熊五郎:ご隠居、暑いですねえ、生きてますか、あれっ、冷房にしてないの、まだ?
ご隠居:おや熊さん、いらっしゃい、うん、エアコン点けてないよ。
熊:そりゃだめだ、すぐ点けて下さいよ、ご隠居が死んでもいいけど、あたしゃ嫌ですよ。死にたくない。点けなきゃすぐ帰るよ。
隠:そうかい、じゃあ、この夏初めてエアコンスイッチオンだ。どうだこれで。
熊:ちゃんと動いてますかい?
隠:うん、去年動いたから大丈夫だろ、何せ20年前に買ったものだからね。
熊:どうやら涼しくなった、よかった、ところで元気ですかい。
隠:うん、コロナにも戦争にも暗殺にも負けずに元気だよ。コロナがあんまり長くて嫌になって、もうおさらばしたいと思っていたら、戦争がやってきた、お、これでしばらくヒマツブシできるぞと思っていら、なんと暗殺事件がやってきて、当分生きてあれこれ見てからおさらばにするかと思い始めてるんだよ。
熊:う~む、悪いことを餌にして長生きしようってのは、いかがなもんですかね。
隠:うん、わたしもそう思うよ。
言ふまいと思へどけふの暑さかな
ついに点けたるエアコンディショナー
熊:それにしても安倍暗殺事件には驚いた、ご隠居はこれまでこんな事ありましたか。
隠:そうだね、同時代的に記憶にあるのは社会党委員長の浅沼稲次郎暗殺事件だね。大学生の時、床屋で臨時ニュースをTVで見たよ。あの暗殺場面は今回の事件場面の動画とそっくりだね、刃物と鉄砲の違いだけだよ。
熊:でも犯人が、あれは思想的背景を持った右翼青年、これはただの貧困中年ということで、大いに差がありますね。
隠:わたしもはじめはそう思っていたけど、あれから20日ほどでいろいろ情報が出てきて、そうとも言えない気がしてきたんだよ。
熊:どうしてですか。安倍さんが肩入れした統一教会って詐欺団体なんでしょ、思想なんかじゃなくて。わたしは今回初めて知ったけど、ご隠居は昔から知ってましたか。
隠:あの霊感商法とか集団結婚式なんて日本とコリアをまたぐ奇天烈な事件で、何だか奇妙な宗教を語る団体として、大きな話題になったもんだよ、あれは70年代だったかしら。
熊:なんでも1950年代には日本に入ってきて、岸信介とか大物右翼とかと結んで、反共運動団体を立ち上げたのが、日本での始まりのようですね。知ってましたか。
隠:知らなかったよ、芸能的話題だったもんなあ。その岸信介から孫の安倍晋三まで、そしてそれにつながる政治家たちまでも、統一教会に侵されていて、そこから右派政治家の思想が構築されたらしいけど、なんともすごいね。これって大陰謀論として語られるだろうね。
熊:そんなことが暴露されて大問題になっているのは、まさに安倍暗殺事件によることですね。暗殺犯が貧困原因となった統一教会憎し、それを支援する安倍憎しで起こした事件の効果は、暗殺犯が狙ったよりもはるかに大きな効果を上げていますね。
赤信号みんなで渡れば怖くない 統一教会みんなで渡ろう
公明党創価学会自民党統一教会なにがおかしい
隠:そうそう、暗殺犯の思想はどちらかといえば右寄りだったらしいから、意外な効果を生んだというべきかな。ということはだね、今回も単純な恨み殺人じゃなくて、社会的背景があったってことだよ。
熊:なるほど、暗殺された安倍さんの右翼思想が撃たれたってことになったんですね、犯人はそう思わなくても。
隠:そして今、政治家たちと反社会的集団の統一教会のつながりが、つぎつぎと暴露されて来た、主に自民党の人たちってのが不気味だね。しかもその当事者たちが否定するのじゃなくて、それの何が悪いか分らぬと無知で居直るとか、そんな団体とは知らなかったとバカのふりするとかなんだもんね。あんないい大人がねえ。
熊:そうそう、統一教会が唱える保守的思想と、自民党保守派の唱える政策があまりにも符合してるってことは、統一教会がそれなりの作戦をもって、自民党に時間をかけて食い込んで教育したのでしょうね、その成果がいまぞくぞく暴露されてる。
