2011/08/11

470言葉の酔時記:拍手をちなみにこだわる

 講演会やシンポジウムが終わったときに、総合司会者が言う。
「もう一度盛大な拍手をお願いいたします」
 わたしはこれを聞くと、失礼なやつだって腹が立って、拍手をしないことにしている。
 だってそうでしょ、出演者にしてみれば、司会者が催促しなけりゃ拍手が来ないつまらない話だったんですよ、って言われてるんだもの。
  
 話や文章の中で最近よく使われる言葉がある。
「ちなみに、……」
 ちなみに言っているんだから、たいしたことじゃないと思っていると、実は重要な話であることが多い。
 意味を知っているか?
 これって、本筋じゃないけど思いついたのでついで言っておこう、ってほどの意味の接頭語なんですよ。

「こだわる」って言葉も、「脱原発にこだわる首相の言動は無責任としかいいようがない」(産経新聞8月7日社説)なんて、大手のマスメディアさえも間違った使い方ばかりするのは、困ったものである。
参照→360菅さんには諫早も沖縄も些細なことか
参照→215スパコンなんてどうでもいい?

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