても、どこもかしこも標的になったよなあ。歩いている子どもでさえも、空から狙い撃ちされたよなあ。
●懐かしいニュース(その2)
おや、これって、1970年代日本の新聞に、ちょくちょく登場した風景だよ、懐かしいなあ、通勤も通
学もみんなマスク姿だったなあ、アメリカの新聞に日本ではみんなマスクして生活してるって書かれたことあったなあ、近ごろは光化学スモッグって言わないのかな、環八雲ってのもあったなあ、こうやって地球上の人々は豊かになっていくんだなあ。
●そっくり偽装事件
杭屋さんと薬屋さんが、まるで真似したような偽装事件。 これで分ったのは偽装手口の上手下
手、超ヘタクソ杭屋さん、超知能的な薬屋さん。 杭屋さんは教えてもらいなさいよ、薬屋さんに上手なごまかし方を、。
●気になるてにをは
自民党と公明党は協議を重ねた末、新消費税を10パーセントに増税するにあたって、軽減税率適用品目について次の結論に達した。
(1)軽減税率適用品目を、酒と外食を除く飲食料品としていたが、その線引きが難しいので、全商品に対して軽減税率を適用する。
(2)これによって数兆円の税収が失われることに対処するため、新消費税率を20パーセントにし、軽減税率を10パーセントにする。
ということで、軽減税率の度合いも大きいし、税収も増えるし、徴税納税の事務的煩瑣も無いし、消費者は計算が簡単になるので、国民は喜んで自公両党に票を入れるだろうと、官邸筋では歓迎している。
●今年の「新語・流行語大賞」知ってる知らない談議
毎年恒例らしい流行語大賞、でも知らないなあ
×「トリプルスリー」:ぜんぜん知らない
○「爆買い」:銀座に行くとおおぜいのアジア系外人と思しき人たちが大きなカバンを引きずって歩いているから、ハハン、これが爆買人だと知った。でも、日本側から言うと「爆売り」でしょ。
○「アベ政治を許さない」:誰だったか俳人の書をデモ参加者がコピーして持って行ったんだけど、わたしが行った時は見なかったなあ。
×「安心して下さい、穿(は)いてますよ」:ぜんぜん知らない
○「一億総活躍社会」:知ってるよ、一億総括丼社会でショ
○「エンブレム」:前から知ってる、シンボルマークのことね
×「五郎丸(ポーズ)」:なんのことだか?
○「SEALDs」:知ってる、頑張れよ。
○「ドローン」:忍術で消えるときに言うよなあ、
×「まいにち、修造!」:知らないなあ
おお、今年は知ってる率が6割とは、好成績であった。ちなみに、2014年は集団的自衛権と危険ドラッグのたったの2割、2009年は政権交代、事業仕分、新型インフルエンザ、脱官僚、派遣切りの5割だった。
また別のGoogle検索による流行語ランキングなんてのもあるのだそうだ。
その2015年版は、一位から順に、わたしが知ってる知らない判別。
○1「マイナンバー」(大賞):知ってるよ、さすがにね。
×2「ラッスンゴレライ」:ぜんぜん知らん、聞いたこともない。
○3「エンブレム」:知ってる、シンボルマークのことを言いかえたらしい。
○4「ドローン」:まあ、知ってる。
○5「北陸新幹線」:これも知ってる。
×6「あったかいんだから」:こんなの普通に言うじゃん、なんで流行語なんだよ。
○7「大阪都構想」:知ってるよ。
×8「火花」:え、なんでこれが流行語なの?、普通に使う言葉じゃン。
×9「おにぎらず」:なんだろう?、おにぎり関連用語かしら?
×10「モラハラ」:モラルハラスメントの四つ文字略語かな?
ということで、こちらは知ってる率(知らない率)5割でした。
●懐かしいニュース(その1)
「空爆、まるで無差別」なんて、誤解を承知でいうけど、なんだか懐かしいニュースである。1944
年から45年にかけて、太平洋戦争下の日本列島でも、こんな無差別大空爆があったよなあ。沖縄以外の日本列島各地200以上の都市が、アメリカ軍による無差別空爆、いったい何人が死んだか未だに分らないけど、1000万人くらいは被災した。26万人が死んだ広島原爆もそのうちのひとつ。沖縄は空爆じゃなくて、地上戦になった。
「シリアを逃れるしか」とあるけど、日本では外国に逃げだそうにも、まわりは海だし、隣国と戦争しているのだから、列島内で逃げ回るしかなかった。疎開という言葉が、空爆(空襲と言った)から避難する意味になったのはその時からだ。
「ISいなくても標的」って、日本のあのころは、軍需施設でなくても、どこもかしこも標的になったよなあ。歩いている子どもでさえも、空から狙い撃ちされたよなあ。
●懐かしいニュース(その2)
おや、これって、1970年代日本の新聞に、ちょくちょく登場した風景だよ、懐かしいなあ、通勤も通
学もみんなマスク姿だったなあ、アメリカの新聞に日本ではみんなマスクして生活してるって書かれたことあったなあ、近ごろは光化学スモッグって言わないのかな、環八雲ってのもあったなあ、こうやって地球上の人々は豊かになっていくんだなあ。
●そっくり偽装事件
杭屋さんと薬屋さんが、まるで真似したような偽装事件。 これで分ったのは偽装手口の上手下
手、超ヘタクソ杭屋さん、超知能的な薬屋さん。 杭屋さんは教えてもらいなさいよ、薬屋さんに上手なごまかし方を、。
●気になるてにをは
2015/05/23
1091【言葉の酔時記】~してもらってもいいですか?という頼まれ方で誤解したぞ
5月初めに尻餅搗いて第4腰椎圧迫骨折で寝たきりになり、その16日目に3度目の病院である。
長時間待ちに待った問診がおわって、医師が言った。
「では、コツミツドケンサしてもらっても、いいですか?」
え?、してもらってもいいか、って?、「もらいたい」というからには、この医師はこのわたしにむかって、ご自分の身体のなにかを検査してもらいたいらしい。
え?、患者はわたしなのに、なぜ医師がご自分の検査をするのだろうか。しかも素人のわたしに頼んでいる。
「はあ?、で、どうやるんですか?」と聞けば、看護師がこちらへどうぞと検査室の前に案内してくれて、「ここで待ってもらっていいですか」という。
では、後から医師が来るのだろう。だが、待てども一向に来ない。
コツミツドとは骨密度のことだろうか、骨の硬さを調べるのか、ということは肌の上から骨をつまんで、固いか柔らかいか確かめるんだろうなあ、あ、この若い女医さんにそんなことやったら、ホントのお医者さんごっこだよなあ、妄想が膨らむ。
と、検査室のドアが開いて、むくつけき男が「お待たせしました、こちらで検査します」と出てきて、中に引きずり込まれた。
「上着を脱いでもらっていいですか」、「ここに座ってもらってもいいですか」、「ここに腕を置いてもらってもいいですか」と、矢継ぎ早の「もらってもいいですか」攻撃である、え?、え?
さすがに分った。
この病院用語で「○○せよ」との意味で「○○してもらっても、いいですか」と言うらしい。そんな専門語を使わないでもらいたい。
「○○してください」と言えばよいのに、クソ丁寧語のつもりかよ。誤解したぞ。
でもなあ、例えばだよ、菓子屋の店先で女性に「このケーキを買ってもらっても、いいですか」って言われたら、あなた、どう思います?
だれでも、その女性がケーキを食べたいから、買ってくれと言ってるって思うでしょ。まさか、わたしにそのケーキを買って食えと言っているとは、普通は思わないよなあ。
で、わたしの身体の骨密度検査結果は、
医師「骨は年齢相当で丈夫ですから、今回の負傷はよほどひどく転んだのですね」
わたし「はい、実に立派な演技で、オリンピック尻餅搗き競技でしたら優勝ですね」
長時間待ちに待った問診がおわって、医師が言った。
「では、コツミツドケンサしてもらっても、いいですか?」
え?、してもらってもいいか、って?、「もらいたい」というからには、この医師はこのわたしにむかって、ご自分の身体のなにかを検査してもらいたいらしい。
え?、患者はわたしなのに、なぜ医師がご自分の検査をするのだろうか。しかも素人のわたしに頼んでいる。
「はあ?、で、どうやるんですか?」と聞けば、看護師がこちらへどうぞと検査室の前に案内してくれて、「ここで待ってもらっていいですか」という。
では、後から医師が来るのだろう。だが、待てども一向に来ない。
コツミツドとは骨密度のことだろうか、骨の硬さを調べるのか、ということは肌の上から骨をつまんで、固いか柔らかいか確かめるんだろうなあ、あ、この若い女医さんにそんなことやったら、ホントのお医者さんごっこだよなあ、妄想が膨らむ。
と、検査室のドアが開いて、むくつけき男が「お待たせしました、こちらで検査します」と出てきて、中に引きずり込まれた。
「上着を脱いでもらっていいですか」、「ここに座ってもらってもいいですか」、「ここに腕を置いてもらってもいいですか」と、矢継ぎ早の「もらってもいいですか」攻撃である、え?、え?
さすがに分った。
この病院用語で「○○せよ」との意味で「○○してもらっても、いいですか」と言うらしい。そんな専門語を使わないでもらいたい。
「○○してください」と言えばよいのに、クソ丁寧語のつもりかよ。誤解したぞ。
でもなあ、例えばだよ、菓子屋の店先で女性に「このケーキを買ってもらっても、いいですか」って言われたら、あなた、どう思います?
だれでも、その女性がケーキを食べたいから、買ってくれと言ってるって思うでしょ。まさか、わたしにそのケーキを買って食えと言っているとは、普通は思わないよなあ。
で、わたしの身体の骨密度検査結果は、
医師「骨は年齢相当で丈夫ですから、今回の負傷はよほどひどく転んだのですね」
わたし「はい、実に立派な演技で、オリンピック尻餅搗き競技でしたら優勝ですね」
2015/05/18骨密度検査結果 |
2015/04/18
1081【言葉の酔時記】津波被災者は誰の何の「犠牲」になったのか?
今朝の新聞(朝日東京版)の記事に、「津波犠牲 企業の責任は」との見出しがある。
銀行屋上に避難したが、津波がそれよりも高かったので被災して、死者・行方不明者が出たので、銀行は責任をとれという訴訟の話である。
この訴訟の判決はこの22日だというのが、このニュースである。
わたしは訴訟内容については、いうべき能力をもちあわせていない。
ここで言いたいのは、この新聞の見出しの「犠牲」である。
「犠牲」というからには、その津波被災と「なにか」とバーターの関係にあったのだろう。つまり、その「なにか」への捧げものととして、「なにか」の利益のために、被災したということになる。
朝日新聞は、判決の出る前に、企業の「犠牲」になったのだと、ここで報道しているのである。
マスメディアがこれほど一方に加担して報道していいのか。あ、自民党みたいになっちゃったなあ。
わたしは企業の肩を持つ気はさらさらないが、それでも報道が一方的すぎるよなあ。
こう書いたが、実を言えば、これは単なる新聞屋の言葉遣いの間違いだろうと、わたしは思っている。
近ごろ、死者のことをなんでもかんでも犠牲者という風潮がある。
野原で落雷に遭って落命した事件でも、犠牲者と報道すれば、そこに避雷針を立てなかった行政体の犠牲者だということになり、税金で補償することになれば、納税者全員が犠牲者を生んだ犯人ということになる、、のだろうか。
死者を忌み言葉にしてしまって、言い換えのつもりでうっかり犠牲者と言うとその死者の周りの生者まで巻き込むんだってことを、忘れてやしませんか、ってんだよ。
●参照http://datey.blogspot.jp/2013/02/722.html
銀行屋上に避難したが、津波がそれよりも高かったので被災して、死者・行方不明者が出たので、銀行は責任をとれという訴訟の話である。
この訴訟の判決はこの22日だというのが、このニュースである。
わたしは訴訟内容については、いうべき能力をもちあわせていない。
ここで言いたいのは、この新聞の見出しの「犠牲」である。
「犠牲」というからには、その津波被災と「なにか」とバーターの関係にあったのだろう。つまり、その「なにか」への捧げものととして、「なにか」の利益のために、被災したということになる。
朝日新聞は、判決の出る前に、企業の「犠牲」になったのだと、ここで報道しているのである。
マスメディアがこれほど一方に加担して報道していいのか。あ、自民党みたいになっちゃったなあ。
わたしは企業の肩を持つ気はさらさらないが、それでも報道が一方的すぎるよなあ。
こう書いたが、実を言えば、これは単なる新聞屋の言葉遣いの間違いだろうと、わたしは思っている。
近ごろ、死者のことをなんでもかんでも犠牲者という風潮がある。
野原で落雷に遭って落命した事件でも、犠牲者と報道すれば、そこに避雷針を立てなかった行政体の犠牲者だということになり、税金で補償することになれば、納税者全員が犠牲者を生んだ犯人ということになる、、のだろうか。
死者を忌み言葉にしてしまって、言い換えのつもりでうっかり犠牲者と言うとその死者の周りの生者まで巻き込むんだってことを、忘れてやしませんか、ってんだよ。
●参照http://datey.blogspot.jp/2013/02/722.html
2015/04/09
1078【言葉の酔時記】昔はワイセツ隠語だったのが今やいつの間にか女の子も使う愛称?のニコタマ
東京と川崎の境に流れる多摩川に、「二子玉川」(ふたこたまがわ)というところがある。
わたしが学生の頃は、山岳部のトレーニングとして、多摩川土手を走って、二子玉川の二子大橋から引き返していたから、懐かしいところである。
その頃は郊外の遊園地がある田舎だったが、今や一大都市生活拠点になってしまった。
先ごろにフェイスブックにその二子玉川のことが、その地名の愛称として「ニコタマ」と、いまでは普通に言われているという話題が出てきた。
エッ、普通にかい?、女の子も言うのかい?、まさかあ、あのワイセツ語がかい?、そんなことがまさかあ、、、わたしはちょっと慌てて、ネット検索してみた。
いやいや、あるはあるは、ニコタマがいっぱい出てくる。しかも、どれも普通に使っているのである。
そうか、今じゃあ、そうなのかあ、世の中はあの隠語を知らないのかあ。
へえ~、あの隠語も、ながらく使っていたら、もとの意味を忘れて、男の子も女の子も恥ずかしげもなく言うようになったのか、。
もっとも、地元の人は言わないと出てくるから、ちょっとは記憶にあるのかもしれない。
わたしは全く知らないが、ニコタマという漫画もあるらしい。
でも、おかしいなあと、念入りに検索をしていたら、こんなのがあった。
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E4%BA%8C%E5%AD%90%E7%8E%89%E5%B7%9D
そうなんだよ、ここではわざとひねくれて書いてあるようだけど、むかしむかし「ニコタマ」が世に登場したころ、それはもう40年以上も前だろうが、その頃は男どもが、「ニコタマ、ウヒヒ」なんて、実際に言ってたもんだった。
まあねえ、辺野古についても、いまやどこでもだれでもヘノコヘノコといっているから、「ヘノコ、ウヒヒ」なんて笑うと、お前は基地問題に対して不謹慎だと、真面目にさげすまれるのがオチだろうからなあ。
ま、言葉は時代に応じて変わるもんだから、しょうがないか。
なお、わたしは4年前にも、このことをこのブログに書いていた。
http://datey.blogspot.jp/2011/02/374.html
わたしが学生の頃は、山岳部のトレーニングとして、多摩川土手を走って、二子玉川の二子大橋から引き返していたから、懐かしいところである。
その頃は郊外の遊園地がある田舎だったが、今や一大都市生活拠点になってしまった。
あの「ニコタマ」には今や遊園地はなくなり、「玉皮」のそばにこんな長高層が屹立して、 |
エッ、普通にかい?、女の子も言うのかい?、まさかあ、あのワイセツ語がかい?、そんなことがまさかあ、、、わたしはちょっと慌てて、ネット検索してみた。
いやいや、あるはあるは、ニコタマがいっぱい出てくる。しかも、どれも普通に使っているのである。
そうか、今じゃあ、そうなのかあ、世の中はあの隠語を知らないのかあ。
へえ~、あの隠語も、ながらく使っていたら、もとの意味を忘れて、男の子も女の子も恥ずかしげもなく言うようになったのか、。
もっとも、地元の人は言わないと出てくるから、ちょっとは記憶にあるのかもしれない。
わたしは全く知らないが、ニコタマという漫画もあるらしい。
でも、おかしいなあと、念入りに検索をしていたら、こんなのがあった。
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E4%BA%8C%E5%AD%90%E7%8E%89%E5%B7%9D
そうなんだよ、ここではわざとひねくれて書いてあるようだけど、むかしむかし「ニコタマ」が世に登場したころ、それはもう40年以上も前だろうが、その頃は男どもが、「ニコタマ、ウヒヒ」なんて、実際に言ってたもんだった。
まあねえ、辺野古についても、いまやどこでもだれでもヘノコヘノコといっているから、「ヘノコ、ウヒヒ」なんて笑うと、お前は基地問題に対して不謹慎だと、真面目にさげすまれるのがオチだろうからなあ。
ま、言葉は時代に応じて変わるもんだから、しょうがないか。
なお、わたしは4年前にも、このことをこのブログに書いていた。
http://datey.blogspot.jp/2011/02/374.html
2015/03/07
1065【言葉の酔時記】ちかごろの朝日新聞はあの事件からは誤報しても安易に訂正お詫びするような気がする
例の慰安婦強制連行吉田証言と福島原発事故吉田調書の両誤報(どっちも吉田でこんがらかる)のお詫び事件以来、朝日新聞には誤報訂正がけっこう頻繁に載るようになった感じである。それも、文末に「訂正してお詫びします」と書いてある。
あの事件の前までは、「訂正します」だけで、「お詫びします」が付くことはめったになかった。明らかにお詫びするべき訂正でも、それがなくて変だなあと思っていた。
また、どうして間違ったかも書くことはなかったのが、最近は確認しなかったからとか、なんだかテキトーな理由がつくようになった。
ちゃんとお詫びと書くようになって、それはそれでよくなったと思うが、一方で、「訂正してお詫びします」と書けば、なんでも許されると思うようでは困る。
さて、では最近の朝日新聞訂正お詫び記事の例を二つあげる。
ひとつめは、今日(2015年3月7日)朝刊に、ダムのことを「建築構造物」と書いた記事(1月31日)の件の訂正である。
正しくは「土木構造物」と書くべきを、建築物は建築基準法で「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」なのに、「確認が不十分でした」ので「訂正してお詫びします」とある。
ふ~む、お詫びするほどの誤報というのだから、ダムのことを建築構造物というと、建築基準法違反で検挙されるのだろうか。
いや、建築基準法には「建築物」とはあるが、「建築構造物」とは書いてないよ。
誰か厳重に訂正申し入れした、マニアックな人でもいるのかしら。
それじゃあ、え~と、ダムって壁だから、もしもダムの上に屋根をつけたら建築物になるんだな。
そもそもそんな法律表現を持ち込んで訂正するほどの誤報記事なのだろうか。庶民から見れば、ダムが建築だろうが土木だろうが、どっちでもよいことだ。
法律用語と新聞記事の関係で用語訂正をしだすと、きりがないような気がする。例えば「容疑者」と「被疑者」とかね。
では、ダムのことを「土木構造物」と言わなければならないと、例えば「土木基準法」なる法律があって、そこに書いてあるのだろうか。そんなこと聴いたこともないけどなあ。
そもそも「構造物」とはなんだろうか。「構築物」とは違うのか、「建造物」とは違うのか、「建築物」とは違うのか。
あのね、ここは「建造物」と言えば、建築だろうが土木だろうが、物置だろうがタワーだろうが、穴ぼこだろうが(これは無理かな)、どれでも含みますからね、新聞屋さんよ、これを使うと誤報率が減少しますよ。
二つめの訂正お詫び記事は、昨日の夕刊にある。
谷崎純一郎の細雪に登場する4姉妹の和服姿を描いたイラストレーション(丸山敬太画)が2月27日の夕刊に載ったのだが、それが着付けの作法にあっていなかったというのだ。
画き替えしたイラストレーションを載せて、「紙面編集の際に確認が不十分でした」とて、訂正お詫びである。
もしも本当に間違ったとすれば、それは編集部じゃなくて、丸山敬太氏がお詫びするべきのように思うし、せめて連名でしょ。
それとも、寄稿でもいったん新聞記事にすると筆者の手を離れるのだろうか。
これって、たぶん、読者の中の着付けマニアのオバサマ方が、まあ、朝日新聞ともあろうものが、ファッションデザイナーともあろうものが、なんて、厳重に訂正せよって投書や電話が、わんさと押し寄せたのかもなあ。
と思って、電網検索したら、こんなのがあった。
うん、映画スチル写真と比べても、なんだか着付けが違うよなあ。
●【言葉の酔時記】
あの事件の前までは、「訂正します」だけで、「お詫びします」が付くことはめったになかった。明らかにお詫びするべき訂正でも、それがなくて変だなあと思っていた。
また、どうして間違ったかも書くことはなかったのが、最近は確認しなかったからとか、なんだかテキトーな理由がつくようになった。
ちゃんとお詫びと書くようになって、それはそれでよくなったと思うが、一方で、「訂正してお詫びします」と書けば、なんでも許されると思うようでは困る。
さて、では最近の朝日新聞訂正お詫び記事の例を二つあげる。
ひとつめは、今日(2015年3月7日)朝刊に、ダムのことを「建築構造物」と書いた記事(1月31日)の件の訂正である。
正しくは「土木構造物」と書くべきを、建築物は建築基準法で「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」なのに、「確認が不十分でした」ので「訂正してお詫びします」とある。
ふ~む、お詫びするほどの誤報というのだから、ダムのことを建築構造物というと、建築基準法違反で検挙されるのだろうか。
いや、建築基準法には「建築物」とはあるが、「建築構造物」とは書いてないよ。
誰か厳重に訂正申し入れした、マニアックな人でもいるのかしら。
それじゃあ、え~と、ダムって壁だから、もしもダムの上に屋根をつけたら建築物になるんだな。
そもそもそんな法律表現を持ち込んで訂正するほどの誤報記事なのだろうか。庶民から見れば、ダムが建築だろうが土木だろうが、どっちでもよいことだ。
法律用語と新聞記事の関係で用語訂正をしだすと、きりがないような気がする。例えば「容疑者」と「被疑者」とかね。
では、ダムのことを「土木構造物」と言わなければならないと、例えば「土木基準法」なる法律があって、そこに書いてあるのだろうか。そんなこと聴いたこともないけどなあ。
そもそも「構造物」とはなんだろうか。「構築物」とは違うのか、「建造物」とは違うのか、「建築物」とは違うのか。
あのね、ここは「建造物」と言えば、建築だろうが土木だろうが、物置だろうがタワーだろうが、穴ぼこだろうが(これは無理かな)、どれでも含みますからね、新聞屋さんよ、これを使うと誤報率が減少しますよ。
二つめの訂正お詫び記事は、昨日の夕刊にある。
谷崎純一郎の細雪に登場する4姉妹の和服姿を描いたイラストレーション(丸山敬太画)が2月27日の夕刊に載ったのだが、それが着付けの作法にあっていなかったというのだ。
画き替えしたイラストレーションを載せて、「紙面編集の際に確認が不十分でした」とて、訂正お詫びである。
訂正お詫び記事2015/03/06 |
元のイラストレーション2015/02/27 |
こういう寄稿の記事でも、やっぱり新聞屋が謝ることなんだろうか。
描いた人の肩書がファッションデザイナーとなっているから、衣服関係のプロである。プロが描いたのなら、それなりに意図があるはずだ。だって、この絵に添えてある描き手の話の内容が、着物の着付けのことなんだからなあ。どうなんだろうか。もしも本当に間違ったとすれば、それは編集部じゃなくて、丸山敬太氏がお詫びするべきのように思うし、せめて連名でしょ。
それとも、寄稿でもいったん新聞記事にすると筆者の手を離れるのだろうか。
これって、たぶん、読者の中の着付けマニアのオバサマ方が、まあ、朝日新聞ともあろうものが、ファッションデザイナーともあろうものが、なんて、厳重に訂正せよって投書や電話が、わんさと押し寄せたのかもなあ。
と思って、電網検索したら、こんなのがあった。
うん、映画スチル写真と比べても、なんだか着付けが違うよなあ。
●【言葉の酔時記】
2015/02/27
1062【言葉の酔時記】男と女の境目 、トリクルダウンとトリクルアップ、懐かしや日教組、申し訳ない首相、LINEとは電線のこと
<男と女>
近ごろは男と女の区別は、いったいなんぞやと問われるように、二つの性の境界がなくなりつつある。男女同権というこぶしを振り上げる論理ではなくて、肉体的生態的に男女の境界がぼやけてきているようだ。
今日(2015/02/27)の新聞には、外国の例だが、男性から女性に性転換した人と、女性から男性に性転換した人とが結婚して、子が生れたという記事がある。この子を産んだのは後者、つまり男性であるという。なにやら法的に揉めたそうだが、まあ、このように現実に男が出産する時代になったのである。
もうすぐ、男とか女とか区別してはいけない時代が来るかもしれないなあ。風呂屋も便所も脱衣所も産婦人科も、男女を分けてはいけないことになる(だろう)。
日本の憲法24条には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」とあるが、両性とはなんぞやて問われる時代が来ている。自民党の憲法改定論者のなかには、これを「二人の合意のみに基づいて」とせよと唱えている人もいるのだろうか?
