2011/10/25

513城下町・高梁の玄関の風景

 久しぶりに故郷の高梁の駅に降りた。駅前から見る風景は、城下町とは思えないのは、全国どこの城下町駅でも同じことだ。
 でも、通りの向こうに霧にけぶる山が見えるのがうれしい。この山あての風景こそが高梁の大切な個性であるし、わたしの記憶の中の大切なふるさと風景である。
 とくに高梁の象徴である備中松山城のある臥牛山(がぎゅうざん)は、街のどこからでも山あて風景となっている。
 でも、並木がどうしてこんなにショボイのかしら。

 ありふれた駅前風景だが、おや、なんだか目障りな看板がビルに張り付いている、ブサイクな風景だなあ。
 え、「学園文化都市 ようこそ高梁へ」だって?
 これってどうみても非文化的な風景だけどなあ。
 その上にはまたひときわ大きく「備中高梁 ロケのまち」ってある。
 ロケってどんな高梁名物なの?

 で、駅の方に振りかえると、おお、こちらも負けすに大きな看板。
 あのね、この備中高梁駅舎って、歴史的な代物なんですよ。なにしろ1926年、大正15年8月にできたってのですからね。
 今はなんだか年寄りの厚化粧って感じだけど、皮をむくと昔の姿が出てくるだろう。
 やる気があるなら登録文化財くらいにはしてもバチが当たらないと思いますがねえ。もうちょっと大切に姿をまもってあげてはどうですか。

 もちろん、宣伝なさるのはよろしいのですが、どこかこの風景は、品がないと思うのです。
 学園文化都市もよろしいし、映画になるような文化的風景都市もよろしい。
 ですが、もうちょっと、文化的な宣伝のしかたというか、文化的な風景になる看板のあげ方がありそうなもんです。
 せっかく、歴史的街並みの保存の努力をなさっているのに、玄関先がこれじゃあねえ。
 
 ついでに、自動車での玄関口を見るかと、グーグルストリートを探した。
 高梁川沿いに国道180号を北上してきての玄関は、向こうに臥牛山が山あてで見えているのはよいのだが、鉄塔やら赤い看板やらなにやらが、いただけない。
 お客をまねきいれるホスピタリティに欠けていて、愛想なしである。
 両側に樹木を植えた美しい並木道にして、うるおいある風景にしてほしいものである。
 もうひとつの玄関は、ループ橋からおりきったあたりだろうが、そこはグーグルストリートにはでてこない。どんな風景なのだろうか気になる。
 どこの町でも、こういうところには派手な看板が立ちならんで、ゲンナリとさせてくれる。
 実例として、長野県の城下町・松代に行ったときの、わたしのゲンナリ風景をご覧ください。
http://datey.blogspot.com/2008/10/blog-post_27.html

 ふるさとの街の客間や居間をきれいになさるのはもちろん嬉しいことですが、玄関もきれいにしてくださるといいのになあと、おもいました。

0 件のコメント: