2009/03/18

108【世相戯評】焚き火の想い出

 由布市で山焼きしていて焼死者が出たという。大草原を焼くのは壮大で気持ちよさそうだからやってみたいと思っていたが、危険なものでもあるようだ。

 焚き火を大好きである。生まれ育ったのが神社だから、広大な境内には落ち葉がすぐにたまるから、しょっちゅう掃き集める必要があった。
 冬の朝はそれを盛大に焚き火して、温まってから学校に行くのが習慣だったことから、焚き火大好き人間となった。ただし落ち葉掃除は嫌いだったが、。

 高校のときに、運動会の後で運動場で盛大に焚き火してファイアーストームをしたことがある。だんだんと盛り上がって木製サッカーゴールを引き倒して燃やし、教師に大いにしかられたことを思い出した。
 都会に住むようになって焚き火から縁が切れたが、鎌倉に家を建てたとき、これでまた焚き火ができると楽しみにした。

 狭い庭でも落ち葉は積もるしゴミも出るから、焚き火を楽しんでいた。ところが、狭い敷地だから、隣近所から煙に文句が出たのである。
 そうか、世の中は焚き火の嫌いな人も居るのだと、はじめて気がついた。転居2ヶ月くらいで、あえなく挫折し、法的に焚き火禁止であることも知って、がっかりした。
 近所の人たちは、剪定した庭木とか掃き寄せた落ち葉とかを、ビニール袋に入れて焼却ゴミに出しているが、どうも納得がいかない。私は庭に積んでおいて腐らせるようにしていた。

 今はまた都会住まいで焚き火に縁が遠い。中越の山村に行くと焚き火をしたくなり、ときどき楽しんでいる。 集落の行事である小正月の賽の神は、巨大な焚き火をするから嬉しい。
 先日の日曜日は、韮崎の友人宅の畑で、枯れ枝など久しぶりに盛大なる焚き火をした。実にせいせいした。 

0 件のコメント: