2022/04/03

1614【大岡山花見2022報告】雨の中の満開桜の花見ってのもオツなものでした

 建築クラス同期仲間の例年の大岡山花見会の報告です。例年と書きましたが、2021年と2020年はコロナのせいで花見ではなくて、行きたいものそれぞれ勝手に花見したのでした。ですから今年は3年ぶりに花見会となりました。

大岡山正門を入って百年館を背にして本館方面を見る 左は瀧プラザ、右は図書館

 あいにくの雨もよいの天候でしたが、しっとりの濡れた満開の花々は今にも散ろうとしつつあり、それは情緒のある風景でした。
 春休みの雨の日曜日のキャンパスは静まりかえっており、わたしたち5人で花を占有する贅沢なひと時でした。本館前の花見広場の周りは、残念ながら立ち入り禁止の縄張りがありました。

本館前の桜の広場

 わたしたちの集合写真のシャッターを押してもらった守衛さんの話では、明日4月4日は入学式と卒業式で、広場も全面開放だそうです。学生たちの人数が多いので何回か何日かに分けて式を行うそうです。ならば明日も来ようか、いや明日も雨らしい、迷います。

酔っ払いのごときヨレヨレ桜は並行して若木を植えて交代時期が近い

本館正面だけが妙に白いので、壁面を最近に洗ったらしい

桜は幹も枝もヨレヨレでも花は立派に咲いている


写真撮るときだけマスクを外しました

呑川緑道

緑が丘の上にて

 これで2022年春の雨の大岡山花見風景はおしまいです。
 この後は大岡山商店街で、餃子とビールで久しぶりの飲み会を3時間ばかり、やっぱり飲み食いしながら話すのがいちばんいいなあ、次は紅葉狩りやりたいね、なんて言いながら散会しました。
 
 ついに今年も4月になりました。2019年春のコロナ以来、毎年春になるとつぶやいているこんな狂歌があります。ご存じ西行法師の本歌取りです。
   願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のコロナ
 今年の春もつぶやきつつも生きのびているありさまです。でも今年はコロナの上に戦争も勃発しましたから、夏か秋かに冗談でなく「死なむ」になるかもしれません。生まれたときの日本は十五年戦争の真っ最中、そして死ぬ時ももしかしたら・・・、嫌な時代の地球に出くわしたものです。 
(20220403記)



2022/04/01

1613【花見の季節到来】桜の下で花見酒の話題が疫病と戦争という不幸な春

●花見とコロナ

 桜の花が満開、30日午後は近くの野毛山公園に友人たちと登って花見宴会、そのあとは大岡川まで下って川岸の桜見物、その後は伊勢崎モールの居酒屋で久しぶりの飲み会で、すっかり酔っぱらった。なにしろ去年暮れの忘年会以来の飲み会だから、たった3杯で酔ってしまった。

 それにしても花の下で飲みながらの話題が戦争と伝染病だから、なんとも不幸な春というか時代である。わたしは15年戦争さなかに生まれて、死ぬ時も第3次世界大戦下なのだろうか、巡り合わせが悪すぎる人生だ。
 こうなれば、願わくは花の下にてこの春の望月の頃に死にたいものだ。

 折も折、今朝の新聞に白幡洋三郎さんの訃報が載っている。今、机上に白幡著『花見と桜<日本的なるもの>再考』を出している。この著書で面白いのは、日本人が大好きな桜の花見宴会という行為を、外国人はしないことを発見したとあることだ。大勢集まってあの咲き誇る桜の花の下で酒宴をするのは日本人だけだそうであるのが、面白い。

 去年も一昨年も公園での花見禁止だったのが、今年は推奨はしないもののなんとなく緩和というか、お目こぼしの感がある。
 それはもちろんコロナの流行への対応が、そうさせるのだろう。だが、それも何となくおかしいのは、実はコロナの第6波は、まったく落ち着いていない現状なのに、マンボウも緊急事態も適用されないのはどうしてなのだろうかとの疑問が付きまとっているからだ。




 日本全体の感染者数も死者数も、ピークから下がってきたとは言っても、第5波よりも高い位置にいるし、更に困るのはこのところ数日は感染者数の波がまたもや上むきになりそうな気配であることだ。
 なんだかよく分らないが、ワクチン普及でコロナとズルズルと同居するのだろうか。もう風邪並みにかかっても死ぬ率が下がったからよいのかしら。

●プーチン戦争の行方が見えない

 どうもプーチン戦争に世界の話題が引きずられてしまい、コロナが後回しになったけれど、問題は解決していないような気がする。ウクライナのコロナ統計を観たら、戦争開始以来図戦車も死者もゼロになっているが、もちろん現実はそうであるはずがない。治療さえできないのに統計を取ることなどありえない現実に暗然とする。
 ウクライナでは戦争が終わるとコロナ爆発の危機が待っているのだろうか。


3月末のプーチン戦争状況

 そしてまた戦争も、終わりそうで終わらないのは、ミニコロナの感もある。ウクライナ侵略のロシアは、いったいどのように出口を計画しているのだろうか。さっぱりわからない。
 SNSに登場する現地の動画など、これまでとは違う生の戦争情報が家庭に流れる。なんだかえらく古めかしい兵器による戦争と超先進的な情報戦争とが交錯しているようだ。このような情報時代の戦争と政治はどのように動くものだろうか。

 ロシアへの経済制裁の影響が、制裁を行う西側諸国にもじわじわと響いてきて、世界的な物価高になっているらしい。それが不安定な世界情勢をあちこちに作り出して、新たな戦争を生み出すのではあるまいなと、心配になる。 (20220401)

1612【4月馬鹿の詐欺電話】鉄道遺失物係を装い息子の忘れ物を引き渡す演技の詐欺電話に大笑い

●<状況>詐欺をたくらんだらしい電話がきた

 今日は4月1日、この日にぴったりのちょっとした事件が、わたしの家であった。
 20時半ごろ、電話嫌いの家人が珍しくがながながと電話している。気になって立ち聞きすれば、息子の住所や勤め先や電話やうちの住所などあれこれプライベートなことを聞かれて、困惑の様子でぼつーりぼつーりと答えている。なんだか様子がおかしいので、どこからときけば、遺失物係からで、この電話の前に息子から携帯電話を落としたとの電話があったとのこと。

 そこでわたしが電話を替わり、家人は高齢老人ではっきりしないから、わたしが初めから話しますと言って、そちらは誰かと聞けば、JR東の代々木駅の遺失物係で田中という、うちの息子が落とした携帯電話など入るカバンを預かっていて、息子から連絡あったが渡すには本人かどうかの確認が必要なので親に連絡しているという。これまでの家人の話で本人がどのような人か分かったと言うので、じゃあよろしくとその電話を切った。家人にながながと息子のことを聴き過ぎていた感もあったが、特に不審には思わなかった。

