2021/03/19

1522【スマホ事始め譚その3】落転巣魔呆に加えてこんどは頭無ZOOM童貞も喪失

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

●宣伝の無料じゃなかった初料金

 2月1日から始めたスマートフォン(スマホと言うらしい)、電話屋(というのか)は楽天なるのんきな名の企業である。どうも落転とおちょくりたくなる。1年間は無料だと言うので吊られた。スマホの器械だって1円である。

 そしてその最初の月の料金請求がスマホに載っているのを見つけた。935円である。おや、1年間無料だろ、なのに有料とはその中身を知りたい。明細を開いた。

 935円の内訳は、楽天UN-LIMITV  2980円、マカフィーモバイルセキュリティ200円、スマホ交換保障償プラス650円、月額プラン料金1年間無料 -2980円、当月消費税額85円、以上合計935円

 う~む、2980円がマイナス2980円で無料はわかる。マカフィーナントカ200円と、交換補償650円についても、購入時の店員の話につい乗せられた記憶はある。
 だが、店員からこれは宣伝に言う無料の外であると一言の説明もなかった。1年無料と大々的宣伝とおりに、それらも含めて無料と思い込んでいた。こちらから見ると詐欺である。

 一杯食わされた気分なので、スマホ内で見つけた交換保障について契約解除した。1円の商品に毎月650円も保険掛ける馬鹿はいない。
 もうひとつのマカフィーナントカは、契約解除方法をまだ見つけていないが、そのうちに解除するぞ。

 スマホ童貞喪失から1カ月と20日だが、いまだにろくすっぽ使っていない。持ち歩いているが時計を見るだけ、ガラケーと変わりない
 電話履歴を見ると、弟、息子、知人3人、計5人だけである。なんとも使い道がないだが、それでよいいのだ。なにか緊急事態時(コロナばかりじゃない)のためだからね。

●スマホの次はZOOM童貞喪失

 そろそろスマホに飽きてきたこの頃だが、そこに次の初物が登場、こんどは「ZOOM」童貞喪失をしてしまった。
 コロナ以後の大普及したPCによる「リモート顔出し会議装置」とでもいうか、これを使って仕事じゃなくて、まったくの遊びの大学寮同期会をやろうとなったのである。

 その前に世の人に聞きたいのだが、あの「LINE」発音が“line”とか“社員”流のイントネーションではなくて、“社印”流であって「裸淫」と聞こえるのだが、「ZOOM」はどうなんだろうか。
 これも“zoom”とか“総務”流ではなくて、“痛風”流に発音するのかしら、「頭有無」かな。

 さてそのZOOM同期会である。三島に住むK氏がその企画立案して、同期仲間のメーリングリストに流したら、やろうやろう、やり方教えろ、試しにやってみるかと、たちまちにしてメールが行き交うこと、この8日ほどで130通余もになっており、久しぶり大賑わいメールである。もっとも、40数人のうちの10数人ほどだが。

 わたしは、大坂の弟とZOOMやろうとして2回も失敗、結局スマホの電話で話した。息子とはスマホの裸淫ビデオトークになった。だからZOOM童貞である。
 昨日、そのK氏の音頭ではじめた試験的同期ZOOMミーティングに招待してもらった。ちょっともたついたが、それでもこんどはなんとか入ることができた。
 他の4人の同期生と顔を見つつ久しぶりに会話、ZOOM童貞喪失した。次はZOOM花見宴会やりたい。

●ZOOMは老人ボケ進行遅延ツール

 それにしてもこれに限らないがIT製品の使い憎さと言ったら、1980年代と変わらない。ZOOMの画面になっても、どこをどうつつくとどうなるのか、実に分かりにくい。実に設計が悪い。

 わたしは適当にいじっていたら仲間たちの画面に入ることができたのだが、それがどこをいじった覚えていない。どうも老人には使い方を覚えさせない設計になっているらしい。とにかく設計が非常に良くない。ヒューマンインタフェイスなる言葉からほど遠い。

 同期仲間たちほとんどが円滑にZOOMに入ることできない。PCのOSによるのかバージョンによるのか、アプリの動き方も人によって違うらしい。
 だから、主催のK氏にたくさんの世話を焼かせている。それに細かく対応してくださるK氏のような方がいないと、八十路の年寄りばかりでリモート同期会はじめようなんてムリだな。

 コロナに弱い老人たちこそ、こういう形の楽しみが有効だろうに。いやいや、ボケの進行遅延策になるから、積極的に分かりにくくしているに違いない、ありがたいことで。
 あ、そうだ、若い人で「老人向けリモート会議・同期会などお世話します」って商売やったら流行るかも。

 実はスマホもそうである。買って1カ月半たっても、どこをつついたらそうなるのか、わけわからぬままに指でつつくばかり。要りもしない見もしない広告だらけの画面ばかり出てきて、眼にうるさいったらない。
 それでも壊れないからいいようなものだが、もしかしたら知らぬ間にヘンなものを買っているかもしれない。

 もうスマホオモチャに飽きてきた。PCのほうが面白い。(20210319記)

付記20210320)ネット情報交換屋の「LINE」が個人情報漏れをやったと今朝のNHKラジオニュースで放送、アナウンサーの発音は「LINE」を“line”イントネーションではなくて、何度もしっかり「裸淫」と日本語だった。やっぱり個人情報「裸印」のIT業者。

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

2021/03/09

1521【スマホ事始め譚その2】無料大宣伝の巣魔呆にひっかかりボケていられぬ落転人生が始まる

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

●タダのはずが930円?

 2月1日に1円で買ったスマホ1年間タダのはずの楽天スマホ、1か月経ってその最初の今月支払い使用料金が、ナントマア935円と表示されているのを偶然発見した。
 いまだに使い方分からぬままに、テキトーにでたらめにいじっていると、なんだか少しづつこうして使い方を覚える。

 あんなにもタダと大宣伝している楽天スマホが、どうして最初の月でもう935円なのか?、そもそも使い方分からぬから、ほとんど使わないのにおかしい。
 その中身明細を知りたいとスマホの中をあちこち探したが、内訳を示す表示はない。こちらのいじりは得意なPCの楽天サイトからも探したが、当然ながら同じサイトだから同じである。今回は最初だからかな、そのうちに明細を載せてくれるだろうと期待。

 更に使い方わからんぬままデタラメいじりしてたら偶然に出た表示で、紛失時に保証してくれる保険に入れさせられていたとわかった、月々650円。
 たった1円のスマホだよ、毎月650倍もの保険料金を支払うバカが居るものか。契約解除はこちらと表示があったので、ホイホイと解約した。ほんとに解約できたか分からないけど。

 残り285円のうち220円は、どうやらウィルス感染対策(コロナじゃないよ)ソフトだろうと推測する。こいつをどうやって契約解除しようか、まだわからない。
 でもなあ、それら二つがあったとしても、それも入れて1年間タダになるのだろうと思わされている。契約のときにこれらは別途にして有料との説明を聞いた記憶がない。

 さて935-650-220=65となるが、この65円は何だろうか。
 弟と息子に試験的に電話をかけたからだろうか、あれこれどうでもよい思案してわけわからずにでもスマホいじってると、ボケ防止になるなア。(20210304記)

●裸淫と落転と

 今頃(超高齢者と言う意味)になってスマホ童貞喪失から1カ月余、ただいまハイハイ状況。使用料タダ宣伝の落転なのに今月初請求935円、不審と不信が募る巣魔呆だ。

 デタラメいじり中にLINEアイコン発見、PCで一時やったがつまらなくてほったらかしにしていた。ちょっとこちらでやってみるかとログイン、PCでアカウント取っていたからすぐにできるはすが、ゴチャゴチャなにやら出てきて、再度アカウント取得させらる。

 これにほとほと困るのは、あの蚤潰しのような文字入力、誤タッチばかりでヨレヨレ、顕微鏡で遺伝子操作してるのかッ。音声入力でやってもPWのローマ字と数字をひらかな変換して出してくるバカに呆れる。

