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2022/11/16

1655【禍多き星よ】コロナ禍にプーチン禍トランプ禍インフレ禍温暖禍右傾禍地球は禍星

  はや今年も11月半ば、寒い日もある秋深い日々、今日は快晴の秋晴れだった。
 その秋晴れに徘徊に出たら、なんとまあ、道路の真ん中で転倒してしまった。軽症だが、そのことは、後日に書こうと思う。たぶん老いたる身体へのショックは、ここかしこに不都合が表れるだろうから。

●コロナウィルスはまだ頑張る

 世界中が不都合な地球である。定例としてコロナのことから書いていこう。新聞の話題にコロナがほとんど出ない居日々が続く。その代わりに新聞に載るのは、漸近補助による旅行の広告である。全面広告がいくつも登場する。

 そしてまた外国人観光客の受け入れが着々と進んでいるらしい。この1か月でもう50万人もの外来客だそうである。これらが新しいコロナウィルスをもってくるに違いない。 

 では肝心のコロナウィルス感染や死亡状況は、すっかり遠のいたのかとネットサイトを見ると、なんとまあ、日本は第8波が起きようとしているのである。いいのかい。

日本コロナ最近の動きは鎌首を持ち上げているようだ、第8波到来確実!

世界コロナは全体としては落ち着きを見せるようだが、、

 日本各地での感染者は増加傾向で、すでに第6波のピークよりも高くなっている。本当にこれで観光旅行推奨、マスク不要ってのでいいのかなあ、1年前、2年前の騒ぎのころと比べてこの冷静さはどういう事なんだろうあ。コロナに慣れてしまったのかしら、でも感染したら大変な目に合うらしい。
11月15日には日本列島コロナは10万人も感染!!
防疫日本一の県は相変わらずダントツ鳥取県!!



感染世界一USAは一億人超えるか越えぬか、
東アジアでコーリアがんばるのはなぜだろう、
日本はワースト9をずっと続けている

●プーチンウィルスもまだ頑張るが?

 プーチンにも困ったものだ。このところウクライナに反攻されて、南部へルソン州では半分撤退、ようするに敗退しているとのこと。でもミサイルをあちこち遠くに飛ばしてウクライナあちこち虫食いしているらしい。

 それが昨日はなんとまあ、ミサイルを飛ばし過ぎてポーランドに打ち込んでしまったという。NATO加盟国だから大変だ。もちろんプーチンから言わせると、ウクライナの陰謀だとのこと。さてまさかと思うが納豆が出てきてネバネバが広がると、世界戦争か、、


国際藪の中ごっこだが、、さて真相は?

 プーチン戦争は世界にインフレをもたらしているそうだ。今や世界の経済は連動してしまっているのか。
トルコとアルゼンチンのインフレ突出ぶりは、なぜだろうか

 これが戦争に至る惧れが十分にあるだろう。食料とエネルギー争奪という人間の争いは絶えない。その一番大きな原因は、人間が多くはびこりすぎたからだ。ついに80億人にもなったと興の報道である。
世界人口は80億に、、!、まだまだ増えるらしいが、
次は南半球の世紀がやってくるのか
 
●トランプウィルスがまた出てくるとか?

 プーチンだけで嫌になっているのに、アメリカでトランプがまた次の大統領選挙に立候補宣言で、いい加減にしてくれ!、である。アメリカもフランスもイタリアもイスラエルも、このところの首長選挙は右翼ばかり伸長で、怖い。今に日本もか。

 私も長く生き過ぎた、そろそろ人口減少に貢献するべきかなと考えてしまう。この世にあまりにが多くなりすぎて、もういやになったのが本音だな。ああ、昨日の転倒による両腕が痛い。

コロナ禍にプーチン禍トランプ禍インフレ禍温暖禍右傾禍地球は禍星

(20221116記)

2022/10/31

1652【泥沼地球】コロナ後の世界を見てから死にたいが超酷そうで前倒しするか

熊五郎:やあ、ご隠居、元気な様子ですね。

ご隠居:おお、熊さんかい、まあお上がりよ。コロナの後遺症はなかい。

:はい、それはもうなんもなくて、ご安心ください。

:そりゃよかった、でも世の中はコロナも政治もますます悪くなるばかりだね。

:そうそう、世界中で酷い、あのイギリスじゃあ首相が最短記録で入れ替わった。

:日本も一時期は毎年首相が交代していたねえ、日本がお手本にしたイギリスがそうなるのかねえ、EUを飛び出してからろくなことないね。

:もう一つ戦後に日本がお手本にしたアメリカも、何だかひどいですね。

:そう、トランプというジョーカーを生み出して、国を2分する様子だね。

:イギリスが労働党と保守党、アメリカが共和党と民主党って、2大政党が交代できる政治体制がいいのだなんて話だったけど、本当にそうでしょうか。

:民主主義が疲れて来たのかねえ、わたしは何しろ戦後民主主義すくすく世代だからねえ、残念だなあ。

:ロシアとチャイナで強権政治体制が確立してるのを見ると、民主主義が疲れてきたって、その通りかもしれませんね。

:アメリカでもまたトランプが当選する可能性もあるって話で、地球は妙な世界になっちまった。コロナ後の世界がどうなるのか見届けてから死にたいと思っていたけど、ロクなもんじゃなさそうだから、早いことおさらばするかなあ。

:わはは、そうそう楽にさせませんよ、ご隠居、なんしろこれから食糧危機が来て、エネルギー危機が来て、核戦争がやってくるんですからね、お楽しみにね。

2022年19月30日プーチン戦争のウクライナ情勢
ロシアは29日にウクライナ産穀物輸出合意を離脱宣言

:ありゃ、そうだね、超酷い時代も体験しておくかなあ、いや見るだけにしたいなあ。それにしても、私は十五年戦争の中間あたりで生まれて、物心ついたころが戦争末期から直後で、まったくひどい目にあったが、その後はまあまあの人生だと思っていたのに、最晩年でまたもや酷い時代に出会うとは、なんとも不幸だね。

:プーチンがウクライナで核兵器を使うぞって予告のような脅し文句を言っていて、世界中が震撼していますが、本当にそうするのでしょうかねえ。

:プーチンに訊いてみないと分からないが、60年も前にもソ連とアメリカとでこういうことあったよ。

:1962年のキューバ危機ってやつですね、ご隠居は覚えていますか。

:もちろん覚えているよ、フルシチョフ対ケネディの息詰まる一触即発の各種対応に、世界が注目したものだった。キューバからミサイルを見せながら運び出して持って帰るソ連貨物船の大きな写真が載った新聞を見て、世界中がホッとしたものだよ。

