2024/11/27

1851【今どきの郊外開発・1】横浜市の西端の郊外駅前に新しい街ができたとて見てきた

 世の中から絶えて久しく見ることができなかった、郊外ニュータウン開発なるものを、久しぶりに見てきた感想を書く。人口減少のいまどきニュータウンかよ、と思いつつ、、。

●今どきの郊外大規模新開発の街を見に行った

 ヒマツブシに横浜の西の端っこあたりの郊外大規模開発を見物に行ってきた。用はないが単なる好奇心である。この人口減少時代にわざわざ街はずれの田畑の中に大規模新市街地開発をやるなんて、どういうことかと思う。

 もっとも、その答えは簡単、もっとずっと前に完成するはずはずが、ここまで遅れに遅れたらしい。何しろぜ円世紀末の1999年に、田畑と森ばかりの中に鉄道2本と駅も二つ作ってまで、4半世紀も開発を待ち構えていたのだから、いろいろ事情があったのだろう。初めに開発を構想したころとは大きく時代が変わっている。

 その時代遅れはどんな形なのかを見て、早い話がツマラン街をつくったものものだという感想であった。都市デザインとして実にどうもツマラン風景であった。でも、実際に住んだらつまらない生活かどうなのか、それはわからない。案外住みやすいかもしれないとも思った。それをおいおい書く。

 横浜と藤沢市の境に突き当たる西の端っこあたり、横浜地下鉄が行き着く西の果ての駅前に、新市街地ができたらしいので見に行ってきた。郊外のはずれとはいいながら、鉄道駅は横浜市営地下鉄「下飯田」駅と相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅の駅前である。このあたりは広大な農業地であったののを土地区画整理事業で市街化して、つい最近に巨大な駅前ショッピングセンターが開業したと聞く。

 実はわたしは10年ほど前にこの地を訪ねて、まだ田畑や草ぼうぼう空き地ばかりが広がる開発前の姿を見てきたことがあるのだ。このことはこのブログに記事を書いている(参照:2014/04/03/【横浜都計審】いまどきニュータウン開発かとおもえば郊外商業開発であるか)。今、それがどんな姿に変貌しているか、見に出かけた。

●こんな田舎に巨大な箱が建つとは 

 10年前には地下鉄ブルーラインの下飯田駅地下駅から地上に顔を出すと、周りは一面の畑であった。畑のモグラが顔を出した気分だった。もう一つの相鉄いずみ野線線は、畑の中の上空を鉄道高架が横切り、草原の中にポツンと駅があった。

 ところが先日に十年目に尋ねて地下鉄駅から地上に顔を出すと、目の前に巨大な壁が上下左右に行く手を阻むように立っている。白い箱の建物が駅前にドカーンと立ちふさがっているのだ。これはなんだ!。

 新しい街ができたからには、あの畑と草原だった駅前には美しい公園や広場が待ち構えているだろうとの期待は、もろくもくずれた。どうやらこの巨大な箱は、商業施設らししい。そうか、郊外型ショッピングセンターを建てるのがこの開発の目的であるらしいと、10年前に想定したとおりになっているのであった。

地下鉄駅から地上に出るといきなり立ちはだかる壁と箱

10年前に地下鉄を地上に出ると目前に広がっていた牧歌的風景

 新しい都市のへの期待はたちまちしぼんでしまった。ここは生活の場を作るのではなくて、商業の場を作るのであったか。広域幹線道路が通り、横浜都心とも結ぶ2本の鉄道の駅前だから、横浜市の西部と藤沢市の東部に広がる商圏を押えるのであろう。わたしは商業のことは知らないが、こんな都市の田舎の端っこに、こんな大きな商業施設を作っても成り立つのは、そういうことなのだろう。

●巨大商業ビルと巨大アパートビルの街

 全体構想を見ると分かるように、二つの駅間に大規模商業施設(一般にショッピングセンターと言う)と、これも大規模な共同住宅施設を建設して、その他に沿道商業等や住宅を従属駅に建てる。ニュータウンと言うよりも駅前再開発と言う方が近いだろう。
 なお、日本では共同住宅ビルのことを一般に「マンション」と言うが、わたしはこの不動産屋誇大広告的誤用外来語を使わないことにしている。建基準法では共同住宅と言うべきだし、あるいは格好つけても集合住宅と言うべきである。(参照:言葉の酔時期:マンション

