2022/10/31

1652【泥沼地球】コロナ後の世界を見てから死にたいが超酷そうで前倒しするか

熊五郎:やあ、ご隠居、元気な様子ですね。

ご隠居:おお、熊さんかい、まあお上がりよ。コロナの後遺症はなかい。

:はい、それはもうなんもなくて、ご安心ください。

:そりゃよかった、でも世の中はコロナも政治もますます悪くなるばかりだね。

:そうそう、世界中で酷い、あのイギリスじゃあ首相が最短記録で入れ替わった。

:日本も一時期は毎年首相が交代していたねえ、日本がお手本にしたイギリスがそうなるのかねえ、EUを飛び出してからろくなことないね。

:もう一つ戦後に日本がお手本にしたアメリカも、何だかひどいですね。

:そう、トランプというジョーカーを生み出して、国を2分する様子だね。

:イギリスが労働党と保守党、アメリカが共和党と民主党って、2大政党が交代できる政治体制がいいのだなんて話だったけど、本当にそうでしょうか。

:民主主義が疲れて来たのかねえ、わたしは何しろ戦後民主主義すくすく世代だからねえ、残念だなあ。

:ロシアとチャイナで強権政治体制が確立してるのを見ると、民主主義が疲れてきたって、その通りかもしれませんね。

:アメリカでもまたトランプが当選する可能性もあるって話で、地球は妙な世界になっちまった。コロナ後の世界がどうなるのか見届けてから死にたいと思っていたけど、ロクなもんじゃなさそうだから、早いことおさらばするかなあ。

:わはは、そうそう楽にさせませんよ、ご隠居、なんしろこれから食糧危機が来て、エネルギー危機が来て、核戦争がやってくるんですからね、お楽しみにね。

2022年19月30日プーチン戦争のウクライナ情勢
ロシアは29日にウクライナ産穀物輸出合意を離脱宣言

:ありゃ、そうだね、超酷い時代も体験しておくかなあ、いや見るだけにしたいなあ。それにしても、私は十五年戦争の中間あたりで生まれて、物心ついたころが戦争末期から直後で、まったくひどい目にあったが、その後はまあまあの人生だと思っていたのに、最晩年でまたもや酷い時代に出会うとは、なんとも不幸だね。

:プーチンがウクライナで核兵器を使うぞって予告のような脅し文句を言っていて、世界中が震撼していますが、本当にそうするのでしょうかねえ。

:プーチンに訊いてみないと分からないが、60年も前にもソ連とアメリカとでこういうことあったよ。

:1962年のキューバ危機ってやつですね、ご隠居は覚えていますか。

:もちろん覚えているよ、フルシチョフ対ケネディの息詰まる一触即発の各種対応に、世界が注目したものだった。キューバからミサイルを見せながら運び出して持って帰るソ連貨物船の大きな写真が載った新聞を見て、世界中がホッとしたものだよ。

:その後のソ連崩壊でロシアになっておとなしくなっていたのが、2014年のクリミア無理やり併合、その延長上の今のプーチン戦争ですが、何考えてるんでしょうかね。

:ロシアは日本と違って資源大国だから、世界のエネルギーと食料を人質にとることができるのだね。これに対抗できるのはアメリカとチャイナしかないのかね。

:さて、ロシアに食料とエネルギーを押さえられた地球は、どうなるんでしょうね。その前にこの冬はどうなるのでしょうね。

:おお、この冬に一気にケリをつけようって、プーチンはピカドン一発か。

:まさかキエフの上空でなんて、、クワバラクワバラ。

:ロシアの中で戦争忌避の動きはないのかねえ、ロシア国民はまさか1940年代日本みたいに一億一心火の玉だってウクライナに向ってるんじゃあるまいなあ。

:あの頃よりは情報流通事情が段違いですから、今のプーチンは事実上は国内は戒厳令下にしても、予期に反して長期化する戦争で、国内対策にけっこう苦労してるかもねえ。

:世界各国でロシアに抗議する活動は起きていることは、SNSに出てくるね。ウクライナを支援する西側諸国も、長期化する戦争にどこまで付き合えるか考えてきているのだろうね。

:チャイナやインド、アフリカ諸国がこれからどう動くのか、はてさて、ロシアのエネルギー食糧人質作戦が、東洋の果ての島々にどう及んできつつあるのでしょうかね。

:人間の宗教的タブーがもとになった争いも、あちこちで顕在化してるね。

:イスラムの女性へジャブについて、イランで女性から大きな異議申し立てが紛争的様相らしい。

:キリスト教についても、アメリカじゃあキリスト教右派の妊娠中絶への反対が、政治的対立と絡んで分断を生み出しているとか、あ、今問題の旧統一教会もキリスト教の一派だよ。

:人間の思考による紛争の多発に加えて、地球的自然現象のコロナウィルスの大流行と、地球気候変動による環境変化が、人間の争いに拍車をかけているようですね。何しろパキスタンでは国土の3分の1が洪水に浸かったとて、逃げようがない。

:となると人間がなんとかしようとあがいても解決できない、ワクチンのように今の科学技術であれこれやっているのは、実はとりあえずの弥縫策でしかなくて、大局的に見れば人類消滅へ、そして何か知らないが次の地球支配者の登場へと動いているのか。

:ヤレヤレSFですね、訳の分からん時代が来て、ますます宗教にすがり、カルトに陥る証拠のひとつが、日本の旧統一教会事件かなあ。

:このところ日本では、物価はなんでもかんでも値上げ、収入はわたしの年金もそうだけどなんでもかんでも値下げってのも気候温暖化とコロナって逃げられぬ地球のせいかねえ。

:庶民はこんな冗談にもしゃれにもならないことを、ただただぼやくばかり

:とりあえずプーチンの早期退場を祈るしかないか、わたしもやっぱり早いとこオサラバがいいね、プーチン道連れにしてね、オソロシやあ、オソロシやあ。(続く

(20221031記)

2022/10/21

1651【背番号カード】マイナーな庶民がわずかなマイナーポイントに釣られて作るマイナーカード

●マイナーカードにマイナーポイント

 国民背番号券というものがある。正式名称を知らないが、世の中ではマイナーカードと言っているようだ。なぜメジャーではなくマイナーなのかも知らぬが、なんだか控えめな態度である。

 わたしはそのマイナーカードをすでに2016年に作って持っている。何の役に立つか知らないが、それでも持つ理由はそれが個人の身分証明書になるからである。世の瘋癲老人たちと同様に、わが身を証明するものは健康保険証の紙きれだけであるのが、ちょっと不安になっていたのでこれを取得した。幸か不幸か未だに役立った記憶にない。

 ところが聞くところによると、いまごろになってマイナーカードを取得すると、取得者に対して政府が5000ポイントを付与するという。早く言えば5000円を税金から還付するらしい。ポイントなんてケチなことじゃなくて現金をよこせと思う。

 それを聞いて思ったのは、早く取得した私には5000ポイント付与が無い、それって不公平だぞってことである。更に加えて、健康保険証をカードに記憶させたら何千ポイントか、銀行預金番号を覚えさせたらさらに何千ポイントか付与するそうだ。要するにマイナーカード普及が進まないために、カード特売おまけ作戦である。

 政府も落ちぶれたもんだ、国民もバカにされたもんだ。カードが普及しないのは、音頭を取る政府に信用がないからである。制度に信用がないからである。信用構築が先だろ。
 政府がポイント業を始めたのかと思ったら、民間ポイント屋に頼るのだそうだ。おいおい民間ポイント屋がつぶれたらその付与した税金はどうなるんだよ、無責任だぞ。

