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2024/02/16

1793【せいぜいAI時代】これからは何でもかんでも誰もかれもが生成AI統一教にひれ伏す時代か

●出たとこ勝負凋落日本

 わたしはこんな経済の話なんて全くわからないが、たまたま見つけた今日の新聞の記事の一部に目が行った。

 1989年と2023年の諸統計数値比較だが、この1989年がバブル絶頂期と書いてある。そうだったか、この年にわたしは28年間所属していた組織を離れて、一介のフリーランスの都市計画家になったのであった。

 その時はよくわからなかったが、実はバブル景気の絶頂期にあったのだった。ということはそこからは景気が悪くなるばかりだから、フリーランスなんて不安定な人間になるべきではなかったのかもしれない。渦中にいる者にはそこが絶頂期とか没落期とかわからないものだ。
 
 10年くらいは結構面白いフリーランス人生であったが、やがてバブルパンクがやってきて、どんどん不景気になってきた。上の比較数値を見ると、その後の今までには、どんどん悪くなる方向らしい。
 それはまた、次のような新聞の示す数字を見るとわかる。


 日本はある時期はGDPとかGNPとかが世界一になったと喜び騒いでいたが、そのうちに中国に追い抜かれたとかって、悔しがっていた時期があった。それももうあきらめてドイツにも抜かれるというありさまである。

 へえ~、そうなかあ、コロナで逼塞中にそうなったんだなあ。でもわたしは実のところはもうどうでもよいのである。だって、わたしは超高齢になって先がないからだ。そのことは敷衍すれば、こうも超高齢者が多い日本全体としても、国家全体がもうどうでもよい、てなことになるに違いない。

 どうも最近の政治のデッコミヒッコミのバランスの悪さは、だれもかれももうどうでもよい日本になってしまっているからに違いない。出てくる問題を俯瞰する判断をしないで、その時に必要なことをその場で解決するばかりのような気がする。ああ、出たとこ勝負場当たり時代なんだなあ、考えようでは気楽なもんだ。

●新興宗教AI統一教

 そんな気楽な時にふさわしい便利な道具が出てきた。「生成AI」なるものだ。これがまさに出たとこ勝負の解決道具らしい。まるで新興宗教のように、AI神様に身の上も身の下も何でもかんでもお伺いを立て、出たとこの答えにとりあえずすがれば、とりあえずの日々何とかなるらしいのだ。
 
 そいつには、こんな使い方があるそうだ。

 まあ、上等なの占いのようなものだろう。これからはこのAI教の教祖様に何でもかんでもお伺いを立てる世界が来るようだ。この安易な宗教がこれからどんな社会を生み出すのか楽しみだが、わたしが生きているうちはまだAI統一教会にはなるまい。

 でも、そういう世界のドタバタって面白そうだから、もうちょっと生きて面白がって眺めてから死ぬことにしたい。それにしても何でもかんでもAI様に聞いていると、だれもかれもが同じような頭の構造になるだろうから、それもつまらない世界だ。やはりそれが来る前にあの世に避難しようかな、、。 
(20240216記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2023/11/29

1752【宇宙のロマン?】地球は周囲を隙間なく飛ぶ人工衛星群がつくる中空球体にすっぽり覆われているらしい

 ネット徘徊していたら、こんな地球の図に出くわした。これって、現在地球のの上の宇宙空間に浮かんでいる人工衛星だそうである。こんなにも沢山こみあっているが、これは一部に過ぎない。

スターリンク群球体の中の地球


上の図の日本付近拡大

 上の2つの図はスターリンクなる名前で、例のイーロンマスクのスペースエクスが打ち上げており、インタネット通信の道具らしい。
 この数なんと現在は3000基で、そのうちに12000基になるとか。ほかにも宇宙衛星打ち上げ屋が沢山あるだろうあるから、競って打ち上げるのだろう。計画だけでもう10万個の人工衛星が飛ぶとのネット記事もある。
 そのうちには空一面にすき間なく埋まり、人工のお星さまがキラキラキラキラときらめくだろう。当然のことに昼は太陽光を遮るから、地上は薄暗くなるのだろう。

 前世紀の中頃までは、わたしたちは海水と空気は無限だからとて、無駄に使ったりごみを捨ててきたが、今頃になってやっとこれは大変だと慌てている。
 今の宇宙空間についても、かつての海水や空気を同じように、今は無限と考えているらしい。今にあちこちで空から知らぬものが落ちてきて人が死ぬ、そのうちに太陽光線が地上に来なくなる。地球は人工衛星という粒の群でできた中空球体のなかにすっぽりと入ったと、ある日気が付くのだろう。もうすでにこれまでに打ち上げたゴミが大小1億2000万個もあるとのネット記事があった。

本物の星の動きとスターリンクの動き

スターリンクの行列が行く
スターリンクすだれのすき間から宇宙の星を観測する

 次の世界戦争は情報戦争だから、この見上げる空を隙間なく覆うスターリンクなどの人工衛星群破壊戦争がおきるにちがいない。人工衛星群はゴミ衛星群となって地球を覆う。人間は宇宙人の攻撃ではなくて、自らが打ち上げたゴミで滅びるだろう。
 かなり近い将来でもその頃はわたしは地球上に存在しないから、どうでもよいことだけどね。これはSFか現実か、それとも現代の杞憂か
 
 宇宙の話なんてのは、わけもなく希望に満ちていた時代に育ったものとしては、希望が現実になったとたんに、宇宙もゴミにあふれた世界になって、実情はゴミ溢れる地上の地続きという、夢の無い話になってしまった。

 わたしは天文少年であったから、宇宙に横たわる銀河を見上げて大いに感激をしていたものだ。今、あの銀河はどこに行ったのか、もう何十年も見ない。
 その代わりにイーロンマスク提供のスタ―リンクのすだれを見て、今の天文少年たちは胸を躍らせているのだろうか。

(20231129記)

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2023/11/22

1746【大震災と大虐殺】何だかよく分からないお詫びと訂正記事にもぞもぞ感を否めない

 今年は関東大震災が起きた1923年から100年目であり、それに関する話題があるようだ。先般久しぶりに近所の映画館に入り、その震災時における朝鮮人虐殺事件に関連する映画「福田村事件」を観た。震災混乱の中で関東の小さな村の人々が、四国から来た行商人たち
を虐殺した実話をもとにした映画だ。


 わたし自身はこの震災にほとんど関連はないが、わたしの師匠のひとりである建築家の山口文象は、建築家として世に知られる契機になったのが、実に興味あることとして研究の視点のひとつにもなっていることが、関連あると言えばある。 参照(「山口文象+初期RIA」伊達)。

 自分の終活に大量の書物処分に苦慮するから、もう新刊本を買わないと決めているにもかかわらず、昨日うっかりと買ったのが『現代思想 9月増刊号 総特集関東打震災100年』である。
 まだ読みだしたばかりだが、大災害と社会的弱者虐待をテーマとする執筆が多いようだ。いくつかに目を通したが、実にひどいことを人間は実行できるものだ。

 今日の朝日新聞に妙な訂正とお詫びが載っている。この11月18日掲載の記事が間違っていたというのである。そこで二つの記事を並べてみた。

 18日の記事は、政府は関東大震災における朝鮮人虐殺事件に関する記録がないと言い続けているのに対して、実はあったということを防衛・外務担当者が認めたとして、これまでの見解は間違いだったという意味の記事である。ところが22日の記事は、その記事は間違いだったというのだ。

 ところが読んでもその意味が分からない。記録はあったというのか、いややはり無かったというのか、どちらなんだろうか。18日の記事は「特定歴史公文書」だから「あった」という意味であろう。しかし22日には、それは「歴史的・文化的な資料または学術研究用の資料」であったから、お詫び訂正したというのであるが、記録がなかったとは書いてない。

 では、政府には虐殺に関する記録があるのか、無いのかどっちなのか。「特定・・・」は「記録」であるが、「歴史的・・・」は「記録」ではないということなのか。
 それとも「公文書」と書いたことが誤りだった、というのか。つまり公文書でないものは「記録」ではないということか。ではなぜ公文書ではないのだろうか。

 妙にはっきりしない書き方だなあ、そのはっきりしないところに、何か政治的な裏があるような、もぞもぞ感を否めない。ここであったが百年目、ってことで今こそはっきりする、なんてことではないのだ。
 あれほどの大事件だったはずだが、殺された人がいることさえも言えなくなる時代が来つつあるらしい、怖い、コロナ後の世界はろくなことがなさそうだ。早くこの世から逃げる方がよさそうだ。

(20231122記)

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2023/11/13

1738【外来白物家電】終活の最中なのに老朽洗濯機を買い替えたらチャイナ製がやってきた

 とうとう新しい洗濯機がやってきた。それがなんとチャイナ製品である。
 ひと月前にこんなブログ【ハイテクも歳には負ける】を書いた。13年前に買った洗濯機が壊れた話である。

 自動注水機能が故障したので、人力注水などしてだましだまし使いながら思案していた。これを買い替えてもまた13年先まで使うことは、確実にない。いや、新品買った途端に不要になる恐れもある。終活中なのに新品買ってどうする、などなど。

 かといって今更に盥で手もみ洗濯もできないしなあ、いや、できなくもないかな、もう年取って運動量が少ないから汚れ物は少ないからなあ、いやいや、これから介護段階になるともっと多くの汚れもの出るかなあ、なんて、どうでもよいことを悩み楽しむのである。

 ネットや近所の電器屋で、なにか安いいいやつはないものかと、探す楽しみもやっていた。意外にも近所にたくさんの古物屋、いまではリサイクルショップと言うらしいが、そこで中古洗濯機を売っているのも見つけた。ほう、こんなところにもあるのか、いつも前を通るのに気がつかなかったのは、用がなかったからだ。

 そうして1カ月、結局は近所の大型電器店で一番安いヤツを買ったのが、ハイアールなるチャイナメーカー製品だった。これまでいわゆる白物家電でうちに入ってきたものは、すべて日本メーカー製品だった。初めてのチャイナ製品である。小物の電気製品はチャイナ製がちょこちょこあるが、、。

 昔々1950年代から70年代だろうか、日本製品は安かろう悪かろうの国際的な評判であった。金のあるうちではアメリカ家電を買ったものだ。そのうちに日本製品の質が上がってきたら、次はコリア製品が安く入ってきた。これが次の安かろう悪かろうの評判であり、それにチャイナ製品が追随したものだった。