開発構想のモンタージュ写真


開発の中心部の構想は巨大商業・巨大共同住宅・総合病院

全体土地利用構想図

 土地利用を見ると、全体に商業的利用が大きく占めていて、住宅系土地利用は従属的であることが特徴的である。この開発は郊外商業開発を主目的とすることが分かる。住宅過剰時代を反映しているのだろうかと思ったが、駅前には巨大な共同住宅会派tもやっている。
 それにしても、ゆとりある横浜郊外住宅地としての姿を、この構想に伺うことができないのはどうしてか。乱雑な郊外沿道開発を誘導しようとうする意図が見え見えである。
駅前広場の風景は自動車と壁だらけ

幹線道路はただただ道路の機能だけ

郊外ロードサイドの乱雑な看板類が立ち並びつつある

 では中心部から周りへ住宅街へと、新開発の街を見ていこう。この地域らしい特徴ある景観を生かした都市デザインに出会える期待を抱いて、とぼとぼと歩きだしたのであった。
(20241127記 つづく)

ーーこのブログ内の関連記事ーー

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2024/11/20

1850【選挙狂歌】やさおとこ女に負けけそで可哀そう 付和雷同したネットの衆愚

 政治としての選挙に興味はないのだが、社会現象としての選挙には興味がある。でもわたしには状況をおちょくるくらいしかできないから、面白がって狂歌を詠うことにした。

●衆議院選挙の石破某のこと

 自由民主党の総裁に石破某氏が座り、国会で首相に押されたと思ったら、ロクに意見も言わないでいきなり解散して大慌ての衆議院選挙に持ち込んだ。要するにこの選挙で評価を受けるのは石破某が率いる内閣ではなくて、その直前の内閣(あれ、なんと言ったっけ、忘れた)であるのだ。それが石破某の作戦だ。
 そして選挙は自民党が大後退する結果になり、つまり石破内閣じゃなくてその前の内閣がぼろくそ評価されたことになる。もっと言えば、石破某氏は自民党内の抗争には勝利を収めたことになった。その名のごとくあちもこちらも破ったのであった。これこそが長く冷や飯を食わされていた彼の狙い、かたき討ち選挙だったのだ。 

選挙では大破されたが党内抗争に安部派大破しさすがに石破

●衆議院選挙で分かった大阪という異界

 全国の都道府県にはいろいろな政党から国会議員が選出されるのだが、大阪府だけは不思議なところである。大阪府にしかなくて、しかも大阪府にはそれしかない党派「日本維新の会」なる政党があり、そこの党員しか国会議員にはなれないらしい。大阪だけは日本の中の異郷である。

大阪に維(こ)れ新(あらた)なることは無く ひとつ覚えの維新バカり


●USA大統領選挙の不思議

 USA大統領選挙が面白い結果になった。4年前に大統領だったトランプが、再登場したのである。あのお騒がせ能無しと世界から思われていたトランプが再登場だ。あの広い大勢のUSA選挙民をほぼ真っ二つに割っての選挙、そして日本の常識ではトランプが負けるはずが、買ってしまったのだから、世の中というかUSAというか、人々の考えって何が何だか分からないものだ。民主主義を教えてくれたあの国がこれかと、がっくりする。

トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ

なんとしてもレッドチャイナに負けたくない そこでこちらもレッドアメリカ

トランプにも異論を真っ直ぐぶつけます その名もイロン・マスクですから

  トランプの政治的ブレーンの一人に、選挙を財政的に支えたElon Musk氏が座るらしい。トランプとは違う天才的事業者だから、二人が組めばこれはかなり怖いことにもなりそうだ。どう展開するのか実に面白そうだ。


●兵庫県知事選挙の不思議

 県議会から不信任されて失職した前知事の斎藤某氏が、再び返り咲きを狙って立候補、対抗馬には尼崎市長の稲村某女史が立候補して本命視、そこへ選挙お騒がせ男の立花某氏が斎藤某氏応援立候補の奇策参戦、その悪口雑言泥沼SNS作戦に付和雷同選挙民を乗せて形勢挽回した斎藤某氏が返り咲き当選という不思議。

やさおとこ女に負けけそで可哀そう 付和雷同したネットの衆愚

 いやこれこそが今どき風なのか、なんとも訳が分からないけど、面白おかしい事件、兵庫県民はどんな人たちなんだろうかと思う。そこで思いついたのは「床屋政談」なる昔からの熟語、要するに庶民が知ったかぶりして床屋で政治についてああだこうだと、無責任に取り留めなく話していることを言うのだが、もしかして現代のSNSがそれに相当するのかもしれないということだ。「昔床屋今SNS談義」なる世の中をバカにする熟語があるかもしれない。そして私もいつも間にか「SNS談義」に巻き込まれているのだろう、怖~い。