隠:暴露でもあるけど、実は前から分かっていたんだね、だから映像や文書が次々登場する、ジャーナリズムが怠慢だったんだ。しかも統一教会のその活動の根っこには、日韓併合植民地政策に関する積年の恨みの報復だというのだから、本当だとしたら根が深いね。
熊:それは国家的怨恨を利用して個人的思想と欲望を絡めて、戦前からの積年の恨みを日本からの金銭収奪と政治家の思想的感化に転換した統一教会の長年のカルト戦略は、暗殺犯の家庭崩壊と貧窮の少年時からの積年の恨みを安倍暗殺へと転換した長年にわたる戦略とは、実はよく似ているとも言えますよね。
隠:う~む、統一教会の動機行動と暗殺犯のそれがよく似ているというのは、鋭いねえ。そんなこと言ってる識者はいるかしら、いないねえ、うんうん、そうだね。
熊:そうでなくても日韓関係が最悪と言われる今どき、こういうことが暴露されるとどうなるんでしょうね。
隠:考えようによっては、日本庶民信者たちはけっこう贖罪してる感もあるね、集団結婚といい、巨額寄付といい、言われるままにやってるし、政治家たちも思想信条を知らぬ間に乗っ取られているんだものねえ。大成功の敵討ちだったろうね、どっちも。
熊:う~ん、どっちもってところが怖いなあ、日本の信者たちからの寄付というか寄進が毎月何十億円も、コリアの統一教会の本体の財団に送られて、それが活動資金になっているというのですからねえ。その金のために暗殺犯は貧窮してこの犯行に至った、なんともドロドロ怨念世界、隠某論にはもってこいですよ。
隠:そうだ、もう一つ暗殺事件を思い出した、現職のUSA大統領J.F.ケネディだよ、太平洋横断の中継TV放送開設の日だったから、それが一番のニュースで飛び込んできて大騒ぎだったな。いつだたかなあ。
熊:ネットで見たら1963年11月、浅沼暗殺の2年後、暗殺時代だったんですね。
隠:そうそう、その暗殺犯人がまた暗殺されたものねえ、さらにJFKの弟のロバートもその5年後に暗殺されたんだった。
熊:ひやー、すごいなあ。暗殺犯を暗殺して証言させないのですかねえ、あ、安倍暗殺犯も暗殺されるかもしれないですね。
隠:そうだよ、殺さなくても余計なこと喋らせないように、病気だったことにするなんてことあるかもよ。裁判が簡単に終わるからね。
熊:今回のように暗殺動機の重要な位置を占める政治家と統一教会の深い関係について、世に深く知られないようにするには、公判がおおいにじゃまでしょうね。何かが起きるかもしれないって、映画みたいですねえ。怖い時代が来た。
第5波でオリンピックは無観客 第7波では無弔問客
隠:さてその安倍さんを国葬にするそうだよ、葬式費用に全額国費を充てるというから、日本は景気がいいのだねえ。物価は上がるし年金は減るし、なのになあ。
熊:9月の末とからしいけど、それまでにコロナ第7波が治まるのでしょうかねえ。
隠:前政権の時の第5波オリパラやったから、この政権では対抗して第7波国葬だろ。
熊:あはは、そうか、じゃあやっぱり電通に丸投げするのかなあ、喪服はAOKIで、アベノマスク着用とかね。あ、無弔問客でしょうね、ここはやっぱり。
隠:香典をいただくことにして、税金投入をできるだけ少なくしてほしいもんだね。
熊:香典なら、統一教会とか創価学会とか生長の家とか立正佼成会とか日本会議とか幸福の科学とかから、それぞれ10億円以上もって来るでしょ、たぶん、何とかなるでしょ。
隠:ワハハ、そうかい、そうかい、それにしても第7波到来というのに、岸田さんは国葬準備に忙しくて、コロナまで手が回らないらしいね。
熊:そうらしい、医療崩壊間近といわれていても、地方自治体で良きに計らえ、感染したら家で寝てろってことのようです。
隠:昨日だったか、ついに一日感染者数は世界ランキングでトップに立ったらしいよ、すごいなあ、こうなるとコロナに感染しないわたしとか熊さんは、立派な非国民だよ。
熊:さてさて非国民は、これからは平和とか家庭とか世界とか統一とかって言葉には眉に唾つけて対応しなくっちゃね、まずはこども家庭庁に、ですね。
(2022/07/30記)
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