 しかし今では、コリアもチャイナも技術向上で品質が良くなってきた。なにしろその大陸や半島のメーカーたちは、U.S.A.や日本のメーカーを買収して製品を作るようになったからだ。ハイアールはいつだったか日本の三洋電機の白物家電を買収したから、うちに来た洗濯機は実はサンヨーの洗濯機なのだろうか。
 こうして安かろう悪かろうの波は、日本から半島へ大陸へと西へ移っていったが、今はもっと西の方に行ったのだろうか。例えばインドとか。

 やってきた洗濯機だが、白物であるがどうも白物過ぎるのだ。表示がすっきりと統一されていて、ひところのモダンデザインなのだ。年寄りにはどの表示も同じに見える。どれが何か迷う。

ハイアール製洗濯機

 どこから押せば洗濯が始まるのかもよく分からない。そこで、とりあえずスイッチにフェルトペンで丸を書いて番号を付けておいた。モダンデザインだいなしである。
 まあ、洗濯機なんてどのメーカーも同じようなものだろう。適当にやっていればそのうちに分かるだろう。でもなあ、こちらのボケる方が先にくる恐れもあるよなあ。

(20231113記)

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2023/11/12

1737【老いとネット】八十路半ばヨレヨレ学校同期仲間ZOOM交流にも迫りくる老い

 高齢者にとって、ネット社会は果たしてよいものかどうか、考えることが多い。とくに例の変な名のマイナーカードによる、何でもかんでも取り込もうとする政府の暴走騒ぎで、思うことが多い。

 わたしとしては、人生がネット社会に間に合ってよかったと思っている。年寄りになって動きにくくなっても、ネットシステムを使って、あれこれ情報を手に入れ、情報発信し、情報交換することができる。よほどのことでもないと図書館に行かなくてもよくなった。USAにいる友人とも気楽に話し合える。

 わたしと同年代の人たちとの情報交流も、いまではネットを使っているから、ネットの無い時代と比べると格段に長い期間の交流が可能になっている。同年仲間は1930年の半ば以降の4年くらいの間の生まれだから、今では八十路の半ばあたりにいる。ネットへの親和性の有無は半分半分くらいだろうか。

 わたしの高校から大学時代までのいろいろな同期生たちとの交流は、実物の顔を合わせる同期会から始まり、当初はもちろん電話と手紙で連絡しあっていた。
 それが21世紀になってからはEメールを使うようになった。これによって格段に連絡しやすくなったが、一方でこれを使わない(使えない)人たちが、急激に疎遠になって来るという弊害もある。

 このわたしの同期生仲間は、高校、大学専攻コース、大学寮、大学運動部のそれぞれにメーリングリストで4グループがあるが、それらの人数を合わせると現在計109人になる。もちろん当初はもっといたが、死亡脱落等がじわじわと進んで来ている。母数はよく分からないがそれら合わせて300人以上いただろう。
 これらの間にメールが行き交うのだが、実際は積極的に発信する者はそのうちの1割くらいなものである。その他は読むだけ、もしくは見てもいないかもしれない。

 それらのメール仲間でほかのネットツールを使うものは、ごくごく少数である。ブログのようなネットページを発信する者はわたし一人だけのようだ。フェイスブックを使っているものが、確認できるだけで5人のみである。Twitter(現)など他のSNS利用者はいないようだ。ラインの利用者は結構いそうだが、最近わたしがやめたので数を分からない。
 
 その中でZOOMを利用するものが20人いるのが、意外と言えばいえる。これはコロナ中に年寄り外出が極端に制限されたことから、仲間の一部がこれを使って同期会をやろうと頑張って、仲間を誘い込んだことによる。
 なかでも活発と言えるのは、月に2回の定例ZOOM会をやっている大学寮同期仲間である。同じ釜の飯を食ったというしがらみが働いているのかもしれない。

 とにかく外出しなくても仲間と無駄話できるのが、八十路のヨロヨロ高齢者にはまことに都合がよいのだ。更にすごいのは、太平洋へだてた仲間も顔を見せて一緒に話すことだ。

八十路半ばヨレヨレ仲間のズーム談議風景

 しかし好事魔多し、ズームにも老いが迫り来る。そう、難聴だ、目がかすむ、指が震える、忘れてたなんてことで、ZOOMから脱落せざるを得ないことが起きるのだ。ボケや死で脱落は仕方ないが、その直前まで何とか続けたいものだ。
そこで待っているのだが、目や耳や指が不自由でもできる超高齢向けバージョンアップしてほしい。ZOOMでなくても同じようなものでもよいのだ。
 いろいろなハードウェアには高齢者対応製品が出てきているが、PCソフトウェアにもシニア・アプリケーションがあってもよい時代になっているのだ。

 
 

(20231112記)

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2023/11/09

1734【LINE裸淫】もう歳が歳だから裸も淫も卒業するとアンインストール

 わたしはインタネットのSNSを日常的に使うが、よく使う順にあげるとMailinglist、Blog、Facebook、Twitter(現X)であり、ごくたまに使うのがLINE、YouTubeである。ここで「使う」とは、わたしが書き込むという意味であり、単に見るだけならXもYouTubeも時間は他に負けない。

 どういうわけかつい先日から、わたしのPCもスマフォも「裸淫」を使えなくなった。たまたま新聞に「LINE新規約同意しないと利用停止」なる記事が載っているのを見つけた。わたしがそんな面倒なことを近ごろやった記憶はないから、先方の何かの都合だろう。

 スマホ上では、「ウェブページへのアクセス不可」みたいな文字が出るだけで全く動かないから、エイヤっとアンインストールしてしまった。

 PC上では、ヴァージョンアップせよ言うのでそのようにクリックしたら、なんちゃらカンチャラ要求が次々と来て、面倒くさいことこの上ない。とても付き合っていられないと、こちらもアンインストールした。
 大いに腹がっ立って、もういいや、わが身辺から裸淫を遠ざけたのだ。ああ、すっきりした、これで裸にも淫にも妄想を広げなくて済むのだ。

 はじめてこれを使い出したのは5年前の夏、その頃の裸淫への悪口雑言をここに書いている。https://datey.blogspot.com/2018/08/1155.html
 あまり使ってない。なにしろ裸にして淫である。わたしが文中に「裸淫」と書くものだから、女性の友人たちには評判が悪くて使おうとしない。
 わたしも自分のイントネーションはLINEと発音するのだが、他から聞こえる裸淫の発音には困惑する。ネット検索すると、やっぱり何やら怪しげなページが登場する。

 息子や友人たちとはどうでもよいことをたまに連絡しあうだけ、無くても困らないはずだ。でも、数人にはメールで、裸淫をやめたと連絡しておいた。年とってもう裸にも淫にも関心なくなったから、と理由を書いておいた。

 それにしても、どうしてLINEを【ラ↑イン】と頭高イントネーション、つまり線を意味するlineと同じでなくて、【ラ→イン】と平板に、つまり【裸淫】と同じに発音するのだろうか。もっとも、それを「裸淫」と聞いてなにやら妄想するこちらがオカシイのかな。

 こういう外来カタカナ語のイントネーションを聴くときに、アレッと思うことがしょっちゅうある。とくにコンピュータ関係に多いような気がする。
 例えばMSの「WORD」だが、英語のwordのイントネーションではなくて【和銅】のようになるのはなぜか。serverは【鯖】だし、net 【熱湯】、link【臨空】、site【斎藤】、どれも平板にまたは尻上がり東北弁風に発音するのはなぜだろう。

 近ごろは小学校から英語の勉強するらしいから、外来語のイントネーションくらい知ってっているだろうと思うのに、なぜだろうか。

(20231109記)

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2023/11/05

1730【怪しいハイテク】突然に蛍光灯の禁止とは実は家庭に水俣病かも、コワッ・・

 電灯の蛍光灯がもうすぐ製造禁止になるとの新聞記事にちょっと驚く。蛍光灯はわたしの世代で言えば、それが世に登場してきた頃は、例えば今のAIに似たほどに、前衛的にして身近な技術になろうとしていたものだ。

 わたしが蛍光灯に(たぶん)初めて出会って、強烈な印象を受けた記憶がある。1952年のこと、中学校の修学旅行で最初に降り立ったのが京都駅であった。それは昼頃であったろう、ぞろぞろと改札口を出て、大きなホールに出たわたしたちは、まばゆいほどに明るい光が満ちた大空間の中にいた。

 外の光ほどにも明るいのに、そこが青天井ではなくて、天井一面が白い光で広がる。あれ、ここは外か、それとも中か?、なんて、200人ほどもいた田舎中学生たちは、一様に見上げ見回していたのだ。
 これこそ(たぶん)当時では最先端の建築設備の蛍光灯天井であったのだ。

 その京都駅舎は、その頃にちょうど完成したばかりであった。今ある駅舎のひと世代前の駅舎である。その時代の国鉄建築は最先端技術だったから、最先端の照明器具の蛍光灯を存分に使用したのだろう。子どもの目で見てもモダンな姿の駅舎だった。それも1997年に今の姿に建て替わった。

モダン建築だった京都駅

 その修学旅行では、京都と奈良のあちこちに行ったらしいが、わたしの記憶はこの京都駅と、奈良公園でパンパンに出会ったことの2件だけだ。
 その頃は朝鮮戦争中であり、それに派兵されたアメリカ兵たちの一時帰休時の慰楽施設として奈良にRRセンター(もちろん後になって調べて知ったこと)があり、彼らの享楽相手の女性たちをパンパンと俗称した。

 修学旅行生のわたしたちが遊ぶ奈良公園には、その男女たちが幾組も仲良くじゃれあいつつ闊歩しており、子どもは驚き眺めていた。 この彼女彼らの風俗絵巻は戦後解放の明るさを振りまいており(実は戦争の暗さが裏にあるが)、駅の明るすぎる蛍光灯ほどに驚いたのであった。
 そう、わたしにはバッチリと時代の最先端の学を修めたあった。

 やがて蛍光灯は家庭にもはいってきて、電灯よりも光まばゆい蛍光灯が白熱電球を駆逐してゆき、それが現代文明だと思わされていた。ところがそのうちに蛍光灯の明るすぎる青白い光に飽きが来て、白熱電球が見直されるのである。

 そして今や、白熱球に続いて蛍光灯も駆逐される時代が来たのである。今度は熱効率での悪さの故ではなくて、蛍光灯が含む水銀が公害を及ぼす危険があるからと言うのである。
 蛍光灯に替わる照明器具としてLEDが登場したからでもあるが、これってLEDを売る作戦のためではないだろうね。

 だって、これまで蛍光灯がこれほども普及してしまっているということは、水銀公害も普及してしまっているはずだが、どうなのだろうか。蛍光灯水俣病なんてのが、あるのか、ないのか?

