●ネパールで巨大山津波発生
日本ばかりではなくて今や地球は災害惑星らしい。いま日本列島では豪雨による水害で大変である。ところがネパールでは雨も降らないのに、巨大水害で大勢の死者行方不明者続出だそうだ。ヒマラヤ山脈と氷河を抱える地勢のせいらしい。
8月26日のこと、ネパール・チベット国境あたりの、ヒマラヤ山岳氷河が崩壊して、巨大土石流が急峻峡谷を流れ下り、沿川の自然と人間の暮らしを破壊しつくした。今のところ全貌は分からないが死者100人を超え、不明者5000人以上ににもなるらしい。
わたしはネパールに遊びに行ったことがある。2011年の3月末から4月にかけの1週間ほど、そう、東日本大震災の真っ最中だった。「われら年寄りは日本にいても手足纏になるだけだから、海外に避難しよう」という理由をつけて、大学同期仲間4人で遊びに行った。
そのころ東日本では、震災のために停電が毎日のようにあった。ところが行った先のネパールでも毎日停電時間があった。災害ではなくて慢性的電力不足のせいだった。日本でも昔々戦争直後のころにはそうだったことを、ネパールで追体験した。
その旅のことを、このブログにも載せている(こちらをクリック)。カトマンズの街の過密さと建物の脆弱さを見て、こう書いていた。
ネパールの全人口は2300万人、一極集中カトマンズ首都大都市圏エリアはこの20年でも倍増の勢いでその13パーセントの300万人が住み、カトマンヅ盆地には100万人近くも住んでいる。ここで大地震が起きると大変なことになりそうだ。海からの津波はないが、ヒマラヤの氷河湖が決壊したら、山の上から津波がやってくる。一方、原子力発電所はないから、その点での危険性はない国である。
ところがその後に、こう書いた大変なことが起きた。4年後の2015年4月に、カトマンヅ北西7キロのあたりを震源とする巨大地震が発生、首都も大きく破壊された。そして今回の巨大土石流の、山津波がやってきたのだ。ただし今回はカトマンヅは被災地ではないらしい。
●ランタンリルンの氷河崩落し峡谷を急襲
今回の山津波発生源は、ヒマラヤのランタンリルン峰(高さ7200m)の北側のようだ。標高5,200mあたりで起きた巨岩の崩壊がもとになり、急峻な谷沿いに氷や岩や土砂を巻き込みつつ、標高差4,500メートル以上を猛スピードで一気に駆け下った氷と岩の泥流は、20~70キロ以上先まで集落や道路、橋、国境検問所、水力発電施設を丸ごと飲み込み、寸断、破壊、流失させた。
発生の翌日からネット上には現地山津波動画が次々と掲載されてきた。わたしはTVを持たないからPCのFB(FaceBook)、YT(YouTube)、Xなどを一日中見て過ごした。それは2011年の東日本震災で東北地方海岸部が津波に襲われる動画を見た日々を思い出させた。
その発生源あたりをグーグルアースで見ると、どこもかしこも同じような氷河と急峻山岳だから、今後も同じようなことが起きるに違いない。 日本列島が周囲の海からの津波の危険にさらされているように、ネパールは北のヒマラヤからの山津波の危険にさらされている。
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| 2011年ネパール旅行行程図 カトマンズ・ポカラ・ルンビニ400キロバス旅 |
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| 2026年8月26日山津波発生源あたり ランタンリルン google earth |
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| ネパール パシュパチナート寺院の野外火葬場 2011年撮影・伊達美徳 |
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| パシュパチナートのバグマティ川と火葬場 |
| カトマンヅ市内のバグマティ川(パスパチナートの下流) |
| ポカラから見るヒマラヤ 左からダウラギリ・アンナプルナ・マチャプチャレ |
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| サランコットからヒマラヤ展望 あの山々は巨大なエネルギー源か |
その巨大さは、ポカラの街から雪の山脈を見上げると、首が痛くなるほどにも近く高いものだった。あいにくタイミングが悪くて、ヒマラヤ、エベレストを遊覧飛行に乗れなかったのが残念だった。あの高みから氷と岩と泥水に襲われたら、逃げようがほとんどないと思うのである。










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