 直ぐに携帯電話で息子に連絡して確認しようとする間も無く、息子を名乗る電話が来て、わたしがとり上げたら、「何度電話してもつながらなかったがどうしたの」と聞くので、「お前の忘れものとて代々木駅の遺失物係に身元確認させられてたんだよ」などちょっと話すのだが、公衆電話だから切れるよ、なんて話をせかしてくる。だが、どうも息子とは声も口調も違うのでニセモノっぽいなあと思い、「こちらも君が息子であるかどうか本人確認するからね、質問に答えろよ、君の親の出生地はどこか言いなさい」、ちょっと間があり「北海道」、「え、へえっ?」、カチッ、向こうから電話を切りおった。
 お~お~、電話詐欺であったか、もしこの詐欺電話が続いていたら、次の筋書きはどう展開予定だったのかしら。

 すぐに息子に携帯電話して「今どこなの」と聞けば「自宅だよ」」という。そこでこれこれ云々と話して、大笑いの話に終わった。

●<状況整理と推測>特殊詐欺未遂経過

 このわが家で起きた電話騒ぎは、ネットで調べると「特殊詐欺」(未遂)というらしい。
 電話の直後は頭が混乱していたが、のちにいろいろ考えると、こうであったらしいと推理も交えて詐欺未遂がらみの様相を書いておく。

・1回目の電話<息子役から 4月1日20時ころ>
 息子を名乗る男から家人に、忘れ物をした代々木駅の遺失物係から本人かどうか問い合わせ電話があるから、暗証番号を訊かれたら「00564473」を言い、よろしく頼むと言う内容だけ。家人は声が息子と違うようなので、息子の名を行って確かめたが、うまく言い抜け抜けられて信用した。

・2回目の電話<代々木駅遺失物係役の田中と名乗る男から> 
 
1回目電話を切った直後に遺失物係を名乗る電話が来たので家人が受けた。パスワードを聞かれて言うと、うちの息子の本人確認を親にするとて、名前、住所、年齢、勤め先などを聞かれ、更にわたしのうちのことも聞かれ、途中交代したわたしも息子の呼び名を聞かれたので答えて、互いに礼を言って電話を切った。
 あとで考えると遺失物を渡すのにこんなことまでやるかしらと思ったが、ここまで全く怪しまなかった。詐欺師はこれで次の息子役が息子を演じるための基礎的なデータを手に入れたようだ。

・3回目の電話<息子を名乗る男から> 
 3回目電話は2回目直後に、息子名を名乗る電話がきてわたしが受けた。若干の会話で本物の息子とは声が違うので、こちらの質問にバレて向こうから電話を切った。
 推測するに、うまく演じていたら、このあとで金銭を要求する演技に入ったのであろう。ネットで調べると、遺失物係と息子係を演じる詐欺方法が書いてあり、息子係は銀行カードを落としたと分ってすぐに使用停止手続きしてしまって金がないので貸してくれとて、友人を受け取り役に送り込むのだそうである。
 でもねえ、息子がわたしに金を用意してくれと言ったとしたら、そのトタンにニセモノとバレるのだ。だって、親が現金も預金も持っていないことも、誰かに借りるあてもないことも、一番よく知っているのは当の息子なんだから。まあ、3万円くらいなら当座の買い物用現金があるけどね、これじゃあリスクに見合わないでしょ。

・4回目の電話<私から息子へ>
 実は2回目電話の直後に息子に確認電話をしようと携帯電話を手に持ったのだが、息子役からの電話が先に来て、先方の確認電話させない作戦にひっかかってしまった。3回目電話が切れた直後に本物の息子に電話して詐欺と確認でした。

・5回目の電話<私から神奈川県警へ>
 詐欺未遂だからどうでもよいかとも思ったが、一応警察に伝えておくかと思い、ネットで調べると神川県警にそのような係があった。電話すると一部始終を聞きたいと言うので報告、電話番号を詐欺師グループが知ったので、また別の方法でかかってくるかもしれないから気をつけろとのことだった。
 家人専用の固定電話には、あれこれ商業的勧誘がかかって来ても、所要電話はごく少ないので必要か思案していたが、このさい踏ん切りがついて解約、携帯電話機のみにした。 

 なんとまあ、いかにも4月1日らしいことにて、詐欺師の演技に大笑い、暇つぶしになり、頭を使ってボケが一時止まったし、詐欺師に感謝するべきかなあ。
                    (20220401記、20220407補綴)

2022/03/16

1611【続くウクライナ危機】ワクチンはコロナ攻略プーチンはウクライナ侵略地球騒乱


ウクライナ危機を全く理解できない

●近代戦争もこんなものなのか 

 もう終わるかもう終わるかと思えど、一向に収まらない。それがまあ、COVID-19のことではなくて、ウクライナ危機のことである。
 世の中でこれまでいつも話題の中心にあったコロナから、今やウクライナ危機へとスッカリ移り、朝7時に聴くNHKニュースから、コロナが落ちているのがナントもすごい、コロナより強いプーチン、。

 2月24日にロシアがウクライナ侵攻を始めてからもはや20日になる。今どきの軍事大国を挙げての侵略だから、ハイテク兵器でああっという間にウクライナ全土占領だろうと思っていた。ところが意外にも、ウクライナの抵抗が激しくて、ロシア軍はいまだに首都キエフに入れずに、大都市攻略も国境に近い所のみだけらしい。

 ウクライナをロシアはじわじわと生殺侵攻、停戦会議はプーチンの言うことを聞くか聞かないかという会議にされて進展なし、中国はあいまいな態度のまま、その他の自由主義諸国はみな制裁に加わる、ますます孤立するロシアは、満州事変からの日本の道を行くのか、第3次大戦か。

●複雑で理解不能な東欧とロシアの歴史

 ロシアとウクライナの歴史的関係を勉強したくなり、図書館から借りて読んだ本「ロシア・ロマノフ王朝の大地」(土肥恒之・懇談者学術文庫)、中世のモンゴルのタタールに侵略を繰り返されてきたくびきがロシアにはあるらしい。特にクリミアタタールとの抗争がウクライナとの紛争のもとになっているのかしら、よく分らないが、歴史的因縁がどろどろとしているようだ。
 怖いのはプーチンがプッチンと切れて、大攻撃核兵器使用なてことになると、世界大戦になる恐れがある。

●核発電所はそのまま核兵器になる

 そうでなくてもウクライナのいくつかの核発電施設を占領しつつあり、例の壊れたチェルノブイリ発電所跡を管理下に置いて、一時は送電が切れたともいう。こうなるとそれらはどれもいまや核兵器になっている。
 日本にもたくさんの核発電施設があるから、これらがそのまま兵器になる恐れは十分にある。怖いなあ。

 地球にコロナという災難が降りかかっているこんなときに、プーチンはなんという大バカであろうかと言うしかないのが、なんとも釈然としない。今どき大国が堂々と領土侵略なんて20世紀前半か19世紀にいるみたいで、いったいどう考えるのかまったく理解不能である。 プーチンは泣く子か地頭か、これには勝てっこない。21世紀にそのような人が大国のリーダーであるのが、文字通り悪夢の中にいるようだ。アメリカにトランプがいなくなっていてホッとする。ああ、バカバカしい。

