2022/02/22

1609【オリンピックとウクライナ】東ではドーピング西で戦争にこの止め役はコロナの出番か

 

●スキージャンプと水泳競技

 オリンピックには興味がない。でもなにか社会面的騒ぎがあるとそこにだけ気が向く。
 雪上曲芸部門空飛ぶスキー競技で、エースのジャンパー女が服装違反で失格になって泣いたそうだ。どうやら競技の時の服装がダブついていたのが違反らしい。
 わたしはその競技のことは何にも知らないから想像だが、空飛ぶ時にダブついた服装のほうが空気に乗って滞空時間が長いので、遠くまで飛びやすいってことなんだろうなあ。

 その服装違反事件で思い出したのは、だいぶ前のことだが、水泳競技でその競技者の着ける服装つまり水泳着によって記録の善し悪しが出てきて、問題になったことがあった。
 身体ぴったりでツルツル水着が良いらしくて、それで材料と形態の競争になり、いろいろあってどう決まったのか知らないが、一定の基準ができて落ち着いたらしい。

 その時わたしはこのブログに、こんな記事を書いた。『2008/06/10【世相戯評水着で水泳競技の記録が左右されるのが問題ならば全裸で泳げばよかろう
 2008年に書いているから、北京夏季オリンピックの頃だったようだ。要するにタイトルにあるように、水着をやめて素っ裸で競技すれば公平でいいってことである。
 そこで、この度のスキージャンプ競技も同じことを思った、素っ裸でジャンプすればいいじゃん、次の冬季オリンピックからそうしなさいよ、公平だよね。

●ド-ピングとウィルス

 オリピックには興味がない。でもなにか社会面的騒ぎがあるとそこにだけ気が向く。
  氷上曲芸部門クルクルスケート競技者の15歳のロシア少女が、何かドーピング薬を一服盛られたと判明したのに、関係機関から競技出場を許された。ドーピング王国ロシアの少女だから、当事者や周囲が否定しても信用されない。

 いたいけなその少女が氷上で曲芸に失敗して泣き崩れるTVを、世界中のオリンピック好きが好奇の目で見ていたのだろう。じつにどうも残酷な事件だ。ロシアは少女の可哀そうさを武器にしてドーピング事件を切り抜ける作戦だったとすれば、酷いものだ。

 狂歌<ドーピング少女>
悪いのか良いのかさえも分からずにドーピング少女「わりい ええわ」

 ドーピングはオリンピックが生み出した悪行だろう。オリンピックをやめない限り続くだろう。こうなれば薬を飲もうが注射しようが人体改造しようがまったく自由なもうひとつのオリンピックとして、ドーピリンピックを開催していはいかがかな。
 あるいはウィルス様に頼んで、オリンピック開催は不可能なくらいに次々と新種のウィルスを流行してもらうしかないな。

●熊のプーちんがウクライナの蜂蜜狙い

 そうやってロシアがらみの世界の注目をユーラシア大陸の東方に向けさせているうちに、西方では着々と戦争の準備をしているのがロシアの熊のプーちん、どうやらオリンピック閉幕と同時にウクライナ侵攻を始める気配である。すでに情報戦争が始まっている。

 かつて第1次世界大戦ではヨーロッパが戦場となった。当時スペイン風邪がアメリカを発祥地として大流行、感染したアメリカ兵たちが欧州戦線に大量に輸送された。
 そのアメリカ兵たちが戦場の敵味方にスペイン風邪を感染させ、その流行で兵員は大勢が死に、生きていても戦う力を失って、戦争の終結が早まったとされる。

 さて、またもや戦争が起きようとしている今、こちらユーラシア大陸西岸からこぼれ落ちた日本列島の片隅の一老人にできることは、100年余前には戦争終結させたウィルスに、この度は戦争開始を留める役割を願うくらいのものだ。

 ウクライナ東部とロシア西部戦線において、新型コロナの流行を願うしかない。戦争よりはコロナのほうがまだよかろう、人間はナサケナイ、残酷なものだ。

 狂歌を<熊のプーさんNATO嫌い>
納豆の臭いが嫌で穴を出た熊をコロナよ冬眠させよ

 そうだ、ウクライナで思い出した。あれは8年ほど前のことだったか、ロシアがウクライナのクリミヤ半島を無理矢理併合して国際紛争になっていたころ、そのウクライナのキエフで国連機関ユニセフに勤務していた知人が一時帰国して講演会があり、現地の話を聞いたことがあった。
 そのことをこのブログに書いている。
●2014/04/21『紛争地ウクライナの国連機関で活動する杢尾雪絵さんの現地報告をきいた』
 その杢尾雪絵さんはその後はキルギス、レバノン勤務を経て、今年からスイスのユニセフに転勤した。                 (20220221記)


2022/02/13

1608【神宮外苑再開発長屋談義】東京都心部に都市公園ゼントリフィケイション時代が来たらしい

熊五郎:ご隠居、こんちわあ、生きてますね、はいこれ、一緒に飲みましょ。

ご隠居:おお、熊さん、まあおあがりよ、なになにワインかい、うれしいね、今どき一緒に飲んでくれるなんてこりゃ涙がこぼれるよ。

:全くね、こうもコロナ蟄居が続くと心が苦しくなる、これもコロナ病ですね、さあ、乾杯しましょ。

:うん、ありがとう、美味いねえ、ネットバーチャル談議ばかりやってると人間は頭が変になるね、こうやって飲みつつ話そうかね。


:もうコロナの話は飽きたから今日は違う話をしましょうよ。東京青山に明治神宮外苑って野球の神宮球場があるの知ってるでしょ。

:わたしは球場なんて見世物小屋のスポーツ嫌いだけど、それくらいは知ってる。

●明治神宮外苑で都市公園の大規模削除とは

:その神宮外苑全体と隣のラグビー場は都市計画公園なんですが、現在の野球場やラグビー場が古くなったので建て替えるために公園を大規模にやめて、ついでに超高層ビルも建ててるそうですよ。

:えッ、公園をやめるのかい、そりゃできないだろ、都市計画当局が許さないだろ。

:いやそれができるのですよ、つい先日のこと東京都都市計画がそれをOKしたのですよ、そして公園内の樹木が1000本も伐り倒されるんだそうです、石川幹子先生によるとね。

:そりゃ石川さんが激怒するだろうあ、まさか公園の中にビル建てるために公園やめるって、そりゃできないよ。できたとしても削減面積と同等以上の公園を近くに新設するのが常識、そうしないと住民が許さない。

:だから今日は昔の都市計画家のご隠居に聞きに来たんですよ、それでいいのかなって。

:ホントかい、ちょっとネットで調べるかな、ほーほー、そういうことか、公園削減都市計画変更案案を2月4日に東京都市計画審議会で承認してる、う~む、世の中が変わったなあ、もう昔の都市計画家はついていけない。

:ね、都市計画で樹木のことは書いてないけど、かなり広く公園面積を削除してるでしょ、だから木も伐るのかと。

:そうだねえ、昔も今も都市計画で決めた公園を減らすのは、よほどの理由じゃないとやらないものだが、神宮外苑のような広い公園にビル建てたいから一部の公園を減らしたなんて時代が変ったんだねえ、渋谷の宮下公園の有様と言い、フン、そうしたいなら公園でも道でも川でもつぶしてビル建てればいいでしょ、どんどんやりなさいよ、。

