2023年の日本人口での出生数が、総務省から発表された。毎年のように、今年も減少して記録更新とのこと。今に日本列島は無人になってしまうと思ってしまうのだ。でもたぶんそうなることはなくて、何かが起きて人口減少ストップの時来るのだろうなあと、希望的に根拠もなく思うのである。
コリアについては、日本との間の歴史的な経緯もあって、何かと日本と競争する話を聞くのだが、こんなことに日本を追い越せと頑張るのではあるまい。東アジアから人間がそのうちに消え去るのだろうか。
2023年の日本人口での出生数が、総務省から発表された。毎年のように、今年も減少して記録更新とのこと。今に日本列島は無人になってしまうと思ってしまうのだ。でもたぶんそうなることはなくて、何かが起きて人口減少ストップの時来るのだろうなあと、希望的に根拠もなく思うのである。
「もしトラ」なんて言葉がはやっているらしいが、知らなかった。もしもドナルド・トランプがUSA大統領になったならという、リスク対応のあれこれを言うようだ。ネットで見ると、「ぼぼトラ」「確トラ」なんてのもあって、さすがにあのアメリカトラさんは、日本柴又の寅さんとはスケールが比較にならない。
友人からメールが来て、「もしトラ」から思い出して「もしドラ」ってのが昔あったという。そうだった、このドラはドラッカーという社会経済学者だった。もう10年以上前だったろうか、「もしもなんとかかんとかがドラッカーのなんとかか・・」という小説がえらく流布した時があった。長い書名なので「もしドラ」と縮めていたっけ。
わたしはその本を読まなかったが、今ネットで探した。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著 2009年 ダイヤモンド社)であった。
これと「もしトラ」を結ぶなら、「もしトランプがUSA大統領になり、ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」となるのだが、こういう小説を書く人がいるのだろうか。いや、だれかぜひ書いてほしいと思う。トランプにちゃんとした勉強をさせたいものだ。
「もしトラ」を案じる日本のジャーナリズの最近の言説について、USAに住む人はどう思っているのだろうか、日本のようにリスクとしてみているのだろうか。そんなことを考えていたら、カリフォルニアに住む大学同期の畏友が、USAにおけるトランプ模様についてメールをくれた。下記に要約する。
現在トランプが直面している厄介事を見よう。
1.アメリカでトラが勝った勝ったと騒いでいるのは、共和党の右翼とMAGA(Make America Great Again)の連中だけで、しかも勝ったのは予備選挙の数州のみ。
2.日本の新聞は、残りの半分の民主党のことはほとんど触れていないのは何故か? (日本は右翼か)。
3.現在トランプは、民事裁判で負け500M$の罰金を課せらたが、支払い能力は?、更に職業的にはNY州から追い出されて現代版村八分状態。国外諸国(サウジ・アラビア、アイルランド、イスラエル等)からの罰金刑もある。
4.それに加えて3月25日から刑事裁判がはじまる。現在の予測ではトランプの有罪が濃厚。現時点で、91件もの悪事で起訴されている。と言うことは、金銭では始末の出来ない懲役刑が待って居るということ。
この友人はUSAに半世紀を超えて住んでおり、市民権も獲得している。まともなUSA市民はトランプなんて相手にしていないとのこと。
日本はトランプの心配よりも、自国の政府のドジなことや庶民の賃金がちっとも上がらないことを心配せよと、忠告をくれるありさまである。
そうかもしれない、と思うのは、2月26日の日本の朝日新聞の第1面トップ記事が、゛トランプが大統領の共和党候補になるための多くある予備選のひとつで勝った゛、というニュースである。まるで大統領に当選したのかしら、あるいは日本も近いうちにUSA大統領の候補者を選ぶための予備選のひとつをやるのかしら、と思うくらいだ。ちょっと大きすぎると思う。
それにしてもわたしもトランプリスクには戦々恐々の感がある。もしトランプが勝ち、当然ロシアプーチンは勝ち、もちろんチャイナシチンピンは続く。これは気候変動と並び立つ地球リスクである。コロナが終わったら、また次のリスク地球かよ。
この地球リスク「トラプーシ世界」って、わたしが生まれたころのスターリン帝国・大英帝国・ナチス第三帝国の鼎立時代に、なんだかよく似ている。生誕時の世界情勢からようやく逃れ出たと思っていたら、死亡時の地球情勢は元に戻っていたなんて、トランプじゃなくてトラップにかかったみたいだ。ひどすぎる人生である。
もしドラえもんどこでもドアがあるならば
こんな地球にオサラバしてやる
(20240227記)
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2・24事件と覚えているプーチンのウクライナ侵攻開始の日から、今日は2年目である。まだ終わらないどころか、膠着状態でいつ終わるともわからないらしい。困った奴らだ。
西側諸国によるウクライナ支援にも陰りが出てきている。その親分のUSAにしてからが、支援のための国家予算が議会を通らない。トランプの共和党と政権にある民主党とが拮抗する議会での政治的内紛によるのだから、これは支援疲れが顕著に表れたのだろう。
20240224東京新聞朝刊 |
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20240224朝日新聞朝刊 |
攻めるロシアのプーチンは、USAと違って政治的基盤は安泰らしい。北朝鮮やイランなどとの連携による陣営拡大戦略も取り入れて、西側諸国の制裁が一向に効いていないらしい。正義の味方民主主義が勝つなんて、図式的なことはない世の中になったらしい。トランプとその支持者にかき回されているあの大国のUSAなんて、実に気味が悪い世の中になってしまった。
そこへ第何次かの中東戦争がおきて、イスラエルとパレスチナのあまりに血なまぐさい争いが、ウクライナの悲劇を覆い隠すありさまだ。隠された裏で燃え盛る。それらの国際的な鎮静へ国際連合が大きな役割を期待されているはずだが、大国の横暴の前には今のところ全くの実力がないようだ。困った地球だ。この地球気候変動のゆえに、大きな人間知性変動が起きているらしい。
そうなると各国は明日は我が身かも知れぬと、戦争対策として軍備拡大になる。憲法9条を持つ日本でさえもそうなのだ。じわじわと憲法解釈変更で、戦争できる国になりつつある。ましてや世界各国で軍拡は当たり前だろう。なんとまあ困ったものだと、ごまめの歯ぎしり音のみ大きくなるばかり。
20240224東京新聞朝刊 |
ではそのような不安な世界の中で日本は経済的に大丈夫かと思えば、なんとまあ株価だけはバブル経済であるという。この戦争時代だというのに、マネーゲームをやってる人たちはウハウハ儲けているのか、いや、戦争時代だからこそか。あの第2次世界大戦末期の我慢我慢の貧乏庶民生活時代が、もうすぐ来るのだろうなあ。その前に逃げ出そう。
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20240224朝日新聞朝刊 |
そしてこのバブル景気もプーチン戦争のおかげなのだろうか。そう、そうに違いない、戦争というものは古来から一時的に景気を大きく活気づける。何しろ消費する戦費がものすごいから、それに対応する軍需産業は巨大な事業費が動く。株価が上がらないはずはない。景気高揚のために戦争することだってあるのだ。
ロシアは景気はどうなのだろうか。コロナと西側諸国の制裁でマイナスと低迷だったGDP成長も、持ち直しつつあるという。それには軍需関連支出の伸びがおおきく寄与しているとのこと。ロシアも戦争をやめられないのかもしれない。
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20240224朝日新聞朝刊 |
(20240224記)
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今日の東京新聞夕刊1面に「みちのく潮風トレイル」なる長距離遊歩道の紹介記事がある。環境省の仕事で、北は八戸から太平洋海岸伝いに松川浦までの1000km、その間の自然と文化をたどるそうだ。
おお、あの福島原発事故現場も当然にトレイル上にあるはずだ。あの原発爆発写真は世界に知られているから、多くの外国人もトレイルを辿りに来ていることだろう。ましてや日本人はゆきたいだろう、なかなか良い仕事だ、さすが環境庁だ。
と思って、ネットで公式サイトを見たのだが、どこにも福島第1原発あたりの地域をめぐる話はない。おかしいなあ、あれこそ超有名なみちのくの名所なのに、なぜ出てこないのかしら?
