先月のことだが、大学同窓会から、大判の本ほどの箱が送られてきた。
あけてみると、大学本館を描いた風景画を焼きつけたA4版ほどの大きさの陶板である。
そうか、これは、食卓で使う鍋敷きであるな、寒くなって鍋物の季節を狙って送ってくださるとは、なかなか気が利いていると、ありがたくちょうだいした。
陶板のほかに木製の架台のようなものもついている。
あ、そうか、鍋の下に敷いてないときは、これに載せて食卓を飾るのであるか。ふむ、飾りにもなる鍋敷きであるのか、それも気が利いている。
送り状に、卒業50年の記念品であり、有名な(らしい)画家が描いたもので、なかなか良いものであると自負していると、同窓会長が書いていらっしゃる。
というわけで、同期の友人たちにメールで話題にしたら、いろいろ返事が来た。
500年くらい経てば価値が出るからとっておくかとか、半世紀前の頃の風習のレベルを思い出させるとか、もう歳が歳だから無駄なものをなくす身辺整理中なのにこりゃ困ったとか、陶磁器趣味のヤツからはこんな代物をどうすんだよとか、なかなかの評判であるのが面白い。
ひとつわかったことは、どうも勘違いしていたらしい。これは鍋敷きではなくて、純粋に部屋を飾る陶板画であるらしいのだ。でも鍋敷きにしてもいいでしょ。
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