久しぶりに歌舞伎を見た。10年ぶりくらいだろうか。
「義経千本桜 渡海屋の場 大物浦の場」である。国立劇場の歌舞伎鑑賞教室が、近くのホールのやって来たのだ。
歌舞伎の事はほとんど知らないが、この演題と碇をもったポスター写真を見て、ハハン、能の「船弁慶」と「碇潜」の歌舞伎アレンジ版だなとわかった。
歌舞伎は能をベースに脚色したものがたくさんあるが、これもそのひとつである。能から歌舞伎でどう変わるのか、そこに興味があった。
物語のベースにあるのは、鎌倉幕府の兄の源頼朝から追われる身となった義経一行の逃避行だが、能でも歌舞伎でも義経の役は重要ではなくて、主役は平家の大将知盛である。
能「船弁慶」では、大物浦を船出した義経一行に、以前に檀の浦で義経と戦って、海に飛び込んで死んだ知盛の幽霊が襲いかかってくるのが見せ場である。
能「碇潜」でも知盛は死んでいることになっている。これは史実である。
ところが歌舞伎「義経千本桜」と来たら、知盛は檀の浦で実は逃げて生きているし、そればかりか安徳天皇や女官たちも生き延びていることになっている。
そして大物浦の船宿の主の父と娘に身をやつして、義経の命を狙っているのである。
能とは比べ物にならない飛躍する創意である。面白い。
この最後に知盛は死に、安徳天皇は義経が助けて、その身を奉じて落ち延びるのだが、さて、この先で安徳天皇はどうなるんだろうか。
安徳天皇が生きて、平家の落人と一緒に落ち延びたという伝説は、日本のあちこちにあるらしい。
10年ほど前に四国の山奥に行ったとき、有名な平家落人集落があり、そこに安徳天皇の衣装を干したと伝える木があった。
そこの旧家で平家の赤旗を見せてもらった。かなり古ぼけて赤というより垢に近い感じであった。
本当に平家落人かもしれないが、急な山地の貧しい暮らしを支えるためには、貴種出自伝説は心の拠り所となったであろう。
この歌舞伎をその元となった能を頭に置きながら観ると、かなり違ってほとんど別物を言ってよいが、ところどころでひょいと能が姿をあらわすのは、竹本の文句である。
あれなんだか聞いたような言葉と思ったら、これはたしか能「田村」だよ、何でここで田村だよ、とか、ははんこれは元歌「船弁慶」ですねえ、とか。
演技のほうは能と比べると過剰すぎて、目の中が満員になる。舞台装置のあれこれも過剰だ。
ただ、刀剣などでの斬り合い演技が妙に様式化した動きで、いわゆるちゃんばらにならないのがおかしい。
やはり義経が出る「正尊」で様式化した大立ち回りの斬り合いがあるが、歌舞伎はこれを継いでいるかもしれない。能にはトンボはないが、仏倒れのようなケレンはある。
もうひとつ能の延長上にあると思ったのは、平家方の男も女もぞろぞろと長袴姿であることだ。
実は能でも長袴の装束で登場する役は多いのだが、例えば「隅田川」の船頭までも長袴というのが、いつも解せない。アンなの穿いて舟がこげるものかよ。
貧乏性のこちとらは、あの袴の足の下に踏まれて床にこすられてるところは、穴があいてるんじゃないの、って心配になるのだ。
それにしても歌舞伎の舞台装置のチャチなことよ。
芝居小屋という仮設性を引きずっているのだろうが、舞台の建物の柱も鴨居も壁も、まるで仮設住宅のように作りが悪い。わざと悪く見せるのだろうか。
最後に知盛が登って飛び込む海岸の大きな岩のつくりが、おいおいそんなところで重い碇を振り回していると、岩ごと崩れ落ちるよって言いたくなるほどだ。
いや、これはケチをつけているのではない。そう見てはいけないのだ。
観客はその舞台での建物が御殿の役割ならそう見るし、その屋根だけがつけ替わると浜の苫屋に見なければならないのである。
能舞台ではほとんど舞台装置はないし、あってもあまりにも簡素すぎて、つまりチャチの極限なので、抽象化されて象徴性が浮き出る。
こうなると見るほうの頭の中で、それを豪華な御殿にでも乞食の小屋にでも、一生懸命に変換しなければならない。