 実はあの水俣病の様に、気が付いたら蛍光灯を使う各家庭には水銀による病が行き渡っている、そんなことがあるのかもしれない、なんて思わされる。だって突然に蛍光灯廃止なんて言うなんて、怪しい、怪しい。

 そういえば思い出したが、「あの人蛍光灯だね」という悪口があった。スイッチを入れてもちょっと間があって反応することであるが、ラピッドスタートが普通になってこの言葉はすたれてしまった。蛍光灯水俣病が蛍光灯でありませんように。

 いま見回して気が付いたが、わたしのうちの蛍光灯はキッチンに5本と冷蔵庫の中に1本がある。そのほかはLEDだが、よりによって食品のあるところが蛍光灯とは、うちは夫婦とも水俣病になっているのかもしれない。まあ、いいや、もうすぐ死ぬ老人だから、。

 これまでの白熱球→蛍光灯→LEDという電灯ハイテクノロジーの歴史から見て、これでしばらく経ったら、今度はLED禁止のお触れが出てくるにちがいない。その頃には私はいないから、もう知ったことではない。

(20231105記)

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2023/10/22

1716【生成AI】自分の経歴を質問してみたらどう答えてくるかやってみたところ、、

 世の中でいま評判の生成AIなるもののカシコさに驚いている。ときどき暇つぶしの遊びに、どうでもよいことを聞いてみると、それなりの答えを真面目な文章で返してくるのが、奇妙におかしい。文章が一応はそれらしい言葉なので、つい信用したくなる。
 これに関連して以前にこんなブログ記事を書いたことがある。

 ある時、わたしの専門的なこと(都市計画関係)を聞いたことがあるのだが、その答えが明らかに間違いであることに気が付いて、それを指摘しつつ何度か追加質問をしても、いつも同じ間違いをするのだった。もっとも、可笑しくも奇妙なことに、”不正確な答えをすることもある”というような言いわけが付いてくるのだった。。

 そうか、既存ネット情報の中を検索して質問に対応する答えを出しているのだから、検索先が同じなら同じ間違いを繰り返すだろうと気がついた。この場合はわたしの専門分野だったから、その間違いを指摘できるのであるが、あまりに普通に読める文章なので、専門外の人が読めば信用するに違いないと思ったことだった。

 これはどうも、まだまだあまり近づくものでもないなと思って、しばらく敬遠していたが先日ふと思いついて、面白半分にわたし自身の名前を書いて経歴を教えてほしいと、グーグルの生成AIに訊いてみた。
 どんな答えが出てもその正誤については、当然のことにわたしが最もよく分かるので、生成AIの信用度合いを測ることができると考えたのだ。

 その回答が出てきた。いかにもちゃんとしたお答えの文章形式は整っている。
 簡単な年代形式の履歴の記述は正しい。その出典はわたしのブログの中の経歴ページから抜き取っていると分る。
 ところがわたしの著書の一覧は、どれも書いた覚えのない書名である。それが、いかにもわたしが書きそうなタイトルであるが、その一方では書名としては当たり前すぎるネーミングでもある。これはどなたのネット情報が元だろうか。それにしても私の本当の著書名が、ひとつもないのが不思議だ。

 さらに驚いてニヤニヤ笑えて来たのは、受賞歴である。自慢ではないがわたしは無冠である。いや小学校で皆勤賞があったな。いかにもそれらしい賞の名が並んでいるのだが、これはどなたの経歴を持ってきたのだろうか。

 さらに数行の人物紹介の文章があるのだが、これはまあ、なんというか、いかにも有能で素晴らしい働きをしてきたと、要領よく簡潔な文章になっている。ほほう、こう言われたいものだと思わせるが、内容は全然が違うのである。一体どなただろうか、いくぶんわたしも覚えのある記述もあるが、これではいかにも提灯持ち文章である。

 というわけで、はじめニヤニヤして読んでいたが、もしかして同姓同名のお方がいるのかと不審な気分が湧いてきた。
 どうやら、生成AIは質問者に取り入る技術を持っているらしい、とも思えてきた。利用者に嫌われることを避けて、へつらうようにプログラムされているのだろうか。なんだか生成AIって、ある意味ではもの凄く賢いのかもしれない。バカにされているのかもしれない。

 これをお読みのお方も、お試しあれ、自分が何だか偉くなったような、いや、生成AIにからかわれているような気分になる。

 これを書くためにグーグル検索で生成AI作の画像を検索してみたら、若い女性の顔ばかり登場するのだ。え?、生成AIは女であるのかとしげしげ見れば、これらの顔は生成AIが制作したものらしい。
 そうか、商業広告に実在の有名女性を使うよりは、生成AIに作らせるとタダで済むってことなのだろうか。それにしても不思議なのは、どの画像も女性の顔ばかりであることだ。どうしてだろうか。

(20231022記)  

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2023/10/09

1709【ハイテクも歳には負ける】エアコンに洗濯機に髭剃りも持ち主に似て次々に老朽

 うちにある家庭電気機械類が次々老朽化して壊れていく様は、まるでその持ち主のわたしが高齢化して壊れていくのに殉じているようだ。新品に買い替えたとたんに持ち主が死ぬであろうと癪である。

●充電池髭剃り器が死んだ

 うちにある電気製品でつい先日まで生きていた最も古いものは、髭剃り器である。なんとまあ30年も使い続けてきた。先日から振る舞いが怪しくて、さすがにご臨終が近いらしい。充電してまだ顎をそっている間に止まってしまうのは、充電池が危篤になっているのだろう。

 この髭剃りについては、わたしのこのブログ2009年3月9日記事に、もう20年も使っていると感嘆を述べている。それからもう14年半も経つのだ。結構なお歳で、私と良い勝負なのだろう。

左はオランダ製30年ものシェーバー、右は日本製10年物
 しようがないから新品を買うかと思ったが、もうひとつ乾電池で動く髭剃りがあったことを思い出した。引き出しの奥から探し出して、新品電池を入れたらちゃんと動くのである。これで当分は新規購入しないで行こう。でもこの器械もそのブログ記事に書いたようにそのころ手に入れたのだから、少なくとも10年以上も前のものであることは確かだ。もうよいお年なのであろう。

 この二つの髭剃りに共通することは、どちらもただで手に入れたもの。今回壊れた充電式は、クレジットカードのポイント還元で取得、乾電池式はどなただったかの香典返しリストから選択して頂戴した。タダでも良いものは良いのだ。

●洗濯機がご臨終寸前

注水が老衰した13年もの洗濯機
 10日ほど前から電気洗濯機が不調極まる状態にある。洗濯ものを入れてスイッチ押して待っていても、水が入ってこないのである。すこーしは入ってきているらしい音はしている。

 マニュアルを読んであれこれやってみたが状況は変わらない。こいつも俺と同じに歳とったかと調べると、購入から13年目である。これは古いのだろうか。

 水が自動で入らないなら、人間が手動で水を入れてやればよかろうと考えて、そばの洗面器蛇口から直接に注いでやり、適当な水量でスイッチを押して待っていたら、間もなく動き出した。すぐ停止するかなと見ていたら、すすぎから排水までいちおう動いて2度目の注水が始まった。治ったと期待したが、やはりちょろちょろ注水なので、蓋を開けて人力注水してやったら、また動き出して脱水迄まで終えた。

 フムフム、手間はかかるがこうやって、だましだまし使い続けるかなあ、いやそれも面倒だなあ。久しぶりに手洗いするかと風呂でやったら、懐かしくなった。仕事していたころはあちこちに旅していたから、ホテルで洗濯するのは日常的だった。

 ネットサイトで探すと修理代金は1~3万円ほどとある。3万円出せば新品変えるだろう。また洗濯機の寿命は7年ほどとある。では13年ならもうお陀仏させてもいいか。
 しょうがない、ほとんど使わないままの自動乾燥機をいらないから、安いヤツを見つけて買おう。高いもの買って直ぐに所有者のわたし死んだら悔しいものなあ。
 ネット市場検索していたらあった、19,999円、3.5キロである。これにしようかな、老人二人ならこれで十分だ。

●食堂のエアコンが怪しい

 2017年に買ったばかりなのに、ダイニングルームのエアコンがおかしい。これは販売店保

食堂の7年ものエアコン
証期間が過ぎたばかりなので悔しい。過ぎた今年の冬ににどうにも効かない暖房機のまま春が過ぎた。
 暑くなる直前に修理屋さんを呼んで調べてわかったのは、僅かだが室内機から室内側に冷媒が漏れているという。「とりあえず冷媒を入れておくからまた効かなくなったらまた入れましょう」、という状況である。まあ、この夏は何とか冷房にできたが、これもだましだまし使っている気分である。

 ところが冷えるのは冷えるのだが、室内機からから結露水が室内に漏れてくるのだ。あばら家の雨漏りみたいに洗面器で受けている。雨だれの音がトントントントンとて、なんだか懐かしい。風流と思うことにしてこの夏は我慢してしまった。

居間の23年ものエアコン
 このエアコンは、実は保証期間中に2回も修理を呼んでいるのだから、困りものなのである。これと同時に買ったエアコンがもう一台あるのだが、これは故障もなく動いている。
 また、更に居間とわたしの個室にもエアコンがあるのだが、その2台はここに入居した2002年に購入取り付けたのだから、もう23年も経つ。そてどちらも一度の故障もなく今も動く。今どきと比べるとさぞや電力を食う機械だろうが、丈夫である。

 上に書いた食堂と個室のエアコンは、これらと同じ入居時23年前につけたのが壊れたので取り替えたものだ。その取り換えから6年でもう怪しいのだから、エアコンにも当たり外れがあるものだ。でも事前に見分けるなんてことは誰もできないだろう。
 あ、そうだ、大物の23年もの冷蔵庫があるな、よくもっているなあ、でもいまどきの省エネじゃあないのだろうが、まあいいや。。

 ほかにも最近に壊れて買い替えたものがいろいろある。2年前に携帯電話が壊れてスマートフォンに買い替えた。買い替えたそのスマフォは。たったの1円であったが、電話のやりとしとメールとLINEの受信確認に使うだけだから、特に困ることはない。
 一番よく使ってているPCは去年夏購入したが、その前の10年ものPCも予備機として置いている。実は電話もこのPCでできるらしいが、未だやっていない。

(20231009記)

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2023/05/28

1688【生成AI】知ったかぶり超ありふれた文章をチャチャっと作るが精々のAI

 八十路の半ばを超えてしまった。そこへ5歳年下の弟から祝辞メールが来た。なかにこんな一文もあったのが、ちょっと興味深いので、ここに記録のために載せておく。

ーーーここから弟のEメールの一部ーーーーー

 兄貴はもう使っているかもしれないが、今話題のチャットgptを試してみました。 「86歳の兄に送るメッセージメールの例文ををいくつか教えてください」と入れると、たちどころに4例をチャチャッと答えて送ってきました。うち2例を送ります。(ここからチャットgptが作った祝辞) 

 以下は、86歳の兄に送るメッセージメールの例文です。ご参考にしてください。

(その1)兄さん、お誕生日おめでとうございます!86歳の節目の年を迎えることができて本当に嬉しいです。兄さんは私にとって尊敬すべき存在であり、常に力強い支えとなってくれました。これまでの人生で積み重ねてきた経験や知恵は私たちにとって宝物です。健康で幸せな一年になることを心から祈っています。兄さんがいつも笑顔で過ごせるように願っています。おめでとう!

(その2)Happy Birthday, 兄さん!86歳の誕生日、本当におめでとうございます。兄さんは私の人生において不可欠な存在であり、一緒に過ごす時間はいつも特別な思い出となります。兄さんの経験と知識は私たちにとって貴重なものであり、これからも尊敬と感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。健康で幸せな一年になりますように。誕生日を心から祝福しています。 

ーーー弟のEメールの一部はここまでーーーー

 この弟のメールにわたしは返信をこう書いた。

 ふ~ん、「なんでも知ったかぶり屋」生成AIパンデミックなんだな。私も先日ChatGPTのアカウント取ろうとしたら、向こうがパスワードを送ったというのだが、肝心のそれがやってこない、2回やっても来ない、もういいやと放り出しました。そういう時にあちらが気が付いてチャチャっと対応する能力はないらしい。それにしてもその誕生日祝辞の超ありふれさよ、それがもし君自身が書いてくれたのならば、弟も世間ずれしたもんだと馬鹿にしつつ、それでもきちんとこちらも超ありふれた返事をしたことでしょう。

 さてさて、精々そんな文章しか作れない「精々AI」君は、誰かから質問されると、知ったかぶりに超ありふれた回答をチャチャっと作ってくれるとなると、初めは批判的に読んで内容チェックしていても、そのうちに超便利になって来て、読みもしないでそのまま何かに使いまわすようになるのだろう。
 世界中がそのありふれた言葉で満ちてくれば、この世は同レベルの愚者ばかりになってしまい、それはそれで平和な時代が来るにちがいないから、AIは愛かもしれない。

 そこで狂歌を一首

知ったかぶり超ありふれた文章をチャチャっと作るが精々のAI

 なんて馬鹿にしてると敵もさるものひっかくもの、「質問が超ありふれてるから合わせてやったんだよ、もっと条件を決めた質問しろよ、バカヤロ」と、逆注文が来てしっぺ返しされるのだろうなあ。

(20230528記)

(20230531追記)
 「知ったかぶり生成AI」の「ChatGPT」に拒否されて、他のそれを探したらグーグルが「Bard」というそれを出していると知り、やって見ようとしたら、なんなく利用できた。

 試験運用中というが、どこまで物知りか試してみた。結論を先に書くと、ありふれたことにはよろしいが、専門的なことになるとまるで信用できない代物だった。

 その実例として、ちょっと都市に関する専門的なことを質問したら、いかにも知ったかぶり口調で明らかに間違い返答、そこで問答くりかえして、最後にこんな問答をした。

当方「正面切って間違い回答し、指摘すると訂正陳謝の言葉もなく、こちらの指摘をいかにも自分の回答の様に書き換えて送り付けるBardとは、いったい何でしょうか?」

Bard「私の回答が間違っていたことをお詫び申し上げます。私はまだ発展途上にあり、常に学習しています。あなたの指摘は、私が正確で有益な情報を提供するために役立ちます。今後は、より注意して回答するよう努めます。」

  だってさ、反論しないでいきなりこれだもん、信用ゼロだね。こういう弁解って、日常会話にも使えるかな、恥を捨てると。いやはや今どきの吟遊詩人(bard)ときたら、!?



2023/05/10

1684【海外郵便発送の超面倒】昔は袋に宛名書けば済んだのに今じゃ郵政ドジシステムに悩むばかり

  コンピュータと会話しつつ用を言いつけると、それにちゃんと回答してくれるAI(生成AIというそうだ)が出てきたとか。大学の教師は学生が出してくるレポートの類が、AIが作ったものかどうかわからない、なんて悩みがあるらしい。学生の方は悩みがなくなったかしら。

 要するに、これまで世の中のコンピュータに誰か彼が書き込んだ文字や絵など超大量の情報を、GAFAMとかナントカと言う情報屋がどこかに蓄えてあるのを、生成AIの奴が片端から見てその知識にしているらしい。そして人間の要求に対応するアウトプットを生成して教えてくれる。

 なんだか面白いことになった。学校教育が変わるだろうし、ちょっと考えて思いつくのは、裁判官も検察官も弁護士もそれぞれの生成AIを従えておけば、各法律PCデータはいらなくなるのか。裁判はそれぞれ生成AIが丁々発止と闘うのだね。生成AIをいかに使いこなすかが有罪無罪の分かれ目か、当たりまえのことだね。

●今や国際郵便もネットで

 そんな時代が来ようとするときに、今日もあい変わらぬ訳の分からないPCの中でやる手続きに振り回される経験をやった。去年夏に国民背番号カードによる5000ポイント獲得手続き以来である。
 今回はカリフォルニアに住む友人に本を送るための外国郵便発送手続きで、実は生まれて初めてのことだ。これが全く面倒なことこの上ない。いまは慣れたがまるで初めてやった所得税確定申告である。

 昔は外国に郵便を出すときは、国内と同じように袋の表に宛先を書けばよかった。今は違う。郵便局の提供するコンピューターシステムの中に入って、あれこれとたくさんのデータを書き込む必要があるし、いろいろな発送方法から選ぶ必要がある。コンピューターで事前に申し込む必要があるのだ。

 それはそうするべきでもよいのだが、問題はどうやって書き込むのか、どうやって選ぶのか、まことに面倒で分かりにくいのだ。要するにシステム(というよりデザインと言うべきか)を作ったやつには分かりやすいが、顧客には実にわかりにくいのだ。
 文章が悪い、レイアウトが悪い、書き込みに齟齬がある、設計がドジだ。

 初めに入門ページを見て、いちおうは全体像を知った。そして発送方法の種類や料金やらをあれこれ沢山知った。
 そして発送方法の内で「国際eパケットライト」がまあまあ安くて1300円前後、速くて5日前後と分かった。注意書きに、この発送方式を扱っているが今は書留はできないとあるが、その必要ないからこれで発送すると決めた。

 そこで送り状作成に取り掛かったのだが、作れという「国際eパケットライトラベル」なる送り状を作るページが出てこない。何回やってもこれを作るページにたどりつかない。
 しょうがないから、とりあえず出てくるものでやってみようかと進めば、料金4400円ほどになっている。これは高すぎる、違うなと、また初めからやり直し、でもやはりだめ。

 気を取り直してまた入門から始めるとことにして、面倒だけど「よくある質問」を読み始めた。アレ、なんとそこには、この「国際eパケット」は今は扱っていない、とあるのだ。
 おいおい本流の方には扱ってるけど書留できないと書いてあるぞ、なのにこちらには扱っていないとある。ということは、これまでどうしても出てこないのは、扱ってないからなんだろう。
 あのなあ、よくある質問に書いてあるなら、本流の方もそう書いておけよ、おかげで1日丸損したぞ、バカヤロ。

●船便で発送したが、

 では一番安い方法にしようと「船便」で送ることにして、不親切な書き込み方法指示にヨロヨロ行ったり来たりしつつ出てくる画面に従って書き込み作業を進めて、ようやく送り状プリント2枚に至った。そのアウトプットの紙を見たとて、なにがなんだかわからない。
 とにかくその紙と送る品物(本2冊)を持って、近所の郵便局に行き、これをどうするのか分からないから後を頼む、と押し付けた。ここでまたうまく行かないと喧嘩だなと感じた。

 受け付けた係員の応対はそれなりに丁寧だが、不慣れらしくマニュアル出したり、奥に聞きに行ったりしている。料金は440円、日数は1か月ほどとて、急ぐものでも腐るものでもないから、これでよしとした。
 終るまで20分くらいもかかった。じっと我慢していた。

 カウンタの前に張り紙があって、近ごろ大声で社員を怒鳴りつける人がいるが警察に通報するぞ、なんて趣旨のことが書いてある。なんだよお、おれじゃないよ。
 そうだろうなあ、うちでもPCの前でじっとあれこれ我慢して、ここに来てもじっと我慢では、怒鳴るやつがいるかもなあ、でもなあ、怒鳴る原因は多分にあの郵便局側のドジシステムデザインにあるんだよ、あれをまず改良しなさいよ。

 そうか、いまに生成AIになって、グっと便利になるのかね。ヤレヤレ、待ってますが、間に合うかなあ、わが生きているうちに。

(20230510記)

(追記2023/08/02)
 本日、USA CALIFORNIAに住む畏友から電話あり、わたしが5月発送した書籍が本日到着した、とのこと。1か月の約束が3カ月かかるとはねえ、でも着いてよかった。
 この間、この受け取りて友人と電話やZOOMで話すときに、まだ来ない、え、未だつかないのか、と何度かやり取りしていた。太平洋で遭難したらしいから航空便で送りなおそうかと考えていたところだった。
 ともかく、着いてよかった。その本はわたしが本づくり趣味で自作しものだが、中身はその畏友の著書である。この5年ほどの間に仲間で発行する同人誌に載せた彼のエッセイを集めて編集した著作集で、67年にわたる友情の記念誌ともいうべき書籍である。

 一昔前の郵便やりとりが普通だった頃の世間一般の物事のゆったり感を思い出し、今どきのスピード感におぼれている自分を顧みるのである。(完)

参照:【本づくり趣味自製ブックレットまちもり叢書シリーズhttps://datey.blogspot.com/p/machimorisosyo.html

 

2022/12/20

1662【怪しいハイテク】 クレジットカードトラブル発生でもどこにどうやり連絡するのか?

