2021/03/24

1524【大岡山花見2021】老桜の花が新珍クマ建築を迎えて新たなキャンパス景観にブーイング

●本館前広場の老桜樹に新入生桜

 例年のように大岡山の東京工大キャンパスの桜見物に行ってきた。
 去年も今年も大学キャンパスは花見客お断りであるが、そこを何食わぬ顔で花見散歩してきたのだ。毎年同期生たちとともに花見を楽しんでいたのに、去年も今年も単独行である、つまらない。
 コロナが来ようと花はいつものように咲くから、花の報告は定点写真だけにする。



定番の本館前広場、3月23日はロープで囲って立ち入り禁止

3月26日は卒業式、大勢のフォーマルな服装の男女たちいっぱい、慶賀!
本館前の桜の広場、右方は図書館

本館を背にして


花やか


70年講堂前から桜の広場 白い新建築のことは後述

本館車寄せから花を見る


スロープ


スロープ下から70年講堂


唯一見かけた花見宴会 心字池ほとり


昔々このあたりに如月寮ありき 向こうに緑が丘に登る呑川の橋


緑が丘の上 昔々ここは全部が向岳寮だった
大きな建物は建築土木関係、左の小さい建物は新学生寮


呑川緑道の桜はまだ7分咲きくらい


緑が丘に登る呑川沿いの花の坂道 

 だが今年は、桜につていは大きな変化が生じつつあったのは、老いさらばえた桜の木の更新を始めていたことだった。一部は切り倒して植え替え、更に今の桜樹木の列の隣に、わたしが学生であった60数年前のような細い桜の樹を、もう一列植えている。
 これら桜の新入生たちが咲くころ、老樹列を切り倒すのだろう。桜の成長は早いから、2,3年もすれば花が盛んに咲くし、既に咲いている進入生桜もいた。

本館前の老樹の列の外にもう一列の新入生桜


こちら側にももう一列の新桜


引退老樹の後に植えた細い新入生桜はしっかりと開花中


1960年のキャンパス (森猛氏提供画像)


現在のキャンパス図

 近年の毎年の花見レポートは以下の通り。

●クマ建築が入り口真正面に出現

 さて桜も変わりつつあるが、今年のキャンパスに大変貌があったので特筆しておく。
 大岡山の校門を入って右に百年館があるが、左にそれと向かい合って(昔々テニスコートがあったところ)新しい建築ができていた。
 「Hisao & Hiroko Taki Plaza」という名称の国際交流拠点らしい。設計した建築家は隈研吾で、例の国立競技場(ヘタ)の設計者である。ぐるなび創業者の滝久雄氏の寄付によるので、この名称らしい(長いので「瀧プラザ」と書く)。

 去年までは校門を入ると桜の向こうに本館の塔が見えていたが、この新建築により桜は見えなくなり、わずかに党の頭だけを見えるようになった。
 この建築の詳しいことは知らないが、なんだその見た目がヘンなのである。

校門から正面に瀧プラザ、その上に本館の塔の頭


2017年の校門を入った所からの景観
 
左から瀧プラザ、図書館、百年館

 校門側から見る立面を低くおさええて、3階建ての屋上までを緩い勾配屋根にしている。その屋根には隈さんお得意の板張り簀の子を階段状に取り付けて段々畑というか棚田にしてある。低木も植えるらしいが、その上に登れるのだろうか、単に格好だけだろうか。
 つまり瀧プラザの百年館側の姿は、篠原一男の前衛的幾何学的立面と対峙するのを避け、身を低くしかも棚田に区切って、逃げを打ったらしい。ふむ、それも方法か、でも、あちこち全体にこなれの悪い姿。


百年館館を背にして見る瀧プラザ


前衛篠原対後衛隈対決?


瀧プラザ俯瞰 本館前桜の広場との位置関係 段々畑に登れるのか

 では残りの3面はどうしたか。これが驚くというか、酷いというか、笑えるというか、その詰まらなさと下手さと通俗さをつきまぜた姿は、なんとも言いようがない。町場の工務店の大工仕事か、いや、これはいわゆるアートかな?。

本館前桜広場から見る瀧プラザの姿 あれまあ裏かよ

図書館前あたりから見る瀧プラザ 屋根の簀の子がヘン


近づいて見る こなれの悪さよ


中に入って見ると棚田下がホワイエ 右から地下図書館へ

 3面とも裏路地に面しているのではない、桜の咲きほこる本館前の広場に面しているのだから、ひどい。もちろん隈さんはこれが良い、いや、これで良いとデザインなさったのだろう。わからん。

 対面する裏返しカマボコ百年館やチーズケーキ図書館との対峙を避けたとしても、そこまで卑屈に逃げなくてもよろしいでしょ、下手とはいえあの巨大大競技場設計の著名建築家なんだから。いや、谷口門下東工大閥建築群に東大閥から鈍刀一太刀か。

 特に坂下の運動場や学食あるいは緑が丘方面トンネルから登ってくる道路の正面に、まともに面してアイストップになっているのだが、それをみて苦笑してしまった。なんとかならなかったものか、計画設計時に学内での景観チェック体制はなかったのか。


坂道のアイストップランドマーク

 できるだけ早く周りに樹木を植えて隠してほしい。百年館の前衛幾何学的立面が樹木の葉張りによって和らいで見えるが、こちらは葉張りの中に隠してほしい。


左から図書館、百年館(木の陰)、キャンパス外のビル、瀧プラザ

 クマ建築悪口がけっこう長くて、ヒマつぶしになった。なお、大岡山キャンパスの建築については、こんなことを書いているのでご参照を。
    東京工大プロフェッサーアーキテクトたち競作名建築群

(20210323記)


2021/03/22

1523【前衛音楽会】一柳慧作曲「ピアノ音楽」河合拓始演奏って超面白くてコロナ憂鬱しばし忘却

 春が来た日、久しぶりに音楽演奏会を聴きに行ってきた。コロナ緊急事態措置区域に指定されている関東4都県、明日から指定解除とのこと、その最後の日に行くのも記念になるかもしれぬ、なんて思う。

●前衛現代音楽って面白い

 一柳慧という音楽家については、日本の現代音楽の作曲家として、名前だけは知っていた。それは武満徹とか三善晃とかについても同じである。あるいは旧友が団員でいたころの新交響楽団定期演奏会に年2回通っていたで、何か彼らの作曲を聴いたかもしれない。

 春の日の午後全部を、その一柳の世界にどっぷりと浸ってきたのは、ひとえにコロナのせいである。この閉じ込め空気満杯の世で、何とかして月に1回くらいは非日常世界に出かけてコロナ忘却に浸りたい、それが先月までは能楽であったのが、今月は現代音楽の一柳慧になったのである。

 ただし、たまたまそれをネットで見かけて、会場が近所だし、コロナ逼塞の中で面白いかもしれないと、予約チケットを買ったに過ぎない。プログラム内容をほとんど知らぬままだったから、一柳氏には恐縮するしかないが、結果は実に面白かった。同プログラムで再度の公演あれば、またぜひ行きたい。

 一柳慧氏が神奈川芸術文化財団芸術監督就任20周年記念事業として、神奈川県立音楽堂で、3月20日13時から18時まで連続で、多様なジャンル、多様な演奏家、多様な演出の音楽が、次から次へと登場する駅伝レースのような演奏会、面白かった。コロナ憂さが晴れた。

 もちろん楽曲にも演奏にも教養は何もない、その良し悪しは分からない。現代音楽に関しては、NHKFMで毎日曜日の朝、西村晃による「現代の音楽」を、ただ面白いと聞き流すばかりである。それを今回は興味深く聴いたのは、眼で観る演奏も多かったこと、和楽器による演奏もあったことである。

 コロナがもたらした思いがけない体験を、まったくの初心聴衆のひとりとして、この日の感想を書いておく。3部構成になっている。


●Classicalの部

 出だしの一柳慧作曲「フレンズ」V成田達輝、ふむふむこれが一柳の曲であるか。


 つづいて、武満徹「一柳慧のためのブルーオーロラ」、舞台に紗幕が垂れ下がって、そのむこうに背丈ほどの高さに照明灯らしきものがついている。真っ暗な舞台になり、4人の演奏者が紗幕の裏にひそかに登場して演奏開始、楽器は4人ともサキソフォン、紗幕に抽象的映像が動きつつ映写、演奏者も動く、ふむふむ、これが前衛音楽だな。