だから変換能力が無い初心者は能を見てもつまらない。何回も見ているうちに変換能力がついてくる。
その点、歌舞伎は直ぐにとっつける。
ただし、歌舞伎の舞台のチャチさは、能に比べると半端なのである。
その半端さがチャチさを浮かび上がらせて、観客に変換能力を発揮させない。見立てのジャマをする。
2011/07/27
2011/07/25
458核の降る街を
核の降る街を 核の降る街を
想い出だけが 通りすぎてゆく
核の降る街を
あの原発から おちてくる
このうつし世は このうつし世は
いつの日に 変わる
底知れぬ恐ろしさ ふくしま
核の降る街を 核の降る街を
足音もなく 追いかけてくる
核の降る街を
人の心に 満ちてくる
この哀しみは この哀しみは
いつの日に 消える
緑なす春の日よ ふたたび
核の降る街を 核の降る街を
息吹とともに こみあげてくる
核の降る街を
だれもかれもの その心
この空しさは この空しさは
いつの日に 醒める
新しき光ふる ふるさと
(内田 直也作詞「雪の降るまちを」のパロディ)
想い出だけが 通りすぎてゆく
核の降る街を
あの原発から おちてくる
このうつし世は このうつし世は
いつの日に 変わる
底知れぬ恐ろしさ ふくしま
核の降る街を 核の降る街を
足音もなく 追いかけてくる
核の降る街を
人の心に 満ちてくる
この哀しみは この哀しみは
いつの日に 消える
緑なす春の日よ ふたたび
核の降る街を 核の降る街を
息吹とともに こみあげてくる
核の降る街を
だれもかれもの その心
この空しさは この空しさは
いつの日に 醒める
新しき光ふる ふるさと
(内田 直也作詞「雪の降るまちを」のパロディ)
2011/07/24
457ゴーマンNHK血出痔
お待ちしていましたア、めったに見ないTVをわざわざ見たんだよ。
さきほど、NHK衛星放送がプッツリ、「ごらんのBS穴魯愚放送は今日正午終了!」ってさ、パチパチ(わたしが手を叩く音)。

今朝の新聞のチャイナ新幹線みたいに、停められなくて衝突脱線転覆じゃなくて、無事にアナログ放送を停めることができて、よかったね。
さて、うちのTVは衛星放送は映らなくなったから、NHK受信料は今日の正午をもって地上契約に自動的に移行するのでしょうな。
こちらから契約変更をお願いするモンじゃないですよね、だって、契約相手のそっちが勝手に停めたんだからね。
でもそれらしいことを、契約当事者であるわたしのところに、これまで何の通知文書もきていない。
失礼なやつと思うけど、まあ、そちらで変更してくれて、8月からは受信料は年25520円が14910円に下がるんでしょう、当然。
でもちょっと心配になって、NHKのサイトで受信契約なるものを見たのである。
放送受信規約(放送法第64条第1項による規定)
14 (一部略)衛星契約を締結している放送受信契約者が、アナログ放送終了により、地上系によるテレビジョン放送のみを受信できることとなったときは、アナログ放送終了日から1年以内に、次の事項を記載した放送受信契約書を放送局に提出しなければならない。(1)放送受信契約者の氏名および住所、(2)変更にかかる受信機の数、(3)受信機を住所以外の場所に設置していた場合はその場所、(4)受信できる放送の種類に変更が生じた事由
えっ、なんだよ、おいおい、これじゃあこっちがNHK様にオオソレナガラって申し出るのかよ~、そりゃないよ~ッ、受信料は税金じゃないんだよ、そっちと相対契約して払ってるんだよッ。
一方的に勝手に送るの止めておいて、なんだよ~。
こりゃ片務契約の最たるモンだよ、放送を見せてやるってこの高姿勢は、いまどき珍しいくらいだよなあ。
でも「1年以内に」って書いてあるから、NHK大明神様は1年以内には、こちらが何もしなくても、ナントカしてくださるのでしょう。そして今日からの差額受信料金は返還して下さいますに違いないよねッ!
え、おまえんちのTVがBSが映らないかどうかわからないって?