 大阪府が異心(維新)床屋なる異界に占拠(選挙)されたように、兵庫県もまた別の異界人なのだろうか。
 この後は名古屋市長選挙が待っている。あそこもなんだか変わった市長が長年居座っていたが、こんどはまたどんな面白いことになるのか。

(20241120記)


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2024/11/09

1849【分断の地球】ベルリンの壁崩壊35年目にトランプ再登場また分断地球新冷戦時代か

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ
いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ

●ベルリンの壁とトランプの壁

 今日は11月9日、35年前の1989年の今日、ベルリンの壁が崩壊した。第2次大戦後に東西冷戦による地球分断が続いていたが、ついにその分断の象徴であった壁に穴が開いた。どうなるのだろうかとハラハラドキドキしながらの日々を送っていたことを思い出す。あれは世界史における大きな転換点だった。

 それで思い出すのは、この前にトランプ登場して起きたメキシコ国境の壁構築のことである。あの時の壁は今はどうなっているのだろうか。バイデン政権に変わってから、あの壁はストップしたのか、壊したのか、相変わらず構築が進んでいるのか。ネットニュースを読むと、バイデン政権はいったんは壁構築を取りやめたが、やはり国境門田は根深く継続せざるを得なかったらしい。どうやら建設は遅くなったが停止はしなかったらしい。

 不法侵入移民問題はUSAでもヨーロッパでも続いているようだ。ベルリンの壁は東西問題の象徴であったが、いまや移民問題は地球的な規模の南北問題となっている。そこにトランプ再登場、当然のことにメキシコの壁はまた勢いよく構築が進むに違いない。壁は止まることなく、争いも止まることなく続く、地球的規模で南北問題として分断策も進む。

 ベルリンの壁崩壊の頃は、東西冷戦が次第に溶けて分断の壁が壊れる過程を、ある種の地球的な規模での融和感が満ちてくる心で見ていた。ところが、今回のトランプ再登場は、またメキシコの壁を構築をはじめとして、前回のトランプ政権でできなかったUSA第一主義を進めるだろうから、地球文壇の壁が多く立ち上がるに違いない。未遂の前科がたまっている。89年とは逆のハラハラドキドキである。

 ベルリンの壁は現物を見に行ったことがあるが、メキシコのトランプ壁を見たことがないので、ネットでいくつか拾った。





 この十字架があるUSAメキシコ国境の壁と同様な悲劇の壁を、51年前の東西境界ベルリンの壁で見たことがある。


●この目で見たベルリンの壁

 ベルリンには1973年に行ったことがある。それより後は知らない。73年はもちろん冷戦の最中であり、壁で西と東に分断されたベルリンを見て、国境とはこういうものなのだと、そのハードさに驚いたのであった。

 1973年10月に写したベルリン風景を載せておく。東西世界の分断と言うものが視覚的によく分る。まずは上にあると同様の国境の悲劇の写真である。

 東西ベルリンの壁の一部に、十字架がいくつか飾られている、これらはいずれも東から西へとこの場所で脱出しようとした人々が、背後から銃で撃たれて命を落としたことを追悼するものであった。ほかにも同様な風景を何か所も見た。この現実は国境を知らない私にはショックであった。たぶん、メキシコ国境でも同様なことであろう。

 壁はいろいろな形であった。既存の塀、家屋そのものが塀、バリケードなど、多様な姿であった。トランプの壁のように整然としてはいなかった。

 
西側の仮設展望台から東側を覗く 塀と2列のバリケードによる3重の壁

YOU ARE LEAVING  THE AMERICAN  SECTOR

YOU ARE LEAVING  THE AMERICAN  SECTOR

空き家街並みがそのまま壁になっている

建物の外壁の一部を残して壁にしているらしい

 上に見るように多様な壁であったが、これを乗り越えようとすると背後から銃撃に襲われたのだ。日本では地上に国境はないから、ここの厳しさに驚いたものだ。わたしたちは専用のバスで、先方が派遣するガイドの言うままに西の街を見学した。
 
