2024/08/06

1829【救急要請】空中陋屋から俯瞰する公園に人が倒れている、しかもこの暑い日向の地面に、、

 わたしの住み家は地上20mの空中陋屋である。今日、昼飯を食う前の12時10分頃、バルコニーから100mほど遠くに俯瞰する公園の片隅に、男らしい黒っぽい服の人が倒れている、いや、寝ているのかな、でもなあ、こんな暑い日のしかも真昼の日向の地面に直接に寝るかなあ、もうどれくらい寝ているのかな、と気にしつつ部屋内に引っ込んだ。

 そういえば昨日の朝はやく、散歩で通りかかったその公園近くの歩道に、酔っ払ったらしい若い男が電柱に寄りかかって寝ていたなあ、あの男はどうしたかなあ。

 昼飯を食ってまた1時ころ見下ろせば、まだ寝ている。ゆるゆると起き上がろうとしてはまた転ぶ動作を繰り返しているから、寝込んでいるのではなさそうだ。あの動作のよろよろ加減は、わたしも年寄りとして身に覚えがある。そばにつかまり立ちに役立つものがないから困っているに違いない。わたしもあんな姿になる時があるかも。

 見ているうちに公園内をばらばらと5人が通り、一人は近くにいる様子だが、だれも気にしないのは何故だろうか、う~む、救急隊に電話かけるべきかどうしようかと悩んだ末に、119番に電話して救急出動を頼んだ。


 13時20分に救急車のピーポーが聞こえたので見下ろすと、二人の隊員がやってきて、寝ている人と話す様子、やがて両手を二人で引っぱって立ち上げ、木陰の植え込みに抱えるようにして連れて行き、草むらの中にまた寝させて立ち去って行った。

 病院に行くほどではなかったらしいから、それはそれでよかったが、もしかしたら大きなお世話だったろうか。でもあのままこの暑い午後を日向の地面に寝ていれば、干物人間になり日射病だろうから、ひと助けにはなったと思うことにした。 

 大きなお世話になっても救急連絡をしたのは、わたしには深い理由がある。思いだせば3年前の夏、近所の別の公園脇の歩道で、家人が転倒して顔面強打気絶、通りがかりの人が救急隊に電話をかけて下さった事件があった。その体験があるから、わたしはここで知らんぷりできなかった。なお、その強打で起きた脳内血管疾病によって、要介護5にも至る老々介護となり、つい先日それに終止符を打ったばかりである。

 ところで、あの公園の男は、地べたから自分ではは起き上がれない様子だった。それが今度は草むらの中に寝かせられているのだが、まさか、あのまま今夜も寝ているとか、、。

(20240706記)

このブログ内の関連記事
葉月解放宣言】20240601

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/08/01

1828【葉月解放宣言】ようやく5年余の暗夜が明けた!気が付けば米寿とは!さあリアル社会復帰だ!都市へ!旅へ!

 太陽がぎらぎらと輝く葉月はじまる今日、ついに解放宣言を書くときに至った。嬉しい。

 ついにその時が来た、再び解放されたのだ、え、何から?、そう、まず外からは新型コロナ禍から(いや、まだ危ないか、でもいいのだ、とりあえず)、そしてこれが重要、内からは老々介護禍から解放されたのだ。

 2020年初め、外の世界から新型コロナパンデミックがやってきて、わたしの周辺でも始まって今や5年も経つ。老人のわたしには、社会からいやおうなしの遠ざけられる日々が来た。そのころはわたしは八十路の初めにいたのだが、体力的にも精神的にも元気そのものなのに、社会から無理矢理に隔離された、いや、社会の方が遠ざかっていったというべきか。

 コロナの故に逼塞せざるを得ないが、これがわたしの老境なのかと、じつに悔しくも情けない晩年になったものだ、嘆くしかない日々が来たのだった。
 そんな日々のなか更に、2021年夏、今度はわたしと同年の人が日常の生活に支障が次第に大きくなる病となった。後に脳血管疾患による不治の病と分かる。

 次第に深まる病の様相に、その都度におろおろと対応しながら、ほぼ24時間を無我夢中で介護の日々を送らざるを得ないことになった。正気のままに身体を他に任せて介護される家人も、日夜通して起居寝食すべてを介護するこちらも、まさしく老々介護禍というべき日々が来た。

 医師からはこの病は不治であり、この介護がどう終わるのか教えてくれていた。だが、いつ終わるかはわからぬという。明日かもしれぬし、10年以上も先の白寿までもか、だれも知らぬ目標ともいえぬ目標に向けての老々介護の日夜が過ぎていく。

 そしていま、コロナ5年目、介護3年目となり、外なるコロナ禍はどうやら遠ざかりつつあると知ったが、内なる老々介護禍は気が付けば、要介護5に至った家人に介護保険フル活用の居宅介護の日々になっていた。医師・看護師はもちろんリハビリ・デイケアそして入浴までもと、数多くの専門家たちが日替わりで来訪する。

 その日々が2024年7月21日、突然に終わった。その日は暑かった。

 今ようやく冷静に振り返ると、自分としては淡々と家人介護の日夜を送っていたつもりだったが、介護される側もする側も、いろいろな意味で実に悲惨な日々だった。無我夢中の3年だったらしい。詳しくは書かぬ。思い出すのも辛いからだ。これはPTSDかも知れぬ。

 今後、このわたしの老々介護については、いっさい書かないし、しゃべらないことに決めた。この一文をもってわたしの3年にわたる老々介護の一切を終了する。

 気が付けばわたしは米寿になっているとは、なんということだ!、おお、自分ではコロナ前と同様の元気なつもりだが、生物的な退行を確実に感じる。2020年から今までの人生晩期の重要な時を狙うように蒙ったこの社会的・個人的損失を、どこにも補償させることもできないのが、悔しい。

 この葉月のはじまりは、わたしの再出発の日だ。ネット社会との接触は多くあるが、2020年から遠ざかるをえなかったリアル社会への復帰を試みよう。社会復帰リハビリテーションを始める。

 まずは、横浜のご近所徘徊はもちろんだが、東京都市徘徊に出かけよう。この4年間の変貌に驚愕し歓喜し嘆く浦島太郎になるのだ。その先は故郷に向けての西への旅に出よう。そのまま西方浄土までも、、。


 これは自分自身に言い聞かせる解放宣言である。
 これまでこの介護についてはこのブログに書いたことは全くない。
 それなのに今、ここに解放宣言を書いたのは、これが他人の目に触れることもあるので、見栄を張ってでも前へ前へと進むためである。

(20240801記)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/07/29

1827【給付金詐欺??】なぜか振込先を書いて返送すれば数万円くれるって本当かい?

 こんな書類が郵送されてきた。その内容は、なんとまあ、おカネを差し上げるからから、振込先の金融機関口座番号を教えろ、というのである。


 そして書類名は「定額減税補足給付金(調整給付金)確認書」なんて超長くて、発送元は「横浜市電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金受付センター」と、これまた超超長たらしい組織(?)名である。いかにももっともらしい。

 アヤシイ、怪しい、もっともらしい組織名称、数万円ものカネ、金融機関口座名、う~む、これがかの有名な(かどうか知らぬが)給付金詐欺にちがいない、そう考えても今どき不思議であるまい。

 なによりも奇妙なのは、提出書類のみが入っていて、この金をなにゆえに支給するのか説明書類がないことである。これで信用しろっていうほうが無理だよなー。

 更に不思議なのは、もしこれが本物だとしたら、この手続きにかかる減税コストが膨大な金額だろうということだ。いつだったか10万円ポンと給付されて来たことがあったが、あれは失敗だったのでこの方式に変更したのかしら、それならそれで、こんなコストかける方式でも、この方がよいわけを聞きたいものだ。

