年寄りのヒマ人になると、こういうこともできるという見本のような行為。
本文985ページの分厚いハードカバーの小説本「Fall of Giants」(Ken Follett 2010)を、20日間もかけて一気に読んだ。
こんな分厚い本を一気に読むなんて、これまでにないことである。それでも毎日寝る前の4時間、20日もかかったってことは、英語だからである。暇だからこそ、面白いからこそできたことだ。
ただし、ハードカバーでこれだけ分厚いと、重くて寝転んで読めないのが難であった。いすに座り続けて尻が痛くなった。
日本語のようにななめ読み飛ばしでもわかるほどの英語読解力は、わたしにはない。一応全文に眼を通さざるを得ないから、まどろっこしい。
さらにまどろっこしいのは、知らない単語や言い回しがしょっちゅう出てくることだ。
いちいち辞書を引いていたのでは、この稀代のストーリーテラーの物語を読むという、本読みの醍醐味の興をそがれてしまう。辞書から本に眼を戻すと、はて、どこを読んでたんだっけ?
だから判らなくても、まあこういうことだろうと前後から類推して、どんどん進む。
ケン・フォレットは、くどくどと状況説明をしてくれる大衆小説だから、それでもなんとかなる。
よくわからなくて類推に頭を働かせていると、大衆小説がブンガクになるような気がするところが、よろしい。
そうやっても1000ページを毎日毎日読ませるだけのストーリーだってことがすごい。
それにしても1000ページの本である。
しかも、表紙に「BOOK ONE OF THE CENTURY TRILOGY」と書いてあるから、まだこれから2冊の続編が出るらしい。3000ページかあ、すごいなあ。
フォレットの小説はペーパバックで全部読んだはずだ。歴史物は面白いが、現代ものは愚作もある。
前作の「WORLD WHITHOUT END」は中世の都市物語で、面白かった。
今回は20世紀の物語で、第1次大戦を英独仏露米と地球ひとまわりが舞台で、これも面白かった。次作は第2次世界大戦だろうか。
ケンフォレットのインタネットサイトを見たら、こう書いてあった。
More information on Fall of Giants
Winter of the World
Winter of the World, the second book in the 'Century' series, will feature the children of the characters in Fall of Giants as they live through the Depression and the Second World War. It is due to be published in the second half of 2012.
The third book, due out in 2014, will be about the next generation during the Cold War.
そうか、これで来年と再々来年の暇つぶしは決まった。
●関連→japaniese-knotweed
http://datey.blogspot.com/2009/09/182japaniese-knotweed.html
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