 まず驚いたのは、西側から東へとこの壁を抜けていくチェックポイントチャーリーという名称の検問所の警戒の厳しいことであった。検問中はバスに閉じ込められたまま待たされ、その間に外を見てはいけない、写真を撮るなとて、違反行為が見つかると撃たれると、ガイドが言う。東から西に戻るとき、検問担当の兵士らしき男たちが、車両の真下に鏡を突っ込んでみていたが、バスの底の裏に潜む脱出者を探すのだそうだ。

 東ベルリンでバスから降りてゆっくりと見せてくれたのは、ソ連軍の戦勝記念ゾーンだった。広大な土地に巨大な記念彫刻やら戦死者の慰霊施設やらで、まるで王様の宮殿を見せられるようだった。要するにソ連のプロパガンダ施設である。なお、東側から壁を見せてくれるチャンスはなかったのは、東にとって自慢の種ではないからだろう。
東ベルリンのソ連軍戦勝記念施設

東ベルリンのソ連軍死者慰霊所 1973

 東ベルリンの街にはたくさんの高層共同住宅群が、壁に近くに立っている。それは西の街からよく見えるような位置に建設してある。東側の宣伝塔としているのだそうだ。
 同様に西側でも壁の近くに大きな文化施設をいくつも建てて、東への誇示をしている。有名なカラヤンサーカスと言われた音楽ホールもその一つである。これも有名なミース・ファン・デル・ローエ設計の美術館もそのひとつである。
 西も東もその政治体制の宣伝の場が、冷戦下のベルリンであった。

西側のコングレスホールとその向こうの壁の東に建つ東側の高層住宅群 1973

ベルリン・ナショナルギャラリー 1973年10月の姿

ベルリンフィルコンサートホール「カラヤンサーカス」 1973年10月の姿

東の街のにぎやかさと、西の街の寒々しさ、対照的な印象が残っている。

 西の中心街クーダム Kurfuerstendamm 1973年

東の中心街 Uter der Lnden 1973年

 
 さて現今これからはどうなるのか。トランプ、プーチン、シーチンピンの強権トリオが地球の東西を大きく揺さぶるリーダーとして登場してきた。いずれも地球の分断をものともしない性格らしい。物理的な壁、関税障壁、人種宗教の壁などなど、壁だらけの地球だ。
 壁に伴い新冷戦時代が地球を覆うのだろうが、それはいったいどんな地球になるのか、見当がつかない。お手柔らかにである。
 もっとも、わたしのような超年寄りには、安心なる行く末への手立てが待っている、つまり困ったらあの世に逃げ出すのだ、どうともなれ~。
(20241110記)
関連記事 

2024/11/05・
1848【もしトラ】
トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

2009/08/24・170【各地の風景】はるかなるベルリンhttps://datey.blogspot.com/2009/08/170.html

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2024/11/05

1848【もしトラ】トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

熊五郎:お元気ですかい、ご隠居、11月5日の選挙が面白いですねえ。

ご隠居:なにをボケておるか、選挙はこの間終わったばかりで、自民党が大負けだったろ。

:そんな話は古い古い、海の向こうのアメリカさんの親分を選挙する話ですよ。

:おお、そうそう、USA大統領選だな、5日だっけなあ、あっ、今日だよ、共和党トランプと民主党ハリスが大接戦中で、全く行方が分からないってことらしい。あんなに大勢の人間が選ぶのに、よくまあそんなに国中が真っ二つに割れるもんだねえ、不思議だ。

トラリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

:しかもですよ、あのトランプってなんだか、金持ちごろつき風ですよ。いいのかなあ。よくまああんな人物を党の代表として候補者に選ぶもんですね。ご隠居はどう思いますか。

:わたしもそう思う、アメリカ人たちの政治志向が真二つに割れているとこと、2大政党のひとつがあんな人物を候補者に建てたこと、これらがそろってるなんて面白すぎるよね。

:ご隠居さんたちは戦後の民主教育の指導者だったのが、アメリカという国だったのでしょう、それはいまじゃあこんな有様ですよ。先生がこうも落ちぶれてしまっては、こちらの民主主義も危ないな

:カリフォニアに住む知人からの最近のメールでは、「トランプが気は狂った様で、常軌を逸してい選挙演説を怒鳴っている、老人性の症状のようで、大統領候補には不適当」と書いてきた。民主党びいきの男だとしても、なんかトランプってひどいね。