 日付が「令和6年7月」とあるが、今は2024年7月のはずだよなあ、古めかしい元号を使っているのが、隣の国あたりから来たAI翻訳かもしれぬ、なんて思ってしまう。ところが、提出書類の生年月日記入欄には、すでにわたしのそれを記入してあり(なぜ知っているのか)、それは元号ではなくて西暦なのである。おかしいよね。

 こちとらもう八十路半ばのよれよれ爺だし、そのうえにこの4年ほど、コロナ禍に加えて老々介護禍で、ずっと世間から遠ざかっていたから、こんな書類が説明もなくやってきても、さっぱりわからない。どこかで説明会でもあったのかなあ。

 こんな給付金詐欺なんかに騙されないようにしなくっちゃね。これって本物かしら、詐欺かしら、とりあえずそれを考え込むのがボケ防止にはなるけどねえ、、、。
 でも、何でもいいからお金を欲しいなあ、う~む、さっそく書いて返送しようっと、ダメモトで、。

(20240729記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2024/07/28

1826【横浜不二家建て替え】伊勢佐木モールにも美術館なる文化施設がやってくるらしい

  横浜のめいっ商店街「伊勢佐木モール」で、「横浜不二家」戦前の建て替え工事が始まった。このあたりでは今や、ホテルニューグランドと並ぶ戦前モダンデザイン建築だった。
 これが建て替えとは、どのような保全策を講じるのか、それとも全く保全策を講じないのか、興味あるところだ。ホテルニューグランドは超高層に建て替えの時に保全策を講じて、その戦前からの姿を今も見ることができる。

 昨日通りすがりに横浜不二家の工事用囲いにある「建築計画のお知らせ」掲示を見ると、新不二家建築の設計者名が「レーモンド設計事務所」とある。

伊勢佐木モール現況 
左に不二家工事中 右に元百貨店いま場外馬券売場

伊勢佐木モール現況 左に不二家工事中
右向こうに
元ユニクロダイソービル取り壊し中

 当初設計者のアントニンレーモンドが起こした設計事務所だろうから、これはもちろんかの名建築家のデザイン(1938年)をないがしろにすることはありえないだろう、どんな保全策を講じて、伊勢佐木モールでのあのモダンデザインを誇らしげに再生するのか、楽しみである。
取り壊し前の伊勢佐木モールの横浜不二家がある街並み

 掲示には、新ビルの規模は6階建てで高さは28.5mでこれまでの大差はないようだ。用途に「店舗・美術館」とあるのが嬉しい。
 伊勢佐木モールは鉄道を挟んで馬車道通りにつながるのだが、馬車道には県立博物館という戦前の様式建築を保全した堂々たる文化施設があるのに対して、伊勢佐木町側は文化果つる街である。

 伊勢佐木モールで唯一の文化的施設らしいといえば「有隣堂本店」くらいなものだが、ここも近ごろ次第に書店文具店機能縮小の気配が見えてきており、心配している。
 そういえば10年ほど前までには、古書店が軒を並べていたのが、いまやブックオフなる書店、というよりも中古品何でも屋があるだけだ。いわゆる町の本屋さんが2件だけ頑張っているのが、うれしい。

 ここにいたってようやく美術館なる文化施設が、レーモンドデザインで登場するとは、このところ安売り屋と飲み屋が跋扈して来て、低落著しい伊勢佐木モールの復活の契機になるかもしれぬと、期待もするのだ。

 この不二家のすぐそばでも結構大きなビル建て替えが進もうとしている。そのビルにはユニクロとダイソーという安物屋の双璧となる店があったが、さてそこでの新ビルには、どんな文化機能が来るのか、これも楽しみである。(20240728記)

 このブログ内の関連記事
2023/10/21【横浜随一の商店街の変化
2023/03/10【東京大空襲

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/07/27

1825【オリパラまたやるの?】コロナ流行やウクライナパレスチナ戦争にご利益があるのだろうなあ

 今朝(2024/07/27)の新聞第1面に、パリで幹線鉄道網を狙ったいくつかのテロがあったとのニューズ、その見出しに「五輪開会式直前」なる言葉がある。


 エッ、いまパリでオリパラやってるのかい?、へえー、この前は東京でコロナ真っ盛り中でもやったからなあ、今度はウクライナやパレスチナでドンパチ戦争やってる最中ででもやるんだから、鉄道テロくらいじゃ驚かないフランスなんだろうなあ。怖い地球になったもんだ。