 なんだかあさましい感じがする。このところ民間ポイント屋が、何でもかんでもポイントだのペイペイだのって、あさましい商戦展開しているのに政府も乗るのかい、そして小金が欲しい貧乏庶民も乗せられるのかいっ。わたしはどうもポイントって小金をちょこちょこためているようであさましい感があって馴染めない。貧乏人は貧乏っぽいことが嫌いなのだ。

 だからと言ってポイントを全く無視しているのでもないのが、これまた貧乏庶民である。昨年にガラパゴス式携帯電話機スマートフォン転落したときに、諸般の事情から「落転カード」を取得したら、なんと1万5000ポイントが付いていた、初期サービスらしい。

 そこで貧乏人は喜んで越後のコメとポイントを米と交換して、コシヒカリを味わった以後このカードで買い物をするとポイントが勝手についているので、時には一掃して買い物に充てている。しかし、たいした額にはならぬのは、貧乏人は大量ポイントを獲得するほどの買い物をしないからだ。ポイントなんてどうでもよい。

●マイナーポイントゲット第1回戦

 そんなところにマイナーカードのマイナーポイントの話である。健康保険証や預金通帳との連動は論外の大きなお世話だからやらない。それほども政府を信用していない。
 しかし、もう取得してしまったマイナーカードにもマイナーポイントをよこさないと、実に不公平であると思ったのである。なにせそのポイントの原資は、わたしもなけなしの年金から差し引かれた税金なのだから。

 ある日、いつもの市中徘徊中に市庁舎を通り抜けようとして、その一角にマイナーナンバーカード受付コーナーなるものがあるのに気づいた。数人の市民が何やら担当者らしい人と話をしている。そうだ、ここで不公平の文句を言ってやろう。

「わたしはすでに制度当初から背番号券を持っている、5千ポイントよこしなさい」
「はい、それならば、お近くでもどこでもよいのですが、区役所にその受付がありますから、いらしてください」
「おお、そうですか、カード持って行けばいいのかい」
「お持ちになるものは、マイナーカード、その4桁の暗証番号、キャッシュレス決済サービス銀行預金通帳健康保険証です、はいこれがそのメモです」
「ありがとう、でも銀行通帳と健康保険証をカードに覚えさせるのは嫌です」
「それなら通帳も保険証もなくてけっこうです」
「え~と、キャッシュレス何とかカンとかって何ですか」
「いわゆるポイントカードのことですが、、、」
「わたしはポイントカードは嫌いだけど、落転クレジットカードはどう?」
「はいそれでも結構です。その暗証番号もお忘れなく」
ということでポイントゲット作戦第1回戦が終わった。次は区役所に行こう。

●マイナーポイントゲット第2回戦に敗退

マイナーポイントとコロナワクチンが並ぶところが今日的風景

 数日後(正確には2022年10月21日13時半)、先日にくれたメモにあるものを用意して、区役所の当該担当に行った。
 ちょっと待たされたが、先に座っている老人らしい男の声が大きい。
「もういいよ、うそばっかり、こうしろっていうからそうしてここに来たんだよ、それなのにこれは何だよ、ちっとも進んでないよっ、もう帰るっ」
「はいはい、でもせっかくいらしたのですから、解決しましょうよ」

 おやおや、いるもんだなあ、何だか機先を制せられた感があった。わたしは怒らないでやろう、なんて思うのだった。まもなくPCのあるデスクに座らされた。
 まずマイナーナンバーカードを小さな判読装置(というのか)に乗せろという。担当女性がPCをいじって言う。

「マイナーカード暗証番号を記入してくださってよろしいですか?」
「あのね、よろしいかとわたしに訊かれても、初めてここに来たばかりですので、よいか悪いか判断できません」
「え、あ、ああ、では、暗証番号を入力してください」
「はい、カタカタ」(キーボードの音)
「では、キャッシュレス決済はなにですか」
「はい落転カードです」
「えーと、この一覧の中でこれですか」
「あ、そのロゴは落転ポイントでしょ、わたしのは落転カードです」

 カード屋のロゴマークがいっぱい掲載されているマニュアルのようなものを示された。その数のあまりの多さに驚く。どいつもこいつもこれで一儲けとて参加してるのだな、近あにいれば中にはつぶれる奴もいるだろう、付与ポイントはどうなる、リスクは誰が?

「はい、クレジットカードですね、あ、こちらですね、あのね、いいですか、ポイントを使おうと思ったら、その前に2万円チャージが必要になりますが、よろしいですね」
「え、チャージ?、あのねクレジットードに金銭チャージ機能はないよ、できないよ」
「あ、あ、そうでした、ゴメンなさい」
「おい、大丈夫かい、いいのかい、分かってるんかい」
 担当者もすべてを知っているのでもないらしいのが気になる。

「では次にここにそのクレジットカードの決済サービスIDを入力してください」
「え~と、落転カードIDはメールアドレスだ、カタカタカタ、あれ、受け付けない、じゃあPWかな、カタカタ、え、これも受け付けないよ」
「あの、決済サービスIDなんすけど、」
「なに?、それ、ここに来る前の市役所でそんなもの必要と言わなかったよ」
「でも、それが要るんです」
「ああ、ちゃんと言ってほしかった、でもそんなもの知らない、見たことない」
落転カードサイトのe-NAVIに入るとそれが書いてあります、スマフォお持ちでしょ」
「ここにもってるけど、年寄りはね、こんな小さな字の入力ができないんだよ」
「でもそれがないと、、」
「あ、そうだ、このPCでネットにつないで落転サイトに入るよ、それならすぐだ」
「あ、これはこれ以外に使えないのです」
「う~む、しょうがない、うちに戻ってPCでそれを探します」

 第2回戦に敗退してスゴスゴと帰宅、でも最後っ屁にひとこと言っておいた。
「あのね、そういうIDが必要と市役所では全く言わなかった、あそこにちゃんと連絡して、それも必要だと教えておいてください、わたしのような無駄足踏ませないようにね」

●マイナーポイントゲット第3回戦で成功

 うちにもどって、もう何だか嫌になってきたが、せっかく始めたのだからと気を取り直してPCに向かった。例の「決済サービスID」なるものの発見作業である。
 今はこのマイナーポイントが世間の評判だから、落転サイトに大きく出てるだろうと思ったら大間違い、あれやこれやと探れど不明、途中で嫌になって何度もやめようとした。ようやくe-NAVIの片隅の片隅で発掘した。30分以上もたっていた、暇つぶしそのものだ。

 そこには「決済カードサービスID」(英数大文字9字)と「セキュリティコード」(数字8字)なるものが載っている。先ほど区役所担当は、IDを持って来いとはいったけど、もしかしてふたつとも要るかもしれないとメモを取った。
 さてもう4時過ぎだよ、また区役所にいくのか、面倒だなあ、でも明日は土曜日だしなあ、月曜まで今の意気込みが持続しないよなあ、えい、4時半までなら大丈夫だろうと立ち上った。

 区役所の先ほどのところに行くと、先ほどの女性がまた担当してくれた。
「おっしゃる通りに見つけて、意気揚々と再び今度こそとやって来ましたよ」
「おお、それは良かったですね、さあ、どうぞ」

 先ほどと同じ工程でPCに入力、そして件の「決済カードサービスID」入力が来て無事通過、そうしたら次の入力要求がなんと「セキュリティコード」である。言われなくてもメモしてきてよかった。これも無事通過で、何やら担当者がいじって「完了」、ヤレヤレ。

「おお、ありがとう、今度こそうまく行ったね、でもこの件で役所に来るのはこれで3度目だよ、こんなことしてる人が日本列島で何万人もいるだろうなあ、何とかしなさいよ、この状況をちゃんとフィードバックしてね、じゃあ、どうもありがとう」