<トリクルダウン>
横浜の寿町は、東京の山谷と大阪の釜ヶ崎に肩を並べる貧困ドヤ街である。そのドヤ街の寿町を久しぶりに徘徊してきた。
この貧困ビジネス街はますます繁盛しており、建て直された新築高層ドヤ建築が林立し、更に周辺地区へもドヤ街は拡大中である。
つまり、ドヤ居住の貧困階層は増えるばかりで、それを吸収するドヤ事業は大繁盛であるらしい。ということはアホノミクスは、一方でドヤ住まい者を増加させつつあり、一方でドヤ事業者には良い影響をもたらしているらしい。
アホのミックス政策では、大企業や金持ちを優遇して儲かれば、そちらから貧乏人にもおこぼれのしずくが垂れ落ちてきて恩恵が及ぶという「トリクルダウン」理論によるのだそうだ。
でも、寿町の繁栄ぶりを見るとその逆で、貧乏人が増えてきているものだから、貧困ビジネス事業者が儲かっている。こういうのは「トリクルアップ」と言うのだろうか。
まあ、アホノミクスによるのかどうかは知らないが、眼に見える格差拡大社会の景観がひろがる横浜都心である。 http://datey.blogspot.jp/2015/01/1046.html
<日教組>
国会の委員会で、安倍総理大臣が野次を飛ばして問題になっている。その野次がなんと「日教組!、日教組はどうなんだ!」というものだそうだ。
あれまあ、懐かしや日教組、今でも目の敵なのかい、あんたは、古いねえ、若いくせして。
なんでも、ネットウヨクのあいだでは、「日教組」というのが典型的な罵詈雑言のひとつなのだそうだ。へえ、日本では首相がネトウヨなのかあ、、うん、そう言えばそうだよなあ、これまでの言動から見ると、。
農林大臣への企業寄付金問題について、首相がかばっているやり取りの最中だったそうだが、日教組が民主党に寄付しているんだから、民主党が農林大臣を責めることはできないぞとの意味のヤジらしい。でも、調べたら日教組と民主党にそういう事実が出てこなかった。
昔々、吉田茂という総理大臣が「バカヤロウ」とヤジを飛ばして大揉めになって、吉田はついに国会を解散した。世に「バカヤロウ解散」として有名である。
今回もそうなるのか、首相が辞めるのかと思ったら、なんとまあ、首相がかばっていた農林大臣が辞めちまった、総理大臣じゃなくて、、、へえ~、そういうもんなんですね、今の国会って。
<申し訳ない>
なんだか変なことをやっているんだなあ、国会って。国会の委員会の動画をネットで初めて見た。https://www.youtube.com/watch?v=jYehyBn1Akc
面白いというか、アホラシイというか、笑ってしまったが、よく考えたら、この茶番劇にわたしも払う税金が投入されているのだった。
だから言ったでしょ、去年暮に体制翼賛選挙するもんから、投票した人たちはバカにされてるんだよ。
それにしても、安倍さんて人は、間違ったことを言っても絶対に謝らないんだね。日教組野次もんだいが、完全に首相の勘違い野次だったと判明しても、「間違ってたから訂正します」といって、ついでに「申し訳ない」と言って済ませている。
「申し訳ない」と言いながら、「間違ってたから」と「申し訳け」をしているんですよね。「お詫びします」とか「謝罪します」とかって、決して言わないのね。ヘンな人だなあ。
最近は、安倍さんが大嫌いな朝日新聞は、「訂正してお詫びします」って、訂正記事を書くようになったから、真似したくないんだろうな。
その安部さんを真似して、東京電力社長が絶対に謝らないのだ。福島原発から汚染水が海に漏れ出していたのを、知っていながら頬被りしていたことがばれて、「申し訳ございませんでした」でお終いである。「お詫びします」なんてひとことも言わない。
しかも、「でした」と過去形だから、現在ではもう「申し訳け」できる状況にあるらしい、ほんとかよ。
それなのに、TV画面では「初めて謝罪」と書いてある。テレビ屋も言葉を知らないのだ。
詫びの仕方、謝り方さえも知らない大人が、こんなにも増えては、ほんとに困ったもんである。
<LINE>
TVを見ないからカタカナ語を新聞やネットで読むだけなので、そのイントネーションを分らない。たまたまラジオのニュースで、LINEという通信システムのことをしゃべっている。
わたしはこの発音は「らイン」(平かなが強調発音)とばかりに思っていたら、なんと「ラいン↑」と尻上がり発音らしい。
そういえばコンピューターやインタネット用語の多くは、「ネッと↑」「ワーど↑」「エクセる↑」「ツイッたー↑」「ゲーむ↑」「サーばー↑」「メーる↑」などなど、どうして元の英語風とは逆に、東北弁風尻上りイントネーションになるのだろうか? 関東東北方言に引きずられるのだろうか?
では、そうやって育った若者は、英語でline,net,word,excel,twitter,game,server,mailなどを、どう発音してるんだろうか?
以上を、face bakaに書きこんだら、知人から「イントネーションが変わると若干、意味が変わるみたいですね」とコメントをいただいた。
ということは、「らイン↓」とは電話線で通話することで、「ラいん↑」とはLINEのことなんでしょうかね。
わたしはわたし流のイントネーションで、よそのお方と会話をしていますが、イントネーションで意味が変るとしたら、実は通じない会話になっているのですね。ボケジジイとおもわれてるだろうなあ、、でも、まあ、もう、いいんだ~、。
そのほかの【言葉の酔時記】
https://sites.google.com/site/machimorig0/datemegane-index#kotoba
近ごろは男と女の区別は、いったいなんぞやと問われるように、二つの性の境界がなくなりつつある。男女同権というこぶしを振り上げる論理ではなくて、肉体的生態的に男女の境界がぼやけてきているようだ。
今日(2015/02/27)の新聞には、外国の例だが、男性から女性に性転換した人と、女性から男性に性転換した人とが結婚して、子が生れたという記事がある。この子を産んだのは後者、つまり男性であるという。なにやら法的に揉めたそうだが、まあ、このように現実に男が出産する時代になったのである。
もうすぐ、男とか女とか区別してはいけない時代が来るかもしれないなあ。風呂屋も便所も脱衣所も産婦人科も、男女を分けてはいけないことになる(だろう)。
日本の憲法24条には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」とあるが、両性とはなんぞやて問われる時代が来ている。自民党の憲法改定論者のなかには、これを「二人の合意のみに基づいて」とせよと唱えている人もいるのだろうか?
<トリクルダウン>
横浜の寿町は、東京の山谷と大阪の釜ヶ崎に肩を並べる貧困ドヤ街である。そのドヤ街の寿町を久しぶりに徘徊してきた。
この貧困ビジネス街はますます繁盛しており、建て直された新築高層ドヤ建築が林立し、更に周辺地区へもドヤ街は拡大中である。
つまり、ドヤ居住の貧困階層は増えるばかりで、それを吸収するドヤ事業は大繁盛であるらしい。ということはアホノミクスは、一方でドヤ住まい者を増加させつつあり、一方でドヤ事業者には良い影響をもたらしているらしい。
アホのミックス政策では、大企業や金持ちを優遇して儲かれば、そちらから貧乏人にもおこぼれのしずくが垂れ落ちてきて恩恵が及ぶという「トリクルダウン」理論によるのだそうだ。
でも、寿町の繁栄ぶりを見るとその逆で、貧乏人が増えてきているものだから、貧困ビジネス事業者が儲かっている。こういうのは「トリクルアップ」と言うのだろうか。
まあ、アホノミクスによるのかどうかは知らないが、眼に見える格差拡大社会の景観がひろがる横浜都心である。 http://datey.blogspot.jp/2015/01/1046.html
<日教組>
国会の委員会で、安倍総理大臣が野次を飛ばして問題になっている。その野次がなんと「日教組!、日教組はどうなんだ!」というものだそうだ。
あれまあ、懐かしや日教組、今でも目の敵なのかい、あんたは、古いねえ、若いくせして。
なんでも、ネットウヨクのあいだでは、「日教組」というのが典型的な罵詈雑言のひとつなのだそうだ。へえ、日本では首相がネトウヨなのかあ、、うん、そう言えばそうだよなあ、これまでの言動から見ると、。
農林大臣への企業寄付金問題について、首相がかばっているやり取りの最中だったそうだが、日教組が民主党に寄付しているんだから、民主党が農林大臣を責めることはできないぞとの意味のヤジらしい。でも、調べたら日教組と民主党にそういう事実が出てこなかった。
昔々、吉田茂という総理大臣が「バカヤロウ」とヤジを飛ばして大揉めになって、吉田はついに国会を解散した。世に「バカヤロウ解散」として有名である。
今回もそうなるのか、首相が辞めるのかと思ったら、なんとまあ、首相がかばっていた農林大臣が辞めちまった、総理大臣じゃなくて、、、へえ~、そういうもんなんですね、今の国会って。
<申し訳ない>
なんだか変なことをやっているんだなあ、国会って。国会の委員会の動画をネットで初めて見た。https://www.youtube.com/watch?v=jYehyBn1Akc
面白いというか、アホラシイというか、笑ってしまったが、よく考えたら、この茶番劇にわたしも払う税金が投入されているのだった。
だから言ったでしょ、去年暮に体制翼賛選挙するもんから、投票した人たちはバカにされてるんだよ。
それにしても、安倍さんて人は、間違ったことを言っても絶対に謝らないんだね。日教組野次もんだいが、完全に首相の勘違い野次だったと判明しても、「間違ってたから訂正します」といって、ついでに「申し訳ない」と言って済ませている。
「申し訳ない」と言いながら、「間違ってたから」と「申し訳け」をしているんですよね。「お詫びします」とか「謝罪します」とかって、決して言わないのね。ヘンな人だなあ。
最近は、安倍さんが大嫌いな朝日新聞は、「訂正してお詫びします」って、訂正記事を書くようになったから、真似したくないんだろうな。
その安部さんを真似して、東京電力社長が絶対に謝らないのだ。福島原発から汚染水が海に漏れ出していたのを、知っていながら頬被りしていたことがばれて、「申し訳ございませんでした」でお終いである。「お詫びします」なんてひとことも言わない。
しかも、「でした」と過去形だから、現在ではもう「申し訳け」できる状況にあるらしい、ほんとかよ。
それなのに、TV画面では「初めて謝罪」と書いてある。テレビ屋も言葉を知らないのだ。
詫びの仕方、謝り方さえも知らない大人が、こんなにも増えては、ほんとに困ったもんである。
<LINE>
TVを見ないからカタカナ語を新聞やネットで読むだけなので、そのイントネーションを分らない。たまたまラジオのニュースで、LINEという通信システムのことをしゃべっている。
わたしはこの発音は「らイン」(平かなが強調発音)とばかりに思っていたら、なんと「ラいン↑」と尻上がり発音らしい。
そういえばコンピューターやインタネット用語の多くは、「ネッと↑」「ワーど↑」「エクセる↑」「ツイッたー↑」「ゲーむ↑」「サーばー↑」「メーる↑」などなど、どうして元の英語風とは逆に、東北弁風尻上りイントネーションになるのだろうか? 関東東北方言に引きずられるのだろうか?
では、そうやって育った若者は、英語でline,net,word,excel,twitter,game,server,mailなどを、どう発音してるんだろうか?
以上を、face bakaに書きこんだら、知人から「イントネーションが変わると若干、意味が変わるみたいですね」とコメントをいただいた。
ということは、「らイン↓」とは電話線で通話することで、「ラいん↑」とはLINEのことなんでしょうかね。
わたしはわたし流のイントネーションで、よそのお方と会話をしていますが、イントネーションで意味が変るとしたら、実は通じない会話になっているのですね。ボケジジイとおもわれてるだろうなあ、、でも、まあ、もう、いいんだ~、。
そのほかの【言葉の酔時記】
https://sites.google.com/site/machimorig0/datemegane-index#kotoba
2015/01/10
1047便器になるカップ麺とか洗浄力がどうでもよい洗剤とか商業広告は反語的表現が流行か
【妙なカップ麺広告写真】
今朝の新聞に載っている。そりゃまあ、カップを非常時には便器にだって使えるだろうけどね。
カップから立ち上がる湯気と黄金のかがやき!
【妙な洗剤宣伝文句】
「こだわりの洗浄力」だから、つまりこの洗剤は洗浄力なんか、気にしなくてもよいような些細なことなんだな、洗剤がそれでよいものだろうか、それとも意識した反語であろうか、それとも言葉を知らないだけか、それとも言葉の意味が現代は変わったのか。
念の為に引用しておくが、広辞苑にはこう書いてある。
「こだわる:さわる。さしさわる。さまたげとなる。気にしなくてもよいような些細なことにとらわれる。拘泥する。故障を言い立てる。なんくせをつける」
2014/12/23
1041朝日新聞は謝罪するしないはどうでもよいことだったらしい
今朝の朝日新聞には、例の戦争慰安婦報道間違いなんじゃらかんじゃらドサクサ事件について、何ページも何ページも使って、謝っている。
まあ、朝日新聞社にとっては大事件だったのだろうが、あんたのところの内部問題について謝るのに、わたしがなんで金を払って読まされるのか、そこんところがなんとも釈然としない。
謝るのに金を払わせるって、どういう心臓の持ち主なのか、どういう魂胆か。
なんにしても、少なくとも今日の新聞は、タダにしろ。以前の間違い報道の日の新聞もタダにしてほしいけど、まあ、そこまでは言わないからね。
さて、今朝の朝日新聞記事の一部をここに載せる。
「池上氏のコラム『新聞ななめ読み』の掲載見送りも、『謝罪しない』という方針にこだわった当時の経営トップの判断の誤りでした」
あのなあ、これじゃあ「謝罪しない」って方針は、どうでもよいことだったんだね。へえ、そうなのかい。
だって、「こだわる」って日本語は、、「どうでもよいことにとらわれる」って意味なんだよ。辞書引いてごらん。
まあ、近ごろ世の中は、「こだわる」の使い方を、「何でもかんでも固執すること」って意味に使うようになってしまって、言葉の意味が変質しているようだから、しょうがないか。
でもねえ、言葉でもって飯を食う朝日新聞が、言葉で敗北した記事だからと言って、こんな重要なところで間違い日本語をおつかいになるのは、いかがなものでしょうかねえ。
てな具合で、ことの本質の方には立ち入らない、斜に構えた朝日新聞批判でした。
なお、第三者委員会報告の中で、たった一人だけの女性委員のご意見が、最もわたしの心に響きました。
◆参照「菅さんには諫早も沖縄も些細なことか」
http://datey.blogspot.jp/2010/12/360.html
まあ、朝日新聞社にとっては大事件だったのだろうが、あんたのところの内部問題について謝るのに、わたしがなんで金を払って読まされるのか、そこんところがなんとも釈然としない。
謝るのに金を払わせるって、どういう心臓の持ち主なのか、どういう魂胆か。
なんにしても、少なくとも今日の新聞は、タダにしろ。以前の間違い報道の日の新聞もタダにしてほしいけど、まあ、そこまでは言わないからね。
さて、今朝の朝日新聞記事の一部をここに載せる。
「池上氏のコラム『新聞ななめ読み』の掲載見送りも、『謝罪しない』という方針にこだわった当時の経営トップの判断の誤りでした」
あのなあ、これじゃあ「謝罪しない」って方針は、どうでもよいことだったんだね。へえ、そうなのかい。
だって、「こだわる」って日本語は、、「どうでもよいことにとらわれる」って意味なんだよ。辞書引いてごらん。
まあ、近ごろ世の中は、「こだわる」の使い方を、「何でもかんでも固執すること」って意味に使うようになってしまって、言葉の意味が変質しているようだから、しょうがないか。
でもねえ、言葉でもって飯を食う朝日新聞が、言葉で敗北した記事だからと言って、こんな重要なところで間違い日本語をおつかいになるのは、いかがなものでしょうかねえ。
てな具合で、ことの本質の方には立ち入らない、斜に構えた朝日新聞批判でした。
なお、第三者委員会報告の中で、たった一人だけの女性委員のご意見が、最もわたしの心に響きました。
◆参照「菅さんには諫早も沖縄も些細なことか」
http://datey.blogspot.jp/2010/12/360.html
2014/12/02
1033【言葉の酔時記】今年も流行語が不可解、もう流行から遅れるのが自慢になってきた
◆2014年現代用語の基礎知識選 ・流行語大賞 発表2014年12月1日
自慢じゃないが、わたしが知ってるのは、たった2つだけだぞ(◎印)。
×ダメよ~ダメダメ(日本エレキテル連合):ぜんぜん知らんな
◎集団的自衛権(受賞者辞退):知ってるよ、でも、なんで辞退するんだよ~、「流行語大賞をいただきましたアベでございます。それほど集団的自衛権はシッカリ流行しているのであります」なんて選挙宣伝になる、。
×ありのままで(ディズニー『アナと雪の女王』チーム):聞いたことあるような、でも全然知らん。
×カープ女子(石田敦子さん):全く知らんわい。曲がった女の子?