:その後のソ連崩壊でロシアになっておとなしくなっていたのが、2014年のクリミア無理やり併合、その延長上の今のプーチン戦争ですが、何考えてるんでしょうかね。

:ロシアは日本と違って資源大国だから、世界のエネルギーと食料を人質にとることができるのだね。これに対抗できるのはアメリカとチャイナしかないのかね。

:さて、ロシアに食料とエネルギーを押さえられた地球は、どうなるんでしょうね。その前にこの冬はどうなるのでしょうね。

:おお、この冬に一気にケリをつけようって、プーチンはピカドン一発か。

:まさかキエフの上空でなんて、、クワバラクワバラ。

:ロシアの中で戦争忌避の動きはないのかねえ、ロシア国民はまさか1940年代日本みたいに一億一心火の玉だってウクライナに向ってるんじゃあるまいなあ。

:あの頃よりは情報流通事情が段違いですから、今のプーチンは事実上は国内は戒厳令下にしても、予期に反して長期化する戦争で、国内対策にけっこう苦労してるかもねえ。

:世界各国でロシアに抗議する活動は起きていることは、SNSに出てくるね。ウクライナを支援する西側諸国も、長期化する戦争にどこまで付き合えるか考えてきているのだろうね。

:チャイナやインド、アフリカ諸国がこれからどう動くのか、はてさて、ロシアのエネルギー食糧人質作戦が、東洋の果ての島々にどう及んできつつあるのでしょうかね。

:人間の宗教的タブーがもとになった争いも、あちこちで顕在化してるね。

:イスラムの女性へジャブについて、イランで女性から大きな異議申し立てが紛争的様相らしい。

:キリスト教についても、アメリカじゃあキリスト教右派の妊娠中絶への反対が、政治的対立と絡んで分断を生み出しているとか、あ、今問題の旧統一教会もキリスト教の一派だよ。

:人間の思考による紛争の多発に加えて、地球的自然現象のコロナウィルスの大流行と、地球気候変動による環境変化が、人間の争いに拍車をかけているようですね。何しろパキスタンでは国土の3分の1が洪水に浸かったとて、逃げようがない。

:となると人間がなんとかしようとあがいても解決できない、ワクチンのように今の科学技術であれこれやっているのは、実はとりあえずの弥縫策でしかなくて、大局的に見れば人類消滅へ、そして何か知らないが次の地球支配者の登場へと動いているのか。

:ヤレヤレSFですね、訳の分からん時代が来て、ますます宗教にすがり、カルトに陥る証拠のひとつが、日本の旧統一教会事件かなあ。

:このところ日本では、物価はなんでもかんでも値上げ、収入はわたしの年金もそうだけどなんでもかんでも値下げってのも気候温暖化とコロナって逃げられぬ地球のせいかねえ。

:庶民はこんな冗談にもしゃれにもならないことを、ただただぼやくばかり

:とりあえずプーチンの早期退場を祈るしかないか、わたしもやっぱり早いとこオサラバがいいね、プーチン道連れにしてね、オソロシやあ、オソロシやあ。(続く

(20221031記)

2022/10/01

1647【プーチン侵略領土併合宣言】ロシア押され気味、大量徴兵で国内騒動、領土併合一方的宣言、国際非難の嵐、和平への道はどうなる

1646【安倍国葬長屋談議】からの続き

熊五郎:カルトなんてゲスな話題じゃなくて、国際的な方面を話題にしましょうよ。

ご隠居:国際的話題なら、なんといってもウクライナだな、でもこのれも文字通り暗いねえ。

:プーチン戦争は大変な段階を迎えていますね、ロシアがウクライナ領の南部4州の地域を、今日からロシア領土に編入するって、プーチンが一方的に宣言したそうですよ。

9月30日プチンが一方的併合宣言のウクライナ領土

:もう戦国時代だねえ、あのあたりでは領土の切り取り自由なのか、2014年にやったクリミヤ半島併合の続きだね。

:一応は住民投票で住民意思を確かめて、圧倒的多数のが併合賛成だったからしいけど、戦争下の投票ってまともじゃないって誰でも思う、それでもかまわずやるのがプーチンのすごいところですね。

:右顧左眄しない人なのか、単に馬鹿なのか、なにかすごい戦略があるのか。

:そりゃもちろん戦略核兵器使用でしょ、ついにヒロシマ再現かも。

:ええっ、ついにそうなるか、その前に国連がどれだけのことができるのかねえ、昔々のこと、日本が国際連盟で孤立脱退、どんどん世の中は世界戦争に進んだけど、今回はそのロシア版かい。

:さっそく9月30日に国連安保理事会ロシア非難決議したけどロシア拒否権で否決、それでも15か国のなかで賛成は10か国、中国・インドなど4国が棄権だったとか。

:ロシアだけが反対ってのじゃないのが怖いねえ。和平の道はないのかねえ。

:ウクライナの大統領は頭にきて、「和平交渉にもうプーチンを相手にしない」と言ってますよ。そういわれるとプーチンもゼレンスキーを相手にしないと言いそうです。

:昔の日本の話だが、日中戦争が泥沼になりつつある頃、近衛内閣は「帝國政府ハ爾後國民政府ヲ対手トセス」と声明を出して、和平の道を断ってしまうバカなことをやって、ますます泥沼になった、ゼレンスキーは大丈夫かねえ。

:そしてまた国連決議の賛否に見るように、ロシアにも追随する気配の国もあり、不気味です。当事者国同士が和平の道を閉じてしまうと、世界はまた東西に分れて戦争ですね。

:いやだいやだ、わたしは超高齢者だから、もうすぐこの世におさらばだからいいけど、若い熊さんたちは徴兵されるだろ、気の毒に。

:ロシアじゃあウクライナの現場が負けそうなので、予備役30万人もの徴兵中とか、ところがそれに反対運動とか国外脱出とか混乱が起きていて、戦局にどうひびくでしょうかね。

:また日本の昔の話だけど、わたしの親父も徴兵されてね、1931年から1945年まで満州事変・支那事変・太平洋戦争ととびとびに3回も戦争に行ったよ。(参照:父の十五年戦争

:えっ、3回もですか、よく生きて戻られましたね。日本じゃあロシアみたいな反対とか逃亡とか騒ぎはなかったのですか。

:なかったらしいが、誰もが喜んで戦争に行ったのじゃあないよ。親父の3回目に出て行った日を覚えているが、大勢で駅で見送ってから母親と二人で家の戻って、玄関からを部屋に入ったとたんに母親が号泣しだした、畳にうつ伏していつまでも泣いていてね、幼児のわたしは困ったものだよ。

:お幾つでしたか。

:1943年冬だから父と母は共に33歳、わたしは6歳だった、でね、そこへお客の声が聞こえたんだよ、おふくろは急いで涙を拭って言った「今泣いていたと言ってはいけないよ、絶対に」と。

:戦争に行くのを嘆いてはいけなかったのですね、喜んで送りだせとね。

:兵の妻の嘆きはわたしのところだけじゃあなかったろうし、いま、ロシア各地でこんなことが起きているのだろうね。

:そう遠くないうちに、また日本でも起きるかも。だって、このところウクライナもそうだけど、朝鮮半島からも弾道弾が飛び出しているし、台湾海峡も怪しいとかで、日本政府は軍備増強の方向へと踏み出しましたからね。