 それにしても、またオリパラやるって知らなったかたなあ、わたしは見世物スポーツってのを大嫌いだから、新聞でもスポーツ記事は一切無視だし、TV放送も一切見ないから(そもそもTV放送全部を見ない)、オリパラをパリでやるなんて知らなかった。

 ということは、たぶん、オリパラは疫病をとどめて戦争も呈させる大きなご利益がるんだろうなあ、そうか、このところコロナ鎮静気味なのは東京オリパラのご利益だったのかあ、ということはパリオリパラは、ウクライナとパレスチナに平和をもたらすご利益があるに違いない、ウンそうに違いない。

狂歌<パリオリパラ>
東京ではコロナ退散祈念行事、パリでは戦禍鎮静祈念か

 さぞやまたまたジャパンアスリートたちがぞろぞろとパリへ出かけているのだろうなあ。思い出すのは、この前のコロナ最中の大迷惑東京オリパラ開催だ。わたしの生活圏にも立ち入り禁止エリアが登場したもんな。だからオリパラ悪口雑言をこのブログにも書いたが、一番腹立つのは、参加アスリートたちからお詫びの声がないことだ。市民に迷惑かけたのに平気らしいのが大いに腹が立つ。アスリートって、スポーツという芸はできるが、社会常識にはバカばかりらしい。(20240727記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

2024/07/26

1824【トランプ対ハリス】ハリス登場でトランプは一転してバイデン並みのヨボヨボ爺に転落か

 USA大統領選挙で、不死身のトランプ人気がますます出てきて、反対によぼよぼ爺と暴露したたバイデンの人気急落、もう次はトランプが当選確実みたいな雰囲気らしい。

 ところがどっこい、そこで打ったバイデン陣営の起死回生策は、バイデンを下ろして副大統領のカマラ・ハリスに候補者の首を挿げ替えることをやってのけた。
 う~む、やるなあ、でも今更遅いかと思っていたら、どうやらそうではなくて、トランプ人気をを凌駕しどうだとのこと。

 ということは、あの7月14日に発射されたトランプ狙いの銃弾は、彼を耳をかすめて逸れてゆき、その先で当ったのはバイデンであったということか。皮肉なものだ。これでトランプが負けたら、あの銃弾は二人ともに命中したことになるのか。


 ハリス新風出来とは、思いつき屋トランプも困るがよれよれ爺バイデンも困るという層が、おおこれだこれだと飛びついたのか。それともトランプだって80歳直前だからバイデンと同様になると心配者たちが喜んだのか。
 あるいは、ヒラリー・クリントンが破れなかったいわゆるガラスの天井を破る可能性のある女性として期待を込めるのか。
 あるいは、人種るつぼのUSAでオバマに次ぐアジアアフリカ系の出自だから、非白人層が飛びついてきたか。

 あのUSAさえも太平洋の対岸の国のように老人支配になるのかと、わたしは興味を失いかけていたが、これで面白くなってきた。
 一方、さっぱり興味を失ってしまっているジャパン国首相は、この次もつづきをやるのだろうなあ、ああ、つまらない。USAの刺激を受けて大変革でも起きないかしら、死に際のこちとら年寄りにこちらでも楽しませてほしいもんだ。

 ところで、何の関係もないが、カマラ・ハリス氏と舫氏とは、似た名前らしい。カマラとはハリス氏の出自のインドサンスクリット語では、のことだそうだから。

(20240726記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/07/15

1823【トランプ狙撃事件】Hey Mr.Trump! YOU'RE FIRED!

