2024/12/10

1855【東京湾原発稼働中】島根原発再稼働も重大だけど東京湾核発電所を忘れるな

 島根県の松江市にある核発電所(島根原発2号機)が、2012年停止から13年ぶりにこの2024年11月7日から再稼働だそうである。
 新基準に適合したから許可になったらしい。82万キロワットの発電能力があるとのこと。なんだかあちこちで核発(核力発電所、ようするに原子力発電所のこと)が動き出しつつある感じだ。

 日本の核発稼働が災害時の避難可能かと話題になるといつも思い出すのは、東京湾にある核発のことである。それがどれくらいの規模なのか、ネットサーフィンで探しても実はよく分らない。
 ある情報は「熱出力60万キロワットの原子炉を2基搭載」とあるから120万キロワット、また別の情報は「20万キロワットの原子炉が2機搭載され40万キロワットの電気出力と推定」とある。

 島根核発が80万キロワット、巨大事故を起こして廃炉作業中の福島第一は4機合計で218.1キロワットだから、東京湾に浮かぶ核発も、40万~120万キロワットとしたら、それなりの大きな規模であることが分かる。
 とにかく、5500人の生活を支えつつ、10万トンもの軍艦や、70機もの軍用機などを動かすほどの巨大エネルギーを生産する2基の核発電炉が東京湾に浮かんでいるのだ。

 その核発は東京湾の南方の横須賀湾内の海上にあり、波に揺れているのだ。そう、核力を動力として備えているUSA海軍の巨大な航空母艦である。
 だがこれは日本の外にあるとみなされるらしく、当然のことに政府の規制の範囲外である。福島事故があっても安全見直しなんてお呼びでない。

関東広域から見る東京湾核発電所の位置


 事故が起きたら影響人口は島根や福島とは比較にならない膨大だろう。なぜこれが話題にならないか不思議である。これをお読みのあなたは、知ってますか?

 首都圏大地震が来たら、どうなるのだろうか。水に浮かんでいるのだから津波にひっくり返されるだろう。そうでなくても大揺れになるだろう。活断層がどうこう言う以前の問題と思うが、これは素人の杞憂かしら。

 船の上につくる核発電所が安全ならば、なぜ全部そのようにつくらないのだろうか。建設用地を買わなくてもよいから安くつくだろう。その稼働の確実性安全性は、軍事施設だから、民生の発電所とは比べ物にならない構造になっているに違いにない。

 あ、そうだ、地震が来たら素早く動いて沖に出て行けば、市街地への影響はないのかもしれない。といっても地震はいきなりやってくるからなあ、間に合うのかなあ。津波が来るまでには時間があるのかな。

 でもなあ、軍事施設だから、どこかからミサイルで狙い撃ちされる恐れは非常に高いだろうなあ。ほかの核発電所だって戦争になれば狙われるだろうが、この航空母艦こそ最初に狙われるに違いない。この空母から30キロ圏に住む人口はどれくらい居るのだろうか。



 それなのに全くと言ってよいほどに一般ニュースには登場しないのは、何故だろうか。不思議でならない。
 とにもかくにも、わたしの住まいは横浜だから、東京湾核発電所(つまり空母ジョージワシントン)からたったの15キロほどだ。事故があれば、あの世に避難するしかない。そこなら2度と避難する必要はないが、戻ることもがきないなあ。

(2024/12/10記)

ーーこのブログの関連記事ーー

2024/04/18【豊後水道で地震】東京湾内に現存する原子力発電戦艦…… https://datey.blogspot.com/2024/04/1812.html

2014/08/10福島原発なみの東京湾巨大原発が稼働中……https://datey.blogspot.com/2014/08/980.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/12/07

1854【八十路ZOOM】ネット世界で大流行のズームは超高齢者こそが使いこなすべきかも

●米寿前後仲間とZOOM談義 

 穏やかな冬の日の午後、うちのパソコンに八十路の爺顔が2時間ほど並んでいた。ZOOMというバーチャル宴会である。
 12月6日の午後は大学寮同期仲間十数人が、PC画面に顔を並べてZOOM談義をやった。毎月1回の定例で、午後を2時間ほどあれこれとしゃべりあう。家に居ながら集まることができるという、年寄り向きインタネット遊びである。

 今どきZOOMなんて珍しくもないだろう。だが、わたしたちのような八十路半ば、米寿前後の者ばかりの超高齢者たちがやるの珍しいことらしい。
 これを若い知人に話すと、あまりの年寄り仲間であることに驚かれて、かえってこちらが驚く。なんだかバカにされたような気にもなるのが悔しい。
 そもそも年寄りであることを驚かれたり、歳にして元気ですねと言われるのが、気に食わない。差別である。