●クレジットカード支払い

 コロナ前にはめったに使わなかったクレジットカードを、近頃は日常の買い物に使うようになった。何とかペイってのがはやっているが、それはまだやっていない。ペイペイつまり払え払えと品の無いイネーミングでうるさいのが嫌だ。

 日常の買い物に使うようになって気が付いたのは、以前は使うたびにパスワード入力とか、自筆サインとか店頭で求められていたのに、いまはそれが要らないことだ。つまり、道で拾ったカードでも、今すぐに買い物に使うことができるようになっている。それでよいのだろうか?、これまで私は落としたこと2回、拾ったことも2回ある。

 昔と違うのは、カードを使った翌日にカード屋から利用をその買い物金額をメールで教えてくれることだ。わたしがそれを支払った覚えがないなら、次の日にトラブル発生と分かるのである。これが使ったサイン廃止と連動しているのだろうか。
 もう30年以上も前からクレジットカードを使っているのだが、まだ一度もトラブルが起きたころはない。

●カードトラブル発生

 ところが昨日、初めてトラブルが起きた。一昨日に近所で食料購入でつかったクレジットカードにつき、昨日カード屋から知らせが来たのだが、同じ金額の買い物が2回記載してあるのだ。わたしは一回しか支払っていないし、その店のレシートの紙も1枚しか受け取っていない。遂にトラブル発生である。

 早速に近所のその食料品店にいって、店長にこれはおかしいだろうとクレームを言う。彼はしばらく調べていて、確かにレジから2重送信した、店側のミスであると認めた。支払い授受処理レジスターからカード屋に通信するらしいが、その回線にミスが生じたという。

 このようなことは時に起こるらしく、店長はとくに慌てた様子もなかった。責任もって処理して近日中に連絡するというので、了承して引き取った。
 さて、どう処置するのか楽しみである。トラブルがまたトラブルを呼ぶようなことにならないように、願うばかりである。若い時はトラブルを楽しむ力があったが、年取ると面倒なことはもう勘弁してほしいと思う。

(追記20221223)本日、カード屋から正式の利用状況のメール通知があり、上記の2重カウントが解消されていた。ヤレヤレ、ホッ

●スマフォ料金支払いトラブルか

 実はカードがらみでもうひとつトラブルらしいことが起きかけている。
 スマフォの携帯電話利用料金をクレジットカード利用で支払っているのだが、今月のその料金表示がおかしいのだ。
 スマフォの中にある今月支払いの利用料金表示では、使用料は1080円だが同額のポイントが付いてきてそれを使うので、支払いゼロ円と表示されている。

 ところが机上PCのカード屋サイトの今月の支払い料金明細リストの中には、そのスマフォの「モバイル通信料」がばっちりと載っている。
 スマフォは一つしかないし、電話も番号一つしかない。だが支払い料金表示は、スマフォゼロ円で支払い無し表示、PCだと1080円の支払いあり、齟齬だ。


 さて、この二つの料金表の違いについて、どちらが正しいのか。どこにどうやって問い合わせをするのか、分からない。もともとわからぬこと多いスマフォの中を見ても分からない。PCのカード屋サイト内を探すのだが、やり方を見つけられない。もう面倒だ。

 困った、質問とか文句とかどうやればよいのか分からない。スマフォはこれだから困るよなあ。勘ぐれば、年寄りにはわざと見つけにくいように設計したあるらしい。息子に訊くしかないかな。
 いや、近所の商店街にあるこのスマフォを買った店に行って聞けばよいのだろうか?、なんだか面倒だなあ。

 まあ、ほかに何もトラブルを抱えていないから、一つくらいはないとボケるからって、天の配剤だろうか。1000円の悩みだ、高いか安いか、。
 いやいや、トラブルないどころか、あるある、コロナ、ウクライナ、軍備増税、どれもトラブルだよなあ。(20221220記)

2022/11/04

1654 【木造10階建てビル】木造高層建築が大流行したらどこもかしこも禿山だらけになるかも

 近所の横浜オフィス街を徘徊、木造高層建築らしきビルに出会った。最近できたらしいが、ビル名など何もない。
 近寄ってしげしげと見上げると10階建てで、柱と梁が良く見えるデザインで、色と模様が木の板である。木肌を高層まで見せているのだ。もしかして珍しい木造高層建築だろうか。

 建築デザインとしては特別なことはないが、木の板でございますよとの主張でいっぱいの風景である。木部の表面がつるつるしすぎているので、中身まで木が詰まっていると見えないが、まさか太い柱が実は板張りの鉄骨ではあるまいなあ。

木造10階建てだろうか?
ファサード側の柱梁木部はガラスのカーテンウォールの中

 でも何となく柱と梁のプロポーションが違う感じがする。そうか、その柱と梁の寸法が普通のビルに比べてものすごく太くて、しかも柱間隔が狭いからだ。
 もしかしたらこれは鉄筋コンクリートとか鉄骨で作る普通の高層ビルと違って、上から下まで中から外まで木造の高層建築だろうか。
 もっとも後ろ半分は金の板は全然見えなくて、単なる鉄板張り壁のようである。どうせなら立面全部を木の肌にしてくれればよかったのに。

正面入り口あたり柱が太すぎる、柱間隔が狭ますぎる

 う~む木造と言えば2階建てが普通だったが、いまや10階建てができる時代になったのか。そうだとしたら技術革新であろう。
 木造の弱点、燃えるとか倒れるとかは技術的に鉄筋コンクリや鉄骨並みにすることができたのだから、すごいものだ。

これはムクの木柱だろうか、それとも鉄骨の上に化粧板張りか

 それにしてもこうも柱が太くてたくさんあると、人間が使う空間がかなり狭くなるだろう。近代建築の象徴のようなオフィスビルは、柱のない自由なレイアウト空間を追求してきたものだが、この木造ビルはそれに逆行する。それでも工事費が安いからよいのかしら。そもそも工事費が安くなるのだろうか。

後ろ半分は鉄板の壁、前半分だけが木造建築か?

 そしてまた気になったのが、こんなにたくさんの材木を使うということは、どこかの森の樹木が大量に伐採されたということだ。こちらは良くてもそちらは景観的にも環境的に問題ないのかしら。
 その伐採跡には植林をしたから大丈夫だといわれるかもしれない。でも、伐採跡が元のような大木の森に戻るには、少なくとも20年はかかる。これから木造巨大建築が流行したら、木材供給源の山林は禿山ばかりになるだろう。それでもよいのかしら。
 日本は戦中に山の木を切りまくったから、戦語の数十年はどこもかしこも禿山だったものだ。そして戦後は外国の森も伐採輸入で禿山の国際化をもたらした。

構造体の木部であるとしてもどうもべニア板のような

 さてこのような現代巨大木造建築が、風雪に耐えて100年200年後に、奈良京都などに現存する歴史的木造建築のように、その柱梁の木肌は時代の風雪に耐えた深い味のある風貌になって立ち続けるのだろうか。

(20221104記)


2022/10/21

1651【背番号カード】マイナーな庶民がわずかなマイナーポイントに釣られて作るマイナーカード

●マイナーカードにマイナーポイント

 国民背番号券というものがある。正式名称を知らないが、世の中ではマイナーカードと言っているようだ。なぜメジャーではなくマイナーなのかも知らぬが、なんだか控えめな態度である。

 わたしはそのマイナーカードをすでに2016年に作って持っている。何の役に立つか知らないが、それでも持つ理由はそれが個人の身分証明書になるからである。世の瘋癲老人たちと同様に、わが身を証明するものは健康保険証の紙きれだけであるのが、ちょっと不安になっていたのでこれを取得した。幸か不幸か未だに役立った記憶にない。

 ところが聞くところによると、いまごろになってマイナーカードを取得すると、取得者に対して政府が5000ポイントを付与するという。早く言えば5000円を税金から還付するらしい。ポイントなんてケチなことじゃなくて現金をよこせと思う。

 それを聞いて思ったのは、早く取得した私には5000ポイント付与が無い、それって不公平だぞってことである。更に加えて、健康保険証をカードに記憶させたら何千ポイントか、銀行預金番号を覚えさせたらさらに何千ポイントか付与するそうだ。要するにマイナーカード普及が進まないために、カード特売おまけ作戦である。

 政府も落ちぶれたもんだ、国民もバカにされたもんだ。カードが普及しないのは、音頭を取る政府に信用がないからである。制度に信用がないからである。信用構築が先だろ。
 政府がポイント業を始めたのかと思ったら、民間ポイント屋に頼るのだそうだ。おいおい民間ポイント屋がつぶれたらその付与した税金はどうなるんだよ、無責任だぞ。

 なんだかあさましい感じがする。このところ民間ポイント屋が、何でもかんでもポイントだのペイペイだのって、あさましい商戦展開しているのに政府も乗るのかい、そして小金が欲しい貧乏庶民も乗せられるのかいっ。わたしはどうもポイントって小金をちょこちょこためているようであさましい感があって馴染めない。貧乏人は貧乏っぽいことが嫌いなのだ。

 だからと言ってポイントを全く無視しているのでもないのが、これまた貧乏庶民である。昨年にガラパゴス式携帯電話機スマートフォン転落したときに、諸般の事情から「落転カード」を取得したら、なんと1万5000ポイントが付いていた、初期サービスらしい。

 そこで貧乏人は喜んで越後のコメとポイントを米と交換して、コシヒカリを味わった以後このカードで買い物をするとポイントが勝手についているので、時には一掃して買い物に充てている。しかし、たいした額にはならぬのは、貧乏人は大量ポイントを獲得するほどの買い物をしないからだ。ポイントなんてどうでもよい。

●マイナーポイントゲット第1回戦

 そんなところにマイナーカードのマイナーポイントの話である。健康保険証や預金通帳との連動は論外の大きなお世話だからやらない。それほども政府を信用していない。
 しかし、もう取得してしまったマイナーカードにもマイナーポイントをよこさないと、実に不公平であると思ったのである。なにせそのポイントの原資は、わたしもなけなしの年金から差し引かれた税金なのだから。

 ある日、いつもの市中徘徊中に市庁舎を通り抜けようとして、その一角にマイナーナンバーカード受付コーナーなるものがあるのに気づいた。数人の市民が何やら担当者らしい人と話をしている。そうだ、ここで不公平の文句を言ってやろう。