 USAのお騒がせ人トランプ氏が、またまた大きなお騒がせ、なんとまあ、演説中に狙撃されたそうだ。当人はかすり傷だったらしいが、周りの人に命中して死亡とのこと、酷いもんだ。


 新聞掲載現場写真の一部に「YOU'RE FIRED!」と聴衆のプラカードがあるのが目を引く。「お前は撃たれる」とまさに現場状況そのままだ。だがもちろんこれは「お前はクビだ」とのトランプ氏のTV決めぜりふであり、バイデン氏に向けの罵声にしているのだ。そのセリフがそのままで別の意味で自分に跳ね返ってきたトランプ氏、なんとも皮肉である。

文字通りに撃たれるトランプ

 これでトランプ人気は上がるに違いない、あの軽薄なUSA選挙民たちは暗殺未遂事件を喜んでいるだろう。対立するバイデン氏がこのところ老身の弱弱しさをさらけ出しているところに、トランプは不死身だと大衆にアピール上々の仕草までやってのけた。大統領選挙に勝利確実ってところか。

 トランプ氏がさっそくSNSに書き込んだ、「私たちの国でこのようなことが起きるとは信じがたい」と。え?、何を言っているんだろうこの人は、「このようなこと」だらけのあなたの国だよ。あなたのUSAでは、ちょっと思いつくだけでもリンカーン、キング牧師、ケネディ兄弟、オズワルドなんていたでしょ、学校銃撃事件は日常茶飯事らしいしね。

 もしかして例の安倍暗殺事件を念頭にして日本に対する皮肉のつもりか、まさかそんなことにまで気を回すようなトランプ氏じゃあるまいが、気になる。
 なんにしても、これがコロナ後の新たな世界なんだな、もういい加減嫌になってきたぞ。

(20240715記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/06/30

1822【コロナ後の新世界?】待ち受けていたのは戦乱分断の世と老々介護の日々という泥沼であったか

 このブログで、コロナ後にどんな新世界がやってくるのか楽しみだった。パンデミックという大病の間に人類の沈思黙考を重ねて、その開けた時には新たな時代が始まるに違いないときたした。それを見たいからもう少し生きていようと、これまで度々書いてきた(参照:コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録

 さて、コロナパンデミックがどうやら落ち着いてきたようだ。街にはマスク姿が少数派になってきたし、宴会飲み会イベント催事はコロナ前のように普通に行われるようになった。コロナは行き過ぎたらしい。

 それでもちょくちょくコロナにかかった話が聞こえる。近いところでは大学同期生の同年の男が4月末にコロナにかかったとて、1カ月半も入院していた。つい先日に退院して、入院ちゅに弱った足腰のリハビリテーションに励んでいるという(こちらを参照)。

 まあ、とにかくコロナが去っていく様子が見えているので、当然のことに期待していた「コロナ後の新世界」がどこかから登場してきているはずである。と、期待の目をもって現実世界とネット世界をあちこちと見まわしている。
 だが、それらしきものは一向に見えない。いやいや、実は見ているらしいのだが、実は見たくない風景が見えてきているようだ、それは戦争と分断の地球の風景である。

 そう、ウクライナのプーチン戦争は一向に終わらない。最新の戦況地図を1年前と比べると、ほとんど変わらない状況だ。膠着状態にあるのか。コロナ中に発生した戦争はコロナ中に終わらないままに、コロナ後の世界を担ったままである。これがコロナ後新世界の主要な風景とは、情けない。

ロシア侵略のウクライナ情勢20240630

同上の一年前の状況 20230503

 そればかりか、パレスチナのあまりにも血なまぐさい死闘とで言うべき戦争が、ウクライナ以上に燃え盛っている。ヨーロッパでは右翼の台頭で不安定な政情が見えている。そして太平洋のむこうのUSAでは、コロナ禍の次はトランプ禍の再来も起きようとしている。 

 東アジアでは朝鮮半島の北あたりからミサイルが日夜飛び上がり落下し、近くの日本列島は危なくてしょうがない日々だ。このあたりからコロナ後の新世界戦争が起きるのか。それは強肩国家チャイナがき起こすタイワン有事へとつながるのか。 

