今日の朝日新聞に、原発被災地の帰宅困難区域の設定に関する記事の中に、「大熊町長は帰還にこだわっている」という書き方があった。
これだと町長は「帰還なんてどうでもいい些細なことにとらわれている」って意味だけど、本当にそうなのだろうか。
本人がそう思って発言したのか、新聞屋が一方的にそう思い込んだのか。
広辞苑を引用する。
「こだわる:さわる。さしさわる。さまたげとなる。気にしなくてもよいような些細なことにとらわれる。拘泥する。故障を言い立てる。なんくせをつける」
このごろ「絆」って言葉が妙に流行している。
なんでまた束縛されることが流行なんだろうか。
たとえば福島原発の被災地で、地域のいろいろなしがらみがあって、遠くに避難できずに、核毒放射線が怖いけどやむを得ず子供とともに地元にとどまらざるを得ない母親たちは、本来の束縛を意味する絆には実は困り果てているだろう。
そういう現地ではいえないような話が、インタネットの中には飛び交っている。
絆を美しい良い言葉と思い込んだやつらは、いったい誰なんだよ。
広辞苑を引用する。
「きずな【絆・紲】:馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繋縛」
ちかごろ、接頭語に「ちなみに」ってつけるやつが多い。
そしてその後に「ちなむ」ような軽いことじゃなくて、重要なことを言うのである。
あのなあ、「ちなみに」って言ったら、その後は、まあどーでもいいけどついでに言うか、ってなことを言うべきなんだよ。
まあ、言葉は時代とともに変わるけど、無知で使うヤツには困ったもんだ、聞いているこっちが迷っちまうよ。
参照→601絆を解いて民族大移住時代へ
http://datey.blogspot.com/2012/04/601.html
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