このブログに今月の初めにも採り上げた【LINE裸淫】についてまた書く。どうでもよいのにヒマだねえ。
これについてはこのブログでずいぶん前から何度か面白がって指摘しているのだが(初出は2018年のコレ)、かいつまんで書くとこうだ。
そのLINE発音の日本語イントネーションが、英語式ではなくて日本式「ハダカでミダラ」であるのを奇妙に思いオチョクリ面白がっていたところ、何故か使えなくなったので復活する操作が面倒なので、裸も淫も卒業したからもういいやと、全部アンインストールしたという話であった。
さて、今日の新聞に「ライン情報44万件流出』との大見出し、使っていないから記事内容には興味がないのだが、「IT大手のLINEヤフー」と企業名が書いてるのに気が付いた。
え、そうだったのか、ヤフーとラインは繋がっていたのか、知らなかった。これでまたオチョクリ種が増えたのが嬉しい。裸にして淫だからヤプーにつながるのか、なるほど、。
IT起業の「Yahoo!」の名を知ったのはいつだったか覚えていないが、「家畜人ヤプー」よりもはるか後だったことは確かだ。ヤフーなる企業名を初めて見た時に、変な名前を付けるものだ、あの奇書「家畜人ヤプー」から採ってきたのか、奇人が社長かしら、どんな人だろうと思った。日本法人のトップは孫正義だったから、この人が奇人かと思った。
後にヤフーは外国企業と知ったので、奇書がもとではないと分かったが、日本企業としてはヤフーのままでよいのかなあと思っていた。それからヤフーが検索サイトなどでぐいぐいと伸びてきて、一時わたしもヤフーメールを使っていたこともあった。ヤプーとヤフーが結びつけられて語られたとは聞いたことがない。世間ではマイナーな奇書だったのか。
しかしわたしはヤフーのネットサイトデザインが広告だらけで、実に汚らしいのでヤフーを嫌になった。そのうちにグーグルの方がサイトデザインがすっきりしていることに気が付いて、今ではそちらに乗り換えてヤフーとは縁が切れている。今も汚らしいようだ。
さて、これをここまで読んで、「家畜人ヤプー」なる奇書をご存知ないお方にはちんぷんかんぷんであろう。今ではネット検索すればすぐ分るからここで解説しない。私がその奇書を読んだのは角川文庫本になってからずいぶんたった頃だから、1970年代後半だったか。
あまり昔なのでもう内容をほとんどを忘れたが、寺山修司や澁澤龍彦が激賞するほどのSF、SM、エロ、グロ、冒険など満載の奇書であった。そのヤプーイメージでヤフーなる企業名に出会ったものだから、奇妙な偏見にとらわれたのであった。
今調べたら「Yhoo!」の創設者によるネーミングの元は、スウィフト作「ガリバー旅行記」に出てくる野獣の名だと出てくる(Wikipedia)。そう言えばそうだ、朝日新聞にガリバー旅行記の新訳が連載されたのは5年ほど前だったろうか、「馬の国」でガリバーは「ヤフー」という退化した人間に出会う。ヤフーは理性ある馬「フイヌム」たちにこき使われれていた。
ガリバー旅行記 フィヌムとヤプー |
ガリバー旅行記はよくできた風刺小説であり、その時代としては一種の奇書だっただろう。そして「家畜人ヤプー」は、この元祖奇書がはるか後世に産み出した奇書であろう。
やはり「YAhoo!」と「家畜人ヤプー」はガリバーを通じてつながっており、ヤフーは資本を通じて「LINE」とつながり、牽強付会で「裸淫」とつながり、メデタシメデタシ。
ここで歴史的経緯(というほどではないが)をまとめておく。
・1735年 スウィフト「ガリバー旅行記」完全版の出版
・1956年 沼正三「家畜人ヤプー」が「奇譚クラブ」に初出現
・1996年 IT企業「ヤフー」設立
・2011年 SNS「LINE」出現
・2018年 まちもり散人 ブログ「伊達の眼鏡」で「LINE裸淫説」初出
・2023年 ヤフーとLINEが結びついた
というまことにもってどうでもよい話である。
(20231128記)
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伊達美徳=まちもり散人
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