×壁ドン(映画「L?DK」):なんのこっちゃ。
◎危険ドラッグ(古屋圭司さん):新聞で読んで知ってるけど、なんで古屋なんだよ、あのロレロレドライバー殺人犯にしなさいよ。
×ごきげんよう(美輪明宏さん):これって日常会話ザアマショ、なぜ流行語ザマスカ。
×マタハラ(杉浦浩美さん):股と腹がデブなのか。
×妖怪ウォッチ(日野晃博さん):知らん知らん。
×レジェンド(葛西紀明さん、青木功さん、山本昌広さん):なんだろ、ホンダの宣伝マンかい。
ところで、以前にも流行語についてこのブログに書いたような気がして、検索したら、あった。
◆2011年12月2日◆543知らない流行語大賞2011
◎帰宅難民
◎絆
×こだまでしょうか:これってTVCMらしいが、「のぞみ」や「ひかり」じゃなくて「こだま」にも乗ろうってJR東海の広告なのであろう。なんでこれが流行なの?
◎3.11
◎スマホ
◎どじょう内閣
×どや顔:ドヤに泊まっている人の顔のことなんだろうなあ。
◎なでしこジャパン
◎風評被害
×ラブ注入
要するにTV番組を見ないと流行遅れになるらしい、という程度のことである。
で、結構震災関係言葉が多いのに、どうして「脱原発」と「想定外」が入らないのだろうか。「TPP]とか「ユーロ危機」がなぜ入らないのか。
どうやらイデオロギー的なにおいのする言葉を避けているらしい。そこにこの賞のがどの程度のものかを物語るものがある。
◆2009年12月2日◆209知らない新語流行語大賞
◎政権交代:もちろん知っている。だが、これは新語じゃないが流行語か?
×こども店長:ってなんだ?
◎事業仕分:あまりに有名になった。新語のように聞こえる。
◎新型インフルエンザ:もちろん承知。未だかかっていないけど。
×草食男子:要するによわよわしい男ってことか?
◎脱官僚:新語じゃないからとて、なんで流行語なんだよ、いまごろ流行語というほうがおかしい。
◎派遣切り:今年の新語のようだが、流行語にしたくないという皮肉をこめて社会批判として採用したのかしら、それならこの企画にも芯があるけどな。
×ファストファッション:こりゃなんだね、ファスト風土とかファストフードの類か、お手軽で半分裸の格好のことか、ならばチジミのシャツにステテコこそファストファッション?
×ぼやき:なんでもプロ野球の監督のことらしいが、興味ない。
×歴女:??
こうしてみると、わたしの知らないのはどれもTVタレントものらしい。知らなくてあたりまえだ、だってTVを見ないんだもん。
こうしてみると、2009年も2011年も、半分以上は知っている流行語があったのに、2014年になるとそれが2つだけになってるって、こりゃますます流行遅れのわたしであることを自覚した。
その原因はよく分っているんだよ、TVを見ないからだ。
つまり世の中は、アホなことは全てTVが原因である。
こうなりゃ、ますます流行から後れてやるぞ、それが自慢。
自慢じゃないが、わたしが知ってるのは、たった2つだけだぞ(◎印)。
×ダメよ~ダメダメ(日本エレキテル連合):ぜんぜん知らんな
◎集団的自衛権(受賞者辞退):知ってるよ、でも、なんで辞退するんだよ~、「流行語大賞をいただきましたアベでございます。それほど集団的自衛権はシッカリ流行しているのであります」なんて選挙宣伝になる、。
×ありのままで(ディズニー『アナと雪の女王』チーム):聞いたことあるような、でも全然知らん。
×カープ女子(石田敦子さん):全く知らんわい。曲がった女の子?
×壁ドン(映画「L?DK」):なんのこっちゃ。
◎危険ドラッグ(古屋圭司さん):新聞で読んで知ってるけど、なんで古屋なんだよ、あのロレロレドライバー殺人犯にしなさいよ。
×ごきげんよう(美輪明宏さん):これって日常会話ザアマショ、なぜ流行語ザマスカ。
×マタハラ(杉浦浩美さん):股と腹がデブなのか。
×妖怪ウォッチ(日野晃博さん):知らん知らん。
×レジェンド(葛西紀明さん、青木功さん、山本昌広さん):なんだろ、ホンダの宣伝マンかい。
ところで、以前にも流行語についてこのブログに書いたような気がして、検索したら、あった。
◆2011年12月2日◆543知らない流行語大賞2011
◎帰宅難民
◎絆
×こだまでしょうか:これってTVCMらしいが、「のぞみ」や「ひかり」じゃなくて「こだま」にも乗ろうってJR東海の広告なのであろう。なんでこれが流行なの?
◎3.11
◎スマホ
◎どじょう内閣
×どや顔:ドヤに泊まっている人の顔のことなんだろうなあ。
◎なでしこジャパン
◎風評被害
×ラブ注入
要するにTV番組を見ないと流行遅れになるらしい、という程度のことである。
で、結構震災関係言葉が多いのに、どうして「脱原発」と「想定外」が入らないのだろうか。「TPP]とか「ユーロ危機」がなぜ入らないのか。
どうやらイデオロギー的なにおいのする言葉を避けているらしい。そこにこの賞のがどの程度のものかを物語るものがある。
◆2009年12月2日◆209知らない新語流行語大賞
◎政権交代:もちろん知っている。だが、これは新語じゃないが流行語か?
×こども店長:ってなんだ?
◎事業仕分:あまりに有名になった。新語のように聞こえる。
◎新型インフルエンザ:もちろん承知。未だかかっていないけど。
×草食男子:要するによわよわしい男ってことか?
◎脱官僚:新語じゃないからとて、なんで流行語なんだよ、いまごろ流行語というほうがおかしい。
◎派遣切り:今年の新語のようだが、流行語にしたくないという皮肉をこめて社会批判として採用したのかしら、それならこの企画にも芯があるけどな。
×ファストファッション:こりゃなんだね、ファスト風土とかファストフードの類か、お手軽で半分裸の格好のことか、ならばチジミのシャツにステテコこそファストファッション?
×ぼやき:なんでもプロ野球の監督のことらしいが、興味ない。
×歴女:??
こうしてみると、わたしの知らないのはどれもTVタレントものらしい。知らなくてあたりまえだ、だってTVを見ないんだもん。
こうしてみると、2009年も2011年も、半分以上は知っている流行語があったのに、2014年になるとそれが2つだけになってるって、こりゃますます流行遅れのわたしであることを自覚した。
その原因はよく分っているんだよ、TVを見ないからだ。
つまり世の中は、アホなことは全てTVが原因である。
こうなりゃ、ますます流行から後れてやるぞ、それが自慢。
2014/11/07
1022【言葉の酔時記】「徘徊」じゃなくて「ひとり歩き」と言えってまたもや「痴呆」につづく老人言葉狩り
また言葉狩りが始まったらしい。こんどは「徘徊」だそうである。
今日の新聞に『「徘徊」言い換えませんか」の見出しで、「ひとり歩き」と呼び替えようとある。
なんでも、徘徊は差別用語なのだそうである。「徘徊」とは「意味もなく歩き回る問題行動」で、いけないのだそうである。
へえ~、わたしは「徘徊老人」を自任しているのに、なんとまあ、驚いた、いけないのかあ、困るなあ、意味もなく歩くのが大好きなのになあ、。徘徊大好きで、しょっちゅうやっている。
意味もなく歩く徘徊が、結果として意味を持つことはある。徘徊中になにか発見することもあれば、思い出して買い物したりもする。
わたしは徘徊をしたいのだから、そういう時はいったん戻ってきて、あらためて買い物やら発見に出かけなければならない。でないと徘徊ではなくなってしまう。面倒なことである。
ちょっと前に、ボケ老人とか痴呆症がいけないないとて、「認知症」なる言い換えになったことがある。
これもなんともはや妙な用語である。認知することが病気の一種なのかしらねえ、認知できないことが病気でしょ、ならば「認知不全症」あるいは「認知病」というべきのように思う。
例えば、懐胎した母の子を、自分の子であると認知した父は「認知症」なのかしら。あるいは向こうから歩いてくる人を、自分の知人であると認知したわたしは「認知症」なのかしら。
言葉を言い換えるのは、いろいろ現場の事情で仕方ないことかもしれないが、間違いやすい言葉に言い換えないでほしいものだ。
まあ、そのうちに「認知症は差別用語」だから、なにか別の言葉に言い換えようってことになる時が来るだろう。
言葉を言いかえると、とりあえずは何かいいことしたような気分になる人もいるだろうが、それはどうぞその人が勝手におやりください。よそにまで言い換えを強要しないでほしい。
つまり、わたしが自分のことをボケ老人とか徘徊老人とか言うのはケシカランなどと、糾弾しないでいただきたく、なにとぞよろしくお願い申し上げまする。
今日の新聞に『「徘徊」言い換えませんか」の見出しで、「ひとり歩き」と呼び替えようとある。
なんでも、徘徊は差別用語なのだそうである。「徘徊」とは「意味もなく歩き回る問題行動」で、いけないのだそうである。
へえ~、わたしは「徘徊老人」を自任しているのに、なんとまあ、驚いた、いけないのかあ、困るなあ、意味もなく歩くのが大好きなのになあ、。徘徊大好きで、しょっちゅうやっている。
意味もなく歩く徘徊が、結果として意味を持つことはある。徘徊中になにか発見することもあれば、思い出して買い物したりもする。
わたしは徘徊をしたいのだから、そういう時はいったん戻ってきて、あらためて買い物やら発見に出かけなければならない。でないと徘徊ではなくなってしまう。面倒なことである。
ちょっと前に、ボケ老人とか痴呆症がいけないないとて、「認知症」なる言い換えになったことがある。
これもなんともはや妙な用語である。認知することが病気の一種なのかしらねえ、認知できないことが病気でしょ、ならば「認知不全症」あるいは「認知病」というべきのように思う。
例えば、懐胎した母の子を、自分の子であると認知した父は「認知症」なのかしら。あるいは向こうから歩いてくる人を、自分の知人であると認知したわたしは「認知症」なのかしら。
言葉を言い換えるのは、いろいろ現場の事情で仕方ないことかもしれないが、間違いやすい言葉に言い換えないでほしいものだ。
まあ、そのうちに「認知症は差別用語」だから、なにか別の言葉に言い換えようってことになる時が来るだろう。
言葉を言いかえると、とりあえずは何かいいことしたような気分になる人もいるだろうが、それはどうぞその人が勝手におやりください。よそにまで言い換えを強要しないでほしい。
つまり、わたしが自分のことをボケ老人とか徘徊老人とか言うのはケシカランなどと、糾弾しないでいただきたく、なにとぞよろしくお願い申し上げまする。
2014/08/09
979【言葉の酔時期】ヘンな言葉イチャモン総まくり=このブログ開始以前に書いていた言葉のイチャモン
*ここに載せた「言葉の酔時記」は、このブログを始める前に「まちもり通信」サイトに書いていたもので、プロバイダ変更準備のためにこちらに移し替えた。
言葉の酔時記(その11)2008年4月16日
●アパートとマンション
どことかの殺人容疑者の住んでいるのが「4階建てのアパート」と、新聞に書いてある。
え、アパートってのは、せいぜい2階建てまでの賃貸借型集合住宅だろうと思っていたのに、4階となると違うなあ。
記事を書いた記者の解釈はどうなんだろうか?
早速、「貧者の百科事典」(インターネットWEBサイトこと)であちこち開いて調べて、分かった。
というよりも、分からないってことが分かった。
まず建築構造の違いで、木造と軽量鉄骨の2階建てまではアパート(わたしのこれまでの印象)、重量鉄骨や鉄筋コンクリートあるいは鉄骨鉄筋コンクリートで3階以上となるとマンションである(らしい)。
次が、境目は分からないが、高級ならマンションで低級ならアパートである(らしい)。
問題は賃貸借居住か自己所有居住かのちがいであるが、どうもこれがわからない。わたしは漠然とながら、マンションというと区分所有型高層集合住宅を言うらしいと思っていたのだが、賃貸マンションという用語もある。となるとわたしは賃借マンション住まいとなるわけだ。
ウィークリーマンションとかマンスリーマンションもあって、これは短期間賃貸型集合住宅であり、要するに長期滞在型ホテルである。
また高層賃貸借型集合住宅でも、「アパートメント」といっているものもある。アパートよりも高級なものの様子が伺えるのだ。
そういえばそうだった、かの同潤会の集合住宅はアパートメントと言ってかなり高級だったし、その後の野々宮アパート、代官山アパート、三田アパートなど、どれも高級だったよなあ。
いつからアパートが低級集合住宅用語になったのだろうか。
そうだ、そのうちに高層低級集合住宅のことをマンションという日が来るにちがいない、いや、もう来ているか。
たしかに、米欧マンション(庭園のある豪邸)と比べて、日本マンションの低級なることよ。
ようするに不動産屋が場当たりにテキトーに名づけているに過ぎないのだった。
冒頭の話の4階建てアパートは、もしかしたら高級賃貸借型マンションのアパートメントなのか、それともその逆で低級なのでアパートと言ったのか、どっちなんだろう。
参考→・賃貸借各都市の時代へ ・姉歯大震災の喚起するもの
言葉の酔時記(その10) 2008年3月21日
●ご利用
どこの生鮮品の店や売り場に行っても、「ゴリヨー、ゴリヨー、サ、ゴリヨください!」と、生の声や録音らしいスピーカーの声がやかましい。
どうやら「ご利用ください」といっているらしいが、状況から判断して「買ってください」の意味のようだ。
たとえば「肉が安いよ~ゴリヨーゴリヨー!」というのだが、わたしたちはものを「買う」ことを「利用」とは言わない。店を利用するとはいうが、肉を利用するとはいわない。その肉を使って料理をする場合は利用すると言う。
あ、そうか、この肉を勝手に持って行って料理してもいいよ、って言っているのか、嬉しい。
●元社長
大昔のロスアンジェルスでの犯罪被疑者が、今頃になってアメリカで逮捕されてマスコミが騒いでいる。その被疑者を「○○元社長」とある。わたしは事件に興味はないが、その呼び方が気になる。
新聞の解説によると、日本で同事件で無罪となっているので、「○○容疑者」と書かない内規とかがあってこうなったそうだ。では、それまでずーっと無職だったら、なんと書くのだろうか。
あ、そうだ、誰にも使える肩書きを思いついたぞ、「○○元小学生」。
●邦楽
レコードというか音楽ディスクの店に行くと、棚に並ぶ商品の分類に「邦楽」「洋楽」とある。
邦楽の棚が結構多いので、おお、清元や浄瑠璃あるいは能楽がこんなにも売れるものなのかと見れば、そんなものはなくて和製ポップスばかり。
おや、いつの間に「邦楽」がこんなものに変わったのだ。NHKのラジオ放送に「邦楽百番」とか「邦楽の時間」とかあるが、ここで和製ポップスを聴けるってことはない。
「邦楽」を聴いたこともないやつが勝手に決めたのか。それにしてもレコード屋ってのは結構古い商売だろうから、邦楽の何たるか知っていたはずだよなあ。
それじゃあ日本の外のアジアの音楽はどういうのだろう、「亜楽」じゃあ、亜流音楽みたいだよなあ。あ、そうか、洋楽には東洋も含むのか。
●遺産
ちかごろ世界遺産登録が、なんだか流行みたいにあちこちで言われる。この「遺産」がわからない。3代目が食いつぶすとか、見捨てられた古物とか、なんだか積極的よりも受動的な感じがある。
英語の文をちょっとだけのぞいてみたら、heritageとpropertyの両方の言葉が使われているようだ。どう違うのか、そこまで読みこなせない。「世界資産」と翻訳すればよかったのに。
●激しく渋滞
交通情報の放送を聴いていると、高速道路で「激しく渋滞しています」という。渋滞とは停止している状態だろうから、激しく停まるとはどういう意味だろうか。
沢山の自動車が急ブレーキをかけて「激しく」停まるので渋滞するのか。「著しく」の言い間違いだろう。
●言葉の酔時記(その9)2008年2月13日
2008年2月、パック旅行で北海道に冬の定番イベント見物に行ってきた。
空港からの借り切りバスに乗ってきた現地女性ガイドが、態度からはベテランに見えたが、長い北海道のバス旅行の間中、のべつ幕なしにどうでもいいことをしゃべり続けてうるさい上に、へんな日本語に閉口した。
今回はたった一人の発した言葉をあげつらうという、あまり感心しない酔時記である。それでも書くのは、その人が言葉をもってその仕事とするプロの観光ガイドでありながら、同じへんな言葉を、堂々と自信を持った態度で、しかも4日間にわたって何度も繰り返して、発したからである。
●拝見
『お客様には、ペンギンのお散歩を拝見していただきました』『バスの窓から流氷を拝見させていただくことができます』
そうか、北海道では観光客はなんでもありがたく見せていただくものであったか。
●あらせられる
『お客様、昨夜のお宿では、いかがであらせられましたか』
平安時代の古語を使われてもなあ、いっそのこと『いかがあらせられ給ひしや』っていったらどうだ。
●かわす
『道が左にカーブしておりますので、バスはカーブをかわしてまいります』
っていうのだけど、かわすことなくカーブしていくのであった。
●鉾先
『ではこれよりバスの鉾先を札幌に向けさせていただきたいと思います』
もしかして「方向先」といってるのだろうかとも思ったが、それでもおかしい。
●時間帯
『ではこの後のバスの出発の時間帯は4時30分にさせていただきたいと思います』
おいおい、幅がないのになんで時間帯なのだ、それを言うなら時刻だろ。
●させていただきたいとこのように思うのでございます
「させていただく」と「思う」の乱用で、語尾をいつもこのようにダラダラと延ばしてしまうから、肝心のことがなにであったか、聞いていたこちらが忘れてしまうのである。
集合時刻のような指示事項も「思う」で終わるのだが、君がそう思うのは勝手だけど、どうしろと言っているのかはっきりさせていただきたいと思ったのでございました。
言葉の酔時記(その8) 2008年1月8日伊達美徳
●出痔亀
「デジカメ」って、「出歯亀」と一字違いで、気持ちがわるい。え、デバカメってなんですかって? そうか、知らないのかあ、、。
●血出痔
またなんとキタナイ、「地デジ」なる放送用語?をPCの日本語ワードプロセッサー(いわゆるワープロ)で書くと、こう出る、、、もちろん嘘だけど、こう出てもおかしくない。なにしろ語感が悪すぎる。
●エキセル
出痔樽業界は、ワープロ以来へんな略語やらカタカナ語を平気でいうもんである。「デジタル」だって、元の発音に近く言うなら「ディジタル」だろう。CDなどはディスクと言ってデスクといわないし、TEXTは「テキスト」と読むのにEXELはなぜ「エキセル」でないのか。
●デジ馬鹿
日常会話で使いっこないのに、PCでは平気で登場する言葉を、i.e画面を見つつまた思いつくままに並べ、この際、私が翻訳してやることにする。
インターネット=電網、ツール=道具、フレーム=区切り、ウィンドウ=画面または窓、
ヘルプ=助言、インポート=取り入れ、ビューバー=見当欄、コンポーネント=部品、
プロパティ=わかーらん、トラックバック=大型荷物車後退、ブリーフケース=下着入れ、
ブックマーク=本印、サムネイル=親指の爪、ウェブサイト=波止場、、
、だめだこりゃ、そもそも元の意味をを知らないのだから、、。
●円貯め
エンタメって、そりゃまあ「円貯め」ると楽しいんだろうが、、。
言葉の酔時記(その7)2007年5月 伊達美徳
●ワーキング・プア
これまで長い間「ワーキング・プア」をやってきたが、両方兼務はもう疲れたので、ワーキングを辞めて、プアだけに専念することにした。これを引退という。
●美しい
うっかり「美しいナントカ」って云おうものなら、時の権力者にへつらうみたいで、もうこの言葉を使えない。政治家に『美しい』って言葉をのっとられた。
●談合 古くは「ダンコウ」と発音して、話し合いという普通の意味だったのに、建設業者か新聞記者かにのっとられた。
建設業界では談合を「ネゴシエイション」(英語で本当にこういうのかどうか知らない)、簡単に「ネゴ」といっていたような。これを「値交渉」(ネゴウショウ)と名訳する。
●アパート
戦前にできた「アパートメントハウス」は高級共同住宅だったが、戦後は低級2階建共同住宅にのっとられてしまった。
大阪あたりでは「アバート」ともいう。不動産広告では「アパ6・4.5・台・水洗」とか書いてたなあ、そういえばアパって安物マンション屋もいたような、。
●実家
最近の中年から下の人たちは、男も女も既婚者も未婚者も、親の家を「実家」と言うようである。20年も前には、嫁(婿)が実の親元の家を云うときだけに使ったものだ。
●ご集金
ピンポ~ン「朝日新聞です、新聞代のご集金にまいりましたあ、」へ~、ご集金にわざわざおいでいただき、ありがたいことで、、。
●マナーモード
意味が分からなかった。やっぱりあちらは「サイレントモード」というらしい。英語知らずの私にも英語のほうがよほど分かりやすい。ふた昔前なら、「エチケットモード」といっただろうなあ。
●ホワイトプラン
8年使った2台目の携帯電話機(携帯がケータイにのっとられた)を買い換えた。月980円という超低料金に魅かれたのだが、この料金制度を電話屋は「ホワイトプラン」という。貧乏人のためのホワイトナイト(白馬の騎士)のつもりだろうか。大きなお世話なネイミングだぞ。
●電話機0円
携帯電話機を買い換えた。機械0円、月980円に魅かれた。その機械0円には複雑な手続きいるのだ。なんだかよく分からないのだが、どうもリース屋と契約させて、そのリース代相当分を通話料金から月々値引きする仕掛けらしい。
2年間は電話機を変更するな、他の電話屋に移るなというのだが、それは契約期間中だかららしい。機械は実は店頭に書いてあるように0円ではなく、早く言えばわが借金契約らしいのだ。窓口のニイちゃんにそのあたりの事情を聞いても説明できない。おい、契約ごとでそんなんで大丈夫か、ヤフー孫さんよ正義さんよ、なんだかあぶない商売だぞ。
●Soft Baka
で、この電話機はインタネットにどうしてもつながらない。機械0円月980円安物とはそういうものなのか、それとも私の設定に問題あるのか、、。しょうがないからマニュアルを端から端まで見てもよくわからないのは、いつもの通りである。
こんなものは分からないものとこれまでの経験でわかっているのに、また読もうとする自分がばかばかしい。
何とかメールがつながるようになったのは、手に入れて三日目である。その電話屋Soft Bankが決めてきたメイルアドレスが、乱数表から取ってきたらしく、でたらめな英数字が10数字も並んでいて気持ちが悪い。
で、これを変更しようといじっていると、もうすぐできるというところまで行くと、何やら(ローマ字3字で意味不明)をしてないからできないと言ってくるのだ。ところがその画面から、なにやらをどうする画面にはどうやっても行けない。
その馬鹿文字列のままでやるかとあきらめて、弟にメイルアドレス通知を出したら笑われてしまった。癪だからまた変更に挑戦すれども相変わらぬありさまで、遂にあきらめて買った店に行って女店員に変更させた。
何でも自分でできると思っていたのに残念であるが、これは明らかに電話屋のSoft Bakaのせいである。変更手続きの教え方が悪い、なっとらん!。余計な手間を取らせた時間の補償をしてくれ。
●Yahooのahoo
大学同期の友人たちでメーリングリストを始めた。Yahoo Groupというシステムで、メイル交信の登録は管理者となった友人がやってくれた。これに加えて各人がYahooID登録すると、いろいろサービスがあるという。
そこでそれぞれこの登録手続きをページ上でやるのだが、その案内がどこをどうせいと言っているのやら分からない。年寄りとはいってもそれなりに理工学部を出た誰も彼もが悪戦苦闘。
いくら利口学部出ではないにしても、これはシステム案内設計の悪い「Yahooのahoo」のせいだと、さっそく腹立ちメイルが行き交う。どこがおかしいか言うこともできない悪案内に、もうどうでもいいやと適当にあちこちいじっていると、いつの間にやら登録できた。どうしてできたのか、いまだにわからない。そんなのが何人もいるし、2ヶ月たってもできないヤツもいる。たしか、YahooってのもSoft Bakaがやっていたような、おお、ahoo+Bakaには勝てっこない
●させていただく
以前にこの言葉の変なことについて書いたことがある。今日2006年9月7日の朝日新聞東京版夕刊2面に、
「続・させていただく」というコラムがある。8月20日にも筆者はわたしと同じくこの言葉のおかしさを指摘していたが、
大勢から反応があったのでその続きであるという。「言っている人はかしこまり、へりくだっているつもりかもしれないが、卑屈さと高慢さがにじみ出ている。そう感じる人は少なくない。また責任逃れや保身をはかる処世術のにおいをかぎとる人もいた。
本来は自分の行為を(相手に:引用者伊達の補足))許可してもらい、そのことで恩恵を受ける際に使う「謙譲」の表現である。そんな状況でないのに乱発すれば逆効果になる」このように読者の反応をまとめて書いている。
その朝日新聞のある日の1面に、こうある。「きょう10日(日)は新聞製作を休み、11日の朝刊は休刊とさせていただきます。ご了承ください。11日の夕刊は発行します」
さて、これでよいのか? 購読料を払っている当方が許可するであろうという一方的推測で、休刊するぞ、了承せよ、と書かれても、気分悪いぞ。休刊はさせていだくけど、発刊はしますのは、どういうわけ? 卑屈さと高慢さ?
●もう一度拍手を
シンポジウムやら講演やらの会で、終わりの直前に司会者が言う。
「もう一度、講師の方に盛大なる拍手をお願いします」
これって、講師に対してずいぶん失礼な言いぐさだと思う。だって、司会者が言わないと拍手も起こらないような、くだらない話を貴方はしたのだ、ってことになるだろうよ。 最近はこれを当たり前にみたいに言う司会者ばかりだ。誰がいつこんな言い方をはじめたのだよー。少なくともわたしは、いつも腹を立てている。
●ご挨拶を頂戴いたします
会合の最初や最後に、主催者側が挨拶をする。このとき、挨拶する人を紹介するのは、上と同様のバカ司会者である。ほとんどの場合にこう言う。
「それでは会長の○○先生のご挨拶を頂戴いたします」
「○○会長のご挨拶をいただきました。ありがとうございました」
おい、司会者は通常は主催側にいるのだから、おまえにとって先生であろう先輩であろうと、呼び捨てにするもんだよ。
「それでは主催者を代表して会長の○○がご挨拶を申し上げます」「会長の○○から、ご挨拶を申し上げました。ご清聴ありがとうございました」って言うんだよっ、。
今日も今日とて、日本建築学会全国大会が横浜市内であったが、そこの開会式でも会長のご挨拶を頂戴してお礼を言う司会者がいた。学会だから司会者も大学の教員であろう。
●除く以外
久しぶりに横浜市立大学市民総合医療センターに行った。大病院はえんえんと待たされることを忘れて、読むべき本を持っていかなかったので、整形外科の内待合室で3時間も退屈きわまる状況に。
しょうがないから、掲示物を片端から読んだら、ヘンなのが見つかった。血液の検査結果を教える日程のことだったが、
「・・・手術等の緊急を要するときを除く以外は、数日後に通知します」
はて、これは緊急な時にはすぐには教えないってことになるのだが、それでいいのかしら、大学さんよ、、。
●してもらっていいですか
店やホテルあるいは電話サービスなどで、話す相手がよくこういう。
銀行で「ここに印鑑を押してもらっていいですか?
電話サービスで「では貴方の電話番号を教えてもらってよろしいですか?」
ホテルフロントで「では、お名前をおしえていただいてよろしいですか?」
あのなあ、そういわれるとへそ曲がりのわたしは、
「よいかよくないか、どちらなのかってお尋ねなのですね、では、よくないって答えるとどうなるのですか?」
といいたくなるのである。
ここはYES、NOの2者択一問題の質問形式じゃなくて、普通に「お電話番号を教えてください」って言えよ、。
(2006.9.7)
●ニフティさん、NTTさん
通信回線を変えてセットアップがうまくいかなくて(こういうのがうまくいいったためしがない)、
NTTと二フティの電話サービスに電話した。また変な日本語を聞かされるだろうなと、びくびくしていたが、予想がはずれて、、まあまあ良く教育が行き届いている。
ひとつだけ気になったのは、NTTでは「ニフティさん」、ニフティでは「NTTさん」と、企業名に敬語をつけるのである。
そちらは互いに取引関係にあるから、お互いにそう呼ぶのは勝手だけど、わたしの会社でもなんでもないんだから、
第三者に対して企業名にいちいち敬語つけなくていい、いや、つけないほうがいいんですよ。
そういえば、最近の広告印刷物の地図に、いちいち店の名にさん付けにしているヤツを見たことがある。さすがに自分の店にはつけていなかったが、アレはどういう神経なんだろうか。
●飲用後は必ずキャップをはずして
ペットボトル飲料「午後の紅茶」(キリンビバレッジ)なるものがある。何気なく書いてある注意書きを読んでいたら、分からないことに出くわした。
「飲用後は必ずキャップをはずしてください」
この意味が分からない。だって、飲用するためには、その前にキャップをはずさざるを得ないのに、どうして飲用後にはずせ、というのだろうか。
これは「飲用前に、、」のミスプリントにちがいない。
それにしても、こんなことを書かないと飲めない人もいるものだろうか。
「ある日、キリンの会社に電話がかかってきて、買ったけど中身が出てこなくて飲めない、という文句を言う人がいた、としよう。よく聞いてみると、キャップをはずさないままに飲もうとしていた」、なんて事件があって、あわててこれを書いたのだが、間違って書いてしまった、、てなことだろうか。
もしこれで正しいとしたら、困ることがある。買ったときに一度には飲み干せないから、キャップをして持ち歩く。ところがこれは衛生上いけないらしい。
キャップはずしたまま、こぼれないよう持ち歩くのも面倒だよなあ、、。
「おいしいお茶」(伊藤園)のペットボトルを買った。
注意書きを読んでいたら、似たようなフレーズがあった。
「ボトルを捨てる際はキャップをはずしてください」
もしかして午後の紅茶も、この意味のつもりだろうか。それならこれと同じに書けばよかろう。
キリンは日本語をもっと十分にできる人に、飲料の注意書きを書かせるように。
ところで、今日始めてそれを実行したが、どうして捨てるときにキャップをはずすのだろうか?(060909)
・のっとられた言葉:携帯
近頃、「携帯」というと「携帯電話機」のことである。
正確に言えば「懐中式電子情報交換無線装置」である。
ポータブルを今は携帯と訳すが、昔は「懐中」といった。いわく懐中電灯、懐中時計、懐中鏡そして懐炉。
懐中汁粉って最中状菓子に湯を注ぐと汁粉になるヤツ、今じゃあインスタント汁粉とでもいうか、そんなのもあった。
・のっとられた言葉:公明
近頃、「公明」というと特定の政治団体のことである。
昔は「公明選挙を目指そう」などの標語として使ったが、政党名となるとさすがに選挙には使えないので、一時は明正選挙なんて標語も発明したが廃れた。
公明なる一般名詞はのっとられて固有名詞になってしまったが、民主とか自由とか社会とかは未だにのっとられないのはどうしてだろうか。そういえば共産という言葉はずいぶん昔にのっとられたような、。
・のっとられた言葉:パンツ
近頃は、ズボンのことをパンツというようになりつつあり、パンツは今はブリーフとかトランクスとか言うらしい(昔は猿股だった)。
ブリーフというと布キレみたいな感じでどーも落ち着かない。ズボンをパンツというと下着のままで歩くようでこれまた不安である。
ついでに、越中ふんどしを今はクラシックパンツと名づけて売っているとか。あれ、どうしてパンツなんだろう、あれで歩いていても良いのかしら?
・のっとられた言葉:楽天
楽天的な人だねえ君は、っていわれたら、どうおもいます?
お気楽な人ねっていわれたのか、敵対的なヤツっていわれたのか、なんだか考え込んでしまう時代が来ているようです。
あ、あの楽天の社長さんてもしかしたら、株なんて何とかなるさー、野球業も放送業もなんとかなるさーって、実は本当にしんそこ楽天的なお人なのかも、。
・のっとられそうな言葉:認知
認知症ってなんだか落ち着きが悪い言葉ですね、ボケを差別用語とどなたかが認知したらしく、人が周りを認知できなくなるほどにボケたと認知したら、そのひとは認知症になったと認知しようと、どこかその筋で認知したらしいのですが、認知症なる言葉を世間が認知するには、まだ時間がかかりそうで、まだ、のっとられていないように認知しています、ヤヤコシイ。
婚外子を認知したら認知症、、じゃないよなあ。(051030)
【韓流】
「冬のソナタ」とかなんとかこのところ韓国産の映像ドラマが流行らしく、中高年おば様を中心に韓国旅行もブームとか、、。本当によいことであると、つくづく思う。
だって、ついこの間まで、いわれない差別用語を駆使していたのが、まさにこの中高年層だったのだから、。映像はおわっても「韓流」が続いてほしい。
ところで、昔、香港映画が流行ったけど「香流」って言わなかったなあ。で、「中流」とか「台流」あるいは「朝流」ってのは、これからあるのだろうか。
【くそ珍妙丁寧語】
「ごくろうさまですがおなまえさまをちょうだいさせていただいてよろしかったですか」てな具合に、サービス業の店員から間違珍妙言葉5発連続ミサイル攻撃を食らう。心中で大笑いしつつムカつく。
それはこう言うもんだよと教えてやりたいのを、まあ大人気ないかと、ぐっとこらえるから、返事がワンテンポ遅れる。
あちらにしてみれば、この反応の遅いぼけジジイめ、と思うだろう。
それは、よく分かる、自分が若い頃そう思ったのだから。
いまごろになってやっと、この反応遅れの原因はボケ(だけ)ではなくて笑いと怒りと分かった。でもまあ、ひとつの老人力(赤瀬川原平による)とは言える。今のところ、自分に老人力のつく過程、つまりボケ老人になっていく様子を客観的に見ることを楽しんでいる。
【言葉の常備薬】
これは呉智英さんの著書である(2004 双葉社)。
ちかごろの珍妙なる言葉について薀蓄をかたむけてお書きになっていて、わたしの「言葉の酔時記」ごときのただの思い付きではない内容で、なるほど「常備薬」である。
わたしも以前に書いた新聞用語の「女」や「容疑者」について、そこに呉さんもお書きになっている。
それによると、新聞で「女」よりも「女性」が上位になるのは、前者が和語、後者が漢語つまり外来語だからだそうである。外国産ほど高級感があると思うのは、言葉も物品も同じらしい。
ふーん、そうか、、<おんな、かみさん、つま、山ノ神、奥方>→<妻(さい)、女房、家内、家人、夫人>→<ワイフ、ベターハーフ、ハニーとか>となるのかあ、気をつけようっと、。
【事件政治家の肩書】
2005年1月13日朝日新聞朝刊社会面に“村岡氏の指示証言”の見出しにて、自民党橋本派「平成研究会」が1億円を隠した事件の裁判の記事がある。
被告は村岡某、証人は滝川某である。同じ記事の中で二人の名前の呼び方が、それぞれ、村岡氏→村岡被告→村岡元長官、滝川・元会計責任者→滝川氏と変わっていく。なんだか変である。村岡某は被告だから、いつもの朝日では「氏」をつけないのに、今回はどうしたのか。「元長官」というのもおかしい。
この人が罪を問われているのは、派閥の会長代理職であったからだから、書くなら「村岡元会長代理職」のはずである。滝川某もおかしい。この人はこの件で、すでに有罪確定と書いてあるから、いつもなら「滝川受刑者」と書くはず、のような気がする。
同じ事件報道を日本経済新聞で見ると、村岡被告、滝川・元会計責任者で通しているから、まあ、一応の筋は通っている。日経の見出しは“「村岡氏から指示」”と、証人の言葉としてかぎ括弧でくくっているいるので村岡氏となっていてもおかしくないが、朝日の見出しはかぎ括弧はないのである。
まあ、なんでもよいのだが、読んでいて目がひっかかるのが、嫌である。
【韓国名、中国名】
新聞での外国人名で、韓国人の名は現地発音に近いカタカナで、中国人は日本式音読みで振り仮名をつけるのはどういうわけかと、このサイトで以前に書いたことがある。
ところが今日の新聞(2005.1.13朝日夕刊)に、こんなことが書いてある。
「韓国では、日本の人名は発音通りにハングルで書き表すが、中国では漢字を中国語読みする。」
そうなのか、だからこっちもそれに対抗しているのかしら、なんだか大人気ない感じがする。でも最近は、中国人名にも現地発音らしい振り仮名がつくようになってきた。
中国には仮名のような表音文字がないから、外国人名にはその発音に近い読みの漢字をあてるらしい。
では日本人名の漢字に、日本式読み方に近い振り仮名ならぬ振り漢字をあてるのだろうか。でも、中国にない日本発明の漢字はどうするのだろうか。
上記の呉智英さんによれば、そのときは日本読みをしているのだとか。
なんだかいろいろとこんがらかる漢字、じゃなくて感じがする。両方とも漢字を使っていながら、読みが違うから困る。
してみると日本の仮名は偉大なる発明だったことが分るが、漢字の発祥地の先進国中国と、それを輸入して一生懸命に消化するため仮名発明の必要に迫られた後進国日本の差であろう。
中国の文化大革命時代を書いたベストセラーの英訳ペーパーバックを読んでいて、毛沢東(もうたくとう)やら周恩来(しゅうおんらい)やら劉少奇(りゅうしょうき)などが登場しても、Maoくらいはなんとか分るが、まったく違う表記であるために誰やら見当がつきにくかった。
英訳が現地発音に近いのかどうか知らないが、いずれにしても各国で勝手な読みでは、国際化時代には不便なことである。ところで、ショパンChopinを英語圏ではチョピンと発音するのかしら。(2005.01.15)
●よろしかったですか
9月のある日、倉敷駅前のホテルにチェックイン。
フロントマン「明日の朝食はよろしかったですか」
よろしかったもなにも、まだなんにも言っていない、おお、倉敷でも過去形が流行か、。
【追記】11月のある日、半田市のビジネスホテルにチェックイン、フロントマンのよろしかったですか攻勢に笑う。
なぜこの客が笑うのか、フロントマンは分からぬ様子。
部屋に入り、ピッツァの出前注文をする。
電話の相手が注文を受けるに「では、お電話よろしかったですか?」
わたし「よろしかったから君とこうして話してるんだろう」
あいて「いや、お電話番号よろしかったですか」
わたし「だからさあ、、?、?、?」
相手「あ、いや、お電話番号を教えてください」(このボケジジイ!)
やがて届いて「ご注文は、この○○ピザでよろしかったですか」
おお、正しい使いかたも知っているのかあ。
そしてその次の日、山形市内のキャッスルホテルにチェックイン。
今日もまた、よろしかったが出るかと、びくびくと期待もしたが、
そこではまったく出ず円滑に話せた。さすが老舗ホテルである。
ア、待てよ、みちのくの山形はよろしかった文化にいまだ侵されぬ辺境かしら。
このところ福岡でも京都でも福井でも“よろしかったホテル”に泊ったのだが、
ホテル業界ではそういう用語をつかう研修をしているのか。
●でよろしいですか
倉敷での次の日、岡山駅売店で土産物を買うのに5千円札をだした。
売り子「5000円でよろしいですか?」
1000円のお菓子に5000円もとられたまるか、
わたし「よくないです、おつりくださいよ」
売り子はキョトンとしてこちらを見るばかり、、?