 フランク「ソナタイ長調」V成田、P萩原麻未、おお、これって聞いたことあるぞ、そうか、前衛だけじゃないんだな今日は、、武満の口直しか、ちょっと安心なような。

 つぎはベートーベン「クロイチェル」P一柳慧、V成田達輝とプログラムにあるので、これは知ってると思えど、聴けば違うのである。
 単調なピアノ、抒情的なヴァイオリン、知らない曲だが気持ちよいからクラシックなんだろう。あとでプログラムに挟まれた訂正記述、アルヴォ・ペルト「鏡の中の鏡」に変更。臨機応変型音楽家一柳らしいと、このあとの幕間にホワイエでの片山杜秀の話。

●Traditionalの部

 舞台には3面の筝、三味線、胡弓、尺八、大鼓、小鼓、大太鼓がならぶ。黒子のような服装の演奏者たちは6人、和楽器ばかりだが、どうやら古典和楽でないらしい。
 わたしの和楽体験は能楽だけはけっこう多い、面白そう。プログラムを見れば作者にジョン・ケージとかノルドグレンとかスメタナとかあるから、やはり今日の日らしいと期待。

 知っている曲はスメタナ「モルダウ」だけ、でも、どうもなあ、前半はともかくとしても、後半の大河の表現は大編成交響楽団でなくては無理かなあ、筝をもっと数多くすればよいような。

 今日のための新曲初演の森円花「三番叟」、能の三番叟を頭に描きながら聴き始めたが、それと関係なく面白く引き込まれた。よかった。どうでもよい鑑賞方法だが、十五弦筝の柱を動かすのが忙しいことよ。

 和楽演奏というと「春の海」とかで琴ピンコロリンシャン尺八プオーだが、これは大いに違って面白かった。この楽団(というのか)J-TRAD ensemble-MAHOROBAの演奏会あれば行きたいと思った。

●Expeimentalの部

 これが一番面白かった、そう、これは前衛音楽そのものだな、ほとほと参った、おそれいった、クセになりそう、すごい、再度聴きたい、いや観たい。

 一柳慧「ピアノ音楽第1,2,3,4,5、6、7」P河合拓始、聴くというよりも観た眺めたといいたい。演奏者を待つ舞台には、蓋を取り払ったグランドピアノ、演奏者の椅子のまわりにテーブル、その上にガラクタらしき小間物がたくさん、気になる。


 下手から出てきたのは、くりくり坊主、柄シャツ、首に白タオルを巻き、裸足、おお、町工場のおっさん、ピアノ故障直しかよ。なんの予備知識もないから、まさかとは思いながらも、半分はそう思った。

 プログラムには演奏順番は、その日に決めるとあった。そしてそのオッサンは、「今日は1番から順番に演奏する、各パートごとに準備で時間を取るからその間はしばらく待て」とのご注意あり、そうかこの人が演奏者河合であるか。 

 そばの小間物屋の店先から、空き缶やら紐やら何やらとりあげて、蓋の無いピアノの上にかがみこんで、弦に取り付けている。演奏は鍵盤をたたくよりも、弦に直接手を突っ込んで,弾いたり擦ったり叩いたり、時には柄杓、箸、棒、鏝などで弦をつつくほうが多い。

 でたらめ、いや、即興かと思えばそうでもないらしく、楽譜らしき紙を手にとって観つつ確かめつ、小間物を取り上げてピアノにセットしたり、やおら演奏したりしている。
 どこが終わりではじめやら聞いても観ても分からないが、河合が一応は切れ目でお辞儀するから、こちらは拍手をする。

 アッ、ホワイエに展示してあったくさんの抽象画とか詩のような書き物は、この楽譜だったのかあと、いまごろ気が付いた。
 よく見ておけばよかった、とは思えど、見たって今の演奏との関係を理解できるはずもなく、ただただその演奏と曲間の準備とを興味深く眺めいるばかり、準備動作も演奏であろう。

 そうか、これこそが前衛音楽だな、第4(?)ではピアノのそばを歩きつつ、手を突っ込んで演奏、初めのうちは触っているだけで音を出さない静寂ばかり、その間に1観客のイビキがクークーと響く、おおこれは「4分33秒」か、そう、一柳はジョン・ケージに師事したとある。

 ピアノをいじくる演奏者の動き、ピアノから出る音、いったいどうやって河合はあの抽象楽譜から、このような演奏というかピアノ調律というかパーフォーマンスというか、それらを生み出すのか、興味津々で鑑賞していた。おもしろい。

●コロナ禍中演奏会と環境整備

 コロナ対策で、ホールの暖房をしなくて換気だけだろう、だんだんと寒くなってきた。今日の陽気に誘われてつい油断した服装で来たのであった。年寄りは困る、先ほどのインタバルに飲んだコーラが体外に出たいとしきりに訴えてきている。第5終ったところであわてて扉の外に出てしまって、第6、第7を聴き逃し見逃したのは残念。

 あのスタインウェイのピアノは、あんなに弦をいじくられても大丈夫かしらん、もしかして見なかった最後7番でピアノ破壊なんてのがあったかもなあ、あ、そうだ、終演予定の18時ころ大きな地震がったが、その時も演奏していたのだろうか、前衛音楽にふさわしいアクションがあったのだろうか。

 それにしてもこのコロナ緊急事態指定の地域でありながら、よくぞ開催してくれた。途中2回のインタバルにホール内をカラにして消毒作業とのこと、その間にホワイエで片山杜秀が一柳と対話とて、なかなかしゃれている。
 おかげで予期しない音楽会で予期しない演目演奏にであって、現代音楽にはまりそうになっている。コロナのおかげである。

 もっとも、コロナのおかげだろうが、コーヒーくらいは出すコーナーを開設するだろうと思っていたらぜんぜんなくて、自販機コーラに頼る始末。そういえば紅葉ヶ丘文化ゾーン唯一だった青少年センターのレストランがコロナせいか去年閉店、いまや飲み食いなにもできない。コロナ時代向きであるが、、。

 そばの掃部山では桜花がちらほら、よい季節になった。だが環境に大いに不満がある。
 この文化ゾーン施設を県が再整備してのが1昨年、けっこう繁っていた樹木をり倒した。管理上それは仕方ないとも思うが、この音楽堂前の殺風景広場をなんとかしてほしかった。


 広いコンクリート駐車場にタブノキがたったの一本だけ、夏はとてもいられたものではない。駐車場が必要なのはわかる、駐車場でよいからその中に樹木を植えてはどうか、復元的整備とてこのようにしたのなら、それが間違っている。

 これが建った頃はまわりには樹木の多かったし、広場は砂利敷きだったし、音楽堂には楽屋がなかった。そう復元するのでないなら、現代に対応する復元をするべきである。東京駅のように復元さえすればよいとの考え方は間違っている。(202121記)


2021/03/19

1522【スマホ事始め譚その3】落転巣魔呆に加えてこんどは頭無ZOOM童貞も喪失

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

●宣伝の無料じゃなかった初料金

 2月1日から始めたスマートフォン(スマホと言うらしい)、電話屋(というのか)は楽天なるのんきな名の企業である。どうも落転とおちょくりたくなる。1年間は無料だと言うので吊られた。スマホの器械だって1円である。

 そしてその最初の月の料金請求がスマホに載っているのを見つけた。935円である。おや、1年間無料だろ、なのに有料とはその中身を知りたい。明細を開いた。

 935円の内訳は、楽天UN-LIMITV  2980円、マカフィーモバイルセキュリティ200円、スマホ交換保障償プラス650円、月額プラン料金1年間無料 -2980円、当月消費税額85円、以上合計935円

 う~む、2980円がマイナス2980円で無料はわかる。マカフィーナントカ200円と、交換補償650円についても、購入時の店員の話につい乗せられた記憶はある。
 だが、店員からこれは宣伝に言う無料の外であると一言の説明もなかった。1年無料と大々的宣伝とおりに、それらも含めて無料と思い込んでいた。こちらから見ると詐欺である。