 このところこんなすごいテーマがあるのに、このブログに書けなかったのは、何を書けばよいか分からないし、こんなバカなことが起きると思いもしなかった自分がバカにしか思えないからだ。でもそんなことも書いておこうと思い立ってこれを書きだした。

●現実の戦争を体験した最後の世代として

 ロシアとヨーロッパとの歴史的関係とか、東西冷戦によるソ連崩壊とか、いろいろ歴史的事情があるのだろうなあと思えど、具体的には何も分からない。
 わたしはかろうじて日本の十五年戦争を知る最後の世代の生き残りだから、不安である。父は7年半も戦場に出て死線にも面し、残るわたしたちは母子家庭だったし、わたしの小学校時代の空腹は戦後の悲惨さだった。

 ロシアがウクライナのクリミア半島を軍事的に併合したの2014年の事件は、日本が1931年の柳条湖事件を契機に満州を占領したことに似ている。日本は以後15年も戦争を続けて敗戦に至ったが、ロシアは果たしてどうなるのだろうか。
 日本がABCD包囲陣により国際孤立したように、ロシアにはいま次々と国際包囲網がかぶせられてきている。ロシアが“真珠湾攻撃”をする心配がある。

●東西冷戦の壮大なる敗戦国ロシアの屈辱?

 ロシアはすでにして現在はとてつもない敗戦国なのである。東西冷戦に完膚なきまでに破れているのだ。たぶんその屈辱の国なのだろう、プーチンの行動の根底はそこにあるのかもしれない。
 アメリカ、ヨーロッパなどの戦勝国に敵討ちしたいと常々思っていて、かつての敗戦国のナチスドイツのように電撃的にウクライナに攻め入ったのだろうか。あ、そうか、これがロシアの真珠湾攻撃であったか。

 それにしてもウクライナに勝利してもロシアにになんの得があるのか、ますます世界の孤児になるだけ。ロシア国内からの反戦の動きに期待するしかないのか。ロシアはウクライナを攻め取ったとしても、いったいどう国家経営するのだろうか。
 穀倉地帯であるから土地としてはそれなりに価値はあるのだろうが、ロシアになったウクライナの経営はかなり困難だろう。このグローバル時代に孤立国家がなりたつのか。幸か不幸か今のところチャイナがロシア寄りの姿勢であるので、この二つの大国が欧米日などと対立する、新たな冷戦構造が作り出されるのだろうか。プーチンは何を考えてこの侵略作戦なのか、さっぱりわからない。

●ウクライナが一段落したら東方侵略か

 プーちゃんは、ウクライナが一段落したら、極東に軍を回して北海道に侵攻し、日本国から分離独立非武装中立せよと言うのだろうなあ、ならば先回りして、非武装中立「ウポポイ蝦夷共和国」にしちまっておくか、ついでに本州共和国、四国共和国、九州共和国、琉球共和国、全部まとめてUnited States of Japan、あ、USJってかあ、

 これからどう転ぶのか全く分からないが、この前の戦争を知る最後の世代として、今、ウクライナに起きていることを日本でも経験した悲劇があり、あんあことは金輪際いやであるとしか言えない。
 わたしがウクライナのためにできる唯一のことは、プーチンがCOVID-19の強力な変異ウィルスに感染することを期待することだけである。
 いろいろ考えても何もまとまらないのはしかたがない、もともと国政問題なんてほとんど知らないことなのだから。とにかく書くだけ書いておくことにした。


コロナのことも書いておこう 

●ロシアはコロナの中でも戦をやるのか

 そのロシアのコロナ状況はどうなのだろうか?、おお、まだまだ衰えていないぞ、プーチン大統領を巻き込みなさいよ、コロナ君、それが今の世界の望み。


 さてこのところウクライナ危機に乗っ取られて話題が下火になってしまった日本のコロナ君はどうかな、21日には東京も含めて日本全国から蔓延防止重点措置適用の区域をやめてしまうとかだから、さぞや第6波は消滅してしまったのだろうなあ。




●コロナ第6波全然収まらないのに、、

 アレレ、違うじゃんかよ、まだまだ盛んですよ、今までの波よりも高いままだよ、いやいや去年の緊急事態の頃よりも波は高いよ、それなのにマンジュウ廃止とは、いったいどうしたのかしら、まだまだこんな大勢が感染し死んでるのにいいのかなあ、むしろ緊急事態措置適用するべきでしょうに、あそうか、ワクチンが出回ったので平気なのかなあ、それなら私もこの8日に3回目ワクチン接種したから、もう今年の花見はドンチャン宴会やっても良いのだな、うれしいな、でも本当かしら、コロナ慣れしたからこの辺で経済優先にしよう、参議院議員選挙も近いしなア、なんて政治的判断かしら、それでまたコロナがぶり返してきて第7波なんて、もういい加減にしてくれえ、この世からおさらばしたほうがセイセイするぞ。、。

(追記)ここまで書いてアップして10分後、あっ、大地震だあ、揺れる揺れる、ゆれる~、東北地方で大地震発生、3・11の再現か、コロナに戦禍に震災と来ては、ほとほと嫌な世と真から思うばかり。

(20220316記)

2022/03/01

1610【戦争ショック】コロナ来て戦争が来て地球病み重篤な枕辺に花は来るのか

●2・24事件でロシ・ウク戦争がやってきた

  今年も如月が来ておなじみ狂歌を今年で3回目、ちょっと変えよう。

今年こそ花の元にて春死なむその如月の望月のコロナ

 だが、ようやく弥生が来たのにこう詠うしかない。

コロナ来て戦争が来て地球病み重篤な枕辺に花は来にけり

 毎日コロナコロナで明け暮れていたのに、ロシアの熊のプーちんが世界を震撼させる2・24事件を起こして今日で6日、いまやウクライナ・ロシア戦争で明け暮れているのが、ナントも哀しく空しく腹立たしい。


 よくまあこんな地球全部でコロナに苦しむ世の中なのに、隣国に堂々と攻め込むなんてことをできるものだ。熊のプーちんは頭のねじがおかしいと、世界のだれもが思っている。

 2004年だったかのクリミア半島占領から、次こそは国全部をと狙っていたのだろうから、用意周到にどこをどう攻めればウクライナを占領できるか、ばっちり作戦を用意していたはずだ。
 戦争は大群ロボット兵員と大量ハイテク無人兵器の21世紀型戦争で、アッと言う間に占領するだろうと思った。だが、そうでもなくてけっこう20世紀型戦争らしい、ヘンだね。

●市民レベル情報がネットで世界に

 ネット時代で多くの生々しい情報がSNSに流れて来る。街中でおばちゃんがロシア兵員に文句つけている動画を観た。これまでの戦争情報とは明らかに違うものがある。ウクライナ市民レベルからのSNS情報が怖い現場を世界の茶の間のPCに映し出す。

 キエフ中心にあるライブカメラをネットで見ていた。何も起こらない25日だったが、見つめていると息が苦しくなる。そして26日には見ることができなくなり、そのことがまた息苦しい。