:おやおや、ご隠居は人間が丸くなったか、あ、違うか、もともとあの神宮外苑そのものを嫌いだから、どうでもいいのですね。

:うん、まあ、そんなところだな、見世物小屋だらけだし、あんな権威主義そのもの公園なんて、わたしは好かないね、あ、そうだ、樹木伐るならあの銀杏並木を伐りたおしてしまいなさいッ。


●秩父宮ラグビー場を公園から除外する仕掛け

:まあまあ、わたしの話も聞いてくださいよ。神宮外苑用地は全部が都市計画公園だけど、今回のビルを建てるあたりは外苑用地隣のラグビー場用地なんですよ。

:そこはたしか国有地だよね、国の機関のJSCが管理してるけどね、そこも都市計画公園指定してあるよ、おかしいね、結構広いけど、そこを公園から外したのかい。

:そうなんですよ、でそこに超高層ビルを建てるようですよ。そこでちょっと調べたんですよ、どうしてそんな芸当ができるのかね。

:ほお、熊さんも都市計画に興味持ってきたな、いいことだよ、で、分ったのかい。

、えへん、ご隠居に都市計画を教えますよ、それはね「公園まちづくり制度」ってのを東京都が作っていて、それに適合するなら公園を削ってもいいよとなるんですね。

:なんだよ、公園を削ってよいと堂々と行政が言うようでは、もう世も末だね、いや、こっちが時代遅れかな。

:でね、その制度適用の都市計画公園の条件は「未供用区域のままで50年以上未整備状態が続き、公園機能が発揮されていないし、建築制限等により市街地の更新が進まない」ところだって。

:ふうん、そうかい。都市計画だけ決めていつまでも事業実施しないでいる弊害を取り除こうという制度で、法律じゃないけど法の運用だね、そういう制度も必要だろうがね。

:外苑用地は公園として供用してるけど、ラグビー場は未供用区域だかららしいのです。でもね、それがどうもおかしい、現実は長期間ラグビー場であって、公園機能を十分に発揮しているし、市街地の更新が進んでない場所どころか、ラグビー場しか無いのだからもともと市街地でもないから、条件が合いませんよ。

:おお、そうだねえ、ラグビー場のところは、戦中までは女子学習院という学校だったけど、戦災で焼けて移転してその跡地にラグビー場を建てた。

:ラグビー場は外苑用地の公園内に建つ野球場と同じくスポーツ施設だから、公園に適する施設でしょ。今すぐ供用指定可能なのになぜ未供用だったのですか。

:そりゃ単に供用手続きを怠っていたからだろうね。

:あるいはラグビー場地主の文科省が、東京都の供用要請を拒否したのかもね。

:どっちにしても供用して当然だったところだが行政の不作為で未供用のままだった、そこをつかれて「まちづくり公園制度」を適用して、ラグビー場を公園から外してしまう都市計画提案がじもとから出てきて今回OKした、う~む、頭の良い奴がいたもんだねえ。この制度が無かったらできなかったね。

:ところがどうも気になるのは、この制度はこのラグビー場を公園から外すために、ここに宛てて作った制度のような気がするんですよ。

:なんだいそりゃ、。

:だってね公園まちづくり制度制定と、神宮外苑の最初の地区計画の都市計画決定とは同じ年にできているのです。つまりその時には既に今回の公園削除して再開発できるように仕組んでたような気がする。地区計画はその地区の権利者の提案ですが、提案の裏にはそんな取引があったのかもしれないと思わせます。

:う~む、ありうるかもね、違法じゃないけど裏口入学臭いね。でも事情通にでも聞かないと分らないね、それにしてもこれは国の機関のJSCが率先して公園を削除した、つまり政府が公園を減らしたんだよ、いっぽうの民間の明治神宮は減らしてないんだね、今どきはそういう世の中かい、まあ、わたしは世間から遅れてしまって、もうどーでもいいけどね

●過密でも市街地でもないのに市街地再開発事業とは

:またそう言う、しょうがないね、じゃあ次の質問ですよ。この再開発計画を発表したのは、三井不動産を代表として、JSC,明治神宮、伊藤忠の4者で、事業名称を(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業としているんですよ。これってどう思いますか。

:おお、それは都市再開発法によっる方法で事業を行うってことだね、ほお、公園を法定再開発するのは珍しいねえ、法が予想してないよ、そもそも再開発するほど過密じゃないのが公園だからね、すごいこと発明というかひねり出す奴がいるもんだ。

:そうでしょ、そこでどうして市街地再開発事業を行うのかを調べたら国交省のサイトに「市街地再開発事業の目的:都市再開発法に基づき、市街地内の老朽木造建築物が密集している地区等において、細分化された敷地の統合、不燃化された共同建築物の建築、公園、広場、街路等の公共施設の整備等を行うことにより、都市における土地の合理的かつ健全な高度利用都市機能の更新を図る」と書いてあります。でも、この外苑地区再開発ではこれらのどれひとつにも当てはまらない、だって既に整備されている優良なる環境ですよ。

:おうおう、修復や建て替えは必要かもしれないが、いまさら市街地再開発事業事業なんて大げさにして大改造する必要はないな。都市再開発法の適用条件に合うのかなあ、都知事から認可されるのかなあ。再開発やるなら外苑前交差点北東の建て混んだ三角地こそとりこむべきなのにわざわざ除外して、やりやすいところだけやるとは筋が悪い。

:そうでしょ、それぞれ大きな土地を持っているのだから、それそれが建て直せばいいでしょ。なぜ市街地再開発事業って共同事業にするのでしょうか、いろいろ面倒な手続きがあるんでしょ、何かメリットあるんですか。

:この事業手法でやると国や都から補助金をもらえたり、不動産開発にかかわるいろいろな税の減免措置もあり、一般に行政的支援など受けられるメリットがある。

:みな大企業だしJSCは国の機関ですよ、補助金や税逃れ目当てに市街地再開発事業にするんですかねえ、みみっちい。

:いやまあ、その辺はまた別の意図もあるのかもしれないね、わからんなあ。


●実は国有地を民間に売り渡す事業であるとは

:あそうだ、ラグビー場と神宮球場を土地を入れ替えて建て替えるから、それに法的な裏付けある事業制度が必要なのかも。

:おお、そうかい、民有地と国有地の交換分合があるんだね、そのへんで法定再開発とする公的担保が求められるのかなあ、わからんなあ。

:ラグビー場の土地と明治神宮の土地を等価交換するのでしょうね。

:あ、そうだ、その入れ替えで国有地の一部をを神宮外苑に売り渡すのだねえ、そうかそうか、そういうことか、国民の財産だから、がっぽりと高く売って儲けてほしいものだね。

:なにを言ってるんですか、交換するって言ってますよ、国有地で儲けるなんてどうしてですか?

:いいかい、よくお聞きよ、今度の都市計画変更で今のラグビー場の土地は、公園から除外されて土地利用規制が緩和され容積率も上昇したから、土地価格も大きく上昇したはずだよ。そうでなくてももともと神宮球場の土地よりもラグビー場の地価は路線価で2倍半くらい高い、今回の都市計画変更でそれがもっと差がつくはずだよ。

:計画図を見ると、交換移転後のラグビー場用地の広さは、現在とあまり変わらないようですねど、いいのですか。

:計画図のように野球場とラグビー場の同じ面積で交換すると、地価が高いラグビー場が損することになる、だからラグビー場は土地価額で損しないように差額を金銭で受け取るね、つまり国有地の一部を明治神宮に売却することになるんだね。

:あ、そうか、もしも等価の土地面積で交換すると、ラグビー場用地が広くなりすぎて、野球場のほうは土地が狭くなって困りますね、なるほど。

:その差額で受け取る金、つまり土地の一部売却金をラグビ-場建設費にあてるのだろうね、だから国民としてはここで国有地を種にがっぽりと儲けてほしいというのだよ。

:こりゃいいね、つまり再開発利益を納税者の国民にしっかり還元してほしい、ハハ。

:でね、ここで市街地再開発事業がでてくるのだけど、事業の施行者は三井不動産という民間会社だよ、つまり国有地の売買の手続きをやるのは国じゃなくて、不動産屋なんだね。

:おお、JSCは手練れの不動産屋に手玉に取られる心配があるなあ、う~む、この前の国立競技場建設のときには少なくとも60億円を国民に損させた大ドジをやったけど、またドジやって大赤字を出すかな。

:まあ、市街地再開発事業は法定事業として、それなりに公正に事業が進む担保があるという面では、適切な事業手法選択と言えるかもしれないね。でもねえ、それは通常の売買じゃなくて権利変換という複雑な特殊な手法でやるのがこの事業の特徴だから、JSCはちゃんと理解できるのかなあ。考えようによっては、国有地売買手続きを市街地再開発事業というブラックボックスに入れて国民の目から見えなくしてしまう恐れもあるな。

:JSCは今回の仕事は、ラグビー場の建設事業だけじゃなくて、国有地の移転にともなう不動産事業もあるから、都市再開発法をしっかり勉強してほしいですね。

●神宮外苑再開発は猥雑な門前町づくり

:おい、熊さんや、ワインでいい気持ちになってきたぞ、もっと飲ませろ。

:なんだか目がすわってきたな、このあたりで本音を聞くかな、それにしても、ご隠居はこの神宮外苑地区の再開発の過程と結果の姿をどう見ますか。

:うん、もうどうでもいいよ。あんな明治王権国家丸出し戦争駆動装置の残影景観なんて、公園削除の毒を食らったからもう皿まで食らえばいいよ、並木も林も伐り倒して超高層ビルでも見世物小屋でも林立させて丸の内と日比谷に対抗するってどうだい、明治神宮は内苑だけに森があれば、外苑はもうどうでもいいよ。

:おや、酔っぱらいのたわごとかな、本気ですかい。

:そもそもだな、競技場やラグビー場も含めて、当初から神宮外苑ってのは神社の縁日の賑わいの場なんだな、昔はどこの神社でもお祭りの日は、境内に屋台や小屋掛けがたくさん登場して香具師が啖呵バイやってたり、怪しげな見世物があったり、駄菓子やおもちゃの店が並び、露店茶店が出て来たものだよ。参道の前の門前町には土産屋や宿屋があったりして、神社の外回りは本来は猥雑なもんだよ。

:そうそう、今でもその雰囲気は浅草にはありますけど、外苑ではないですよ。

:だからね、その屋台やサーカス小屋が一年中あるようになっちまったのが野球場や競技場やラグビー場だよ、現実としてはあの絵画館もそのひとつだね。

:サーカスや見世物じゃないでしょスポーツ施設ですよ、あ、そうか、今じゃあスポーツ競技場は見世物小屋ですか、そういえばそうだなあ。

:それが運動体育の施設であるのはどうしてかというと、近代日本が富国強兵国家として壮健なる青壮年を育てるのがここでの目的だったのだよ、元が練兵場という軍事施設だったしね、象徴的な事件は1943年の神宮競技場での学徒出陣壮行会だよ、外苑はそれを引きずってるいるんだな。

:大勢集まる参拝客ならぬ見物客には、昔の門前町のように土産物屋や宿屋もいる、だから再開発でホテルやら商業施設を建てる、つまり日本の歴史文化的には正しい方向なのですか、本当かなあ、でも公園がそれでいいのですか。

:公園と言ったってあそこは民間施設だよ、たまたま宗教法人だけど、野球場やテニス場の賃貸業やってるれっきとした民間業者だよ、布教活動じゃないから収益事業として税金も納めてる、後楽園と同じだよ。

:じゃあ、経営的にここらで再開発しなけりゃ困るって事情でもあるのかしら。

:そうだなあ、明治神宮にも伊藤忠にも三井不動産にもなにか事情があるんでしょ、ここで無理矢理公園再開発やらないとコロナで破産するとか、、ね。

:でもラグビー場は国の機関のJSC経営だから、民間事業者とは違うでしょ、普通に建て直せばいいでしょ。

:うん、そうなんだけどね、ここを取り込んで外苑と一緒に広く市街地再開発事業にすれば、不動産事業としてうまいことできるとの民間知恵者がいたんだろ、で、神社の縁日の日常化計画に持ち込んだね、あ、知ったかぶりで言ってるけど、もちろん実情ぜんぜん知らないよ、わたしは単に面白がって妄想してるだけだよ。そろそろ酔っぱらってきたな。

:でも、ご隠居、都市計画公園を減らす計画なんてことが、これを前例にこれから次々と起きてきますよ、いいんですか。

:もう眠いけど、今後の都市計画のためにいろいろ言いたいことあるし、都市公園についてもいろいろ思うことある、暇つぶしにしゃべるかね、もっとワインを飲ませろよ。

:意外に酒癖悪いね、じゃあ焼酎をどうぞ、では聞きましょうかね。

:では、さてさて、公園にもゼントリフィケイションの時代が来た、、フワア、スヤスヤ、ZZZ、、。

(2022/02/14記)


●もっと神宮外苑都市計画駄文を読みたいお方は下記参照


●もっとオリンピック嫌い駄文読みたいお方はこちらをどうぞ
 【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発・2020五輪運動会騒動瓢論集

2022/02/05

1607【コロナ景気の店もある】風俗街でコロナ検査屋さんが営業する理由は

 真昼のまだ静かな風俗街(横浜市中区曙町)を徘徊していたら、密ではないが人だかりの店に出くわした。近頃珍しいが、真昼間から風俗かいと近寄り見れば、「新型コロナPCR検査センター」なる幟が立っている。

 おお、ここでコロナ感染の有無がわかるのか、ワクチンと同じで検査も行政がやってくれるのだろうが、こんな風俗街のまん中でやるのかい、夕方以降になるとちょっと気軽に立ち寄りにくいだろ、いいのかい、あれ、いや、検査の値段表をはりだして「一般検査5000円、即日検査10000円」とあるぞ、え、ワクチンは税金負担で無料なのに検査はなぜ有料?