 おお、そうなのか、コロナ後の新世界とは騒乱の地球であるのか。それを背景にして、私が暮らす日本列島の政府でも、戦争への準備におさおさ怠りない様子である。コロナ後新世界に日本列島も巻き込まれるのか、いや、積極的に打って出ようとしてとしているのか、準備に忙しい。下の二つのデータは、6月30日の朝日新聞から引用した。隣国コリアの軍事費の多いことに驚くが、さすが今も朝鮮戦争の中にいるからだろう。



 そうなのだ、これが今の世界であり、わたしが観たいと思って生き延びてきたコロナ後の新世界であるようだ。今日の二つの新聞のトップが、この有様である。情けない世界であるものだ、長生きするものではないなあ。


 実は全く個人的なことでも、出会いたくなかったコロナ後の新世界に足を踏み入れ、暗夜を足さぐり手さぐりに進む日々に直面している。「老々介護」という新世界である。コロナの退潮と入れ替わりに、家人の疾患が急激に進み、介護新世界が広がる。

 コロナで逼塞していた間に、前門を開けてみれば戦乱分断の世という虎が待ち受けており、後門を開けてみるまでもなくその隙間からいつのまにか老々介護という狼に忍び込まれていたのだった。いまや、コロナ後の内憂外患のもっとも出会いたくなかった新世界に直面している。再び嘆息する、長生きはしたくないもんだ。
(20240630)
このブログの中の関連記事
コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

2024/06/25

1821【くたばれマンション】公的借家推進論者のわたしの味方になる最高裁の判断が出た

  わたしは今、借家住まいである。横浜市の港近くの都心部市街地に建つ、10階建て共同住宅ビルの7階で、このビルは神奈川県住宅供給公社が建設所有して賃貸住宅経営している。もちろんわたしはこれを好んで選び、借家暮らしをしているのだ。鎌倉市内から2002年の秋に移転してきたから、横浜都心暮らしも既に22年になる。

 この借家に入る前は、鎌倉の谷戸の森の中で、自分で購入した土地に、自分で設計した木造小住宅に暮らしていた。なぜこの借家に移って来たかについては、別のところで語っている(参照:鎌倉脱出記)。
 今日はわたしの今の家主(神奈川県住宅供給公社)が、借家人たちから訴えられて裁判で負けた話である。

 今朝の東京新聞にこんな記事が載っている。わたしが住む借家の家主(神奈川県住宅供給公社)が、借家人から起こされた家賃に関する訴訟で、最高裁まで争って公社が負けたというのである。県公社住宅はあちこちに多く存在するから、この訴訟の原告借家人が、わたしと同じ共同住宅ビル内かどうかわからない。どちらにしてもわたしと同じ公社からの借家人が、家賃が高いから返せと訴えて、大家に勝ったというのだ。けっこうなことである。


 わたしはこの訴訟については初めて知ったのだが、実はわたしも訴訟には至らなかったが、20年ほども前に家主県公社と家賃の件で2度も争ったことがある。入居して1年3カ月たった時に、一方的に家賃値上げ通知ハガキがきたのだ。それに納得がいかないので、値上げ根拠を聞きに行ったら、まことに腹の立つ対応をされてしまった。次の値上げの時もこのような対応なら、承知しないよと言ってその時は引き下がった。

 それから4年後にまた一方的な値上げ通知はがきが来たので、早速その根拠を聞きに行ったら、4年前の対応と同じことを言うのであった。大いに腹を立てて情報公開請求や、公社理事長への抗議の文書提出などをした。だが、全くの暖簾に腕押しの役人対応に、もう嫌になって負けてしまった。

 それでこの借家を出て行ったかというとそうではなくて、いまだにそこに住んでいるのは、この立地環境にある公的賃貸借住宅をわたしが好きで選んだからである。管理にも満足しているのだが、とにかく大家の態度を気に入らないままだが、仕方ない。
 そのことの詳細に興味あれば、このブログ記事にしているお読みいただきたい。
 参照:【片想いの賃貸住宅政策住宅供給公社よ、がんばってくれ (20100228)

