政治としての選挙に興味はないのだが、社会現象としての選挙には興味がある。でもわたしには状況をおちょくるくらいしかできないから、面白がって狂歌を詠うことにした。
●衆議院選挙の石破某のこと
自由民主党の総裁に石破某氏が座り、国会で首相に押されたと思ったら、ロクに意見も言わないでいきなり解散して大慌ての衆議院選挙に持ち込んだ。要するにこの選挙で評価を受けるのは石破某が率いる内閣ではなくて、その直前の内閣(あれ、なんと言ったっけ、忘れた)であるのだ。それが石破某の作戦だ。
そして選挙は自民党が大後退する結果になり、つまり石破内閣じゃなくてその前の内閣がぼろくそ評価されたことになる。もっと言えば、石破某氏は自民党内の抗争には勝利を収めたことになった。その名のごとくあちもこちらも破ったのであった。これこそが長く冷や飯を食わされていた彼の狙い、かたき討ち選挙だったのだ。
選挙では大破されたが党内抗争に安部派大破しさすがに石破
●衆議院選挙で分かった大阪という異界
全国の都道府県にはいろいろな政党から国会議員が選出されるのだが、大阪府だけは不思議なところである。大阪府にしかなくて、しかも大阪府にはそれしかない党派「日本維新の会」なる政党があり、そこの党員しか国会議員にはなれないらしい。大阪だけは日本の中の異郷である。
大阪に維(こ)れ新(あらた)なることは無く ひとつ覚えの維新バカり
●USA大統領選挙の不思議
USA大統領選挙が面白い結果になった。4年前に大統領だったトランプが、再登場したのである。あのお騒がせ能無しと世界から思われていたトランプが再登場だ。あの広い大勢のUSA選挙民をほぼ真っ二つに割っての選挙、そして日本の常識ではトランプが負けるはずが、買ってしまったのだから、世の中というかUSAというか、人々の考えって何が何だか分からないものだ。民主主義を教えてくれたあの国がこれかと、がっくりする。トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか
もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ
なんとしてもレッドチャイナに負けたくない そこでこちらもレッドアメリカ
トランプにも異論を真っ直ぐぶつけます その名もイロン・マスクですから
トランプの政治的ブレーンの一人に、選挙を財政的に支えたElon Musk氏が座るらしい。トランプとは違う天才的事業者だから、二人が組めばこれはかなり怖いことにもなりそうだ。どう展開するのか実に面白そうだ。
●兵庫県知事選挙の不思議
県議会から不信任されて失職した前知事の斎藤某氏が、再び返り咲きを狙って立候補、対抗馬には尼崎市長の稲村某女史が立候補して本命視、そこへ選挙お騒がせ男の立花某氏が斎藤某氏応援立候補の奇策参戦、その悪口雑言泥沼SNS作戦に付和雷同選挙民を乗せて形勢挽回した斎藤某氏が返り咲き当選という不思議、いやこれこそが今どき風なのか、なんとも訳が分からないけど、面白おかしい事件、兵庫県民はどんな人たちなんだろうかと思う。やさおとこ女に負けけそで可哀そう ネットの衆愚付和雷同す
この後は名古屋市長選挙が待っている。あそこもなんだか変わった市長が長年居座っていたが、こんどはまたどんな面白いことになるのか。
(20241120記)
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伊達美徳=まちもり散人
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