環境庁サイトにはこう書いてある。
「森、里、川、海のつながりから生まれた自然とそこで紡がれた物語は、このトレイルだけが持つ美しい魅力。そしてこの道から人々の暮らしが伝わり、やがて未来へと続いて行くことを願っています。どうぞ、東北を、この道を歩いてください。それが東北の復興の歩みとも重なっていきます。」
「みちのく潮風トレイル」のルート図に赤で福島第1原発を書き込んでみた |
東北の復興を言うのなら、あの3・11を辿るルートであるはず、それならその最も重要な場所のフクイチを外せるわけがない、しかも環境省の仕事ならなおさらのことだ。
ところが、みちのく潮風トレイルには、どういうわけか、福島第1原発事故関連の場所も情報もないのだ。
そのルートが八戸から南下して終点は松川浦であり、浪江町やいわき市へは届かないのだ。もしかして、みちのくとは松川浦から北であったかと調べると、いやいや、福島、宮城、岩手そして青森までを含む地域を言うのだ。
みちのくの太平洋側海岸地域で、現在最も注目すべきところは、福島第1原発事故の地であることは、だれも異存ないはずだろう。これはどうしたことか。
もちろん現地の中を通ることは無理としても、近くで眺める位置までは、みちのく潮風トレイルに含めてやってほしいと、切実に真剣に思う。
わたしは3・11発災から3年目に、その第1原発を北から眺める被災地の浪江町請戸地区まで行ったことがある(ブログ記事参照)。漁港集落は津波に一切合切をさらわれてその時は草原になっており、向こうの丘陵上に原発が見え、手前の草原には漁港から流れて浮いた何隻もの漁船が転んでいた。廃墟となった小学校のみが建物らしい建物だった。
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集落跡の草原に廃船や廃車、左向こうの丘陵の上に事故原発の煙突3本が見える |
この請戸地区は、結果は比較的放射線量は低かったのだが、発災時はそんなことは誰もわからず、放射線ゆえに救助隊が集落に入ることを阻まれて、地震と津波の2重被害で倒壊した家屋の下敷きになった多くの人々が、苛烈な死に方をしたのだった(ブログ記事参照)。
今は人が住まない地になっているようだ。この請戸までみちのく潮風トレイルを、何故に伸ばさないのか。松川浦から30キロほどのところだ。今もあるかどうか知らないが、福島第1原発の煙突が3本立つのが見えており、被災地の苛烈な風景を忘れられない。
トレイルが歴史文化を訪ねることも強調しているのだから、この原発事故という稀な人災という文化的巨大事件こそは、みちのく最大の歴史文化記念の地である。現在の今も歴史文化を築きつつある貴重な風景にあるのだ。これを除くルート設定をする理由がわからない。原発による危険な区域だけをバスによるトレイルとしてでも取り込むべきだ。そこだけをバスルートにすることに大きな意味がある文化イベントそのものになるのだ。
ここで遊歩の道がいったん途切れるということさえも、それこそが3・11以後のみちのくの歴史文化として重要なのであることが、訪ね来る人々によくわかうことになる。みちのくの南端までトレイルを伸ばしてほしい。あ、もしかして只今整備工事中かもしれない、そう出すに違いない、そう思おう、さすがに環境庁だ、、、?