 今日はまた見ることができるが、明るいのに人も車もめったに通らないのは、外出禁止令が出てて、ミサイルに備えて地下室に身を潜めているのだろうか。日本でも1944~5年には都市住民は防空壕に入っていたものだが、いまのキエフとおなじだ。
 あ、日本だけじゃなく、コリア、ベトナム、イラン、イラク、アフガンなどなど戦争は続いていてる、市民はこのウクライナのような事件に遭遇し続けてきているのだ。

 今回は現地市民からのネットを通じて直接に怖さが外部に伝わるところが、以前の戦争とは異なる。その情報環境が、戦争にどう影響するのだろうか。早期決着しやすくなるのか、それともその逆なのか。

 ネット情報をあちこち拾うと、ロシアとウクライナの長い長い歴史的葛藤がかいま見えて来る。近しいからこそ近親憎悪戦争になるのは、日本の隣国の南北コリアの状況と似たようなものだろうか。

●コロナの中での戦争は

 さてコロナに話題を戻したいのだが、それにつけてもウクライナとロシアのコロナはどうなっているのんだろうか。それなりに両国ともにしっかりとコロナ感染国である。

ロシアのコロナ死者

ロシアのコロナ感染者

ウクライナのコロナ感染者

ウクライナのコロナ死者

 戦場で兵員たちが感染死亡するだろう。避難民にもコロナが襲いかかるだろう。
 ここでは、第1次大戦時のスペイン風邪ウィルスのように、戦争終結に寄与してくれることを期待するしかない。戦争よりもウィルスのほうがまだましだろう。

 UKではほぼ完全に生活様式を昔に戻すと言うニュース、え、ちょっとコロナ状況を観ようか。なんだよ、しっかりと流行中だぞ、。日本よりも多いようだ。

UKのコロナ感染者

 では国ごとの100万にあたり7日間の感染者発生数を比較してみよう。
 日本とUKを比べると、日本が若干多いがほぼおなじくらいだ。であるのみ関わらず、規制を全面解除するUK、規制をお願いと言いつついつまでもやる日本、この政策の違いはいったいなにだろうか?、考えてもまったくわからない。

 単位人口たり統計では、隣のコリアが世界中で一番とびぬけて多くの感染者数であることに驚くが、これもいtったいなぜなのか?
 ロシアが5番目なのに戦争を始めるのも、プーちん熊は何を考えているのやら、コロナが戦争における細菌作戦ではあるまいな。日本はworst8の位置にある。

●パンデミックの上に戦争とは

 世界のコロナはまだまだ続くらしい。何時になったら次の時代が来るのだろうか。コロナ継続期間ととわが生命持続期間とが競争する時代に突入したのかしら。
全世界のコロナ死者

 長生きするとロクなことに出会わないから、早くおさらばしたいとずっと以前から思っていた。新型コロナパンデミックがまさにそのろくでもないことだが、実はコロナ後にどのように社会が変わるのか興味が湧いてきて、好奇心でちょっと長生きするかという気分になってていた。

 そこへまたもやロクでもないロシ・ウク戦争である。ふたつも巨大ロクデナシが起きると、好奇心で生きるもバカらしくなり、もう逃げたい気分が大きくなる。
 コロナは物的インフラを破壊はしないから、復興はし易いだろう。しかし戦争はインフラ破壊と生活の破壊の両方が起きるから、復興は簡単ではない。
 わたしは日本の15年戦争の真っただ中に生まれて、少年時代前半は戦中と直後の超疲弊社会だった。あんな世がまた来るなら、その前にさっさとおさらばしたい。

●今年はドンチャン花見できるかな

日本のコロナ感染者

 日本のコロナの様子を見よう。日本全国ほぼ蔓延防止重点措置区域の適用となっているが、時計を見るとどうやら第6波は峠を越したらしい。
 だが死者数はまだ増えている。なにしろこれまでとは大いに異なる高くて急激な波だから、患者発生が多い大都市では医療体制が追い付かないのが普通の状態らしい。

日本のコロナ死者


 街の人出の様子は見慣れたせいか、普通に多くなってきている感じである。もっとも夜間はどうなのか長らく観ていないが、飲み屋は未だ客がいないのだろうか。

 わたしにも三回目のワクチン注射案内が来て、この3月8日に近所のクリニックで接種予約をした。3回も接種すれば、もう人と会おうが、仲間と酒飲もうが、感染から逃れることができるのだろうなあ、今月は花見だから待ち遠しくてたまらない。

花の下でヤケ酒ドンチャンやりたいなあ

20220301記  

 参照:コロナ大戦おろおろ日録

2022/02/22

1609【オリンピックとウクライナ】東ではドーピング西で戦争にこの止め役はコロナの出番か

 

●スキージャンプと水泳競技

 オリンピックには興味がない。でもなにか社会面的騒ぎがあるとそこにだけ気が向く。
 雪上曲芸部門空飛ぶスキー競技で、エースのジャンパー女が服装違反で失格になって泣いたそうだ。どうやら競技の時の服装がダブついていたのが違反らしい。
 わたしはその競技のことは何にも知らないから想像だが、空飛ぶ時にダブついた服装のほうが空気に乗って滞空時間が長いので、遠くまで飛びやすいってことなんだろうなあ。

 その服装違反事件で思い出したのは、だいぶ前のことだが、水泳競技でその競技者の着ける服装つまり水泳着によって記録の善し悪しが出てきて、問題になったことがあった。
 身体ぴったりでツルツル水着が良いらしくて、それで材料と形態の競争になり、いろいろあってどう決まったのか知らないが、一定の基準ができて落ち着いたらしい。

 その時わたしはこのブログに、こんな記事を書いた。『2008/06/10【世相戯評水着で水泳競技の記録が左右されるのが問題ならば全裸で泳げばよかろう
 2008年に書いているから、北京夏季オリンピックの頃だったようだ。要するにタイトルにあるように、水着をやめて素っ裸で競技すれば公平でいいってことである。
 そこで、この度のスキージャンプ競技も同じことを思った、素っ裸でジャンプすればいいじゃん、次の冬季オリンピックからそうしなさいよ、公平だよね。

●ド-ピングとウィルス

 オリピックには興味がない。でもなにか社会面的騒ぎがあるとそこにだけ気が向く。
  氷上曲芸部門クルクルスケート競技者の15歳のロシア少女が、何かドーピング薬を一服盛られたと判明したのに、関係機関から競技出場を許された。ドーピング王国ロシアの少女だから、当事者や周囲が否定しても信用されない。

 いたいけなその少女が氷上で曲芸に失敗して泣き崩れるTVを、世界中のオリンピック好きが好奇の目で見ていたのだろう。じつにどうも残酷な事件だ。ロシアは少女の可哀そうさを武器にしてドーピング事件を切り抜ける作戦だったとすれば、酷いものだ。

 狂歌<ドーピング少女>
悪いのか良いのかさえも分からずにドーピング少女「わりい ええわ」

 ドーピングはオリンピックが生み出した悪行だろう。オリンピックをやめない限り続くだろう。こうなれば薬を飲もうが注射しようが人体改造しようがまったく自由なもうひとつのオリンピックとして、ドーピリンピックを開催していはいかがかな。
 あるいはウィルス様に頼んで、オリンピック開催は不可能なくらいに次々と新種のウィルスを流行してもらうしかないな。

●熊のプーちんがウクライナの蜂蜜狙い

 そうやってロシアがらみの世界の注目をユーラシア大陸の東方に向けさせているうちに、西方では着々と戦争の準備をしているのがロシアの熊のプーちん、どうやらオリンピック閉幕と同時にウクライナ侵攻を始める気配である。すでに情報戦争が始まっている。

 かつて第1次世界大戦ではヨーロッパが戦場となった。当時スペイン風邪がアメリカを発祥地として大流行、感染したアメリカ兵たちが欧州戦線に大量に輸送された。
 そのアメリカ兵たちが戦場の敵味方にスペイン風邪を感染させ、その流行で兵員は大勢が死に、生きていても戦う力を失って、戦争の終結が早まったとされる。

 さて、またもや戦争が起きようとしている今、こちらユーラシア大陸西岸からこぼれ落ちた日本列島の片隅の一老人にできることは、100年余前には戦争終結させたウィルスに、この度は戦争開始を留める役割を願うくらいのものだ。

 ウクライナ東部とロシア西部戦線において、新型コロナの流行を願うしかない。戦争よりはコロナのほうがまだよかろう、人間はナサケナイ、残酷なものだ。

 狂歌を<熊のプーさんNATO嫌い>
納豆の臭いが嫌で穴を出た熊をコロナよ冬眠させよ

 そうだ、ウクライナで思い出した。あれは8年ほど前のことだったか、ロシアがウクライナのクリミヤ半島を無理矢理併合して国際紛争になっていたころ、そのウクライナのキエフで国連機関ユニセフに勤務していた知人が一時帰国して講演会があり、現地の話を聞いたことがあった。
 そのことをこのブログに書いている。
●2014/04/21『紛争地ウクライナの国連機関で活動する杢尾雪絵さんの現地報告をきいた』
 その杢尾雪絵さんはその後はキルギス、レバノン勤務を経て、今年からスイスのユニセフに転勤した。                 (20220221記)


2022/02/13

1608【神宮外苑再開発長屋談義】東京都心部に都市公園ゼントリフィケイション時代が来たらしい

熊五郎:ご隠居、こんちわあ、生きてますね、はいこれ、一緒に飲みましょ。

ご隠居:おお、熊さん、まあおあがりよ、なになにワインかい、うれしいね、今どき一緒に飲んでくれるなんてこりゃ涙がこぼれるよ。

:全くね、こうもコロナ蟄居が続くと心が苦しくなる、これもコロナ病ですね、さあ、乾杯しましょ。

:うん、ありがとう、美味いねえ、ネットバーチャル談議ばかりやってると人間は頭が変になるね、こうやって飲みつつ話そうかね。


:もうコロナの話は飽きたから今日は違う話をしましょうよ。東京青山に明治神宮外苑って野球の神宮球場があるの知ってるでしょ。

:わたしは球場なんて見世物小屋のスポーツ嫌いだけど、それくらいは知ってる。

●明治神宮外苑で都市公園の大規模削除とは

:その神宮外苑全体と隣のラグビー場は都市計画公園なんですが、現在の野球場やラグビー場が古くなったので建て替えるために公園を大規模にやめて、ついでに超高層ビルも建ててるそうですよ。

:えッ、公園をやめるのかい、そりゃできないだろ、都市計画当局が許さないだろ。

:いやそれができるのですよ、つい先日のこと東京都都市計画がそれをOKしたのですよ、そして公園内の樹木が1000本も伐り倒されるんだそうです、石川幹子先生によるとね。

:そりゃ石川さんが激怒するだろうあ、まさか公園の中にビル建てるために公園やめるって、そりゃできないよ。できたとしても削減面積と同等以上の公園を近くに新設するのが常識、そうしないと住民が許さない。

:だから今日は昔の都市計画家のご隠居に聞きに来たんですよ、それでいいのかなって。

:ホントかい、ちょっとネットで調べるかな、ほーほー、そういうことか、公園削減都市計画変更案案を2月4日に東京都市計画審議会で承認してる、う~む、世の中が変わったなあ、もう昔の都市計画家はついていけない。

:ね、都市計画で樹木のことは書いてないけど、かなり広く公園面積を削除してるでしょ、だから木も伐るのかと。

:そうだねえ、昔も今も都市計画で決めた公園を減らすのは、よほどの理由じゃないとやらないものだが、神宮外苑のような広い公園にビル建てたいから一部の公園を減らしたなんて時代が変ったんだねえ、渋谷の宮下公園の有様と言い、フン、そうしたいなら公園でも道でも川でもつぶしてビル建てればいいでしょ、どんどんやりなさいよ、。

:おやおや、ご隠居は人間が丸くなったか、あ、違うか、もともとあの神宮外苑そのものを嫌いだから、どうでもいいのですね。

:うん、まあ、そんなところだな、見世物小屋だらけだし、あんな権威主義そのもの公園なんて、わたしは好かないね、あ、そうだ、樹木伐るならあの銀杏並木を伐りたおしてしまいなさいッ。


●秩父宮ラグビー場を公園から除外する仕掛け

:まあまあ、わたしの話も聞いてくださいよ。神宮外苑用地は全部が都市計画公園だけど、今回のビルを建てるあたりは外苑用地隣のラグビー場用地なんですよ。

:そこはたしか国有地だよね、国の機関のJSCが管理してるけどね、そこも都市計画公園指定してあるよ、おかしいね、結構広いけど、そこを公園から外したのかい。

:そうなんですよ、でそこに超高層ビルを建てるようですよ。そこでちょっと調べたんですよ、どうしてそんな芸当ができるのかね。

:ほお、熊さんも都市計画に興味持ってきたな、いいことだよ、で、分ったのかい。

、えへん、ご隠居に都市計画を教えますよ、それはね「公園まちづくり制度」ってのを東京都が作っていて、それに適合するなら公園を削ってもいいよとなるんですね。

:なんだよ、公園を削ってよいと堂々と行政が言うようでは、もう世も末だね、いや、こっちが時代遅れかな。

:でね、その制度適用の都市計画公園の条件は「未供用区域のままで50年以上未整備状態が続き、公園機能が発揮されていないし、建築制限等により市街地の更新が進まない」ところだって。

:ふうん、そうかい。都市計画だけ決めていつまでも事業実施しないでいる弊害を取り除こうという制度で、法律じゃないけど法の運用だね、そういう制度も必要だろうがね。

:外苑用地は公園として供用してるけど、ラグビー場は未供用区域だかららしいのです。でもね、それがどうもおかしい、現実は長期間ラグビー場であって、公園機能を十分に発揮しているし、市街地の更新が進んでない場所どころか、ラグビー場しか無いのだからもともと市街地でもないから、条件が合いませんよ。

:おお、そうだねえ、ラグビー場のところは、戦中までは女子学習院という学校だったけど、戦災で焼けて移転してその跡地にラグビー場を建てた。

:ラグビー場は外苑用地の公園内に建つ野球場と同じくスポーツ施設だから、公園に適する施設でしょ。今すぐ供用指定可能なのになぜ未供用だったのですか。

:そりゃ単に供用手続きを怠っていたからだろうね。

:あるいはラグビー場地主の文科省が、東京都の供用要請を拒否したのかもね。

:どっちにしても供用して当然だったところだが行政の不作為で未供用のままだった、そこをつかれて「まちづくり公園制度」を適用して、ラグビー場を公園から外してしまう都市計画提案がじもとから出てきて今回OKした、う~む、頭の良い奴がいたもんだねえ。この制度が無かったらできなかったね。

:ところがどうも気になるのは、この制度はこのラグビー場を公園から外すために、ここに宛てて作った制度のような気がするんですよ。

:なんだいそりゃ、。

:だってね公園まちづくり制度制定と、神宮外苑の最初の地区計画の都市計画決定とは同じ年にできているのです。つまりその時には既に今回の公園削除して再開発できるように仕組んでたような気がする。地区計画はその地区の権利者の提案ですが、提案の裏にはそんな取引があったのかもしれないと思わせます。

:う~む、ありうるかもね、違法じゃないけど裏口入学臭いね。でも事情通にでも聞かないと分らないね、それにしてもこれは国の機関のJSCが率先して公園を削除した、つまり政府が公園を減らしたんだよ、いっぽうの民間の明治神宮は減らしてないんだね、今どきはそういう世の中かい、まあ、わたしは世間から遅れてしまって、もうどーでもいいけどね

●過密でも市街地でもないのに市街地再開発事業とは

:またそう言う、しょうがないね、じゃあ次の質問ですよ。この再開発計画を発表したのは、三井不動産を代表として、JSC,明治神宮、伊藤忠の4者で、事業名称を(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業としているんですよ。これってどう思いますか。

:おお、それは都市再開発法によっる方法で事業を行うってことだね、ほお、公園を法定再開発するのは珍しいねえ、法が予想してないよ、そもそも再開発するほど過密じゃないのが公園だからね、すごいこと発明というかひねり出す奴がいるもんだ。

:そうでしょ、そこでどうして市街地再開発事業を行うのかを調べたら国交省のサイトに「市街地再開発事業の目的:都市再開発法に基づき、市街地内の老朽木造建築物が密集している地区等において、細分化された敷地の統合、不燃化された共同建築物の建築、公園、広場、街路等の公共施設の整備等を行うことにより、都市における土地の合理的かつ健全な高度利用都市機能の更新を図る」と書いてあります。でも、この外苑地区再開発ではこれらのどれひとつにも当てはまらない、だって既に整備されている優良なる環境ですよ。

:おうおう、修復や建て替えは必要かもしれないが、いまさら市街地再開発事業事業なんて大げさにして大改造する必要はないな。都市再開発法の適用条件に合うのかなあ、都知事から認可されるのかなあ。再開発やるなら外苑前交差点北東の建て混んだ三角地こそとりこむべきなのにわざわざ除外して、やりやすいところだけやるとは筋が悪い。

:そうでしょ、それぞれ大きな土地を持っているのだから、それそれが建て直せばいいでしょ。なぜ市街地再開発事業って共同事業にするのでしょうか、いろいろ面倒な手続きがあるんでしょ、何かメリットあるんですか。

:この事業手法でやると国や都から補助金をもらえたり、不動産開発にかかわるいろいろな税の減免措置もあり、一般に行政的支援など受けられるメリットがある。

:みな大企業だしJSCは国の機関ですよ、補助金や税逃れ目当てに市街地再開発事業にするんですかねえ、みみっちい。

:いやまあ、その辺はまた別の意図もあるのかもしれないね、わからんなあ。


●実は国有地を民間に売り渡す事業であるとは

:あそうだ、ラグビー場と神宮球場を土地を入れ替えて建て替えるから、それに法的な裏付けある事業制度が必要なのかも。

:おお、そうかい、民有地と国有地の交換分合があるんだね、そのへんで法定再開発とする公的担保が求められるのかなあ、わからんなあ。

:ラグビー場の土地と明治神宮の土地を等価交換するのでしょうね。

:あ、そうだ、その入れ替えで国有地の一部をを神宮外苑に売り渡すのだねえ、そうかそうか、そういうことか、国民の財産だから、がっぽりと高く売って儲けてほしいものだね。

:なにを言ってるんですか、交換するって言ってますよ、国有地で儲けるなんてどうしてですか?

:いいかい、よくお聞きよ、今度の都市計画変更で今のラグビー場の土地は、公園から除外されて土地利用規制が緩和され容積率も上昇したから、土地価格も大きく上昇したはずだよ。そうでなくてももともと神宮球場の土地よりもラグビー場の地価は路線価で2倍半くらい高い、今回の都市計画変更でそれがもっと差がつくはずだよ。

:計画図を見ると、交換移転後のラグビー場用地の広さは、現在とあまり変わらないようですねど、いいのですか。

:計画図のように野球場とラグビー場の同じ面積で交換すると、地価が高いラグビー場が損することになる、だからラグビー場は土地価額で損しないように差額を金銭で受け取るね、つまり国有地の一部を明治神宮に売却することになるんだね。

:あ、そうか、もしも等価の土地面積で交換すると、ラグビー場用地が広くなりすぎて、野球場のほうは土地が狭くなって困りますね、なるほど。

:その差額で受け取る金、つまり土地の一部売却金をラグビ-場建設費にあてるのだろうね、だから国民としてはここで国有地を種にがっぽりと儲けてほしいというのだよ。

:こりゃいいね、つまり再開発利益を納税者の国民にしっかり還元してほしい、ハハ。

:でね、ここで市街地再開発事業がでてくるのだけど、事業の施行者は三井不動産という民間会社だよ、つまり国有地の売買の手続きをやるのは国じゃなくて、不動産屋なんだね。

:おお、JSCは手練れの不動産屋に手玉に取られる心配があるなあ、う~む、この前の国立競技場建設のときには少なくとも60億円を国民に損させた大ドジをやったけど、またドジやって大赤字を出すかな。

:まあ、市街地再開発事業は法定事業として、それなりに公正に事業が進む担保があるという面では、適切な事業手法選択と言えるかもしれないね。でもねえ、それは通常の売買じゃなくて権利変換という複雑な特殊な手法でやるのがこの事業の特徴だから、JSCはちゃんと理解できるのかなあ。考えようによっては、国有地売買手続きを市街地再開発事業というブラックボックスに入れて国民の目から見えなくしてしまう恐れもあるな。