「わたしはすでに制度当初から背番号券を持っている、5千ポイントよこしなさい」
「はい、それならば、お近くでもどこでもよいのですが、区役所にその受付がありますから、いらしてください」
「おお、そうですか、カード持って行けばいいのかい」
「お持ちになるものは、マイナーカード、その4桁の暗証番号、キャッシュレス決済サービス銀行預金通帳健康保険証です、はいこれがそのメモです」
「ありがとう、でも銀行通帳と健康保険証をカードに覚えさせるのは嫌です」
「それなら通帳も保険証もなくてけっこうです」
「え~と、キャッシュレス何とかカンとかって何ですか」
「いわゆるポイントカードのことですが、、、」
「わたしはポイントカードは嫌いだけど、落転クレジットカードはどう?」
「はいそれでも結構です。その暗証番号もお忘れなく」
ということでポイントゲット作戦第1回戦が終わった。次は区役所に行こう。

●マイナーポイントゲット第2回戦に敗退

マイナーポイントとコロナワクチンが並ぶところが今日的風景

 数日後(正確には2022年10月21日13時半)、先日にくれたメモにあるものを用意して、区役所の当該担当に行った。
 ちょっと待たされたが、先に座っている老人らしい男の声が大きい。
「もういいよ、うそばっかり、こうしろっていうからそうしてここに来たんだよ、それなのにこれは何だよ、ちっとも進んでないよっ、もう帰るっ」
「はいはい、でもせっかくいらしたのですから、解決しましょうよ」

 おやおや、いるもんだなあ、何だか機先を制せられた感があった。わたしは怒らないでやろう、なんて思うのだった。まもなくPCのあるデスクに座らされた。
 まずマイナーナンバーカードを小さな判読装置(というのか)に乗せろという。担当女性がPCをいじって言う。

「マイナーカード暗証番号を記入してくださってよろしいですか?」
「あのね、よろしいかとわたしに訊かれても、初めてここに来たばかりですので、よいか悪いか判断できません」
「え、あ、ああ、では、暗証番号を入力してください」
「はい、カタカタ」(キーボードの音)
「では、キャッシュレス決済はなにですか」
「はい落転カードです」
「えーと、この一覧の中でこれですか」
「あ、そのロゴは落転ポイントでしょ、わたしのは落転カードです」

 カード屋のロゴマークがいっぱい掲載されているマニュアルのようなものを示された。その数のあまりの多さに驚く。どいつもこいつもこれで一儲けとて参加してるのだな、近あにいれば中にはつぶれる奴もいるだろう、付与ポイントはどうなる、リスクは誰が?

「はい、クレジットカードですね、あ、こちらですね、あのね、いいですか、ポイントを使おうと思ったら、その前に2万円チャージが必要になりますが、よろしいですね」
「え、チャージ?、あのねクレジットードに金銭チャージ機能はないよ、できないよ」
「あ、あ、そうでした、ゴメンなさい」
「おい、大丈夫かい、いいのかい、分かってるんかい」
 担当者もすべてを知っているのでもないらしいのが気になる。

「では次にここにそのクレジットカードの決済サービスIDを入力してください」
「え~と、落転カードIDはメールアドレスだ、カタカタカタ、あれ、受け付けない、じゃあPWかな、カタカタ、え、これも受け付けないよ」
「あの、決済サービスIDなんすけど、」
「なに?、それ、ここに来る前の市役所でそんなもの必要と言わなかったよ」
「でも、それが要るんです」
「ああ、ちゃんと言ってほしかった、でもそんなもの知らない、見たことない」
落転カードサイトのe-NAVIに入るとそれが書いてあります、スマフォお持ちでしょ」
「ここにもってるけど、年寄りはね、こんな小さな字の入力ができないんだよ」
「でもそれがないと、、」
「あ、そうだ、このPCでネットにつないで落転サイトに入るよ、それならすぐだ」
「あ、これはこれ以外に使えないのです」
「う~む、しょうがない、うちに戻ってPCでそれを探します」

 第2回戦に敗退してスゴスゴと帰宅、でも最後っ屁にひとこと言っておいた。
「あのね、そういうIDが必要と市役所では全く言わなかった、あそこにちゃんと連絡して、それも必要だと教えておいてください、わたしのような無駄足踏ませないようにね」

●マイナーポイントゲット第3回戦で成功

 うちにもどって、もう何だか嫌になってきたが、せっかく始めたのだからと気を取り直してPCに向かった。例の「決済サービスID」なるものの発見作業である。
 今はこのマイナーポイントが世間の評判だから、落転サイトに大きく出てるだろうと思ったら大間違い、あれやこれやと探れど不明、途中で嫌になって何度もやめようとした。ようやくe-NAVIの片隅の片隅で発掘した。30分以上もたっていた、暇つぶしそのものだ。

 そこには「決済カードサービスID」(英数大文字9字)と「セキュリティコード」(数字8字)なるものが載っている。先ほど区役所担当は、IDを持って来いとはいったけど、もしかしてふたつとも要るかもしれないとメモを取った。
 さてもう4時過ぎだよ、また区役所にいくのか、面倒だなあ、でも明日は土曜日だしなあ、月曜まで今の意気込みが持続しないよなあ、えい、4時半までなら大丈夫だろうと立ち上った。

 区役所の先ほどのところに行くと、先ほどの女性がまた担当してくれた。
「おっしゃる通りに見つけて、意気揚々と再び今度こそとやって来ましたよ」
「おお、それは良かったですね、さあ、どうぞ」

 先ほどと同じ工程でPCに入力、そして件の「決済カードサービスID」入力が来て無事通過、そうしたら次の入力要求がなんと「セキュリティコード」である。言われなくてもメモしてきてよかった。これも無事通過で、何やら担当者がいじって「完了」、ヤレヤレ。

「おお、ありがとう、今度こそうまく行ったね、でもこの件で役所に来るのはこれで3度目だよ、こんなことしてる人が日本列島で何万人もいるだろうなあ、何とかしなさいよ、この状況をちゃんとフィードバックしてね、じゃあ、どうもありがとう」

 とにかくようやく3回戦にして勝負がついてよかった。延長4回戦に持ち込まれたら、ぜったいに怒鳴ったね。
 といっても、ポイントをすぐさま利用できるのでもないらしく、数か月先になる可能性もあるらしい。でもいいのだ、ポイントが欲しくて意地張ったのじゃない、不公平が嫌だからゲットしただけだからね、フン。    (20221021記)

(2023/01/25追記)
 上記の様に去年10月に、マイナーカード利用者としての権利であるところの、マイナーポイント5000Pを落転カードに取り入れて、税金を取りもどすべく面倒な手続きをしたのを忘れていた。
 今年の初めに思い出して、未だポイント付かないのはなぜか、政府に騙されたのかと思ったが、また忘れていた。今日、落転カード屋からのメールで5000p付与した通知あり。
 これって「付与」するものかしら、付与とはgiveってことだが、あれは「還付」または「交付」と言うべきだろう。ましてやカード屋が与えてくれるものではない。
 あれからもう3カ月、なるほど、あんな面倒な手続きしたのだから、ポイントを呉れるための政府とカード屋の側の手続きも、同様に面倒なんだろう、しっかり時間がかかったね。

(2023年2月15日追記)
 マイナーカードから落転カードにつけてきた5000p、つまり5000円のおまけを、買い物などで落転カードを利用した今月分支払いに使いきり、3万円なにがしかの支払額が2万円なにがしかに減額した。なんとまあ手続きから5カ月もかかって、ようやく税金5000円の取り戻すことが実現したのであった、ヤレヤレ。

 ところで最近のニューズによれば、政府はマイナー押しつけを強力にやる方針らしく、そのうちにマイナーカード国民皆所持強制制に持ち込む算段らしい。誰もかれもがマイナー国民になるのだ。もうメジャーなことは言っていられなくなる。
 なんしろ健康保険カードと合体から始まり、各種給付金支払い銀行口座もおぼえこませる、そのほか何でもかんでも合体させる噂がある。地方自治体ごとにマイナーカード取得を子沿わせて、その成績によっ地方交付税に差をつけるという、やくざな話もあるとか。
 どうせそうされてしまうのなら、今のうちにおまけを貰うように手続きするかなあと、だれも思うに違いない。ヤレヤレ。

2022/08/05

1638【怪しいハイテク】超高齢PCの後継機をネットオークションで導入したドタバタ譚

 


●ヨロパソ後継機導入ドタバタ記

 わたしはパーソナルコンピューターに触れるようになってから、たぶん35年くらいだろうか。その前の似たようなワードプロセサ専用機からだと40年くらいだろうか。
 最新はもう10年前に購入したダイナブックである。持ち主同様に超高齢である。

 去年4月にはこんなことを書いている。
2021/04/07 1526【ZOOM事始め譚】ヴァーチャル画面で大勢が雑談する飲み会やるのは無理だなあ
2021/04/08 1557【怪しいハイテク】キイボード一部欠落でゲーム感覚文章書きを面白がる

 2021年11月にその超高齢PC(よろよろPCなので「ヨロパソ」と命名)に脳移植手術をして活を入れ、ちょっと若返りさせたことについては、すでに下記に書いた。
 2021/11/03 1595【怪しいハイテク】年取って判断力が鈍ったので脳移植手術で能力倍増、それでヨロパソ君は見事に若返った、、かといえば、そういえばとちょっと反応が早くなったような気がするが、実のところはよくわからない。ネット切れは同じように起こるが、PCに詳しいT君によればそれはメモリーには無関係という。

 そうやってちょっとは若返ったかもしれないヨロパソ君、それをこの半年ほど使っていた。だが、ZOOMやると妙に熱っぽくなるので氷枕をしてやるネット切れがたびたび起きて、復旧は簡単だがそのうちにヨロパソ自身の命が切れるだろうと気になる。PCも持ち主もともに老人力がついているのは精神衛生上よくない
 このブログ新記事は、その続きともいうべき、その後継PC導入のドタバタ記である。

●ヨロパソ後継機をネットオークションで買う

 そんなことをZOOM仲間に話したら、またT君がいろいろ助言をくれる。その中に中古PCを、ネットオークションで安く買う方法があるという。
 わたしはこれまでワードプロセサーに始まり、PCになってからはMACWIN95WIN98mileniumWIN7と、それらにデスクトップ型、ノート型、タプレット型などあり、この約40年間に10機以上は買い使い潰したろうが、いずれも新品だった。

 そうか、中古を買うのもいいな、だって新品を高く買ったとたんに持ち主が死んでは意味がない、持ち主が中古ならぬ大古だからPCが中古で似合っている。
 そこでT君にオークションで中古ダイナブックを落札してもらうことにした。オークションのやり方を教えてもらって自分で落とせばよいとも思い、ちょっと調べたら実になんとも面倒で付き合いきれない。ここはオークションに慣れているT君にすがるしかない。