:おれたちには何が何だか分からないし、どうせどっちが勝っても負けても、海のこちらの庶民には関係ないですよね。ま、よそ様の選挙の勝ち負けだけを楽しみ、ボケ防止のレクリエーションとしましょうか、賭け事好きならタマラナイイベントでしょうね。

:そうそう、ちょいと世の中の騒動を面白がるには、トランプに勝たせてみたいね。この先どうなるのか、が分からないだけに面白そうだよ。

:無責任なご隠居だよ、戦争になるかも知れませんぜ、トラにはイーロン・マスクが付いてるんですよ、ロケットをおもちゃにしてますよ、危ないなあ、でも、面白いですね、この前トランプが奇妙にも当選してしまったとき、アメリカは何がありましたっけか?

:経済社政治のことではよくわからないなあ、そうだ、思い出すのはひとつある、俺ならすぐ平和にして見せると大言壮語して北朝鮮のキム大将と会談したけど、何にもできなかったね。ほかにもいくつかの条約破棄とかやって、混乱させたね。

:どうでしょう、こうなりゃまたトランプにやらせて、できもしない大言壮語で大恥をまたかいてもらう、そうすればあんな人を当選させたのは俺たちの責任だと、アメリカ人のみんなが自分のバカぶりを反省して、まともな国家をつくるかもしれませんよ。

:そうなる前に一気に大団円になるかもしれないよ、アメリってところのお家芸があるからね、ホラ、暗殺っていう。

:うワッ、そうかもねえ。ま、あと数日で結果が分かりますよ、そのときアメリカは大馬鹿であるか、ぎりぎり踏みとどまることができたか、運命がわかる。

:うん、その時に、このブログの続きを書くよ。でもこうやってアメリカをバカにして留飲下げているって、情けないなあ。

(ここまで20241105午後、選挙結果後につづく)

(2024/11/06 19時20分追記

:ご隠居っ、テ~ヘンだあ、トランプが勝ったってことですよ。ネットでも羅塩でもそういってますよ。


:おや、もう決まりかい、トラさんが激戦州を制したんだね、やっぱりそうかい、早かったねえ、で、熊さん、何が大変なんだい。

:え、いや、なに、その、う~ん、何が大変なんですかねえ、ご隠居。

:なんだろうね、庶民には関係ないかな、それにしても海のあちらの人たちは、変な人を選ぶんだねえ、ま、これでしばらくは何が起きるかなあって、暇な老人は暇つぶしには困らないねえ。

:何かいいことあるかなあ、いや災難が降りかかるかなあ、そこでこの対岸の火事に狂歌を一種。

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ 
いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ


ーーー今年書いた選挙話ーーー

2024/02/27。1797【もしトラ】もしかしたら今年中に実現するかも…https://datey.blogspot.com/2024/02/1797.html

2024/07/26・1824【トランプ対ハリス】ハリス登場でトランプは一転して…https://datey.blogspot.com/2024/07/1824.html

2024/07/15・1823【トランプ狙撃事件】Hey Mr.Trump! YOU'RE FIRED!…
https://datey.blogspot.com/2024/07/1823.html

2024/01/29・1787【世界選挙年】今年は世界人口の半分が選挙の年…https://datey.blogspot.com/2024/01/1787.html

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2024/11/02

1847【渋谷浦島太郎気分・4】赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

(【渋谷再開発浦島太郎気分・3】から続く)

●渋谷のハロウィン

 東京渋谷駅あたりでは、毎年10月末日には、若者が集まってきてハロウィン騒ぎが起きる。わたしはハロウィーンがなぜ渋谷なのか、その理由を知らない。まあ、若者が集まって騒ぎたいなら、渋谷でも新宿でも池袋でも構わないのだろう。

赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

 「NO 渋谷は、ハロウィンをお休みします

 あまり騒ぎになって暴動並みの事件があってから、もう来ないでくれとの施策が打たれるようになったらしい。今年の渋谷駅前には「渋谷は、ハロウィンを休みします」という大きな垂れ幕を出している。それでも集まってきて困ったらしい。


 わたしはこのハロウィンなるものがなんであるか全く知らないが、集まってきて仮装行列とか、ハロウィン音頭なんてのを歌ったり、ハロウィン踊りとかやるのだろうか。ただ集まるだけではつまらないだろうに、。
 この新聞記事で渋谷区長が言うには「仮装しているのは外国人が多かったのが、昨年と大きく変わったところ」とあり、そしてその外国人とは外来観光客が多いと記事にあるのが、なんだか可笑しい。