 それでもどうやらログイン、息子の名を見つけて「入ったよ」と書き込む。やがて息子から動画電話の通知、おお、顔が見えるぞ、さすがスマホ、いや消えた、声もするぞ、あ、消えた、また出た、なんだよーこのヨレヨレ裸淫巣魔呆め、市内に住む息子は宇宙船か潜水艦にいるらしい。
 結局また文字でやり取り、裸淫のバカ、落転のバカと書き込んで終えた。

 それにしてもLINEの発音のこと、以前ある日のことNHKラジオニュースでライン発音があり、英語流lineつまり日本語の社員のようにではなくて、社印のように言うのであった。聞いていてしばらくはLINEのニュースと分からなかった。この関東東北方言風日本語発音は「裸淫」と聞こえて嬉しいね、ウヒヒ、関西ではどう発音するのだろうか。

 わが落転スマホはいまだに、メールさえ出せず、自分のウェブサイト・ブログにも行き着けず、カメラだって分からぬまま、つまり先の楽しみが山ほど待ち受け、高齢者ボケ進行遅延新兵器である。ちょうど政府に「出痔垂腸」ができるから、厚労省と共管法として「超高齢者スマートフォン所持法」を制定して配給するに違いない。

 それにしても昔はこういうもの買うと分厚い取扱説明書本が付いてきたものだ。この落転スマホには何にもついてこない。だからこちらも、何にもわからぬままに使うのだ。
 たぶんPCの楽天サイトにマニュアルがあるだろうが、どうせわけのわからぬ日本語のようなものが書いてあるだけに違いない。マニュアルとは昔からそういうものである。70年代に買った日本最初のワードプロセサーマニュアルのチンプンカンプンを思い出す。(20210308記)

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

2021/03/06

1520【緊急事態措置期間延長宣言】宣言の効果の有無はその宣言発した人の信用力の有無

  コロナ禍の深刻なエリアを指定して「緊急事態宣言」をすると言うが、「宣言」と言う言葉をどうも気になる。
 法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)によると、その関係で宣言する人は政府の対策本部長だが、それは総理大臣が就任している。つまり菅さんである。

 その菅さんが昨日の記者会見の冒頭演説(当人の弁では挨拶だそうである)で、現今の関東4都県の緊急事態措置区域指定の期間を、予定よりも14日間延長すると宣言した(との閣議決定報告)。

 そしてそのことを「心からお詫び申し上げます」と陳謝した。陳謝したとは、何か総理大臣にコロナ対策上で過誤があったという告白になるのだろうが、それは何か、だってコロナ出現は菅さんのせいではないこと明白なんだから。
 なにかコロナ政策にドジがあったのかしら、だから緊急事態期間延長になっちゃったという論理か、よくわからん。最近は接待事件で陳謝流行りなので、ここでもうっかりやったのかしら。

 ところで一般に緊急事態宣言とか宣言延長とか、宣言をしきりに言うのを気になる。宣言を解除するというのも気になる。法によれば「宣言解除」するのではなくて、「解除宣言」をするのである。
 宣言と言う特定の人に依拠する言い方だが、その特定の人が宣言するのだから、宣言が意味を持つのだろう。

 法に宣言なる言葉があるので、一般ジャーナリズムも宣言を使うのだろうが、宣言と言うからには、例えば詔勅のようにいかにも宣言者に意味があるように聞こえるのが、誤解を招くだろう。
 宣言は宣言という行為であり、実体は宣言の発出言語ではなく、それによって事態が緊急を要する区域、期間、内容を指定することである。宣言するというよりも、緊急事態区域あるいは期間を指定する、あるいは指定を解除すると言うべきだろう。

 現今のその宣言者は菅総理大臣である。その地位にあるからその宣言をするのだろうが、菅さんがその地位にいなかったら、全く意味を持たない。
 その総理大臣としての菅さんだが、その発言や態度が、その発する宣言に国民が敬意をもって対応しようと考えるには、どうも無理がある。

 例えば、あの「ないのではないのでしょうか」とか、「いずれにしろ」という口癖の示す、自分の言葉に対する自信の無さやあいまいさに、聞くこちらが不安になるのである。
 「公衆衛生の専門家でもないあの人が宣言してもなあ」と思ってしまう。

 昨日の記者会見の発言でも、尾身さんの言は論理的で説得力ある言葉だが、菅さんの論理的な話は、官僚が用意した原稿を読む初めの「挨拶」だけであった。
 質問者の意見の解説を長々とやって時間を食うし、自分の発言はどこかあいまいだし、意識的か忘れるのか質問に答えないことも多いし、この人はこれでいいのかいと思い、説得力を欠くのであった。前任者のように、うそをペラペラいうよりはよいが。

 こうなれば、もっと影響力のある別の人、もっと効き目のありそうな人に宣言してもらってはどうですか。
 私案としてはこんな宣言を、アノお方にしてもらってはいかがですかあ?

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  詔 書

日本国天皇は昭に忠誠勇武なる汝有衆に示す。朕茲に新型古老難医留守汎天密苦に對し戦を宣言す。

朕が国民は全力を奮て交戦に従事し、朕が百僚有司は励精職務を奉行し、朕が衆庶は各々其の本分を尽し、億兆一心国家の総力を挙げて新型古老難征戦の目的を達成するに遺算なからむことを期せよ。

抑々万邦共栄の楽を偕にするは、日本国が常に国交の要義と為す所なり。今や不幸にして新型古老難医留守汎天密苦と釁端を開くに至る、洵に巳むを得ざるものあり。日本国の存立亦正に危殆に瀕せり。事既に此に至る。日本国は今や自存自衛の為、蹶然起つて一切の障礙を破砕するの外なきなり。

朕は汝有衆の忠誠勇武に信倚し、祖宗の遺業を恢弘し、速に禍根を芟除して世界永遠の平和を確立し、以て日本国の光栄を保全せむことを期す。

御 名 御 璽
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 これって効き目ありそうですかね、どうですかね。(20210306)

参照:コロナおろおろ大戦日録 https://datey.blogspot.com/p/corona.html

2021/03/03

1519 【スマホ事始譚その1】原始ガラパゴス諸島を抜けだせども待ち受けていた電子スマホジャングルに踏み迷う

 

 ガラパゴス型携帯電話機(ガラケーとも言うらしい)から、スマートフォン(スマホとも言うらしい)に買い替えて2か月ちょうど、情けなくも、いまだにガラケー能力に及ばない器械である。

 しかしなんといっても、器械代金1円だし、使用料(自分のものなのにこう言うのか)はタダだから、まあ仕方ないね。楽天社長はタダでも何とかなるさと、その名の通りに楽天的なお方らしい。

 買うときに近所の店に行ったのだが、大勢の人が順番待ちとて2時間も待てと言うので、家に帰って昼めしを食って出直した。いやまあ、それから孫のような店員女性との談合3時間あまり、このところ人と長く話すことないからへとへとになった。

 ガラケーのネット接続しなかったのでパソコンしか使わないが、それなりにネット環境のことは知ってるつもりだった。だがスマホの世界は全然違うらしくて、アレコレ書かされ聞かれ、要りもしない新たなGmailアカウント作らされたりしていると、だんだんクラクラしてきて、なんか変な要らないものを買わされたかもしれない。でも、それさえ今のところ分からない。

 さて、その日からうちにスマホなるものが来たので飼っているが、いまだになついてくれない。超簡単ガラケーにさえ及ばぬ芸のない奴である。でも特に困らないのは、もともとガラケーさえろくろく使ってなかったからである。

 それなのにスマホに買い替えたのは、直接的原因はガラケー電池が弱ってしまって、すぐに通話が切れになるのでドコモに取り換えろと言うと、もう生産してないという。けしからん、ドコモやめるぞ。

 もう一つは、ネット社会で買い物したり、何かの会合参加予約とかするのに、携帯電話がないとえらく不都合なことがありそうなのである。しかたなくガラケー後継にスマホを買ったのだ。
 器械が1円とはいいながら、その初期設定とかで5000円を取られたが、いまだにその投資を回収するほどの使い方をしていない。