 2022年6月6日からオークション対応を開始、その前に入札条件を決めなければならない。T君の助言にしたがい、現有のヨロパソ君と同じダイナブックとする。15.6型、WIN10、HDD500GB以上、メモリー8MB以上、金額15000円以下、ほかにもいろいろあるのだがわたしにはよく分からないので、恐縮しつつT君に任せて頼るしかない。

ヤフーオークションは例えばこんな画面、ヤフーは一般的に画面が汚い

 狙いをつけて落札に至るまでに,T君は4回の入札をしてくれた。最初は若干の欠陥はあるが実質は問題はない安いやつを狙ったが逃した。結局は1万5千円で6月19日に落札し、その一部始終経過ををネットで見ることができる。
 なお、それを見たからか、以後今日もそうだが、めったやたらにYhooから宣伝メールが来る。だからヤフーって大嫌い

 わたしはオークション向きではないなあと思った。特に貧乏人には、金額でハラハラするのは貧乏人には精神衛生上で良くない
 この間にT君とのやり取りはメールやZOOMや電話が数十回あった。ハラハラして面白いが、落札が夜中になるので眠いし疲れる。対応して下さるT君におおいに感謝である。

●黒パソ君がやってきた

 そうやって2022年6月19日に落札したダイナブックは、6月21日にはもう手に入った。愛知県の知多市から届いた。佐川急便できた箱はダイナブックにしては大きすぎて変だなと思った。

 開けてびっくり、中身のほとんどが丸めた新聞紙で、その中から真っ黒ダイナブックと電源接続コードが出てきた。箱の大きさが420×380×180㎜で、中身の380×260×25㎜ダイナブックは箱に対して17%しかない。

宅急便の箱と中身、右の包装プラと何十枚もの古新聞がクシャクシャ緩衝材

 ほとんど空気を運んでいる。いかに精密機器PCだとて過剰包装だ。通販の荷物ってみなこうなのかしら、日本で世界でこうして空気を運んでいるなら、大いなる無駄だ。送料は箱の容積で決まるから、何とかしたらどうだと、PCを叱りつけながらとり出す。

左が従来の白パソ、右が新来の黒パソ

 こうしてやってきたPCは表も裏も真っ黒である。これまでのヨロパソ君は表3面真っ白だから対照的である。そこでふたつそろったところで、これまでのものをヨロパソを改名して「白パソ」、やってきたものを「黒パソ」と命名することにした。これならヨロパソも僻むことないだろう。以後この名で書いていく。

 黒パソ君の身体状況をネットで見ると、性能はDynabook Satellite B35/R、Win110 64bit 4GB(16GB) 15.6型 500GB、2015年発売価格は228,800円とある。よく分からないが当然に白パソ君よりも性能が上位にあるのだろうなあ。

 これってどうやら、どこかの大人数の組織で大量に買って使っていたものが廃棄されて、それを買い取った中古業者が売れるように再整備したものらしい。
 なるほど、そうやって大量中古PCが世の中に出回っているのか。中古品流通は流行のSDGsの一環ではある。ただし送る箱がSDGsに反する。

●黒パソ君をわが子分として調教訓練開始

 さてこれから黒パソ君をわたしの子分とするべく訓練調教しなければならない。面倒なことだが、年寄りのボケ進行遅延策と思えばたのしい。
 ネット接続が円滑にいくのか不安だったが、息子に聞いて分かったので机上にある携帯式Wi-Fiルーターにつながった。このルーターに白パソもゼロ円スマフォもつながっている。そういえばゼロ円スマフォは9月から1200円スマフォに一方的無限大値上げになるという腹立たしい夏だ。他への乗り換え思案中。

 黒パソにあれこれと飲み食いさせていく。白パソからアプリ(秀丸、カレンダ等)をいくつか移行し、使い慣れたアプリ(クローム、プリンタ、WEBメール、GIMP、PDFヴューワ、PHOTOstitch等)をダウンロード、白パソ付属CDからMSOffice2010、息子からもらってウィルスバスターなどなど、急ぐことはない、黒パソ君が新持ち主に懐くようにとゆっくりやる。

 これまで約30年間に作ったデータファイル類は、外付けHDDにあるから、白パソから移行はしない。白パソ内にもあるそれらファイル類はHDDのバックアップになった。つまり白パソ君は黒パソ君の召使いに格下げ、この10年間の働きに感謝して第1線から引退である。

 そして次第に黒パソを日常使いにしつつ、はて、どこが白パソよりも良くなったのだろうかと思案する。ネット切れはなくなったことは確かだが、動画の途中で一時休憩する時もある。立ち上がりもあまり変わらない気もする。まあ、これでいいや。
 実は前任の白パソ君が後継の黒パソ君がよりも決定的に劣るのは、メモリが白8GB、黒4GBであることだ。そうか、これを改善しないと白黒両パソ比較はできなのだった。

●増設用メモリを追加オークション

 そこでまたT君の出番である。黒パソ増設メモリーをまたもやオークションで手に入れてもらうのだ。黒パソ君に対応するメモリーを探してくれて、さっそく落札に及ぶ。
 わたしは前にモリー増設をどうやったか記憶が怪しいので、白パソ君の裏を見るとその増設のための四角なメモリー蓋があり、これを外して入れたと思い出した。

 とうぜん黒パソも同じだろうと思ったが、念のためひっくり返してみたら、なんとまあ、そんな外せるようなメモリー蓋がなくて、真っ黒な一枚板である。

上が白パソの裏でメモリー蓋を開けた様子、下は黒パソの裏でメモリー蓋が無い

 え、どうしようかと、ネットで黒パソマニュアルを探せば、なんとまあ、『お客様ご自身でメモリの交換・増設はできません』と書いてある。あわわ、大急ぎでT君に「落札しないでよ」とメールするも、すでに1000円で落札済み(2022年7月1日)。

 でもさすがオークションベテランのT君は落札取り消しを申告してくれたが、取り消し可能かどうかは出品者の好意にすがるしかないという。1000円だから、来てしまえば払うことにしようと思ったが、結局は出品者が取り消しを承知してくれた。やれよかった。

 だがこれには続きがある。次の日にT君のメールに、「黒パソでもメモリー増設する方法がネットにあったよ」と。そのページを見れば、なるほどメーカーは保証しないけど、裏ブタ全部のビスを抜いて、パカッと開けて増設用メモリを差し込むとある。https://www.ginger-pepper.net/etc/dynabook-b35-ram.html

 そうかそうか、それはそれで面白そうだから実行しよう、まさか感電しないよな。ということは、実は取り消し無用だったのだが、すでに取り消し済み。
 またオークションにて4メガメモリー再落札の労を取ってくれた、感謝。ドタバタさせてしまって申し訳ない。

●メモリー増設手術前にやる大仕事

 そうやって増設用メモリーも無事に落札されて、うちにやってきた(7月11日)。さすがに今度は段ボール箱ではなくて郵便封筒でやってきた。
 以前に白パソ増設でも買ったから、今度も同じだろうなと開けてみたら、以前のそれよりも長さが2倍以上ある感じだ。同じ4ギガでもいろいろだなと思った。これがまたドタバタを起こすとはまだ知らない。

 このメモリーすぐにとりつけ作業したかというと、どっこいそうはいかない。T君からそれに関連してPC性能の調査をしたいので協力せよとの要請が来たのである。もちろん要請に従う。
 調査の目的は、メモリー増設の前後での性能向上の変化度合いを知ることである(らしい)。わたしのPC歴は30年にはなろうかと結構古いが、その使い方については普通程度にやっていても、中身を調べるのはやったことが無いし、興味もなかった。
 ただし、これまで何台かのPCを廃棄するときにバラバラ分解したことは何度かある(その話はこちら)。機構調査ではなくて、PC脳内の芸術的姿を鑑賞したかったのである。

 T君の調査指示書が送られて来た。エクセル3枚の解説付きのおおきな一覧表である。調査項目が増設前と増設後それぞれ62項目、あわせて122項目もある。調査作業はストップウォッチとにらめっこしつつ、黒パソ君の反応時間など測定する。
 これはすごい、これを俺がやるのか、こんなことはじめてだ。指示手順通りに始めたが、間違いがしょっちゅう出る。そのたびにやり直す。中学生の科学実験の気分である。

調査表の一部

 あっという間に1時間くらいは経っている。これは退化する脳に刺激を与えて、ボケの進行を防止する効果が大きいに違いないと思えば、やる気が起きる。じつのところ、困ったのは指示してある文章の意味が専門用語とか専門的言い回しかで、理解できぬところが多々あることだ。

 いちいちT君にメールや電話で聞く。もたもたしながらも一応やって数値記入した用紙をメールしてこれで良いかと聞くと不合格、やり方間違っているらしくまたやり直す。T君はそのたびに表や解説を分かりやすくしてくれるし、修正もしてくれる。

 ひまだからヒマツブシになるし、なんだかボケ進行遅延になるしと納得しつつ、それなりに繰り返し励むのであった。でも実のところ、自分が何をやっているのか理解していないことも自覚している。

 そうやって何回もの測定調査やり直しを経て、7月27日のこと、ようやく合格が出たのであった。性能調査開始から2週間もかかったドジ仕事であった。と言ってもこれはまだ半分しかできていないのだ、まだメモリー増設後にも同様の調査が必要なのだ。

●ようやく脳手術開始、ありゃ?

 そして7月28日、いよいよ今日は黒パソ君を開頭して、メモリー増設なる脳移植手術を行おうとて、異例の午前5時起床、身を清めて黒パソ君の開頭手術にとりかかった。
 黒パソ君を手術台の上に裏返しに寝かせて、麻酔はしないが、22個のビスを外していく。もっともそのうちの2か所はビスがなかった。全部を白い紙の上に元の位置に応じて並べておき、さてパカッ!、とはいかず、レターオープナーの刃先を差し込みつつ、プチ、プチ、ペカッと開頭手術、開いた。

黒パソをパカッと開いた

 封筒の落札メモリーを取り出して、さて差し込もう。美しいアーティスティックな脳内を眺めれども、はて、どこにさしこむのかしら? 白パソで経験あるし、実例ネットページの画像も見てるから、おおよその見当はつくのだが。

左のHDDの上に斜めに置いたメモリーの差し込み位置は?