そんあことないでしょ、血出痔にしたら双方向通信とかナンジャラカンジャラ最先端技術でなんでもできるって、原発安全並み大宣伝じゃんかよ、おれんちのTVのことぐらい分かってるんでしょ、当然。
でもなあ、これまでなんのお知らせも無い態度からして信用ならんなあ。
それじゃ銀行に行って受信料自動引き落としをやめようっと。
さきほど、NHK衛星放送がプッツリ、「ごらんのBS穴魯愚放送は今日正午終了!」ってさ、パチパチ(わたしが手を叩く音)。
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今朝の新聞のチャイナ新幹線みたいに、停められなくて衝突脱線転覆じゃなくて、無事にアナログ放送を停めることができて、よかったね。
さて、うちのTVは衛星放送は映らなくなったから、NHK受信料は今日の正午をもって地上契約に自動的に移行するのでしょうな。
こちらから契約変更をお願いするモンじゃないですよね、だって、契約相手のそっちが勝手に停めたんだからね。
でもそれらしいことを、契約当事者であるわたしのところに、これまで何の通知文書もきていない。
失礼なやつと思うけど、まあ、そちらで変更してくれて、8月からは受信料は年25520円が14910円に下がるんでしょう、当然。
でもちょっと心配になって、NHKのサイトで受信契約なるものを見たのである。
放送受信規約(放送法第64条第1項による規定)
14 (一部略)衛星契約を締結している放送受信契約者が、アナログ放送終了により、地上系によるテレビジョン放送のみを受信できることとなったときは、アナログ放送終了日から1年以内に、次の事項を記載した放送受信契約書を放送局に提出しなければならない。(1)放送受信契約者の氏名および住所、(2)変更にかかる受信機の数、(3)受信機を住所以外の場所に設置していた場合はその場所、(4)受信できる放送の種類に変更が生じた事由
えっ、なんだよ、おいおい、これじゃあこっちがNHK様にオオソレナガラって申し出るのかよ~、そりゃないよ~ッ、受信料は税金じゃないんだよ、そっちと相対契約して払ってるんだよッ。
一方的に勝手に送るの止めておいて、なんだよ~。
こりゃ片務契約の最たるモンだよ、放送を見せてやるってこの高姿勢は、いまどき珍しいくらいだよなあ。
でも「1年以内に」って書いてあるから、NHK大明神様は1年以内には、こちらが何もしなくても、ナントカしてくださるのでしょう。そして今日からの差額受信料金は返還して下さいますに違いないよねッ!
え、おまえんちのTVがBSが映らないかどうかわからないって?
そんあことないでしょ、血出痔にしたら双方向通信とかナンジャラカンジャラ最先端技術でなんでもできるって、原発安全並み大宣伝じゃんかよ、おれんちのTVのことぐらい分かってるんでしょ、当然。
でもなあ、これまでなんのお知らせも無い態度からして信用ならんなあ。
それじゃ銀行に行って受信料自動引き落としをやめようっと。
2011/07/23
456原発会社と地域にもストレステストを
原発にストレステストなんてものをやって、耐性を評価するんだとさ。
よくわからんが、想定外のことが起きても、想定内に収まるって耐性があるかどうか、そんなことをテストするんだろうかね。
これって明らかにトートロジーだね。
まあ、なんでもテストすることはよろしい。
ところでこの体制じゃなかった耐性評価の試験は、原発という装置だけについてやるんだろうか。
もしそうだとしたら、おかしい。
だって、福島第1原発でわかるように、原発でなにか起きたら、原発装置だけじゃなくて、東電という組織にも、地域社会にも、国土全体にも、国際的にも大影響が出ているのだ。
だから、それらもテストの範囲にいれないすると、現在発生してることが全く教訓になっていない。
だから日本の原発ストレステストは、万一福島第1のようなことが起きたら、原発会社(これこそ体制評価か)、立地地域社会、日本社会、そしてアジア近隣諸地域において、どのようなことが起きるのか、それがはたして耐えられるものか、そのような耐性評価を行なうべきである。
これこそが、ストレステストの真髄であると思う。
よくわからんが、想定外のことが起きても、想定内に収まるって耐性があるかどうか、そんなことをテストするんだろうかね。
これって明らかにトートロジーだね。
まあ、なんでもテストすることはよろしい。
ところでこの体制じゃなかった耐性評価の試験は、原発という装置だけについてやるんだろうか。
もしそうだとしたら、おかしい。