:そうなるとアメリカから兵器を買うとしても、兵員は日本で用意しなけりゃならない、となると今の自衛隊じゃ足りない、いよいよ徴兵制度復活だな。

:ああ、やだやだ、どこか外国に移住しようかな、といっても第3次世界大戦になると、逃げ場が無いしなあ、困ったな。

:基本的には地球気候異変による災害多発だろ、そして世界パンデミックのコロナウィルスだろ、そして核戦争とくれば、もう人間社会破壊は完璧だね、こうなりゃ、おあとがよろしいようでと、あの世に逃げ出す奴が賢いね、わたしもその一人になろう。

(20221001記)



2022/09/21

1645 【新パンデミック】温暖禍コロナ禍の上にプーチン禍その先に待つ飢餓パンデミック

 コロナ禍に加えてプーチン禍の地球の今について書いておく。病気も戦争も専門的なことを知らぬ素人が書いたとて、何も変わらないだろう。だが、とにかく書いておかずにはいられないのは、大変にして奇妙極まる地球の時代のオロオロを書くしかないからだ。
 実はコロナよりもプーチンよりも前から、それらよりももっと地球の大問題は気候変動であるのだが、比べてどうも深刻さに欠けるのは、身に迫る度合いの違いだろう。

●プーチン戦争下のクリミヤ領土争いの状況

さて、まずはウクライナのプーチン戦争状況をかいつまんで書いておく。2004年のクリミア侵略からつづくロシア側のウクライナ占領状況を図で見ておく。

ウクライナへのロシア侵略状況 202002~09

ウクライナへのロシア侵略状況図 202002~09

今年2月のサイドの侵略開始以来、当初のロシア軍の侵略地は、ロシア国境側のウクライナ南部から東部を回り込んで北東部までもぐるりと広がっていたが、まずは北東部から撤退して、東部から南部へと侵略地を固めた。

ウクライナ軍は西側諸国からの武器援助を受けて、9月になってから北東部から反撃に出て失地回復が徐々に進んでいるらしい。一方ではロシア軍の士気の低さもあるという。
だが自国内情報操作もあるがロシア国民のプーチン人気は高いというし、プーチンの強気は変わらない。クリミア併合を当地の市民投票で無理やり意義付けたように、近いうちに現占領地の東南部地域でも、ロシア編入あるいは独立国化する市民投票をやるとの報道である。情報操作と軍事下での投票はもちろん投票はロシア帰属派が勝つだろう。

20220922朝日新聞朝刊
自軍の戦場での劣勢に対するプーチンのいら立ちが、核戦術に展開する可能性があるのが世界の恐怖である。それがプーチンの戦略であろう。
その濃厚な気配はヨーロッパ最大のザポリージャ核発電所を占領して戦略拠点としていることだ。更に今週になりウクライナで2番目に大きい南部の南ウクライナ核発電所周辺でミサイル攻撃があったとの報道。怖い。

この戦乱の終末が来るのは、プーチンが核爆弾を使ったときだろう。終末とはウクライナ戦争が終わって世界戦争になるという意味である。

そこで今日のこと、ロシアでは軍への国民動員方針をプーチン政権が決め、30万人に赤紙を出すという。1938年に日本は近衛政権で国家総動員法なるものが決まり、赤紙が来た私の父は中国戦線に再度出かけた。ロシアでも再度の兵役に泣く人たちがいるのだろう。

(20220922追記)今日のTwitterの投稿記事に、ロシアではモスクワやペテルブルグで大規模な動員反対デモが起き、ジョージアやフィンランドとの国境には出国者たちが列をなしているとのこと。

●「飢餓パンデミック」が始まっている

ところが実は事実上は世界戦争が始まっているのだ。エネルギー戦争食料戦争という、いろいろな戦争の中での非常に重要な流れである。戦争は民族戦争・宗教戦争・領土戦争・文化戦争などいろいろな姿があるが、中でもエネルギーと食料の分捕り合戦がもっとも基本にあることは、日本の15年戦争に典型的に表れたとおりである。

大日本帝国は石油を求めて南方へ、食料を求めて大陸方面へと侵略して、15年間も戦って負けたのだ。そのさなかに生まれた私の体験は、食料戦争による腹ペコの日々であり、これが戦争への恨みとなっている。

食料戦争は、すでに気候変動によって地球上の食料需給変動が飢饉を招くとされていたのに加えて、2020年からのコロナパンデミックにより、各国ごとに食糧囲い込みが飢饉を更に深刻化するとみられていた。

そこへもってきて2022年からのプーチン戦争である。国連食糧農業機関(FAO)によると、ロシア産小麦の輸出シェアは19%と世界最大であり、ウクライナ産の9%とあわせると世界の小麦輸出の約3割を占める。世界の穀倉地帯からの食料供給が滞る状況が始まり、アフリカや中東では大量餓死が起きる危険性が非常に高いとされている。

もともと地球では慢性的に食糧不足に苦しむ人が8億人もいる、つまり世界人口の9人に一人もいるが、コロナ化で急増しているとされる(WFP)。国連やFAOの活動に期待するばかりであるが、プーチンが世界の連帯を断ち切ろうとしている現況がある。

どうやら食糧危機への悪循環が起きようとして、世界はコロナパンデミックよりも怖い「飢饉パンデミック」突入の懸念もある。

温暖禍コロナ禍のうえにプーチン禍その先に待つ飢餓パンデミック

●このところの物価上昇は飢饉への前触れか

食料自給率が低すぎる日本(2010年度)

2021年コロナから急上昇の世界食糧価格の変動

食料自給率の低い日本も、飢饉になる恐れが高い。世界の食糧の基本は小麦だが、日本の小麦輸入はアメリカ、カナダ、オーストラリアなので、プーチン戦争の直接影響がないようにだが、価格上昇の影響を大きく受けるからヒトゴトではない。

日本はコメ生産だけが自給率100パーセントなので、パンやウドンラーメンをやめて米の飯を食うようにするしかない。あの戦争直後のころの腹ペコの経験は2度とご免であるが、そのころ食えなかった米の飯を食うのが日本の飢饉回避策というのが、何とも皮肉である。

それにしてもこのところの物価上昇の激しさは、政治がおかしいのだろう。
わたしが物価上昇の波をザンブリと被ったのは、この10月から医療費の窓口負担がこれまでの2倍になったことだ。後期高齢者の医療費改定とはこういうことだったのか。末期高齢者になっても医者にかかれない身分になってしまったのが、なんとも皮肉である。

こうなったのは高齢者たちがしょっちゅう医者通いするからだろうが、わたしは明らかに被害者だ。だってめったに医者に行かないで、高い保険料ばかり払い続けてきたのだから。わたしには「かかりつけ医者」なんてものはない。最近1年ほどのうちに珍しくも4回も医者通いしたのは無料のコロナワクチン注射、何とも皮肉である。