●ネット原始人のズーム

 でも、考えてみると確かに自分でも驚くことをやっている。なにしろ、わたしの世代はコンピュータ以前の、今から見ると前世紀原始時代の生まれ育ちであり、しかも大学学生時代さえももそうであったもだから。
 さらに社会に出てからも、コンピュータが日常用具の世界になるには、20年以上はかかった。そんな原始人のわたしたちが、いわば最先端?のズームを使うのは、猿がスマホを使うような驚きだろうか。

 社会に出てからコンピュータに出会うのだが、仕事や趣味でその出会い時期や密度は、人によりかなりの差がある。専門的な知識と言うよりも、興味の対象として面白がるかどうかが、その後にかなり違いを生じるようだ。
 わたしはPCの技術的なことにはあまり興味は持たないが、言語の扱いに大いに興味を持った。だからワードプロセサー初期からキーボードに取り組んだ。

 わたしのZOOM仲間の大学同期たちとの交流の連絡手段は電話から始まったが、21世紀になってEメールを使うようになった。
 これが今やSNS時代になっているのだが、これに移行するのは年寄りたちには面倒くさくて、今もEメールが主要手段である。
 電話は補助的になったが、これもスマートフォンによるインタネット電話になり、とにかく年寄りでも否応なくインタネットにすがらざるを得ない。

 このズームなるものは、年寄りにまことに都合がよい。もう足腰の力や減退して、仲間で集まるのがむつかしくなった頃に、このZOOMなる顔見世通信手段が出てきたのだ。
 ZOOMは老人活性化になるし、移動困難になる高齢者こそ使いこなすとよいはずだ。それが、ちょうどコロナによるZOOM出現と軌を一にしているのが、偶然ながらオカシイ。

 これでもう家にいながら顔合わせでバカ話をやれる。すごいのは日本各地にいる仲間はもちろん、カリフォルニア在住の仲間も参加できていることだ。
 その頻度が月に1回だが、かつて電話時代には半年に1回がせいぜいだった出会いと比較すると、格段に親密度が増してきた。これはコロナがもたらした効用である。

ズームは年寄りにぴったりか

 その一方で、家にいながらなのに、ネットの談議にどうしても乗ることができない者が次第に増えてくるのは。年寄りとして仕方がない。たとえPC画面越しでも、年齢相応に面と向かって会話するには、あれこれ故障が出てくる。この世から消えた仲間もいる。そうやって不参加者が増えてくる。

 実はわたしは最近はちょくちょく単語を忘れる。脳内にはその姿かたちは描いているのだが、言葉にするのにちょっと考えることがある。これは脳の老化のせいだろう。
 他人に迷惑かもとZOOMで話しだすのを躊躇する。途中で出てこないと誤魔化すから、つい話がそれる。

 もっと怖いのは、老人お得意の居眠りである。長時間PCを見ていると目はしょぼしょぼするし、そのうちにZOOM中に眠りこけてしまい、目を覚ますとPCに寄りかかっているかもしれない。まあ、お互いさまか、、そこで狂歌一首。

言葉つっかえ目はしょぼしょぼに居眠り
行方も知れぬ米寿のズーム

 さて、このZOOMという老人遊びが、いつまで続くだろうか。誰かがいなくなっても気が付かないままに、だらだら毎月開催しつつ、そのうちに自然消滅かしら、それもまたよし。
 海の向こうから参加できるなら、あの世からも参加できるかとも思うが、去年逝ったやつも3年前に逝ったやつも顔出さないあなあ。

(2024/12/07記)

このブログで関連記事
2023/11/12:1737【老いとネット
https://datey.blogspot.com/2023/11/1737.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/12/06

1853【コリア戒厳】あちこちで動乱おきつつあるこの地球 いよよ隣に迫り来たるか

「ご隠居、大統領がオカシイらしいですよ」

「え、トランプはまだ大統領になってないだろ、あ、現大統領のバイデンがついに呆けたか」

「いや、太平洋の東じゃなくて西隣コリアの現大統領が突然に革命を、じゃなくてクーデターを、じゃなくて戒厳令を出したってことですよ」

「おお、そうだね、でもすぐにひっこめたろ、すごいねえ、戒厳令ってそんなにお手軽に出したりひっこめたりできるものかねえ、お隣の国では、あ、日本ではどうなんだろ?」

「日本の憲法には戒厳条項はないけど、自民党は緊急事態条項ってのにあこがれているらしいですよ。憲法改正して入れたいとか」

「困った人たちだね、あ、そうだ、もしかしてユンさんは、日本の政治家に警鐘を与えたくて、短時間戒厳令でもどうなるか、見せたかったのかもね、身を犠牲にして日本からまた侵略される恐れを防いだんだよ、きっとそうだね」

「御冗談を、まさか。でもねえ、つい想像しました、海の反対側のUSAで次の大統領トラさんが、来年就任するとになるとやらかしそうなことを、こちらでさきどりしたかとね」