 じつは、世間では猫も杓子もスマホ持っているのが不愉快で、俺は一生そんなものを持たないぞとアマノジャクであったのだが、ネット社会と縁切りはできないので仕方ない、スマホを買った。そう、流行りすぎるデイズニーランドとかスカイツリーとか、行かないのだ。

 さて2か月、ようやくできるようになった芸当は、かかってきた電話に出て話すこと(実績は3人だけ)、SNS(一人だけ)、電話帳登録(6人だけ)である。

 起動すると何かわからぬが知らぬ奴らからメールがきている、おかしい。先日は飲み屋に行った戻ってみたら、その飲み屋から味はどうだったかと聞くメール、おい、俺はお前にアドレス教えたことないぞ、注文したけど何の話もしなかったぞ、気味悪い。対応できぬから削除方法だけを覚えた。ウェブサイト徘徊できず、ネットメールもできない。

 電話を掛けてきた友人にこんなことを話したら、では息子に教えてもらえばいいでしょうにと言われたが、コロナでその息子がやって来ないのだ。今どきの親孝行は、親に会いに来ないことらしい、コロナの奴め。

 こんなことであっても、困ることはないのは、ネット対応はパソコンタブレットでちゃんとしているからだ。外出した時に不便かというと、何しろコロナで他人に会うこと出来ないから外出は独りだから、ネット環境なくて平気である。

 なんとなくスマホを楽しみにしているのは、一人であれこれといじって、新機能を発見して行くことだ。電話番号登録なんて、そうやってあちこちいじってできるようになった。
 ただその時に起こる問題は、どこをいじってそうなったのかほとんど覚えていないことである。同じようなことを何回か失敗しているうちに、ああそうかと覚えるのだが、その過程を結構楽しむのだ。なにしろヒマだからね。

 この次にやりたいのは、徘徊の時に地図を参照しながら歩くことだ。それにはその専用アプリケーション(アプリとも言うらしい)のDLが必要らしいが、その方法を発見しなければならない。

 いい歳になっても、スマホのためにボケていられないのだ。いや、ぼけないためのスマホだ。原始ガラパゴス諸島を逃れたけれど、その先に待ち受けてたる電子スマホ密林、嗚呼そこに道を切り開き現代ネット社会にたどり着けるだろうか、その艱難辛苦をば高齢者認知不全症進行防止対策としよう。

 思い出せばわたしが触れたガラケーの最初は、息子が大学生の頃に就職活動に必要だと言うので買ってやったのが始まりだったから、もう30年近くも前か。
 そしてまだWi-Fiなんてない頃、わたしは仕事の旅先でノートパソコンにガラケーを繋いで電子メール交信(ニフティパソコン通信と言っていた)に使っていたなア、ああ、ずいぶん遠くに来たもんだ。 (20210303)

(3月5日追記)今日スマホにはじめて2月分の料金請求が930円と来てる、え、なんじゃい、タダって宣伝は嘘なのかい、なんだかわからんけど俺は楽天野郎に騙されたのかい?
それとも俺はよく分からんうちに何か特別の契約をさせられたのかい?、うーーーん、、

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

参照:2020/10/25 https://datey.blogspot.com/2020/10/1497.html

1497【カメラとスマホ談義】スマホ無くてこの世に生きていられるか人体実験

2021/02/28

1518 【コロナ狂歌日録2021年2月版】願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のコロナ


2021年2月27日までの日本の1日あたり新規感染者数推移


2021年2月27日までの全世界の1日あたり新規感染者数推移

2021年2月1日【ガラケーからスマホに進化】

 11年間使ったドコモの「ガラパゴス型携帯電話機」の電池がダウン、交換しようにも生産していないという。実のところほとんど使わないでいる。ガラケーで十分なのになア、しょうがないからスマホなるモノを買ってきた。楽天でなんとその値段「1円」、利用料金1年間タダ、よほど売れない機種か、変な業界だ。実はスマフォ童貞、世に抵抗して俺は一生所持せぬ考えてたけど、携帯電話番号がないとPCネット生活さえ不便な仕組みの世でやむを得ず、1円で買った。使い方をさっぱりわからないが、机の上に置いときゃいいんだもん、ふん。

2月6日【趣味の本づくりでコロナ世を忘れる】
 今日からしばらく旧友の歌集110冊の自家製本にする趣味に精を出す。現今の趣味はこの本づくりと能楽鑑賞だけ。去年構想を練り、12月から編集作業、ようやく製本段階にに来た。

2月11日【地下鉄終日運転か】
 1か月ぶりに横浜地下鉄に乗ったら、掲示板に「最終電車をやめた」と書いてある。つまり1日中終わりなく24時間運転か、コロナ時代で混雑回避のため、深夜や早暁にも乗客を分散するのか。

2月12日【オリパラ会長発言騒ぎ】
   姦しく長話するのは旧型のモリウイルス感染典型症状 
   黙ってるスポーツ界は旧型のモリウイルス感染クラスター
   オリンピック憲章に反するからNOで業界常識OKらしい
   これはもう不開催にして葬る気 東京オリパラそーしき委員会
   オリパラのインパール作戦司令官ムダグチたたいて自爆玉砕

 森喜朗東京オリパラ組織委員会会長が、その関係の会議で演説した中に、女を会議に入れると議論が長くかかる、という趣旨の発言をして、女性蔑視としてネット社会で猛反発を食らっている。わたしはそのニュースを読んだとき、女性が多いと議論が活性化して、シャンシャン会議よりも良い、という意味かと思ったら、女は困るというのだった。世間からの抗議多発に、オリンピック業界はオロオロ、スポーツ業界は沈黙、そこに政治業界から火に油注ぐ発言、飛び火から飛び火、可笑しい。
 森さんはかつて首相だった時に、日本は神の国と演説して物議をかもした人で、とてもわたしと同年とは思えない保守派の人、だがスポーツ界や裏政治の世界では隠然たるボスらしく、今回の発言が世間の反発を食って、さすがに発言取り消し記者会見をしたが、その態度がまた反発を食うありさま。退職を表明したのはよいが、裏交渉で後任に川渕とかいうスポーツ界ボスに話をつけたというから、そのやり方はますます反発食らうありさま。旧世界の人の典型である。これがわが同年齢の人の通例か、当人は何も悪いこととは思っていないにちがいない。 

2月14日【福島沖地震】
   オリパラよ性差別でもコロナでも開催の気なら大震災だぞ
 
昨夜11時ころ寝ようと布団に入ってラジオをつけたら地震警戒情報の音が響いた。まちかまえていたらやがて来た、ゆるゆるゆらゆら、、、10年前と似ている動き、あの時は道路にいたが、今回は10回だから揺れは大きい、じっとしてラジオの女性が叫ぶ注意放送を聞きつつ、家の中での物音に注意するが、何か落ちたような音はない、妻が起きて部屋から出て行った気配、揺れは続くがどうやら本が落ちてくる様子もなくて止まった。外からも騒ぐ声はしない、停電もしない。ラジオでは震源は福島沖の海中60㎞の深さ、津波はないという。どうやら10年前と同じ地域が再度の被災らしいが、夜中にて詳しいことは分からない。今朝起きてからネット情報をあれこれとみると、震度は7,1、被災地域は10年前の大震災地域とほぼ同じらしいが、大きな違いは津波がなかったこと。だが被害は大きいから、コロナに加えて震災となると、もうオリパラどころじゃないと思うが、どうなんだろうか。コロナ禍の上にモリ親分舌禍、第2次東日本地震念押し災禍、それでも日本人は東京オリンパラリン開催を選ぶのだろうか?