あ、そうだ、今年になって珍しくも値下げしたものがあったぞ、それは年金である。老人が節約できるのは食料だけであるから、行く先は腹ペコ餓死しかないのだ。いまや踏んだり蹴ったりされているのは、暗殺国葬アベ政権時代の政策のせいだな、と恨み言も、。

●ことはみな異常気象からか
ときどき考えるのだが、コロナ禍に加えてプーチン禍という地球規模の騒乱、ついでに日本のカルト禍も加えようか、これらの災禍はすべて地球気候変動に起因する現象かもしれぬと、。

これは一種の陰謀説で、しかも地球がその陰謀者であるという説になるので、かなり無責任な説であることは承知しているが、面白い(面白がってはいられないが)。

まずコロナウィルスの発生とパンデミック的拡大は、温暖化した地球上で今やウィルスは人間の後を狙う地球征服者として登場してきた、増えすぎた人間という種の数量調整を行いつつあるのだ、と考える。

プーチン戦争も、地球上に繁殖しすぎた人間を気候変動が数量調整にとりかかっていると考えようか。エネルギーと食料の重要な供給領域が騒乱の原因となっているのは、それが最も人間の数量調整の根本にあるからだ、と考える。

日本のカルト騒ぎも、その一環かも知れぬ、次々とこれから暗殺が起きるかもしれぬ、と考える。などと一人で妄想にふける分には勝手放題だが、文に書いているとバカらしくなってきたので、この辺で思考停止する。

何しろこのブログは、末期高齢者の日々にあるわたしのボケ具合判定のために書いているのだから、支離滅裂になってついにボケたと判定されるのもしゃくだ。
とにかく、戦争さなかに生まれて、死ぬ時もそれにふさわしく、世界危機パンデミックの世なのである、ヤレヤレ、、。(20220921記)


2022/09/01

1642 【騒乱の夏尽】コロナに降参、暗殺スキャンダル沸騰、核発電所の戦場、まったくロクでもない晩年だ

戦場の核発電所が出現

 今日から9月、数日前から何となく涼しく感じるの記のせいではない。恒例の先月のおさらいをする。

 世界はコロナパンデミックにはいっこうに収まらないのに、ウクライナのプーチン戦争も半年たっても収まらない。そこに日本では安倍元首相暗殺事件から芋づる式に暴露されてきた政界カルト教団つながり事件である。暇な年寄りには日々が刺激的で、ボケがちょっとはストップするので実によろしい。

●コロナに征服された日本

 では、物事は先輩から始めることにして、日本で発祥以来すでに2年と8か月の歴史を持つコロナである。
 このところ暑くて横半都心徘徊をさぼっていたのだが、一昨日に久しぶりに中華街、元町、伊勢佐木町をぶらぶらした。

 もうコロナはどこに行ったのか、街に見えるその影は歩く人々のマスク姿だけである。観光の街の中華街は平日なのに大勢に人出でにぎわっている。外国人観光団体らしい姿はさすがに見えない。

 元町はちょっと気取った町として普通にショッピング客がいる。伊勢佐木町も普通ににぎわっているから、少なくとも昼間の街はコロナ前に戻ってきているらしい。夜はどうなのかは知らない。

 政策としてのコロナ対策は、いったいどうなってるのだろう。コロナ感染者が落ち着いてしまったのではなくて、毎日の感染者発生数は10万人から20万人にもなろうとする日が続いている。堂々と盛んに感染しているのだ。それなのに去年とか一昨年におたおたして、緊急事態だの蔓延防止なんとかなんてやっていたのに、今は政策的規制何にもない。もう、コロナと共存することにしたらしい。いや、コロナに降参したのかもしれない。

 では罹患してもどうってことはないのかといえば、何だか大変な目にあうらしいから、年寄りに逃げるしかないので、せめてマスクでもしておくのだ。罹患してパタッと死ぬのなら歓迎したいのだが、半殺しは勘弁してほしい。

 日本全国都道府県別防疫ランキングは、相変わらずのトップは鳥取県である。7月末時点での鳥取県感染者累計は42736人だったが、8月末時点では54135人で1月に1万人以上増えた。それでもランキング1位だから、他府県はそれ以上に増えたのだ。まったく酷いものだ。


 感染しても、治療してくれる医者が足りなくて、救急車に乗ったまま病院から病院の玄関へとたらいまわしになるらしい。うっかり感染できない。去年なら緊急事態宣言だあなんて騒いでいたのに、今年の静かなことよ、コロナ慣れか,あきらめか。

上の図の半年間で見ると最近の曲線はいくぶんか下がり気味
下の図の全期間で見ると今回の波の高さが異様すぎて不気味

 そういえばこれまではコロナ感染者は全数を数えることにしていたが、もう数えないとか言っているらしい。こうもたくさん感染者が発生すると、数える現場が大変だからやめようとか、数えることができない実情あって意味がないとか、なんだかよく分からない。要するに多すぎて手におえない状況である。なのに規制解除ばかりで、外国観光客も入れるようにするらしい。もう、やけくそである。

 隣国のコーリアと比較すると、日本のそれと似ているようで似ていない。日本の今の波が異様に高いのに、コリアではこの前の波のほうがはるかに高い。隣国だから似ると思ったが違うのか。
全世界の傾向と日本のそれともまた違う形だ。

●政治世界はカルト感染騒動

 ここに来て政治的やけくそ状況が起きている感もある。
 コロナだけで大変なのに、安倍元首相暗殺で大変と思っていたら、暗殺された直接原因が韓国発祥のカルト教団に、安倍さん関わっていたというのである。

 カルト教団被害者が、教団を支援している安倍さんを銃撃したのだと分かってから、カルト教団にかかわっていた政治家が次々と暴露されてきた。自民党が多いのだが、もともとが岸信介と教団教祖の連携による反共右派活動に所以するのだから、根が深い。

安倍晋三の祖父の罪

 右派連中も今は困っているとか、それは韓国発祥の教団はその教義の基本にアンチ日本、つまり日本が植民地化したことへの恨みがあるというのだ。つまり反共産と思って付き合ったら、実は反日本であったというのだから、矛盾していた共感だった。

 教団が政治家の選挙活動無償支援から政界の裏面にはいりこみ、教団の右派保守思想を政治家に植え付けてきたらしい。統一、平和、家庭、女性、教育などの見場の良いキイワードをちりばめた関連団体を作り、地方自治体の政治家にも影響を与えているという。特に家庭教育に関する保守的思想を守ろうとする条例つくりを画策しており、すでにいくつかの県では成功しているという。

 いったいこれはどうなるのだろうか。岸田首相は昨日になってようやく、「自民党としてはカルト教団関係から縁を切る」といった。だが、選挙に弱い政治家は表はともかくとしても、裏では切ることはできないだろうといわれる。右派思想のカルト教団が、日本政界に根深く影響を及ぼしているという、大スキャンダルである。

 だが、30年前に霊感商法で大スキャンダルになったのに、教団の政治的手腕にうまくやられて、その後今日まで表に出なかったという。カルト教団のオーム真理教の陰に隠れて、旨く政治的に立ち回られたらしい。ジャーナリズムも報道に載せなかった。 