 一杯食わされた気分なので、スマホ内で見つけた交換保障について契約解除した。1円の商品に毎月650円も保険掛ける馬鹿はいない。
 もうひとつのマカフィーナントカは、契約解除方法をまだ見つけていないが、そのうちに解除するぞ。

 スマホ童貞喪失から1カ月と20日だが、いまだにろくすっぽ使っていない。持ち歩いているが時計を見るだけ、ガラケーと変わりない
 電話履歴を見ると、弟、息子、知人3人、計5人だけである。なんとも使い道がないだが、それでよいいのだ。なにか緊急事態時(コロナばかりじゃない)のためだからね。

●スマホの次はZOOM童貞喪失

 そろそろスマホに飽きてきたこの頃だが、そこに次の初物が登場、こんどは「ZOOM」童貞喪失をしてしまった。
 コロナ以後の大普及したPCによる「リモート顔出し会議装置」とでもいうか、これを使って仕事じゃなくて、まったくの遊びの大学寮同期会をやろうとなったのである。

 その前に世の人に聞きたいのだが、あの「LINE」発音が“line”とか“社員”流のイントネーションではなくて、“社印”流であって「裸淫」と聞こえるのだが、「ZOOM」はどうなんだろうか。
 これも“zoom”とか“総務”流ではなくて、“痛風”流に発音するのかしら、「頭有無」かな。

 さてそのZOOM同期会である。三島に住むK氏がその企画立案して、同期仲間のメーリングリストに流したら、やろうやろう、やり方教えろ、試しにやってみるかと、たちまちにしてメールが行き交うこと、この8日ほどで130通余もになっており、久しぶり大賑わいメールである。もっとも、40数人のうちの10数人ほどだが。

 わたしは、大坂の弟とZOOMやろうとして2回も失敗、結局スマホの電話で話した。息子とはスマホの裸淫ビデオトークになった。だからZOOM童貞である。
 昨日、そのK氏の音頭ではじめた試験的同期ZOOMミーティングに招待してもらった。ちょっともたついたが、それでもこんどはなんとか入ることができた。
 他の4人の同期生と顔を見つつ久しぶりに会話、ZOOM童貞喪失した。次はZOOM花見宴会やりたい。

●ZOOMは老人ボケ進行遅延ツール

 それにしてもこれに限らないがIT製品の使い憎さと言ったら、1980年代と変わらない。ZOOMの画面になっても、どこをどうつつくとどうなるのか、実に分かりにくい。実に設計が悪い。

 わたしは適当にいじっていたら仲間たちの画面に入ることができたのだが、それがどこをいじった覚えていない。どうも老人には使い方を覚えさせない設計になっているらしい。とにかく設計が非常に良くない。ヒューマンインタフェイスなる言葉からほど遠い。

 同期仲間たちほとんどが円滑にZOOMに入ることできない。PCのOSによるのかバージョンによるのか、アプリの動き方も人によって違うらしい。
 だから、主催のK氏にたくさんの世話を焼かせている。それに細かく対応してくださるK氏のような方がいないと、八十路の年寄りばかりでリモート同期会はじめようなんてムリだな。

 コロナに弱い老人たちこそ、こういう形の楽しみが有効だろうに。いやいや、ボケの進行遅延策になるから、積極的に分かりにくくしているに違いない、ありがたいことで。
 あ、そうだ、若い人で「老人向けリモート会議・同期会などお世話します」って商売やったら流行るかも。

 実はスマホもそうである。買って1カ月半たっても、どこをつついたらそうなるのか、わけわからぬままに指でつつくばかり。要りもしない見もしない広告だらけの画面ばかり出てきて、眼にうるさいったらない。
 それでも壊れないからいいようなものだが、もしかしたら知らぬ間にヘンなものを買っているかもしれない。

 もうスマホオモチャに飽きてきた。PCのほうが面白い。(20210319記)

付記20210320)ネット情報交換屋の「LINE」が個人情報漏れをやったと今朝のNHKラジオニュースで放送、アナウンサーの発音は「LINE」を“line”イントネーションではなくて、何度もしっかり「裸淫」と日本語だった。やっぱり個人情報「裸印」のIT業者。

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

2021/03/09

1521【スマホ事始め譚その2】無料大宣伝の巣魔呆にひっかかりボケていられぬ落転人生が始まる

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

●タダのはずが930円?

 2月1日に1円で買ったスマホ1年間タダのはずの楽天スマホ、1か月経ってその最初の今月支払い使用料金が、ナントマア935円と表示されているのを偶然発見した。
 いまだに使い方分からぬままに、テキトーにでたらめにいじっていると、なんだか少しづつこうして使い方を覚える。

 あんなにもタダと大宣伝している楽天スマホが、どうして最初の月でもう935円なのか?、そもそも使い方分からぬから、ほとんど使わないのにおかしい。
 その中身明細を知りたいとスマホの中をあちこち探したが、内訳を示す表示はない。こちらのいじりは得意なPCの楽天サイトからも探したが、当然ながら同じサイトだから同じである。今回は最初だからかな、そのうちに明細を載せてくれるだろうと期待。

 更に使い方わからんぬままデタラメいじりしてたら偶然に出た表示で、紛失時に保証してくれる保険に入れさせられていたとわかった、月々650円。
 たった1円のスマホだよ、毎月650倍もの保険料金を支払うバカが居るものか。契約解除はこちらと表示があったので、ホイホイと解約した。ほんとに解約できたか分からないけど。

 残り285円のうち220円は、どうやらウィルス感染対策(コロナじゃないよ)ソフトだろうと推測する。こいつをどうやって契約解除しようか、まだわからない。
 でもなあ、それら二つがあったとしても、それも入れて1年間タダになるのだろうと思わされている。契約のときにこれらは別途にして有料との説明を聞いた記憶がない。

 さて935-650-220=65となるが、この65円は何だろうか。
 弟と息子に試験的に電話をかけたからだろうか、あれこれどうでもよい思案してわけわからずにでもスマホいじってると、ボケ防止になるなア。(20210304記)

●裸淫と落転と

 今頃(超高齢者と言う意味)になってスマホ童貞喪失から1カ月余、ただいまハイハイ状況。使用料タダ宣伝の落転なのに今月初請求935円、不審と不信が募る巣魔呆だ。

 デタラメいじり中にLINEアイコン発見、PCで一時やったがつまらなくてほったらかしにしていた。ちょっとこちらでやってみるかとログイン、PCでアカウント取っていたからすぐにできるはすが、ゴチャゴチャなにやら出てきて、再度アカウント取得させらる。

 これにほとほと困るのは、あの蚤潰しのような文字入力、誤タッチばかりでヨレヨレ、顕微鏡で遺伝子操作してるのかッ。音声入力でやってもPWのローマ字と数字をひらかな変換して出してくるバカに呆れる。

 それでもどうやらログイン、息子の名を見つけて「入ったよ」と書き込む。やがて息子から動画電話の通知、おお、顔が見えるぞ、さすがスマホ、いや消えた、声もするぞ、あ、消えた、また出た、なんだよーこのヨレヨレ裸淫巣魔呆め、市内に住む息子は宇宙船か潜水艦にいるらしい。
 結局また文字でやり取り、裸淫のバカ、落転のバカと書き込んで終えた。

 それにしてもLINEの発音のこと、以前ある日のことNHKラジオニュースでライン発音があり、英語流lineつまり日本語の社員のようにではなくて、社印のように言うのであった。聞いていてしばらくはLINEのニュースと分からなかった。この関東東北方言風日本語発音は「裸淫」と聞こえて嬉しいね、ウヒヒ、関西ではどう発音するのだろうか。

 わが落転スマホはいまだに、メールさえ出せず、自分のウェブサイト・ブログにも行き着けず、カメラだって分からぬまま、つまり先の楽しみが山ほど待ち受け、高齢者ボケ進行遅延新兵器である。ちょうど政府に「出痔垂腸」ができるから、厚労省と共管法として「超高齢者スマートフォン所持法」を制定して配給するに違いない。

