新緑が燃えるように輝く、美しい季節が来た。この4半世紀を四季を通じて毎週のように歩きに来る「根岸森林公園」は、最も美しい時だ。日の当たる芝生から、木陰が涼しい林内へと、徘徊コースを変えた。
緑はますます盛んになるが、こちらの身体は次第に退化してゆき、いつものコースを歩く時間が、昔と比べて2倍くらいかかるようになった。脚を左右に出す調子も歩幅もあまり変わらない(と自分では思っている)のだが、速度が次第に低下するのは、老衰のせいだろう。
今年の初夏の緑をここに記録しておこう。来年は記録できるかどうかわからないから。
この公園(19.3ヘクタール)のメイン風景はこんなようすだから、森林公園とうたっているが面積的には芝生公園だ。林地は芝生広場の周囲に押しやられている。もとがゴルフ場だから、こんな風景だろうし、都市住民が好むのは広い芝生であることも分かっている。
![]() |
シラカシなどの常緑樹林に入ると、暗くなる。
日本の樹林は、下層には低木や本草で藪になるのが普通なのに、ここでは何も生えていない素っ裸だ。それは人間が下刈りを常にやっているからだ。こんな樹林は不自然だが、人間には快適だ。公園とは、そういう不自然な自然をいうのである。悪口を言っているのではない、そういうものだと言うのだ。
燃えるように輝くタブノキの新芽。
落葉樹林は若葉が美しく明るい。でも本当の自然ならば、落葉樹だけではなく、常緑樹も交じり、土の上には笹などの地衣類が繁り、低木のアオキなどがびっしりと生えるはずだが、ここはここは公園として、人間が好む姿の単純な植生を人工的に作っている。
公園と街との境あたりの急斜面は、道路端にはマント群落があり、斜面地には地衣類、低木、中木、亞高木、高木という、まさに自然樹林の姿を見せいる。自然の樹木類は大小の仲間で群落をつくり、パンツとズボンをはいて、動物や人間や風雨から自らを保護しているのだ。
その近くの建物を撤去した空き地には、蔦類が繁り蔓延って、土地を保護するかのように衣類のようにびっしりとまとわりついている。この姿は、自然促成遷移してゆき、やがて樹林地になる。もっとも、日本の都市ではその前に人間が手を入れて改変してっ自然を駆逐してしまう。
人間と森林の自然のありようをいろいろ考えているうちに、そうだ、久しぶりに東京明治神宮内苑の森を見に行きたいと思いついた。あそこでは、この根岸森林公園とは対極的な森林づくりをしている。(つづく:明治神宮の森へ)
(2026/06/03記)
ーーこのブログの関連記事ーー
2021/08/02・1581【緑の巨人へオマージュを】実践の植生学者・宮脇昭氏逝去 https://datey.blogspot.com/2021/08/1581.html
2008/05/04・001【横浜ご近所探検】ふるさとの森の大学キャンパス https://datey.blogspot.com/2008/05/httpwww.html
ーーー老 酔 録ーーー
米呪を越えて老いに酔い痴れる日々の記録
https://datey.blogspot.com/p/blog-page_23.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡/老酔録 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米呪を越えて老いに酔い痴れる日々の記録
https://datey.blogspot.com/p/blog-page_23.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡/老酔録 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

0 件のコメント:
コメントを投稿