「コリアでは大統領が就任して何年か経つと、必ずスキャンダルが出てきて引きずり降ろされて、下獄するってことが起きますよ」

「そう、太平洋の東に気を取られていたら、西のすぐ隣でも国論分断する騒ぎが起きていたんだねえ、朝鮮半島は南北に分断されているが、その南が内部分裂しようとしているのかなあ」

「えーっ、また動乱じゃないでしょうね、あの朝鮮戦争がまた起きるのですかな、政治的なことはさっぱりわかりませんが、」

「わたしも国際でも国内でも政治的なことはさっぱりだけど、なんだか地球上での争いが次々と起きていて、それが次第に日本に近づいている予感で、暖冬なのに寒気がしてきているよ」

「怖いなあ、南でごちゃごちゃ争っている間に、北からミサイルが飛んで来たら、どうなるんでしょうか」

「そういえば1950年に起きた朝鮮半島の戦争が、当時の敗戦日本が経済復興するのに大いに役立ったってことがあるよ。日本が戦争の兵站基地になって大いに儲かったんだよ、そう、隣国を踏み台にして復興したんだね」

「え、ということは、まさかと思うけど、こういうことを機にして、いや、そうじゃなくて、実はどこかの国の誰かがそういうことを狙って乱をおこし、戦争に持ち込もうとしているのですかねえ」

「いやいや、そういうのを陰謀論といって、バカ庶民がいちばん喜ぶ話だな、気をつけなさいよ」

「あ、そうですね、なんにしても地球がオカシイですね、気候だけじゃなくて、人間がオカシくなりつつあるようですよ、こんなにもあちこちで紛争が起きるんだから」

「そうそう、わたしはもうこの辺でこの乱世におさらばして、いちばん安全なあの世に避難してしまうから、後はよろしく頼むよ」

「あ、卑怯者!、わたしも避難に連れてってくださいよ」

(20241206記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/12/03

1852【今年の新語流行語】知っているのは候補30中7語、トップテン中の2語のみ

 毎年暮れが来るとどこかから出てくる「今年の新語流行語」なるもの、だれがどうやって選ぶのか知らない。でも毎年、わたしが知っているそれらを数えて、どれだけ世間から遠くなりつつあるかを測定するのである。

 今年2024年のそれがは発表された。また世間が遠くなっている。

わたしが認知する今年の新語流行語印:知っている、×印:知らない)

 候補の言葉と結果を見ると、わたしが知っている言葉のあまりの少なさに、愕然とすることには、毎年のことでもうとっくに飽き飽きしている。
 まず、ノミネートされた言葉30語中で、知る言葉は7語のみであった。これをこれまでの成績と並べてみよう。
  2024年:7(23%)、2023年:15(50%)、2022年:11(37%)、
  2021年:11(37%)、2020年:21(67%)、2019年:12(40%)、
  2018年:15(50%)
 今年のわたしの新語流行語認知度は、これまでで最低であるのはどうしたことか。その原因はわかっているのだ、そう、認知度が下がるとはつまり文字通り今年から認知症にかかったに違いない、トホホ。もう覚悟したからいいのだ。
 
 さて、新語流行語トップテンの内で私が知る言葉はたったの2語である。それは私がオカシイのか、それとも、これらを選ぶ選考委員(がいるのだろう)がオカシイのか、まあ、どちらでもよろしい。
 もっとも、最初から分かっている私の新語流行語認知度の低さの根本的な原因は、TVを全く見ないからである。つまりこの新語流行語とは、TV新語流行語なのである。
 それが証拠には、ネットの世界であれほど毀誉褒貶まみれの新語流行語が、このランキングにはないのだ。それは折田楓である。これこそふさわしい低俗性と政治性を備えた新語流行語だと思うけど、違うの??

ーーーこのブログの関連記事ーーー
2023/11/03・1728【今年の新語流行語候補
TVを全く見ない老人でもこれくらいは珍語流行語を知っているhttps://datey.blogspot.com/2023/12/1754.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




2024/11/27

1851【今どきの郊外開発・1】横浜市の西端の郊外駅前に新しい街ができたとて見てきた

 世の中から絶えて久しく見ることができなかった、郊外ニュータウン開発なるものを、久しぶりに見てきた感想を書く。人口減少のいまどきニュータウンかよ、と思いつつ、、。

●今どきの郊外大規模新開発の街を見に行った

 ヒマツブシに横浜の西の端っこあたりの郊外大規模開発を見物に行ってきた。用はないが単なる好奇心である。この人口減少時代にわざわざ街はずれの田畑の中に大規模新市街地開発をやるなんて、どういうことかと思う。

 もっとも、その答えは簡単、もっとずっと前に完成するはずはずが、ここまで遅れに遅れたらしい。何しろぜ円世紀末の1999年に、田畑と森ばかりの中に鉄道2本と駅も二つ作ってまで、4半世紀も開発を待ち構えていたのだから、いろいろ事情があったのだろう。初めに開発を構想したころとは大きく時代が変わっている。