岸信介の孫の罪

 教団は名前も変えて旨く隠れた活動だったのが、安倍さんが堂々と顔を出してカルト教団のイベントで賛辞を述べる映像が出回った。それがカルト教団被害者の男の目に留まり、銃撃暗殺に至った。
 暗殺犯は安倍さんの抹殺が目的ではなかったが、結果としてそれ以上の劇的な効果を生んだ。日本からかる教団を追い出せ、関係する政治家をつぶせと、ことはどんどん進む。右も左もあれよあれよの状況である。


 そんな中で火に油を注いだのが、岸田首相の鶴の一声「安倍さんを国葬とし、費用はすべて国費とする」である。安倍さんほど毀誉褒貶の著しい政治家はいないような気がするのだが、あんのじょ毀と貶の人々から国葬反対の声が上がってきて、昨日は国会議事堂前で国葬反対デモが大規模にあった。久々の国会前デモである。

<狂歌>教団と縁深き方の弔いは党葬はまずい国葬にしよう

●戦場になった核発電所の恐怖

 プーチン戦争は相変わらず続いて、まるで日中十五年戦争の様相である。
 状況の新展開は、ウクライナのザポリジャ核発電所を、ロシアが制圧下に置いていることだ。ヨーロッパ最大の核発電所が戦場になってしまった。
 ウクライナロシア双方が互いに相手が攻撃し、核発電所に重大な事故が起きる危険性が現実に起きようとしている。一時は外部電源が切れるという福島なみの事故が起きた。この核発電所はロシアウクライナどちらにもとっても人質である。

 ロシアにとってはかなり冒険的な戦術であろう。もしも核発電の炉心溶融が起きる可能性ある攻撃があったなら、ロシア軍は全滅であるどころか、ロシアの国土にも大影響が出る。もちろん同時にウクライナにも冒険的な戦争にならざるを得ない。かなり大規模は各発電所であるらしいから、またもやウクライナから世界に核毒がばらまかれるだろう。

 核発電所を拠点にする戦術を、これまで当然のことに各国で研究してきただろうが、現実にこうも突然に起きるとは考えていなかったのか。日本でも全国各地にある核発電所をおさえるテロや外敵が蜂起することを考えているのだろうか。今日からIAEA調査団が入ったが、戦場の核発電所はこの後どう進むのか、世界は固唾をのんでいる

戦場となったザポリジャ核発電所

左はウクライナ発表のザポリージャ核発電所事故予想影響範囲、右は同ロシア発表
科学的根拠で作成しているのだろうが、政治的な思惑が込められているような

 おりからの「第10回核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議」では、ロシアの最後までの反対で最終文書が不採択となった。決裂である。核軍縮は先が見えないままにヨロヨロと歩いている。地球はこのままどぶにはまるのか

 そこにもってきて岸田首相が、日本の核発電所の新増設をやりたいなんて言い出したのだから、たまったものではない。ウクライナの現実を見てからそう言うのだ。
 このドタバタ世界の先にやってくる新世界を見てから死のうと、好奇心を奮い起こしていたのだが、待ち受ける新世界はろくなものではないと思えてきた。
 ろくでもない晩年になったものだ。いやだいやだ、ピンピンコロナのお迎えを、今日か明日かと待ち続けるばかりに日々に戻ろう。       (20220901記)

参照:コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録 
   安倍晋三暗殺事件その1その2その3その4
   伊達の眼鏡まちもり瓢論

2022/08/18

1640【二重汚染国家】外にはプーチン戦争におびえ内にはコロナとトーイツのダブル汚染を生きる

熊五郎:こんちわ、ご隠居、まだ生きてますね。

ご隠居:おや、熊さん、いらっしゃい、はいよ、まだ生きてるね。

:だんだん世間が騒がしくなってきますね。

:そう、だからあれこれ好奇心が忙しくて、死んでなんかいられない。

:そうか、コロナプーチン戦争安倍暗殺事件ですもんね。

:暗殺事件は日本政治家の宗教右派汚染問題に広がったね。酷いもんだけど、ヒマツブシにはもってこいだね。

●自民党にトーイツ派閥誕生か

:そうそう、このところコロナ汚染の広がりを、統一教会汚染がまねしているみたいに、自民党にトーイツウィルスが蔓延、コロナ並みに蔓延防止ナントカって適用かな。

:岸田第2次内閣の新大臣、新副大臣、新政務官たち、次から次へと統一教会との接点というよりも接線、もっと広い接面のある政治家が暴露されているが、自民党はコロナ並みの緊急事態だろうね。

:でもね、それでおたおたしてる人がいないみたいですよ、平然として同じような言い訳をしている、統一した言い訳をね。あれほどたくさんの汚染者がいるってことは、汚染者がそれなりに数の力を持つから、岸田さんも手を出せないかも。

「黒信号みんなで渡れば怖くない」キシンダ内閣トーイツ見解

:あ、そうか、自民党内に統一教会派という派閥ができてるんだね。そうか、安倍晋三がその派閥の親分だったのか、暗殺されて次の統一派閥親分は誰になるんだろうね。岸田内閣は文字通りキシンダ内閣だねえ。緊急って思うのは庶民だけ、当事者政治家はそれが普通なんだろう。

:軋しみに軋んだ内閣だねえ、なんにしても、コロナウィルスと同じで、統一教会思想に自民党は席捲されてしまい、撲滅どころかトーイツが党の基本方針になるかも、げんに憲法改定自民党案は統一教会の言説に酷似しているらしいですよ、怖いなあ、トーイツ汚染とコロナ汚染でダブル汚染国家になるのですかね。

:それが日本だけじゃなくて、USAでもなんだね。キリスト教福音派という宗教右派が共和党を支えていて、トランプの復活がありうるらしい。

:そうそう、あちらさんもなんだかトーイツ流の奇妙な思想が席捲しているのですね、こりゃあ地球温暖化が人間の脳に何か大きな影響をもたらしているとでも考えないと、つじつまが合いませんねえ、怖いなあ。

●コロナ世界ランキングでトップに躍進

:怖いねえ、そうそう、日本はコロナに席巻されたね、コロナ感染者がじゃんじゃん増えても、政府は今回は何の規制策も出さないから、庶民はもう旅行だって宴会だってやってよいのだと誤解してしまった。

:これじゃあますます感染者は増えるばかり、なんでもその増加する感染者数は世界一、死者数は第2位らしい。このところ世界ランキングから経済やら教育やら学術やら落ち続ける日本だけど、こんなところで挽回ですかい。感染しても病院が満杯で入れない人がどんどん増えてるらしいですよ。

自宅療養するそうだね。ようするに病院に行くよりも前に、医者から見放されるってわけだ。それほども増えてるってことは、実際の感染者数はもっと多くて、もう勘定しきれないってこと、お手上げってことかもねえ、そうだとしたら、怖いねえ、あたしは検査なんてしたことないよ。