【横浜繁華街のコロナ風景】
 今日は日曜日、コロナの緊急事態下にある街を観てきたが、商店街は日曜日にしては少ないがそれでも普通の様子、観光街の中華街と赤レンガ倉庫には一杯の人出で、コロナも地震もどこ吹く風。平日に乗ったことのある市営路線バス2連接バスベイサイドブルーに休日に初めて乗った。平日と違い座席満員,立つ人もいて観光バスか。それにしてもベイサイドブルーって日本人には発音しにくい。ブルーとは憂鬱と言う意味もあるのだがよいのか。

【コロナワクチン接種】
   もしかしてモルモットかもしれぬのに医療従事者先行OK?
   先が無いジジババよりも未来ある若者たちからおさきにどうぞ
   未来から借りた巨額借金あり生き残らせよ未来ある人
   コロナから生き残りても大借金まだまだ続く金窮事態
   オリパラに出る人観る人優先で反対する人後回しだろうなあ

 世界各国でコロナワクチン接種をやっているのに、ようやく日本でも医療両関係者から開始、高齢者は4月ころとか。日本は科学先進国と思っていたら、ワクチン開発能力が無いのだとはねえ。

2月15日【西行忌】
   願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のコロナ
 
今日は西行忌とか、彼に倣って今年の花の下で死にたいものだ。

2月17日【リモート寒中見舞い】
 大阪にいる弟からメール、ネットリモート話をしようとて、昼過ぎに開始、グーグルMEETなる会議ソフトを使えど、顔は出るが音が出ない。いったん切ってZOOMに切り替え、今度は両方の音も画面も出たが、こちらのカメラが不調、結局は電話で話して終わる。

2月19日【オリパラ会長首すげ替え】
   森を出て川渕さまよいアタフタとコロナ大河を渡る橋本
   せっかくの橋本ワクチン接種だがオリパラそーしき委員会かも

 東京オリパラ組織委員会会長の首すげ替えは、たぶん裏の動き通りだろうが、橋本聖子に決めたそうだ。オリパラ不開催決定の責任者になるか、火中の栗拾わされて気の毒というべきか。とにかく森喜朗という人は旧時代のボスで実力者なんだろうが、いまの時代の社会情勢を読んでいないのだろう、後任に川渕氏を推すのだって彼としては当然の善意だったろうが、世間常識とのギャップに無知。

2月20日【能:班女】ブログ記事
   コロナ世を忘れて中世歌舞芸能舞曲の艶に酔いしれる昼
 
横浜能楽堂にて、喜多流能「班女」鑑賞。やはり演劇芸能はリモートで画面鑑賞じゃなくて、実物でなくっちゃね、こんな時なのに公演してくれた横浜能楽堂、この艶なる能で見所と舞台にねっとりとした艶っぽい空気がまとわりつき濃くなってくる。酔ってきた。

2月22日【昼飲み会】
 午後、息子と一緒に横浜飲み屋繁華街の野毛にて昼飲み会、やっぱりうちより外飲み会がいいなア、きょんからたったの4度しかやっていない。

2月25日【童謡:不都合な信念】
  ♪♪ 丸川はね 大塚っていうんだ ほんとはね 
    だけど別姓したいから自分のこと 丸川ってよぶんだよ
    おかしいなタマちゃん ♪
  ♪♪ 丸川はね 別姓が嫌いなんだよ ほんとはね
    だけど男女共同参画大臣だから 大塚って言わないの
    かわいそうだねタマちゃん ♪ 
 
今日の朝日新聞によると、丸川珠代男女共同参画担当大臣は男女別姓反対の信念の人であり、同意見の国会議員たちと連名でその意見書を、各地自治体議会議長に送ったそうだ。ところが実は彼女は大塚と言う人と結婚しており、姓は大塚と言うそうだ。なんだかなあ、その信念はご自由だが、そういう信念の人そういう言行の人をそういう大臣にしていいもんだろうか。当人の弁は、信念は信念、大臣は大臣だとか、ふーん。

2月26日【総務省官僚接待事件】
   接待がみみっちい記者は挙手しても指名せぬぞよ広報官は
   役人は気楽な稼業ときたもんだ自分の仕事の利害を知らず
   男女共同参画社会の実現へ総務官僚受ける接待
 首相の記者会見の司会役の山田広報官が、放送業者から高額接待されていたことが発覚、他の官僚とともに減給処分、その接待側に菅首相の息子がいるので国会は大騒ぎ、これも文春による探偵で発覚だから、例の検察問題と同じ。
 首相の息子による高額接待で総務省官僚たちが叱られる事件、新聞に載っている対象者は12人、名前から判断して女が3人、男が8人、男女不明が1人。接待される側に女性がいる時代になったことが目新しいが、男と比べて数が少ない。これじゃあ安倍政権の女性活躍とか男女共同参画の看板に偽りありだぞ、もっと多くの女性に接待受けさせろよ。
 菅首相が山田広報官について言う「女性の広報官として期待しているので、そのまま専念してほしい」、ありゃ、能力がある広報官じゃなくて女性なので期待かあ、おお、これじゃあ山田さんは大いに怒って辞職するに違いない、あ、いや、首相が首切りするのは格好悪いので、そうやって自ら辞職させる作戦か。
 二人の接待官僚がすでに更迭されたが、彼らは「男性の局長や審議官として期待」されてなかったのかなあ、能力で期待されてたのかなあ、能力あるのに気の毒になア。

2月27日【災禍首相】
   十年前震災禍に「イラ菅」あり今コロナ禍にまたも「イラ菅」
 菅首相はほんとに話が下手くそな人らしい。記者会見を嫌いだし、事前に質問を出させておいて回答を書いたものを見ながら話す。昨日はコロナ緊急事態地域一部解除の記者会見を急遽やめて、官邸ホールで立ち話したとかだが、ネットにその映像を見ると嫌な質問には明らかにいら立って不快な顔を見せて口をとがらせる。だが、その答えはほとんど論になっていなくて、質問と違う話になることが多い。日本語を分かってないのかしら。ま、根は子供のごとく正直な人ではあるらしい。この人はどうして国会議員に、総理大臣になれたのだろうか、わたしの住む横浜中区がその選挙区だが、この地の人たちはどうしてこの人を選んだのだろうか。

2月28日【コロナ状況】
 なんだかコロナ慣れしてしまって、以前ほどにコロナ話題を書く気がなくなってきたが、記録のために概要を書く。日本ではただ今第3波到来中、次第に下降傾向、2度目の緊急事態地域指定10都府県のうち7府県は予定の1か月たたぬに解除、残る関東4都県継中。
 だが指定されても気分はコロナ慣れして、自分の周囲で患者が出たならともかく、実態の生活は変わらない感じ。繁華街に出ると多くはないが普通に人が歩いている。マスク姿が世の中を完全に席巻したことが大きな変化か。
 日本全体で今月末で感染者累計約41万人、死者累計約8000人、防疫先進県は鳥取。秋田、島根がベスト3、中で島根県は死者ゼロの実績で、それをバックにしてか島根県知事はコロナ対策からしてオリパラ反対の意思表示、自県で出来ることとして経過リレーやらないと言った。さっそく地元代議士が怒った。東京、大阪、神奈川の都府県がワースト3。
 世界のコロナ情勢は、全世界感染者累計11300万人、死者252万人、ワースト3はUSA感染2850万人と死亡51万人、インド1100万人/15万人、ブラジル1050万人/25万人。多くの国々でワクチン接種が進行しているようだ。


(20210228記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2021/02/21

1517【能:班女】コロナ世を忘れて中世の艶なる歌舞音曲古典芸能に酔いしれた


 春近い晴天にして強風の日(2021年2月20日)、横浜能楽堂にて喜多流の能「班女」を観てきた。物語としての筋は、宿場の遊女(花子 はなご)とそれに惚れた男(吉田の少将)の出会いと再開という簡単だが、謡曲の詞章がなんとも艶っぽい。

 現代からは古語になるが、室町期の人には現代語だから、まさに歌謡曲の恋歌に聞こえただろう。そう、演歌というか艶歌であったろう。
 遊女は後場の一セイ、サシで恋した客の男への想いを切々と歌う。そしてサシ、クセと世阿弥の華麗な情緒のある恋歌の名文の地謡が続くと、舞台は次第に色っぽくなる。

 その艶っぽい歌いに続くのが、一段と艶をつける序の舞である。松田弘之の笛はゆったり嫋々と響き、香川靖嗣の舞は華麗な色彩の装束と扇がたゆたう。能楽堂の中にねっとりとした艶っぽい空気がまとわって、それが次第に濃くなってくる。酔ってきた。