 その時代遅れはどんな形なのかを見て、早い話がツマラン街をつくったものものだという感想であった。都市デザインとして実にどうもツマラン風景であった。でも、実際に住んだらつまらない生活かどうなのか、それはわからない。案外住みやすいかもしれないとも思った。それをおいおい書く。

 横浜と藤沢市の境に突き当たる西の端っこあたり、横浜地下鉄が行き着く西の果ての駅前に、新市街地ができたらしいので見に行ってきた。郊外のはずれとはいいながら、鉄道駅は横浜市営地下鉄「下飯田」駅と相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅の駅前である。このあたりは広大な農業地であったののを土地区画整理事業で市街化して、つい最近に巨大な駅前ショッピングセンターが開業したと聞く。

 実はわたしは10年ほど前にこの地を訪ねて、まだ田畑や草ぼうぼう空き地ばかりが広がる開発前の姿を見てきたことがあるのだ。このことはこのブログに記事を書いている(参照:2014/04/03/【横浜都計審】いまどきニュータウン開発かとおもえば郊外商業開発であるか)。今、それがどんな姿に変貌しているか、見に出かけた。

●こんな田舎に巨大な箱が建つとは 

 10年前には地下鉄ブルーラインの下飯田駅地下駅から地上に顔を出すと、周りは一面の畑であった。畑のモグラが顔を出した気分だった。もう一つの相鉄いずみ野線線は、畑の中の上空を鉄道高架が横切り、草原の中にポツンと駅があった。

 ところが先日に十年目に尋ねて地下鉄駅から地上に顔を出すと、目の前に巨大な壁が上下左右に行く手を阻むように立っている。白い箱の建物が駅前にドカーンと立ちふさがっているのだ。これはなんだ!。

 新しい街ができたからには、あの畑と草原だった駅前には美しい公園や広場が待ち構えているだろうとの期待は、もろくもくずれた。どうやらこの巨大な箱は、商業施設らししい。そうか、郊外型ショッピングセンターを建てるのがこの開発の目的であるらしいと、10年前に想定したとおりになっているのであった。

地下鉄駅から地上に出るといきなり立ちはだかる壁と箱

10年前に地下鉄を地上に出ると目前に広がっていた牧歌的風景

 新しい都市のへの期待はたちまちしぼんでしまった。ここは生活の場を作るのではなくて、商業の場を作るのであったか。広域幹線道路が通り、横浜都心とも結ぶ2本の鉄道の駅前だから、横浜市の西部と藤沢市の東部に広がる商圏を押えるのであろう。わたしは商業のことは知らないが、こんな都市の田舎の端っこに、こんな大きな商業施設を作っても成り立つのは、そういうことなのだろう。

●巨大商業ビルと巨大アパートビルの街

 全体構想を見ると分かるように、二つの駅間に大規模商業施設(一般にショッピングセンターと言う)と、これも大規模な共同住宅施設を建設して、その他に沿道商業等や住宅を従属駅に建てる。ニュータウンと言うよりも駅前再開発と言う方が近いだろう。
 なお、日本では共同住宅ビルのことを一般に「マンション」と言うが、わたしはこの不動産屋誇大広告的誤用外来語を使わないことにしている。建基準法では共同住宅と言うべきだし、あるいは格好つけても集合住宅と言うべきである。(参照:言葉の酔時期:マンション

開発構想のモンタージュ写真


開発の中心部の構想は巨大商業・巨大共同住宅・総合病院

全体土地利用構想図

 土地利用を見ると、全体に商業的利用が大きく占めていて、住宅系土地利用は従属的であることが特徴的である。この開発は郊外商業開発を主目的とすることが分かる。住宅過剰時代を反映しているのだろうかと思ったが、駅前には巨大な共同住宅会派tもやっている。
 それにしても、ゆとりある横浜郊外住宅地としての姿を、この構想に伺うことができないのはどうしてか。乱雑な郊外沿道開発を誘導しようとうする意図が見え見えである。
駅前広場の風景は自動車と壁だらけ

幹線道路はただただ道路の機能だけ

郊外ロードサイドの乱雑な看板類が立ち並びつつある

 では中心部から周りへ住宅街へと、新開発の街を見ていこう。この地域らしい特徴ある景観を生かした都市デザインに出会える期待を抱いて、とぼとぼと歩きだしたのであった。
(20241127記 つづく)