 それにしても昔はこういうもの買うと分厚い取扱説明書本が付いてきたものだ。この落転スマホには何にもついてこない。だからこちらも、何にもわからぬままに使うのだ。
 たぶんPCの楽天サイトにマニュアルがあるだろうが、どうせわけのわからぬ日本語のようなものが書いてあるだけに違いない。マニュアルとは昔からそういうものである。70年代に買った日本最初のワードプロセサーマニュアルのチンプンカンプンを思い出す。(20210308記)

 ●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

2021/03/06

1520【緊急事態措置期間延長宣言】宣言の効果の有無はその宣言発した人の信用力の有無

  コロナ禍の深刻なエリアを指定して「緊急事態宣言」をすると言うが、「宣言」と言う言葉をどうも気になる。
 法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)によると、その関係で宣言する人は政府の対策本部長だが、それは総理大臣が就任している。つまり菅さんである。

 その菅さんが昨日の記者会見の冒頭演説(当人の弁では挨拶だそうである)で、現今の関東4都県の緊急事態措置区域指定の期間を、予定よりも14日間延長すると宣言した(との閣議決定報告)。

 そしてそのことを「心からお詫び申し上げます」と陳謝した。陳謝したとは、何か総理大臣にコロナ対策上で過誤があったという告白になるのだろうが、それは何か、だってコロナ出現は菅さんのせいではないこと明白なんだから。
 なにかコロナ政策にドジがあったのかしら、だから緊急事態期間延長になっちゃったという論理か、よくわからん。最近は接待事件で陳謝流行りなので、ここでもうっかりやったのかしら。

 ところで一般に緊急事態宣言とか宣言延長とか、宣言をしきりに言うのを気になる。宣言を解除するというのも気になる。法によれば「宣言解除」するのではなくて、「解除宣言」をするのである。
 宣言と言う特定の人に依拠する言い方だが、その特定の人が宣言するのだから、宣言が意味を持つのだろう。

 法に宣言なる言葉があるので、一般ジャーナリズムも宣言を使うのだろうが、宣言と言うからには、例えば詔勅のようにいかにも宣言者に意味があるように聞こえるのが、誤解を招くだろう。
 宣言は宣言という行為であり、実体は宣言の発出言語ではなく、それによって事態が緊急を要する区域、期間、内容を指定することである。宣言するというよりも、緊急事態区域あるいは期間を指定する、あるいは指定を解除すると言うべきだろう。

 現今のその宣言者は菅総理大臣である。その地位にあるからその宣言をするのだろうが、菅さんがその地位にいなかったら、全く意味を持たない。
 その総理大臣としての菅さんだが、その発言や態度が、その発する宣言に国民が敬意をもって対応しようと考えるには、どうも無理がある。

 例えば、あの「ないのではないのでしょうか」とか、「いずれにしろ」という口癖の示す、自分の言葉に対する自信の無さやあいまいさに、聞くこちらが不安になるのである。
 「公衆衛生の専門家でもないあの人が宣言してもなあ」と思ってしまう。

 昨日の記者会見の発言でも、尾身さんの言は論理的で説得力ある言葉だが、菅さんの論理的な話は、官僚が用意した原稿を読む初めの「挨拶」だけであった。
 質問者の意見の解説を長々とやって時間を食うし、自分の発言はどこかあいまいだし、意識的か忘れるのか質問に答えないことも多いし、この人はこれでいいのかいと思い、説得力を欠くのであった。前任者のように、うそをペラペラいうよりはよいが。

 こうなれば、もっと影響力のある別の人、もっと効き目のありそうな人に宣言してもらってはどうですか。
 私案としてはこんな宣言を、アノお方にしてもらってはいかがですかあ?

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  詔 書

日本国天皇は昭に忠誠勇武なる汝有衆に示す。朕茲に新型古老難医留守汎天密苦に對し戦を宣言す。

朕が国民は全力を奮て交戦に従事し、朕が百僚有司は励精職務を奉行し、朕が衆庶は各々其の本分を尽し、億兆一心国家の総力を挙げて新型古老難征戦の目的を達成するに遺算なからむことを期せよ。

抑々万邦共栄の楽を偕にするは、日本国が常に国交の要義と為す所なり。今や不幸にして新型古老難医留守汎天密苦と釁端を開くに至る、洵に巳むを得ざるものあり。日本国の存立亦正に危殆に瀕せり。事既に此に至る。日本国は今や自存自衛の為、蹶然起つて一切の障礙を破砕するの外なきなり。

朕は汝有衆の忠誠勇武に信倚し、祖宗の遺業を恢弘し、速に禍根を芟除して世界永遠の平和を確立し、以て日本国の光栄を保全せむことを期す。

御 名 御 璽
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 これって効き目ありそうですかね、どうですかね。(20210306)

参照:コロナおろおろ大戦日録 https://datey.blogspot.com/p/corona.html

2021/03/03

1519 【スマホ事始譚その1】原始ガラパゴス諸島を抜けだせども待ち受けていた電子スマホジャングルに踏み迷う

 

 ガラパゴス型携帯電話機(ガラケーとも言うらしい)から、スマートフォン(スマホとも言うらしい)に買い替えて2か月ちょうど、情けなくも、いまだにガラケー能力に及ばない器械である。

 しかしなんといっても、器械代金1円だし、使用料(自分のものなのにこう言うのか)はタダだから、まあ仕方ないね。楽天社長はタダでも何とかなるさと、その名の通りに楽天的なお方らしい。

 買うときに近所の店に行ったのだが、大勢の人が順番待ちとて2時間も待てと言うので、家に帰って昼めしを食って出直した。いやまあ、それから孫のような店員女性との談合3時間あまり、このところ人と長く話すことないからへとへとになった。

 ガラケーのネット接続しなかったのでパソコンしか使わないが、それなりにネット環境のことは知ってるつもりだった。だがスマホの世界は全然違うらしくて、アレコレ書かされ聞かれ、要りもしない新たなGmailアカウント作らされたりしていると、だんだんクラクラしてきて、なんか変な要らないものを買わされたかもしれない。でも、それさえ今のところ分からない。

 さて、その日からうちにスマホなるものが来たので飼っているが、いまだになついてくれない。超簡単ガラケーにさえ及ばぬ芸のない奴である。でも特に困らないのは、もともとガラケーさえろくろく使ってなかったからである。

 それなのにスマホに買い替えたのは、直接的原因はガラケー電池が弱ってしまって、すぐに通話が切れになるのでドコモに取り換えろと言うと、もう生産してないという。けしからん、ドコモやめるぞ。

 もう一つは、ネット社会で買い物したり、何かの会合参加予約とかするのに、携帯電話がないとえらく不都合なことがありそうなのである。しかたなくガラケー後継にスマホを買ったのだ。
 器械が1円とはいいながら、その初期設定とかで5000円を取られたが、いまだにその投資を回収するほどの使い方をしていない。

 じつは、世間では猫も杓子もスマホ持っているのが不愉快で、俺は一生そんなものを持たないぞとアマノジャクであったのだが、ネット社会と縁切りはできないので仕方ない、スマホを買った。そう、流行りすぎるデイズニーランドとかスカイツリーとか、行かないのだ。

 さて2か月、ようやくできるようになった芸当は、かかってきた電話に出て話すこと(実績は3人だけ)、SNS(一人だけ)、電話帳登録(6人だけ)である。

 起動すると何かわからぬが知らぬ奴らからメールがきている、おかしい。先日は飲み屋に行った戻ってみたら、その飲み屋から味はどうだったかと聞くメール、おい、俺はお前にアドレス教えたことないぞ、注文したけど何の話もしなかったぞ、気味悪い。対応できぬから削除方法だけを覚えた。ウェブサイト徘徊できず、ネットメールもできない。

 電話を掛けてきた友人にこんなことを話したら、では息子に教えてもらえばいいでしょうにと言われたが、コロナでその息子がやって来ないのだ。今どきの親孝行は、親に会いに来ないことらしい、コロナの奴め。

 こんなことであっても、困ることはないのは、ネット対応はパソコンタブレットでちゃんとしているからだ。外出した時に不便かというと、何しろコロナで他人に会うこと出来ないから外出は独りだから、ネット環境なくて平気である。