:え~っ、ご隠居を怖くなった、なんて言ってるあたしも実は検査したことないですねえ、お互い様ですよ。

感染者数の波の具合が、世界と日本と違うね。日本の今の第7波は、これまでのどれよりも高いけど、世界全体では今の波はそうでもないんだねえ。ま、世界でも感染者数の勘定はかなりいい加減だろうけど、いちおうは傾向はわかる。

:日本の波がちょっと下がり気味でホッとするけど、これって、もしかしたらもう数えることが不可能なほど増えて、現場では勘定をやめた結果かもなあ。日本だけが投げやりだってことじゃないでしょうね。

:何だか心がうそ寒くなるねえ、外は暑いのに。

●止まらないプーチン戦争

:心が寒いといえば、未だにプーチン戦争が止まりませんよ、もう長期戦にするって決めたのですかね。いや、ウクライナの頑張りで、そうさせられているのか。

:ドンパチやっていることはニュースに毎日出るけど、どっちが勝っているのかねえ。でも、どっちが勝てばどうなるのか、さっぱり分からないよ。

:なんでも先日は、例のクリミア半島で大爆発が起きてロシア側に大被害とかで、ウクライナ側の破壊工作というから、正規軍のほかに地下組織軍もいるらしいですね。

:ますますだらだらと続く戦争だねえ、第3次大戦になるからうっかりまわりから直接に手を出せない、イライラしてるのだろうね、ヨーロッパ全部が、、。

:そのイライラが高じて、妙な次のステップが生まれるかもと怖いですね。

:8月は日本も戦争の月だ。わたしの父は日本の十五年戦争に、なんと念入りに3回も兵役についた。うち2度は満州での戦いだよ。その戦争手記が遺品にあったので、わたしはそれをもとに『父の十五年戦争』という戦記を書いて冊子にして、家族や親せきに配布したことがある。それをあらためて読んだら、日本軍の中国大陸侵攻は、今のロシアによるウクライナ侵攻と同じだね。父の手記の中にはロシア軍がウクライナのブチャでやったようなことを示唆する日本軍の暴虐を書いてあった。あの温厚だった父がねえ、と思ったよ。

:へえー、怖いですねえ、戦争になると人が変わる。

:それも含めて、わたしの戦争体験をかいつまんでブログに書いておいたから、読んでおくれ。(20220818記)

参照:まちもり通信サイトより



2022/08/15

1639 【戦争の記憶】あの敗戦日から77年の歳月には次々と戦争の日々が重なるばかり

●8月15日を祝日にせよ

 ふと思う、8月15日敗戦の日をなぜ国民の祝日にしないのか、あの超悲惨な十五年間もの戦争が終ったのだから、後世まで記憶して祝ってしかるべきと思うにだ。
 これを書いている今日は、その日から77年目の敗戦記念日である。人間なら長寿を祝うことだろう。

 8月10日山の日なんて、どうでもよい祝日をつくるのではなくて15日を敗戦記念日にするべきだ。
 何だか近頃はやたらと祝日や休日が増えて、しか毎年その日が移動するらしいから、毎日が休日を送る暇老人は、役所に出かけてその日が休日と突然に知って怒るばかりである。
 8月15日を祝日としようと、法制定の時に話題になったのか、あるいは山の日制定の時に国会は何も考えなかったのか。なんとも不思議である。

●靖国神社野次馬観察

靖国神社風景
 2005年に突然思い立って、8月15日に靖国神社に徘徊に行くことにした。参拝ではなくて、世相観察である。特に世の中で戦争をどうとらえているのか、この日にここに来れば、ある特殊な断面だろうが、観察できるのである。

 高齢者は次第に少なくなってきて、最近は若者が増えている。まるで真夏の初詣のような気分のカップルが多い。もちろんウヨクらしい青年たちもいるし、軍服コスプレのマニアもいる。それは夏祭りの幻想的な風景の一つとも見えてくるのが面白い。
参照:2005年+2013年 2014年 2018年 2019年 2020年

 一昨年は行ったのだが、去年はさすがにコロナに負けていかなかった。今年はプーチン戦争の影が、どう靖国神社に及んでいるか、そこのところを観察に行きたかったのだが、コロナにも年齢にも負けるようになってしまった。

●父の十五年戦争にプーチン戦争を投影

 一昨日のこと、大学同期ネット仲間十数人とZOOMで話をしたときに、わたしは父の戦争の話をした。『父の十五年戦争』というネットページを作っているので、それを見せながらかいつまんで、父の3度の兵役の話をした。

 話しながら、父の大陸に渡っての戦争は、今のプーチン戦争ロシアが日本で、チャイナがウクライナだなと気が付いた。父は日本の十五年戦争中に、満州事変、支那事変、太平洋戦争の3回の兵役で7年半も過ごしたのだった。

 父の兵役の最初は1933年2月から1年間弱、旧満州に侵略軍として入って戦った。いわばロシアによる2014年のウクライナのクリミヤ半島侵略である。
 2度めは1938年から41年まで北支(ノースチャイナ)の侵略地で戦った。いわば2022年からのロシア軍のウクライナ侵略である。3度目は1943年から45年までの太平洋戦争兵役だが、この時は国内にいたから侵略地には出かけていない。

食料略奪宴会写真 1938年熱河作戦
 最初の旧満州での戦いはかなり危険なこともあったと父の戦争手記に出てくるが、同時に侵略軍としての暴虐もノーテンキに書いている。
 一般人から巻き上げた紙幣だとして手記の手帳にはさんである。戦場で農家から貯蔵してある芋などの食料を略奪して、うまかったと写真付きの手記もある。
 さすがに殺した手記はないが、身近で砲火に死んだ戦友の話が詳しいから、当然にこちらからも砲撃して敵チャイニーズを殺しただろう。

●父を戦場に送り出して号泣する母

 わたしは日本の15年戦争の真っただ中に生れ、敗戦の時は国民学校3年生だった。中国地方山地の盆地の街だったが、都市のような戦争の直接的な衝撃はなかった。だが、子供には父がいないのは大きな被害だったし、直接的には戦争後の貧窮で腹ペコの日々こそが戦争被害だった。

 1943年11月父に3度目の召集令状が来た。これについて強烈な記憶がある。
 父が兵役に出かけるのを、鉄道駅まで母と共に送った。家に帰りついて玄関を上がり、畳の間に入ったとたんに母は前に倒れこんだ。両手で顔を覆って畳に押し付けて、突然大声で号泣し始めたのだ。

 幼児のわたしが泣くのは当たり前だが、大きな大人に目の前で泣かれているわたしは、なんのなすすべもなく、号泣に合わせて母の背にある帯の結び目が大きく上下するのを、呆然と見つめているばかりだった。
 やがて誰かが玄関にやってきて案内を乞う声が聞こえた。母は急に泣き止み、今泣いていたことを誰にも言ってはいけないと、わたしに厳しく言い渡して玄関へ出て行った。