 メモリーらしきところにある既設メモリーは、用意したメモリーとは似ても似つかないその半分ほどの大きさ、その隣にはめ込むことはできそうにない。ほかにはどこもはめ込み可能そうなところがない。

 どうやらこれは、最初に郵送で受け取って封筒から出してみたときに思ったように、大きすぎる代物であり、違う物らしい。せっかく一度は落札したものをキャンセルして、また改めて落札というドタバタやって手に入れたのに、またまたドタバタだろうか。

 仕方ないのでまた蓋してビス20本回して、T君に状況を書いてどうすればよいかとメールした。T君の返事は、どうやらノートPC用とデスクトップPC用と間違えて落札したらしいとのこと。すぐに調べて再落札(正しくは再々々落札になるのだが)するからちょっと待てという。
 わたしとしては今の状況で十分だからもういいよの気分だったが、T君の真理探究調査に水を差すわけにもいかない。

●再々々落札メモリー脳内移植手術成功

 そうして8月3日、再々々落札メモリーがヤマト便でやってきた。T君が改めて仕様をよく確かめて、信用ある出品者から落札してくれたというのだが、さて、こちらもちょっとは用心するのだ。この前の半分くらいだから、今度は正しいかな?

左は再々落札4GBメモリ、右は今回再々々落札4GBメモリー

 早速にその3度目落札メモリーの裏表を写真に撮って、これで本当に良いのかと、メールで確かめるのであった。T君からは「PC3L-12800Sとかいてあればよいのだ」と返事。
 だが、実際はその前後にたくさんの文字が書いてあるので、また偽物かと心配してメール、それで良しの返事。


 そうやって確認して次の日、身を清めてまたもや開頭手術パカア、では移植手術にとりかかろう。うーむ、白パソとは脳の構造が違うなあ、ここに似たやつがあるからその隣だな、はて、並べようにも嵌まらないよ、あ、先客とは逆向きにするのかな、でもどうやれば嵌まるのか、止まるのか、あれこれ思案いじくっていたらヒョイパチッとはまり込んだ。なんだ、そうなのか。ダイナブックならみんな同じ仕様にすれば悩まないのに。

さてどこにはめ込むかな

ようやく上下反対向きに対になって嵌まった

 そうやって、ついにこのどこか別のPC内にあった中古メモリーはうちにやってきて、黒パソに脳移植手術は終わったのである。成功かどうかは、この後で内部のタスクマネージャーを見なければ分からない(もちろん後に成功と分かった)。今日これをやったことをシールに書いて貼って、ふと見るとこんなことを書いてある。
「警告 サービスマン以外の方による分解は絶対に行わないでください。感電や故障の恐れがあります」
 おお、こわや、感電するのかあ、ぶるぶる。

今日のことをシールに貼ってその下を見たら

●脳手術後8GB黒パソ君登場

 さて8月4日、これで最後の段階に来たぞ、T君調査研究の黒パソ8ギガ版データ調べにとりかかる。さすがに4ギガ版で苦労しただけに、たったの1時間で調査表に書入れをするところまでできた。
 これで調査終了、上出来であると自分では思うが、T君なら10分くらいでできることだろう。T君の採点を求めるべく早速メールで調査票を送ると、8月5日にT君から合格のメールが来た。この2か月でT君と交わしたメールを数えたら約110通にもなった。

 調査票には、黒パソ君の4GBの場合と8GBの場合の各データを書き入れているから、この手術でどれほど賢くなったかがわかるのだろう。わたしは見てもわからないが、とにかく使っているから、感じはわかる。最初の立ち上がりは確かに早くなった。
 その他のデータ類とかアプリケーション類も立ち上がりが早くなった(ような気がする)。ネット切れは起きないし、動画の中途休憩も起きない(ようだ)イライラ度は半分になった(ようだ)。次の寮仲間とのZOOMが楽しみだ。

 おもえば、この黒パソ導入プロジェクトの開始は6月6日、もう2か月も経っていた、この間はボケ進行も停止していた(らしい)。もっとも、痛風になったが。
 T君には長期にわたり世話になり、おおいに感謝している。当分はPCドタバタはないだろう、いや、このPCがわたしの最後の相棒であろう。

 そういうことで、ようやくこれをここにドタバタ記を載せる。ドタバタといっても、身体的にはPCに黙々と向かうのみの静かなもので、頭と心がドタバタしたのであった。

(20220805記)

20220813追記)
 今日の14時から2530まで大学寮の同期仲間11人を相手に、ZOOMで
ホストとレクチャラー役を兼ねて、わたしの故郷の話をした。わが黒パソ君の対外初登場であった
 さすがに立派に働いてくれた。当たり前ながら、途中でネット切れなどの故障はなくて、カメラもこれまでの外付けと違って今度は写りが良いとほめられた。もっとも、操作にちょっともたもたしたが、これは黒パソが原因ではなくてその持ち主の老人力の故である。
 2か月ドタバタの甲斐があった。T君に感謝

伊達美徳=まちもり散人dateyg@gmail.com 

伊達の眼鏡https://datey.blogspot.com/

まちもり瓢論https://matchmori.blogspot.com/p/index.html



2021/11/03

1595【怪しいハイテク】年取って判断力が鈍ったので脳手術で能力倍増

脳内手術 手前が既存メモリー、その上に半分重なって市メモリー

 ちかごろ世の中にたくさん情報があふれて過ぎていて、年取ると判断に迷いやすい。時には判断停止をして、短時間だけどボケるようになった。これではいかんと、記憶能力を倍増する脳内手術をした。

 これはこう書いている私の身体のことじゃなくて、実は十年間連れ添ったわたしのノートPCダイナブックメモリーのこと。長年と言ってもたった9年間だが、PCには十分に長年であろう。うちにの家庭電化製品ではエアコンや冷蔵庫は20年近いなあ。あ、髭剃りは30年ものだな。

 PCの耐久年数は短いだろうが、よく働いてくれている。しかし、持ち主にだんだん似てきて、あちこちに老化現象らしきことが起きてくる。
 WIN7だったのを、一昨年にWIN10にバージョンアップしたが、若返りはしない。キーボードのいくつかが反応しなくなったので、無線のヤツ買ってきて重ねて使っている。バッテリーはもうだめなので電源繋ぎっぱなしだ。

 ちかごろZOOMなる遊びを友人たちとやり始めたら、困ることが見えてきた。内臓カメラが無いのである。しょうがないから顔無し参加をするのだが、はじめに画面共有でちらりと顔写真を見せている。
 その内に外付けウェブカメラを買わねばなるまい。いや、いっそのことカメラ付きの新PCを買うか、いやいや、まだ使えるかと悩み中である。

 そしてまたわかったのは、ZOOM中にPCがヨロヨロして、動きがノロノロとか居眠りとかするのである。そこでZOOM仲間のPCに詳しい知人が教えてくれたのは、ZOOMってのはずいぶん重い仕事であり、わたしのPCはメモリー能力が低いから増設してみよ、とのことである。う~む、持ち主に似て記憶能力が衰えているってことか。

 そこでその友人に教えてもらったのは、現能力4GBのメモリーを倍増して8GBにする手術である。4GBのメモリーなるものを買ってPCの中にはめ込むらしい、脳手術だな。
 メモリーって言うのだから記憶だな、おお、記憶能力が2倍にできるとはすごい、PCを羨ましい、自分の頭にやりたい

 で、そのメモリーなるものを買うまでが大変で、なんでもいいから4GBメモリーを買えばいいのではない、このPC特有のそれでなければならない。しかも調べてもらったら、もう古いタイプで新品生産はないので、ネットオークション市場で手に入れるしかないそうなのである。ヤフオクに出ているとのこと。

 好奇心はあるのでヤフオクなるもののサイトいじりをしたけど、初めてのものにはなんだかわからない、友人が懇切に教えてくれたが、どうも敷居が高い。結局はお手上げ、しょうがないから友人におんぶにだっこしてもらった。快くやってくれた、恐縮、感謝。
 よく分らないがなんだか絶妙のタイミングで落札したようで、価額1380円、送料198円、計1578円であった。ヤフオクにとりかかって落札そして入手まで1週間だった。

ヤフーオークションサイトに見る必要メモリー落札結果

 さっそくに取り付けにかかる。これまで読んだ記憶の無い取扱説明書と首っ引き。PC君の脳内手術とて、パカッと頭蓋骨の一部を開き、ウェハースみたいなメモリ板を差し込んで、また元に戻す。

ヤフオクから落札メモリーが来た

9年前のマニュアルを探し出して読みつつ取り付けにかかる

頭蓋骨を開けてメモリー装着手術に成功

 こんな簡単手術で能力倍増とは、自分自身の脳にやりたい。その内にそういうう時代が来るだろうが、間に合いそうにない。

 さてそうやって、本当に能力倍増したのか、どうやって調べるのか。これまでよく使っていて、ちょくちょくつまづくことがあるグーグルアースをいじってみると、おお、仕事サボることなくスムースに動いた。
 2倍の能力かどうかはわからぬが、手術の効果はあったようだ。では、近いうちに友人たちとZOOMやってみよう、記憶能力倍増記念ZOOM大会なんてのを主催しようかしら。

 ということで、わがよろよろPCにもう一度活を入れて若返りさせたので、新品購入をもうちょっと先にのばそう。次はウェブカメラ買うかなあ、でもなあ、このあとこのPCはどれくらい寿命があるんだろうなあ、自分自身の寿命と競争している気分である。
 そろそろどっちにも永の休養を与えてやりたいような。(2021/11/03記)

(2021/11/13追記)
 休養を与えるどころかもっと働かせることにした。もう10回くらいかZOOM談義を友人たちとやってきたが、この間にわたしだけが顔を出さない(カメラ無くて出せない)状況が続くのは、なんだか気まずい感じがしてきた。
 そこで思い立ってネットでウェブカメラを注文してしまった。
なんでも同じだろと、楽天市場で最も安い奴を探したら、送料込みで1599円のを見つけた。大阪からやってきた。

 箱に超小さい文字でMade in Chinaとある。中の名刺ほどの小さい商品使用説明紙きれにも、メーカー名はない。これで映るのかと思いつつ取り付けたら、おお、PC画面にわたしの顔が登場した。画像の精度が低いようだが、わたしの顔が写ればよいし、老醜顔にはこのほうがよろしい。

外付けWEBカメラで顔が映った

 わがよろよろPCに3200円ほどの投資をして、もうちょっと働いてもらうことにしたのである。

    ●参照:まちもり通信伊達の眼鏡