 なんとなくスマホを楽しみにしているのは、一人であれこれといじって、新機能を発見して行くことだ。電話番号登録なんて、そうやってあちこちいじってできるようになった。
 ただその時に起こる問題は、どこをいじってそうなったのかほとんど覚えていないことである。同じようなことを何回か失敗しているうちに、ああそうかと覚えるのだが、その過程を結構楽しむのだ。なにしろヒマだからね。

 この次にやりたいのは、徘徊の時に地図を参照しながら歩くことだ。それにはその専用アプリケーション(アプリとも言うらしい)のDLが必要らしいが、その方法を発見しなければならない。

 いい歳になっても、スマホのためにボケていられないのだ。いや、ぼけないためのスマホだ。原始ガラパゴス諸島を逃れたけれど、その先に待ち受けてたる電子スマホ密林、嗚呼そこに道を切り開き現代ネット社会にたどり着けるだろうか、その艱難辛苦をば高齢者認知不全症進行防止対策としよう。

 思い出せばわたしが触れたガラケーの最初は、息子が大学生の頃に就職活動に必要だと言うので買ってやったのが始まりだったから、もう30年近くも前か。
 そしてまだWi-Fiなんてない頃、わたしは仕事の旅先でノートパソコンにガラケーを繋いで電子メール交信(ニフティパソコン通信と言っていた)に使っていたなア、ああ、ずいぶん遠くに来たもんだ。 (20210303)

(3月5日追記)今日スマホにはじめて2月分の料金請求が930円と来てる、え、なんじゃい、タダって宣伝は嘘なのかい、なんだかわからんけど俺は楽天野郎に騙されたのかい?
それとも俺はよく分からんうちに何か特別の契約をさせられたのかい?、うーーーん、、

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

参照:2020/10/25 https://datey.blogspot.com/2020/10/1497.html

1497【カメラとスマホ談義】スマホ無くてこの世に生きていられるか人体実験

2021/02/28

1518 【コロナ狂歌日録2021年2月版】願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のコロナ


2021年2月27日までの日本の1日あたり新規感染者数推移


2021年2月27日までの全世界の1日あたり新規感染者数推移

2021年2月1日【ガラケーからスマホに進化】

 11年間使ったドコモの「ガラパゴス型携帯電話機」の電池がダウン、交換しようにも生産していないという。実のところほとんど使わないでいる。ガラケーで十分なのになア、しょうがないからスマホなるモノを買ってきた。楽天でなんとその値段「1円」、利用料金1年間タダ、よほど売れない機種か、変な業界だ。実はスマフォ童貞、世に抵抗して俺は一生所持せぬ考えてたけど、携帯電話番号がないとPCネット生活さえ不便な仕組みの世でやむを得ず、1円で買った。使い方をさっぱりわからないが、机の上に置いときゃいいんだもん、ふん。

2月6日【趣味の本づくりでコロナ世を忘れる】
 今日からしばらく旧友の歌集110冊の自家製本にする趣味に精を出す。現今の趣味はこの本づくりと能楽鑑賞だけ。去年構想を練り、12月から編集作業、ようやく製本段階にに来た。

2月11日【地下鉄終日運転か】
 1か月ぶりに横浜地下鉄に乗ったら、掲示板に「最終電車をやめた」と書いてある。つまり1日中終わりなく24時間運転か、コロナ時代で混雑回避のため、深夜や早暁にも乗客を分散するのか。

2月12日【オリパラ会長発言騒ぎ】
   姦しく長話するのは旧型のモリウイルス感染典型症状 
   黙ってるスポーツ界は旧型のモリウイルス感染クラスター
   オリンピック憲章に反するからNOで業界常識OKらしい
   これはもう不開催にして葬る気 東京オリパラそーしき委員会
   オリパラのインパール作戦司令官ムダグチたたいて自爆玉砕

 森喜朗東京オリパラ組織委員会会長が、その関係の会議で演説した中に、女を会議に入れると議論が長くかかる、という趣旨の発言をして、女性蔑視としてネット社会で猛反発を食らっている。わたしはそのニュースを読んだとき、女性が多いと議論が活性化して、シャンシャン会議よりも良い、という意味かと思ったら、女は困るというのだった。世間からの抗議多発に、オリンピック業界はオロオロ、スポーツ業界は沈黙、そこに政治業界から火に油注ぐ発言、飛び火から飛び火、可笑しい。
 森さんはかつて首相だった時に、日本は神の国と演説して物議をかもした人で、とてもわたしと同年とは思えない保守派の人、だがスポーツ界や裏政治の世界では隠然たるボスらしく、今回の発言が世間の反発を食って、さすがに発言取り消し記者会見をしたが、その態度がまた反発を食うありさま。退職を表明したのはよいが、裏交渉で後任に川渕とかいうスポーツ界ボスに話をつけたというから、そのやり方はますます反発食らうありさま。旧世界の人の典型である。これがわが同年齢の人の通例か、当人は何も悪いこととは思っていないにちがいない。 

2月14日【福島沖地震】
   オリパラよ性差別でもコロナでも開催の気なら大震災だぞ
 
昨夜11時ころ寝ようと布団に入ってラジオをつけたら地震警戒情報の音が響いた。まちかまえていたらやがて来た、ゆるゆるゆらゆら、、、10年前と似ている動き、あの時は道路にいたが、今回は10回だから揺れは大きい、じっとしてラジオの女性が叫ぶ注意放送を聞きつつ、家の中での物音に注意するが、何か落ちたような音はない、妻が起きて部屋から出て行った気配、揺れは続くがどうやら本が落ちてくる様子もなくて止まった。外からも騒ぐ声はしない、停電もしない。ラジオでは震源は福島沖の海中60㎞の深さ、津波はないという。どうやら10年前と同じ地域が再度の被災らしいが、夜中にて詳しいことは分からない。今朝起きてからネット情報をあれこれとみると、震度は7,1、被災地域は10年前の大震災地域とほぼ同じらしいが、大きな違いは津波がなかったこと。だが被害は大きいから、コロナに加えて震災となると、もうオリパラどころじゃないと思うが、どうなんだろうか。コロナ禍の上にモリ親分舌禍、第2次東日本地震念押し災禍、それでも日本人は東京オリンパラリン開催を選ぶのだろうか?

【横浜繁華街のコロナ風景】
 今日は日曜日、コロナの緊急事態下にある街を観てきたが、商店街は日曜日にしては少ないがそれでも普通の様子、観光街の中華街と赤レンガ倉庫には一杯の人出で、コロナも地震もどこ吹く風。平日に乗ったことのある市営路線バス2連接バスベイサイドブルーに休日に初めて乗った。平日と違い座席満員,立つ人もいて観光バスか。それにしてもベイサイドブルーって日本人には発音しにくい。ブルーとは憂鬱と言う意味もあるのだがよいのか。

【コロナワクチン接種】
   もしかしてモルモットかもしれぬのに医療従事者先行OK?
   先が無いジジババよりも未来ある若者たちからおさきにどうぞ
   未来から借りた巨額借金あり生き残らせよ未来ある人
   コロナから生き残りても大借金まだまだ続く金窮事態
   オリパラに出る人観る人優先で反対する人後回しだろうなあ

 世界各国でコロナワクチン接種をやっているのに、ようやく日本でも医療両関係者から開始、高齢者は4月ころとか。日本は科学先進国と思っていたら、ワクチン開発能力が無いのだとはねえ。

2月15日【西行忌】
   願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のコロナ
 
今日は西行忌とか、彼に倣って今年の花の下で死にたいものだ。

2月17日【リモート寒中見舞い】
 大阪にいる弟からメール、ネットリモート話をしようとて、昼過ぎに開始、グーグルMEETなる会議ソフトを使えど、顔は出るが音が出ない。いったん切ってZOOMに切り替え、今度は両方の音も画面も出たが、こちらのカメラが不調、結局は電話で話して終わる。

2月19日【オリパラ会長首すげ替え】
   森を出て川渕さまよいアタフタとコロナ大河を渡る橋本
   せっかくの橋本ワクチン接種だがオリパラそーしき委員会かも

 東京オリパラ組織委員会会長の首すげ替えは、たぶん裏の動き通りだろうが、橋本聖子に決めたそうだ。オリパラ不開催決定の責任者になるか、火中の栗拾わされて気の毒というべきか。とにかく森喜朗という人は旧時代のボスで実力者なんだろうが、いまの時代の社会情勢を読んでいないのだろう、後任に川渕氏を推すのだって彼としては当然の善意だったろうが、世間常識とのギャップに無知。