 その外来観光客たち(印旛饂飩=インバウドンというらしい)は、渋谷でハロウィンやりたくて日本に来たのだろうか。いつもは自国でハロウィンをやっているが、たまたま日本でハロウィンの日に当たったのか。それとも、渋谷ハロウィン騒ぎが観光案内書に載っていて、わざわざ狙ってやってきたのか。
 そういえば、先日のこと、例のハチ公広場に超久しぶりに立ちよた。外国人観光客と思しき多様な大勢の人たちが、あの犬の銅像を取り囲んで、記念写真を撮りっこをしていた。こんな平凡なところをなぜ観光客が好むのかしら。
外国人ばかりがハチ公記念写真撮り


 まあ、何でもよいが、観光客を呼び込むのに苦心惨憺している街もあれば、渋谷のようにもう来るなと追い返すのに苦心惨憺している街もあるのが可笑しい。どこか過疎地にハロウィンランドなんてのを作って、一年中ハロウィンやってるってのは、どお?

●工事だらけ迷路だらけ坂だらけの渋谷

 その渋谷はいま、あの狭い谷の中の街のそこらじゅうをほじくり返し、工事中の板囲いだらけ、階段だらけで、迂回路だらけ、迷路だらけ、クレーンだらけ。これがもう7~8年も続いていて、全くもってハロウィンお化け出現にお似合いの街である。
坂の街を再開発しても坂だらけ もっと楽しい坂を作ってくれ!


工事現場の中の西口広場

ビルは建っても広場は無茶苦茶

東横デパートがなくなって空中に地下鉄高架が現れた

地下鉄を支えてきた古い構造物が露出

ボロボロ渋谷駅舎と板囲い通路

懐かしい暗く怖く汚い3Kガード下をぬけて桜ケ丘地区へ

広場の頭の上をなんだかんだと塞がれてうっとしいことよ
 
 都市再開発というある面では新たな美しいビルや広場で、華やかさがある写真が一枚も無いのは、撮らなかったのではなくて、撮ったけど見てもつまらないから載せなかったのだ。ハロウィンというお祭り騒ぎの足元は、実はこんな前近代的地獄的風景であることを言いたかった。

 それにしてもよくまあこんなごたごたの街に、こんなに大勢がやってきても事故がないのが不思議だ。こんなに広範囲で多様な再開発を、だれが全体を総合的に計画して、事業間の調整役をやっているのだろうか、知りたいものだ。
(20241102記)
このブログの関連記事
2024/10/18【渋谷浦島太郎気分・1】6年ぶりに地上に出てみた渋谷駅は…https://datey.blogspot.com/2024/10/1841.html
2024/10/20【渋谷浦島太郎気分・2】渋谷ヒカリエから街を俯瞰すれば…https://datey.blogspot.com/2024/10/1842.html
2024/10/24【渋谷浦島太郎気分・3】懐かしや桜の坂を登り来てここに… 

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2024/10/28

1846【衆院選挙】選挙では大破されたが一方で自民党を大破さすがに石破

●選挙に破れて党内抗争に勝った石破さん

 昨日(2024/10/27)は衆議院議員選挙であった。投票に行った。このところ数年は真面目に投票に行っているが、ひところは全然いかなかった時期もある。

 今朝起きるともう結果が出ている。

 どうやら自民党と公明党の与党議席が、過半数に達しなくて、自民惨敗とのことらしい。でも半分近くあるし、与党系の無所属を加えるから、やはり政権は動くことはないらしい。

 自民大敗の原因は、自民議員たちの多くが裏金とかいう怪しげな金を確保していたことがバレて、庶民お怒りを買ったものらしい。なんだか庶民好みの下下の理由で、バカらしいことだ。もっと政策的なことでの敗因であってほしいものだ。

 つい先日に自民党総裁となり首相になった石破茂さんという方がどんな方が知らないし、知る気もないが、首相になったとたんに衆議院を解散したらしい。そんなことでは、この人がどんな人かさっぱりわからぬままに、選挙で信を問うたことになる。常識から考えてなんだか変である。

 思うに、石破さんは自分の信を問うたのではなくて、それまで自民支配してきた安部晋三なる政治家の信を問うたのだろう。そして大敗したのだとすれば、これは自民党の中の争いに石破さんが勝利したことになる。石破さんはそのつもりで解散・選挙に急遽突入したに違いない。彼は選挙には負けたが、党内争いには勝ったのだ。なんともはや、ヤレヤレ。