 でも、終わり方がちょっとあっさりしすぎている。ここまでにこれだけ情緒纏綿としたなら、再会場面での二人の男女をもっと色っぽくしてもらいたい。ここで互いに交換して持ち合っていたふたつの扇を合わせるのは、まさに濃厚接触の象徴だろう。かなり前に見たときはもっと艶っぽかったような記憶がある。

 「班女」を観るのはこれで3回目である。狂女物は中の舞が原則らしい。今日の序の舞は喜多流独特らしい。これまでは観世流だったから中の舞であったのだろう。でもここは序の舞のほうが良いだろうと思う。狂気の女と言うよりも、恋に身を任せる幸福にして不幸な女と言うほうが似合うだろう。

 今日も能の前に馬場あき子さんの講演が30分あった。歌枕シリーズなのに今回は能の場所である「野上の宿」の歌がないとて、能の見どころ解説であったが、このほうが良い。サシ・クセ・女の舞あたりが見どころ聴きどころとして、詞章の謡いとして音の数など楽譜解説もあった。

 ただし、「班女」には歌がないのではない。5首の恋歌があった。
  春日野の雪間を分けて生い出でくる草のはつかに見えし君かも
                   (壬生忠岑:古今)
  恋すてふわが名はまだき立ちにけりひとしれずこそ思いそめしか
                   (壬生忠見:拾遺)
  夏はつる扇と秋の白露といづれかさきに置かむとすらむ
                   (壬生忠岑:新古今)
  形見こそ今はあだなれこれなくは忘るるひまもあらましものを
                   (讀人不知:古今)
  夕暮れの雲のはたてに物ぞ思ふ天の空なる人を恋ふとて
                   (讀人不知:古今)

 歌枕としての野上の宿の現在について、配られた自筆テキストの中に、この遊女がいた屋敷地の跡は、「いま岩田姓の方の住居になっており云々」とある。お話でも簡単に触れられたが、なんだかここに個人姓が出るのがヘンだった。ふと気が付いたのは、馬場あき子さんの本名は岩田暁子だから、もしかしてその夫の歌人岩田正に縁があるのだろうか、それでワザと記したか。

 馬場さんの講演で初めて知ったのは、能「班女」・狂言「花子」・能「隅田川」は登場人物が共通する一連の作であるという話だった。「吉田の少将」という男と、「花子」と言う女性である。
 つまり能「班女」で結ばれた男女の、後の話として狂言「花子」の男女になるのである。ただし夫婦ではなくて不倫の間柄で、吉田の少将と遊女だった花子とが逢引きして、吉田夫婦が喧嘩する話である。ここには二人の名が登場するから後日譚だろう。

 更にその後日譚として能「隅田川」になるという。アッと思った。たしかに隅田川に登場する梅若丸は死の間際に、父は京の「吉田のなにがし」であると言うが、たったそれだけである。シテの母の名は花子であるかどうかでてこない。
 「隅田川」は班女の作者世阿弥の子である元雅の作だから、父の作の続きにすることはありうるだろうし、面白い話だが、前2作とあまりに内容が違うから、後日譚とするのは無理があるだろう。

●横浜能楽堂企画公演 馬場あき子と行く歌枕の旅 
 第5回美濃国・野上 2021年2月20日 14時開演
 講演 馬場あき子
 能「班女」 
  シテ 香川靖嗣  
  ワキ 森常好 ワキツレ館田善博 大日方寛
  間 山本泰太郎 
  大鼓 亀井広忠 小鼓 観世新九郎 笛 松田弘之
  地謡 長島茂 金子敬一郎 内田成信 大島輝久 佐々木多門
  後見 中村邦生 友枝雄人

 これで「馬場あき子と行く歌枕の旅」という横浜能楽堂の5回シリーズ能公演が終わった。コロナ禍の中で取りやめにならずによくやってくれたものだ。でも、席はひとつおきで半分だし、それでも空席が結構あって、採算とれるものではなかったろう。馬場さんは毎回登場して興味深い講演してくださった。わたしより年上だから、お元気すぎて嬉しい。
 但しわたしは馬場さんを聞きたくて行ったのではなくて、かつての謡いの師匠野村四郎先生の芸を観たかったので、ついでに他の能も観たのだったが、コロナ禍の中よかった。

2020年10月10日 外の浜 能「善知鳥」(観世流)野村四郎
2020年11月22日 園原 能「木賊」(金春流)桜間金記
2020年12月19日 逢坂 能「蝉丸」(観世流)大槻文藏 浅見真州
2021月1月23日 佐野 能「船橋」(宝生流)金井雄資
2021年2月20日 野上 能「班女」(喜多流)香川靖嗣

                    (20210221記) 


2021/01/31

1516 【コロナ戦記2021年1月号】緊急事態慣れの世に勃発するかワクチン争奪戦争の予感

 【コロナ戦記2021年1月号】


●コロナ緊急事態に慣れてきた

 もう飽きてきた。コロナコロナとこうも続くといくら命にかかわると言っても、なにしろ目に見えないのだから、緊張感が持続しない。謹慎から患者が出るとそんなこと言ってられないが、幸いにして今のところ影もない。 

 今月8日から、わたしの住む神奈川県は、東京都や愛知県などともに、またもや緊急事態地域に指定されてしまった。直接関係ないからよく分からないが、その地域指定されると、飲食店などいろいろな店舗は、その営業を午後8時でストップ要請が政府からかかるらしい。要請に応じて休店すれば、協力金がいくばくか出るらしい。

 それがどうもよく分からない。言葉からして協力したほうが出すのかと思ったら、中央あるいは地方政府のほうが出すのだそうだ。禁止ではないから補償金とは言わないで協力金というらしい。要請だから休店しなくてもよいそうだ。

 要するに午後8時以降に外で飲み食いするなってことである。そして飲み食いさせるほうの店舗には協力金を出すらしいけど、飲み食いする客のほうにも協力金が出るという話を聞かない。どっちも我慢してるのは同じだろうに、これって不公平のように思う。

 わたしはもう去年の3月以来、夜8時以降に外で飲み食いしたことがぜんぜんないという、大いなる協力者だから、協力金をくださってもよさそうなものである。

●不要不急とはなにか

 不用不急という言葉がはやっている。コロナは人と人が出会うことで感染が広がる、だから不要不急の外出をしないでじっとしてろと言うのである。
 ところが、この不要不急の判断が実に困難である。上に書いた午後8時以降のそとでの飲食は、不要不急の最たることとして政府がやり玉に挙げたのだろう。ということは不要不急の産業の休業に税金を原資とする協力金を出しているのである。なんとなくしっくりこない。 

 ならば個人の不要不急の活動、つまり外飲み会とか演劇や音楽鑑賞とかスポーツ見物なんてのもそうだろうが、それらの供給者側には協力金のようなものが支給されているらしい。では、それらの客のほうはどうなんだろう。客のほうだって鑑賞を我慢してるんだから、その協力金を呉れと言ってはいけないのだろうか。

 このあたりは不要普及活動ごっこの度合いに寄るのだろうか。不用不急活動で金を稼いでいたほうと、カネを出していたほうという、この非対称の関係が協力金受給有り無し非対称になっているのか。

 だが、もともと不要不急の活動に、なぜ税金をつぎ込むのかという疑問はある。もちろん豊かな財政ならそれもありうるだろうが、今のようなコロナ医療に際限なくつぎ込まねばならぬときに、不用不急ごときにつぎ込む金があるのかしら。

●始まるかワクチン争奪戦争

 などと考える月末だが、世界のコロナは大変であることは続くが、新たな展開は主要国でワクチンが開発されて接種が始まったことだ。そして案の定だが、開発国などの間でワクチン囲い込み騒動が起きようとしている。

 日本でもワクチン開発を当然しているのだろうと思っていたら、どうやらそれは無くて他の国で開発したワクチンを買い取るしかないのだそうだ。日本は科学先進国ではないのであったか。何時からそうなったのだろうか。それとも昔から医療後進国なのかしら。後進国日本では惑地位接種はまだだが、先進国ではすでに始まっている。