 そんな経験があるので、この新聞記事に目が行ったのだ。わたしはもともとが借家論者であるので(詳細は「賃貸借都市の時代へ」参照、実践もそうしているのだ。関東・関西・名古屋各地の住宅に何度も引っ越しをして暮らしてきたが、現在の横浜都心暮らしが最後になるだろう。年とってからの都心借家暮らしは適正なる選択であったと、老ロい介護を迎えてつくづく思っている。

 なお、借家論者であるいくつかの理由の一つに、日本語として正しくは区分所有共同住宅というべきを、不動産屋の誇大広告用語マンション」ということの不自然さに納得がいかないことがある。そもそも原語「mansion」と外来語「マンション」のあまりの意味の違いに、実態は「名ばかりマンション」である。これこそは不動産詐欺である。参照「くたばれマンション

 さて、この新聞記事のようになるとすれば、わたしのもう二昔も前になった県公社への家賃の定め方にチアする質問に、こんどは丁寧に答えてくれるようになるだろうか。泣き寝入りしたわたしとは違い、ここまで頑張った原告に敬意を表するのである。

(20240625記)

ーー関連するこのブログの記事ーー

●【片想いの賃貸住宅政策】(2010/02/28)https://matchmori.blogspot.com/2021/09/chintai.html

 ●賃貸借都市の時代へ-体験的住宅論(2000~2008) https://matchmori.blogspot.com/2021/09/chintaitosi2000.html

●【くたばれマンション論評一覧】(2000~現在)
https://datey.blogspot.com/p/mansion.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/06/12

1820【富士への山あて道路】国立市であの市民運動惨敗だった名高き景観騒動再発かと思えば、エッ!?

通りの向こうに富士山が

●富士山への山あて道路

 え?、なになに?、国立市でマンンション景観騒動勃発だって?、だいぶ前にもあったなあ、またかい?、どうせ本物マンションじゃなくて名ばかりマンションだろ、で、今度のそのマンションビルビルは今や竣工寸前なのを取り壊すんだって??、ほう、面白い。

 しかも事業主が言うことには、この建築は景観に配慮が足りなかったことがわかったので反省して取り壊すそうだ、へ~、この世知辛い今どきそんな殊勝すぎる超珍しすぎる理由で取り壊すなんて、だれもがなかなか信用できないよ、本当にそんなご立派な理由かしら、よくある手抜き工事がばれそうになったので慌てたのにちがいない、とかなんとかネットスズメは無責任なもの。

 で、その事業主の名は積水ハウスとあるが、それってむかし安物プレハブ住宅屋だった記憶がるけど同じかなあ、社長は大いに怒っているだろうな、“せっかく真面目に取り壊そうとしているのになんだよ、その言い方はないだろ、ネットスズメどもめ~”、なんて地団太踏んでいるんだろうなあ。 

東京新聞2024/06/12掲載記事

 上は今日の新聞報道のひとつだが、これ見てあらあらと思ったのは、その写真の富士山の隠れ具合が問題なのだろうが、それははともかくとしても、この道路の風景がなんだか乱雑なことよ、電線の邪魔なことよ、看板だらけのことよ、せっかくの富士山を山当てにして設計した道路なのに、住民たちは富士山にばかり目が行って、自身の景観についてはどうも無頓着らしいなあ。

 では、上空から見ようかとグーグルマップで覗き込んでみた。おお、なるほど富士見通りの向こうに富士山が見える。ここは昔々のこと、神田にあった一橋大学が関東大震災で被災して移転してきて作った町である。
 ということは100年ほどの歴史の街だ。いまの西武の創始者の堤康次郎が初期に出がけた不動産開発事業であったが、なるほどこの写真で見るように、この富士見通りは富士山に山当てをしていることがよくわかる。

国立市富士見通りを駅前上空から富士山へ見通す googlemau 

 上の写真の中ほどに灰色の長方形が出没しているが、これは今回の景観騒動の元凶のビルが建つ位置である。たぶんここだろうと類推したわたしが書き込んだ(GIF)。これが富士山を隠すのであろう。