●オツカレサマ
近頃は電話の挨拶とか、仕事がおわったときとかに、「オツカレサマ」という奴が多い。
だいたい、「ご苦労様」とか「お疲れ様」とかのねぎらい用語は、自分より目上にあたる人にはつかわない言葉だったはずだのに、若い者が平気で使う。
もしかしたらテレビ業界語かもしれないと想像するのだが、そのうちに昼も晩も「オハヨウゴザイマス」って言う奴が出てきそうである。あ、もう言ってるか、。
●残酷暑
(畏友の原和照さんからのEメイル一部引用)
『今夏の猛暑も終わり涼しくなりましたが、この“猛暑”という言葉がどうもスッキリ来ない、こんな言葉は造語ではないかと思って、常用している安物の辞書を引いてみたところ残念ながらありました。同様な意味の言葉として“酷暑”というのがありました。また、薄っぺらな和英辞典を引いてみたら、“酷暑”はありましたが、“猛暑”は載っていませんでした。矢張り“酷暑”の方が良さそうです。ついでに寒さの方も安物の辞書で調べてみました。
“極寒”という言葉があるのは知っていましたが、“猛寒”は無く“極寒”と同じ意味で“酷寒”はありました。それなら暑さにも寒さにも使える“酷暑”“酷寒”を使うべきだと思いますが如何でしょうか。
話はまだ続きます。酷暑が終わり残暑の時期になり、矢張り猛烈に暑い日が続きました。これをどのように表現すれば良いのか、猛残暑、残猛暑どちらもスッキリしない。
しかし、“残酷暑”これは実にピッタリ来る言葉です、これを言いたいために長々と書きました』
(ここから伊達記)“暑い暑い”の単語を広辞苑第4版CDで引いたら、なんとまあ、炎暑、激暑、劇暑、厳暑、酷暑、極暑、甚暑、盛暑、大暑、熱暑、猛暑、おお、いったいどう違うんだよ。こうなりゃわたしも追加するぞ、特暑、超暑、爆暑、どうだっ。(041001)
言葉の酔時記(その11)2008年4月16日
●アパートとマンション
どことかの殺人容疑者の住んでいるのが「4階建てのアパート」と、新聞に書いてある。
え、アパートってのは、せいぜい2階建てまでの賃貸借型集合住宅だろうと思っていたのに、4階となると違うなあ。
記事を書いた記者の解釈はどうなんだろうか?
早速、「貧者の百科事典」(インターネットWEBサイトこと)であちこち開いて調べて、分かった。
というよりも、分からないってことが分かった。
まず建築構造の違いで、木造と軽量鉄骨の2階建てまではアパート(わたしのこれまでの印象)、重量鉄骨や鉄筋コンクリートあるいは鉄骨鉄筋コンクリートで3階以上となるとマンションである(らしい)。
次が、境目は分からないが、高級ならマンションで低級ならアパートである(らしい)。
問題は賃貸借居住か自己所有居住かのちがいであるが、どうもこれがわからない。わたしは漠然とながら、マンションというと区分所有型高層集合住宅を言うらしいと思っていたのだが、賃貸マンションという用語もある。となるとわたしは賃借マンション住まいとなるわけだ。
ウィークリーマンションとかマンスリーマンションもあって、これは短期間賃貸型集合住宅であり、要するに長期滞在型ホテルである。
また高層賃貸借型集合住宅でも、「アパートメント」といっているものもある。アパートよりも高級なものの様子が伺えるのだ。
そういえばそうだった、かの同潤会の集合住宅はアパートメントと言ってかなり高級だったし、その後の野々宮アパート、代官山アパート、三田アパートなど、どれも高級だったよなあ。
いつからアパートが低級集合住宅用語になったのだろうか。
そうだ、そのうちに高層低級集合住宅のことをマンションという日が来るにちがいない、いや、もう来ているか。
たしかに、米欧マンション(庭園のある豪邸)と比べて、日本マンションの低級なることよ。
ようするに不動産屋が場当たりにテキトーに名づけているに過ぎないのだった。
冒頭の話の4階建てアパートは、もしかしたら高級賃貸借型マンションのアパートメントなのか、それともその逆で低級なのでアパートと言ったのか、どっちなんだろう。
参考→・賃貸借各都市の時代へ ・姉歯大震災の喚起するもの
言葉の酔時記(その10) 2008年3月21日
●ご利用
どこの生鮮品の店や売り場に行っても、「ゴリヨー、ゴリヨー、サ、ゴリヨください!」と、生の声や録音らしいスピーカーの声がやかましい。
どうやら「ご利用ください」といっているらしいが、状況から判断して「買ってください」の意味のようだ。
たとえば「肉が安いよ~ゴリヨーゴリヨー!」というのだが、わたしたちはものを「買う」ことを「利用」とは言わない。店を利用するとはいうが、肉を利用するとはいわない。その肉を使って料理をする場合は利用すると言う。
あ、そうか、この肉を勝手に持って行って料理してもいいよ、って言っているのか、嬉しい。
●元社長
大昔のロスアンジェルスでの犯罪被疑者が、今頃になってアメリカで逮捕されてマスコミが騒いでいる。その被疑者を「○○元社長」とある。わたしは事件に興味はないが、その呼び方が気になる。
新聞の解説によると、日本で同事件で無罪となっているので、「○○容疑者」と書かない内規とかがあってこうなったそうだ。では、それまでずーっと無職だったら、なんと書くのだろうか。
あ、そうだ、誰にも使える肩書きを思いついたぞ、「○○元小学生」。
●邦楽
レコードというか音楽ディスクの店に行くと、棚に並ぶ商品の分類に「邦楽」「洋楽」とある。
邦楽の棚が結構多いので、おお、清元や浄瑠璃あるいは能楽がこんなにも売れるものなのかと見れば、そんなものはなくて和製ポップスばかり。
おや、いつの間に「邦楽」がこんなものに変わったのだ。NHKのラジオ放送に「邦楽百番」とか「邦楽の時間」とかあるが、ここで和製ポップスを聴けるってことはない。
「邦楽」を聴いたこともないやつが勝手に決めたのか。それにしてもレコード屋ってのは結構古い商売だろうから、邦楽の何たるか知っていたはずだよなあ。
それじゃあ日本の外のアジアの音楽はどういうのだろう、「亜楽」じゃあ、亜流音楽みたいだよなあ。あ、そうか、洋楽には東洋も含むのか。
●遺産
ちかごろ世界遺産登録が、なんだか流行みたいにあちこちで言われる。この「遺産」がわからない。3代目が食いつぶすとか、見捨てられた古物とか、なんだか積極的よりも受動的な感じがある。
英語の文をちょっとだけのぞいてみたら、heritageとpropertyの両方の言葉が使われているようだ。どう違うのか、そこまで読みこなせない。「世界資産」と翻訳すればよかったのに。
●激しく渋滞
交通情報の放送を聴いていると、高速道路で「激しく渋滞しています」という。渋滞とは停止している状態だろうから、激しく停まるとはどういう意味だろうか。
沢山の自動車が急ブレーキをかけて「激しく」停まるので渋滞するのか。「著しく」の言い間違いだろう。
●言葉の酔時記(その9)2008年2月13日
2008年2月、パック旅行で北海道に冬の定番イベント見物に行ってきた。
空港からの借り切りバスに乗ってきた現地女性ガイドが、態度からはベテランに見えたが、長い北海道のバス旅行の間中、のべつ幕なしにどうでもいいことをしゃべり続けてうるさい上に、へんな日本語に閉口した。
今回はたった一人の発した言葉をあげつらうという、あまり感心しない酔時記である。それでも書くのは、その人が言葉をもってその仕事とするプロの観光ガイドでありながら、同じへんな言葉を、堂々と自信を持った態度で、しかも4日間にわたって何度も繰り返して、発したからである。
●拝見
『お客様には、ペンギンのお散歩を拝見していただきました』『バスの窓から流氷を拝見させていただくことができます』
そうか、北海道では観光客はなんでもありがたく見せていただくものであったか。
●あらせられる
『お客様、昨夜のお宿では、いかがであらせられましたか』
平安時代の古語を使われてもなあ、いっそのこと『いかがあらせられ給ひしや』っていったらどうだ。
●かわす
『道が左にカーブしておりますので、バスはカーブをかわしてまいります』
っていうのだけど、かわすことなくカーブしていくのであった。
●鉾先
『ではこれよりバスの鉾先を札幌に向けさせていただきたいと思います』
もしかして「方向先」といってるのだろうかとも思ったが、それでもおかしい。
●時間帯
『ではこの後のバスの出発の時間帯は4時30分にさせていただきたいと思います』
おいおい、幅がないのになんで時間帯なのだ、それを言うなら時刻だろ。
●させていただきたいとこのように思うのでございます
「させていただく」と「思う」の乱用で、語尾をいつもこのようにダラダラと延ばしてしまうから、肝心のことがなにであったか、聞いていたこちらが忘れてしまうのである。
集合時刻のような指示事項も「思う」で終わるのだが、君がそう思うのは勝手だけど、どうしろと言っているのかはっきりさせていただきたいと思ったのでございました。
言葉の酔時記(その8) 2008年1月8日伊達美徳
●出痔亀
「デジカメ」って、「出歯亀」と一字違いで、気持ちがわるい。え、デバカメってなんですかって? そうか、知らないのかあ、、。
●血出痔
またなんとキタナイ、「地デジ」なる放送用語?をPCの日本語ワードプロセッサー(いわゆるワープロ)で書くと、こう出る、、、もちろん嘘だけど、こう出てもおかしくない。なにしろ語感が悪すぎる。
●エキセル
出痔樽業界は、ワープロ以来へんな略語やらカタカナ語を平気でいうもんである。「デジタル」だって、元の発音に近く言うなら「ディジタル」だろう。CDなどはディスクと言ってデスクといわないし、TEXTは「テキスト」と読むのにEXELはなぜ「エキセル」でないのか。
●デジ馬鹿
日常会話で使いっこないのに、PCでは平気で登場する言葉を、i.e画面を見つつまた思いつくままに並べ、この際、私が翻訳してやることにする。
インターネット=電網、ツール=道具、フレーム=区切り、ウィンドウ=画面または窓、
ヘルプ=助言、インポート=取り入れ、ビューバー=見当欄、コンポーネント=部品、
プロパティ=わかーらん、トラックバック=大型荷物車後退、ブリーフケース=下着入れ、
ブックマーク=本印、サムネイル=親指の爪、ウェブサイト=波止場、、
、だめだこりゃ、そもそも元の意味をを知らないのだから、、。
●円貯め
エンタメって、そりゃまあ「円貯め」ると楽しいんだろうが、、。
言葉の酔時記(その7)2007年5月 伊達美徳
●ワーキング・プア
これまで長い間「ワーキング・プア」をやってきたが、両方兼務はもう疲れたので、ワーキングを辞めて、プアだけに専念することにした。これを引退という。
●美しい
うっかり「美しいナントカ」って云おうものなら、時の権力者にへつらうみたいで、もうこの言葉を使えない。政治家に『美しい』って言葉をのっとられた。
●談合 古くは「ダンコウ」と発音して、話し合いという普通の意味だったのに、建設業者か新聞記者かにのっとられた。
建設業界では談合を「ネゴシエイション」(英語で本当にこういうのかどうか知らない)、簡単に「ネゴ」といっていたような。これを「値交渉」(ネゴウショウ)と名訳する。
●アパート
戦前にできた「アパートメントハウス」は高級共同住宅だったが、戦後は低級2階建共同住宅にのっとられてしまった。
大阪あたりでは「アバート」ともいう。不動産広告では「アパ6・4.5・台・水洗」とか書いてたなあ、そういえばアパって安物マンション屋もいたような、。
●実家
最近の中年から下の人たちは、男も女も既婚者も未婚者も、親の家を「実家」と言うようである。20年も前には、嫁(婿)が実の親元の家を云うときだけに使ったものだ。
●ご集金
ピンポ~ン「朝日新聞です、新聞代のご集金にまいりましたあ、」へ~、ご集金にわざわざおいでいただき、ありがたいことで、、。
●マナーモード
意味が分からなかった。やっぱりあちらは「サイレントモード」というらしい。英語知らずの私にも英語のほうがよほど分かりやすい。ふた昔前なら、「エチケットモード」といっただろうなあ。
●ホワイトプラン
8年使った2台目の携帯電話機(携帯がケータイにのっとられた)を買い換えた。月980円という超低料金に魅かれたのだが、この料金制度を電話屋は「ホワイトプラン」という。貧乏人のためのホワイトナイト(白馬の騎士)のつもりだろうか。大きなお世話なネイミングだぞ。
●電話機0円
携帯電話機を買い換えた。機械0円、月980円に魅かれた。その機械0円には複雑な手続きいるのだ。なんだかよく分からないのだが、どうもリース屋と契約させて、そのリース代相当分を通話料金から月々値引きする仕掛けらしい。
2年間は電話機を変更するな、他の電話屋に移るなというのだが、それは契約期間中だかららしい。機械は実は店頭に書いてあるように0円ではなく、早く言えばわが借金契約らしいのだ。窓口のニイちゃんにそのあたりの事情を聞いても説明できない。おい、契約ごとでそんなんで大丈夫か、ヤフー孫さんよ正義さんよ、なんだかあぶない商売だぞ。
●Soft Baka
で、この電話機はインタネットにどうしてもつながらない。機械0円月980円安物とはそういうものなのか、それとも私の設定に問題あるのか、、。しょうがないからマニュアルを端から端まで見てもよくわからないのは、いつもの通りである。
こんなものは分からないものとこれまでの経験でわかっているのに、また読もうとする自分がばかばかしい。
何とかメールがつながるようになったのは、手に入れて三日目である。その電話屋Soft Bankが決めてきたメイルアドレスが、乱数表から取ってきたらしく、でたらめな英数字が10数字も並んでいて気持ちが悪い。
で、これを変更しようといじっていると、もうすぐできるというところまで行くと、何やら(ローマ字3字で意味不明)をしてないからできないと言ってくるのだ。ところがその画面から、なにやらをどうする画面にはどうやっても行けない。
その馬鹿文字列のままでやるかとあきらめて、弟にメイルアドレス通知を出したら笑われてしまった。癪だからまた変更に挑戦すれども相変わらぬありさまで、遂にあきらめて買った店に行って女店員に変更させた。
何でも自分でできると思っていたのに残念であるが、これは明らかに電話屋のSoft Bakaのせいである。変更手続きの教え方が悪い、なっとらん!。余計な手間を取らせた時間の補償をしてくれ。
●Yahooのahoo
大学同期の友人たちでメーリングリストを始めた。Yahoo Groupというシステムで、メイル交信の登録は管理者となった友人がやってくれた。これに加えて各人がYahooID登録すると、いろいろサービスがあるという。
そこでそれぞれこの登録手続きをページ上でやるのだが、その案内がどこをどうせいと言っているのやら分からない。年寄りとはいってもそれなりに理工学部を出た誰も彼もが悪戦苦闘。
いくら利口学部出ではないにしても、これはシステム案内設計の悪い「Yahooのahoo」のせいだと、さっそく腹立ちメイルが行き交う。どこがおかしいか言うこともできない悪案内に、もうどうでもいいやと適当にあちこちいじっていると、いつの間にやら登録できた。どうしてできたのか、いまだにわからない。そんなのが何人もいるし、2ヶ月たってもできないヤツもいる。たしか、YahooってのもSoft Bakaがやっていたような、おお、ahoo+Bakaには勝てっこない
言葉の酔時記(その6)
●させていただく
以前にこの言葉の変なことについて書いたことがある。今日2006年9月7日の朝日新聞東京版夕刊2面に、
「続・させていただく」というコラムがある。8月20日にも筆者はわたしと同じくこの言葉のおかしさを指摘していたが、
大勢から反応があったのでその続きであるという。「言っている人はかしこまり、へりくだっているつもりかもしれないが、卑屈さと高慢さがにじみ出ている。そう感じる人は少なくない。また責任逃れや保身をはかる処世術のにおいをかぎとる人もいた。
本来は自分の行為を(相手に:引用者伊達の補足))許可してもらい、そのことで恩恵を受ける際に使う「謙譲」の表現である。そんな状況でないのに乱発すれば逆効果になる」このように読者の反応をまとめて書いている。
その朝日新聞のある日の1面に、こうある。「きょう10日(日)は新聞製作を休み、11日の朝刊は休刊とさせていただきます。ご了承ください。11日の夕刊は発行します」
さて、これでよいのか? 購読料を払っている当方が許可するであろうという一方的推測で、休刊するぞ、了承せよ、と書かれても、気分悪いぞ。休刊はさせていだくけど、発刊はしますのは、どういうわけ? 卑屈さと高慢さ?
●もう一度拍手を
シンポジウムやら講演やらの会で、終わりの直前に司会者が言う。
「もう一度、講師の方に盛大なる拍手をお願いします」
これって、講師に対してずいぶん失礼な言いぐさだと思う。だって、司会者が言わないと拍手も起こらないような、くだらない話を貴方はしたのだ、ってことになるだろうよ。 最近はこれを当たり前にみたいに言う司会者ばかりだ。誰がいつこんな言い方をはじめたのだよー。少なくともわたしは、いつも腹を立てている。
●ご挨拶を頂戴いたします
会合の最初や最後に、主催者側が挨拶をする。このとき、挨拶する人を紹介するのは、上と同様のバカ司会者である。ほとんどの場合にこう言う。
「それでは会長の○○先生のご挨拶を頂戴いたします」
「○○会長のご挨拶をいただきました。ありがとうございました」
おい、司会者は通常は主催側にいるのだから、おまえにとって先生であろう先輩であろうと、呼び捨てにするもんだよ。
「それでは主催者を代表して会長の○○がご挨拶を申し上げます」「会長の○○から、ご挨拶を申し上げました。ご清聴ありがとうございました」って言うんだよっ、。
今日も今日とて、日本建築学会全国大会が横浜市内であったが、そこの開会式でも会長のご挨拶を頂戴してお礼を言う司会者がいた。学会だから司会者も大学の教員であろう。
●除く以外
久しぶりに横浜市立大学市民総合医療センターに行った。大病院はえんえんと待たされることを忘れて、読むべき本を持っていかなかったので、整形外科の内待合室で3時間も退屈きわまる状況に。
しょうがないから、掲示物を片端から読んだら、ヘンなのが見つかった。血液の検査結果を教える日程のことだったが、
「・・・手術等の緊急を要するときを除く以外は、数日後に通知します」
はて、これは緊急な時にはすぐには教えないってことになるのだが、それでいいのかしら、大学さんよ、、。
●してもらっていいですか
店やホテルあるいは電話サービスなどで、話す相手がよくこういう。
銀行で「ここに印鑑を押してもらっていいですか?