だって、福島第1原発でわかるように、原発でなにか起きたら、原発装置だけじゃなくて、東電という組織にも、地域社会にも、国土全体にも、国際的にも大影響が出ているのだ。
だから、それらもテストの範囲にいれないすると、現在発生してることが全く教訓になっていない。
だから日本の原発ストレステストは、万一福島第1のようなことが起きたら、原発会社(これこそ体制評価か)、立地地域社会、日本社会、そしてアジア近隣諸地域において、どのようなことが起きるのか、それがはたして耐えられるものか、そのような耐性評価を行なうべきである。
これこそが、ストレステストの真髄であると思う。
2011/07/22
455蛸様へ振替
PCで電子銀行取引(インタネットバンキング)振替をしようと、あれこれキイを押してログイン、振込み手続きでむやみやたらにキイを押させられ、ようやくこれで最後とキイを押したら、
「振替可能金額が0円ですからできません」…ドヒャ
おいおい、なんだよ、そんなはずないよ、20日前にもやったんだよ。
またもう一度はじめから面倒なことをやったら、まただめ、コノヤロー。
これって手数料無料のインタネット振替えをさせないように、わざとしてるのだろうか。
しょうがないから、初めてインタネット銀行に電話をした。
これがまた、電子声ネーちゃんがでてきて、次のどれかから選んで用のある項目の番号を押せと、1番から順番に試験問題を問いかけてくる。
それに回答の番号を押すと、また次のレベルで同じことをさせられ、こんなことが3回もあって1次試験合格。
次に2次試験で、支店番号やら通帳番号やらパスワードやら入れろと指示され、ようやく本物のネーちゃんの声に到達した。
これって電話を途中であきらめさせるように、わざとやっているのだろうか。
「あのねえ、ここまで来るのにえらく苦労しましたよ、途中で何度も挫折しそうになったなあ」
「は、なんでございましょうか」
「あ、〇〇円を振替えしたいのだけど、できないのですが」
「はい、蛸さんに振替えですね」
「は? いや、蛸に知り合いはありませんが、」
「他の銀行さんに振替えですね」
「え、よその銀行のことを蛸というの? あ、他行さんかあ、固有名詞でもないのにさん付けするのはよしなさいよ」
まあ、こんなやり取りからはじまって、振替はできるようになった。
蛸とはねえ、銀行村方言を普通の庶民に向って使うなよ。
昔のことだが、キャッシュディスペンサーのいろいろな表示ボタンに、「おつけ込み」というのがあった。
通帳記入をどうすれば分らなくて銀行員に聞いたら、これだと教えてくれた。たくあんでも漬けるのかよ。
実は振込みと振替えとが区別がついたのは、つい最近のことである。世の庶民はみんな知っている言葉なんだろうか?
そもそもカネって振るものか?
そりゃまあ、カネには振り回され、フられてばかりだけどね。
「振替可能金額が0円ですからできません」…ドヒャ
おいおい、なんだよ、そんなはずないよ、20日前にもやったんだよ。
またもう一度はじめから面倒なことをやったら、まただめ、コノヤロー。
これって手数料無料のインタネット振替えをさせないように、わざとしてるのだろうか。
しょうがないから、初めてインタネット銀行に電話をした。
これがまた、電子声ネーちゃんがでてきて、次のどれかから選んで用のある項目の番号を押せと、1番から順番に試験問題を問いかけてくる。
それに回答の番号を押すと、また次のレベルで同じことをさせられ、こんなことが3回もあって1次試験合格。
次に2次試験で、支店番号やら通帳番号やらパスワードやら入れろと指示され、ようやく本物のネーちゃんの声に到達した。
これって電話を途中であきらめさせるように、わざとやっているのだろうか。
「あのねえ、ここまで来るのにえらく苦労しましたよ、途中で何度も挫折しそうになったなあ」
「は、なんでございましょうか」
「あ、〇〇円を振替えしたいのだけど、できないのですが」
「はい、蛸さんに振替えですね」
「は? いや、蛸に知り合いはありませんが、」
「他の銀行さんに振替えですね」
「え、よその銀行のことを蛸というの? あ、他行さんかあ、固有名詞でもないのにさん付けするのはよしなさいよ」
まあ、こんなやり取りからはじまって、振替はできるようになった。
蛸とはねえ、銀行村方言を普通の庶民に向って使うなよ。
昔のことだが、キャッシュディスペンサーのいろいろな表示ボタンに、「おつけ込み」というのがあった。
通帳記入をどうすれば分らなくて銀行員に聞いたら、これだと教えてくれた。たくあんでも漬けるのかよ。
実は振込みと振替えとが区別がついたのは、つい最近のことである。世の庶民はみんな知っている言葉なんだろうか?
そもそもカネって振るものか?