 とにかくようやく3回戦にして勝負がついてよかった。延長4回戦に持ち込まれたら、ぜったいに怒鳴ったね。
 といっても、ポイントをすぐさま利用できるのでもないらしく、数か月先になる可能性もあるらしい。でもいいのだ、ポイントが欲しくて意地張ったのじゃない、不公平が嫌だからゲットしただけだからね、フン。    (20221021記)

(2023/01/25追記)
 上記の様に去年10月に、マイナーカード利用者としての権利であるところの、マイナーポイント5000Pを落転カードに取り入れて、税金を取りもどすべく面倒な手続きをしたのを忘れていた。
 今年の初めに思い出して、未だポイント付かないのはなぜか、政府に騙されたのかと思ったが、また忘れていた。今日、落転カード屋からのメールで5000p付与した通知あり。
 これって「付与」するものかしら、付与とはgiveってことだが、あれは「還付」または「交付」と言うべきだろう。ましてやカード屋が与えてくれるものではない。
 あれからもう3カ月、なるほど、あんな面倒な手続きしたのだから、ポイントを呉れるための政府とカード屋の側の手続きも、同様に面倒なんだろう、しっかり時間がかかったね。

(2023年2月15日追記)
 マイナーカードから落転カードにつけてきた5000p、つまり5000円のおまけを、買い物などで落転カードを利用した今月分支払いに使いきり、3万円なにがしかの支払額が2万円なにがしかに減額した。なんとまあ手続きから5カ月もかかって、ようやく税金5000円の取り戻すことが実現したのであった、ヤレヤレ。

 ところで最近のニューズによれば、政府はマイナー押しつけを強力にやる方針らしく、そのうちにマイナーカード国民皆所持強制制に持ち込む算段らしい。誰もかれもがマイナー国民になるのだ。もうメジャーなことは言っていられなくなる。
 なんしろ健康保険カードと合体から始まり、各種給付金支払い銀行口座もおぼえこませる、そのほか何でもかんでも合体させる噂がある。地方自治体ごとにマイナーカード取得を子沿わせて、その成績によっ地方交付税に差をつけるという、やくざな話もあるとか。
 どうせそうされてしまうのなら、今のうちにおまけを貰うように手続きするかなあと、だれも思うに違いない。ヤレヤレ。

2022/10/15

1650【コロナ感染長屋談議】コロナによる日本侵攻は第7波戦線後退中だが冬にインフル共同戦線で第8波反撃かも

熊五郎:ご隠居、元気ですかあ、生きてますかあ。

ご隠居:おや熊さん、久しぶりだねえ、まあ、おあがり。

:はい、20日ばかりご無沙汰でした、実はね、ご隠居、驚いちゃいけませんよ、あっしはコロナに感染して隔離生活してたんですよ、えっへん。

:エ~ッ、ほんとかい、おどろいたねえ、お前でも感染するんだねえ、へえ~。

:なんだ、そういうビックリですか、そう、ザンネンながらほんの軽かったのですよ。

:そりゃ残念だったね、冗談はともかく、軽くてよかった、で、なんて奴だった?

BA・5とかってんで、流行最先端ですよ、えへん。

:ああ、どうせ私は流行おくれだよ、さすが若い者は治りが早いね、何日からだい。

:先月9月27日に発熱でインフルエンザみたい、でも、次の日は熱はなくなり、のどに違和感、花粉症みたいな感じ、29 日はちょっと買い物に出ました。

:おいおい、大丈夫かい、ちゃんと調べたのかい、医者に行ったのかい。

:今月1日には体調は万全に戻り、ここで検査キットで調べたら、なんと陽性、つまり科学的に感染確認ですよ。いや結局医者にはいかなかったのでした。

:おいおい、それでいいのかい、食べ物や薬はどうした?、言えば届けたのに。

:食べ物はストックであるし、もちろん常備の解熱剤や風邪薬は飲みました。医者に行くべきかネットでいろいろ調べたけど、どうもコロナ対策緩和への過渡期にあるみたいで、感染したら保健所に届けて医者に行かねばならないってものじゃないらしいのですよ。10日にキットによる検査とPCR検査したら、めでたく陰性でした。

:おお、良かったなあ、身近な人が感染して初めてコロナを怖いって思うようになったよ、まあ、ヤレヤレだけど、去年と比べるといい加減なことになってるんだね。

:だから20日以上の療養が終わって陰性になったから、こうやってここに来ましたよ。12日にはちゃんと4回目ワクチンも打ってきました。ワクチン会場で初めてわがコロナを医者に打ち明けましたよ。医者もいろいろ意見があるらしい様子でした。

:まあ、よく生きてこられたね、ということは、新聞や厚生省などの発表する機能の感染者なんて統計には、おまえさんのコロナ感染は入ってないんだね。

:そうなんですよ、もともと感染者数は発表よりもかなり多いと言われてましたがね、自分がそうなって、ほかにも大勢い同じような感染者がいるだろうってわかりました。

:じゃあ、感染者統計よりも正確度合いが高い死者数の統計を見よう。


:日本のコロナの波は、まだ収まってませんねえ、それどころかこれから冬になるとインフルエンザと共同戦線を張ってぶり返してくるような気がします。政府はコロナは第7波でおしまい、もうこれっきりと判断してるのかしら。

これっきりこれっきりですこれきりと引退記念第八波の冬

:わはは、コロナちゃん引退記念全国ツアーかい、いや笑ってる場合じゃないな、インフル君と共演して大成功、引退やめたなんてことになったりして。

:そんな冬なのに、とうとう政府は経済回復に舵を切ってしまって、国内旅行OKとか、外来観光客歓迎とかだそうですよ。

:またぞろ強盗いやGOTO何とかってやるのかね。

:今度は強盗やめて全国旅行支援とおとなしく、パック旅行に8000円、宿泊のみに5000円を上限に代金4割引きにするって。それに平日3000円・休日1000円のクーポン券もつけるって、支援金は一人当たり最大11000円になるそうです。

:その金をポンとくれるのじゃなくて少なくとも3万円くらいは自腹切ればだろ、貧乏な私は関係ないね、この前の強盗と同じくだね

:それで旅行ばやりでコロナは大喜び、引退どころかコロナ復活第8波到来ですねえ、BA何とかってやつがどんどん来る、次に備えてワクチンを射ちますかねえ、そのうちに何でも効くワクチンなんてのが出るまでは、無限回数ワクチン打つのかしら。

:でも、わたしのようにピンピンコロナを願ってる者は感染しないで、若いほうに感染とはどういうわけかね。

:そりゃ決まってるでしょ、コロナだって意地があるでしょ、すぐ死ぬような奴よりも死にそうにないやつのほうが、感染し甲斐があるってもんですよ。

:コロナが人を選ぶのかい、う~ん。

(20221015記)


2022/10/03

1649【朝日歌壇の歌人】カリフォルニア夫婦歌人が苺と核を詠み共に入選


2022年10月2日の朝日新聞「朝日歌壇」に、アメリカ在住知人二人の歌が入選している。

 <高野公彦選>
 遺伝子の組み換えなきころ匙の背で潰して食べた苺うまかった
            (アメリカ)大竹 博
 <馬場あき子選>
 被爆者の証言こそが抑止力になるとて今日もズームで証言
            (アメリカ)大竹幾久子

この二人は夫婦であり、どちらかがちょくちょく、たまには二人そろって入選している。夫君はわたしの大学同期、細君はまた別の同期仲間の妹である。この二人の歌については、このブログで何度も書いてきたが(文末を参照)、久しぶりに書く。