電話サービスで「では貴方の電話番号を教えてもらってよろしいですか?」
ホテルフロントで「では、お名前をおしえていただいてよろしいですか?」
あのなあ、そういわれるとへそ曲がりのわたしは、
「よいかよくないか、どちらなのかってお尋ねなのですね、では、よくないって答えるとどうなるのですか?」
といいたくなるのである。
ここはYES、NOの2者択一問題の質問形式じゃなくて、普通に「お電話番号を教えてください」って言えよ、。
(2006.9.7)
●ニフティさん、NTTさん
通信回線を変えてセットアップがうまくいかなくて(こういうのがうまくいいったためしがない)、
NTTと二フティの電話サービスに電話した。また変な日本語を聞かされるだろうなと、びくびくしていたが、予想がはずれて、、まあまあ良く教育が行き届いている。
ひとつだけ気になったのは、NTTでは「ニフティさん」、ニフティでは「NTTさん」と、企業名に敬語をつけるのである。
そちらは互いに取引関係にあるから、お互いにそう呼ぶのは勝手だけど、わたしの会社でもなんでもないんだから、
第三者に対して企業名にいちいち敬語つけなくていい、いや、つけないほうがいいんですよ。
そういえば、最近の広告印刷物の地図に、いちいち店の名にさん付けにしているヤツを見たことがある。さすがに自分の店にはつけていなかったが、アレはどういう神経なんだろうか。
●飲用後は必ずキャップをはずして
ペットボトル飲料「午後の紅茶」(キリンビバレッジ)なるものがある。何気なく書いてある注意書きを読んでいたら、分からないことに出くわした。
「飲用後は必ずキャップをはずしてください」
この意味が分からない。だって、飲用するためには、その前にキャップをはずさざるを得ないのに、どうして飲用後にはずせ、というのだろうか。
これは「飲用前に、、」のミスプリントにちがいない。
それにしても、こんなことを書かないと飲めない人もいるものだろうか。
「ある日、キリンの会社に電話がかかってきて、買ったけど中身が出てこなくて飲めない、という文句を言う人がいた、としよう。よく聞いてみると、キャップをはずさないままに飲もうとしていた」、なんて事件があって、あわててこれを書いたのだが、間違って書いてしまった、、てなことだろうか。
もしこれで正しいとしたら、困ることがある。買ったときに一度には飲み干せないから、キャップをして持ち歩く。ところがこれは衛生上いけないらしい。
キャップはずしたまま、こぼれないよう持ち歩くのも面倒だよなあ、、。
「おいしいお茶」(伊藤園)のペットボトルを買った。
注意書きを読んでいたら、似たようなフレーズがあった。
「ボトルを捨てる際はキャップをはずしてください」
もしかして午後の紅茶も、この意味のつもりだろうか。それならこれと同じに書けばよかろう。
キリンは日本語をもっと十分にできる人に、飲料の注意書きを書かせるように。
ところで、今日始めてそれを実行したが、どうして捨てるときにキャップをはずすのだろうか?(060909)
●言葉の酔時記(その5) 伊達 美徳
・のっとられた言葉:携帯
近頃、「携帯」というと「携帯電話機」のことである。
正確に言えば「懐中式電子情報交換無線装置」である。
ポータブルを今は携帯と訳すが、昔は「懐中」といった。いわく懐中電灯、懐中時計、懐中鏡そして懐炉。
懐中汁粉って最中状菓子に湯を注ぐと汁粉になるヤツ、今じゃあインスタント汁粉とでもいうか、そんなのもあった。
・のっとられた言葉:公明
近頃、「公明」というと特定の政治団体のことである。
昔は「公明選挙を目指そう」などの標語として使ったが、政党名となるとさすがに選挙には使えないので、一時は明正選挙なんて標語も発明したが廃れた。
公明なる一般名詞はのっとられて固有名詞になってしまったが、民主とか自由とか社会とかは未だにのっとられないのはどうしてだろうか。そういえば共産という言葉はずいぶん昔にのっとられたような、。
・のっとられた言葉:パンツ
近頃は、ズボンのことをパンツというようになりつつあり、パンツは今はブリーフとかトランクスとか言うらしい(昔は猿股だった)。
ブリーフというと布キレみたいな感じでどーも落ち着かない。ズボンをパンツというと下着のままで歩くようでこれまた不安である。
ついでに、越中ふんどしを今はクラシックパンツと名づけて売っているとか。あれ、どうしてパンツなんだろう、あれで歩いていても良いのかしら?
・のっとられた言葉:楽天
楽天的な人だねえ君は、っていわれたら、どうおもいます?
お気楽な人ねっていわれたのか、敵対的なヤツっていわれたのか、なんだか考え込んでしまう時代が来ているようです。
あ、あの楽天の社長さんてもしかしたら、株なんて何とかなるさー、野球業も放送業もなんとかなるさーって、実は本当にしんそこ楽天的なお人なのかも、。
・のっとられそうな言葉:認知
認知症ってなんだか落ち着きが悪い言葉ですね、ボケを差別用語とどなたかが認知したらしく、人が周りを認知できなくなるほどにボケたと認知したら、そのひとは認知症になったと認知しようと、どこかその筋で認知したらしいのですが、認知症なる言葉を世間が認知するには、まだ時間がかかりそうで、まだ、のっとられていないように認知しています、ヤヤコシイ。
婚外子を認知したら認知症、、じゃないよなあ。(051030)
言葉の酔時記(その4) 2005年2月 伊達美徳
●新幹線・在来線
鉄道の乗車券を窓口に買いにゆく。
できてから40年経ってもまだ新幹線とはこれいかに、新しくできても在来線とはこれいかに、なにか変だ。
新橋とか新宮とか固有名詞ならともかく、一般名称としてはどちらも詐称である。
●話せりゃいいじゃん
携帯電話機で話すだけのものが発売されて、大いに売れているという。
高齢者に人気ってところが引っかかるが、IT馬鹿どもも世の中のことに少しは気がつくようになったか。
だから前から俺が言ってるだろ、PCだって変換能力抜群のワードプロセサーだけありゃいいんだよ。
●ブログ
簡単に誰でも始められるインタネットサイトの簡易システムとて、ブログなるものがはやっているとか。
でも、まずブログが分らない、WEBLOGだって分らないのだからなおさら分らぬ。
開けてみればCommentsとかTrackBackとか、いったいなんのこっちゃ、。まだまだIT馬鹿がはびこっている。
●ユビキタス
指切ったス、、湯引き足す、、、なんのこっちゃ。
(「湯引き」とは、魚の皮・身、鶏の笹身などを、熱湯をかけたり熱湯の中をさっと通したりして霜降りにすること。)
●ラテカトケ
これは、わたしが35年も前に,どこかで開発してくれるといいのにと考えていた商品名。
ラジオ、テープレコーダー、カメラ、時計、計算機が一体になった軽量小型携帯機器である。電話とテレビが無いところが時代をあらわしている。
今、わたしが持ち歩いているのは、デジタルカメラ、携帯電話機(時計にもなる)、ICレコーダー、iPod(ハードディスク)、モバイルPC(計算機に使える)、それぞれ別の代物である。重い、面倒、かさばる。あのころのわたしの頭ほどにも世の中は進歩していない、、か。
●雪国はつらい
どことか北国の村で「雪国はつらい条例」があると教科書に載ったら、実は「雪国はつらつ条例」の誤りだったという話があった。
市町村合併でその条例もなくなるそうである。合併するとつらくなくなるのか、あ、いや、はつらつでなくてよいのか。
●南セントレア市
隣町にできた空港の名を頂戴しまえっていう、市町村合併どさくさちゃっかり名づけ作戦は、市民などから反発が出て考え直し市民投票の騒ぎらしい。
わたしゃこの新聞報道で中部新空港の名をはじめて知ったから、まんざら無意味じゃなかった。
合併協議会メンバーの頭に「南アルプス市」って前例がよぎったに違いない。ところが昨日2月27日、両予定市町村で住民投票の結果は、どちらも合併ご破算になったそうで、ごくろうさん。
「四国中央市」ってのもできたなあ、そうだ「日本中央市」ってのはどうだっ、昔、兵庫県西脇市が「日本のへそ」って売ってたなあ。
ついでに、JR東海は、英文ではCentral Japan Railwayなんですって、「JR中央」じゃん、中央線よりも東海道線がイメージがよいと思ったか。(050227)
●新幹線・在来線
鉄道の乗車券を窓口に買いにゆく。
できてから40年経ってもまだ新幹線とはこれいかに、新しくできても在来線とはこれいかに、なにか変だ。
新橋とか新宮とか固有名詞ならともかく、一般名称としてはどちらも詐称である。
●話せりゃいいじゃん
携帯電話機で話すだけのものが発売されて、大いに売れているという。
高齢者に人気ってところが引っかかるが、IT馬鹿どもも世の中のことに少しは気がつくようになったか。
だから前から俺が言ってるだろ、PCだって変換能力抜群のワードプロセサーだけありゃいいんだよ。
●ブログ
簡単に誰でも始められるインタネットサイトの簡易システムとて、ブログなるものがはやっているとか。
でも、まずブログが分らない、WEBLOGだって分らないのだからなおさら分らぬ。
開けてみればCommentsとかTrackBackとか、いったいなんのこっちゃ、。まだまだIT馬鹿がはびこっている。
●ユビキタス
指切ったス、、湯引き足す、、、なんのこっちゃ。
(「湯引き」とは、魚の皮・身、鶏の笹身などを、熱湯をかけたり熱湯の中をさっと通したりして霜降りにすること。)
●ラテカトケ
これは、わたしが35年も前に,どこかで開発してくれるといいのにと考えていた商品名。
ラジオ、テープレコーダー、カメラ、時計、計算機が一体になった軽量小型携帯機器である。電話とテレビが無いところが時代をあらわしている。
今、わたしが持ち歩いているのは、デジタルカメラ、携帯電話機(時計にもなる)、ICレコーダー、iPod(ハードディスク)、モバイルPC(計算機に使える)、それぞれ別の代物である。重い、面倒、かさばる。あのころのわたしの頭ほどにも世の中は進歩していない、、か。
●雪国はつらい
どことか北国の村で「雪国はつらい条例」があると教科書に載ったら、実は「雪国はつらつ条例」の誤りだったという話があった。
市町村合併でその条例もなくなるそうである。合併するとつらくなくなるのか、あ、いや、はつらつでなくてよいのか。
●南セントレア市
隣町にできた空港の名を頂戴しまえっていう、市町村合併どさくさちゃっかり名づけ作戦は、市民などから反発が出て考え直し市民投票の騒ぎらしい。
わたしゃこの新聞報道で中部新空港の名をはじめて知ったから、まんざら無意味じゃなかった。
合併協議会メンバーの頭に「南アルプス市」って前例がよぎったに違いない。ところが昨日2月27日、両予定市町村で住民投票の結果は、どちらも合併ご破算になったそうで、ごくろうさん。
「四国中央市」ってのもできたなあ、そうだ「日本中央市」ってのはどうだっ、昔、兵庫県西脇市が「日本のへそ」って売ってたなあ。
ついでに、JR東海は、英文ではCentral Japan Railwayなんですって、「JR中央」じゃん、中央線よりも東海道線がイメージがよいと思ったか。(050227)
言葉の酔時記(その3) 伊達美徳
【紅白歌合戦】
このTV番組を10年以上も見たことないから、今の中身がどうなのかは知らないが、字面だけをよく見ると、実にどうも古めかしい言葉である。
ゼンダー分類の『紅白』も、コンペティションの『歌合戦』も、まるで中世の言葉のようで、ここまで来ると保存に値しそうである。
といっても、めったにTV番組を見ないから、ほかでも使っているのかどうかさえ分からない。
ついでに、このところNHK不祥事で、新聞があれこれとあげつらっている。受信料をくすねるのはよくないが、あげつらう側の新聞社が深く関係する民間TV局の放送番組のあまりのくだらなさは、どうしてくれるのだ。
わたしのようにめったにTV番組見ないものが、たまに見ようと思うのはNHKしかないのである。だから仕方なく受信料を払っている。
【紅白歌合戦】
このTV番組を10年以上も見たことないから、今の中身がどうなのかは知らないが、字面だけをよく見ると、実にどうも古めかしい言葉である。
ゼンダー分類の『紅白』も、コンペティションの『歌合戦』も、まるで中世の言葉のようで、ここまで来ると保存に値しそうである。
といっても、めったにTV番組を見ないから、ほかでも使っているのかどうかさえ分からない。
ついでに、このところNHK不祥事で、新聞があれこれとあげつらっている。受信料をくすねるのはよくないが、あげつらう側の新聞社が深く関係する民間TV局の放送番組のあまりのくだらなさは、どうしてくれるのだ。
わたしのようにめったにTV番組見ないものが、たまに見ようと思うのはNHKしかないのである。だから仕方なく受信料を払っている。
【韓流】
「冬のソナタ」とかなんとかこのところ韓国産の映像ドラマが流行らしく、中高年おば様を中心に韓国旅行もブームとか、、。本当によいことであると、つくづく思う。
だって、ついこの間まで、いわれない差別用語を駆使していたのが、まさにこの中高年層だったのだから、。映像はおわっても「韓流」が続いてほしい。
ところで、昔、香港映画が流行ったけど「香流」って言わなかったなあ。で、「中流」とか「台流」あるいは「朝流」ってのは、これからあるのだろうか。
【くそ珍妙丁寧語】
「ごくろうさまですがおなまえさまをちょうだいさせていただいてよろしかったですか」てな具合に、サービス業の店員から間違珍妙言葉5発連続ミサイル攻撃を食らう。心中で大笑いしつつムカつく。
それはこう言うもんだよと教えてやりたいのを、まあ大人気ないかと、ぐっとこらえるから、返事がワンテンポ遅れる。
あちらにしてみれば、この反応の遅いぼけジジイめ、と思うだろう。
それは、よく分かる、自分が若い頃そう思ったのだから。
いまごろになってやっと、この反応遅れの原因はボケ(だけ)ではなくて笑いと怒りと分かった。でもまあ、ひとつの老人力(赤瀬川原平による)とは言える。今のところ、自分に老人力のつく過程、つまりボケ老人になっていく様子を客観的に見ることを楽しんでいる。
【申請手続き】
コンピュータ屋のAppleから、頼んだ覚えないのに勝手に宣伝Eメイルを何通も送ってくるので、そのたびに、頼んでない、俺の電話代でお前の宣伝するな、以後送るなと、返事すれどもすれども送ってくる。当然、中身は読んでいない。
バカヤロウ、もうApple製品を買わないぞ、と思いつつ(実はついふらふらとiPodminiを買っちまったのだ)、もしかしたらどこかに止め方が書いてあるかと、初めて読んだら、あった。
『メールでの情報提供を中止されたい場合は、 下記URLにてメール配信中止希望の申請手続きを行ってください』
ムカムカッ、Appleはお役所か、もともとおまえの不良行為なのに、どうして俺の電話代を使って、俺の手間ひまかけてして、俺のほうから手続きを行って希なる望みを申して請わなけりゃならんのだッ、顧客を馬鹿にするなっ、俺のメイル読んだらそっちで止めるもんだよッ、、。
コンピュータ屋のAppleから、頼んだ覚えないのに勝手に宣伝Eメイルを何通も送ってくるので、そのたびに、頼んでない、俺の電話代でお前の宣伝するな、以後送るなと、返事すれどもすれども送ってくる。当然、中身は読んでいない。
バカヤロウ、もうApple製品を買わないぞ、と思いつつ(実はついふらふらとiPodminiを買っちまったのだ)、もしかしたらどこかに止め方が書いてあるかと、初めて読んだら、あった。
『メールでの情報提供を中止されたい場合は、 下記URLにてメール配信中止希望の申請手続きを行ってください』
ムカムカッ、Appleはお役所か、もともとおまえの不良行為なのに、どうして俺の電話代を使って、俺の手間ひまかけてして、俺のほうから手続きを行って希なる望みを申して請わなけりゃならんのだッ、顧客を馬鹿にするなっ、俺のメイル読んだらそっちで止めるもんだよッ、、。
【言葉の常備薬】
これは呉智英さんの著書である(2004 双葉社)。
ちかごろの珍妙なる言葉について薀蓄をかたむけてお書きになっていて、わたしの「言葉の酔時記」ごときのただの思い付きではない内容で、なるほど「常備薬」である。
わたしも以前に書いた新聞用語の「女」や「容疑者」について、そこに呉さんもお書きになっている。
それによると、新聞で「女」よりも「女性」が上位になるのは、前者が和語、後者が漢語つまり外来語だからだそうである。外国産ほど高級感があると思うのは、言葉も物品も同じらしい。
ふーん、そうか、、<おんな、かみさん、つま、山ノ神、奥方>→<妻(さい)、女房、家内、家人、夫人>→<ワイフ、ベターハーフ、ハニーとか>となるのかあ、気をつけようっと、。
【事件政治家の肩書】
2005年1月13日朝日新聞朝刊社会面に“村岡氏の指示証言”の見出しにて、自民党橋本派「平成研究会」が1億円を隠した事件の裁判の記事がある。
被告は村岡某、証人は滝川某である。同じ記事の中で二人の名前の呼び方が、それぞれ、村岡氏→村岡被告→村岡元長官、滝川・元会計責任者→滝川氏と変わっていく。なんだか変である。村岡某は被告だから、いつもの朝日では「氏」をつけないのに、今回はどうしたのか。「元長官」というのもおかしい。
この人が罪を問われているのは、派閥の会長代理職であったからだから、書くなら「村岡元会長代理職」のはずである。滝川某もおかしい。この人はこの件で、すでに有罪確定と書いてあるから、いつもなら「滝川受刑者」と書くはず、のような気がする。
同じ事件報道を日本経済新聞で見ると、村岡被告、滝川・元会計責任者で通しているから、まあ、一応の筋は通っている。日経の見出しは“「村岡氏から指示」”と、証人の言葉としてかぎ括弧でくくっているいるので村岡氏となっていてもおかしくないが、朝日の見出しはかぎ括弧はないのである。
まあ、なんでもよいのだが、読んでいて目がひっかかるのが、嫌である。
【韓国名、中国名】
新聞での外国人名で、韓国人の名は現地発音に近いカタカナで、中国人は日本式音読みで振り仮名をつけるのはどういうわけかと、このサイトで以前に書いたことがある。
ところが今日の新聞(2005.1.13朝日夕刊)に、こんなことが書いてある。
「韓国では、日本の人名は発音通りにハングルで書き表すが、中国では漢字を中国語読みする。」
そうなのか、だからこっちもそれに対抗しているのかしら、なんだか大人気ない感じがする。でも最近は、中国人名にも現地発音らしい振り仮名がつくようになってきた。
中国には仮名のような表音文字がないから、外国人名にはその発音に近い読みの漢字をあてるらしい。
では日本人名の漢字に、日本式読み方に近い振り仮名ならぬ振り漢字をあてるのだろうか。でも、中国にない日本発明の漢字はどうするのだろうか。
上記の呉智英さんによれば、そのときは日本読みをしているのだとか。
なんだかいろいろとこんがらかる漢字、じゃなくて感じがする。両方とも漢字を使っていながら、読みが違うから困る。
してみると日本の仮名は偉大なる発明だったことが分るが、漢字の発祥地の先進国中国と、それを輸入して一生懸命に消化するため仮名発明の必要に迫られた後進国日本の差であろう。
中国の文化大革命時代を書いたベストセラーの英訳ペーパーバックを読んでいて、毛沢東(もうたくとう)やら周恩来(しゅうおんらい)やら劉少奇(りゅうしょうき)などが登場しても、Maoくらいはなんとか分るが、まったく違う表記であるために誰やら見当がつきにくかった。
英訳が現地発音に近いのかどうか知らないが、いずれにしても各国で勝手な読みでは、国際化時代には不便なことである。ところで、ショパンChopinを英語圏ではチョピンと発音するのかしら。(2005.01.15)
言葉の酔時記(その2) 2004年10月号
●天動説
近頃の子どもの4割は、地球の周りを太陽が回っている天動説を信じているという新聞記事を読んだ。
考えてみると地動説よりも天動説を信じるほうが自然である。
毎日の太陽のもとの日常体験から、だれだって天動説と思うほうが素直である。
地動説なんて理論は、小学生ごときに分かってたまるか、わたしだって分かっていないのだから。
●ストライキ
プロ野球選手がストライキで試合をしなかった。
このストライキとピッチャーが投げた球のストライクとは、英語だと同じつづりなんだろうなあ、、。
ついでながら、ストライキ騒ぎで、これまでプロ野球に全く関心無かったわたしも、ちょっとは関心もってスポーツ欄なんか見るようになったのは、
コワモテ渡辺さんとか,カッコイイ古田さんとか,オカザリ根来さんとか,Tシャツ若僧社長とかいう、
この騒ぎの個性的登場人物たちのおかげである。とはいってもスポーツ欄でも騒ぎ記事しか読まないのだけれどね。
ついでにもひとつ、ストライキの日の朝日新聞と読売新聞の記事編集や社の論調が、
まさに正反対であったのが、実に面白かった。
●天災
今年は台風やら地震やら噴火やらと、天災が多い。天災とは天然自然の現象によって人間が被災することだから、だれもいない海中、極地、山地でどんな大爆発やら大洪水がおきても天災にはならない。
大昔は天災が少なかったというのは、要するに人がいたところが少なかったということだろう。地球に人間が増えれば天災も増えるのはあたりまえのこと。
天災とは天が原因ではなく、実は人間がひき起こしているのである。
●天動説
近頃の子どもの4割は、地球の周りを太陽が回っている天動説を信じているという新聞記事を読んだ。
考えてみると地動説よりも天動説を信じるほうが自然である。
毎日の太陽のもとの日常体験から、だれだって天動説と思うほうが素直である。
地動説なんて理論は、小学生ごときに分かってたまるか、わたしだって分かっていないのだから。
●ストライキ
プロ野球選手がストライキで試合をしなかった。
このストライキとピッチャーが投げた球のストライクとは、英語だと同じつづりなんだろうなあ、、。
ついでながら、ストライキ騒ぎで、これまでプロ野球に全く関心無かったわたしも、ちょっとは関心もってスポーツ欄なんか見るようになったのは、
コワモテ渡辺さんとか,カッコイイ古田さんとか,オカザリ根来さんとか,Tシャツ若僧社長とかいう、
この騒ぎの個性的登場人物たちのおかげである。とはいってもスポーツ欄でも騒ぎ記事しか読まないのだけれどね。
ついでにもひとつ、ストライキの日の朝日新聞と読売新聞の記事編集や社の論調が、
まさに正反対であったのが、実に面白かった。
●天災
今年は台風やら地震やら噴火やらと、天災が多い。天災とは天然自然の現象によって人間が被災することだから、だれもいない海中、極地、山地でどんな大爆発やら大洪水がおきても天災にはならない。
大昔は天災が少なかったというのは、要するに人がいたところが少なかったということだろう。地球に人間が増えれば天災も増えるのはあたりまえのこと。
天災とは天が原因ではなく、実は人間がひき起こしているのである。
●よろしかったですか
9月のある日、倉敷駅前のホテルにチェックイン。
フロントマン「明日の朝食はよろしかったですか」
よろしかったもなにも、まだなんにも言っていない、おお、倉敷でも過去形が流行か、。
【追記】11月のある日、半田市のビジネスホテルにチェックイン、フロントマンのよろしかったですか攻勢に笑う。
なぜこの客が笑うのか、フロントマンは分からぬ様子。
部屋に入り、ピッツァの出前注文をする。
電話の相手が注文を受けるに「では、お電話よろしかったですか?」
わたし「よろしかったから君とこうして話してるんだろう」
あいて「いや、お電話番号よろしかったですか」
わたし「だからさあ、、?、?、?」
相手「あ、いや、お電話番号を教えてください」(このボケジジイ!)