 そこで狂歌

選挙では大破された一方で自民党を大破さすがに石破


●大阪って馬鹿の一つ覚え

 全国の当選者の色分けを見ていて、変なことに気が付いた。大阪だけが色が違うのである。まるで外国のようだ。

 大阪だけが黄土色とは、ここは維新党という政党が支配している異界らしい。そういえば、この前の衆院選挙でも同じようなことがあったと思い出して調べたら、そのときは2議席が公明党で、その他は全部が維新だった。今回はその公明をけとばしてしまった。

 どうして大阪はこんな異界になっているのか知らないが、たぶんアンチ東京というかアンチ関東で凝り固まっているのだろう、もしかして豊臣家怨念亡霊400余年支配か。

 そこで狂歌いとつ

大阪は維(こ)れ新(あらた)なること無くて
ヒトツオボエの維新バッカリ


●選挙も居酒屋並みなるかも

 昨日の投票終えて出会たばかりのところに、男が近寄ってきて何やらタブレットを見せつつ、「テレビ局ですが出口調査にご協力願います」という。数年前にも新聞屋だという女が同じようなこと言ってきた。その女はノートを広げていたが、今では飲み屋の注文並みにタッチパッドである。進化したものだ。

 はいはいと、昨日の昼飯のラーメン屋のように適当にタッチして、注文ならぬ回答をしてあげた。それがどう生かされたのか、TVを持たないわたしにはまったくわからない。JNNと書いた名札を首にぶら下げていたその男は、本当にテレビ屋だろうか、そんなテレビ局なんて聞いたことがないし、新聞テレビ欄にもない。

 そして、投票所の中でもこのようなタッチパッド投票方式をやればよいのにと、思いついた。これならばこのテレビ屋がたぶんやっているように、開票と集計とをネットで結べば、ずいぶんと効率的になるだろうにと思う。

 そんなデジタルには慣れていないよ、と年寄りは言うだろうが、なに、もうすぐ居酒屋でもレストランでも飯屋でも、どこもかしこもタッチパッドになる。そうすれば年寄りもタッチパッドを使えないと酒も飲めなくなり、生きていけなくなるから、何とかするだろう。

 (20241028記)


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2024/10/24

1845【渋谷浦島太郎気分・3】懐かしや桜の坂を登り来てここにまたまた超高層とは

 (【渋谷再開発浦島太郎気分・2】から続く

 渋谷に超久しぶりに行ってみて、その変わりように浦島太郎気分を楽しでいる。
 今回は国道246号を挟んで渋谷駅の南西に位置する「桜ケ丘地区」の変貌を見ることにする。これはすごい再開発だ、こここそは再開発というべきで、ここを見るとそのほかの渋谷の再開発は、単なる建て替えに過ぎないと見えてくる。

 実はわたしは桜ケ丘という丘を、19992年2月から毎月二度の昇り降りを、20年余もつづけていたから、渋谷でも一番になじみがある地区なのだ。渋谷駅からは国道246号の横断歩道橋を渡り、桜坂を昇り、更に丘の向こうの谷間に下り、そこにあった舞の稽古場に通っていたのだ。そのことはここに書いているから詳しくは述べない。

桜坂

 あの坂ばかりの街、飲み屋ばかりの街、ペンシルビルばかりの街、それを再開発してまとめて巨大なビルしかも丘の上までビルにするなんて、よくやるものだと思って見に来た。浦島太郎気分が高まる。

 知人の再開発プランナーの横山英生さんが事業推進担当されていて、このFBに時々その現場風景を掲載されていて、興味深く見ていた。さすが横山さんで、とうとう事業完了に至ったもようなのだ。渋谷のほかの再開発よりも一番興味がわく再開発だ。

 渋谷の再開発があちこちにビルができて地下や上空がつながって、大々的だと評判である。しかし私が思うに、この桜ケ丘市街地再開発事業こそは再開発の本命であると思うのだ。そのほかは都市再開発ではなくて、古くなってしまった建築と鉄道の建て直しである。

 桜ケ丘再開発と他の再開発との間には、根本的な違いがある。桜ケ丘地区には、多くの土地の権利者たちがいてたくさんの中小の建物が立ち並び、複雑な権利関係にある。ところがそのほかは東急、JR、地下鉄等の大企業の土地がほとんどで、しかもその自分の土地を再開発するのだ。桜ケ丘と比べると単純であり、どちらが再開発が困難か容易にわかる。

