ご近所探検に、坂道を登って行ったら、突き当りになにやら鉄条網が見える。
おお、ここはアメリカ軍の基地であるらしい。物々しいゲートである。
横にまわりこんで見ると、鉄条網に「NO TRESPASSING」と大書してあり、網の中に住宅のようなものが見える。
尾根の上から南のほうを見下したら、住宅らしい建物群が、芝生の中にゆったりと配置されて建っている。これが下から眺めた広々とした公園かなにかの正体であった。
家の大きさからみて、子どもが遊んでもいるから、アメリカ軍兵士の家族住宅地らしい。ここはいまだに横浜の戦後占領が続いているらしい。
兵器はないのだろうが、これこそいまどきいうところの典型的なゲーティッドコミュニティだ。軍事施設だからそういうものだろうか。
尾根の上から反対側の北を見ると、なんとまあ南側とは違う風景だろうか。どちらも人間が棲んでいるが、これほど違う風景をみると、人間はどんな環境でも住めると思えてくる。
goole earthで調べて、ここはアメリカ軍の根岸住宅地であった。根岸住宅地には、別のところから近づいたこともあったが、こんなところまで広がっているとは気が付かなかった。
それにしても、この金網の外と中の密度の違いは驚異的でさえある。アチラさんがゆったりし過ぎなのか、それともこちらがセコ過ぎるのか。
もうちょっと拡大して見てさらに驚くのは、このアメリカ・日本・あの世(墓地)と3つの空間が併存している様子である。死んだらもっともっと過密居住?になるのであった。
まあ、死ねば物質に戻るのだからそれでも一向にかまわないが、こうしてじかに並ぶと、なにか奇妙であるし、文化人類学的にというか、民俗として興味深いものがある。関連ページ:「横浜風景」弧乱夢一覧
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