 もう戻らないであろう戦場に行く父も大変だが、送り出し母も大変なこと、しかも嘆いてはならないタブーも世間にあった。その時母の胎内には半年後に生まれる第三

 幸いにして父は南方戦線に送られるのを姫路で待っていたが、制海権を失った日本は輸送船がなくなり、父は小田原で湘南海岸に上陸するであろう連合軍を迎え撃つ本土決戦の準備をしていた。その地で敗戦の日を迎えて、月末にはわたしたち家族のもとに戻ってきた。家族が一人増えていた。
 母は父を無事に取り戻すことができたが、実弟をフィリピン山中のジャングルで失い、その若妻と乳児が母の実家に残された。

●77年前の8月15日のこと

 その8月15日は、いかにも夏らしい晴天だった。わたしの生家は神社である。その社務所の大広間座敷には、その1か月半前から兵庫県芦屋市の精道国民学校初等科六年生女児20人と職員1名が、集団学童疎開でやってきて滞在していた。盆地内のほかの寺社などに児童51名が疎開して来ていた。

 そのころはラジオのある家は限られていたが、その疎開学級が持っていた。社務所の玄関口に近所の人々が集まって、ヒロヒトさんの分かりにくい敗戦の詔勅を聴いていた。
 放送を聴き終わると誰もみな声もなく散会して、列になって黙々とぼとぼ参道の長い石段を下って行くのを、わたしは社務所縁側から見ていた。緑濃い社叢林の上はあくまで晴れわたり、蝉の声が滝のように降る暑い日であった。

 もちろん8歳のわたしには内容を分らない。その場の情景の記憶のみである。ラジオを聞いていた人たちがこれを敗戦と分かったのは、たぶん、疎開学級の教員がそれを伝えたのであろう。それから数日の後に疎開児童たちは芦屋に戻っていった。
 芦屋はその数日前に空襲を受けて大被災、中には親を亡くした子もいたという。あの子たちはその後どのように日々を送ったであろうか。

沈黙の湖になりたる盆の地よ昭和二十年八月真昼 
      (まちもり散人2014年詠)

 その半月後に、父が長い参道の石段を登ってくるのを見つけて、私は飛びついた。

●戦争の記憶を書き記す

 77年前にようやく平和が来たことを忘れそうになるので、毎年この日に同じようなことを書いている。
 だが、戦争はあの敗戦の日から地球上から消え去ったのではない。ちょっと思いつくだけでも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、フォークランド戦争、湾岸戦争、ウクライナ戦争など、地球上は戦争に埋め尽くされている。人間がいるから戦争がある。

 ことしはプーチン戦争とでもいうべきウクライナへのロシア侵攻がはじまった。それはどこかなつかしい戦いぶり、つまり20世紀前半時代の戦争の感がある。
 そこで、わたしのブログのいくつかのテーマのひとつに「戦争の記憶」を立てて、これまでの記事などをまとめておくことにした。わたしの記憶にある過去と現在の戦争記録である。
 その中にはわたしの記憶だけではなくて、大学同期生たちの『昭和二十年それぞれの夏』、中越震災の村の長老『大橋正平戦場物語』という知人たちの戦争記憶もある。
 戦争記憶を書かなくてよい日が、いつか来るだろうか。それは私が地球上からいなくなった日であり、戦争がなくなった時ではないことは確かだ。(2022/08/15記)

参照:まちもり通信サイトより


2022/08/01

1637【コロナ・プーチン・カルト同時戦争】現代3大ウィルス大感染中の地球に生きるのは大変だ

熊五郎:ご隠居、暑いですねえ、どうですいっぱい、はい、ビール。

ご隠居:おや熊さん、いらっしゃい、お前はもしかして、わたしンところに避暑に来てるのかい?

:あ、気が付きましたか、今日もクーラーをオンにして下さいよ。

:ビールのお礼に、ではスイッチオン、今年で2回目冷房だな。

:恒例の月初めは、先月のコロナやらウクライナやらまとめましょ。

:暗殺事件は一昨日話したからもういいね。



●コロナ第7波いよいよ隆盛

:コロナ第7波がものすごい勢いですねえ、これまでの波なんて、さざ波でしたね。

:そう、それなのに奇妙なことに今回は緊急事態だとかマンジュウだとか営業補償だとか騒がないんだね、なんでなんだい。

:なんででしょうねえ、今度の首相は宣言嫌いなのかなあ、それとももう3年もやってりゃ国民も慣れただろうからいいのだ、なんて思ってるとか。

:いや、わたしの考えるところではだな、ほれ、先日暗殺された安倍さんの葬儀を国葬にするって決めただろ、国葬に国費が要るからコロナ対策費をケチってるのだろ。

:ウワ、生きてる人より死人優先ですかい、今どきすごい。でもねえ、9月の国葬までに第7波が治まるのでしょうかね、治まらないと無観客ならぬ無弔問客開催かも。

●日本が世界ランキング1位に躍り出た

:それにしても今回の第7波の高さときたら、前代未聞だね、しかも世界一の増え方らしいよ。

:おや、そうですかい、このところ日本は経済も文化もあれもこれも世界ランキング低落しているけど、ようやく世界一になったものもあるんですねえ。なさけない。

:その増え方ランキング1位が日本で、2位がアメリカ、3位がコーリア、4位がドイツってことらしいから、東西肩を並べている、すごいもんだ。

:ちょっとそれらの感染者カーブを見てみましょうか。

:おお、波形がそれぞれ異なる特徴を持っている、そのわけを知りたいな。中でも日本がいちばん過激な上昇だねえ。

●日本地域別防疫ランキングにも変化

:日本の去年初めからの新規感染者の推移のグラフを見ると、今回の第7波と比べて第1波とか第2波は微々たるもんですが、ものすご大騒ぎしましたよね。

:そうそう、それなのにこの巨大な第7波でも平然としているのは何故かね。

:いやいや、平然とはしてなくて、病院は大勢の患者で逼迫らしいですよ。平然としてるのは中央政府だけみたいですよ。

:日本の各都道府県別の感染や死者の数を見ると、あの防疫先進地鳥取県はランキングではいまだに1位を保ってるけど、もう過ぎ3万人になるね。グラフを見ると感染者数増加率がすごいね。医療法化になるかと心配だね。

:防疫第2位は島根県が頑張ってますよ。人口ランキング20位なのに感染者ランキングが10位の沖縄県も頑張って、いや、大変ですね。


●プーチン戦争とコロナ状況

:あそうだ、プーチンのロシアのコロナはどうだろうかねえ。

:やや、ロシアコロナなんだか落ち着いてますねえ、戦争とコロナは関係ないのかしら。

:う~ん、大感染で戦争どころじゃないってことになるかと期待してたのになあ、じゃあウクライナはどうだい。

:それがねえ、出てこないんですよ、たぶん病院はてんやわんやで、統計とってる暇がないのでしょうね、気の毒に。


:そうか、南部都市争奪攻防戦が続いているニュースが毎日あるからねえ。この5か月ちょっとの長引く戦乱で、どれくらいの人間が双方で死んだのだろうかねえ。

:コロナによる死亡率よりずいぶん高いでしょうね。あ、食料の需給バランスが崩れて、戦ってもいない国で餓死者が大量に出るってことになるかもしれませんよ。

●カルト感染状況

:あ、そうだ、それはそうと、こっちの感染状況も気になるね。

:何です、こっちの感染って。

:ほれ、いまニュースを騒がしている政治家のカルト感染だよ。

カルト濃厚接触者名簿

:あ、統一教会ね、あれは信者が感染者で56万人もいるらしいですよ。政治家はもちろん感染者もいるでしょうが、かなりの数の濃厚接触者がいるようですね。そのトップに安倍晋三さんがいたってことが、暗殺事件の発端となった。