朝日歌壇を長らく見てきているが、家族である詠み人たちが若干いる。大竹夫妻のほかにはM姉妹やY姉弟がいる。M姉妹の小学生時代から歌を読み、今は姉は社会人1年生になり、読者として続き物短歌として面白いが、選者がいちばん面白がっている様子だ。家族親戚歌人とわかるのは歌の内容と氏名からだけだが、ほかにもいるかもしれない。

わたしでも知っている著名な夫婦歌詠みは、与謝野晶子鉄幹そして河野裕子永田和弘(現・朝日歌壇選者)である。選者の馬場あき子には岩田正という歌人がいた。

与謝野夫妻も永田夫妻も歌を通じて結ばれた歌人たちであるが、大竹夫妻は歌よりも前に結ばれた仲であろう。そして夫唱婦随ならぬ婦詠夫随から始めたらしい。4年ほど前までは朝日歌壇登場は幾久子詠ばかりだったが、いまや博詠入選数が互角に追い上げている。

大竹夫妻の歌の特徴は、日本とアメリカとの文化の違いあるいはその間のギャップを主題として詠うところにある。例えば二人のこんな歌がある。

 浴衣着た人は右前左前スニーカー履きロスの盆踊
             (アメリカ)大竹幾久子
 コロナ禍のアジア人われスーパーで目をそらす人避けていく人
             (アメリカ)大竹幾久子
 アメリカに帰化せし後の訪日は身は「行く」なれど心は「帰る」
             (アメリカ)大竹 博
 空輸にて届きし友の新米ぞ我いまパンを好むとは言えぬ
             (アメリカ)大竹 博

特に幾久子詠には彼女でなければ読めない大きなテーマが貫かれている。以前の朝日歌壇入選にこんな歌がある。

 原爆死の父は机上で笑みており娘が米人となりしを知らずに
             (アメリカ 大竹幾久子)
 父は死に我は生きたり原子雲の下で二キロを離れただけで
             (アメリカ 大竹幾久子)

彼女は幼い日の1945年8月6日、世界最初の核爆弾を体験した身でありながら、その実行国アメリカに定住した。それをチャンスに核爆弾被災者語り部となる。実母の生々しい体験の言葉を記録して日英両語で出版もしている。作歌はその延長上にあり、最新詠が今回入選の馬場あき子選の上掲歌である。おのずから社会性が色濃い歌になる。

いま、ウクライナのプーチン戦争で、核兵器登場の惧れについて生々しい状況があるらしい。現実的には核兵器使用の前に、ウクライナの核発電施設をロシア軍が占領管理下にあり、これが事実上の核戦術兵器として効果を既に発揮している。日本も有事にはそうなる核発電国である。

今回の幾久子詠「被爆者の証言こそが抑止力になるとて今日もズームで証言」は、明らかに今の世界事情を詠み込んでいて、恐怖感さえ覚える。気候変動による災害も怖い、アメリカはハリケーンで大災害らしい。もちろんコロナも怖い。

一方の博詠では、昔々日本で匙(スプーンじゃなくてサジ)でつぶしつつ味わった苺を、「うまかった」と無邪気に懐かしむふりをして、じつは遺伝子組み換えに対する疑惑の砂入り苺を嚙ませてくれる巧みさである。面白さでは博の勝ちだな。

2019年までは毎年日本に顔を見せていた大竹夫妻、来年こそは来てほしいものだ。あちらもこちらも共に年齢がいつまでも待ってくれそうにない。
そうだ、大竹夫妻に歌のリクエストをしておこう。ぜひとも相聞歌を読ませてほしいものだ。

●これまでわたしのブログに書き込んだ大竹夫妻の歌のことなど
2011/09/26・カリフォルニア歌人…https://datey.blogspot.com/2011/09/500.html
2012/07/31・日本人は5度目の…https://datey.blogspot.com/2012/07/648.html
2012/11/12・原発事故調報告を読んだ…https://datey.blogspot.com/2012/11/688.html
2013/01/07・カリフォルニア歌人…https://datey.blogspot.com/2013/01/705.html
2013/12/23・カリフォルニア閨秀歌人…https://datey.blogspot.com/2013/12/879.html
2015/10/18・いまなお原爆と向き合っ…https://datey.blogspot.com/2015/10/1134.html
2018/08/12・カリフォルニア夫婦歌人…https://datey.blogspot.com/2018/08/1156.html
2018/12/23・カリフォルニアの旧友…https://datey.blogspot.com/2018/12/1175.html
2019/03/03・カリフォルニア歌人登場…https://datey.blogspot.com/2019/03/1191.html
2019/08/11・戦争の八月広島核爆弾…https://datey.blogspot.com/2019/08/1414.html

         (20221003記)



2022/10/01

1648【コロナは消えたのか】このところ油断してる世の中にドカンとまた来る第八の大波

 1647【プーチン領土併合宣言】のつづき

熊五郎:じゃあ今度は9月度のコロナの話をしましょう。コロナって、もしかしたら終ったのでしょうか、。

ご隠居:うん、そうだね、近頃はウクライナやカルトのニュースばかりにぎやかで、コロナを忘れそうだ。この前の日曜日の徘徊は、久しぶりに横浜中華街に行ってきたよ。

:横浜都市観光の一番の街ですよね、コロナの中で人出はどうでしたか。

:いやまあ、その人の多いこと多いこと、徘徊も難しいほどの人出だった。

歩きにくいほどの人出の中華街

:すっかりコロナ前に戻ったようですね。店も繁盛ですか。

:大繁盛だよ、コロナを思い出させるのは、8割くらいの人がまだマスクしている風景だね。わいわいがやがや、ものを飲み食いしながら歩く奴が多くて、ぶつかったらひどい目に合うよ。

:まあ繁盛するのはいいけど、またコロナ大流行になってオロオロするかも。

:どうやらコロナ感染者の全数のカウントをやめたらしいね。もう風邪みたいなもんだってことかねえ。

:もうすぐ寒くなるとインフルエンザとコロナが同時一斉流行して、たちまち第8波急上昇ってことになって、医療崩壊だあなんて言いだすのかなあ、。

:第6波の時にそんなこと言ってたら、本当にそうなったもんねえ。

:そうかあ、何回も波が来ていると、もう波に驚かなくなって、コロナサーフィンなんてしゃれてるのかもね。

日本と世界とはかなり波形が異なるのはどうしてだろうか
日本ではこの後に第8波の大山が待っているに違いない

:日本の都道府県別コロナ感染ランキングで、最初から現在まで感染最小で防疫トップを行くの鳥取県は、ちょっとぶっちぎりに成績がいいね。

:それが単に曹仁子が少ないのではなくて、防疫体制がちゃんとしてるんですね。えらいもんです、表彰してあげたい。

日本の都道府県別コロナ防疫ランキングで鳥取県がダントツトップ譲らず


防疫日本一の鳥取県はさすがに防疫体制が日本一!

