今朝の各新聞社の社説の最初の2~4行である。各社のスタンスが現れて面白い。
これを原発問題への各社の科学的対応と見るか、政治的対応と見るか。
基本的には政治的対応と見るのだろうなあ、なにしろニュースのもとが政治的収束なんだろうから。
としてその口調を見ると、政権スリヨリ度がなんとなくわかるのかもしれな。
スリヨリ接近度の高い順に、産経、読売、日経、朝日、毎日、東京の順か。
えっ、産経は反政権の超保守って思ってたけど、原発では近いのかい、あ、いや、政権が産経にスリヨリつつあるのかもなあ。
読売
野田首相が、東京電力福島第一原子力発電所の「事故収束」を宣言した。発生から9か月、ようやく応急措置を終えたということだろう。
新段階への移行を国内外に発信する意義は大きい。
日経
福島第1原子力発電所の原子炉は落ち着いてきたにしても、「事故は収束した」と言えるのか。住民や作業員の安全確保を考えても政府の判断には疑問が残る。
朝日
野田首相がきのう、記者会見で福島第一原発事故の「収束」を内外に宣言した。
周辺の人々が避難生活を強いられていることや、本格的な除染などの課題が山積していることに触れ、事故炉に絞った「収束」だと強調した。
だが、そうだとしても、この時点で「収束」という言葉を用いたことは早すぎる。
産経
福島第1原子力発電所の事故について、野田佳彦首相は原子炉が「冷温停止状態」に達したとして、事故の収束に向けた工程表の第2ステップの完了を宣言した。大震災で大破した原子炉が、初期の危険な状態から脱したことを意味する大きな節目である。
毎日
世界に類のない重大事故発生から9カ月。政府が冷温停止状態を宣言したことで東京電力福島第1原発の事故対策が大きな節目を迎えた。
原子炉の安定した制御は人々が待ち望んできたものだ。しかし、その実態は危ういバランスの上に乗ったものであり、本当の収束からはほど遠い。
東京
福島第一原発の「事故収束」を野田佳彦首相が宣言した。放射性物質の放出や汚染水の懸念も残り、絶対安全の保証はどこにもない。廃炉までの長き道のりを考えれば、幕引きとはあきれ返る。
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