2月20日【能:班女】ブログ記事
   コロナ世を忘れて中世歌舞芸能舞曲の艶に酔いしれる昼
 
横浜能楽堂にて、喜多流能「班女」鑑賞。やはり演劇芸能はリモートで画面鑑賞じゃなくて、実物でなくっちゃね、こんな時なのに公演してくれた横浜能楽堂、この艶なる能で見所と舞台にねっとりとした艶っぽい空気がまとわりつき濃くなってくる。酔ってきた。

2月22日【昼飲み会】
 午後、息子と一緒に横浜飲み屋繁華街の野毛にて昼飲み会、やっぱりうちより外飲み会がいいなア、きょんからたったの4度しかやっていない。

2月25日【童謡:不都合な信念】
  ♪♪ 丸川はね 大塚っていうんだ ほんとはね 
    だけど別姓したいから自分のこと 丸川ってよぶんだよ
    おかしいなタマちゃん ♪
  ♪♪ 丸川はね 別姓が嫌いなんだよ ほんとはね
    だけど男女共同参画大臣だから 大塚って言わないの
    かわいそうだねタマちゃん ♪ 
 
今日の朝日新聞によると、丸川珠代男女共同参画担当大臣は男女別姓反対の信念の人であり、同意見の国会議員たちと連名でその意見書を、各地自治体議会議長に送ったそうだ。ところが実は彼女は大塚と言う人と結婚しており、姓は大塚と言うそうだ。なんだかなあ、その信念はご自由だが、そういう信念の人そういう言行の人をそういう大臣にしていいもんだろうか。当人の弁は、信念は信念、大臣は大臣だとか、ふーん。

2月26日【総務省官僚接待事件】
   接待がみみっちい記者は挙手しても指名せぬぞよ広報官は
   役人は気楽な稼業ときたもんだ自分の仕事の利害を知らず
   男女共同参画社会の実現へ総務官僚受ける接待
 首相の記者会見の司会役の山田広報官が、放送業者から高額接待されていたことが発覚、他の官僚とともに減給処分、その接待側に菅首相の息子がいるので国会は大騒ぎ、これも文春による探偵で発覚だから、例の検察問題と同じ。
 首相の息子による高額接待で総務省官僚たちが叱られる事件、新聞に載っている対象者は12人、名前から判断して女が3人、男が8人、男女不明が1人。接待される側に女性がいる時代になったことが目新しいが、男と比べて数が少ない。これじゃあ安倍政権の女性活躍とか男女共同参画の看板に偽りありだぞ、もっと多くの女性に接待受けさせろよ。
 菅首相が山田広報官について言う「女性の広報官として期待しているので、そのまま専念してほしい」、ありゃ、能力がある広報官じゃなくて女性なので期待かあ、おお、これじゃあ山田さんは大いに怒って辞職するに違いない、あ、いや、首相が首切りするのは格好悪いので、そうやって自ら辞職させる作戦か。
 二人の接待官僚がすでに更迭されたが、彼らは「男性の局長や審議官として期待」されてなかったのかなあ、能力で期待されてたのかなあ、能力あるのに気の毒になア。

2月27日【災禍首相】
   十年前震災禍に「イラ菅」あり今コロナ禍にまたも「イラ菅」
 菅首相はほんとに話が下手くそな人らしい。記者会見を嫌いだし、事前に質問を出させておいて回答を書いたものを見ながら話す。昨日はコロナ緊急事態地域一部解除の記者会見を急遽やめて、官邸ホールで立ち話したとかだが、ネットにその映像を見ると嫌な質問には明らかにいら立って不快な顔を見せて口をとがらせる。だが、その答えはほとんど論になっていなくて、質問と違う話になることが多い。日本語を分かってないのかしら。ま、根は子供のごとく正直な人ではあるらしい。この人はどうして国会議員に、総理大臣になれたのだろうか、わたしの住む横浜中区がその選挙区だが、この地の人たちはどうしてこの人を選んだのだろうか。

2月28日【コロナ状況】
 なんだかコロナ慣れしてしまって、以前ほどにコロナ話題を書く気がなくなってきたが、記録のために概要を書く。日本ではただ今第3波到来中、次第に下降傾向、2度目の緊急事態地域指定10都府県のうち7府県は予定の1か月たたぬに解除、残る関東4都県継中。
 だが指定されても気分はコロナ慣れして、自分の周囲で患者が出たならともかく、実態の生活は変わらない感じ。繁華街に出ると多くはないが普通に人が歩いている。マスク姿が世の中を完全に席巻したことが大きな変化か。
 日本全体で今月末で感染者累計約41万人、死者累計約8000人、防疫先進県は鳥取。秋田、島根がベスト3、中で島根県は死者ゼロの実績で、それをバックにしてか島根県知事はコロナ対策からしてオリパラ反対の意思表示、自県で出来ることとして経過リレーやらないと言った。さっそく地元代議士が怒った。東京、大阪、神奈川の都府県がワースト3。
 世界のコロナ情勢は、全世界感染者累計11300万人、死者252万人、ワースト3はUSA感染2850万人と死亡51万人、インド1100万人/15万人、ブラジル1050万人/25万人。多くの国々でワクチン接種が進行しているようだ。


(20210228記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2021/02/21

1517【能:班女】コロナ世を忘れて中世の艶なる歌舞音曲古典芸能に酔いしれた


 春近い晴天にして強風の日(2021年2月20日)、横浜能楽堂にて喜多流の能「班女」を観てきた。物語としての筋は、宿場の遊女(花子 はなご)とそれに惚れた男(吉田の少将)の出会いと再開という簡単だが、謡曲の詞章がなんとも艶っぽい。

 現代からは古語になるが、室町期の人には現代語だから、まさに歌謡曲の恋歌に聞こえただろう。そう、演歌というか艶歌であったろう。
 遊女は後場の一セイ、サシで恋した客の男への想いを切々と歌う。そしてサシ、クセと世阿弥の華麗な情緒のある恋歌の名文の地謡が続くと、舞台は次第に色っぽくなる。

 その艶っぽい歌いに続くのが、一段と艶をつける序の舞である。松田弘之の笛はゆったり嫋々と響き、香川靖嗣の舞は華麗な色彩の装束と扇がたゆたう。能楽堂の中にねっとりとした艶っぽい空気がまとわって、それが次第に濃くなってくる。酔ってきた。

 でも、終わり方がちょっとあっさりしすぎている。ここまでにこれだけ情緒纏綿としたなら、再会場面での二人の男女をもっと色っぽくしてもらいたい。ここで互いに交換して持ち合っていたふたつの扇を合わせるのは、まさに濃厚接触の象徴だろう。かなり前に見たときはもっと艶っぽかったような記憶がある。

 「班女」を観るのはこれで3回目である。狂女物は中の舞が原則らしい。今日の序の舞は喜多流独特らしい。これまでは観世流だったから中の舞であったのだろう。でもここは序の舞のほうが良いだろうと思う。狂気の女と言うよりも、恋に身を任せる幸福にして不幸な女と言うほうが似合うだろう。

 今日も能の前に馬場あき子さんの講演が30分あった。歌枕シリーズなのに今回は能の場所である「野上の宿」の歌がないとて、能の見どころ解説であったが、このほうが良い。サシ・クセ・女の舞あたりが見どころ聴きどころとして、詞章の謡いとして音の数など楽譜解説もあった。

 ただし、「班女」には歌がないのではない。5首の恋歌があった。
  春日野の雪間を分けて生い出でくる草のはつかに見えし君かも
                   (壬生忠岑:古今)
  恋すてふわが名はまだき立ちにけりひとしれずこそ思いそめしか
                   (壬生忠見:拾遺)
  夏はつる扇と秋の白露といづれかさきに置かむとすらむ
                   (壬生忠岑:新古今)
  形見こそ今はあだなれこれなくは忘るるひまもあらましものを
                   (讀人不知:古今)
  夕暮れの雲のはたてに物ぞ思ふ天の空なる人を恋ふとて
                   (讀人不知:古今)