 日本でいつからワクチン接種が始まるか知らないが、先が短い老人たちは後回しでいいから、医療従事者から、そして若い人々から摂取してほしい。老人のわたしが言うのだからいいだろう。
 USAカリフォルニアに住むわたしの同年の知人は、すでにワクチン接種を受けたそうである。老人優先枠だそうだ。感染者は世界一に多いけど日本より治療は早いのかしら。

 接種は税金で負担するらしいから、昔の結核治療薬のストレプトマイシンのような、金持ち優先なんてことはないのがうれしいが、いずれにしても先を争ういろいろ事件が起きるだろうなあ。ワクチン接種階級と非接種階級差が社会問題になるだろうか。
 もしかして現在の宗教戦争に加えて、新たなコロナ医療戦争が起きるかしら、怖い怖い、コロナより怖い。

●2021年1月コロナ日録

2021年1月1日 今年の正月は息子たちがやって来ない。こちらから出さなかったけど、あちこちから年賀状はきた。

1月3日 午後2時ころ長男が近くに来て電話、コロナ感染を恐れて共同住宅ビルの外で待つというので、そこに停めた乗用車の中でしばらく話、手土産を貰い、いつか一杯飲みたいねと言って別れた。

1月4日 いよいよまた緊急事態宣言か、関東4都県知事が政府に発出検討を要請し、政府は慎重に検討するとお言う。緊急とは緊急であって慎重にしてる暇があるのかしら。つまり緊急事態宣言を避ける方法は、時間をかけて慎重に検討しているうちに、コロナ過が緩んで発出状態でなくなることか。でも、考えようによれば、政府が検討しているというアナウンス効果は大きいと思う。むしろ、どさくさ紛れに国家緊急事態法への足掛かりにされるほうが心配。
 狂歌<コロナ急増大流行>
  この今は緊急事態か慎重に日時をかけて俯瞰的検討
  この際に乗じ国家緊急事態にも使えるようにしておこうかな

1月5日 全国のコロナ感染者急増、特に首都圏にて顕著、ついにまた緊急事態地域指定を政府がするという。飲食店は午後8時に閉店するとか。つまり、コロナウィルスってのは夜行性らしく、この前の緊急事態の時は午後10時閉店だったから、その後に変異して強くなって、夜遊びに出てくるのが次第に早くなるらしい。
 狂歌<夜間営業時間短縮>
  変異して夜遊び上手になるコロナ午後八時にはもう待ちかまえ

1月6日 毎日のように「昨日のコロナ感染数はこれまでで最多」とニュースは言う。昨日は1日で5,000人新規感染者とのこと。この前の緊急事態の時をはるかに超える。日本におけるコロナの状態(2021年1月5日午前0時現在)を書いておく。
 ブログ1513 【コロナますます繁盛】また明日からコロナ緊急事態の世とは長生きしたくないもんだhttps://datey.blogspot.com/2021/01/1513.html

1月7日 USAトランプ大統領が支持者たちのデモを煽って、議会議事堂に討ち入りをさせる事件がおきた。地に落ちたトランプ、地に落ちたUSA共和党支持者。USAには[COrona-VIrus Disease-2019]=[COVID-19]とともに[TRUMP-VIrus Disease-2020]=[TRUVID-20]が大流行中。あれあれ、トランプがツイッターとフェイスブック停止をくらったよ、、。だがたしかにトランプはけしからんけれど、ソーシャルネットワークとして社会基盤施設的に扱われながら、いくらバカ記事書き込みとはいえ一方的停止措置って、これっていいのかなあ、怖いなアUSAは。

1月8日 緊急事態に神奈川県が指定された。
 狂歌<休業に協力金>
  またコロナ緊急事態で金窮し税の金求辞退したい

1月13日 緊急事態下の平日の横浜都心繁華街は、去年の時ほどの閑古鳥は鳴かないが、少ないけどそれなりに人出がある。観光飲食街の横浜中華街さえ客がいる。

1月14日 スカ首相はいつも「仮定のことにはコメントを差し控えさせていただく」って言う。
 狂歌(緊急事態首相記者会見)
  「ひと月で感染拡大絶対に停止する」って仮定そのもの
 狂歌(半藤一利氏逝く)
  後世にこれもノモンハンかインパールなんて言われそうなGOTOキャンペン

1月18日 ブログ新記事【1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます】こちらからははもう出さないけど、いただく年賀状への礼状として、寒中見舞いを書く。今年は寒中の見舞いだけでなく、古老難汎天密苦の見舞いも書いた。https://datey.blogspot.com/2021/01/1515.html

1月22日 今朝の朝日新聞に見開き全面2面のUSA大統領就任演説掲載。もう忘れたけど、日本の新聞は去年の日本総理大臣就任のときに、その演説も見開き全面、しかも2か国語で載せたんだろうなあ、それもきっと貧富分断社会を憂え、あるべき社会を示す格調高い内容だったんだろうなア、忘れたけど。それにしても、トランプの自国第1主義は大成功、なにしろ世界一コロナ国を勝ち取って引退だからなあ、そういえば都民ファーストと言ってるコイケ知事さん、この方も実に見事に日本一コロナ自治体を実現しているなア。

1月23日 コロナ禍でイベント取りやめ流行の中、横浜能楽堂で宝生流金井雄資:能「船橋」公演、一か月ぶりに能を見に行った。コロナだし、雨が降ってるし、寒中だし、観客は4分の一くらいのガラガラ、地謡5人はプラ製透過型覆面。能を見てちょっとはコロナうちが晴れたような。

11月24日 感染症特措法をコロナ対策で違反者に刑罰可能なように改正するとか国会で審議するとか。
  狂歌 GOTOをやらせた人もやった人も強盗とみなし懲役に処す

1月26日 こんな状況でもオリンピック業界は強気で、予定どおりに7月には開催するとの言葉ばかり。
 狂歌【コロナ禍五輪】
  開催へ無敵の秘策は無観客無選手無競技あゝ無理ンピック
 
狂歌<コロナ高齢重症者多発>
  願望のピンピンコロリへの思い大きくはずれて頻々古老難

1月30日 コロナ緊急事態下にある休日の横浜都心繁華街を徘徊して定点観測。昨年の緊急事態下の時と比べると、ずいぶん人出が多い。コロナ以前と比べると少ないが、その7割くらいだろうか。商店街により色々違う。観光街の横浜中華街は、客はかなり少ないがそれなりまんべんなくいることはいる。休店が2割くらいだろうか。去年の緊急事態下の閑古鳥は、今回は全然鳴いていない。元町商店街は、意外に多くの4割くらいの店舗が休んでいる。人通りは少ないながら途切れない。伊勢佐木モールは、休日らしい人出であるが、少なめではある。休業店舗が次第に目立つようになってきた。休業というより廃業店舗が目立つ。横浜橋商店街は、コロナどこ吹く風のいつもと変りなく人出がある。繁華街を普通に歩いているとコロナであることを忘れそうになるが、風景で大きく特徴があるのは誰も彼もがマスクをつけていることだ。この風景がコロナを想起する。 
 狂歌<コロナ時代風景>
  銀行の扉を入りてたじろぎぬ覆面集団全面占拠

(2021/01/31)


2021/01/18

1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます

 年賀状を出さなくなって、もう10年くらいになるだろうか。それでもいただく年賀状はなくならない。きちんとくださる方が多くて恐縮する。
 そこで礼状の寒中見舞いを出すことにしているが、全部にではないし、それも隔年になったりする。段々と枚数が少なくなるが、その厳選過程を楽しむ。

 今年はいつもの寒さに加えてコロナ見舞いを出すことにして20枚、つまりいただいたのは50人くらいだが、これをたった20人のお方に絞り込んだ。
 葉書に小さな字であれこれ書くのは昔からおなじであり、各お方に一定の内容のほかに、その方だからこそお読みいただきたい事柄をかく。文面印刷はするが、内容は一人ひとり別である。あて名と自分の名は、筆で書くのだ。