やがて届いて「ご注文は、この○○ピザでよろしかったですか」
おお、正しい使いかたも知っているのかあ。
そしてその次の日、山形市内のキャッスルホテルにチェックイン。
今日もまた、よろしかったが出るかと、びくびくと期待もしたが、
そこではまったく出ず円滑に話せた。さすが老舗ホテルである。
ア、待てよ、みちのくの山形はよろしかった文化にいまだ侵されぬ辺境かしら。
このところ福岡でも京都でも福井でも“よろしかったホテル”に泊ったのだが、
ホテル業界ではそういう用語をつかう研修をしているのか。
●でよろしいですか
倉敷での次の日、岡山駅売店で土産物を買うのに5千円札をだした。
売り子「5000円でよろしいですか?」
1000円のお菓子に5000円もとられたまるか、
わたし「よくないです、おつりくださいよ」
売り子はキョトンとしてこちらを見るばかり、、?
●オツカレサマ
近頃は電話の挨拶とか、仕事がおわったときとかに、「オツカレサマ」という奴が多い。
だいたい、「ご苦労様」とか「お疲れ様」とかのねぎらい用語は、自分より目上にあたる人にはつかわない言葉だったはずだのに、若い者が平気で使う。
もしかしたらテレビ業界語かもしれないと想像するのだが、そのうちに昼も晩も「オハヨウゴザイマス」って言う奴が出てきそうである。あ、もう言ってるか、。
●残酷暑
(畏友の原和照さんからのEメイル一部引用)
『今夏の猛暑も終わり涼しくなりましたが、この“猛暑”という言葉がどうもスッキリ来ない、こんな言葉は造語ではないかと思って、常用している安物の辞書を引いてみたところ残念ながらありました。同様な意味の言葉として“酷暑”というのがありました。また、薄っぺらな和英辞典を引いてみたら、“酷暑”はありましたが、“猛暑”は載っていませんでした。矢張り“酷暑”の方が良さそうです。ついでに寒さの方も安物の辞書で調べてみました。
“極寒”という言葉があるのは知っていましたが、“猛寒”は無く“極寒”と同じ意味で“酷寒”はありました。それなら暑さにも寒さにも使える“酷暑”“酷寒”を使うべきだと思いますが如何でしょうか。
話はまだ続きます。酷暑が終わり残暑の時期になり、矢張り猛烈に暑い日が続きました。これをどのように表現すれば良いのか、猛残暑、残猛暑どちらもスッキリしない。
しかし、“残酷暑”これは実にピッタリ来る言葉です、これを言いたいために長々と書きました』
(ここから伊達記)“暑い暑い”の単語を広辞苑第4版CDで引いたら、なんとまあ、炎暑、激暑、劇暑、厳暑、酷暑、極暑、甚暑、盛暑、大暑、熱暑、猛暑、おお、いったいどう違うんだよ。こうなりゃわたしも追加するぞ、特暑、超暑、爆暑、どうだっ。(041001)
言葉の酔時記(その1) まちもりコラム2004年9月号
*温泉
全国の温泉地で水道水わかして温泉と言っていたことがばれた。
ある旅館「ただの水道水を沸かしていたのに温泉だと言っていました、ごめん」
つぎの日「昨日、水道水といいましたが、実は本物の温泉です、ごめん」
その翌日「その温泉は、実は違法掘削してつかっていました、ごめん」
*方言
コンピューター用語は東北弁イントネーションで発音するものらしい。
・server[魚~青](鯖を引き伸ばしたイントネーションのつもり)
・net[熱湯]
・site[斉藤]
・word[和~銅]
・data[出~たっ↑]
・disk[でぃ掬う↑]
・mail[眼選る↑]
少なくともわたしの周辺ではこうなのだが、関西ではどうなんだろうか?
*講読
コンピューター業界ではmail magagine配信を、有料なら「購読」、無料なら「講読」というのだそうだ。ダジャレかと思ったら本気で「講読」だそうだ。辞書を引きゃ大違いと分かりそうなものを、。
*分3
調剤薬局で薬を買うと、説明書が付いてきた。なかに「分3毎食後服用」とある。
“分3”が分からないのできくと、1日に毎回1錠ずつ3回のむことだって、辞書にも無い業界用語を書くなよ。
*丁寧
実際に受け取ったことのある文章
「作業スタッフ4~5名で伺わせていただきまして、お部屋の中からお部屋の中までお運びさせていただきまして、インターネット割引をさせていただきまして、できるだけお勉強させていただきたいもので、上司に交渉させていただきましたところ、100,000~120,000円(税別・保険代1,000円)まで、何とかOKを取らせていただいたのですけれども・・・」(引っ越し屋から)
*申告
関東でバスに乗降するときに、機械に運賃カードを通す。カード残金が料金に足らないと、機械が女の声でこうしゃべる。
「このカードは料金不足です。何等かのお支払方法をご申告下さい」
そこで、申告書を書いてはんこを押して、運転手に提出すると許可が出て、・・ウソ。
*発券
東京の地下鉄駅で券売機から回数券(10枚分料金11枚出る)を買おうとてボタンを押す。しばらくゴトッゴトッと何かしている気配のなかで、機械が女の声でこうしゃべってくる。
「ただいまハッケンしています。しばらくお待ちください」
「発券しています」なら、切符が次々と出てきそうなものだが、11枚まとめて出てくるから、違うのだろう。
「発見しています」か?。たくさんある切符から必要なもの11枚を次々と発見している最中か。
それを言うなら「ただいま切符をつくっております」だろうが、。
*有無
関東でJR駅の切符売り機械で運賃カードを買うとき、女の声でこうしゃべってくる。
「領収書のウムを選んでください」
ウムとは有無なんだろう。ここで領収書をほしいがまだ手元には“無い”からとて、
「無」を選んで押すと領収書は出てこないのである。
ほしいなら反対に「有」を押さなければならない。なんで?
それを言うなら「領収書の要、不要・・・」なんだよ、機械女のバカタレ。
*日本人名
テレビはほとんど見ないから、特に電車内の吊り広告に登場する人名は、読めないものが多い。
・松井稼頭央[まついかせぎがしら](直截な名前でよろしい)
・広末涼子[すえひろりょうこ](ひろすえと分かったのはずいぶん経ってからだった)
・朝青竜[あさおりゅう]
・天海裕希[てんかいひろき](男か女か?)
・イチロー(これは読めるけれど、姓はなんというのだろうか。、「野茂一郎」か、)
*外国人名
中国人名は、漢字に日本式音読み発音の振り仮名がつく。
韓国や北朝鮮の人名は、漢字に現地発音に近いカタカナ振り仮名がつく。
漢字のない国の人名は、いきなり現地発音に近いカタカナで書く。
韓国人名でも「冬のソナタ」の俳優名は、ペ・ヨンジュン(漢字ならば裴勇俊)のようにいきなりカタカナで書く。
これらの違いはどいうわけ、ねえ、新聞屋さん?
*協働
「市民と行政の協働」というのが流行りつつあり、ある市では条例にもなっている。
「参加」が手垢がついたので「協働」に取り替えたのか?
市民は税金を払って、行政機構に一定の範囲の仕事を委任している。いわば市民は雇い主、行政は雇われ人の関係にある。それなのに、雇われ人のやるべき仕事を、雇い主も協力して働けってことらしい。
「協働」という言葉では、意図する意味とは違うように思う。
*五輪
「五輪」ってことばが最近しきりに新聞に出てくるけど、いったいどう読むのだろうか。「ゴリン」では、宮本武蔵じゃあるまいし、なんことだか、。
「オリンピック」なのか、あ、「ゴリンピック」か、。
*広告
「ナントカ一発 疲労回復」って広告だけど、疲労が戻ってくる薬なんて、だれが飲むのだろう?
*放置
「車内放置」防止要綱を、逗子市では制定したという。なにを放置かって?、自分の子どもですって、。
*割引
JRの運賃を高齢者に特別割引してくれる「ジパングクラブ」に入会した。
割り引きで買った切符に大きく「ジ割」と記入してある。女性の切符には「バ割」となっているのだろうか。
*mansion
「マンションの建て替えの円滑化等に関する法律」とか「マンション売出し中」のマンションとは、集合住宅(共同住宅)建物あるいはその住戸のこと。
アメリカでマンションといったら、「ワシントンのホワイトハウスのような個人住宅のこと」(アメリカ人から聞いた話)
*借景
「素晴らしい借景」を惹句にして、庭の無い集合住宅を売っている。
よそさまの庭園の借景をぶち壊し、バルコニーから勝手に覗き込むのである。
*建物名
横浜市南区の真金町と永楽町の真ん中あたりにある集合住宅ビルの名前。
グリーンハイツ大通り公園、コスモスクエア大通り公園、ホーメストハイツ大通り公園、ライオンズマンション大通り公園南、ジュネス伊勢佐木、センチュリー伊勢佐木、東横イン横浜関内(これはホテル)。
大通り公園からは200m、伊勢佐木町からは500m、関内駅からは800mも離れている。
しかも、いずれも隣の中区の地名である。
*associates
友人の会社の英文社名○○の末尾に associates と付けている。あるとき受け取った返信メイルで 「○○ ass 様」と短縮されていた。
*ビデ
自動洗浄式便器をわが家にも備え付けた。操作盤に曰く、肛門は「おしり」と大和言葉、もうひとつは「ビデ」、おフランス語?、ふーん、。
でもって、「おしり」には“桃割れに噴水”の絵がついている。
「ビデ」には女の顔が書いてある、そうか、ビデって顔に水をかけるものなのか。
***(040902)***
【講読】書物を読み、その意味を解き明かすこと。またその課目。「原書講読」
【借景】庭園外の遠山や樹木をその庭のものであるかのように利用してあること。またはそのような造園法。
(以上引用:広辞苑)
【mansion】 大邸宅, 館(やかた)(解説:個人の豪壮な大邸宅をいう; 日本でいう「マンション」に相当する英語は 《米》 apartment, 《英》 flat; 高級分譲マンションは 《米》 condominium; 高層マンションは high-rise apartment)
【ass】ロバ. ばか; がんこな人. 《米卑》 尻; 肛門.
(以上引用:New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998)
*温泉
全国の温泉地で水道水わかして温泉と言っていたことがばれた。
ある旅館「ただの水道水を沸かしていたのに温泉だと言っていました、ごめん」
つぎの日「昨日、水道水といいましたが、実は本物の温泉です、ごめん」
その翌日「その温泉は、実は違法掘削してつかっていました、ごめん」
*方言
コンピューター用語は東北弁イントネーションで発音するものらしい。
・server[魚~青](鯖を引き伸ばしたイントネーションのつもり)
・net[熱湯]
・site[斉藤]
・word[和~銅]
・data[出~たっ↑]
・disk[でぃ掬う↑]
・mail[眼選る↑]
少なくともわたしの周辺ではこうなのだが、関西ではどうなんだろうか?
*講読
コンピューター業界ではmail magagine配信を、有料なら「購読」、無料なら「講読」というのだそうだ。ダジャレかと思ったら本気で「講読」だそうだ。辞書を引きゃ大違いと分かりそうなものを、。
*分3
調剤薬局で薬を買うと、説明書が付いてきた。なかに「分3毎食後服用」とある。
“分3”が分からないのできくと、1日に毎回1錠ずつ3回のむことだって、辞書にも無い業界用語を書くなよ。
*丁寧
実際に受け取ったことのある文章
「作業スタッフ4~5名で伺わせていただきまして、お部屋の中からお部屋の中までお運びさせていただきまして、インターネット割引をさせていただきまして、できるだけお勉強させていただきたいもので、上司に交渉させていただきましたところ、100,000~120,000円(税別・保険代1,000円)まで、何とかOKを取らせていただいたのですけれども・・・」(引っ越し屋から)
*申告
関東でバスに乗降するときに、機械に運賃カードを通す。カード残金が料金に足らないと、機械が女の声でこうしゃべる。
「このカードは料金不足です。何等かのお支払方法をご申告下さい」
そこで、申告書を書いてはんこを押して、運転手に提出すると許可が出て、・・ウソ。
*発券
東京の地下鉄駅で券売機から回数券(10枚分料金11枚出る)を買おうとてボタンを押す。しばらくゴトッゴトッと何かしている気配のなかで、機械が女の声でこうしゃべってくる。
「ただいまハッケンしています。しばらくお待ちください」
「発券しています」なら、切符が次々と出てきそうなものだが、11枚まとめて出てくるから、違うのだろう。
「発見しています」か?。たくさんある切符から必要なもの11枚を次々と発見している最中か。
それを言うなら「ただいま切符をつくっております」だろうが、。
*有無
関東でJR駅の切符売り機械で運賃カードを買うとき、女の声でこうしゃべってくる。
「領収書のウムを選んでください」
ウムとは有無なんだろう。ここで領収書をほしいがまだ手元には“無い”からとて、
「無」を選んで押すと領収書は出てこないのである。
ほしいなら反対に「有」を押さなければならない。なんで?
それを言うなら「領収書の要、不要・・・」なんだよ、機械女のバカタレ。
*日本人名
テレビはほとんど見ないから、特に電車内の吊り広告に登場する人名は、読めないものが多い。
・松井稼頭央[まついかせぎがしら](直截な名前でよろしい)
・広末涼子[すえひろりょうこ](ひろすえと分かったのはずいぶん経ってからだった)
・朝青竜[あさおりゅう]
・天海裕希[てんかいひろき](男か女か?)
・イチロー(これは読めるけれど、姓はなんというのだろうか。、「野茂一郎」か、)
*外国人名
中国人名は、漢字に日本式音読み発音の振り仮名がつく。
韓国や北朝鮮の人名は、漢字に現地発音に近いカタカナ振り仮名がつく。
漢字のない国の人名は、いきなり現地発音に近いカタカナで書く。
韓国人名でも「冬のソナタ」の俳優名は、ペ・ヨンジュン(漢字ならば裴勇俊)のようにいきなりカタカナで書く。
これらの違いはどいうわけ、ねえ、新聞屋さん?
*協働
「市民と行政の協働」というのが流行りつつあり、ある市では条例にもなっている。
「参加」が手垢がついたので「協働」に取り替えたのか?
市民は税金を払って、行政機構に一定の範囲の仕事を委任している。いわば市民は雇い主、行政は雇われ人の関係にある。それなのに、雇われ人のやるべき仕事を、雇い主も協力して働けってことらしい。
「協働」という言葉では、意図する意味とは違うように思う。
*五輪
「五輪」ってことばが最近しきりに新聞に出てくるけど、いったいどう読むのだろうか。「ゴリン」では、宮本武蔵じゃあるまいし、なんことだか、。
「オリンピック」なのか、あ、「ゴリンピック」か、。
*広告
「ナントカ一発 疲労回復」って広告だけど、疲労が戻ってくる薬なんて、だれが飲むのだろう?
*放置
「車内放置」防止要綱を、逗子市では制定したという。なにを放置かって?、自分の子どもですって、。
*割引
JRの運賃を高齢者に特別割引してくれる「ジパングクラブ」に入会した。
割り引きで買った切符に大きく「ジ割」と記入してある。女性の切符には「バ割」となっているのだろうか。
*mansion
「マンションの建て替えの円滑化等に関する法律」とか「マンション売出し中」のマンションとは、集合住宅(共同住宅)建物あるいはその住戸のこと。
アメリカでマンションといったら、「ワシントンのホワイトハウスのような個人住宅のこと」(アメリカ人から聞いた話)
*借景
「素晴らしい借景」を惹句にして、庭の無い集合住宅を売っている。
よそさまの庭園の借景をぶち壊し、バルコニーから勝手に覗き込むのである。
*建物名
横浜市南区の真金町と永楽町の真ん中あたりにある集合住宅ビルの名前。
グリーンハイツ大通り公園、コスモスクエア大通り公園、ホーメストハイツ大通り公園、ライオンズマンション大通り公園南、ジュネス伊勢佐木、センチュリー伊勢佐木、東横イン横浜関内(これはホテル)。
大通り公園からは200m、伊勢佐木町からは500m、関内駅からは800mも離れている。
しかも、いずれも隣の中区の地名である。
*associates
友人の会社の英文社名○○の末尾に associates と付けている。あるとき受け取った返信メイルで 「○○ ass 様」と短縮されていた。
*ビデ
自動洗浄式便器をわが家にも備え付けた。操作盤に曰く、肛門は「おしり」と大和言葉、もうひとつは「ビデ」、おフランス語?、ふーん、。
でもって、「おしり」には“桃割れに噴水”の絵がついている。
「ビデ」には女の顔が書いてある、そうか、ビデって顔に水をかけるものなのか。
***(040902)***
【講読】書物を読み、その意味を解き明かすこと。またその課目。「原書講読」
【借景】庭園外の遠山や樹木をその庭のものであるかのように利用してあること。またはそのような造園法。
(以上引用:広辞苑)
【mansion】 大邸宅, 館(やかた)(解説:個人の豪壮な大邸宅をいう; 日本でいう「マンション」に相当する英語は 《米》 apartment, 《英》 flat; 高級分譲マンションは 《米》 condominium; 高層マンションは high-rise apartment)
【ass】ロバ. ばか; がんこな人. 《米卑》 尻; 肛門.