世界ワーストランキングはこのところ変わらないねえ。追い上げてきたコリアと日本もそのまま5位と7位を動かないね。

:まあ、紛争地域では統計自体が信用ならないから、数字そのものよりも順番に留意しますかね。

:さてこうやってコロナと人間が仲良く共生するようになるのならば、わたしは期待外れだったなあ。

:なんです、何をコロナに期待していたのですか。

:それはもちろん、ピンピンコロナだよ、ピンピンしていてころりと死んじまうのが年寄りの理想なんだから、せっかくコロナが来てくれたのだから、ピンピンしてるところにコロナにかかってコロリと言っちまうってことさ。

:あ、そうですか、じゃ、まだまだ間に合いますよ、必ず第8波が来るから、その時をご期待ください。

:そうかい、ありがとよ、コロナ後あるいはプーチン戦争後にどんな社会が現れるか、それを見たいので、ちょっと長生きもしたいとも思ってるんだよ。

そりゃ無理ってなもんですよ、コロナでコロリかコロナ後を見てコロリか、どちらかにしてくださいよ。

:あ、そうだ、早いとこプーチンがコロナでコロリにならないものかねえ、そうすりゃ世界の各方面がうまく収まるだろうに。

(20221001記)

1647【プーチン侵略領土併合宣言】ロシア押され気味、大量徴兵で国内騒動、領土併合一方的宣言、国際非難の嵐、和平への道はどうなる

1646【安倍国葬長屋談議】からの続き

熊五郎:カルトなんてゲスな話題じゃなくて、国際的な方面を話題にしましょうよ。

ご隠居:国際的話題なら、なんといってもウクライナだな、でもこのれも文字通り暗いねえ。

:プーチン戦争は大変な段階を迎えていますね、ロシアがウクライナ領の南部4州の地域を、今日からロシア領土に編入するって、プーチンが一方的に宣言したそうですよ。

9月30日プチンが一方的併合宣言のウクライナ領土

:もう戦国時代だねえ、あのあたりでは領土の切り取り自由なのか、2014年にやったクリミヤ半島併合の続きだね。

:一応は住民投票で住民意思を確かめて、圧倒的多数のが併合賛成だったからしいけど、戦争下の投票ってまともじゃないって誰でも思う、それでもかまわずやるのがプーチンのすごいところですね。

:右顧左眄しない人なのか、単に馬鹿なのか、なにかすごい戦略があるのか。

:そりゃもちろん戦略核兵器使用でしょ、ついにヒロシマ再現かも。

:ええっ、ついにそうなるか、その前に国連がどれだけのことができるのかねえ、昔々のこと、日本が国際連盟で孤立脱退、どんどん世の中は世界戦争に進んだけど、今回はそのロシア版かい。

:さっそく9月30日に国連安保理事会ロシア非難決議したけどロシア拒否権で否決、それでも15か国のなかで賛成は10か国、中国・インドなど4国が棄権だったとか。

:ロシアだけが反対ってのじゃないのが怖いねえ。和平の道はないのかねえ。

:ウクライナの大統領は頭にきて、「和平交渉にもうプーチンを相手にしない」と言ってますよ。そういわれるとプーチンもゼレンスキーを相手にしないと言いそうです。

:昔の日本の話だが、日中戦争が泥沼になりつつある頃、近衛内閣は「帝國政府ハ爾後國民政府ヲ対手トセス」と声明を出して、和平の道を断ってしまうバカなことをやって、ますます泥沼になった、ゼレンスキーは大丈夫かねえ。

:そしてまた国連決議の賛否に見るように、ロシアにも追随する気配の国もあり、不気味です。当事者国同士が和平の道を閉じてしまうと、世界はまた東西に分れて戦争ですね。

:いやだいやだ、わたしは超高齢者だから、もうすぐこの世におさらばだからいいけど、若い熊さんたちは徴兵されるだろ、気の毒に。

:ロシアじゃあウクライナの現場が負けそうなので、予備役30万人もの徴兵中とか、ところがそれに反対運動とか国外脱出とか混乱が起きていて、戦局にどうひびくでしょうかね。

:また日本の昔の話だけど、わたしの親父も徴兵されてね、1931年から1945年まで満州事変・支那事変・太平洋戦争ととびとびに3回も戦争に行ったよ。(参照:父の十五年戦争

:えっ、3回もですか、よく生きて戻られましたね。日本じゃあロシアみたいな反対とか逃亡とか騒ぎはなかったのですか。

:なかったらしいが、誰もが喜んで戦争に行ったのじゃあないよ。親父の3回目に出て行った日を覚えているが、大勢で駅で見送ってから母親と二人で家の戻って、玄関からを部屋に入ったとたんに母親が号泣しだした、畳にうつ伏していつまでも泣いていてね、幼児のわたしは困ったものだよ。

:お幾つでしたか。

:1943年冬だから父と母は共に33歳、わたしは6歳だった、でね、そこへお客の声が聞こえたんだよ、おふくろは急いで涙を拭って言った「今泣いていたと言ってはいけないよ、絶対に」と。

:戦争に行くのを嘆いてはいけなかったのですね、喜んで送りだせとね。

:兵の妻の嘆きはわたしのところだけじゃあなかったろうし、いま、ロシア各地でこんなことが起きているのだろうね。

:そう遠くないうちに、また日本でも起きるかも。だって、このところウクライナもそうだけど、朝鮮半島からも弾道弾が飛び出しているし、台湾海峡も怪しいとかで、日本政府は軍備増強の方向へと踏み出しましたからね。

:そうなるとアメリカから兵器を買うとしても、兵員は日本で用意しなけりゃならない、となると今の自衛隊じゃ足りない、いよいよ徴兵制度復活だな。

:ああ、やだやだ、どこか外国に移住しようかな、といっても第3次世界大戦になると、逃げ場が無いしなあ、困ったな。

:基本的には地球気候異変による災害多発だろ、そして世界パンデミックのコロナウィルスだろ、そして核戦争とくれば、もう人間社会破壊は完璧だね、こうなりゃ、おあとがよろしいようでと、あの世に逃げ出す奴が賢いね、わたしもその一人になろう。

(20221001記)



2022/09/30

1646【安倍国葬長屋談議】その生と死への評価が海を隔ててどう異なり何が起きるか

熊五郎:ご隠居、こんちわ、生きてますか、コロにかかってないですか。

ご隠居:おや熊さんいらっしゃい、おあがりよ、うん、コロナの奴が逃げて行ったな。

:コロナが逃げるほどに元気ってことですね、政府も世界中から要人を集めて国葬なんて大宴会やるんだから、もうコロナは終わったらしいですね。

:うん、そうらしいね、先日の日曜日に観光繁華街の中華街を徘徊したら、人出が多すぎて自由に歩けないほどだったよ。

:じゃあ、今日はマスクなしで大声で話しましょう。ところで、暗殺された安倍さんの国葬をどう思いましたか、ご隠居は。

:わたしは知らない人の葬式って興味ないね、もともと葬式でも卒業式でもなんでも儀式を大嫌いなんだよ。

:ほう、葬式も卒業式も入学式もきらいですか。

:そう、やりたい人が勝手にやればいい。ただし、安倍さんの葬式はわたしの税金を使ったからね、そこだけがけしからんよ。やるなら安倍家の費用でやりなさいよ、ケチ。

9月27日国葬会場の内外風景
:安倍家の葬式はとっくに終わり、今回は2回目だそうですよ。

:えっ、わたしが特に大嫌いな葬式を、2回もやるってどうしてなんだよ、あそうか、安倍さんが無念に思ってるから化けて出ないように念入りにやるんだな。

:安倍さんてカルト教団リーダーの身代わりで殺されたのだから、政治家としてはあまりにも脇道での死で、そりゃ無念でしょうね。

:そのカルト教団にとっては殉教者だ、ということでもしかして、カルト教団は身代り地蔵菩薩像の建立をするだろう、信者たちから献金を募ってね。

:あ、安倍さんだから「募集しても募らない」でしょ、わはは、で、その建てる場所はやっぱり奈良の例の遭難道路交差点の中ですかね。

:いや、やはりコーリアの教団本拠だろ、おお、なんだか第2の例の慰安婦少女像だな、これも因縁があるなあ。

:毎年命日には、そこに日本とコーリア両方から信者も安倍信奉者も集って追悼大会すれば、それはそれで今のような海を挟んでのいがみ合いが消えるかもしれませんね。

:そうか、この建立費用で信者はまた献金ノルマで大変だねえ。

:ま、その前に建立賛成反対運動が起きるでしょ、ますます混迷かもよ。そうなると海を隔てて両方の故地に安倍晋三地蔵がそれそれ建つかもなあ。

:そりゃそうだよ、だってあちらはカルト教団リーダーの身代わり聖者として建立だし、こちらはその政治的業績の偉大さを称えての建立だから、その趣旨が根本的に異なる。

:あちらとこちらで同じようなことをする場合はいつも競うから、これは大きさを競争しあう。

:あちらは信者の献金がすぐ集まるけど、こちらは苦戦しそうだ。

:それなら、国葬なみに国費を使えばいいでしょ、でもなあ、国葬よりも安いとしてももっと揉め事になりそうです。まあ、こちらの建立はやめときましょ、岸信介像なんてのもあるかしら。