そりゃまあ、カネには振り回され、フられてばかりだけどね。
2011/07/21
454オール電化
福島第1原発爆発、あちこちの原発も停止中、今日は関西方面も節電お願いニュースである。
近所に共同住宅ビルが建設中である。区分所有で販売するらしい(名ばかりマンションという)。
工事用の塀に「オール電化」と宣伝文句が書いてある。
そうだったよなあ、工事を始めたのは去年の末だったかしら、それが最先端だったんだよなあ。なんだか大昔の感じだなあ。
その宣伝リーフレットをもらって来た。もちろん名ばかりマンションは大嫌いだから、買うつもりはサラサラ無い。電化をどう書いてあるか興味があった。
で、隅から隅までシゲシゲと見回しても、どこにもオール電化と書いていないのである。
え、今じゃ宣伝文句にならないから引っ込めたのかしら。
それとも設計変更してガスにしたのかしら、でも工事用の壁には今も大きく「オール電化」と書いてあるぞ。
オール電化住宅は今後はどうなるのか、各自に自家発電機を備えるのかなあ。
そういえば、この春に訪問したネパールは、日常的に停電の国なので、どこでも自家発電装置があるのがあたりまえのようであった。
そのうちに日本もネパール並みになれば、電気麻薬中毒から立ち直ることができるだろう。
近所に共同住宅ビルが建設中である。区分所有で販売するらしい(名ばかりマンションという)。
工事用の塀に「オール電化」と宣伝文句が書いてある。
そうだったよなあ、工事を始めたのは去年の末だったかしら、それが最先端だったんだよなあ。なんだか大昔の感じだなあ。
その宣伝リーフレットをもらって来た。もちろん名ばかりマンションは大嫌いだから、買うつもりはサラサラ無い。電化をどう書いてあるか興味があった。
で、隅から隅までシゲシゲと見回しても、どこにもオール電化と書いていないのである。
え、今じゃ宣伝文句にならないから引っ込めたのかしら。
それとも設計変更してガスにしたのかしら、でも工事用の壁には今も大きく「オール電化」と書いてあるぞ。
オール電化住宅は今後はどうなるのか、各自に自家発電機を備えるのかなあ。
そういえば、この春に訪問したネパールは、日常的に停電の国なので、どこでも自家発電装置があるのがあたりまえのようであった。
そのうちに日本もネパール並みになれば、電気麻薬中毒から立ち直ることができるだろう。
2011/07/20
453 一億総電気麻薬中毒(電麻中)
原発がその立地する地域の麻薬であるということは、だいぶ前から言われている。原発関連税収ほしさの地域経営に貪してしまっているからである。
ところがこうやって、福島第1原発事故、核物質降下、節電、全国原発停止、脱原発、反脱原発などの一連の騒ぎを見ていると、これはもう電気そのものが麻薬なんだ、わたしたちみんなが電気麻薬中毒になっているんだと、わたしはつくづく思うようになってきた。
わたしの幼少時代(1950年代前半まで)のある城下町小都市での生活を思い出せば、電燈は20燭光(今で言う20Wか)が一室に一灯づつと、居間にラジオが1台、たったこれきりであった。親子5人がこれで普通の生活をしていた。
いまやわたしの住いにはどれほどの電気器具があるのか。電燈だって一室に40wから100wの電球が2灯も4灯もある。全部はとても勘定ができないくらいある。
こんなに必要なのか、と思えど、この電燈の明るさ、このインタネットや電話の便利さ、エアコンディショナーの快適さ、冬の便座の暖かさ、夏の冷たい飲み物などなど、いったん体験したらこれから逃れられない。
電気器具はアヘン吸引器具であり、わたしはアヘンもコカインも知らないが、確実に麻薬中毒患者である。
わたしたちは長い時間に亙ってすこしづつ電気麻薬を注入されてきて、すっかり中毒患者にさせられていたことに、今、気がついた。
わたしは少なくともテレビジョンなる電器麻薬中毒にはなっていないが、インタネット電磁麻薬中毒患者であることは確実である。
そんなところに節電騒ぎであるが、要するにこれは麻薬製造工場が故障して、麻薬の供給が切れたので、中毒患者が禁断症状を起しているのである。
一億総電気麻薬中毒(電麻中)で、総禁断症状である。
麻薬が切れたかわりに核物質つまり加工前の麻薬製造原料が飛び散って、電麻中患者のだれかれにかまわず襲いかかっている有様である。
そこで、電麻中毒患者たちは、こんな汚い怖い核物質の原料から麻薬を作るのはやめようという派と、いや汚くても怖くてもこの原料がいちばん安いんだから作り続けようという派に分かれて、いがみ合っているのである。
この後者のバックには、これまで核物質原料麻薬工場を作り経営してきた巨大な既得利権集団が控えていることは、これまでの超巨額投資からみて当然に考えられる。
こういうとき庶民はどう考えるべきだろうか。
まずは電麻中から抜け出すべきであろう。ヤクは適切に使えば薬である。
次は汚く怖い原料による製造をやめるべきであろう。安価な毒より高価でも安全な薬を供給してほしい。
さて、麻薬製造書の故障現場が撒き散らしている核物質は、脱原発への強烈なる麻薬解毒剤であろうか。