 歌枕としての野上の宿の現在について、配られた自筆テキストの中に、この遊女がいた屋敷地の跡は、「いま岩田姓の方の住居になっており云々」とある。お話でも簡単に触れられたが、なんだかここに個人姓が出るのがヘンだった。ふと気が付いたのは、馬場あき子さんの本名は岩田暁子だから、もしかしてその夫の歌人岩田正に縁があるのだろうか、それでワザと記したか。

 馬場さんの講演で初めて知ったのは、能「班女」・狂言「花子」・能「隅田川」は登場人物が共通する一連の作であるという話だった。「吉田の少将」という男と、「花子」と言う女性である。
 つまり能「班女」で結ばれた男女の、後の話として狂言「花子」の男女になるのである。ただし夫婦ではなくて不倫の間柄で、吉田の少将と遊女だった花子とが逢引きして、吉田夫婦が喧嘩する話である。ここには二人の名が登場するから後日譚だろう。

 更にその後日譚として能「隅田川」になるという。アッと思った。たしかに隅田川に登場する梅若丸は死の間際に、父は京の「吉田のなにがし」であると言うが、たったそれだけである。シテの母の名は花子であるかどうかでてこない。
 「隅田川」は班女の作者世阿弥の子である元雅の作だから、父の作の続きにすることはありうるだろうし、面白い話だが、前2作とあまりに内容が違うから、後日譚とするのは無理があるだろう。

●横浜能楽堂企画公演 馬場あき子と行く歌枕の旅 
 第5回美濃国・野上 2021年2月20日 14時開演
 講演 馬場あき子
 能「班女」 
  シテ 香川靖嗣  
  ワキ 森常好 ワキツレ館田善博 大日方寛
  間 山本泰太郎 
  大鼓 亀井広忠 小鼓 観世新九郎 笛 松田弘之
  地謡 長島茂 金子敬一郎 内田成信 大島輝久 佐々木多門
  後見 中村邦生 友枝雄人

 これで「馬場あき子と行く歌枕の旅」という横浜能楽堂の5回シリーズ能公演が終わった。コロナ禍の中で取りやめにならずによくやってくれたものだ。でも、席はひとつおきで半分だし、それでも空席が結構あって、採算とれるものではなかったろう。馬場さんは毎回登場して興味深い講演してくださった。わたしより年上だから、お元気すぎて嬉しい。
 但しわたしは馬場さんを聞きたくて行ったのではなくて、かつての謡いの師匠野村四郎先生の芸を観たかったので、ついでに他の能も観たのだったが、コロナ禍の中よかった。

2020年10月10日 外の浜 能「善知鳥」(観世流)野村四郎
2020年11月22日 園原 能「木賊」(金春流)桜間金記
2020年12月19日 逢坂 能「蝉丸」(観世流)大槻文藏 浅見真州
2021月1月23日 佐野 能「船橋」(宝生流)金井雄資
2021年2月20日 野上 能「班女」(喜多流)香川靖嗣

                    (20210221記) 


2021/01/31

1516 【コロナ戦記2021年1月号】緊急事態慣れの世に勃発するかワクチン争奪戦争の予感

 【コロナ戦記2021年1月号】


●コロナ緊急事態に慣れてきた

 もう飽きてきた。コロナコロナとこうも続くといくら命にかかわると言っても、なにしろ目に見えないのだから、緊張感が持続しない。謹慎から患者が出るとそんなこと言ってられないが、幸いにして今のところ影もない。 

 今月8日から、わたしの住む神奈川県は、東京都や愛知県などともに、またもや緊急事態地域に指定されてしまった。直接関係ないからよく分からないが、その地域指定されると、飲食店などいろいろな店舗は、その営業を午後8時でストップ要請が政府からかかるらしい。要請に応じて休店すれば、協力金がいくばくか出るらしい。

 それがどうもよく分からない。言葉からして協力したほうが出すのかと思ったら、中央あるいは地方政府のほうが出すのだそうだ。禁止ではないから補償金とは言わないで協力金というらしい。要請だから休店しなくてもよいそうだ。

 要するに午後8時以降に外で飲み食いするなってことである。そして飲み食いさせるほうの店舗には協力金を出すらしいけど、飲み食いする客のほうにも協力金が出るという話を聞かない。どっちも我慢してるのは同じだろうに、これって不公平のように思う。

 わたしはもう去年の3月以来、夜8時以降に外で飲み食いしたことがぜんぜんないという、大いなる協力者だから、協力金をくださってもよさそうなものである。

●不要不急とはなにか

 不用不急という言葉がはやっている。コロナは人と人が出会うことで感染が広がる、だから不要不急の外出をしないでじっとしてろと言うのである。
 ところが、この不要不急の判断が実に困難である。上に書いた午後8時以降のそとでの飲食は、不要不急の最たることとして政府がやり玉に挙げたのだろう。ということは不要不急の産業の休業に税金を原資とする協力金を出しているのである。なんとなくしっくりこない。 

 ならば個人の不要不急の活動、つまり外飲み会とか演劇や音楽鑑賞とかスポーツ見物なんてのもそうだろうが、それらの供給者側には協力金のようなものが支給されているらしい。では、それらの客のほうはどうなんだろう。客のほうだって鑑賞を我慢してるんだから、その協力金を呉れと言ってはいけないのだろうか。

 このあたりは不要普及活動ごっこの度合いに寄るのだろうか。不用不急活動で金を稼いでいたほうと、カネを出していたほうという、この非対称の関係が協力金受給有り無し非対称になっているのか。

 だが、もともと不要不急の活動に、なぜ税金をつぎ込むのかという疑問はある。もちろん豊かな財政ならそれもありうるだろうが、今のようなコロナ医療に際限なくつぎ込まねばならぬときに、不用不急ごときにつぎ込む金があるのかしら。

●始まるかワクチン争奪戦争

 などと考える月末だが、世界のコロナは大変であることは続くが、新たな展開は主要国でワクチンが開発されて接種が始まったことだ。そして案の定だが、開発国などの間でワクチン囲い込み騒動が起きようとしている。

 日本でもワクチン開発を当然しているのだろうと思っていたら、どうやらそれは無くて他の国で開発したワクチンを買い取るしかないのだそうだ。日本は科学先進国ではないのであったか。何時からそうなったのだろうか。それとも昔から医療後進国なのかしら。後進国日本では惑地位接種はまだだが、先進国ではすでに始まっている。

 日本でいつからワクチン接種が始まるか知らないが、先が短い老人たちは後回しでいいから、医療従事者から、そして若い人々から摂取してほしい。老人のわたしが言うのだからいいだろう。
 USAカリフォルニアに住むわたしの同年の知人は、すでにワクチン接種を受けたそうである。老人優先枠だそうだ。感染者は世界一に多いけど日本より治療は早いのかしら。

 接種は税金で負担するらしいから、昔の結核治療薬のストレプトマイシンのような、金持ち優先なんてことはないのがうれしいが、いずれにしても先を争ういろいろ事件が起きるだろうなあ。ワクチン接種階級と非接種階級差が社会問題になるだろうか。
 もしかして現在の宗教戦争に加えて、新たなコロナ医療戦争が起きるかしら、怖い怖い、コロナより怖い。

●2021年1月コロナ日録

2021年1月1日 今年の正月は息子たちがやって来ない。こちらから出さなかったけど、あちこちから年賀状はきた。

1月3日 午後2時ころ長男が近くに来て電話、コロナ感染を恐れて共同住宅ビルの外で待つというので、そこに停めた乗用車の中でしばらく話、手土産を貰い、いつか一杯飲みたいねと言って別れた。

1月4日 いよいよまた緊急事態宣言か、関東4都県知事が政府に発出検討を要請し、政府は慎重に検討するとお言う。緊急とは緊急であって慎重にしてる暇があるのかしら。つまり緊急事態宣言を避ける方法は、時間をかけて慎重に検討しているうちに、コロナ過が緩んで発出状態でなくなることか。でも、考えようによれば、政府が検討しているというアナウンス効果は大きいと思う。むしろ、どさくさ紛れに国家緊急事態法への足掛かりにされるほうが心配。
 狂歌<コロナ急増大流行>
  この今は緊急事態か慎重に日時をかけて俯瞰的検討
  この際に乗じ国家緊急事態にも使えるようにしておこうかな

1月5日 全国のコロナ感染者急増、特に首都圏にて顕著、ついにまた緊急事態地域指定を政府がするという。飲食店は午後8時に閉店するとか。つまり、コロナウィルスってのは夜行性らしく、この前の緊急事態の時は午後10時閉店だったから、その後に変異して強くなって、夜遊びに出てくるのが次第に早くなるらしい。
 狂歌<夜間営業時間短縮>
  変異して夜遊び上手になるコロナ午後八時にはもう待ちかまえ

1月6日 毎日のように「昨日のコロナ感染数はこれまでで最多」とニュースは言う。昨日は1日で5,000人新規感染者とのこと。この前の緊急事態の時をはるかに超える。日本におけるコロナの状態(2021年1月5日午前0時現在)を書いておく。
 ブログ1513 【コロナますます繁盛】また明日からコロナ緊急事態の世とは長生きしたくないもんだhttps://datey.blogspot.com/2021/01/1513.html

1月7日 USAトランプ大統領が支持者たちのデモを煽って、議会議事堂に討ち入りをさせる事件がおきた。地に落ちたトランプ、地に落ちたUSA共和党支持者。USAには[COrona-VIrus Disease-2019]=[COVID-19]とともに[TRUMP-VIrus Disease-2020]=[TRUVID-20]が大流行中。あれあれ、トランプがツイッターとフェイスブック停止をくらったよ、、。だがたしかにトランプはけしからんけれど、ソーシャルネットワークとして社会基盤施設的に扱われながら、いくらバカ記事書き込みとはいえ一方的停止措置って、これっていいのかなあ、怖いなアUSAは。

1月8日 緊急事態に神奈川県が指定された。
 狂歌<休業に協力金>
  またコロナ緊急事態で金窮し税の金求辞退したい

1月13日 緊急事態下の平日の横浜都心繁華街は、去年の時ほどの閑古鳥は鳴かないが、少ないけどそれなりに人出がある。観光飲食街の横浜中華街さえ客がいる。

1月14日 スカ首相はいつも「仮定のことにはコメントを差し控えさせていただく」って言う。
 狂歌(緊急事態首相記者会見)
  「ひと月で感染拡大絶対に停止する」って仮定そのもの
 狂歌(半藤一利氏逝く)
  後世にこれもノモンハンかインパールなんて言われそうなGOTOキャンペン

1月18日 ブログ新記事【1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます】こちらからははもう出さないけど、いただく年賀状への礼状として、寒中見舞いを書く。今年は寒中の見舞いだけでなく、古老難汎天密苦の見舞いも書いた。https://datey.blogspot.com/2021/01/1515.html

1月22日 今朝の朝日新聞に見開き全面2面のUSA大統領就任演説掲載。もう忘れたけど、日本の新聞は去年の日本総理大臣就任のときに、その演説も見開き全面、しかも2か国語で載せたんだろうなあ、それもきっと貧富分断社会を憂え、あるべき社会を示す格調高い内容だったんだろうなア、忘れたけど。それにしても、トランプの自国第1主義は大成功、なにしろ世界一コロナ国を勝ち取って引退だからなあ、そういえば都民ファーストと言ってるコイケ知事さん、この方も実に見事に日本一コロナ自治体を実現しているなア。

1月23日 コロナ禍でイベント取りやめ流行の中、横浜能楽堂で宝生流金井雄資:能「船橋」公演、一か月ぶりに能を見に行った。コロナだし、雨が降ってるし、寒中だし、観客は4分の一くらいのガラガラ、地謡5人はプラ製透過型覆面。能を見てちょっとはコロナうちが晴れたような。

11月24日 感染症特措法をコロナ対策で違反者に刑罰可能なように改正するとか国会で審議するとか。
  狂歌 GOTOをやらせた人もやった人も強盗とみなし懲役に処す

1月26日 こんな状況でもオリンピック業界は強気で、予定どおりに7月には開催するとの言葉ばかり。
 狂歌【コロナ禍五輪】
  開催へ無敵の秘策は無観客無選手無競技あゝ無理ンピック
 
狂歌<コロナ高齢重症者多発>
  願望のピンピンコロリへの思い大きくはずれて頻々古老難

1月30日 コロナ緊急事態下にある休日の横浜都心繁華街を徘徊して定点観測。昨年の緊急事態下の時と比べると、ずいぶん人出が多い。コロナ以前と比べると少ないが、その7割くらいだろうか。商店街により色々違う。観光街の横浜中華街は、客はかなり少ないがそれなりまんべんなくいることはいる。休店が2割くらいだろうか。去年の緊急事態下の閑古鳥は、今回は全然鳴いていない。元町商店街は、意外に多くの4割くらいの店舗が休んでいる。人通りは少ないながら途切れない。伊勢佐木モールは、休日らしい人出であるが、少なめではある。休業店舗が次第に目立つようになってきた。休業というより廃業店舗が目立つ。横浜橋商店街は、コロナどこ吹く風のいつもと変りなく人出がある。繁華街を普通に歩いているとコロナであることを忘れそうになるが、風景で大きく特徴があるのは誰も彼もがマスクをつけていることだ。この風景がコロナを想起する。 
 狂歌<コロナ時代風景>
  銀行の扉を入りてたじろぎぬ覆面集団全面占拠

(2021/01/31)


2021/01/18

1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます

 年賀状を出さなくなって、もう10年くらいになるだろうか。それでもいただく年賀状はなくならない。きちんとくださる方が多くて恐縮する。
 そこで礼状の寒中見舞いを出すことにしているが、全部にではないし、それも隔年になったりする。段々と枚数が少なくなるが、その厳選過程を楽しむ。

 今年はいつもの寒さに加えてコロナ見舞いを出すことにして20枚、つまりいただいたのは50人くらいだが、これをたった20人のお方に絞り込んだ。
 葉書に小さな字であれこれ書くのは昔からおなじであり、各お方に一定の内容のほかに、その方だからこそお読みいただきたい事柄をかく。文面印刷はするが、内容は一人ひとり別である。あて名と自分の名は、筆で書くのだ。

 今年の文面の例を載せておく。

ーーーーーーーーーーーーーーー

厳寒に加えて古老難の世にてお見舞申し上げます

お元気にお過ごしと拝察いたします。年賀状を賜りありがとうございます。相変わらぬご活躍を羨ましくぞんじます。

わたしは7回目の年男で、それなりに元気です。建築家山口文象追っかけも、北鎌倉宝庵で種が尽きました。半世紀前の町田市博物館は取り壊し決定とて、保存運動がおきていますが…。

いやはや長く生きていると汎天密苦なんて、全くもってしょうもないことに出くわすものです。これが世の中をどう変える変えないのか、大いに興味が涌きますが、もういいかげんに飽きてきました。

横浜都心空中陋屋隠居の身を、健康のために足腰鍛えようとご近所徘徊し、古老難の街を定点観測する日々です。ところが外出が自他ともに不健康とその筋からお達しにて、やむをえず覆面で息とめて自転車疾走、むしろ危険か。

緊急事態再来の街ですが、古老難慣れして普通に人出の状態です。近所の伊勢佐木モールにはこの一年で安売屋、古物屋、居酒屋が増えてくる様子、貧乏隠居には好ましいことではありますが、なんだかねえ。街の風景で大変化は、行き交うだれもが覆面姿であること、夜目遠目傘に覆面も加えて美しい人が増えたのは古老難のおかげです。

それにしてもこの古老難はいつ消えるのか、その先に待つ大変化の世界を見たいけれど、とても待てません。とりあえずは春の花を待ちますが、これとても宴会自粛の孤独花見になるのでしょう、正月に来た息子が玄関の外で帰っていくのが親思いだなんて、もう嫌になっておりピンピンコロナ待望です。

どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。  草々 

2021年1月厳寒

●● ●● 様

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参照:コロナ大戦おろおろ日録