 あっそうか、ここは民間の検査屋さんの店なんだ、へえー、検査は有料なのかあ、でも5千円は高いなあ、貧乏なわたしは我慢しようっと。わたしでなくても有料なら検査しない人が多いだろうなあ、感染者数が日々うなぎ上りだけど、こうやって検査しない者が多いはずだから、実際の感染者数は発表よりもずいぶん多いのだろうなあ、怖いなあ、なんだか政府発表が信用ならない気分になる、そういうことでいいのですかあ、キシダさ~ん。



 それにしても検査屋さんの入るビルは風俗ビル、「淫乱王国 40分9000円5階受付」と大きな看板が出ている。PCRにするか淫乱にするか迷う人もいるだろうか、いや検査結果で王国に行くかどうか判断するのだろうな、あいや、感染してない証明書がないと淫乱王国に入れないのだろうな、そうか風俗街に検査屋さんが立地する意味が分かった。このビル名が「へるす館」とてコロナ検査にぴったりだ。

 そうか、こうやってコロナで稼ぐ商売もあるんだなあ。コロナの流行とこの店の繁盛とは比例するのだろうなあ、それでいいのかなあ。(202220205記)

2022/02/01

1606 【コロナ激戦寅年正月尽】オミクロン株大繁盛だがコロナに飽きて来た感あり油断大敵かも

●もうコロナの話には飽きたけど

熊五郎
:あ、ご隠居、生きてますね、よく見えますよ。
ご隠居:おお、熊さんや、お前さんともついにこのZOOMごっこになったね。
:こうもオミちゃんが大流行じゃあ、しょうがないですよ。
:うん、やむをえん。
:でもまあとにかく1月が終わるから、2022年1月末のコロナ状況を話しましょうよ。
:なんだか毎度毎度コロナばかりの話題で、もう飽きてきたよなあ、でもなにしろ世界大戦として燃え盛るばかりだから、書いておかずにはいられない。
:もうすぐ日本全国で感染者は300万人、死者は2万人になるんでしょうね。防疫トップ3は鳥取・島根・秋田だけど、去年1月はまだ100人台だったのが今や4000人台ですよ。

:昨年暮れまではおとなしかったコロナが、今年の正月から案の定第6波がぐんぐんとものすごい勢いで上昇して、日本だけではなくて地球上各地でとどまるところなく前代未聞の感染者数を毎日更新中だね。この第6波はどこまで上昇するのかねえ。

:ところがその一方では、死者の数の増え方は第5波には劣っているのが様子が違うらしい、つまりオミクロン株は、感染力は抜群に進歩したが、その一方では重症率や死亡率はデルタ株よりも劣ると言うことが分ってきたようですよ。
:だから世間では、感染力が強い風邪みたいなものだとの説が流れたりして、マスクさえしていれば大丈夫なんて勝手に決めて、人々は街に出歩くばかりだね。
:だけど専門家たちはそれでも数が多いとそれなりに重症者が多くなり、医療体制が追い付かないで、死者が増える恐れが大いにあると警告してますよ。
:この前の夏のオリンピックの頃みたいに、またもや自宅に入院して自宅で死ぬなんておかしなことになるのかねえ。
:医学が発達しても、わかっていながら繰り返さざるを得ないのは、ウィルス感染の宿命なのだろうか。



●またもや誰も飲み屋に付き合ってくれない

:わたし個人としては知人友人親戚など、これまでも今も全くコロナに出会っていないので暢気に構えているのだがねえ、先日やってきた息子の話では、彼の友人たちに次々と感染者が出現してきたそうだよ。
:さすがに外に出て働く現役若者と、内に引っ込んでるリタイア老人との差がはっきり出るもんですねえ。
:これでは息子にちょっといっぱい付き合えよとは、さすがに言いにくいねえ、そうか、誘ってもきっぱりと断られるに違いないよなあ、寂しいねえ、コロナってのは

:ほぼ全国に蔓延防止重点措置適用の区域が定められていますが、横浜都心部の居酒屋を見ると、完全に休業してしまっている店と、全く関係ないように営業している店とがはっきり分かれている感がありますよ。しげしげと観察したのじゃないけど、一般的にチェーン店は休業、個人店は営業の感がありますね。
:営業規模の大きいところは補償金獲得して休業する方針、個人営業は補償金よりも営業継続のほうが儲かるのという違いなのだろうか。
:でもねえ、営業補償金は税金が原資だからわたしたちが払ってるんですよね、つまり飲みもしないのに飲み代だけ払ってるってことですよ、もったいないなあ。

●首相をとり替えてはみたけれど

:大都市ではそろそろ医療ベッドが足りなくなりつつあるらしい。東京都はベッド占有率がそろそろ5割にちかいとかで、そうなると次の段階の緊急事態措置適用の区域に指定するとのことだから、もう直ぐだね。
:緊急事態適用は首相が宣言をすることになっているが、冗談に首相を替えてみたら宣言しないで済むかもなんて言っていたが、どうやら岸田さんも宣言する羽目に陥りそうですね。

わかってはいたけどやっぱりなア首相替えても効果は無しか

:菅さんから岸田さんに首相が替って、なんとなく政界の雰囲気も落ち着いた感があるよね。まあ別に特に良くなった気もしないけど、菅さん登場の時のような一段格落ちの感はすくなくともない。
:岸田さんは今のところ大したこともなく過ぎていますね、菅さんは安倍さんとコンビだったから、ずっとしょうもないことを引きずっていたし、就任いきなりに学会と事を構えてすっかり軽蔑されてしまいましたからね。
:その点で前任二人のあまりのバカさ加減のとの比較で、岸田さんは得をしているから、実力がいまだに分からないね。



●コロナは人種差別主義か

:それにしても不思議ですよねえ、地球上のどこもかしこもコロナ大流行パンデミックですけど、世界の国々がどこも日本のようでもないらしいですねえ。同じコロナでも地球の西と東で人間への中り具合が違うらしい。
:そうそう、西欧系・インド系人種とアジア系人種とは、その感染者数に大きな違いに現れている。統計からみてアジア系のほうがその他よりもコロナ感染や死亡の割合が比較的低いらしいね。コロナのヤツは人種差別主義者なのかね。
:それなのにヨーロッパ系人種たちのマスク着用率が、アジアよりも低いらしいのは、西欧系インド系社会ではマスク着用習慣がなかったことによるのだろうが、生死にかかわるのになんだか腑に落ちませんね。
イギリスは猛烈な感染死亡なのに、コロナと共存政策とて飲食やマスクは勝手だそうだから、さっぱりわけのわからない人たちだねえ。
:その点で日本とコリアはコロナに好かれ具合が似ているらしいし、マスク着用励行政策らしいから、アジア系にはそれなりの共通習慣というか意識があるらしいですよ。
:こんな人種別コロナ分析して対応しても、次はどんな変異種コロナが出現するか分からないから、分析は先々に役に立つのとは言えないのが苦しいね。





●こんなときにまたもやオリンピックかよ

:ところでこんなドタバタの時なのに、またもやオリンピックやるんですねえ。今度は隣のチャイナ国の北京あたりらしいけど。
:去年夏の東京オリンピックだって、あんなに囲い込んで鎖国植民地を作ってやったのだから、あの強権チャイナ政府ならもっと厳重に鉄格子の中の植民地でオリンピックやるのだろうなあ。
:それにしても不思議なのは、こんなときに好き好んで旅行して集まるのを、だれも止めないんですかねえ、アスリートって体力的にも精神的にも平気なんですかね。
:チャイナ人権問題を種に政治的ボイコットなんてのを自称民主主義国などがやるそうだが、アスリートはやらないのかねえ、。
アスリートって人権問題とかって何にも頭にない人で、ただただ飛んだり跳ねたりしてさえいれば幸福な、オメデタイ人たちなんですね。
:いやいや、もしかしてオリンピック会場で人権問題抗議デモとか、やるつもりの人もいるだろうよ、ボイコットよりも立派だよ。
:う~む、そうかしら、まさかね。

コロナによって人間社会がどう変わるのか、ひまにまかせて日夜考えているのだけれど、あまりにいろいろあるので、頭がこんがらかるばかりなんだね。
:まあ、暇つぶしにいろいろ考えてみるのは、ボケ防止のために悪くはないでしょ。
:とにかく只今は、いつお迎えが来るのか待ってるんだよ。
:いやいやご隠居のような憎まれ爺には西方浄土からのお迎えは来ませんよ。
:そのお迎えじゃなくて、第3回目のワクチン接種のお迎えだよ。
またもや毎日ネット詣でをやる羽目になるのかなあ、この前のワクチン大臣は口ばっかりだったし、今度の担当大臣おばさんは影が薄いもんなあ。

:じゃあ今日はこの辺で、優雅に歌など詠って終わろうかね。

あしびきの やまどりの尾の コロナ代の
長々し夜を ひとり鴨葱

:なんだか聞いたような、あ、百人一首の柿本人麻呂本歌取りですね。
:そう、冬の夜は寒くて眠れないのにいつまでも明けなくて嫌なものだが、コロナパンデミック時代も長くていつまでも明けない。なにしろ誰も飲み会に付き合ってくれないから、今夜もひとり寂しく鴨葱鍋でもつつくしかないなあ、、まあ、そんな気分だね。

 (20220201記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2022/01/14

1605【コロナ第6波来たる】人生に飽きた八十路にパンデミック行方見たくて生き甲斐ふつふつ

●ロッパが来た

熊五郎
:やあ、ご隠居、生きてますかい、謹賀新年ですよ~。
ご隠居:おや熊さんかい、ウン、新年おめでとう、まだ生きてるよ。まあお上がりよ、新年会やろうよ。
:はいはい、久しぶりに飲み会やりましょう、二人だとコロナまん延防止規制の飲み会人数制限以下ですね。
:そんなことはどうでもいいだろ、ささ一杯やりなよ。
:あのね、ご隠居、沖縄とか山口とかの県では大変らしい、なのに酒飲んでいていいのかしらと思うでしょ。
:お前ね、まるで戦争中の「戦地の兵隊さんのことを考え我慢せよ」と、あれこれ生活に難癖付けられたことを思い出させるね。
:うわ、古いこと言う。でもね遂に来たんですよ、ロッパですよロッパが来た
:お前こそ古いね、昔、古川ロッパという俳優がいたな、それがどうした?
:いや、そうじゃなくてコロナ第6波ですよ、ものすごい感染者数の増加ですよ。
:おお、そうだった、1月14日には一挙に2万人増加、先週の同じ日に比べて9倍も多く、去年の9月1日以来とのことで、こりゃもう第5波を越えるな。
:第5波が静まった去年の秋、日本に第6波が必ず来ると専門家たちが言ってた通りです。



●アメリカ細菌部隊降下

:この最新日本コロナ感染者統計を見て思い出すのは、一昨年初期のころ鳥取島根秋田山形の各県が長らく感染ゼロ県だったことだよ。もともと人口も少ないけどね。
:今もその4県は少ないけれど、一昨日までは鳥取島根秋田3県が千人台だったけど、昨日13日から秋田が2千人台に脱落、防疫トップ3県は山陰県になってきた。
:それにしても沖縄県の感染者数は、単位人口当たりで見て異常値だね。
:それはね、アメリカ軍が独自に県内軍事基地に感染者を輸入してるからだそうですよ、岩国基地のある山口県も多いのがその証拠、しかもアメリカ軍は感染者がどこにいるか言わないそうですよ。

:あ、それって、たぶん、細菌部隊が落下傘降下してるんだね、きっと。
:ワハハ、まさかねえ、そうなら細菌部隊作戦動向の軍事情報だから隠すでしょうね、そうか、なるほど、怖いなあ。

:そして地球全体ではもっとすごい勢い、昨日から340万人も増えて合計3億2千万人、WHO発表では、欧州・中央アジアでは6~8週間で人口の半数超が感染おそれがあるというよ、国民の半数がコロナの病だよ、どうするんだろう。
:それにしてもアメリカのはすごいものですねえ、この勢いで沖縄に攻め来てるんだから、たまらないや。
:この表を以前から見ていつも気になるのは、人口が多いアフリカ大陸が登場しないのはなぜだろうってこと。全体として多いけど多数の国があるからランキング上位には登場しないのか、そもそも医療統計が出てこないのか、どうなんだろうねえ。他大陸が落ち着いたころアフリカ大陸からぶり返すのではあるまいな。


●われらが呼び戻した第6波

:ところでコロナって、第6波が必ず来ると言われて警戒していたにもかかわらず来てしまったでしょ、これって人間には不可抗力な自然現象なんですかねえ。
:いやいや、そうではあるまい。要するに警戒不足だったってこと、端的に言えば人間が呼び戻したってことだろう。だって人間と人間が出会わなければ感染しないのにここに至ったということは、昨年末から今年にかけてのクリスマスと年末年始休暇が、ちょうどコロナ低迷期だったから、コロナは居なくなったと油断して、人々が出会ったってことだろう。
:そう、コロナをバカにしたかもねエ、いや、次の第6波が必ず来るのなら、今の内に宴会でも旅行でもパーティでもやっちまおうって駆け込み面会したんですね、それが見事にコロナにバレちゃって感染しちまった。
:う~ん、それが第6波の原因とすれば、人間の自業自得というものだねえ。
:そういえば去年の第5波だって、夏休みとオリンピックが招いたに違いないですよ。
:去年のデルタ株後継となったオミクロン株は、デルタよりも死亡率は低いが、感染力が高いらしいよ。
:その死亡率が低いのはワクチンのせいかもしれないでしょ、だとするとワクチンの普及してない世界お国々からまた感染が広がるでしょ。
:地球上のそれそれの国を閉じてコロナ侵入防止をこれほどやっていても、オミクロン株のように、どこかから入国してくるのだねえ、ワクチンを押しのけて感染するしねエ、よくやるねえ、コロナもえらいもんだ。
:感心しちゃいけないでしょ。去年の夏にあれほど大騒動してワクチンを打ったのに、こうなってしまうはどうしてなんですかねえ?
:そして今頃になって3回目ワクチン打つべきだって、せんだってと同じようなドタバタしているのもヘンだね、分かってるのにねえ。
:それに既にロッパが来てしまった今も、その3回目ワクチンを打てないままなんですね、政府はなにしてるのでしょうか。
:首相の岸田さんは「先手先手を打ってやっていく」と言ってるらしいけど、政府の対策がコロナの後を追いかけていると言うべきか、それとも、政府対策に反抗して人々が出会って感染しあっているのか、どっちなんだろう。
:先手打ってこうやると首相が言うと、コロナのヤツがそれを聞いて先手の先手を打ってロッパを連れてきたんでしょ。
:ワハハ、「これからは黙って先手打ちなさい」と助言しようか。

●社会崩壊堂々巡りか

:今度はというか今度もというか、あまりの感染拡大の速さに、医療体制が追い付かない状況が来ているそうですよ。
:これだって夏ごろに経験済みの大事件だったのに、その後の今までに態勢立て直しができないほどに、日本の保険医療体制とその行政はひどく痛んでいたってことなんだろうか。
:さっぱり知らないことですが、これらの現象は公衆衛生学という分野でこれまで研究してきたのでしょうかね。
:わたしも知らないが、医学でもあり社会学でもある分野に思えるな。でもこれによる分析と予測を現実に動かすのは政治だから、そこには学ではない不純要素が入るだろうな。
:そうそう、その最たるものが「経済を回す」ことですよ、政府のコロナ対策担当大臣が経済再生担当大臣であることが如実にそれらを物語っていますよ。
:そのとおりだけど、今回の第6波の急激さで起きてきたのが「社会を回す」という言葉だな。しきりに言われているが、どうやら経済を回すよりも前に、経済が乗るべき基本となる社会そのものが回らなくなってくる心配が大きいのだろうな。
:そうか、社会の現場で働く人たち、エッセンシャルワーカーって言われる人たちが、感染者の増大に巻き込まれてみな寝込んでしまうと、医療崩壊どころか社会崩壊に至るでしょうね、コワイコワイ。
:う~ん、この前の大戦後の体験の再現か。そうならないように、感染者への濃厚接触者判定範囲を狭くしたり、隔離期間を短縮することで、名目上の休業者を減らす工夫をしているようだが、これってなんかおかしいと思うね。
:これまでと感染実態は変わらないのに制度変更で感染者数を減らすって、科学じゃなくて政治そのものですね。公衆衛生ってのはそういうもんなんですかねえ、無い袖を振るしかないのでしょうねえ。なんだか不可思議です。
:もしそれで感染者が増えたなら、またもとのよにうにやり直すしかない、これはもう堂々巡りだな。
:そもそも波が何度も来てそのたびに右往左往しているのが、まさに堂々巡りのこの2年ですよ。パンデミックてそういうもんなんですかね。