:そうそう、むしろこちらこそが政治緊急事態宣言するべきだね。この濃厚接触者たちも、しっかり自宅療養とか入院隔離とかして、カルトウィルスを除去してほしいね。

:次の選挙までには徹底的に治癒して、選挙でお灸ワクチン接種をさせましょ。

:なんだか急に心配になってきた、政治の世界は宗教右派に操られているような気がする。このキリスト教系統一教会は政権党の自民党右派に食い込み、もう一つの政権党の公明党は仏教の日蓮宗系の創価学会だろ、USA大統領だったトランプの共和党はキリスト教系右派の福音派というのだからね。うわわわ、世界はいつの間にやら右派宗教ウィルスに侵されているのかあ、怖い怖い。。

          (2022/08/01記)

参照:コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録 
   安倍晋三暗殺事件その1その2その3その4
   伊達の眼鏡まちもり瓢論

2022/07/01

1627【地球三大危機時代】コロナ危機プーチン危機も大変だが気候変動危機はもっと大変

 昨日で6月が終了つまり2022年の前半が終わったということ。6月の世界危機状況を書いておく。早いことこんあわだいをまいつきかかなくてもよくなってくれよ~。

●地球には気候変動危機があることを忘れていた

 暑い、暑い、実は先月まではコロナ禍とプーチン禍を現在の世界2大危機と思い込んでいた。ところが、このところ6月というのに梅雨ジメジメがないどころか、日本列島は猛烈な暑さが続いており、毎日気象観測始まって以来の暑さとかのニュース。
 あ、そうだった、コロナ危機プーチン危機に気を取られていたが、それより前に地球の気候変動という大先輩格の地球大危機だったと思い出したのだ。
 なんだか恥ずかしい。身体に迫らぬと感じないのだ。

 毎日暑い暑いのニュースだが、毎年言っているのに「ついに危機的状況に至った」といわねばならぬようになったとすれば、気候変動こそはコロナよりもプーチンよりもずっとずっと恐ろしい危機である。こればっかりはマスクでもワクチンでも戦車でもミサイルでも、一向に予防する能力がない。

 多分コロナを凌駕する死者が世界中で発生するのだろう。考えようでは、冷房機器がワクチンだろうが、折からの電力逼迫で電力屋は節電せよと言っているが、それじゃあ老人が死ぬと世間から言われたのか、今度は政府のどこかの筋からか適切に冷房を使えなんて、ニュースで説教されている。

 さて、どっちにつくべきかといえば、れっきとした終末期超高齢者のわたしは冷房に住む資格があるのだろう。適切に冷房を使えと言われても、その適切とは何を意味するのか分からない。何か冷房使用秘術でもあるのかしら。実はわたしの部屋は今年になって一度も冷房にしたことはない。天然暖房である。

 わたしの住まいは地上20mの空中陋屋だから、それなりに風が通るので裸で暮らせば機械で寒くしなくても、なんとかなる。特別に我慢比べをやっているつもりはない。
 部屋には冷房装置があるのだから、いざというときはお世話になればよいのだ。昨年の夏は冷房にしたのは3~4回ほどだった。
 電力のことだけなら、核発電復帰なんて言わずに、いっそのこと毎日計画停電したらどうだ。11年前に行ったネパールでは計画停電を普通のこととして毎日やっていた。

 ということで大先輩格の気候変動から書き始めたが、これ以上はどうするのかどうなるのかさっぱり分からないのが情けない。いや、分かってもどうしようもない。
 気候変動こそが最も身にしみる地球危機であることは確かだが、今ちょうど参議院議員選挙運動中だが、候補者の誰も気候変動問題を取り上げていないようだ。票にならないのか、困ったもんだ。

●コロナは尻つぼみだろうか

 6月ころから急にコロナがニュースランキングから脱落の傾向にある。
 今年前半での日本と世界の感染者数死亡者数の遷移を見ると、山がだらだらしており、なんだかコロナ君に居つかれてしまっている感じである。
 極端に患者や死者を出さないが、毎日的確に感染者死者を獲得している様子で、これは人間と共存なのかしら。共存したくないよ~。

日本のコロナ新規感染者数の推移 2022年前半

日本のコロナ新規死亡者数の推移 2022年前半

世界のコロナ新規感染者数の推移 2022年前半

世界のコロナ新規死亡者数の推移 2022年前半

世界国別コロナランキング

日本地域別コロナランキング

朝日新聞東京版2022年7月1日朝刊

 政府筋からの情報かどうか知らないが、ニュースではマスク着用も緩和傾向にあるらしく、街に出ると10人1人くらいは覆面していない人に出会うようになった。わたしも徘徊中にはできるだけ外して歩く。でも先日、そのまま図書館に入って警備員にマスクせよと注意された。

 まあこうやってマスクともコロナとも適当に折り合いつけて生きていくのだろうな。コロナにしても宿主がいなくなると困るから、あちらも折り合いつけたいと思っていることだろう。困ったもんだ。

●プーチン戦争は日中戦争並みの泥沼化か

 ウクライナではプーチンロシア軍攻撃が続いているが、かなり局地戦になっているようだ。東南部の拠点都市掌握に作戦を絞ったらしいが、その一方で長距離ミサイルを内陸都市に打ち込んで、無差別攻撃もしているとのこと。1945年のアメリカ軍空襲下の日本みたいである。

NATOの方針転換でロシアとチャイナを明確に敵視


朝日新聞東京版朝刊 2022年7月1日
 アメリカを中心とする西側はウクライナに武器供与をしているが、戦争そのものへの手出しはしないで自制している。
 だが、ウクライナの次はこちらだと、北欧のフィンランドとスウェーデンのNATO加盟が確実になった。これはプーチンの作戦にあったのだろうか。

 先日はNATO首脳会議に日本・コーリア・オーストラリア・ニュージーランドが参加したとか、ロシアとチャイナを両側からはさみ囲む軍事同盟が成立する時代が来たのだろうか。どうにも心が寒くなるばかりだ。

 プーチン戦争は直接的に身に迫ってこないことと思っていたが、このところの物価高騰にはプーチン戦争が大きく響いているという。食糧危機が来るかもなあ、困ったもんだ。早くおさらばしたいもんだ。

狂歌<NATO拡大>
国境に納豆カーテン引き回し ネバネバネバーネバーニエット

(20220701記)