:与太話も大好きだけど、ちょっと真面目な話もしようか。わたしはTVを見ない、ネットと新聞だけが情報源だけど、ネットにはTV切り取り動画も出てくるから、TV側の情報もそれなりに分かる。ネットで面白いのは、いろいろな識者たちによる論説型論戦番組がいくつも登場してきたことだ。それらのなかで「安倍国葬を考える」と題した9月19日東大国分研主催シンポジウムが実に面白かった。論者の中で特に興味を覚えたのは、片山杜秀さんの「将軍的欲望」論だった。日本歴史における天皇的権威と将軍的権力との壮絶な戦いが終わり、天皇的権威が消えようとするときに将軍的権威の圧倒的な席捲が起きようとし、世間もそれを望んでいる現在至上主義的愛国運動の時代になり、安倍国葬ででむき出しのそれが現れて視覚化し、いまや「ファシズム前夜!」に至ったという結論だった。すごいね、わたしたちはこんな時代に生きてるんだよ、とあの博覧強記の片山は実に文学的に言ってるんだよ。

:怖い話ですねえ、安倍国葬のおかげで、世の動きについてだれもが考えるようになったのが、安倍さんの最大の貢献ですね。

(20220930記)


2022/09/21

1645 【新パンデミック】温暖禍コロナ禍の上にプーチン禍その先に待つ飢餓パンデミック

 コロナ禍に加えてプーチン禍の地球の今について書いておく。病気も戦争も専門的なことを知らぬ素人が書いたとて、何も変わらないだろう。だが、とにかく書いておかずにはいられないのは、大変にして奇妙極まる地球の時代のオロオロを書くしかないからだ。
 実はコロナよりもプーチンよりも前から、それらよりももっと地球の大問題は気候変動であるのだが、比べてどうも深刻さに欠けるのは、身に迫る度合いの違いだろう。

●プーチン戦争下のクリミヤ領土争いの状況

さて、まずはウクライナのプーチン戦争状況をかいつまんで書いておく。2004年のクリミア侵略からつづくロシア側のウクライナ占領状況を図で見ておく。

ウクライナへのロシア侵略状況 202002~09

ウクライナへのロシア侵略状況図 202002~09

今年2月のサイドの侵略開始以来、当初のロシア軍の侵略地は、ロシア国境側のウクライナ南部から東部を回り込んで北東部までもぐるりと広がっていたが、まずは北東部から撤退して、東部から南部へと侵略地を固めた。

ウクライナ軍は西側諸国からの武器援助を受けて、9月になってから北東部から反撃に出て失地回復が徐々に進んでいるらしい。一方ではロシア軍の士気の低さもあるという。
だが自国内情報操作もあるがロシア国民のプーチン人気は高いというし、プーチンの強気は変わらない。クリミア併合を当地の市民投票で無理やり意義付けたように、近いうちに現占領地の東南部地域でも、ロシア編入あるいは独立国化する市民投票をやるとの報道である。情報操作と軍事下での投票はもちろん投票はロシア帰属派が勝つだろう。

20220922朝日新聞朝刊
自軍の戦場での劣勢に対するプーチンのいら立ちが、核戦術に展開する可能性があるのが世界の恐怖である。それがプーチンの戦略であろう。
その濃厚な気配はヨーロッパ最大のザポリージャ核発電所を占領して戦略拠点としていることだ。更に今週になりウクライナで2番目に大きい南部の南ウクライナ核発電所周辺でミサイル攻撃があったとの報道。怖い。

この戦乱の終末が来るのは、プーチンが核爆弾を使ったときだろう。終末とはウクライナ戦争が終わって世界戦争になるという意味である。

そこで今日のこと、ロシアでは軍への国民動員方針をプーチン政権が決め、30万人に赤紙を出すという。1938年に日本は近衛政権で国家総動員法なるものが決まり、赤紙が来た私の父は中国戦線に再度出かけた。ロシアでも再度の兵役に泣く人たちがいるのだろう。

(20220922追記)今日のTwitterの投稿記事に、ロシアではモスクワやペテルブルグで大規模な動員反対デモが起き、ジョージアやフィンランドとの国境には出国者たちが列をなしているとのこと。

●「飢餓パンデミック」が始まっている

ところが実は事実上は世界戦争が始まっているのだ。エネルギー戦争食料戦争という、いろいろな戦争の中での非常に重要な流れである。戦争は民族戦争・宗教戦争・領土戦争・文化戦争などいろいろな姿があるが、中でもエネルギーと食料の分捕り合戦がもっとも基本にあることは、日本の15年戦争に典型的に表れたとおりである。

大日本帝国は石油を求めて南方へ、食料を求めて大陸方面へと侵略して、15年間も戦って負けたのだ。そのさなかに生まれた私の体験は、食料戦争による腹ペコの日々であり、これが戦争への恨みとなっている。

食料戦争は、すでに気候変動によって地球上の食料需給変動が飢饉を招くとされていたのに加えて、2020年からのコロナパンデミックにより、各国ごとに食糧囲い込みが飢饉を更に深刻化するとみられていた。

そこへもってきて2022年からのプーチン戦争である。国連食糧農業機関(FAO)によると、ロシア産小麦の輸出シェアは19%と世界最大であり、ウクライナ産の9%とあわせると世界の小麦輸出の約3割を占める。世界の穀倉地帯からの食料供給が滞る状況が始まり、アフリカや中東では大量餓死が起きる危険性が非常に高いとされている。

もともと地球では慢性的に食糧不足に苦しむ人が8億人もいる、つまり世界人口の9人に一人もいるが、コロナ化で急増しているとされる(WFP)。国連やFAOの活動に期待するばかりであるが、プーチンが世界の連帯を断ち切ろうとしている現況がある。

どうやら食糧危機への悪循環が起きようとして、世界はコロナパンデミックよりも怖い「飢饉パンデミック」突入の懸念もある。

温暖禍コロナ禍のうえにプーチン禍その先に待つ飢餓パンデミック

●このところの物価上昇は飢饉への前触れか

食料自給率が低すぎる日本(2010年度)

2021年コロナから急上昇の世界食糧価格の変動

食料自給率の低い日本も、飢饉になる恐れが高い。世界の食糧の基本は小麦だが、日本の小麦輸入はアメリカ、カナダ、オーストラリアなので、プーチン戦争の直接影響がないようにだが、価格上昇の影響を大きく受けるからヒトゴトではない。

日本はコメ生産だけが自給率100パーセントなので、パンやウドンラーメンをやめて米の飯を食うようにするしかない。あの戦争直後のころの腹ペコの経験は2度とご免であるが、そのころ食えなかった米の飯を食うのが日本の飢饉回避策というのが、何とも皮肉である。

それにしてもこのところの物価上昇の激しさは、政治がおかしいのだろう。
わたしが物価上昇の波をザンブリと被ったのは、この10月から医療費の窓口負担がこれまでの2倍になったことだ。後期高齢者の医療費改定とはこういうことだったのか。末期高齢者になっても医者にかかれない身分になってしまったのが、なんとも皮肉である。

こうなったのは高齢者たちがしょっちゅう医者通いするからだろうが、わたしは明らかに被害者だ。だってめったに医者に行かないで、高い保険料ばかり払い続けてきたのだから。わたしには「かかりつけ医者」なんてものはない。最近1年ほどのうちに珍しくも4回も医者通いしたのは無料のコロナワクチン注射、何とも皮肉である。

あ、そうだ、今年になって珍しくも値下げしたものがあったぞ、それは年金である。老人が節約できるのは食料だけであるから、行く先は腹ペコ餓死しかないのだ。いまや踏んだり蹴ったりされているのは、暗殺国葬アベ政権時代の政策のせいだな、と恨み言も、。

●ことはみな異常気象からか
ときどき考えるのだが、コロナ禍に加えてプーチン禍という地球規模の騒乱、ついでに日本のカルト禍も加えようか、これらの災禍はすべて地球気候変動に起因する現象かもしれぬと、。

これは一種の陰謀説で、しかも地球がその陰謀者であるという説になるので、かなり無責任な説であることは承知しているが、面白い(面白がってはいられないが)。

まずコロナウィルスの発生とパンデミック的拡大は、温暖化した地球上で今やウィルスは人間の後を狙う地球征服者として登場してきた、増えすぎた人間という種の数量調整を行いつつあるのだ、と考える。

プーチン戦争も、地球上に繁殖しすぎた人間を気候変動が数量調整にとりかかっていると考えようか。エネルギーと食料の重要な供給領域が騒乱の原因となっているのは、それが最も人間の数量調整の根本にあるからだ、と考える。

日本のカルト騒ぎも、その一環かも知れぬ、次々とこれから暗殺が起きるかもしれぬ、と考える。などと一人で妄想にふける分には勝手放題だが、文に書いているとバカらしくなってきたので、この辺で思考停止する。

何しろこのブログは、末期高齢者の日々にあるわたしのボケ具合判定のために書いているのだから、支離滅裂になってついにボケたと判定されるのもしゃくだ。
とにかく、戦争さなかに生まれて、死ぬ時もそれにふさわしく、世界危機パンデミックの世なのである、ヤレヤレ、、。(20220921記)


2022/09/16

1644 【コロナ禍から飢饉禍へ?】コロナ禍とプーチン禍のせいで世界飢饉の発生可能性大とか

 喜ばしいコロナニュース、世界保健機関(WHO)テドロス・アダノム事務局長は14日の会見で、新型コロナウイルスの先週1週間の死者数が世界的な流行が始まった2020年3月以降で最も少なかったとし、「世界的大流行の終わりが見えている」と述べた。

 ついにその時が来たと本当であってほしい。なるほど世界と日本の死者動向の
グラフを見れば、
世界のほうは最近では山が崩れつつあるようにも見え
る。

 しかしなあ、日本の第7波の山は下がる様子はあれども、まだまだ高いよ。
これまで何度も山崩れが起きては、また造山運動で持ち直してきた
体験史があるからねえ、テドロスさんは日本の波も見てから言って
いるのだろうかねえ。本当かねえと思うのが普通だろうなあ。


 周りを見回せば、なんだかコロナの気配がないような気もするが、相変わらずマスクの群れで、いいや、まだまだと思い直す日々である。

 幸いにして身近にコロナ発生の体験をしていないから、流行しているのか退潮しているのか分からないのが本音である。あれこれのニュースを読んで、脳内だけのコロナ禍体験しているのだ。こんな人たちのほうが多いだろう。身体的に最も近いコロナ体験は、4回のワクチン注射である。



 世界ランキングは今月に入って、コーリアと日本が不名誉ながら躍進した。何だかこの2国でデッドヒートしている感があるが、スポーツじゃないんだからいい加減にしなさいよ。
 隣のチャイナを見習って感染者数競争しないで泰然としていなさいよ。

 いや、チャイナでは大都市が次々にロックウンごっこらしいから、モグラたたき型撲滅作戦なんだね。他の国がなんだかだらけ気味なのに、発祥の地としての矜持を保っているのかねえ、それはそれですごいものだ。

 日本の地方別ランキングは、東京がワースト一番を譲らない。人口が多いところほど感染や死亡者が多いのは当たり前だが、総人口では20位の沖縄が感染者数10位をずっと保っているのも奇妙なこと。東京から遊びに行った奴らが流行促進させている違いない。東京や大阪から沖縄渡航を禁止にするべきだろう。
 鳥取、島根、徳島のようなベスト3位までの県民だけに、沖縄に遊びに行くことを許可するとしてはどうか。

 そういえば、まだまだコロナ感染者も死者も多いのに、自由に旅行してよいらしいし、外国人客も来日OKにするらしい。コロナで死んでもいいから、観光客に来て金を落としてほしい、でないと飢えで死ぬってことか、それが世間なんだ、どこかヤケクソ感があるな。

 飢えで死ぬといえば、地球上では本当に起きそうなのはコロナのせいではなくて、プーチンせいで飢饉発生可能性大であるそうだ。プーチン戦争は世界の食糧の生産と流通を大きく阻害してきており、もともと自給能力が低いアフリカ諸国や中央アジア諸国などでは大量餓死の恐れがあるとのニュース、バカプーチン飢饉である。

(20220916記)



2022/09/15

1643【自民党カルト禍重症】国葬へ出欠返事は各界の代表たちの「踏み絵」なるらむ

 安倍晋三暗殺事件からもう2か月、自民党が受けたその傷はどんどん大きくなり、膿み爛れてくる様子だ。おまけに知ってか知らずか国葬なる広告塔をカルト教団に立ててやる始末で、政治家ドタバタの笑いたくなるお粗末風景がつづいており、おかげで退屈しないが、ばからしい日々でもある。

狂歌<出るわ出るわ>
今ぞ知る彼の人こそは此の党のパンドラの箱の蓋にてありけれ

 カルト集団の旧統一教会との関係ある国会議員は、自民党ばかりか野党にも及ぶが、圧倒的多数が自民党議員であることが、有田芳生鈴木エイトなどジャーナリストや弁護士たちたちの長い間の行き届いた調査で分かってきていたのが一気に世にばらされてきた。

 はじめは知らぬ存ぜぬと言っていた自民党幹部も追い詰められて仕方なくなり、各議員自ら関係して売るかどうか点検せよと通知したら、出るわ出るわ、接点どころか接線というよりも接着で密着だから困ったもんだ。
 点検という自己申告だから正直に言うやつもいれば、知らぬ顔でほっかむりの奴もいる。そこにジャーナリストたちが、あいつはこれがあるのに黙っている、こいつもこれなのに黙っている、なんてバラす。

 しかも近頃は証拠映像があるから逃げようがない。しょうがないからとて後追いで白状する奴がぼろぼろ出てくる。その様子がなんとも見ていてこちらが恥ずかしくなる。国会議員ともあろういい大人の恰好ではない。

狂歌<点検百人一首>
これやこのあれもこれも隠しては知るも知らぬも統一教会
忍れど色に出にけりわが接点ものや隠すと人の問ふまで
ばれてより後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり

 このカルト集団とのかかわりがある議員があまりに多すぎるから、たぶん、彼らはみんなたいしたことではないとお互いに思って楽観しているだろう。人のうわさも75日かよ。
 それに、もともと議員が信者になったのでもないらしくて、ただただ選挙の票が欲しくて、藁でも泥でもすがり着いたなかに、へんな毒虫がいたくらいのものだろう。

 だから、自己申告となっても覚えていないというのも、無理もないような気がする。シンポジウムに出たとか講演したとかの議員でさえそうなのだから、要するに票にさえなればそれがカルト教団からであろうが知ったことではない、その程度のことだろう。騒がれてキョトンとしているってのも、まことにごもっともな気がする。

 それなのに問題が簡単でないのは、その議員たちの思想というか政見とかが、カルト集団の思想に酷似することである。もしかしたら、議員は集票に利用していただけのつもりが、知らず知らずのうちに、まるで信者にされる如くに心に入られて、うまく利用されていたのだろう。

 それも利用され方の一つだが、もっとも大きな利用のされ方は、安倍さんを殺した犯人の動機のように、カルト集団の広告塔にされていたことだろう。
 これに関してわたしは体験的な出来事がある。昔々、学生時代のこと、東海道線列車で団体客と乗り合わせた。団体は日蓮正宗の大石寺に参拝するという。そのころこの団体がもすごい数で有名になっていた。創価学会という団体名であった。今の政権の片棒を担ぐ公明党と表裏一体の団体である。今は大石寺と離反しているらしい。

 隣に座るその団体おば様から勧誘された。何をしゃべったか覚えていないが、あまりの馬鹿さ加減に一つだけ覚えているのは、「あの総理大臣のキシ先生もお参りになったのですよ、すばらしいでしょ」だった。そう、岸信介さんは広告塔にされていたのだ。

 現代のカルト教団おば様ならば、「あの国葬にされた総理大臣のアベ先生も賞賛なさったのですよ、すばらしいでしょ」と言うだろう。
 そう、岸田さんは安倍さんをカルト教団広告塔に祭り上げているのだ。もう死んだ人は気が付かないが、生きてるほうも気が付かないのかねえ、気の毒にねえ、困ったもんだ。

 思い出しついでにこの宗教被害も書いておこう。半世紀も前、横浜の日吉で公団住宅にすんでいた。階段アクセスの5階建て、同階段の下隣りに創価学会おばさまが住んでいた。朝晩の念仏と木魚がうるさかった。近所付き合いでやむを得ず「聖教新聞」の購読をさせられた。もちろんそのままゴミ箱行きで、さすがに1か月で勘弁してもらった。

狂歌<こちらの国葬>
この会議あの教団からたっぷりと香典が来て国費回収

 国葬がまたどうでもよい騒ぎになっている。わたしは国葬でも自民党葬でも、法的根拠があろうとなかろうと、もともと葬式に関心がないのでどうでもよいのだ。葬式ばかりか一切の儀式なるものが嫌いである。
 だが、国葬だからとて税金をつぎ込むのは大いに反対である。その意味だけで国葬反対だ。つぎ込んだ税金のうちから私の分を返金しても欲しいもんだ。国葬と言いたいならそう言ってもいいから、税金から賄うのだけはやめろよ、てめえの金でやれってんだよ。

 国費つぎ込むのなら、あの旧統一教会から10億円以上の香典を取ってほしい。それだけの理由が十分にあるはずだ。もちろん創価学会からも、そのほかの神道や仏教あるいは日本会議とかの安倍支援保守系諸団体からも各1億円以上は香典を取ってもらいたいものだ。それで無駄国費支出の穴埋めしろってんだ。

 山上という安倍暗殺犯は、もともとはカルト教団リーダーの韓鶴子暗殺を画策していたが、警戒が厳しくて安倍晋三暗殺に乗り換えたそうだ。つまり、カルト教団にとっては安倍は身代わりになってくれた殉教者である。信者たちから巻き上げた巨額の献金のうちから十億円くらいの香典を捧げてもよさそうなものだ。たぶん、コーリアの教団本部のあたりに、安倍晋三の巨大な像の建設をするにちがいない、そう、身代わり地蔵(晋三)だな。

20220916朝日新聞記事より

狂歌<棺を蓋いて>
あべしんぞうゴルバチョフエリザベス比べやうもなきあまりの違ひ
狂歌<あちらの国葬>
先王は女王と呼ばれど新王は男王と呼ばずジェンダーイコール

 それにしても奇妙なのは、安倍晋三の死が7月8日、ロシアのゴルバチョフの死が8月30日、イギリスのエリザベスの死が9月8日と、多分どれも国家を動かした人たちであろうが、それらの死が立て続けにやってきたことだ。当然に比較することになる。

 この二人と並べて比較されるのは、安倍さんは比較にならない格落ちの感が強いなあ、かなり気の毒な感がある。この中で世界に冠たる大英帝国王エリザベスについては国葬はまちがいない。あの国は植民地政策などひどすぎるのだが、王が知ったことではない。

 ゴルバチョフは自由主義諸国では評判が良いが、ロシアではかなり悪評とのこと、つまりソ連を滅ぼした張本人だからである。国葬にはならなかった。それも当然だろう。歴史が評価を決めるにはもうちょっと時間がかかる人なのだろう。

 そこに安倍さんの国葬である。決め方がけしからんとの声が表面的には大きいが、誰も本音レベルでは、エリザベスやゴルバチョフと比べるほどの人物だったかよ、あんなもの知らず右寄りに乗せられいい気なオバカおぼっちゃまが、なんで何十億も掛けての国葬なんだよ、ってところだろう。人物評価の低さが根底にある。

狂歌<こちらの国葬>
国葬へ出欠返事は各界の代表たちの「踏み絵」なるらむ

 今月19日にエリザベス国葬、27日に安倍国葬だそうだが、当然のことに比べられるだろう、経費とか参加者とか格式とか、偶然の日程とはいえ競争相手がすごすぎて劣勢の安倍さんも気の毒になあ。
 政府は各界の代表者を選んで6400人ほどに国葬招待状をだしたらしい。外国要人の顔ぶれがどうなるのだろうか、華やかにして有効な葬式外交が展開されるほどやってくるのか。

 日本の各界代表者では、国会議員たちは野党と与党では出席欠席判断が異なる。経済界もいろいろだろうが、この招待状への出欠への返事が、まさに安倍さんと政見への評価につながり、特にカルト集団との関係のうさん臭さにつながるので、まるで江戸時代キリシタン炙りだし「踏み絵」になっているのが、実に面白い。

 特に興味深いのは、日本労働組合総連合会(連合)会長の態度で、出席の返事を出したこと、安倍さんやその政権を高く評価の証拠、まさに踏み絵を踏んだコロビバテレン芳野友子である。
 欠席返事、拒絶、無視、なぜ招待こないと怒るものなど、踏み絵の情景が面白い。

 人の死しかも殺人という重大事件が先頭をゆくものだから、死者への評価にどこか奥歯に挟まった言い方が世に流れていて、週刊誌情報でもどかしく思う直観的SNSスズメ庶民たちには、暗殺犯減刑運動しようかとの空気もあるとか。殺人という行為の意味を深く考える機会にもなっているようだ。

 政治家はその死でこそ、世間から高くも低くも評価される運命を自ら選んだのだ。棺の蓋をしてこそわかることで、ご自分はわからないが、その人生を選んだのが安倍さん自身だ。選ぶべき人生が悲惨過ぎた暗殺犯と比べられて、安倍さんをお気の毒に思う。

(20220915記)