●コロナに生かされる老いの日々

:そうなんだねえ、不謹慎だが面白いと言えば面白い、いや、実に面白い、わたしはちかごろコロナを好きになりつつあるんだよ。
:えッ、ご、ご隠居、だ、大丈夫ですかあ。
:ほれ、わたしは以前からピンピンコロナで死にたいなんて冗談半分で言ってただろ。もちろん本気半分だよ。
:そうそう、去年の冬にはこんな西行の本歌取り狂歌を詠じてましたよ。
  願わくは花のもとにて春死なむその如月の望月のコロナ
:そうだったよ、もう長生きし過ぎて人生に飽きてたときに、ちょうどうまいことコロナが来たから、ピンピンコロリコロナのチャンスと言ってたんだがね、近頃、心をを入れ替えたんだよ、長生きしようとね、しかもそれがコロナのおかげでね。
:そりゃまたどういう心境の変化、しかもコロナのおかげとは、。
:わたしの少年時には世界大戦があって、老年時に至ってこのパンデミックだろ、人生で2度も地球的人類危機事件に遭遇するって珍しいことと思うよ。
:そりゃまあそうですね。
:初めの世界大戦の行方は見届けつつ生きて来たよ、面白かったね、そこでせっかくだからパンデミックも行方を見届けてから死にたいと思うようになったのだよ。行方も見たいけど、只今現在の日々も世界中でのドタバタ騒ぎも野次馬でね、これが何もできない老いの日々に生きる刺激だよ。
:それがコロナのおかげで長生きですかい、コロナを年寄りの生き甲斐にしようってことなんですね。コロナは長寿の種なのかあ、マッタク。
:そういうことで、コロナに生かされる人生だよ、こんな狂歌を詠んだ。
 人生に飽きた八十路にパンデミック行方見たくて生き甲斐ふつふつ

(20220114記)

参照◆コロナ大戦おろおろ日録


2022/01/04

1604【2020コロナ正月】寿町・中華街・元町・伊勢佐木へ旧横浜パッチワーク都心新春徘徊

 ●初徘徊はメデタイ名の寿町から

 2022年の元旦、全く雲の影も見えない快晴で寒い。いつものように横浜都心部徘徊に出かける。さてどこに行こうか、初詣に神社にお参りなんて縁起担ぎなんてことを、わたしは全くしない。
 どこに行くあてもないが、無理に正月らしいところを探し、おめでたい地名の場所に行こうと思う。そして「寿町」に足を向ける。とにもかくにも寿であるが、正月にわざわざ寿町に行こうなんて考える奴はいないだろう。だが、実はそうでもないのだ。

 寿町中心部の小公園近くに来ると、大勢の人たちの長い行列が現れた。正月だからこそ寿町だと思う人たちがいるのだ。
 この公園で無料配布弁当を待つ人々であった。行列は一辺が50mほどの街区の周りをぐるりと取り巻く200mもの長さで、800人くらいだろうか。
 寒空の下のドヤビルの日陰に、黒い防寒着で黙々と並ぶ。ほとんどが中年以上の男女で、なかには子供連れもいる。


 この街は貧困者たちの住む簡易宿所(いわゆるドヤ)の街であるから、たぶん、ほとんどがその住人たちであろう。とすると、わざわざ来たのではないのだろう。
 小公園での無料食事配布(いわゆる炊き出し)を行っているのは、貧困等の社会支援団体の活動らしく、各種相談のためのテント小屋もある。わたしはその活動のことを全く知らないが、ここに支援に来たとて山本太郎と雨宮処凛両氏のSNS投稿記事を見つけた。

 寿町とその隣の松陰町あたりは簡易宿所(いわゆるドヤ)の街で、多くの低所得者たちが低宿泊料のその旅館の部屋を、実質的に住所としているドヤビルが立ち並ぶ。
 1950年代からそうなった街だが、かつては横浜港湾労働者たち、今は老いて生活保護受給者となっている単身男たちが多いそうだ。そのような街にも、このような新年は訪れる。

参照:このブログの横浜寿町記事

・2019/11/13 横浜寿町ドヤ街ではこれまで増えてきたドヤ数もドヤ居住者数も頭打ちになりどう変るのだろうか https://datey.blogspot.com/2019/11/1427.html

・2019/01/05 B級横浜ガイド・寿町・松影町あたり:デラシネ日雇労務者が高齢化定住した貧困ドヤ街 https://datey.blogspot.com/2019/01/1180b.html

・2018/12/19・【寿町の繁栄】貧困で超高齢化する日本の縮図のようなこのドヤ街は縮図どころが拡大しているようなhttps://datey.blogspot.com/2018/12/1173.html

・2018/02/12・不良共同住宅ビル→不良民泊共同ビル→空き家ビル→ドヤビル:不良住宅再生産ドミノ現象の街https://datey.blogspot.com/2018/02/1317.html

・2015/01/05 横浜寿町ドヤ街は新築高層ドヤ建築が林立して周辺へも拡大中にて貧困ビジネス繁盛 https://datey.blogspot.com/2015/01/1046.html

・2007/09/03・横浜寿町ドヤ街宿泊体験記https://sites.google.com/site/matimorig2x/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%AF%BF%E7%94%BA%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A8%98

●若者たちで溢れる中華街

 寿町を出て、線路を隔ててすぐ隣町の横浜中華街に行く。寿町は実態的には住宅街だから静かだが、中華街は観光街だから賑わいっている。遊びにやってきた大勢の若い男女が道に溢れ、うろうろと行儀の悪い歩き喰いしている。


 中華料理屋の前からの呼び込み声は当然だが、この数年で占い屋の店が急に増えてきた感があり、その呼び込み声がウルサイ。中国料理と占いが相性が良いのだろうか、さっぱりわからない。
 どちらにしてもコロナなんて知らない風情の賑わいだが、人々の姿が共通して白や黒のマスクをつけているので、ここもコロナ世であると思い出すのだった。

●元町商店街は大人の街

 そこから川を隔ててすぐ隣はお洒落な元町商店街で、ここは元日は一斉に休日らしく、わずか3店を開けているばかりだった。それでも道はシャッターの壁ではなくて、店頭でウィンドウショッピングを楽しむ仕掛けにしているから、さすがにここは大人たちの街である。


 実は3日にも訪れたのだが、初売りの街は大勢の大人たちでにぎわっていた。でも、街並み変化観察はしても、この街にはわたしが用のない店ばかり、街歩きの面白さがない。

●伊勢佐木モールの変化が面白い

 伊勢佐木町の伊勢佐木モールは、同じ中心商店街でも元町とは対照的で、多くの店が開いていて、それなりに人出がある。元町の人出となんとなく違うのは、歩く人たちが元町よりも多様なことだ。
 コロナ時代になる前から、店舗が次第に飲食系へ、安売り系、チェーン店系へと徐々に移る感じだが、コロナになってから特にその傾向が強まる気配である。庶民化とでもいうのだろうか。


 中古品屋が特に目立つ。私がこの近くに移ってきた20年前は、いわゆる古書店が5~6件あったが、次第になくなりブックオフが威張ている。一般にも中古品の店が増えてきて、古着屋、中古電器屋、中古家具屋、古道具屋が何軒もできた。

 物販店は元町のように行儀よく店内に収まるのではなく、店頭の道路に商品が乱雑にはみ出している店も多い。居酒屋は派手で大きな看板を容赦なく表に張り出す。


 元町のようなある種の街の品格は消えて、飲食店街・飲み屋街的になりつつある。まあ、わたしの様な貧乏人には都合がよろしいが、この先もこの傾向で行くのだろうか。まあ、悪貨は良貨を駆逐するのデンで、飲み屋街になってしまうのだろうか、それも惜しい。

 寿町も中華街も元町も伊勢佐木モールも、全体に見たところなんだか黒っぽい服装の人ばかりで、正月の華やかさが無いのはどうしてだろうか。華やかな色の和服姿は皆無、防寒着だってもっと明るい色でよさそうなものをと思う。コロナで暗い世の表現か。

 思えば寿町・中華街・元町商店街のほかにも、野毛とか黄金町とか横浜橋とか馬車道とか、それぞれずいぶん性格の違う特徴のある街が、狭い盆地状地形の底に隣り合って押し合いする、横浜旧都心部のパッチワークが面白い。(2022/01/04記)

2021/12/31

1603 【コロナ2周年大晦日】コロナで明けコロナで閉じるこの2年 来年こそはピンピンコロナ

 来年はコロナ接種証明書をもってあちこち行くことになりそうだな、そのときは、去年書いておいたようにこの自作の証明書を持ってゆこう、「これが見えぬか~ッ、頭が高~い」って。

 2021年も今日で終わり、と言っても特別のことはない。歳月は人間と関係なく過ぎてゆくから、人間が歳末と言おうと新春と言おうと関係ない。わたしも今やそのような区切りはどうでもよい。ダラダラと下り坂を下り続けて、来る時が来ればストンと消えるだけ。

 と言いつつも、年末だから今年の振り返りをしようかなどと、殊勝な人間らしいことも想う。ダラダラのままの年ならばどうでもよいのだが、今年がコロナパンデミックという普通の年ではなかったから、少しは振り返って記録しておこうかなと思うのだ。

 ひとつの人生であの第2次世界大戦なみの地球的大事件にまた一度出くわすとは、思ってもみなかった。去年もコロナ騒動だったが、どこかへっぴり腰で地球的事件かしら、なんて心の底ではバカにしていたものだが、2年続くとさすがに地球規模での大騒動であると身に染みた。

 とするならば、それに遭遇した身としては、なにか記録をしておきたいと思うものである。役にたつかたたないかはどうでもよくて、出くわすこと稀な事件に出くわして何も書き残さないままというのは、なんだか癪なような、損するような感じだからである。
 ここまでもうながながしくダラダラと役も立たぬことを述べて来た。

 今年は新首相で迎えたが、終わりはまたもや次の新首相で迎えた。もしかしたらコロナに効果があるかもしれぬと思って、緊急事態宣言する人を取り替えてみたけれども、コロナはそれと関係なく今年も多いに流行して、ついに2周年に至った。

 今年のコロナ対策で大きな効果があったのは、ワクチン注射だった。でも、なんだかドタバタする段取りだったのが、なんとも不可思議である。ワクチン打つってわかってるんだから、用意する時間がたっぷりあったはずだが、予約さえできないのであった。先進国では後れを取ったみたいだ。

 日本コロナが大盛況で最大ピークが来た最中の真夏に、オリンピック・パラリンピック興行をやったのが最大の愚挙であった。オリンピックという世界的興行師の仕事は、国家の一大事をも超えるらしい。コワイものだ。
 同時にオリンピックに限らず、アスリートなるものは単に飛んだり跳ねたりするだけのコマ、つまりオリンピック帝国の一兵卒にすぎず、何も考えずに競技さえしていればよい人型自動ロボットであると、コロナがはしなくも暴露してくれた。

 真夏の第5波が終わってから今は第6波への中間的小康状態期らしい。どうせ第6波が来るのなら、今の谷間のうちにちょっと遊んでおこうなんて思うのは人間の性である。
 実はわたしもそう思って、恒例忘年会と謳って高校生時代の友人4人で飲み会をやってきたのだ。午後の4時間もだべり飲み喰い続けて、久しぶりに生き返った。
 横浜の繁華街はどこも人が多かった。これではコロナも喜んでいることだろう。正月が終わる頃が楽しみ、じゃなくて心配だ。

 2周年ともなるとマスクがすっかり身についた。去年はマスクを忘れて外出して慌てることもあった、今年はにんなことは一度もない。うっかり忘れてもカバンに予備マスクの用意がある。寒さ除けにもマスクはよろしい。

マスクファッション?

 ただねえ、どうもマスクファッションは一向に起きないらしい。わたしがファッション界を知らないだけかもしれぬ。たまに花柄とか首までマスクとか、新型マスクを見るが、圧倒的に多いのは不織布の白い奴である。どこか日本国制服の感があってイヤなものだ。

 だが、マスク着けずに外出するには勇気がいる。これだけ普及しつくすと、マスクなし外出はパンツなし外出並みの勇気がいる。当惑の感が著しい。西欧系の街の人出の風景がネットに出ることがあるが、半分くらいの人はマスクなしのような感がある。日本よりもあちらの方が流行が盛んなのに、この違いは何なんだろうか。

 とりあえずはコロナの現況記録をのせておこう。と言っても今日は大みそかで、本日のコロナの記録は明日でないと分らない。でもいいのである、一日や二日記録がズレたってどうってことはない、統計を取ってるのじゃないからね、わが心のコロナ記録なんだな。

 ともかくも今日の新聞記事の一部をの引用しておく。朝日新聞のに「欧州 コロナ感染急拡大」との見出し、一日の新規感染者数がフランスで20万人、UKで18万人をれぞれ超えて、最悪記録だそうだ。去年からのデルタ株に加えて、今年からのオミクロン株で大流行らしい。

 まずは諸外国の様子を見てみようか。感染トップは依然としてUSA、ついでインド、ブラジル、UK、ロシア、フランス、トルコ、ドイツ、スペイン、イランと、ワーストテン国際コロナ覇権国を眺めて見ると、はて、これってなんとなくコーカソイド系民族が多そうなところの感じがするのだけど違うかしら。
 この続きの各国もそんな感じで、やっと20番目にアジアに来てフィリピン、ついでマレーシアが登場する。日本は30番目である。

日本全国 新型コロナ新規感染者数の変遷
 日本コロナは感染第5波が収まり今はなだらかに裾野を広げるようにに見えるが実は、。

ブラジル 新型コロナ新規感染者数の変遷
 感染大国ブラジルでは、波が収まるるあるように見えるが、、。

フランス 新型コロナ新規感染者数の変遷
 フランスは今や最大の波乗り中、この後どうなるのだろうか。

ドイツ 新型コロナ新規感染者数の変遷
 ドイツでは最大波高が収まりつつある様子だが、、。

インドネシア 新型コロナ新規感染者数の変遷
 アジアで気を吐くインドネシアでは、最大波が収まっている様子で、日本と似ている。

インド 新型コロナ新規感染者数の変遷
  感染大国インドは、最大波の後はなだらかに収まりつつあるらしい。


USA 新型コロナ新規感染者数の変遷

 世界最大感染国アメリカは、収まろうとした波がまたもやぶり返している様子。

UK 新型コロナ新規感染者数の変遷
 大英帝国もコロナ復活して大波到来の様子。

タイワン 新型コロナ新規感染者数の変遷
 アジアで防疫効果最大の台湾では、パッと流行ったらパッと退治した様子がスゴイ。

コリア 新型コロナ新規感染者数の変遷
 隣国のコリアでは最大の流行をようやく終えようとしている様子。

 当然に総人口が多い国は感染者数も多いはずであるから、この順位に意味があるのかどうか。そこで人口100万人当たり感染者数の比較である。これだと、トップはUK、おお大英帝国がコロナ覇権をアメリカから取り戻した。次いで、フランス、イタリー、USA、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ドイツ、トルコ、南アフリカでワーストテンである。
日本は17番目に登場し、アジアでトップの不名誉にある。日本に続くのがインドネシアで、総数では日本よりも多いのだが、単位当たりでは少ないのである。

 人口100万人当たり感染者数の変化を見ると、日本では先週余比べると160.0%とあるから、6割増しとは結構増えているようである。


 日本の新規感染者数は、第5波が一度谷底になってから、緩い角度でまた上昇しつつあり、しかも登りカーブがついてきているのが、なんとも不気味である。オミクロン株が日に日に感染情報が出てきていることと合わせると、第6波への助走だろうか。

日本新型コロナ新規感染者2021年12月の推移は上昇カーブ

 ということで来年は第6波突入新春となるのかしら、異変のパイ株とかシグマ株とかがやってきて、、。(2021/123/1記)



2021/12/28

1602 【紅白歌合戦】出場歌手も曲名もほとんど知らぬ中に両方共記憶にあるたった一人は

 TVを見ないから用が無いのだが、毎年暮れに恒例のNHK紅白歌合戦なるものが、世に存在するくらいの知識はある。昔々にTVを少しは見ていたころもあったが、紅白合戦を観た記憶はない。

 今日12月28日の新聞の社会面に、この暮れの紅白出場歌手名と歌う曲名の一覧表がある。ヒマなので眺めていたら、当然のことに総勢50数名50数曲の歌手名も曲名も、それらのほとんどがわたしの記憶にない。


 そのなかにたった一人だけ、どちらも記憶にある人を発見した。それは「石川さゆり・津軽海峡冬景色」である。

 たぶん、わたしが昔々まだTVを見ている頃、石川とその歌を何回か見聞きしたのだろう。表には石川の出場回数が44回とあるから、少なくとも44年前頃にはTVで何度か見聞きしたのだろう。まだ生きてるのか、自分のことを棚に上げてそんなことを思う。いやはや、たった一人だけとはねえ。

 ほかに歌手名だけ記憶(容貌をおぼろに思い出す程度)があるのは、「郷ひろみ、薬師丸ひろ子、松平健、さだまさし」である。それぞれどんな曲の記憶があるかと聞かれても無理である。

 一方、曲名だけ記憶(メロディーの一部をおぼろに思い出し程度)にあるのは、「有楽町で逢いましょう」。これって1950年代後期だったかにフランク永井が歌っていて、今はもうない「有楽町そごう百貨店」の宣伝歌だった記憶がある。ということは、石川さゆりよりも昔の歌だ。ちかごろ復活しているのだろうか。

夜明けの歌」も曲名に記憶がある。昔々に岸洋子なる歌手が歌っていが、その復活だろうか。「いい日旅立ち」って、昔々に山口百恵って歌手が歌ってた旅行宣伝歌だったような記憶があるが、これも復活か。

 わたしはもともと歌謡曲に興味ないし、カラオケ大嫌いだから、これだけでも記憶にふれる歌手名と曲名があるのが不思議なくらいである。まあ、長生きしたからね。

 ところで新聞の別の欄の記事に、ちかごろはLBGTとか性別が多様になり、単純に男女分類歌合戦に分類不能というか拒否する歌手もいるし、世間も男女色分け批判の潮流にあるので、NHKもこの分類を考えなおすかもしれない、ようなことが書いてあった。

 ではどう分類して歌合戦にするのか、白黒分け、美醜分け、貧富分け、老若分け、大小分け、、、どう分けてもあれこれ言われるなあ、そうか、くじ引き分け、じゃんけん分けしかやりようがないな。(20211228記)

2021/12/20

1601 【言葉の酔時記:メイドインジャパン】安かろう悪かろうのイメージは本当にどこかに消えたのかしら

 今朝の新聞の第一面に、チャイナ製自動車の販売が日本に攻勢をかけるニューズが載っている。わたしは自動車には全く興味ないが、記事の最後にこう書いてあるのに興味をひかれた。
中国製は安さで評価されてきたが、性能や品質で「メイド・イン・ジャパン」に劣らないものもめだつ


 わたしはこれをこう読んだ、「性能や品質で「安かろう悪かろうの日本製品」に劣らないチャイナ製品もめだつ」、つまり「日本製品なみに悪いチャイナ製品が目立つ」と。
 そして、「そうか、メイド・イン・チャイナ」もようやくその段階に来たんだな、実は日本もそうだったんだよ、でも日本で安かろう悪かろうの自動車をが売れるのだろうか」と思ったのである。更にあちらからクレームが来るかとも思った。

 そして、ハッと気が付いたのは、今は1960年代ではなくて2020年代であり、記事を書いた記者は「メイド・イン・ジャパン」とは、良い性能の良い品質の意味としているらしいことだ、おお、そうであったか、ボケているのはわたしだったか。

 日本は1960年代からの戦後復興から高度成長に向かいだした頃、工業立国を目指して衣料品や玩具や電気製品等の輸出先のアメリカなど先進諸国から言われたものだ、「メイド・イン・ジャパンは安いが性能も品質も劣る」と。
 そして国際的に「made in japan」とは安かろう悪かろうの意味になっていたのだった。その記憶がわたしには強くあるのだ。

 そうなんだ、時代は大きく転換して、メイド・イン・チャイナも今のメイド・イン・ジャパンに劣らぬ高性能良品質になったのであったか。良かったね。
 だが一度埋め込まれた印象はなかなか変わらぬものである。チャイナ製品がジャパン製品と肩の並べるブランドに成り上がるには、ジャパンがかかった程に年数がかかるだろう。

 それにしても本当にメイド・イン・ジャパンは良くなったのかしら。これを書いているわがPCは、まだ9年しか使わぬメイド・イン・ジャパンだが、しょっちゅう不具合を起こしているぞ、なんとかせい。

 わが書斎のエアコンもここに移転して来たときに購入だから、もう20年になるメイド・イン・ジャパンだが、今も動いてくれる。そういえば冷蔵庫も同じだ。でも、今どきの省エネルギー製品じゃないのだろうな。

 わたしの持ち物で一番古物で今も活躍するのは、髭剃り器である。もう30年くらい使っているが、電池が弱ってきたほかは全く元のままである。メイド・イン・オランダのフィリップス製である。えらいもんだ。(2021/12/20記)