ついでに書いておくが、わたしは3・11事故があってすぐに「福島第1原発を世界遺産に登録しよう」との提案を、このブログに書いている。今もそう思っている。
(20240221記)
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ウクライナにおける戦争のニュースが、この半年ばかりのうちに急激に減ってしまったのは、戦況が膠着状態にあるから目新しいことが起きないのだろう。報道に目あったらしいことはなくても、死者たちはは毎日出ているに違いないのが戦争だ。報道の戦争の話は、パレスチナ戦争に話題をさらわれてしまったこともあるだろう。
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20240218朝日新聞 |
ウクライナを多額な支援をするUSAでは、その予算が政治的対立で議会で可決されないので滞っているのも、支援疲れのひとつなのだろう。ロシア×ウクライナ、パレスチナ×イスラエルのどの立場もそれぞれの言い分があり、どちらも多数の死者が出ていることは確かなのに、やめようとしない。もう、世も末である。そろそろ第3次世界大戦と言ってもいのかも。
そんな時に今日はウクライナのニュースである。ウクライナ軍が「東部要衝から撤退」とある。つまりウクライナが膠着状態に耐えられなくなって、撤退つまり前線から逃げるらしい。西側の支援もむなしく、ここでは負けである。
なんだか日本軍の戦争末期のようである。あの80年ほど昔のころ、太平洋で連合軍と戦っていた日本軍は、太平洋諸島のあちこちの要衝であった島で「転進」をしていった。そして敗戦へと突き進んだのであった。
この「転進」とは、要するに「撤退」のことであり、逃げかえることだった。逃げると言えない軍は、言葉だけをこのように言いかえた。だが、会場も空域も制覇されて、島に補給もできなけれ逃げかえることもできないので、全滅するしかなかった。それを「玉砕」という言葉を使った。
前にこのブログに戦中の言葉「疎開」について書いたが、これも「避難」というべきところを、逃げる意味のそれを軍が使わせなかったので、「疎開」を使ったとのこと。実は意味が違うのだが、実態としては空襲から避難したのだ。言い換えで済むようなことではない。
さて、ウクライナ語ではどうなのだろうか。実はここでも「撤退」ではなくて「転進」と言っているのかもしれない。日本語に翻訳するときに何かバイアスが働いたかもしれない。いや、ゼレンスキーは正直に「撤退」と言ったのかしら。
(20240218記)
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●出たとこ勝負凋落日本
わたしはこんな経済の話なんて全くわからないが、たまたま見つけた今日の新聞の記事の一部に目が行った。
短歌を詠むのが今の流行らしい。わたしは短歌を詠むことはめったにしないが、狂歌をちょくちょく詠む。形式は短歌と同じだが、狂歌はダジャレと皮肉で時代を風刺するものと心得ている。
短歌を読むことを好きである。各新聞が歌壇を設けて、読者の投稿欄としている。毎日曜日朝刊に載る「朝日歌壇」を読む。この2月11日の朝日歌壇に、知人が2首入選している。この人はちょくちょく入選する。
まず、馬場あき子と高野公彦の二人の選者にダブル入選歌。
動くものなきアリゾナの荒野なる大岩割って初日登り来
(アメリカ)大竹幾久子
もう一首は永和弘選。
戦禍にて生後三日で逝きし子のたった三日も人生とよぶのか
(アメリカ)大竹幾久子
短歌は詠み人の口から出たら最後、その人の作品であってももう誰でもそれぞれの自己流の解釈で自由に読んでよいだろう。それが短歌を読む側の楽しみである。
この二つの大竹幾久子作短歌を、わたし流に自由に読むことにする。それには前提がある。この作者が日本出身の人であり、今はUSAに市民権を得てカリフォルニア州に住んでいることだ。初日の歌のアリゾナは彼女の東隣の州である。その北にはネバダ州がある。
「動くものなきアリゾナの・・」と初句と二句を七五としているが、普通なら「アリゾナの動くものなき・・」と五七順に並べるだろう(このブログ記事のタイトルのように)。この方がすらすらと読めるのに、この歌の破調は何を意味するのか、歌人の意図を勝手に考えて遊ぶ。