ーーこのブログ内の関連記事ーー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



2024/11/20

1850【選挙狂歌】やさおとこ女に負けけそで可哀そう 付和雷同したネットの衆愚

 政治としての選挙に興味はないのだが、社会現象としての選挙には興味がある。でもわたしには状況をおちょくるくらいしかできないから、面白がって狂歌を詠うことにした。

●衆議院選挙の石破某のこと

 自由民主党の総裁に石破某氏が座り、国会で首相に押されたと思ったら、ロクに意見も言わないでいきなり解散して大慌ての衆議院選挙に持ち込んだ。要するにこの選挙で評価を受けるのは石破某が率いる内閣ではなくて、その直前の内閣(あれ、なんと言ったっけ、忘れた)であるのだ。それが石破某の作戦だ。
 そして選挙は自民党が大後退する結果になり、つまり石破内閣じゃなくてその前の内閣がぼろくそ評価されたことになる。もっと言えば、石破某氏は自民党内の抗争には勝利を収めたことになった。その名のごとくあちもこちらも破ったのであった。これこそが長く冷や飯を食わされていた彼の狙い、かたき討ち選挙だったのだ。 

選挙では大破されたが党内抗争に安部派大破しさすがに石破

●衆議院選挙で分かった大阪という異界

 全国の都道府県にはいろいろな政党から国会議員が選出されるのだが、大阪府だけは不思議なところである。大阪府にしかなくて、しかも大阪府にはそれしかない党派「日本維新の会」なる政党があり、そこの党員しか国会議員にはなれないらしい。大阪だけは日本の中の異郷である。

大阪に維(こ)れ新(あらた)なることは無く ひとつ覚えの維新バカり


●USA大統領選挙の不思議

 USA大統領選挙が面白い結果になった。4年前に大統領だったトランプが、再登場したのである。あのお騒がせ能無しと世界から思われていたトランプが再登場だ。あの広い大勢のUSA選挙民をほぼ真っ二つに割っての選挙、そして日本の常識ではトランプが負けるはずが、買ってしまったのだから、世の中というかUSAというか、人々の考えって何が何だか分からないものだ。民主主義を教えてくれたあの国がこれかと、がっくりする。

トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ

なんとしてもレッドチャイナに負けたくない そこでこちらもレッドアメリカ

トランプにも異論を真っ直ぐぶつけます その名もイロン・マスクですから

  トランプの政治的ブレーンの一人に、選挙を財政的に支えたElon Musk氏が座るらしい。トランプとは違う天才的事業者だから、二人が組めばこれはかなり怖いことにもなりそうだ。どう展開するのか実に面白そうだ。


●兵庫県知事選挙の不思議

 県議会から不信任されて失職した前知事の斎藤某氏が、再び返り咲きを狙って立候補、対抗馬には尼崎市長の稲村某女史が立候補して本命視、そこへ選挙お騒がせ男の立花某氏が斎藤某氏応援立候補の奇策参戦、その悪口雑言泥沼SNS作戦に付和雷同選挙民を乗せて形勢挽回した斎藤某氏が返り咲き当選という不思議。

やさおとこ女に負けけそで可哀そう 付和雷同したネットの衆愚

 いやこれこそが今どき風なのか、なんとも訳が分からないけど、面白おかしい事件、兵庫県民はどんな人たちなんだろうかと思う。そこで思いついたのは「床屋政談」なる昔からの熟語、要するに庶民が知ったかぶりして床屋で政治についてああだこうだと、無責任に取り留めなく話していることを言うのだが、もしかして現代のSNSがそれに相当するのかもしれないということだ。「昔床屋今SNS談義」なる世の中をバカにする熟語があるかもしれない。そして私もいつも間にか「SNS談義」に巻き込まれているのだろう、怖~い。

 大阪府が異心(維新)床屋なる異界に占拠(選挙)されたように、兵庫県もまた別の異界人なのだろうか。
 この後は名古屋市長選挙が待っている。あそこもなんだか変わった市長が長年居座っていたが、こんどはまたどんな面白いことになるのか。

(20241120記)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/11/09

1849【分断の地球】ベルリンの壁崩壊35年目にトランプ再登場また分断地球新冷戦時代か

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ
いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ

●ベルリンの壁とトランプの壁

 今日は11月9日、35年前の1989年の今日、ベルリンの壁が崩壊した。第2次大戦後に東西冷戦による地球分断が続いていたが、ついにその分断の象徴であった壁に穴が開いた。どうなるのだろうかとハラハラドキドキしながらの日々を送っていたことを思い出す。あれは世界史における大きな転換点だった。

 それで思い出すのは、この前にトランプ登場して起きたメキシコ国境の壁構築のことである。あの時の壁は今はどうなっているのだろうか。バイデン政権に変わってから、あの壁はストップしたのか、壊したのか、相変わらず構築が進んでいるのか。ネットニュースを読むと、バイデン政権はいったんは壁構築を取りやめたが、やはり国境門田は根深く継続せざるを得なかったらしい。どうやら建設は遅くなったが停止はしなかったらしい。