:JSCは今回の仕事は、ラグビー場の建設事業だけじゃなくて、国有地の移転にともなう不動産事業もあるから、都市再開発法をしっかり勉強してほしいですね。

●神宮外苑再開発は猥雑な門前町づくり

:おい、熊さんや、ワインでいい気持ちになってきたぞ、もっと飲ませろ。

:なんだか目がすわってきたな、このあたりで本音を聞くかな、それにしても、ご隠居はこの神宮外苑地区の再開発の過程と結果の姿をどう見ますか。

:うん、もうどうでもいいよ。あんな明治王権国家丸出し戦争駆動装置の残影景観なんて、公園削除の毒を食らったからもう皿まで食らえばいいよ、並木も林も伐り倒して超高層ビルでも見世物小屋でも林立させて丸の内と日比谷に対抗するってどうだい、明治神宮は内苑だけに森があれば、外苑はもうどうでもいいよ。

:おや、酔っぱらいのたわごとかな、本気ですかい。

:そもそもだな、競技場やラグビー場も含めて、当初から神宮外苑ってのは神社の縁日の賑わいの場なんだな、昔はどこの神社でもお祭りの日は、境内に屋台や小屋掛けがたくさん登場して香具師が啖呵バイやってたり、怪しげな見世物があったり、駄菓子やおもちゃの店が並び、露店茶店が出て来たものだよ。参道の前の門前町には土産屋や宿屋があったりして、神社の外回りは本来は猥雑なもんだよ。

:そうそう、今でもその雰囲気は浅草にはありますけど、外苑ではないですよ。

:だからね、その屋台やサーカス小屋が一年中あるようになっちまったのが野球場や競技場やラグビー場だよ、現実としてはあの絵画館もそのひとつだね。

:サーカスや見世物じゃないでしょスポーツ施設ですよ、あ、そうか、今じゃあスポーツ競技場は見世物小屋ですか、そういえばそうだなあ。

:それが運動体育の施設であるのはどうしてかというと、近代日本が富国強兵国家として壮健なる青壮年を育てるのがここでの目的だったのだよ、元が練兵場という軍事施設だったしね、象徴的な事件は1943年の神宮競技場での学徒出陣壮行会だよ、外苑はそれを引きずってるいるんだな。

:大勢集まる参拝客ならぬ見物客には、昔の門前町のように土産物屋や宿屋もいる、だから再開発でホテルやら商業施設を建てる、つまり日本の歴史文化的には正しい方向なのですか、本当かなあ、でも公園がそれでいいのですか。

:公園と言ったってあそこは民間施設だよ、たまたま宗教法人だけど、野球場やテニス場の賃貸業やってるれっきとした民間業者だよ、布教活動じゃないから収益事業として税金も納めてる、後楽園と同じだよ。

:じゃあ、経営的にここらで再開発しなけりゃ困るって事情でもあるのかしら。

:そうだなあ、明治神宮にも伊藤忠にも三井不動産にもなにか事情があるんでしょ、ここで無理矢理公園再開発やらないとコロナで破産するとか、、ね。

:でもラグビー場は国の機関のJSC経営だから、民間事業者とは違うでしょ、普通に建て直せばいいでしょ。

:うん、そうなんだけどね、ここを取り込んで外苑と一緒に広く市街地再開発事業にすれば、不動産事業としてうまいことできるとの民間知恵者がいたんだろ、で、神社の縁日の日常化計画に持ち込んだね、あ、知ったかぶりで言ってるけど、もちろん実情ぜんぜん知らないよ、わたしは単に面白がって妄想してるだけだよ。そろそろ酔っぱらってきたな。

:でも、ご隠居、都市計画公園を減らす計画なんてことが、これを前例にこれから次々と起きてきますよ、いいんですか。

:もう眠いけど、今後の都市計画のためにいろいろ言いたいことあるし、都市公園についてもいろいろ思うことある、暇つぶしにしゃべるかね、もっとワインを飲ませろよ。

:意外に酒癖悪いね、じゃあ焼酎をどうぞ、では聞きましょうかね。

:では、さてさて、公園にもゼントリフィケイションの時代が来た、、フワア、スヤスヤ、ZZZ、、。

(2022/02/14記)


●もっと神宮外苑都市計画駄文を読みたいお方は下記参照


●もっとオリンピック嫌い駄文読みたいお方はこちらをどうぞ
 【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発・2020五輪運動会騒動瓢論集

2022/02/05

1607【コロナ景気の店もある】風俗街でコロナ検査屋さんが営業する理由は

 真昼のまだ静かな風俗街(横浜市中区曙町)を徘徊していたら、密ではないが人だかりの店に出くわした。近頃珍しいが、真昼間から風俗かいと近寄り見れば、「新型コロナPCR検査センター」なる幟が立っている。

 おお、ここでコロナ感染の有無がわかるのか、ワクチンと同じで検査も行政がやってくれるのだろうが、こんな風俗街のまん中でやるのかい、夕方以降になるとちょっと気軽に立ち寄りにくいだろ、いいのかい、あれ、いや、検査の値段表をはりだして「一般検査5000円、即日検査10000円」とあるぞ、え、ワクチンは税金負担で無料なのに検査はなぜ有料?

 あっそうか、ここは民間の検査屋さんの店なんだ、へえー、検査は有料なのかあ、でも5千円は高いなあ、貧乏なわたしは我慢しようっと。わたしでなくても有料なら検査しない人が多いだろうなあ、感染者数が日々うなぎ上りだけど、こうやって検査しない者が多いはずだから、実際の感染者数は発表よりもずいぶん多いのだろうなあ、怖いなあ、なんだか政府発表が信用ならない気分になる、そういうことでいいのですかあ、キシダさ~ん。



 それにしても検査屋さんの入るビルは風俗ビル、「淫乱王国 40分9000円5階受付」と大きな看板が出ている。PCRにするか淫乱にするか迷う人もいるだろうか、いや検査結果で王国に行くかどうか判断するのだろうな、あいや、感染してない証明書がないと淫乱王国に入れないのだろうな、そうか風俗街に検査屋さんが立地する意味が分かった。このビル名が「へるす館」とてコロナ検査にぴったりだ。

 そうか、こうやってコロナで稼ぐ商売もあるんだなあ。コロナの流行とこの店の繁盛とは比例するのだろうなあ、それでいいのかなあ。(202220205記)

2022/02/01

1606 【コロナ激戦寅年正月尽】オミクロン株大繁盛だがコロナに飽きて来た感あり油断大敵かも

●もうコロナの話には飽きたけど

熊五郎
:あ、ご隠居、生きてますね、よく見えますよ。
ご隠居:おお、熊さんや、お前さんともついにこのZOOMごっこになったね。
:こうもオミちゃんが大流行じゃあ、しょうがないですよ。
:うん、やむをえん。
:でもまあとにかく1月が終わるから、2022年1月末のコロナ状況を話しましょうよ。
:なんだか毎度毎度コロナばかりの話題で、もう飽きてきたよなあ、でもなにしろ世界大戦として燃え盛るばかりだから、書いておかずにはいられない。
:もうすぐ日本全国で感染者は300万人、死者は2万人になるんでしょうね。防疫トップ3は鳥取・島根・秋田だけど、去年1月はまだ100人台だったのが今や4000人台ですよ。

:昨年暮れまではおとなしかったコロナが、今年の正月から案の定第6波がぐんぐんとものすごい勢いで上昇して、日本だけではなくて地球上各地でとどまるところなく前代未聞の感染者数を毎日更新中だね。この第6波はどこまで上昇するのかねえ。