アリゾナの北隣のネバダには核爆弾実験場があり、そこでは巨大爆発の火の球が、まるで太陽のように輝き、キノコ雲を天にめり込ませ、地を割って生じた大量の猛毒の放射性物質を、ネバダにはもちろん隣のアリゾナにもまき散らし降らせた。
この歌が破調で揺らぐのは、このアリゾナの初日の出も核実験の巨大火の玉の暗喩と読むこちらの心だろう。歌人はそこを狙ったのかどうか知らない。かつて核実験初期には、このあたりの住民は、まるで遠花火を眺める如くに、核爆発火の玉やキノコ雲見物をしたそうだ。もちろんそれによる後遺症が続出したはずだ。
そしてまたその暗喩が重要なことは、この歌人が1945年の広島で人類最初の戦争下の核爆弾を被爆している人であることだ。揺らぎつつ大地を割って昇りくる初日の出は、ヒロシマにもつながる火の玉かもしれないと、この歌人は詠んだのかと、勝手に深読みして遊べば、おめでたくない不吉な初日の出になるのだ。
この歌人はその不吉さを詠んだとしたなら、もう一つの永田選の「戦禍にて・・・」の、たった三日の人生の赤子は、もしも生きながらえたとしても、核の火の玉のもとで逝く運命だったかもしれぬと、歌人は言外に詠んだのかも知れぬと、深読みをして遊ぶのだ。どこか不吉な遊びだ。
このブログで大竹幾久子さんの歌について書いた記事は多い。その夫君と実兄がわたしの大学以来の畏友であるという縁がある。
●2011/09/26・カリフォルニア歌人…
https://datey.blogspot.com/2011/09/500.html
●2012/07/31・日本人は5度目の…
https://datey.blogspot.com/2012/07/648.html
●2012/11/12・原発事故調報告を読んだ…
https://datey.blogspot.com/2012/11/688.html
●2013/01/07・カリフォルニア歌人…
https://datey.blogspot.com/2013/01/705.html
●2013/12/23・カリフォルニア閨秀歌人…
https://datey.blogspot.com/2013/12/879.html
●2015/10/18・いまなお原爆と向き合っ…
https://datey.blogspot.com/2015/10/1134.html
●2018/08/12・カリフォルニア夫婦歌人…
https://datey.blogspot.com/2018/08/1156.html
●2018/12/23・カリフォルニアの旧友…
https://datey.blogspot.com/2018/12/1175.html
●2019/03/03・カリフォルニア歌人登場…
https://datey.blogspot.com/2019/03/1191.html
●2019/08/11・戦争の八月広島核爆弾…
https://datey.blogspot.com/2019/08/1414.html
●2020/06/15・コロナ世界探検…
https://datey.blogspot.com/2020/06/1469.html
●2022/10/03・朝日歌壇の歌人】カリフォルニア夫婦歌人
https://datey.blogspot.com/2022/10/1549.html
●2024/02/14・アリゾナの動くものなき
https://datey.blogspot.com/2024/02/1792.html
(20240214記)
妙な名前のコメを近くの食品量販店で買ってきた。5㎏入りの袋の中央に「あきたこまち」とあるのはコメの銘柄だろうが、その右上に「無洗米」と大きく書いてあり、さらに「とがずに炊ける」とも書き添えてある。
はて、「無洗」とは「洗って無い」ということだろう。でも普通は買ったコメを洗って炊いて飯にしているのが日常のことだ。それなのにわざわざ洗ってないと断わるのはなぜだろうか。
同じ「あきたこまち」の米袋でも、無洗米と書いてないものもたくさん積んである。それらとこの洗ってないのとはどう違うのかしげしげ眺めたら、値段が違う。「無洗米」の方が200円も高いのだ。洗う手間がかかってない方が高価とはなぜ?