 不法侵入移民問題はUSAでもヨーロッパでも続いているようだ。ベルリンの壁は東西問題の象徴であったが、いまや移民問題は地球的な規模の南北問題となっている。そこにトランプ再登場、当然のことにメキシコの壁はまた勢いよく構築が進むに違いない。壁は止まることなく、争いも止まることなく続く、地球的規模で南北問題として分断策も進む。

 ベルリンの壁崩壊の頃は、東西冷戦が次第に溶けて分断の壁が壊れる過程を、ある種の地球的な規模での融和感が満ちてくる心で見ていた。ところが、今回のトランプ再登場は、またメキシコの壁を構築をはじめとして、前回のトランプ政権でできなかったUSA第一主義を進めるだろうから、地球文壇の壁が多く立ち上がるに違いない。未遂の前科がたまっている。89年とは逆のハラハラドキドキである。

 ベルリンの壁は現物を見に行ったことがあるが、メキシコのトランプ壁を見たことがないので、ネットでいくつか拾った。





 この十字架があるUSAメキシコ国境の壁と同様な悲劇の壁を、51年前の東西境界ベルリンの壁で見たことがある。


●この目で見たベルリンの壁

 ベルリンには1973年に行ったことがある。それより後は知らない。73年はもちろん冷戦の最中であり、壁で西と東に分断されたベルリンを見て、国境とはこういうものなのだと、そのハードさに驚いたのであった。

 1973年10月に写したベルリン風景を載せておく。東西世界の分断と言うものが視覚的によく分る。まずは上にあると同様の国境の悲劇の写真である。

 東西ベルリンの壁の一部に、十字架がいくつか飾られている、これらはいずれも東から西へとこの場所で脱出しようとした人々が、背後から銃で撃たれて命を落としたことを追悼するものであった。ほかにも同様な風景を何か所も見た。この現実は国境を知らない私にはショックであった。たぶん、メキシコ国境でも同様なことであろう。

 壁はいろいろな形であった。既存の塀、家屋そのものが塀、バリケードなど、多様な姿であった。トランプの壁のように整然としてはいなかった。

 
西側の仮設展望台から東側を覗く 塀と2列のバリケードによる3重の壁

YOU ARE LEAVING  THE AMERICAN  SECTOR

YOU ARE LEAVING  THE AMERICAN  SECTOR

空き家街並みがそのまま壁になっている

建物の外壁の一部を残して壁にしているらしい

 上に見るように多様な壁であったが、これを乗り越えようとすると背後から銃撃に襲われたのだ。日本では地上に国境はないから、ここの厳しさに驚いたものだ。わたしたちは専用のバスで、先方が派遣するガイドの言うままに西の街を見学した。
 
 まず驚いたのは、西側から東へとこの壁を抜けていくチェックポイントチャーリーという名称の検問所の警戒の厳しいことであった。検問中はバスに閉じ込められたまま待たされ、その間に外を見てはいけない、写真を撮るなとて、違反行為が見つかると撃たれると、ガイドが言う。東から西に戻るとき、検問担当の兵士らしき男たちが、車両の真下に鏡を突っ込んでみていたが、バスの底の裏に潜む脱出者を探すのだそうだ。

 東ベルリンでバスから降りてゆっくりと見せてくれたのは、ソ連軍の戦勝記念ゾーンだった。広大な土地に巨大な記念彫刻やら戦死者の慰霊施設やらで、まるで王様の宮殿を見せられるようだった。要するにソ連のプロパガンダ施設である。なお、東側から壁を見せてくれるチャンスはなかったのは、東にとって自慢の種ではないからだろう。
東ベルリンのソ連軍戦勝記念施設

東ベルリンのソ連軍死者慰霊所 1973

 東ベルリンの街にはたくさんの高層共同住宅群が、壁に近くに立っている。それは西の街からよく見えるような位置に建設してある。東側の宣伝塔としているのだそうだ。
 同様に西側でも壁の近くに大きな文化施設をいくつも建てて、東への誇示をしている。有名なカラヤンサーカスと言われた音楽ホールもその一つである。これも有名なミース・ファン・デル・ローエ設計の美術館もそのひとつである。
 西も東もその政治体制の宣伝の場が、冷戦下のベルリンであった。

西側のコングレスホールとその向こうの壁の東に建つ東側の高層住宅群 1973

ベルリン・ナショナルギャラリー 1973年10月の姿

ベルリンフィルコンサートホール「カラヤンサーカス」 1973年10月の姿

東の街のにぎやかさと、西の街の寒々しさ、対照的な印象が残っている。

 西の中心街クーダム Kurfuerstendamm 1973年

東の中心街 Uter der Lnden 1973年

 
 さて現今これからはどうなるのか。トランプ、プーチン、シーチンピンの強権トリオが地球の東西を大きく揺さぶるリーダーとして登場してきた。いずれも地球の分断をものともしない性格らしい。物理的な壁、関税障壁、人種宗教の壁などなど、壁だらけの地球だ。
 壁に伴い新冷戦時代が地球を覆うのだろうが、それはいったいどんな地球になるのか、見当がつかない。お手柔らかにである。
 もっとも、わたしのような超年寄りには、安心なる行く末への手立てが待っている、つまり困ったらあの世に逃げ出すのだ、どうともなれ~。
(20241110記)
関連記事 

