2013/05/30

782白内障手術でよく見える眼になったが鏡の中のあのイケメンのオレはどこに消えたのか

 白内障両目手術での医者通いから、ついに卒業した。
 最初の検査が去年7月、手術が9月、予後の検査がやっと終わったので、あれからから10カ月である。 
 なにしろ医者なるものにはめったに行かないし、体内にメスが入って入院なんて、わが身には前代未聞であり、実に興味深い面白い一大事件であった。

 昨日が最後の検査、視力は両目とも裸眼で1.2、眼内を覗き込んだ医師が言う。
「ああ、きれいですねえ、レンズを覆っている膜に1年くらいで濁りがでることがあるのですが、両目ともきれいなものです。はい、これでおしまい、卒業です」
 というわけで、日常生活は眼鏡なしで遠くも近くも見える。

 問題があるのは、鏡の中のわが顔を見て、その老醜に愕然とすることである。そんなもの、よく見えるようにならなくてもよいのに。
 だんだんとその老顔にも慣れてきたが、それにしてもあの鏡の中にいた美少年のオレは、どこに行ったのだろうか。
 若いころは視力2.0であったから、駅で線路向こうプラットホームにある時刻表を読めたものだ。だからリアリストであったが、老眼になり乱視になり白内障になってロマンチストになっていただろうに、またリアリストに戻ってしまった。

 もうひとつ問題は、風景が深みに欠けてきたことだ。白内障手術前には、色彩に奥行と深みがあったのだが、手術後はどうも浅薄で明るいのだ。極端に言えば、油絵が水彩になった。目玉の濁りが無くなっったかららしい。
 若いころはこう見えていたのだろうから、その日を取り戻したことになるので、まあ、良しとしようか。これはもう手術前の記憶が薄れて、今は気にならない。

 眼の調子が眩しい暗い濁るボケるなんて、白内障かもしれないってお方は、わたしの白内障手術の一部始終をこちらからご覧ください。なにか参考になるでしょう。
https://sites.google.com/site/dandysworldg/hakunaisyo

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