いまやゴールデンもシルバーもウィークにも関係ない日々をすごしているが、この連続休日の発明はいつ頃からだろうか。
4月29日は、先代の天皇が存命中は天皇誕生日と言っていた。その天皇が死んだので、祝日はなくなると思っていたら、みどりの日と名付けて生き残った。そのうちに思い出したのか、復古派の執念か、昭和の日ということになった。
戦前は11月3日は明治節(その前には天長節)であった。明治天皇誕生日である。今は文化の日と言っている。たぶん、右のほうの方は、明治節と復活させ、昭和の日は昭和節にしたいだろうな。
ついでに、誕生日は生まれたその日だけで1日しかない。毎年毎年、誕生日というのは間違っている。誕生記念日とういうべきである。日本では、毎年毎年12月に天皇が生れているらしい。
5月3日は憲法記念日、その右のほうのお方と言えばアベさん、この憲法を何とかして改訂したいとの執念をもって、とうとう総理大臣にまでなってしまった。
しかもそれが実に皮肉なことに憲法違反の選挙結果によるのだから、その執念たるやまったくもってエライものである。
憲法違反で当選して憲法改正するって、冗談にしたらよくできているとおもうが、これが現実らしいから、今の世の中スゴイもんだ。
それに輪をかけてスゴイのは、真正面の玄関から入って9条改訂をしたいが、どうもうまくいきそうにないので、まず96条の改訂条件を緩和する改訂という、勝手口から入ろうという姑息ななりふり構わぬ作戦をするのだそうだ。
ま、考えようによれば、これはうまい作戦である。アベさんの次にまたもっと改訂したい人が出てきて、改訂し易くなった96条をさらに緩和改訂するのだな。どんどん憲法改訂が簡単にできるようになる。
そこで第9条を改訂どころか廃止、人権制限確立、そういう作戦らしい。ドえらいもんだ。
5月4日はみどりの日、由緒はよくわからないが、4月29日からこちらに引っ越してきたらしい。まあ、このころはの木々が緑に萌える時期だからいいだろう。
それにしても、おかしいのは、木々の葉の緑という色である。樹木や草など緑色の植物は、太陽光線の中にある色の中で、緑色だけを嫌いらしいのである。
太陽から降り注ぐ光の中で、緑色だけを吸収しないで反射するから、人間の目には植物の葉が緑色に見えるのである。秋になると緑も好きになるが、こんどは赤や茶色が嫌いになるらしい。
わたしたちが春の野山に行って、ああ、木々の緑は気持ちがよい、なんて言っているが、植物のほうは緑色光線を大嫌いらしい。さて、この矛盾をどう考えようか。
5月5日は、こどもの日。昔は端午の節句で、男の子が祝った。だから、こどもの日は、この男女同権時代に男の子の祭日である(のだろう)。
なぜ桃の節句の3月3日を女の子のための国民の祝日にしないのかって、怒ってる女性たちはいないのかしら。
ついでに、ちかごろは「子どもたち」という言い方がはやっている。いまに「こどもの日」は「子どもたちの日」に改定されるに違いない。
でもなあ、これっておかしいぞ。「子ども」が複数なのに、これにさらに「たち」をつけて複数にするのは屋上屋を重ねている。「おみおつけ」(御御御つけ)なるアホバカ丁寧語と同じだ。単数は「子」、複数は「子ども」、ここまででよいのである。
またつついでだが、5月5日はわたしの誕生記念日である。この日が祝日である真の理由はこれなのよ!。今日で75年の生涯を終えて、あすから76年目に突入する(であろう、たぶん)。
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