 今年の文面の例を載せておく。

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厳寒に加えて古老難の世にてお見舞申し上げます

お元気にお過ごしと拝察いたします。年賀状を賜りありがとうございます。相変わらぬご活躍を羨ましくぞんじます。

わたしは7回目の年男で、それなりに元気です。建築家山口文象追っかけも、北鎌倉宝庵で種が尽きました。半世紀前の町田市博物館は取り壊し決定とて、保存運動がおきていますが…。

いやはや長く生きていると汎天密苦なんて、全くもってしょうもないことに出くわすものです。これが世の中をどう変える変えないのか、大いに興味が涌きますが、もういいかげんに飽きてきました。

横浜都心空中陋屋隠居の身を、健康のために足腰鍛えようとご近所徘徊し、古老難の街を定点観測する日々です。ところが外出が自他ともに不健康とその筋からお達しにて、やむをえず覆面で息とめて自転車疾走、むしろ危険か。

緊急事態再来の街ですが、古老難慣れして普通に人出の状態です。近所の伊勢佐木モールにはこの一年で安売屋、古物屋、居酒屋が増えてくる様子、貧乏隠居には好ましいことではありますが、なんだかねえ。街の風景で大変化は、行き交うだれもが覆面姿であること、夜目遠目傘に覆面も加えて美しい人が増えたのは古老難のおかげです。

それにしてもこの古老難はいつ消えるのか、その先に待つ大変化の世界を見たいけれど、とても待てません。とりあえずは春の花を待ちますが、これとても宴会自粛の孤独花見になるのでしょう、正月に来た息子が玄関の外で帰っていくのが親思いだなんて、もう嫌になっておりピンピンコロナ待望です。

どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。  草々 

2021年1月厳寒

●● ●● 様

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参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/01/15

1514 【コロナ津波第3波襲来中】もう嫌になってしまったできるならピンピンコロナで逝きたいものよ

 また緊急事態に陥る日々、とにもかくにもコロナ大戦争の今を記録しておく。

●中国もコロナ再来

 コロナパンデミック発祥の地であるチャイナ(わたしは中国とか米国とかって国が付く言い方を嫌いなので、チャイナ、USA、コリア、UKとか言う)では、9カ月ぶりに死者が出たとのニュースである。コロナ死者は2020年4月以来とて、強権的な抑え込み政策もほころびてきたのだろうか。東アジアでは、日本に次ぐ4番目の感染国である。


 そのニュースに今回の死者が出た地名が「河北省石家荘市」とあるのを見て、全く個人的なある感情に襲われた。その地にはわたしの父が、1939年11月から41年の5月まで滞在していたのだ。支那事変と言われる戦日中戦争における、日本軍の兵員としてである。通信兵であり、諸儀式の神官をやっていたので、前線に出ることはなかったらしい。

 思えば、当時の中華民国にとっては、日本軍こそは現在のコロナ災害並みかそれ以上の大災厄であり、父もコロナウィルスの一つであった。あの戦争パンデミックと今のコロナパンデミックとを比べると、戦争と言う人災でないだけに今のほうがまだ幸いかもしれない。

●USAでは人災パンデミック

 チャイナはコロナを何とか抑えつつあるようだが、世界コロナ蔓延の最大感染国はUSAであり、そこには人災的要素が多分にありそうだ。
 大統領の改選騒動が続いており、これによる諸活動がコロナ蔓延に手を貸しているらしい。なにしろマスクを着けないのがトランプ支持者のあるべき姿とかいわれているそうだ。今日のニュースによると、USA連邦議会議員のコロナ感染者は、共和党が民主党よりもはるかに多いとのこと。
 トランプはコロナ騒ぎという社会不安を、自分の政権延長のための陰謀に利用しているのかもしれない。

 1月6日にトランプ支持者たちが、トランプに扇動されてUSA連邦議会議事堂に討ち入りした。よくもそんなばかばかしいことが起こるものだ。当然にことに14日にトランプは弾劾訴追されたが、トランプは決して謝らない奴だ。支持者がUSAの半分はいるという選挙結果を背景にしている。本物のコロナ感染者が2300万人、トランプに票を入れたトランプコロナ感染者が7200万人らしい。まるでトランプコロナパンデミック、COVID-19ならぬTRUVID-20である。

 そのようなコロナによる社会不安に乗じるトランプクーデタ騒ぎの中から、1月20日に大統領がバイデンに替わるが、それで何かが起きるのだろうか、コロナに並ぶ興味津々である、哀しいいことながら。 

●日本ではリーダが替わったけど

 USAでリーダ交代で何が起きるか楽しみだが、日本でも昨年秋に首相が一足先に交代した。いつも交代時期にはしばらくは期待されるものであり、新首相のスカさんもそうだったが、ここにきてコロナ対応政策の後手後手があって、支持率は急落した。

 まあ、コロナってのは何がどうなるのかだれも分からないのだから、疫学専門家でもないリーダが座ったとて、右往左往は仕方ないとも思う。こんな大変なときに、よくもまあ首相を引き受けたものだとも思う。前首相アへさんに逃げっぷりの汚さを非難したい。

 とはいても、新首相スカさんのあまりの凡庸ぶりに、これで大丈夫かと気になってくる。あの話しぶりの知性の無さ、いい加減さと言ったら、小学生のほうがましな感じがしてくる。もしかして当人もそう思っているかもしれないとさえ思わせる。
 これからのことを聞かれると、仮定のことには答えないと答えるなんて、それじゃあ行政の長を務めること不可能と分かってるのか。頭が悪いにちがいない。陰にいる優秀な官僚に操られるしかないのだろう、情けない。
 まあ、トランプよりははるかに良いとしておこう。アへさんのように右寄りの余計なことをやらないらしい雰囲気だから、良しとしよう。

 でも、スカさんの眼玉政策はGOTOキャンペーンだそうだが、酷いものだ。やり始めるとコロナに襲われて引っ込める、その繰り返しである。何よりひどいのは、その政策の及ぶ先が限られていることだ。おかげで私などは納めた税金を誰かにやっているばかりだ。

●コロナ1周年記念振り返り

 20019年1月15日に武漢から返ってきた神奈川県の30代の男が日本最初のコロナ感染者だったから、それから1周年でいまや累計感染者数31万人、死者数4400人である。

 去年4月11日の720人の新規感染者が第1波ピーク、5月半ばにちょ緊急事態っと落ち着いたが、8月上旬には第2波が来てピークに8月7日は1600人もの新感染者数、9月頃にちょっと落ち着く方向かと見えたが、また著しくぶり返してきて第3波襲来とて、2021年1月日には7882人と言う食いかすの新規感染者、これが果たしてピークなのかどうか予想がつかない。これがコロナ1周年の日本である。

 この間、感染予防のためには人々ができるだけ会わない、コロつしているのが一番の方策とされている。でもそれでは仕事ができない、稼げない、生きてゆけないとて、政府は防疫策と合わせて経済再生策をすすすめる。経済再生策とは要するに人々が動き回ることに税金を投入するのである。つまり人々を動き回らせるのである。当然のことにコロナ感染の方向になる。ブレーキとアクセルを同時に踏めと言うに等しいと言われたものだ。

 去年7月からのGOTOトラベルキャンペーンは、それなりに観光旅行を促進し、観光業界はちょっと息をついたらしい。だがやはり同時にコロナ蔓延が進んできて、GOTOが世間のやり玉にあがるばかりで、ついに年末になって取りやめになった。とうぜんそのことによる混乱があちこちで生じて、政度設計のずさんさがバレてしまった。どこかおかしいのは、大きな基本的な枠組みを書いて入り、細部だけで制度を動かしている感じである。スカ政権の動きを象徴しているようだ。

●再度の緊急事態もコロナ慣れ

 政府は去年第1波の4月7日から1カ月間の緊急事態指定にしたのだが、今年になって第3波の1月7日から再度の緊急事態指定を11都道府県に指定をした。その決め方もとても緊急と言う言葉の意味からは遠く、そろそろこわごわと検討した結果であるから、もうコロナはしっかりと蔓延していて、シテのとたんにズドンと感染者数の山が突出した。ということは、実際の感染はその1、1週間前におおきくあったということだから、後追いである。1年間コロナと付き合っても、いまだになんだ分からないのである。この前のように学校を休ませることにしなかったのは、それなりに勉強したからだろう。