2024/11/05・
1848【もしトラ】
トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

2009/08/24・170【各地の風景】はるかなるベルリンhttps://datey.blogspot.com/2009/08/170.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




2024/11/05

1848【もしトラ】トラとリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

熊五郎:お元気ですかい、ご隠居、11月5日の選挙が面白いですねえ。

ご隠居:なにをボケておるか、選挙はこの間終わったばかりで、自民党が大負けだったろ。

:そんな話は古い古い、海の向こうのアメリカさんの親分を選挙する話ですよ。

:おお、そうそう、USA大統領選だな、5日だっけなあ、あっ、今日だよ、共和党トランプと民主党ハリスが大接戦中で、全く行方が分からないってことらしい。あんなに大勢の人間が選ぶのに、よくまあそんなに国中が真っ二つに割れるもんだねえ、不思議だ。

トラリス民意を割って真っ二つ 民主主義の選挙がこれか

:しかもですよ、あのトランプってなんだか、金持ちごろつき風ですよ。いいのかなあ。よくまああんな人物を党の代表として候補者に選ぶもんですね。ご隠居はどう思いますか。

:わたしもそう思う、アメリカ人たちの政治志向が真二つに割れているとこと、2大政党のひとつがあんな人物を候補者に建てたこと、これらがそろってるなんて面白すぎるよね。

:ご隠居さんたちは戦後の民主教育の指導者だったのが、アメリカという国だったのでしょう、それはいまじゃあこんな有様ですよ。先生がこうも落ちぶれてしまっては、こちらの民主主義も危ないな

:カリフォニアに住む知人からの最近のメールでは、「トランプが気は狂った様で、常軌を逸してい選挙演説を怒鳴っている、老人性の症状のようで、大統領候補には不適当」と書いてきた。民主党びいきの男だとしても、なんかトランプってひどいね。

:おれたちには何が何だか分からないし、どうせどっちが勝っても負けても、海のこちらの庶民には関係ないですよね。ま、よそ様の選挙の勝ち負けだけを楽しみ、ボケ防止のレクリエーションとしましょうか、賭け事好きならタマラナイイベントでしょうね。

:そうそう、ちょいと世の中の騒動を面白がるには、トランプに勝たせてみたいね。この先どうなるのか、が分からないだけに面白そうだよ。

:無責任なご隠居だよ、戦争になるかも知れませんぜ、トラにはイーロン・マスクが付いてるんですよ、ロケットをおもちゃにしてますよ、危ないなあ、でも、面白いですね、この前トランプが奇妙にも当選してしまったとき、アメリカは何がありましたっけか?

:経済社政治のことではよくわからないなあ、そうだ、思い出すのはひとつある、俺ならすぐ平和にして見せると大言壮語して北朝鮮のキム大将と会談したけど、何にもできなかったね。ほかにもいくつかの条約破棄とかやって、混乱させたね。

:どうでしょう、こうなりゃまたトランプにやらせて、できもしない大言壮語で大恥をまたかいてもらう、そうすればあんな人を当選させたのは俺たちの責任だと、アメリカ人のみんなが自分のバカぶりを反省して、まともな国家をつくるかもしれませんよ。

:そうなる前に一気に大団円になるかもしれないよ、アメリってところのお家芸があるからね、ホラ、暗殺っていう。

:うワッ、そうかもねえ。ま、あと数日で結果が分かりますよ、そのときアメリカは大馬鹿であるか、ぎりぎり踏みとどまることができたか、運命がわかる。

:うん、その時に、このブログの続きを書くよ。でもこうやってアメリカをバカにして留飲下げているって、情けないなあ。

(ここまで20241105午後、選挙結果後につづく)

(2024/11/06 19時20分追記

:ご隠居っ、テ~ヘンだあ、トランプが勝ったってことですよ。ネットでも羅塩でもそういってますよ。


:おや、もう決まりかい、トラさんが激戦州を制したんだね、やっぱりそうかい、早かったねえ、で、熊さん、何が大変なんだい。

:え、いや、なに、その、う~ん、何が大変なんですかねえ、ご隠居。

:なんだろうね、庶民には関係ないかな、それにしても海のあちらの人たちは、変な人を選ぶんだねえ、ま、これでしばらくは何が起きるかなあって、暇な老人は暇つぶしには困らないねえ。

:何かいいことあるかなあ、いや災難が降りかかるかなあ、そこでこの対岸の火事に狂歌を一種。

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ 
いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ


ーーー今年書いた選挙話ーーー

2024/02/27。1797【もしトラ】もしかしたら今年中に実現するかも…https://datey.blogspot.com/2024/02/1797.html

2024/07/26・1824【トランプ対ハリス】ハリス登場でトランプは一転して…https://datey.blogspot.com/2024/07/1824.html

2024/07/15・1823【トランプ狙撃事件】Hey Mr.Trump! YOU'RE FIRED!…
https://datey.blogspot.com/2024/07/1823.html

2024/01/29・1787【世界選挙年】今年は世界人口の半分が選挙の年…https://datey.blogspot.com/2024/01/1787.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2024/11/02

1847【渋谷浦島太郎気分・4】赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

(【渋谷再開発浦島太郎気分・3】から続く)

●渋谷のハロウィン

 東京渋谷駅あたりでは、毎年10月末日には、若者が集まってきてハロウィン騒ぎが起きる。わたしはハロウィーンがなぜ渋谷なのか、その理由を知らない。まあ、若者が集まって騒ぎたいなら、渋谷でも新宿でも池袋でも構わないのだろう。

赤クレーン骸骨お化けに襲われて渋谷はハロウィンお休みします

 「NO 渋谷は、ハロウィンをお休みします

 あまり騒ぎになって暴動並みの事件があってから、もう来ないでくれとの施策が打たれるようになったらしい。今年の渋谷駅前には「渋谷は、ハロウィンを休みします」という大きな垂れ幕を出している。それでも集まってきて困ったらしい。


 わたしはこのハロウィンなるものがなんであるか全く知らないが、集まってきて仮装行列とか、ハロウィン音頭なんてのを歌ったり、ハロウィン踊りとかやるのだろうか。ただ集まるだけではつまらないだろうに、。
 この新聞記事で渋谷区長が言うには「仮装しているのは外国人が多かったのが、昨年と大きく変わったところ」とあり、そしてその外国人とは外来観光客が多いと記事にあるのが、なんだか可笑しい。

 その外来観光客たち(印旛饂飩=インバウドンというらしい)は、渋谷でハロウィンやりたくて日本に来たのだろうか。いつもは自国でハロウィンをやっているが、たまたま日本でハロウィンの日に当たったのか。それとも、渋谷ハロウィン騒ぎが観光案内書に載っていて、わざわざ狙ってやってきたのか。
 そういえば、先日のこと、例のハチ公広場に超久しぶりに立ちよた。外国人観光客と思しき多様な大勢の人たちが、あの犬の銅像を取り囲んで、記念写真を撮りっこをしていた。こんな平凡なところをなぜ観光客が好むのかしら。
外国人ばかりがハチ公記念写真撮り


 まあ、何でもよいが、観光客を呼び込むのに苦心惨憺している街もあれば、渋谷のようにもう来るなと追い返すのに苦心惨憺している街もあるのが可笑しい。どこか過疎地にハロウィンランドなんてのを作って、一年中ハロウィンやってるってのは、どお?

●工事だらけ迷路だらけ坂だらけの渋谷

 その渋谷はいま、あの狭い谷の中の街のそこらじゅうをほじくり返し、工事中の板囲いだらけ、階段だらけで、迂回路だらけ、迷路だらけ、クレーンだらけ。これがもう7~8年も続いていて、全くもってハロウィンお化け出現にお似合いの街である。
坂の街を再開発しても坂だらけ もっと楽しい坂を作ってくれ!


工事現場の中の西口広場

ビルは建っても広場は無茶苦茶

東横デパートがなくなって空中に地下鉄高架が現れた

地下鉄を支えてきた古い構造物が露出

ボロボロ渋谷駅舎と板囲い通路

懐かしい暗く怖く汚い3Kガード下をぬけて桜ケ丘地区へ

広場の頭の上をなんだかんだと塞がれてうっとしいことよ
 
 都市再開発というある面では新たな美しいビルや広場で、華やかさがある写真が一枚も無いのは、撮らなかったのではなくて、撮ったけど見てもつまらないから載せなかったのだ。ハロウィンというお祭り騒ぎの足元は、実はこんな前近代的地獄的風景であることを言いたかった。

 それにしてもよくまあこんなごたごたの街に、こんなに大勢がやってきても事故がないのが不思議だ。こんなに広範囲で多様な再開発を、だれが全体を総合的に計画して、事業間の調整役をやっているのだろうか、知りたいものだ。
(20241102記)
このブログの関連記事
2024/10/18【渋谷浦島太郎気分・1】6年ぶりに地上に出てみた渋谷駅は…https://datey.blogspot.com/2024/10/1841.html
2024/10/20【渋谷浦島太郎気分・2】渋谷ヒカリエから街を俯瞰すれば…https://datey.blogspot.com/2024/10/1842.html
2024/10/24【渋谷浦島太郎気分・3】懐かしや桜の坂を登り来てここに… 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━