それとも、更なる原発推進への麻薬強化促進剤なのだろうか。
ところがこうやって、福島第1原発事故、核物質降下、節電、全国原発停止、脱原発、反脱原発などの一連の騒ぎを見ていると、これはもう電気そのものが麻薬なんだ、わたしたちみんなが電気麻薬中毒になっているんだと、わたしはつくづく思うようになってきた。
わたしの幼少時代(1950年代前半まで)のある城下町小都市での生活を思い出せば、電燈は20燭光(今で言う20Wか)が一室に一灯づつと、居間にラジオが1台、たったこれきりであった。親子5人がこれで普通の生活をしていた。
いまやわたしの住いにはどれほどの電気器具があるのか。電燈だって一室に40wから100wの電球が2灯も4灯もある。全部はとても勘定ができないくらいある。
こんなに必要なのか、と思えど、この電燈の明るさ、このインタネットや電話の便利さ、エアコンディショナーの快適さ、冬の便座の暖かさ、夏の冷たい飲み物などなど、いったん体験したらこれから逃れられない。
電気器具はアヘン吸引器具であり、わたしはアヘンもコカインも知らないが、確実に麻薬中毒患者である。
わたしたちは長い時間に亙ってすこしづつ電気麻薬を注入されてきて、すっかり中毒患者にさせられていたことに、今、気がついた。
わたしは少なくともテレビジョンなる電器麻薬中毒にはなっていないが、インタネット電磁麻薬中毒患者であることは確実である。
そんなところに節電騒ぎであるが、要するにこれは麻薬製造工場が故障して、麻薬の供給が切れたので、中毒患者が禁断症状を起しているのである。
一億総電気麻薬中毒(電麻中)で、総禁断症状である。
麻薬が切れたかわりに核物質つまり加工前の麻薬製造原料が飛び散って、電麻中患者のだれかれにかまわず襲いかかっている有様である。
そこで、電麻中毒患者たちは、こんな汚い怖い核物質の原料から麻薬を作るのはやめようという派と、いや汚くても怖くてもこの原料がいちばん安いんだから作り続けようという派に分かれて、いがみ合っているのである。
この後者のバックには、これまで核物質原料麻薬工場を作り経営してきた巨大な既得利権集団が控えていることは、これまでの超巨額投資からみて当然に考えられる。
こういうとき庶民はどう考えるべきだろうか。
まずは電麻中から抜け出すべきであろう。ヤクは適切に使えば薬である。
次は汚く怖い原料による製造をやめるべきであろう。安価な毒より高価でも安全な薬を供給してほしい。
さて、麻薬製造書の故障現場が撒き散らしている核物質は、脱原発への強烈なる麻薬解毒剤であろうか。
それとも、更なる原発推進への麻薬強化促進剤なのだろうか。
2011/07/19
452女タマケリ
毎日毎日原発津波記事ばかりが新聞の一面を飾っているのに、今日は「なでしこ世界一」って、半ズボンの制服の女どもの写真である。
この世に原発津波以上の物凄い事件があるものかしら、なでしこの花が咲くのがなんで事件だろうか?
え、なんだよ、女タマケリ競技でワールドチャンピオンになったってことかよ。
よくわからんが、お祝い事らしいので、おめでとうと言っておく。
じゃあ、どんな試合だったんだろうと、あちこちにデカデカとある女タマケリ記事を読もうとしても、勝った勝ったと書いてあるばかりで、試合の流れなんてものはロクに書いてはないのである。
ふ~ん、これってもしかして、誰もがTVで試合経過を見ているんだろうって、そういう、新聞の対TV敗北主義の上で記事を書いてるのだろうなあ。
こう書いていて気がついたのだが、新聞記事ってもしかして読者のだれもがTVを見ているってことを前提に記事を書いているのだろうか。
そうだとすると、わたしのようなTVを嫌いで見ないものには、相当に偏った情報ばかりがきているってことになるのか。
ふ~ん、そうなんだあ、って言っても、これからTVを見たいとも思わない。あんなものわたしの残り少ない人生の時間の無駄遣いである。
こうなれば、せめてインタネットで情報を補強するしかないな。
まあ、なんにしてもわたしのような観戦型スポーツ嫌いTV嫌いにとっては、女タマケリも女ゴルフも女スモウ(あるかしら)も、そんなニュースはお呼びでないのである。
で、問題は、何ページも何ページも読まないページだらけの新聞が毎朝やってくることだ。特に夏が来るとガキの野球で何ページも要らない新聞がやってくる。
ゴミに金を払うのはまったくもってシャクに障るのである。
◆追記(110719)
これをフェイスバッカに載せたら、数名の知人からコメントが来た。なかでもタマケリ女狂いらしいM田さんからこんなことを、。
「これはすごい事なんです!昨日早朝の生、昼前、夜10時からの3本繰り返し観ちゃいました。あの大きくて、早くて、強くて、それから・・・美人が多いアメリカを、ちっちゃくておかめな日本の女の子がやっつけたのは痛快ですね。津波や原発でヘコンでいる日本に、明るい話題は世界?中が望んでいたのでしょう。(以下略)」
ふ~ん、そうなんだ、アメリカデカ美女対ニッポンチビ醜女の戦いだったのかあ、だからナデシコメなんだな。
で、何回も見てると、そのうちに日本得点が増えるの?