「とがずに炊ける 無洗米」は特別な栽培方法であり、販売前に洗うと、例えば超美味とかって効果がなくなるにちがいない。だから消費者に洗わないで売るのだろう。買ってから洗うのは、すぐ炊くから効果があるのだろうか。研ぐのもいけないらしい。
近ごろは「コメを洗う」と言うのが普通だが、わたしが少年のころは「コメを研ぐ」と言ったものだった。コメに糠が多くまみれていたので、洗うときにしっかりと研ぐように何度もかき混ぜるのだ。近ごろは精米がきちんとしているから洗うだけでもよいと言う。
そういえば少年のころ、米を入れた一升瓶に細い木の棒をさし込んで、何回も撞く作業をさせられたことがあった。あれはたぶん配給の玄米を家庭で精米する作業だったのだろう。撞いたコメを水で洗いつつ研いだのも、糠を拭うには洗うだけではなく研がねばならなかった。
この「無洗米」のいう「とがすに炊ける」とは「研がずに炊ける」の意味だろうから、「洗ってない米を研がないでも炊ける」ということになる。つまりこれは「無洗米かつ不研米」ということかしら、どうもよくわからない。洗ってもないし研いでもない「無洗米」なるコメは、いったいどんな付加価値で200円も高いのか。
ところで、新商品として開発してほしいコメがある。それは「無銭米」または「無円米」である。待っているぞ。
(20240209記)
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ずいぶん久しぶりに雪が降り、しかもうっすらと積もった。南関東あたりでは大騒ぎである。北国の人々にいつものように嗤われているだろう。
わたしも中越の山村に行かなくなってもう10年くらいだろうか、あの山村の雪は4mも積もる豪雪そのものだった。雪国育ちでないわたしは、人間はこのような酷な気候でもよくもまあ暮らせるものなんだなあ、と感心した。
ようやく天候回復で街並み探訪徘徊も再開だが、日々に足の力が衰えるのを感じる。コロナ後にようやく建設が動き出した感のある横浜都心部街歩きは、街並みの変化を楽しむのだ。今日は昔々の遊郭だった街の中心にある通りを歩く。
中央分離帯には桜などが大樹となって、ミニ公園通りである。かつては両側は紅い灯でにぎわっていたのだろうが、今は静かな住宅街である。
おや、こんなところに共同住宅ビルの建設が始まった。でもこの土地のまわりは、前面道路の側だけは空いているが、他の3方はどれも高層共同住宅ビルに囲まれている。この敷地に共同住宅を建てても、ほとんど日照を期待できないはずだ。
道路のほか三方(東西南側)を高層共同住宅で囲まれた敷地 |
とりあえず歩いている昔の遊郭外の中心の道路(なんという名称か知らない)に面する、共同住宅の名称を拾ってみた。上の写真のように看板を撮ったが他にもまだまだある。どうやら「大通公園」が人気地名であるようで、中には「・・大通公園南」とあるそばに「・・大通り公園西」と名付けるものもあって混乱する。
これを見てわかるように、正しいここの地名をビル名に充てているのは「アブニール永楽マンション」と「スカイコート横浜真金町」2棟のみであった。そのほかにもたくさん採集したが「・・大通公園」とか「・・伊勢佐木町」とか、この町の外にある地名をつけている。
大通公園は隣だが、この公園は元が川だから長すぎて位置決めにならない。伊勢佐木町は鎌倉街道を挟んで差に無効だから、かなり離れている。「関内」とつけているものもあったが、駅名にせよ地名(正式にはこの地名はない)にせよ、あまりに遠すぎる。それで初めての来客が迷うことはないのだろうか。
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赤〇の位置に遊郭時代に大門があった 黄〇の位置に遊郭時代からの大鳥神社 この二つを結ぶ道が遊郭の中心部 共同住宅名はこの道沿いから採集 |
(2024/02/07記)
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しこめぶおとこ |
ヤレヤレ、またあの元首相自民副総裁のアソーおじさんの失言か、いやいや、あれは意図した発言だよな。上川外務大臣のことを大いに褒めたかったらしくて、ちょっとレトリックを弄したのだが、なんとも時代に歯向かうミソジニーであったとは、お気の毒。