 だが、気になるのはその道路向かいには高層の名ばかりマンションらしき建築が既に建っているのである。これも積水ハウスが事業主で建てて、これも取り壊すのだろうか、いや、まさか、、。となると、この既存のビル事業者は、市民から反対を受けなかったのだろうか、反対されても押し切って建てたのか、積水ハウスの爪の垢でも煎じて飲ませたい、なんて言われかねないぞ。

●思い出した昔に有名な国立景観騒動

 そこで思い出すのが、かつて国立の駅前の大学通りで起きた景観騒動だよなあ、世間は忘れたろうがわたしはよく覚えているのだ。国立市のJR国立駅前から、南にまっすぐに伸びる学園通りがある。そこで騒ぎが起きた。あれは2002年のことだったからもう22年、ふた昔も前かあ、わたしも年取るはずだ。その時にわたしのウェブサイトに記事を書き込んでいたと思い出し、探したらあった。

 ◎国立と鎌倉:景観と財産権のはざまに(20020505)
  https://matchmori.blogspot.com/2021/08/kunitachi2002.html

 このときもマンション(それも本物じゃなくて名ばかりマンションだが)開発による景観について、事業者(明和地所といった)にたいして、市民たちからから異議申し立てがあって、大いに騒ぎになった。事業者はとことん抵抗して争い、国立市の政治問題になり、とうとう最高裁の司法の場まで行ったが、結局は市民側が敗訴となったのだった。当時の市長(上原さんと言った)は明和地所に対してかなりの額の賠償金を、個人的に支払へという判決をうけたという記憶がある。

 その景観はこのようになった。どれが問題の名ばかりマンションであるか、容易にわかる。高さを20mで抑えるか否かが争点であったが、法的には合法と判決になった。だが現実には、今ならばこの名ばかりマンションの出現は不可能になっていることがわかる景観だ。

左に国立市大学通りのごり押し開発名ばかりマンション googole map

 銀杏並木が美しい道で、通り沿いに一橋大学をはじめたくさんの学校があるのでこの名前。銀杏並木の高さに建物の高さを法的に制限しているなかで、高さを大きく抜きんでている名ばかりマンションが建っている。下の画像はもしも20m高さ制限が実現していたなら、という戯造景観である。
現実の名ばかりマンションを高さ20mに抑えたならどのようになるか戯造景観

 今話題の、富士見通りの名ばかりマンションをすっぱりと取り壊す(といっている)積水ハウスの潔さがあまりに過ぎて、かつて大学通りでの名ばかりマンション事業で市民と行政をゴリゴリと押し切った明和地所と比べると、天地の差があるので実は何か別のことが裏にありそうだと思ってしまう。積水ハウスの言い分を素直に聞けないのが、人間としてなんとも悲しいのである。

 積水ハウスは、これでこそ企業倫理が成り立つってことよ、だろうが、でもなあそれならもっと前の、そう、着工の前に判断しろよ、建たねば判断できなかったなんて建設ド素人ではあるまいね、なんだかワンマン社長の思いつき鶴の一声かもなあ、それも今頃になってねえ、???!!!、いやいや、疑ってごめんなさい、素直に敬服しております。

 ところで積水ハウスはこれでどれくらい損失を出すのだろうか、株主代表訴訟で訴えられたらどうするのだろうか、倫理を問われているのは起業か建築家か、いや国立市の景観について審議する委員会か、え、はあ、市民でもないのに大きなお世話ですか、ハハーッ。

 国立の富士見通りの市民のお方たちは、いまの富士を見る景観は、なんとも美しいとは言いかねるので、これからは富士山だけじゃなくて、街の市民自身の生活景観に目を当てて下さいませ。

(20240612記)

このブログの関連ページ

くたばれマンション瓢論一覧 

国立と鎌倉:景観と財産権のはざまに(2002年)

景観偽造

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━