 しかし、人々はコロナ慣れと言うかコロナ疲れと言うか、去年の緊急事態下のような真面目な外出自粛を、今回はしていないのだ。横浜繁華街を観察しても、例えば中華街では普通よりは少ないが、この前のように休業店も多くて閑古鳥が鳴くようなことはなく、ちらほら休業店もあるが、それなりに人出がある。これがコロナの蔓延を減じているのか促進しているのかさっぱり分からない。

緊急事態下の横浜中華街メインストリート風景

 緊急事態で諸般の社会経済文化活動がストップ、これに対して政策的支援が大きな課題となっている。営業補償、休業協力金支給、休業補償など、実のところよくわからないのだが、個人や企業に税金からの金がわたる仕掛けがいろいろできているらしい。わたしのような隠居には、去年一回だけ国民一律の10万円が来たが、そのほかにはまったく何にも来ない。これって不公平のような気がする。

●もう嫌だ、ピンピンコロナ待望

 コロナ過で世の中が一色になっているようで、年取って面白くないことで、もううんざりだ。コロナの騒ぎで何か面白いかと好奇心があったのだが、この日常ではそれを満たすものはない。

 好奇心の対象は、今の状況よりも、コロナ後の社会に向かう。コロナ後にはコロナ前と比べて、どう社会が変わるのだろうか、そこに興味がある。日本社会はもちろんだが、コロナ一番のUSAや西ヨーロッパの国々ではどうなるのか、EUはどう変化するのかしないのか、興味がある。

 しかし、どうも1年やそこらでは変わりそうもない。もしもワクチンが劇的に効いて、コロナが消滅したなら、世界はまた元のように戻るだろう。
 だらだらとコロナ災禍が続くと、社会経済文化の側が変わらざるを得なくなる。それを見たいと思えど、見極めるにはわたしの命が足りない。

 わたしがコロナに感染したら、治療の必要ないから、願わくはあっという間に死なせてもらいたい。ピンピンコロナである。もう十分に生きてきた、これ以上生きるのは飽きた。  (2021/01/15)

参考:ロナ大戦おろおろ日録 

2021/01/06

1513 【コロナますます繁盛】また明日からコロナ緊急事態の世とは長生きしたくないもんだ

●日本のコロナ

 毎日のように「昨日のコロナ感染数はこれまでで最多」とニュースは言う。昨日は1日で5,000人新規感染者とのこと。この前の緊急事態の時をはるかに超える。
 日本にけるコロナの状態(2021年1月5日午前0時現在)を書いておく。



 感染者累計総数254,309人(うち新規4,917人)、入院・療養中40,052人(うち重症771人)、死者計3,769人(うち新規76人)。この数字は病気として、たとえば毎年のインフルエンザと比べて、特別に多い数なのだろうか。

 地域別感染者ランキングだが、ベスト3は秋田県157人、鳥取県138人、徳島県209人で、ながらくトップだった岩手県は400人にもなって6位に転落した。

 ワーストの方は、東京都64,752人で大差でトップ、大阪府31,518人、神奈川県23,511人、愛知県、北海道、千葉県と続く。これらは基本的には行政人口順であろうか。
 東京では入院患者が3,000人を超えて、医療危機状態が間近いとニュース。

●緊急事態要請から制度の強化へ

 関東の4都県の知事たちが、こうも流行が著しいならとて、そろって政府に赴いて、緊急事態宣言を検討せよと提案したのが、正月3日だった。
 それに対して政府は、慎重に検討すると言う。緊急とは緊迫する急を要することであるはずだが、慎重に検討している暇があるのだろうか。

 もしかして政府は、緊急事態宣言を避けたくて、時間をかけて慎重に検討しているうちに、コロナ禍が緩んでしまい、発出状態でなくなるのを待ってるのかもしれない。
 でも、考えようによれば、政府がまだまだ検討しているということでの、感染予防アナウンス効果は大きいと思う。むしろ怖いのは、どさくさ紛れに自民党憲法案の国家緊急事態法への足掛かりにされるほうが心配である。

 狂歌<コロナ急増大流行>
  この今は緊急事態か慎重に日時をかけて俯瞰的検討
  この際に乗じ国家緊急事態にも使えるようにしておこうかな

 世間でも、緊急事態の閉店要請に従わぬものを罰しろと言う声が大きいらしい。国会では自民とにその声が大きいらしい。
 不安な世情で将来のことを忘れていまへの対応に追われると、禍根を残す対応になる危険性がある。これこそ慎重にやってもらいたい。

 ちょっと気になるのは、国会の野党の側はコロナ閉店に対する協力金を、休業補償の世に充実せよというようだが、どうも世間に迎合する感つまりポピュリズムの感がある。
 それはまあ、ある程度は必要だろうが、わたしのようなまったく関係ない者にとっては、他人の遊び場のために税金を投入するのは納得しがたい。

●またもや緊急事態の世に

 検討の結果は、明日(2021年1月7日)から、またもや緊急事態になるそうだ。ただし、日本全部にじゃなくて関東の4都県に限るらしい。
 飲食店は午後8時に閉店を要請するとか。どうやらコロナウィルスってのは夜行性らしく、この前の緊急事態の時は午後10時閉店だったから、その後に変異して強くなって、夜遊びに出てくるのが次第に早くなるらしい。

 狂歌<夜間営業時間短縮>
  変異して夜遊び上手になるコロナ午後八時にはもう待ちかまえ

 去年4月以来のことで、あれから人間がいくら努力しても、新型コロナウィルスのほうが上手で、人間の癖をついて感染してくるし、自分自身を強く変異させているとかで、人間は努力してはいるが勝てないままである。

 緊急事態宣言が出ようと出まいと、わたしのような隠居の身には直接関係ない。
 だが、だれも彼もが加害者になり被害者になり得る状況は、地球規模の社会不安そのもの、奇妙な時代に最晩年が行き合ったものだ。
 コロナがどう人間に影響を及ぼすのか、見届けたい好奇心はあるが、さていつのことかわからぬから、こちらの命の方が先になくなるだろう。

●世界のコロナ禍

 地球上でのコロナは、世界各国の統計を集めると2021年1月5日17時現在で、累計感染者数は約8600万人で死者は約19万人、トップはUSAで感染者約2,100万人で死者約35万人、次いでインド感染者約1000万人で死者約15万人、ブラジルロシアUKフランスと続く。これらはその国の人口に比例するであろうか。


 地理的には日本に似ているUKが意外に深刻である。ロンドンを含むイングランド全域でロックダウンという、超厳しい緊急事態規制が出て、しかもこれが3度目だそうである。
 なにしろ7日間連続感染者が5万人超えというのだからすごい。それは日本の昨日の10倍もだが、その差はいったい何故だろうか。

 そのイングランドの規制がものすごい。生活必需品店のほかは原則閉店、市民の外出も原則禁止、違反には最高90万円の罰金だそうだ。もちろん学校も閉鎖というから、これはもう戦時戒厳令である。
 去年の流行最初の頃は楽観的な政策だったのに、大きな変化である。ただし、日本と違うのはワクチン接種が始まっていることだ。

 さて、世界中の国々で、コロナを故として資源の自国囲い込み主義が進むに違いない。
 世界中で世情政情不安が積み重なると、どこかの国でナチスのヒトラーのような人物が出てくるかもしれない。USAのトランプを支持する熱狂ぶりを見ると、コロナをテコにして独裁政権が今に登場するだろうと、実際に不安になってくる。杞憂であるとよいが、。

参考:コロナ大戦おろおろ日録

20210107追記
 今日のビッグニュースに、USA連邦議会議事堂にトランプ支持者たちが討ち入りして、死者が出たとのこと。ちょうど次期大統領を決定する会議中だったのを、トランプがデモ群衆を煽りたてて阻止しようとしたらしい。ナチスが大衆を煽って政権掌握に進んだのをまねしてるのか、USA市民の知的レベルをを示すものか?

 緊急事態は、明日8日から1か月間の適用だそうだ。