(以上引用:New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998)
2014/05/11
923【言葉の酔時記】天気予報放送用語は気象予報士の的中自信度合いに左右されるか
ラジオで今日の天気予報の放送を聴く。
「関東南部は、晴れ」
おお、晴れって、自信ありげに断定、よしよし、出かけよう。
「関東北部は、晴れるでしょう」
おや、ちょっと違うなあ、自信ないのか。
「甲信地方は、晴れの予定」
あれれ、予め定まってるんだな、自信あるんだな。
「新潟地方は、晴れのようです」
また自信失ったな。
この語尾の違いはどういうことなんだろうか。単に同じ言い方じゃあバカみたいだからとて変えてるのか、それともそれぞれ意味が違うのだろうか。
予報的中の確率というか、予報的中の自信の度合いというか、それが異なるのだろうか。「晴れ」なら100%、「晴れのようです」ならば70%とか。
「今日の天気は晴れ、ところにより曇り、あるいは雨、寒いところでは雪かもしれません」てな具合で言えば、的中確率100%。
天気予報の放送を、「気象予報士の●●がお送りしました」なんて、個人名を名乗っている場合がある。これはその人が予想した天気なんだろう。
でも、それが当たらなかったとしても、「昨日は当たらなくて、お詫びします」って、謝っているのを聴いたことがない。いいのか。
まあ、お天気まかせというぐらいだから、いちいち謝っているときりがないか。
確率と言えば、降水確率というのが、なんだか分らない。
本日の降水確率50%といえば、1日24時間のうち半分の12時間を雨降りって意味だとばかり思っていたら、何だか違うらしいが、どう違うのか知らない。
「関東南部は、晴れ」
おお、晴れって、自信ありげに断定、よしよし、出かけよう。
「関東北部は、晴れるでしょう」
おや、ちょっと違うなあ、自信ないのか。
「甲信地方は、晴れの予定」
あれれ、予め定まってるんだな、自信あるんだな。
「新潟地方は、晴れのようです」
また自信失ったな。
この語尾の違いはどういうことなんだろうか。単に同じ言い方じゃあバカみたいだからとて変えてるのか、それともそれぞれ意味が違うのだろうか。
予報的中の確率というか、予報的中の自信の度合いというか、それが異なるのだろうか。「晴れ」なら100%、「晴れのようです」ならば70%とか。
「今日の天気は晴れ、ところにより曇り、あるいは雨、寒いところでは雪かもしれません」てな具合で言えば、的中確率100%。
天気予報の放送を、「気象予報士の●●がお送りしました」なんて、個人名を名乗っている場合がある。これはその人が予想した天気なんだろう。
でも、それが当たらなかったとしても、「昨日は当たらなくて、お詫びします」って、謝っているのを聴いたことがない。いいのか。
まあ、お天気まかせというぐらいだから、いちいち謝っているときりがないか。
確率と言えば、降水確率というのが、なんだか分らない。
本日の降水確率50%といえば、1日24時間のうち半分の12時間を雨降りって意味だとばかり思っていたら、何だか違うらしいが、どう違うのか知らない。
2014/02/17
896【言葉の酔時記】携帯電話機をつかって電話することをケータイと言うのかしら
熊:ご隠居、久しぶりですね。お元気ですか。
隠:おお、熊さん、よくおいでだね。うん、1月にころんで捻挫したけど、もうほぼ治ったよ。
熊:そりゃお気の毒でしたね、悪くすりゃ寝たきり老人になったかもしれませんよ。ま、そのほうがうるさくなくて、いいか。
隠:おい、今なにか言ったかい。
熊:いやいや、で、転んでどうしました?、すぐにあっしにケータイしてくれりゃ駆けつけたのに。
隠:え、ケータイしてくれりゃって、なんのこことだい。なにかい、お前がわたしを携帯して病院に連れてってくれるってのかい?
熊:あれ、転んでボケたかな。いや、そうじゃなくて、なんですかい、もしかしてご隠居はケータイを持ってないんですかい?
隠:あのなあ熊さん、携帯ってのはそりゃまあ、持つって意味だけど、携帯するとは言っても、携帯を持つとは言わないよ。
熊:いや、あのですねえ、携帯電話を持ってないんですかって、聞いてるんですよ。
隠:おお、電話ってのは電子システムによる遠隔会話のことだよ、おまえね、会話を手に持つとか携帯することはできないだろ。
熊:ウンニャロメ、じゃあね、携帯電話機を持っていないんですかって、伺いましょうかね。
隠:おお、それならわかったよ、はじめからそう言えば、ここまで長引くことはなかったんだよ、面倒だね、うん、そんなものは携帯していないっ。
熊:まったくもう、面倒はそっちだよ。で、持ってないって威張るようなことじゃないでしょ、いまどき。
隠:まあまあ怒るなよ、ケータイごときでな。
熊:なんだ、知ってるんだ。で、なんでケータイ、いや携帯電話機の話をしてたのでしたっけ。
隠:おまえがぼけてどうするんだい、あたしが転んで携帯電話機で助けを求める話だよ。
熊:そうそうそうだった、で、どうしました?
隠:じつはね、その時ケータイかけつつ、じゃないや、携帯電話機をつかって電話をしながら歩いていて、つまづいて転んだのだな。
熊:なんだ、持ってるんだ。
隠:いや、もってないよ。転んだ拍子にケータイじゃなくて携帯電話機はそばのどぶに落ちて壊れた。その時から携帯電話機を携帯してないんだよ。
熊:まったくもって、ケッタイなご隠居だよ。
(これは架空の会話であり、モデルはどこにもいません)
隠:おお、熊さん、よくおいでだね。うん、1月にころんで捻挫したけど、もうほぼ治ったよ。
熊:そりゃお気の毒でしたね、悪くすりゃ寝たきり老人になったかもしれませんよ。ま、そのほうがうるさくなくて、いいか。
隠:おい、今なにか言ったかい。
熊:いやいや、で、転んでどうしました?、すぐにあっしにケータイしてくれりゃ駆けつけたのに。
隠:え、ケータイしてくれりゃって、なんのこことだい。なにかい、お前がわたしを携帯して病院に連れてってくれるってのかい?
熊:あれ、転んでボケたかな。いや、そうじゃなくて、なんですかい、もしかしてご隠居はケータイを持ってないんですかい?
隠:あのなあ熊さん、携帯ってのはそりゃまあ、持つって意味だけど、携帯するとは言っても、携帯を持つとは言わないよ。
熊:いや、あのですねえ、携帯電話を持ってないんですかって、聞いてるんですよ。
隠:おお、電話ってのは電子システムによる遠隔会話のことだよ、おまえね、会話を手に持つとか携帯することはできないだろ。
熊:ウンニャロメ、じゃあね、携帯電話機を持っていないんですかって、伺いましょうかね。
隠:おお、それならわかったよ、はじめからそう言えば、ここまで長引くことはなかったんだよ、面倒だね、うん、そんなものは携帯していないっ。
熊:まったくもう、面倒はそっちだよ。で、持ってないって威張るようなことじゃないでしょ、いまどき。
隠:まあまあ怒るなよ、ケータイごときでな。
熊:なんだ、知ってるんだ。で、なんでケータイ、いや携帯電話機の話をしてたのでしたっけ。
隠:おまえがぼけてどうするんだい、あたしが転んで携帯電話機で助けを求める話だよ。
熊:そうそうそうだった、で、どうしました?
隠:じつはね、その時ケータイかけつつ、じゃないや、携帯電話機をつかって電話をしながら歩いていて、つまづいて転んだのだな。
熊:なんだ、持ってるんだ。
隠:いや、もってないよ。転んだ拍子にケータイじゃなくて携帯電話機はそばのどぶに落ちて壊れた。その時から携帯電話機を携帯してないんだよ。
熊:まったくもって、ケッタイなご隠居だよ。
(これは架空の会話であり、モデルはどこにもいません)
2013/12/29
882若者には保守は革新で右翼は左翼になってしまった今日この頃
今朝の朝日新聞に世代別の意識調査の結果が載っている。その中で、若い年代ほど自民党は変革的だとの回答だそうである。
「自民党に対し、若い年代ほど「変革」のイメージを抱いていることが、朝日新聞社の世論調査(郵送)でわかった。また、自民への「右寄り」の印象も、若い年代ほど薄かった。
若者の政治や社会に対する意識を幅広く探るため、20代だけの調査を11月上旬~12月中旬に実施。同時期に30代以上にも同一の質問による調査を行った。有効回答は20代の調査は1839件(回収率61%)、30代以上の調査は1792件(同72%)。
調査では「変革」を「1」、「安定」を「6」とし、今の自民のイメージはどちらに近いか、6段階で聞いた。20代の回答の平均は中心(3・5)より「変革」寄りの3・03。30代は3・09で、年代が上がるほど中心に近づき、70歳以上は3・51とわずかに「安定」寄りだった。7月の参院選比例区で自民に投票したと答えた20代は2・92で、「変革」の印象が特に強い。」(2013年12月28日朝日新聞digital)
ふむ、その若者の意識はよく分る。いや、なに、若者に迎合する年寄りを演じようとしているのではないぞよ。
考えてごらんよ、大変革があった太平洋戦争敗戦から10年ほどの期間は、もう60年ほども前のこと、若者にとっては生まれる前の大昔で、いわば年寄から言えばもう明治時代の話のようなもの。
その大昔体制が続いてきたところに、アベさんトップの自民党が、憲法を変えるぞ、戦争ができる様に自衛権見直しだ、国家防衛のための秘密保護だ、武器三原則も変えるぞ、天皇も歴代総理も行かない靖国神社に参拝だ、なんてことやれば、昔を知らない若者にはこりゃ大変革だと思うのが当たり前だろう。
かつては左翼が変革を担っていたのに、いまじゃあ、環境を守れ、憲法を守れ、個人秘密を守れ、守れ守れとまさに「保守」を唱えるもんだし、一方、右翼のアベサンは若者から見たら変ったことばかりやるもんだから、若者たちは左翼が保守で右翼が革新だと勘違いして思うのは、まあ、当然でしょ。
このへんで、保守と革新の保革入れ替え、右翼と左翼の左右交替をしてはいかがでしょうか。いや、政権のことじゃなくて言葉の意味のことです。
2013/11/27
864【言葉の酔時記】子、子ども、子どもたち、子どもら、複数の複数って?
日本語は英語と比べて、単数と複数の区別があいまいである。そもそも複数の言い方がもともとなかったのかもしれない。だって、人の複数は人々、品の複数は品々なんて、
まったくもって原始的過ぎる。もっとも、英語のようにgooseの複数がgeese、childがchildrenなんてむちゃくちゃが多いよりも、はるかに使いやすい。
昨日の新聞(2013年11月26日朝日新聞朝刊 文化欄)に、あるインタビュー記事があり、こう質問している。
「いま、子ども を宿していらっしゃいますね」
ふむ、このインタビュアーは、インタビュイーが妊娠中であることを知っおり、しかもそれが双子か三つ子の複数であると知って、そのことについて質問しているのか。
ところがインタビュイーは、その多胎のことには答えていないので、質問の意図はそこではなかったらしい。
と、わたしは思ったのだが、ふと気が付いた。インタビュアーは「子ども」が複数接尾辞がついた複数名詞とは思わなくて、単に「子」の意味で質問したらしい。なら、「お子さん」と言いなさいよ。
近ごろは、一人っ子なのに「うちの子ども」なんて言うこともあるようだから、今や新聞記者にしてそうであるのか。
でも、「うちの子ども」は、「手前ども」とか「私ども」と同じで、元来は謙遜語のはずなんだなけどなあ。
それどころか、その逆に「子どもたち」と複数名詞に複数接尾辞をつけて、2重に複数のしてしまうことが、新聞用語にもかなり普通になっている。
これは多分、「子ども」が複数ではなくて単数だと思い込んだ結果の表れなのだろう。そのうちに「子どもたちら」と3重複数語を言い出すことだろう。
これに関連して思い出すのは、「おみおつけ」なる3重馬鹿丁寧語である。たかが味噌汁になんだよ。
まったくもって原始的過ぎる。もっとも、英語のようにgooseの複数がgeese、childがchildrenなんてむちゃくちゃが多いよりも、はるかに使いやすい。
昨日の新聞(2013年11月26日朝日新聞朝刊 文化欄)に、あるインタビュー記事があり、こう質問している。
「いま、子ども を宿していらっしゃいますね」
ふむ、このインタビュアーは、インタビュイーが妊娠中であることを知っおり、しかもそれが双子か三つ子の複数であると知って、そのことについて質問しているのか。
ところがインタビュイーは、その多胎のことには答えていないので、質問の意図はそこではなかったらしい。
と、わたしは思ったのだが、ふと気が付いた。インタビュアーは「子ども」が複数接尾辞がついた複数名詞とは思わなくて、単に「子」の意味で質問したらしい。なら、「お子さん」と言いなさいよ。
近ごろは、一人っ子なのに「うちの子ども」なんて言うこともあるようだから、今や新聞記者にしてそうであるのか。
でも、「うちの子ども」は、「手前ども」とか「私ども」と同じで、元来は謙遜語のはずなんだなけどなあ。
それどころか、その逆に「子どもたち」と複数名詞に複数接尾辞をつけて、2重に複数のしてしまうことが、新聞用語にもかなり普通になっている。
これは多分、「子ども」が複数ではなくて単数だと思い込んだ結果の表れなのだろう。そのうちに「子どもたちら」と3重複数語を言い出すことだろう。
これに関連して思い出すのは、「おみおつけ」なる3重馬鹿丁寧語である。たかが味噌汁になんだよ。
2013/11/25
862【言葉の酔時記】あの建物は建築か建屋か、はたまた物件か
今朝の新聞(2013年11月25日朝日新聞朝刊)の2面に、写真のような囲み記事がある。コーヒー嫌いのわたしには記事内容には興味がない。
読んでてひっかかったのは、この店の特徴である「8m近い煙突」の話の続きに、「物件がなくて500件くらい探しました」とあるところだ。
たった8mほどの煙突の材料なんて、鋼管でもコンクリでもそこらに普通にあるもので、探しまわるほどの建築材料ではあるまいと思ったのだ。
記事全部を読み終えて、ふと気が付いた。そうか、この物件とは、建築材料物件ではなくて、店を構える不動産物件、つまり8mの煙突の付いた建物のことであるか。
不動産屋が扱う土地や建物のことを「物件」というのは、不動産業界用語だとばかり思っていたが、いまや一般用語になっていたのか。
この記事のように、「建物」あるいは「建築」のことを「物件」というのが普通とすれば、「建築家」は「物件家」となるのであろうか。
そうだ、「建屋」という言葉もある。原子力発電所の建物のことである。震災による破裂と核毒バラマキ事件で初めて知った、
タテヤと聞くとなんだか軽々しくて、とてもあんな危険な原子炉を入れておくところには思えない。もしかして、本当に軽々しく造ってあったので、あんなに軽々と吹き飛んだのだろうか。
「建築」と「建屋」はどう違うのだろうか。原子炉用の建屋を設計した「建屋家」は、どう考えていたのだろうか。
もしかして原子炉建屋は、普通の建築よりもはるかに重要な物件だから、丁寧に設計したので、名称も別にして「建屋」としたのだろうか。それでも吹き飛んだのだから原子炉は怖い。
では、いま話題の2020年オリピック用の新国立競技場案は、建築か建屋か。
原子炉ほどの超重要なものを入れるのが建築じゃなくて建屋なら、国際的あるいは国家的行事のオリンピックメイン競技場だって、これはもう絶対に建屋と言うべきだと思うが、どんなもんだろう。
そうだ、原子力発電所とかオリンピック競技場のような超重要建築の設計をする者は、「一級建屋士」の資格を持った「建屋家」でなければならないように、制度改正してはどうか。
与太話はさておいても、「建築家」という言葉は何とかしたほうが良いと思う。「家を築き建てる」って、つまり大工さんのことでしょ、architectの翻訳語としてはかなりへたくそだと思うよ、忠太くん。
読んでてひっかかったのは、この店の特徴である「8m近い煙突」の話の続きに、「物件がなくて500件くらい探しました」とあるところだ。
たった8mほどの煙突の材料なんて、鋼管でもコンクリでもそこらに普通にあるもので、探しまわるほどの建築材料ではあるまいと思ったのだ。
記事全部を読み終えて、ふと気が付いた。そうか、この物件とは、建築材料物件ではなくて、店を構える不動産物件、つまり8mの煙突の付いた建物のことであるか。
不動産屋が扱う土地や建物のことを「物件」というのは、不動産業界用語だとばかり思っていたが、いまや一般用語になっていたのか。
この記事のように、「建物」あるいは「建築」のことを「物件」というのが普通とすれば、「建築家」は「物件家」となるのであろうか。
そうだ、「建屋」という言葉もある。原子力発電所の建物のことである。震災による破裂と核毒バラマキ事件で初めて知った、
タテヤと聞くとなんだか軽々しくて、とてもあんな危険な原子炉を入れておくところには思えない。もしかして、本当に軽々しく造ってあったので、あんなに軽々と吹き飛んだのだろうか。
「建築」と「建屋」はどう違うのだろうか。原子炉用の建屋を設計した「建屋家」は、どう考えていたのだろうか。
もしかして原子炉建屋は、普通の建築よりもはるかに重要な物件だから、丁寧に設計したので、名称も別にして「建屋」としたのだろうか。それでも吹き飛んだのだから原子炉は怖い。
では、いま話題の2020年オリピック用の新国立競技場案は、建築か建屋か。
原子炉ほどの超重要なものを入れるのが建築じゃなくて建屋なら、国際的あるいは国家的行事のオリンピックメイン競技場だって、これはもう絶対に建屋と言うべきだと思うが、どんなもんだろう。
そうだ、原子力発電所とかオリンピック競技場のような超重要建築の設計をする者は、「一級建屋士」の資格を持った「建屋家」でなければならないように、制度改正してはどうか。
与太話はさておいても、「建築家」という言葉は何とかしたほうが良いと思う。「家を築き建てる」って、つまり大工さんのことでしょ、architectの翻訳語としてはかなりへたくそだと思うよ、忠太くん。
2013/08/14
820【怪しいハイテク】今や世界企業のグーグルがこういう言葉をつかって恥ずかしくないのか
このブログの駄文を見てくださる人は、特定のファンのようなお方だけらしい。日々のカウンターに表示されるわずかな数字が、それを示している。
であればこそ、いつもご覧いただく方々には、衷心より感謝を申し上げます。
ところが最近とつぜん、毎日のカウンターがそれまでの2~3倍くらいに増えた。
え、どうして?、喜んでアクセス分析のページを開けてみると、そんな昔の記事を今ごろなんで読むんだよ、と思うようなアクセスが増えていることもあって、なんだか変なのである。
コメントに広告スパムが入ってくることも多くなった。カウンタはスパムがきても記事閲覧と勘定するのだろう。
分析ページにトラフィックなる欄があり、どのURLからアクセスしてきたか、多い順にわかる。そのトップにvampirestat.comとでている。
数日前までは、わたしの「まちもり通信」サイトからのアクセスが一番だったのに、なんだよ、これは。
そのvampireをクリックして見たら、なんだかわけのわからないページが出てきて、こりゃ危なそうだと、すぐに引き返した。引き返してももう手遅れかもしれない。
そこで貧者の百科事典検索したら、分った。こいつは、そうやってクリックさせて、危ないなにかをこちらに送り込み、フィッシングなどやったり、スパムをいっぱい送り込むらしい。そういう奴がネットのなかにいっぱい巣食っているそうだ。
で、これが危ない奴かどうか診断するサイトがグーグルにあって、さっそく診断した。
その診断結果の主文がこれである。
「このサイトで過去 90 日間に Google がテストした 7 ページのうち 0 ページで、ユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明しました。」
ざっと読んだはじめは、こりゃタイヘンとおもったが、読み直してホッとした。
まったくもう、機械につくらせる悪文の見本である。0ページの時は、見つからなかったという別の文章にする簡単な技術さえもグーグルにはないらしい。
今や世界企業のグーグルが、こういう言葉を使って、恥ずかしくないのか。せめて「ダイジョブ、わるいことみつからなかったあるよ」とかいったらどうだ。
であればこそ、いつもご覧いただく方々には、衷心より感謝を申し上げます。
ところが最近とつぜん、毎日のカウンターがそれまでの2~3倍くらいに増えた。
え、どうして?、喜んでアクセス分析のページを開けてみると、そんな昔の記事を今ごろなんで読むんだよ、と思うようなアクセスが増えていることもあって、なんだか変なのである。
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分析ページにトラフィックなる欄があり、どのURLからアクセスしてきたか、多い順にわかる。そのトップにvampirestat.comとでている。
数日前までは、わたしの「まちもり通信」サイトからのアクセスが一番だったのに、なんだよ、これは。
そのvampireをクリックして見たら、なんだかわけのわからないページが出てきて、こりゃ危なそうだと、すぐに引き返した。引き返してももう手遅れかもしれない。
そこで貧者の百科事典検索したら、分った。こいつは、そうやってクリックさせて、危ないなにかをこちらに送り込み、フィッシングなどやったり、スパムをいっぱい送り込むらしい。そういう奴がネットのなかにいっぱい巣食っているそうだ。
で、これが危ない奴かどうか診断するサイトがグーグルにあって、さっそく診断した。
その診断結果の主文がこれである。
「このサイトで過去 90 日間に Google がテストした 7 ページのうち 0 ページで、ユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明しました。」
ざっと読んだはじめは、こりゃタイヘンとおもったが、読み直してホッとした。
まったくもう、機械につくらせる悪文の見本である。0ページの時は、見つからなかったという別の文章にする簡単な技術さえもグーグルにはないらしい。
今や世界企業のグーグルが、こういう言葉を使って、恥ずかしくないのか。せめて「ダイジョブ、わるいことみつからなかったあるよ」とかいったらどうだ。
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