新聞の書きぶりは、列強西欧に押されていた1933年に日本が国際連盟脱退で一矢報いたと誤解した時、あるいは日露戦争でロシアに辛勝したのに大勝利と勘違いした時のような。
あ、それとも太平洋戦争での敗戦以来の対アメリカ勝利?、それで喜んでるのか。
この世に原発津波以上の物凄い事件があるものかしら、なでしこの花が咲くのがなんで事件だろうか?
え、なんだよ、女タマケリ競技でワールドチャンピオンになったってことかよ。
よくわからんが、お祝い事らしいので、おめでとうと言っておく。
じゃあ、どんな試合だったんだろうと、あちこちにデカデカとある女タマケリ記事を読もうとしても、勝った勝ったと書いてあるばかりで、試合の流れなんてものはロクに書いてはないのである。
ふ~ん、これってもしかして、誰もがTVで試合経過を見ているんだろうって、そういう、新聞の対TV敗北主義の上で記事を書いてるのだろうなあ。
こう書いていて気がついたのだが、新聞記事ってもしかして読者のだれもがTVを見ているってことを前提に記事を書いているのだろうか。
そうだとすると、わたしのようなTVを嫌いで見ないものには、相当に偏った情報ばかりがきているってことになるのか。
ふ~ん、そうなんだあ、って言っても、これからTVを見たいとも思わない。あんなものわたしの残り少ない人生の時間の無駄遣いである。
こうなれば、せめてインタネットで情報を補強するしかないな。
まあ、なんにしてもわたしのような観戦型スポーツ嫌いTV嫌いにとっては、女タマケリも女ゴルフも女スモウ(あるかしら)も、そんなニュースはお呼びでないのである。
で、問題は、何ページも何ページも読まないページだらけの新聞が毎朝やってくることだ。特に夏が来るとガキの野球で何ページも要らない新聞がやってくる。
ゴミに金を払うのはまったくもってシャクに障るのである。
◆追記(110719)
これをフェイスバッカに載せたら、数名の知人からコメントが来た。なかでもタマケリ女狂いらしいM田さんからこんなことを、。
「これはすごい事なんです!昨日早朝の生、昼前、夜10時からの3本繰り返し観ちゃいました。あの大きくて、早くて、強くて、それから・・・美人が多いアメリカを、ちっちゃくておかめな日本の女の子がやっつけたのは痛快ですね。津波や原発でヘコンでいる日本に、明るい話題は世界?中が望んでいたのでしょう。(以下略)」
ふ~ん、そうなんだ、アメリカデカ美女対ニッポンチビ醜女の戦いだったのかあ、だからナデシコメなんだな。
で、何回も見てると、そのうちに日本得点が増えるの?
新聞の書きぶりは、列強西欧に押されていた1933年に日本が国際連盟脱退で一矢報いたと誤解した時、あるいは日露戦争でロシアに辛勝したのに大勝利と勘違いした時のような。
あ、それとも太平洋戦争での敗戦以来の対アメリカ勝利?、それで喜んでるのか。
2011/07/18
451風評じゃなかったんだ
オレも原発放射汚染肉を食ったかもなア、でも、若い人が食ってその後の人生に更に放射線量蓄積がおきると問題だけど、オレはいいんだ、もうそれほど長く生きるわけじゃなしね。
こんな理解でいいのかしら?
全国に出荷された福島産牛の肉が、餌の藁のせいで原発放射線を浴びていることがわかったと報道されている。
これまで福島産の原料による食品は、検査しているから大丈夫、風評に惑わされないようにと宣伝していたような気がする。
ちがうじゃ~ん、風評つまりいい加減な噂話ではなかったんだね。
風評被害なんていうと、なんだかイチャモンつけて補償をよこせ、って、ヤーさんみたいに思えてしまうよなあ。
でもなあ、牛肉関係のお方たちは、つい先だっても生肉のいい加減な扱いで死者を出したし、ずっと前のBSE事件では騒ぎにつけこんで巨額の補助金詐取犯罪やったよなあ。
こんども原発騒ぎでひと稼ぎって、気の毒な被災農家の上前をはねるなんてことしそうだなあ、いや、まさかね。
とにかく、風評という言葉は意味を失ったから、使うのはやめよう。
美味い放射能漬け肉は、先が短い老人に安く売ってくれえ!