「そんなに美しい方とは言わんけど」といったん落としておいてから、「堂々と・・・英語できちんと・・・どんどん・・・云々」とほめちぎると、その落差が大きくなって褒め度合いがはるかに上昇すると踏んだようだ。ユーモアの効果も狙ったのであろう。
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狂歌はブログ筆者まちもり散人詠 |
ところがその前半がミソジニーだと、新聞屋の餌食にされてしまい、せっかくのレトリックを弄した褒め言葉が無駄になってしまった。あのモリキロー氏の「女は話が長い」以来だろうか。当人はユーモアのつもりだったのだろうが、それにしてもモリもアソーもちょっと古すぎた。言う場を今の時代として心得ていない、いや、老いの無頓着と言うべきか。
さらに上川さんを「おばさんやるねえ」とほめたら、この「おばさん」を新聞屋はこれもミソジニーと言いたいらしい。でもわたしが思うに「おばさん」とは、中年以上の女性を呼ぶときに、普通にちょくちょく遣う言葉だからミソジニーではないだろう。え?、お前も味噌屋だ、といわれるかねえ。
ただし、その場にいた新聞屋が聞いた麻生発言が、あの口ひん曲げ顔でいかにもミソジニー雰囲気であったとすれば、これもそうなのかと思うしかない。
さてこれに対して上川さんはどう対応したかと言えば、言いたい奴には言わせておけと、動じていない態度を見せているとのこと。まあそうだろう、火に油を注ぐ様なことを、一国の外務大臣が言うはずがない。新聞屋や野党の焚き付けにも動じないで、超然黙殺外交であったのがすばらしい。
それだけで麻生さんに発言撤回させてしまって個人外交の手腕も腕も確かなお方だ。〝さすがに一国の外務大臣のおばさんやるねえ“と、アソーさんは言うかしら。
でもわたしとしては、上川さんに言ってほしいなあ、「アソーのおっさんは、顔も口も悪いお方ですけれども、なかなかにご立派なお方でいらっしゃいます」てなことね。
外相にアッそうと超然見下され 褒めたつもりの元首相ミソ
●わたしのBlack Joke失言
ところで最近わたしも失言して、同年の旧友からから注意されたのである。まずはあらかじめミソジニーではないと言っておこう。ブラックジョークである。
昔から親しい友人たちと会合や旅をした後で、そのときの顔写真をEメールで送るのがわたしの習慣である。古希を過ぎたころからその顔写真に、「今回の遺影です」と書き添えることをちょくちょくやってきた。もちろん、「もうそろそろあの世に行く歳だよ、これが役立つかもよ」というブラックジョークである。
先日のこと、同年のその親しい友人たち十数人とZOOMミーティングをやり、その時のPCデスクトップの参加者が並ぶ顔をスクリーンショット、ZOOM終了後に「本日の遺影です」とメールで送った。これもちょくちょくやってきたことである。
ところがその中の旧友のひとり(USA在住)が、゛遺影とは俺にはまだ早い、俺はもう少し生きるから、よせ“、なる意味の丁重な言葉で抗議の返信が来た。親友だから何を言いあってもわかるから、それに返信しておいた。「ゴメン、今後はBLACKな冗句JOKEを慎みます。(と言っても、すぐ忘れそうだけど、歳のせいで)」と。
そこでちょっと考えた。う~む、これまでは、まだまだおれたちは死にっこないけど、立派な年寄りではある、だから遊び写真を遺影というブラックジョークが通じる、そう思っていた。ところが、八十路半ばになり、実際に同年配があの世に行きだした現今となると、本当に遺影になる確率が高くなった。こうなるともうブランクジョークではない。それに私は気付かなかった。
そこでもう漫然とジョークとして遺影を使ってきたのを、今後はやめることにしよう。漫然としてミソジニーとなるのにも気をつけねばなるまい。
ただし自分自身についてのブラックジョークはまだまだ続ける。例えばピンピンコロナ願望とか、災害から避難する超安全地帯はあの世、とか。
(2024/02/03記)
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