 その難しい条件の中で、広い都市計画道路を新設、多数の地権者が共同して、起伏ある形状の複雑な地形を生かし、安全で使いやすい建物に建て直している。特にこの多くの権利者の共同による街づくりであるところが、渋谷の他の地区の再開発とは大いに異なるところだし、それこそ都市再開発である。 

渋谷駅周辺再開発地区 桜ケ丘地区には多くの地権者がいる
 上の図を見てわかるように、フクラス、スクランブルスクエア、ヒカリエ、ストリームなどの再開発は、東急、JR、地下鉄の土地にほぼ限られているようだ。これら鉄道や河川との関係で土木工事的には難事業であろうが、権利関係は比較的単純であるようだ。
桜ケ丘再開発の前後の土地建物道路等の配置関係

 渋谷のような都心部での都市再開発の難しさは、多くの土地権利者がいること、しかも高地価であることだが、桜ケ丘地区はまさにそのような立地にある。そこを市街地再開発事業を行ったことに意義がある。

 ただし、現実に現地を見てきて、でき上った新たな都市空間が、素晴らしいものであるか否かは、また別である。上の区域図に見るように、この細長い土地の形状で、しかも高低差が著しいから、自由に空間を描くことは至難の技であったろう。意図的にこの形状にしたのではあるまいが、再開発の土地の範囲がいかにもゲリマンダーであることが、事情を物語るようだ。

 この区域形状の出どころのもとは、都市計画道路補助第18号線の新設にある。この狭い土地の中に、この広い道路の整備が可能になる範囲である必要がある。さらにこの補助18号に関係する権利者たちが営業と生活再建できる建築が建つに十分な建築敷地が必要だ。このゲリマンダー形状はその両方の要請から、ぎりぎりに編み出された範囲なのだろう。
 それにしてもこれだけ多くの権利者の地元合意がよくできたものだと、関係者の努力に敬意を表するものである。再開発プランナーの努力も思う。

 この都市計画道路整備に投じた巨額の公共施設管理者負担金、そして都市計画事業としての市街地再開発事業への公共からの巨額補助金があればこそ、この再開発事業な成立したのだろう。これらと合わせて巨大建築を引きうける参加組合員となったデベロッパー(東急不動産)がおればこそ事業は成立したのだろう。ここも実は東急資本の掌の上にあることがよくわかる。

 このゲリマンダー形状で起伏のある敷地群に、よくも公共用地と建築敷地を生み出したものだと思う。全くの第三者の興味半分としても、ネット公表されている各階の図面を眺めて、これを読み解くのにひと苦労して暇つぶしになった。巧みなプラニングというには躊躇するのだが、よくも収めたものである。もうちょっと何とかなる形状に広げられなかったかと、建築家は悩んだことだろう。
桜ケ丘再開発ビルは桜花模様

新設道路補助18号線に沿って超高層街並み誕生

 見たかったことの一つに、あの桜が丘の斜面の活用と高低差の克服方法であった。年取って足が弱くなったわたしはそれに大いに興味があった。はっきり言って特別な仕掛けや感心する工夫は何もなかった。常識的に坂道があり、エスカレータがあり、補助18号線の上空に何本かの空中歩廊がかかっている。

この細いビルはなにかしら ゲリマンダーのしっぽか

 補助18号線上空には、小公園となる広場が設けられていた。これが工夫と言えばいえるが、渋谷駅方面からだともっとも遠くて高い位置にあるので、けっこう歩かされたのが癪だった。いろいろ工夫があるらしいと分かったが、老人はおよびでないと悟った。
補助18号線道路上空の広場からセルリアンタワーを見る

補助18号線上空小公園と同レベルにある緑地 

 桜ケ丘に開発が入ったのはインフォスタワー(1998年)がはじめてで、次いでセルリアンタワー(2001年)だった。どちらも同時進行的にその工事を見つつ、桜ケ丘を昇り降りしていた。桜坂を登ってきてインフォスタワーの緑の広場で一休みしたものだった。
左にに桜ケ丘再開発、右にインフォスタワー

 そして今は桜ケ丘再開発で、丘上に3本目の超高層ビルが建ち、小公園もできた。渋谷のポテンシャルが丘の上にまでようやく及んだ言えるのだろう。 (つづく
(2024/10/25記)
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