こんな理解でいいのかしら?
全国に出荷された福島産牛の肉が、餌の藁のせいで原発放射線を浴びていることがわかったと報道されている。
これまで福島産の原料による食品は、検査しているから大丈夫、風評に惑わされないようにと宣伝していたような気がする。
ちがうじゃ~ん、風評つまりいい加減な噂話ではなかったんだね。
風評被害なんていうと、なんだかイチャモンつけて補償をよこせ、って、ヤーさんみたいに思えてしまうよなあ。
でもなあ、牛肉関係のお方たちは、つい先だっても生肉のいい加減な扱いで死者を出したし、ずっと前のBSE事件では騒ぎにつけこんで巨額の補助金詐取犯罪やったよなあ。
こんども原発騒ぎでひと稼ぎって、気の毒な被災農家の上前をはねるなんてことしそうだなあ、いや、まさかね。
とにかく、風評という言葉は意味を失ったから、使うのはやめよう。
美味い放射能漬け肉は、先が短い老人に安く売ってくれえ!
2011/07/16
450困った時代に人生を得たもんだ
菅さんが「脱原発」といったと報道があったら、次の日には「あれは菅個人の考え」って報道である。
なんだよ、たちまち矮小化されちまった。印籠は木の葉だったか、。
こうまで菅をいじめると、ますます判官贔屓するぞ、
褒菅びいきだあ!
なにが本当だか分らんが、どうも朝日・毎日軍は脱原発方面へ、日経・読売・産経軍は反脱原発方面へと展開しているようだ。
脱原発だの卒原発だの縮原発だの、いろいろと造語がお好きな政界・メディア界・産業界のようである。
どこが違うんじゃイ!
それにしても、変な時代に人生を得たものである。
わたしの人生の初期は十五年戦争時代であり、晩期は東日本大震災・福島原発放射能大汚染時代である。
これで騒乱に始まり騒乱に終る人生ってことになりそうだ。
中間には平和な時代もあったのが儲けものだが、自分自身で生まれるときは選べないからしかたがない。
だが、死ぬときは選ぶことが可能ではあるとしても、この騒乱のときを超えたところで人生を終えるのはどうも無理そうである。
なんにしても、騒乱の中で人生を終えるのであろう。
それにしても、と、またいうのだが、原発難民の人生はどうなるのだろうか。
騒乱の真っ只中で生を得た世代が、わたしとおなじようにその後に一時的でも良い時代を得ることができるのだろうか。
もしも原発をやめなかったら、その原発難民世代は人生の晩期にまた原発難民になるかもなあ、。
なんだろうか、このなにもかもが不安定なままで、ずるずるといきそうな不安な世の中は、、。
もしかしてこれって、十五年戦争の初期に、日本の庶民たちが感じた空気のような気がする。
そう、原発十五年戦争のはじまりである。
なんだよ、たちまち矮小化されちまった。印籠は木の葉だったか、。
こうまで菅をいじめると、ますます判官贔屓するぞ、
褒菅びいきだあ!
なにが本当だか分らんが、どうも朝日・毎日軍は脱原発方面へ、日経・読売・産経軍は反脱原発方面へと展開しているようだ。
脱原発だの卒原発だの縮原発だの、いろいろと造語がお好きな政界・メディア界・産業界のようである。
どこが違うんじゃイ!
それにしても、変な時代に人生を得たものである。
わたしの人生の初期は十五年戦争時代であり、晩期は東日本大震災・福島原発放射能大汚染時代である。
これで騒乱に始まり騒乱に終る人生ってことになりそうだ。
中間には平和な時代もあったのが儲けものだが、自分自身で生まれるときは選べないからしかたがない。
だが、死ぬときは選ぶことが可能ではあるとしても、この騒乱のときを超えたところで人生を終えるのはどうも無理そうである。
なんにしても、騒乱の中で人生を終えるのであろう。
それにしても、と、またいうのだが、原発難民の人生はどうなるのだろうか。
騒乱の真っ只中で生を得た世代が、わたしとおなじようにその後に一時的でも良い時代を得ることができるのだろうか。
もしも原発をやめなかったら、その原発難民世代は人生の晩期にまた原発難民になるかもなあ、。
なんだろうか、このなにもかもが不安定なままで、ずるずるといきそうな不安な世の中は、、。
もしかしてこれって、十五年戦争の初期に、日本の庶民たちが感じた空気のような気がする。
そう、原発十五年戦争のはじまりである。
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