:ところがその一方では、死者の数の増え方は第5波には劣っているのが様子が違うらしい、つまりオミクロン株は、感染力は抜群に進歩したが、その一方では重症率や死亡率はデルタ株よりも劣ると言うことが分ってきたようですよ。
:だから世間では、感染力が強い風邪みたいなものだとの説が流れたりして、マスクさえしていれば大丈夫なんて勝手に決めて、人々は街に出歩くばかりだね。
:だけど専門家たちはそれでも数が多いとそれなりに重症者が多くなり、医療体制が追い付かないで、死者が増える恐れが大いにあると警告してますよ。
:この前の夏のオリンピックの頃みたいに、またもや自宅に入院して自宅で死ぬなんておかしなことになるのかねえ。
:医学が発達しても、わかっていながら繰り返さざるを得ないのは、ウィルス感染の宿命なのだろうか。



●またもや誰も飲み屋に付き合ってくれない

:わたし個人としては知人友人親戚など、これまでも今も全くコロナに出会っていないので暢気に構えているのだがねえ、先日やってきた息子の話では、彼の友人たちに次々と感染者が出現してきたそうだよ。
:さすがに外に出て働く現役若者と、内に引っ込んでるリタイア老人との差がはっきり出るもんですねえ。
:これでは息子にちょっといっぱい付き合えよとは、さすがに言いにくいねえ、そうか、誘ってもきっぱりと断られるに違いないよなあ、寂しいねえ、コロナってのは

:ほぼ全国に蔓延防止重点措置適用の区域が定められていますが、横浜都心部の居酒屋を見ると、完全に休業してしまっている店と、全く関係ないように営業している店とがはっきり分かれている感がありますよ。しげしげと観察したのじゃないけど、一般的にチェーン店は休業、個人店は営業の感がありますね。
:営業規模の大きいところは補償金獲得して休業する方針、個人営業は補償金よりも営業継続のほうが儲かるのという違いなのだろうか。
:でもねえ、営業補償金は税金が原資だからわたしたちが払ってるんですよね、つまり飲みもしないのに飲み代だけ払ってるってことですよ、もったいないなあ。

●首相をとり替えてはみたけれど

:大都市ではそろそろ医療ベッドが足りなくなりつつあるらしい。東京都はベッド占有率がそろそろ5割にちかいとかで、そうなると次の段階の緊急事態措置適用の区域に指定するとのことだから、もう直ぐだね。
:緊急事態適用は首相が宣言をすることになっているが、冗談に首相を替えてみたら宣言しないで済むかもなんて言っていたが、どうやら岸田さんも宣言する羽目に陥りそうですね。

わかってはいたけどやっぱりなア首相替えても効果は無しか

:菅さんから岸田さんに首相が替って、なんとなく政界の雰囲気も落ち着いた感があるよね。まあ別に特に良くなった気もしないけど、菅さん登場の時のような一段格落ちの感はすくなくともない。
:岸田さんは今のところ大したこともなく過ぎていますね、菅さんは安倍さんとコンビだったから、ずっとしょうもないことを引きずっていたし、就任いきなりに学会と事を構えてすっかり軽蔑されてしまいましたからね。
:その点で前任二人のあまりのバカさ加減のとの比較で、岸田さんは得をしているから、実力がいまだに分からないね。



●コロナは人種差別主義か

:それにしても不思議ですよねえ、地球上のどこもかしこもコロナ大流行パンデミックですけど、世界の国々がどこも日本のようでもないらしいですねえ。同じコロナでも地球の西と東で人間への中り具合が違うらしい。
:そうそう、西欧系・インド系人種とアジア系人種とは、その感染者数に大きな違いに現れている。統計からみてアジア系のほうがその他よりもコロナ感染や死亡の割合が比較的低いらしいね。コロナのヤツは人種差別主義者なのかね。
:それなのにヨーロッパ系人種たちのマスク着用率が、アジアよりも低いらしいのは、西欧系インド系社会ではマスク着用習慣がなかったことによるのだろうが、生死にかかわるのになんだか腑に落ちませんね。
イギリスは猛烈な感染死亡なのに、コロナと共存政策とて飲食やマスクは勝手だそうだから、さっぱりわけのわからない人たちだねえ。
:その点で日本とコリアはコロナに好かれ具合が似ているらしいし、マスク着用励行政策らしいから、アジア系にはそれなりの共通習慣というか意識があるらしいですよ。
:こんな人種別コロナ分析して対応しても、次はどんな変異種コロナが出現するか分からないから、分析は先々に役に立つのとは言えないのが苦しいね。





●こんなときにまたもやオリンピックかよ

:ところでこんなドタバタの時なのに、またもやオリンピックやるんですねえ。今度は隣のチャイナ国の北京あたりらしいけど。
:去年夏の東京オリンピックだって、あんなに囲い込んで鎖国植民地を作ってやったのだから、あの強権チャイナ政府ならもっと厳重に鉄格子の中の植民地でオリンピックやるのだろうなあ。
:それにしても不思議なのは、こんなときに好き好んで旅行して集まるのを、だれも止めないんですかねえ、アスリートって体力的にも精神的にも平気なんですかね。
:チャイナ人権問題を種に政治的ボイコットなんてのを自称民主主義国などがやるそうだが、アスリートはやらないのかねえ、。
アスリートって人権問題とかって何にも頭にない人で、ただただ飛んだり跳ねたりしてさえいれば幸福な、オメデタイ人たちなんですね。
:いやいや、もしかしてオリンピック会場で人権問題抗議デモとか、やるつもりの人もいるだろうよ、ボイコットよりも立派だよ。
:う~む、そうかしら、まさかね。

コロナによって人間社会がどう変わるのか、ひまにまかせて日夜考えているのだけれど、あまりにいろいろあるので、頭がこんがらかるばかりなんだね。
:まあ、暇つぶしにいろいろ考えてみるのは、ボケ防止のために悪くはないでしょ。
:とにかく只今は、いつお迎えが来るのか待ってるんだよ。
:いやいやご隠居のような憎まれ爺には西方浄土からのお迎えは来ませんよ。
:そのお迎えじゃなくて、第3回目のワクチン接種のお迎えだよ。
またもや毎日ネット詣でをやる羽目になるのかなあ、この前のワクチン大臣は口ばっかりだったし、今度の担当大臣おばさんは影が薄いもんなあ。

:じゃあ今日はこの辺で、優雅に歌など詠って終わろうかね。

あしびきの やまどりの尾の コロナ代の
長々し夜を ひとり鴨葱

:なんだか聞いたような、あ、百人一首の柿本人麻呂本歌取りですね。
:そう、冬の夜は寒くて眠れないのにいつまでも明けなくて嫌なものだが、コロナパンデミック時代も長くていつまでも明けない。なにしろ誰も飲み会に付き合ってくれないから、今夜もひとり寂しく鴨葱鍋でもつつくしかないなあ、、まあ、そんな気分だね。

 (20220201記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録